日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年7月3日月曜日

◆FK弾は「狙っていなかった」が柏撃破に攻守で貢献、鹿島MF永木「テンションの高いゲームができた」(ゲキサカ)




[7.2 J1第17節 柏2-3鹿島 柏]

 鹿島アントラーズにとってのチーム2点目は、先制された後の逆転弾となった。後半11分、左サイドで得たFKでMF永木亮太がキッカーを務めると、20m以上はある距離からクロスを選択したという。「GKにそのまま取られるか、味方はさわれないかな」というボールはゴール前に入り乱れる選手の頭上を越えて、柏のゴールにそのまま入った。「狙ってないんですけどね(苦笑)。風にうまくのって入ってくれた」と自嘲ぎみに語った永木は、「鹿島にきてリーグ戦でゴールがなかったので、ああいう形でしたけど、点を取れてホッとしてます」と安堵した。

 両チーム合わせて5ゴール。先制、同点、逆転、同点、勝ち越しとなった試合に、超満員となった日立柏サッカー場は熱を帯びた。「テンションの高いゲームができた」と永木。大岩剛監督も「お互いがレベルの高いサッカーができたんじゃないかと感じています」と、両チームが演じた死闘をそう評した。

 他チームが対応に手を焼いている柏のMF中川寛斗に対しても対策を講じていたという。「彼はホントに嫌なポジションとるので。ただそれは分析でわかっていた。前半は捕まえるところで連携が少しできていなかったところはありますけど、後半はできていた」。後半に入ってチームが押し込まれるとともに存在感を消していた中川は、後半17分に交代となった。

 6分のアディショナルタイムも含めると、20分以上リードを守る展開を強いられたが「途中から入ってきた幸(伊東幸敏)だったり聖真(土居聖真)が守備で貢献してくれたし、スタメンで出ている選手も『またやろう』という気持ちになりました」とスイッチを入れ直し、柏の反撃をしのぎきった。

 5月の時点では7位に沈んでいた鹿島だが、大岩新監督就任以降4連勝をマーク。1試合消化試合が少ないが、勝ち点33の3位につけている。5日に行われる第13節延期分のG大阪戦に勝利すれば、上にいるC大阪と柏をかわして首位に立つことができる。「中2日というタイトなスケジュールはなかなか経験していないですけど、チーム全員で戦って、連戦を乗り切って連勝を続けていきたいと思います」。王者・鹿島の逆襲は続きそうだ。

(取材・文 奥山典幸)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?220224-220224-fl

◆【鹿島】首位・柏討ち! GKクォン負傷退場のアクシデント乗り切り4連勝(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ 第17節 柏2―3鹿島(2日・日立柏サッカー場)

 暫定首位の柏と3位・鹿島の上位対決は、1試合消化の少ない鹿島がアウェーで3―2で逆転勝利。先月に就任した大岩剛監督(45)がリーグ戦4連勝に導いた。

 鹿島は前半24分に先制を許し、後半4分には韓国代表GKクォン・スンテが左手の負傷でピッチを後にするアクシデント。だが同8分にFW金崎夢生が豪快に右足を振り抜き同点に追いつくと、3分後にMF永木亮太が左サイドからフワリと上げたFKがそのままゴールネットを揺らし勝ち越した。

 その6分後に同点とされたが、同27分に左サイドを個人技で突破したFWペドロ・ジュニオールが右足で流し込み、勝ち越しに成功した。ペドロ・ジュニオールは「このチームには健全な競争がある。自分がチャンスをもらった時にしっかりと結果を出すことが求められる」と語り、「でも忘れちゃ行けないのはチームの約束事を守った上でプレーすること。チームのためになるプレーをすることを忘れちゃいけない」と胸を張った。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170702-OHT1T50224.html


◆鹿島、エース金崎が千金同点弾 大岩監督「褒めたくないけど、スーパーゴール」(デイリー)


 柏-鹿島 後半、同点ゴールを決め、駆けだす鹿島・金崎(左端)=柏

「明治安田生命J1、柏2-3鹿島」(2日、日立柏サッカー場)

 エースの一撃が流れを変えた。後半8分、FW金崎が、日本代表GK中村が頭上に出した両腕をはじき飛ばしてゴールに突き刺す同点弾。その3分後にMF永木の直接FKでいったん勝ち越し。一時は同点とされたが、ペドロジュニオールの決勝弾で振り切った。

 両足首痛などで、5月4日の浦和戦以来の先発出場。金崎は、上を狙ったかと問われて「そうだね」と短く返答。大岩監督は「あまり褒めたくないけど、スーパーシュートだった」と笑った。

 これで大岩監督就任から無傷の4連勝。ここ10戦無敗の柏を首位の座から引きずり降ろして、1試合未消化ながら暫定3位に浮上した。“暫定”が外れる5日のG大阪戦は勝てば単独首位に立つ。昨季の覇者は、定位置へはい上がる。

https://www.daily.co.jp/soccer/2017/07/02/0010336406.shtml

◆鹿島大岩監督、金崎弾を称賛「スーパーシュート」(ニッカン)




<明治安田生命J1:柏2-3鹿島>◇第17節◇2日◇柏

 鹿島アントラーズが3-2で競り勝ち、柏レイソルを首位から引きずり下ろした。

 前半24分に先制された流れを変えたのは、FW金崎夢生(28)だった。後半8分、左サイドでボールを受けると、右足を思い切り振り抜いた。シュートはゴール右上に突き刺さる豪快な同点弾。両足首に慢性的な痛みを抱え、5月4日の浦和戦以来6戦ぶりの得点に「(ゴールは)良かったね」と笑顔を見せた。

 同11分にはMF永木亮太(29)が45度の角度から約30メートルFK弾で加点。一時は同点とされるも、同27分にはFWペドロ・ジュニオール(30)が個人技でDF2人をかわすとミドルシュート。右ポスト内側に当たってネットを揺らし、勝利を呼び込んだ。

 就任後、無傷の4連勝となった大岩剛監督(45)はエース金崎に対し「スタジアムの雰囲気を変えたり、チームの流れをつくったりするのが彼の持ち味。スーパーシュートは間違いない」とたたえた。GKクォン・スンテ(32)が左手親指を痛めて負傷交代するなどしたが、首位に立ったC大阪とは1試合少ない中での勝ち点2差の3位。中2日で迎えるG大阪戦(吹田)に勝てば首位に浮上する。DF昌子源(24)は「この勝利はかなりデカイ。3点ともビューティフルゴール」。ガンバ大阪戦後も中2日でFC東京戦(味スタ)、中3日で天皇杯モンテディオ山形戦(NDスタ)とアウェー4連戦が続く。昌子は「(日程に関しての苦言は)ガンバさんに勝ってから言います」と胸に秘め、総力戦で勝ち点を積み上げるつもりだ。

https://www.nikkansports.com/soccer/news/1849298.html

◆金崎がゴールした試合は今季8戦全勝!“隠れ首位”鹿島3位浮上(サンスポ)


同点ゴールに右腕を突き上げた金崎。“不敗神話”を継続させ、チームは事実上の隠れ首位だ (撮影・中井誠)

 明治安田J1第17節最終日(2日、日立柏サッカー場ほか)第17節最終日 金崎弾で、負けない鹿島!! 鹿島が柏を3-2で下し、4連勝で勝ち点33として3位に浮上した。けがから約2カ月ぶりに先発復帰したFW金崎夢生(28)が同点弾。公式戦でゴールした試合は8戦負けなしの“不敗神話”を継続した。前節首位の柏は11試合ぶりの敗戦で、2位に後退。C大阪がFC東京に3-1で逆転勝ちし、7戦負けなしで同35に伸ばし、暫定の首位に立った。

後半 勝ち越しゴールを決め鹿島・山本脩と喜ぶ鹿島のペドロ・ジュニオール=日立柏サッカー場 (撮影・中井誠)

 強烈な一撃がチームを勇気づけた。後半8分、慢性的な両足首痛などから約2カ月ぶりに先発復帰したFW金崎が強引に右足を振り抜いた。矢のようなシュートは伸び上がるような軌道を描き、GK中村の頭上を抜く同点弾となった。

 「スーパーシュート。あれでチームが乗った」

 汗っかきの大岩監督が額の汗を気持ちよさそうにぬぐった。

 前半は走り負けて先制を許し、後半立ち上がりにはGK権純泰が負傷交代。その嫌な空気をエースが一気に振り払うと、3分後に「あれは狙っていない」とMF永木が苦笑いで明かした左FKがうまく曲がってゴールに吸い込まれる。2-2の後半27分には左を切り込んだFWペドロジュニオールのシュートが相手に当たって入り、これが決勝点となった。

 普段から口数の少ない金崎がうれしそうに振り返った。「試合前に(永木と)『同世代でやってやろう』と話していた」。2人は男子テニスでツアー初優勝を遂げた杉田と同じ1988年度生まれ。今季、公式戦で金崎が得点した試合は8戦全勝。勝率10割の“不敗神話”は、あの藤井四段も超える!?

 5月31日に就任した大岩監督の影響も大きい。選手の自主性を重んじた石井前監督とは異なり、選手を名指しし、積極的に問題点を修正する。勝ち星が続くと「メンバーを変えない」という指導者が多い中、状況を見て積極的に選手を入れ替えながら競争心をあおる。

 監督交代後、無傷の4連勝と波に乗る昨季J1覇者。1試合未消化のチームは、事実上の“隠れ首位”で、G大阪との次戦は首位浮上のチャンスだ。 (一色伸裕)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170703/jle17070305040005-n1.html

◆鹿島4連勝で3位浮上!金崎22戦不敗弾 5日勝てば首位に(スポニチ)


明治安田生命J1リーグ・第17節   鹿島3―2柏 ( 2017年7月2日    柏 )


 3試合が行われた。鹿島は柏を3―2で下して4連勝。勝ち点を33に伸ばし首位に2差の3位に浮上した。リーグ戦6試合ぶり先発のFW金崎夢生(28)がゴールを挙げて、得点した公式戦22試合連続で負けなしとなった。柏は11戦ぶりの黒星で首位陥落。C大阪が3―1でFC東京を下し、12年ぶりとなる首位に浮上した。 

 “不敗神話”は大一番でも健在だった。0―1で迎えた後半開始直後、GK権純泰(クォン・スンテ)が左手親指の付け根を痛めて負傷交代。そんな負の流れをエース金崎が一変させた。

 8分に左サイドから緩急をつけたドリブルでマークをかわし、右足を一閃(いっせん)。ボールは伸び上がるような軌道でGK中村の頭上を抜いた。ゴールを挙げた公式戦は22試合連続で負けなし。「亮太(永木)と“同じ世代で頑張ろう”と話してた。良かった」。ベンチ方向に走り、右拳を2度強く握って喜びを爆発させた。

 大岩新体制となって以降、先発は選手の状態によって柔軟に変化するようになった。「チーム内の競争が激しくなった」とDF昌子。両足首の状態が万全ではない金崎も例外ではない。リーグ戦6戦ぶりの先発で期する思いがシュートには込められた。指揮官は「ああいう姿がスタジアムの雰囲気を変えたり、チームの勢いを生み出す。彼の素晴らしいところ」と振り返った後、「あんまり褒めると…」と一拍置いてからさらに絶賛した。「スーパーシュートだった」

 金崎のゴールの3分後には、同学年のMF永木が直接FKを決めた。「俺と夢生と康(遠藤)は同世代でチームの中堅だし、俺ら3人で引っ張っていきたいという気持ちは凄く強い」。再び同点に追い付かれるも27分にFWペドロ・ジュニオールがリーグ戦3試合連続ゴールを決め、激戦を制した。

 4連勝で3位へと浮上。ACL出場により未消化だった5日の敵地・G大阪戦に勝てば首位に立つ。監督交代から1カ月。苦難を乗り越えた鹿島の、連覇への道がくっきりと見えてきた。


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/07/03/kiji/20170702s00002000371000c.html

◆金崎&ペドロが魅せた! アントラーズ、狡猾な試合運びで首位レイソルを粉砕(the WORLD)




何とか競り勝ったアントラーズ

2日に明治安田生命J1リーグの第17節が行われ、柏レイソルが鹿島アントラーズと対戦した。
序盤はレイソルがボールを支配。ロングボールを多用してアントラーズの最終ラインを下げ、相手陣内に攻め込む意図が窺えた。

そして迎えた24分。両サイドを広く使った攻撃でアントラーズの守備陣を揺さぶると、ペナルティアーク付近から大谷が強烈なミドルシュートを放ち、先制点を挙げた。

先制を許したアントラーズはプレッシングの強度を高め、徐々にボールを支配。38分にはペナルティエリア内でレアンドロが相手GK中村をかわしてシュートを放つが、ニアポストに立っていた輪湖のクリアに遭い、同点ゴールを奪うには至らなかった。レイソルが1点をリードし、前半を終える。

前半の終盤よりボール支配率を高めていたアントラーズは53分、左サイドを突破した金崎がペナルティエリアの左隅付近からシュートを放つと、ボールは相手GK中村の頭上を越え、同点に。さらに56分に敵陣左サイドでフリーキックを得ると、永木が蹴ったロングボールがまたしてもGK中村の頭上を越え、逆転に成功した。

一気に試合をひっくり返されたレイソルだが、自慢のサイド攻撃でアントラーズを押し込む。62分、右サイドを突破した小池が敵陣ペナルティエリア内でパスを送ると、パスを受けたクリスティアーノが冷静にゴールに流し込み、すかさず同点に追いついた。

レイソルの反撃に手を焼いたアントラーズは、個人技の高さを見せつける。72分、ペドロ・ジュニオールが切れ味鋭いドリブルでペナルティエリア左隅に侵入し、右足でシュート。ボールはファーポストに直撃し、そのままゴールに吸い込まれた。

その後、レイソルが猛攻を仕掛けるもアントラーズが中盤で球際での強さを発揮し、試合はこのまま終了。後半に勝負強さを見せつけたアントラーズが首位レイソルに競り勝ち、優勝戦線に踏みとどまった。

[メンバー]
レイソル:中村 航輔、小池 龍太、中谷 進之介、中山 雄太、輪湖 直樹、大谷 秀和、手塚 康平(→小林 祐介 82)、中川 寛斗(→ディエゴ・オリヴェイラ 62)、武富 孝介(→大津 祐樹 74)、伊東 純也、クリスティアーノ

アントラーズ:クォン・スンテ(→曽ヶ端 準 49)、山本 脩斗、昌子 源、三竿 健斗、西 大伍、レオ・シルバ、永木 亮太、レアンドロ(→伊東 幸敏 84)、中村 充孝(→土居 聖真 74)、ペドロ・ジュニオール、金崎 夢生

[スコア]
レイソル 2-3 アントラーズ

[得点者]
レイソル:大谷 秀和(24)、クリスティアーノ(62)
アントラーズ:金崎 夢生(53)、永木 亮太(56)、ペドロ・ジュニオール(72)

http://www.theworldmagazine.jp/20170702/03domestic/138868

◆柏レイソル2-3鹿島アントラーズ 7月2日(試合後)(サンスポ)


【J1展望】柏×鹿島|首位の柏が昨季王者を迎え撃つ。鍵はサイドの攻防にあり

 明治安田J1第17節最終日(2日、柏2-3鹿島、柏)

 ・柏が先制点を取ったJ1の試合で負けたのは2015年6月以来のこと。今日まで、同チームは先制した37試合で負けがなかった(32勝5分)。

 ・柏は今季J1で先制点を取って初めて勝ち点を落とした。一方の鹿島は、先制された試合で今季リーグ最多となる3勝目を挙げた。

 ・柏はJ1通算1000失点目を喫した。J1通算1000失点を喫した7つ目のクラブとなった。

 ・クリスティアーノは柏での通算30得点目を決めた。クラブ歴代得点ランキングで、玉田圭司に並び8位タイに浮上した。

 ・ペドロ・シュニオールはJ1での直近3試合の出場で、5得点に直接関与している(4得点1アシスト)。

 ・金崎がJ1で挙げた直近20得点は、全てPA内から生まれている(PKを含む)。

 ・クリスティアーノはJ1での鹿島戦直近3試合の出場で5得点に直接関与している(3得点2アシスト)。

 ・クリスティアーノは今季J1での6アシスト目を記録した。昨季に記録したアシスト数(7)まで、あと1。

 ・大谷は今季J1での3得点目を決めた。J1での1シーズン自己最多得点数に並んだ(2005年、2008年シーズンに並ぶ)。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170702/jle17070222560031-n1.html

◆柏、逆転負けで11試合ぶり黒星…好調鹿島が上位対決制して4連勝(サッカーキング)


鹿島アントラーズ

2017.07.02 18:30
日立柏サッカー場
柏レイソル 2 終了 3 鹿島アントラーズ

 2017明治安田生命J1リーグ第17節が2日に行われ、柏レイソルと鹿島アントラーズが対戦した。

 先制したのはホームの柏。24分、右サイドから仕掛けると、伊東純也の折り返しを武富孝介がダイレクトで狙う。ここはうまくミートすることができなかったが、流れたボールを輪湖直樹、クリスティアーノとつなぎ、最後は大谷秀和が右足のシュートを流し込んだ。

 追いかける鹿島は38分、スルーパスでペナルティエリア内右に抜け出したレアンドロがGKをかわして左足で狙ったが、シュートはDFにブロックされた。前半はこのまま柏の1点リードで折り返す。

 後半に入り53分、鹿島は左サイドで受けた金崎夢生が中へ運びながら右足を振り抜く。強烈なシュートがクロスバーをかすめてネットに突き刺さり、1点を返した。さらに直後の56分、左サイドからのFKを永木亮太がゴール前へ放り込むと、カーブがかかったボールがGK中村航輔の頭上を超えてそのままゴール右へ吸い込まれ、あっという間に試合をひっくり返した。

 柏は62分、伊東からのスルーパスでエリア内右に抜け出した小池龍太が中央へラストパス。これを受けたクリスティアーノがワントラップから右足で流し込み、スコアをタイに戻す。

 しかし72分、鹿島は左サイド深くでスローインを受けたペドロ・ジュニオールが個人技でエリア内に侵入し、右足でシュート。DFに当ってわずかにコースが変わったボールが右ポストの内側を叩いてゴールに収まり、再びリードを奪った。

 試合はこのままタイムアップを迎え、アウェイの鹿島が逆転勝利で4連勝を達成。柏は11試合ぶりの黒星となった。

 次節、柏は8日にセレッソ大阪とアウェイで対戦。鹿島は5日に第13節延期分でガンバ大阪と、8日に第18節でFC東京と、いずれもアウェイで対戦する。

【スコア】
柏レイソル 2-3 鹿島アントラーズ

【得点者】
1-0 24分 大谷秀和(柏)
1-1 53分 金崎夢生(鹿島)
1-2 56分 永木亮太(鹿島)
2-2 62分 クリスティアーノ(柏)
2-3 72分 ペドロ・ジュニオール(鹿島)

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170702/607618.html?cx_cat=page1

◆鹿島逆転勝利!大岩新体制後4連勝/柏-鹿17節(ニッカン)




<明治安田生命J1:柏2-3鹿島>◇第17節◇2日◇柏

 鹿島アントラーズが、柏レイソルとの上位対決を3-2で制した。

 柏は満員となったホームのサポーターにも後押しされ、前半24分に主将のMF大谷が先制した。

 DF輪湖のパスをFWクリスティアーノがワンタッチでゴール前にパスし、大谷が冷静に右足で蹴りこんだ。同34分にはFW武富のスルーパスに、FWクリスティアーノが角度のないところから右足で放ったシュートはわずかに外れ、追加点はならなかった。

 昨季はJ王者となったにもかかわらず、柏には2戦とも0-2で敗れている鹿島は、FW金崎が6戦ぶり、MFレオ・シルバが5戦ぶりに先発復帰した。

 同39分にはCKをDF山本が頭で合わせ、同40分にはMFレアンドロが右足でミドルシュートを放つも、枠をとらえることはできなかった。

 後半4分には鹿島GKクォン・スンテがゴール前で相手選手と接触し、左手負傷で退場。GK曽ケ端と交代した。

 直後の8分、左サイドでボールを受けたFW金崎が相手DFをフェイントでかわすと、右足を豪快に振り切りネットを揺らして同点。同11分には左45度の角度から約30メートルのFKをMF永木が直接決めて一気にリードを奪った。

 柏も同17分、DF小池のクロスをゴール前でFWクリスティアーノが右足で合わせて2-2の同点とした。だが、同27分に左サイドでスローインを受けたFWペドロジュニオールがDF2人をかわしてシュート。ボールは右ポスト内側に当たって決勝弾となった。

 大岩新体制後無傷の4連勝とした鹿島は勝ち点を33に伸ばし、柏との差を1に縮めた。柏は今季初の逆転負けを喫した。

https://www.nikkansports.com/soccer/news/1849260.html

◆昨季王者が首位叩き!鹿島が柏との壮絶シーソーゲーム制す(ゲキサカ)




[7.2 J1第17節 柏2-3鹿島 柏]

 折り返しとなるJ1第17節、勝ち点34で暫定首位に立つ柏レイソルは、勝ち点30で暫定5位の王者・鹿島アントラーズと対戦。注目の上位決戦は、得点の奪い合いの末に鹿島が3-2で競り勝ち、柏に11試合ぶりとなる土をつけた。

 10戦負けなし、ホームでは5連勝中の柏は、GK中村航輔、DF中谷進之介、FWクリスティアーノら不動のイレブンが先発。前節決勝点を挙げたFWディエゴ・オリヴェイラは、ベンチスタートとなった。
 大岩剛監督就任後、3連勝と調子を上げている鹿島は、MFレオ・シルバが5試合ぶり、FW金崎夢生が6試合ぶりに先発に名を連ねた。

 チケットは前売りで完売、黄色と赤に染まるスタジアムは、序盤から球際での激しい攻防が繰り広げられた。柏のMF大谷秀和とMF手塚康平、鹿島のレオ・シルバとMF永木亮太がボールを運んでいくが、前線に入ったボールは、すぐさまプレッシャーをかけられ、チャンスをつくれない状況がつづく。

 拮抗した展開の中、チャンスを確実にものにしたのは柏だった。24分、FW伊東純也の右サイドからのクロスはFW武富孝介が合わせきれず逆サイドに流れる。DF輪湖直樹が再び中央に入れたボールをクリスティアーノが落とすと、最後は大谷。キャプテンの右足から放たれたシュートがゴールネットを揺らした。

 右サイドへのロングボールに抜け出したFW武富孝介が右サイドでキープして、走り込んだクリスティアーノへ送ると鋭く右足を振り抜く。しかし、ボールはゴールマウスをとらえることはできなかった。39分には鹿島も決定機をつくる。MFレアンドロがGK中村をかわしシュートまで持ち込んだが、輪湖がカバーに入ってピンチをしのいだ。

 1点を追いかけて後半に入った鹿島にアクシデント。クリスティアーノのシュートをGKクォン・スンテがセーブするとこぼれ球につめていたMF中川寛斗と接触し、プレー続行不可能となりGK曽ヶ端準との交代を余儀なくされた。

 柏のプレッシャーをかいくぐり攻撃の時間を増やしていく鹿島は8分、左サイドでボールを持った金崎が中央にカットインすると右足を一閃。矢のようなシュートが突き刺さり試合は振り出しに戻った。

 さらにその3分後には、左サイドで得たFKで、MF永木亮太の右足から放たれたクロス性のボールは、そのまま誰も触れることなく柏ゴールに吸い込まれる。永木の今季初ゴールで鹿島が逆転に成功する。

 柏も首位を行く底力を見せる。伊東、DF小池龍太のコンビで右サイドを攻略すると、小池は中央のクリスティアーノへ。背番号9はトラップから右足でゴールに蹴り込んで2-2。試合はまたしても同点となった。

 この試合の4点目が入ったことでさらにゴール前での場面が増えていく。FWディエゴ・オリヴェイラも投入して3点目を奪いにいく柏は、左サイドでDFをかわしたクリスティアーノがゴール前でフリーになっていた伊東へパスを通すことができず。ピンチをしのいだ鹿島は、ペナルティエリアのFWペドロ・ジュニオールがDFに囲まれながらもドリブルでキープしつつシュートを放つと、ゴール右隅に入り鹿島が勝ち越し点を奪った。

 4連勝を飾った鹿島は、勝ち点を33にのばし暫定2位に。未消化の試合をひとつ残しながらも首位・柏へ勝ち点1差に迫った。今季5敗目となった柏は勝ち点34から積み上げることができず、19時キックオフのC大阪がFC東京に勝利すれば勝ち点でかわされて首位陥落となる。

(取材・文 奥山典幸)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?220216-220216-fl

◆鹿島アントラーズ、首位撃破で4連勝…柏は守護神のミス響き11戦ぶり黒星/J1リーグ第17節(GOAL)


鹿島の2点目を決めた永木亮太 (C) Getty Images for DAZN

明治安田生命J1リーグ第17節で柏レイソルと鹿島アントラーズが対戦した。

■J1第17節 柏 2-3 鹿島

柏:大谷(24分)、クリスティアーノ(62分)
鹿島:金崎(53分)、永木(56分)、ペドロ・ジュニオール(72分)

明治安田生命J1リーグ第17節が2日に行われ、日立柏サッカー場では柏レイソルと鹿島アントラーズが対戦した。試合は鹿島が3-2で柏を下し、大岩剛監督体制で4連勝を飾った。一方、柏は第6節の清水エスパルス戦以来11試合ぶりに黒星を喫した。

首位を走る柏は第15節で連勝がストップしたものの、前節は北海道コンサドーレ札幌にしっかりと白星を収めた。今節はホーム2連戦で連勝を飾りたい。一方、大岩剛監督が就任して以降、3連勝中と勢いに乗っている。首位を叩いて勝ち点差を縮めたいところだ。柏は前節と同じ11名を先発に起用。鹿島は負傷のDF植田直通に代わり、DF三竿健斗がスタメンに名を連ねたほか、MF永木亮太、MFレオ・シルバ、FW金崎夢生が先発出場した。

鹿島がややボール支配率を高めていく中、柏はカウンターからチャンスを作る。21分、ペナルティエリア手前で武富孝介が粘ってエリア手前右へ展開。伊東純也が折り返すと、走り込んだ手塚康平がシュートを放ったが、ここは枠の左へ外れてしまった。直後の24分、中盤から右にパスがつながると、伊東がマイナスの折り返しを入れる。ゴール前の武富がダイレクトで合わせたが、ここはシュートミスに終わる。流れたボールをエリア内左の輪湖直樹が再び折り返し、クリスティアーノのポストプレーから大谷秀和がシュート。DFの股を抜けたボールにGKクォン・スンテも反応しきれず、柏が先制に成功した。

勢いに乗る柏。34分にはロングボールに抜け出した武富がペナルティエリア右横から中央へパス。エリア内に走り込んだクリスティアーノがシュートまで持ち込んだが、ここは枠の左へ外れてしまった。

鹿島は39分、DFの裏に抜け出したレアンドロがペナルティエリア内左でGK中村航輔をかわしたが、カバーに入った輪湖のブロックに防がれてしまった。このまま柏が1点をリードしてハーフタイムを迎える。

鹿島は開始早々にアクシデントに見舞われる。47分、クリスティアーノのシュートをGKクォン・スンテがファンブルすると、中川寛斗が詰めにいく。この際にクォン・スンテと中川が接触し、クォン・スンテが負傷交代。49分にGK曽ヶ端準が代わって入った。

すると次の得点を挙げたのは鹿島。53分、左サイドでボールを受けた金崎がカットインして思い切り右足を振り抜く。コースはやや甘かったものの、スピードのあるシュートにGK中村航輔のタイミングが合わず、ボールはクロスバーに当ってネットを揺らした。金崎にとっては今季5点目となった。

さらに直後の56分、鹿島が左サイドでFKを獲得すると、永木がクロスを入れる。GK中村が目測を誤ると、ボールはそのままゴール右上隅に決まり、鹿島が逆転に成功した。


【動画】鹿島アントラーズ、首位撃破で4連勝…柏は守護神のミス響き11戦ぶり黒星/J1リーグ第17節


◆【鹿島】10戦無敗の柏止めた!大岩監督就任後公式戦5連勝!(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ 第17節 柏2―3鹿島(2日・日立柏サッカー場)

 1試合消化の少ない鹿島がアウェーで柏に3―2と逆転勝利。大岩剛監督(45)は5月の就任後、公式戦無傷の5連勝に導いた。首位の柏は4月8日以来11戦ぶりの敗戦で暫定2位に転落。C大阪はMF水沼宏太(27)が2アシストの活躍でF東京を3―1で下し、7戦負けなしで暫定ながら2005年11月以来、12年ぶりの首位に立った。

 大岩監督の一言が勝利をたぐり寄せた。1点ビハインドで迎えたハーフタイム。「失点シーン以外は素晴らしい内容。逆転できる」と語りかけた。アウェーの雰囲気に包まれる中、前半は首位・柏の勢いある攻撃を受けて劣勢。ただ「内容は悪くはなかったと感じていた」(DF昌子)という選手は「監督がそう言ってくれた」(同)とスコアに惑わされなかった。

 口火を切ったのはエースだ。両足首の負傷から先発復帰したFW金崎が後半8分、豪快に相手GK頭上を抜く右足ミドルを決めて同点。3分後には右サイドのFKからMF永木が「狙ったものではない」というクロスが、放物線を描いてゴール右へ吸い込まれる幸運な得点となった。2―2とされた同27分にはFWペドロ・ジュニオールが個人技で突破し、右足でゴール右に決勝点を流し込んだ。

 解任された石井正忠前監督(50)の後を受け、5月31日に就任した。変わったのが言葉だった。前監督に限らず、ミーティングで「絶対に勝たなきゃいけない」というゲキが「オレたち、勝つよ」に変わった。「球際で激しくいかなきゃいけない」は「負けないよ」に。常勝戦士にとっては縛られる言葉よりも、背中を押してくれる言葉が「耳に入ってくる」(DF西)。停滞していた攻守に血が通った。

 大岩監督の就任後はリーグ戦4連勝、天皇杯を含めた公式戦では5連勝を飾った。4月16日の神戸戦から2か月以上、10試合不敗だった柏をアウェーで止め、首位から引きずり下ろした。ACLによる未消化分の次節、G大阪戦(5日・吹田S)で勝てば首位に浮上する。「監督が代わった刺激があるかもしれないけど、グラウンドの中でアグレッシブな姿勢を見せてくれる選手全員を評価したい」と指揮官。「全勝」を目標に、大岩アントラーズが反撃に出る。(内田 知宏)

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170703-OHT1T50033.html

◆2017明治安田生命J1リーグ 第17節(オフィシャル)


明治安田J1 第17節

金崎、永木、ペドロが決めた!鹿島がアウェイで首位・柏を撃破、リーグ戦4連勝!

7月のアウェイ4連戦、第1章。首位を走る柏レイソルとの大一番で、鹿島が強さを見せ付けた。J1第17節で日立柏サッカー場に乗り込むと、0-1とビハインドで前半を終えたものの、金崎と永木の連続ゴールで逆転に成功。62分に同点に追い付かれたが、72分にペドロ ジュニオールが鮮やかなドリブルシュートを決めて3-2と勝ち越し、チーム一丸で守り切って勝利を収めた。これでリーグ戦4連勝となった。

鹿島は6月後半、9日間でのホーム3連戦を3連勝で飾り、大岩監督就任後4戦全勝と会心の結果で6月を終えた。次に待ち受けるのは、11日間絵のアウェイ4連戦だ。ACL出場による日程のスライド、そして天皇杯で新たに導入された試合会場決定ルールの適用によって組まれた、過酷なスケジュール。指揮官は「“この連戦を重要視している”ということは選手たちにも伝えた」と明かす。今後の優勝争いを左右する、極めて重要な連戦だ。

前節の新潟戦は6月25日。ペドロとレアンドロのゴールで完封勝利を収め、聖地は歓喜に包まれた。勝利の喜びとともにつかの間の充電期間を得た選手たちは、27日からトレーニングを再開。厳しい戦いを走り抜くためのフィジカルメニュー、そして戦術理解度の向上を図る実戦形式の練習を実施した。濃密なトレーニングの日々が、選手たちの競争意識をさらに高めていく。そして大岩監督は、柏戦2日前のトレーニングを非公開に変更。「この試合が重要であることは誰が見ても明らかだし、選手たちをより集中させたいと思って非公開練習を行った」。指揮官は大一番への揺るぎない決意を言葉に託した。

厳しい暑さに見舞われた、7月2日。早々とチケット完売が発表された日立台に、アントラーズレッドの背番号12が足を運ぶ。「スタジアムに行けば自然と士気も上がるだろうし、集中力も増す」。大岩監督は選手たちの心境を推し量り、自身の経験を踏まえて展望していた。それはサポーターも同じだ。大一番を前にした高揚感、そして時間を追うごとに高まっていくボルテージがビジタースタンドの待機列に満ちあふれていた。



18時前、依然として厳しい暑さの日立台に、鹿のエンブレムを纏う誇りを体現する戦士たちが姿を現す。ホームチームに人数では及ばなくても、それを凌駕する情熱と熱量がビジタースタンドから降り注がれた。大岩監督は1週間前から3名の先発メンバー変更を断行。ボランチに永木とレオ シルバを並べ、前線の一角には金崎を指名した。GKはクォン スンテ、最終ラインは西、ボランチからスライドした三竿健斗、昌子、山本が並ぶ。2列目には好調を維持する中村とレアンドロ、前線はリーグ戦2試合連続得点中のペドロが金崎とコンビを組む。そしてベンチには、GKの曽ケ端、伊東、土居、遠藤、小笠原、鈴木、金森が並んだ。



18時33分、大一番の火蓋が切って落とされた。立ち上がりから、ボールポゼッション率を高めたのはホームの柏。両サイドの深い位置までボールを入れ、起点を作って攻勢をかけてきた。それでも鹿島は、昌子が「相手にボールを持たれる展開になると思う」と語っていた通り、しっかりと身体を張って応戦していった。自身2度目のセンターバック起用となった健斗も激しいボディコンタクトを繰り返し、時には機を見たビルドアップで攻撃の起点となる縦パスを通すなど、可能性を示してみせた。





最初のチャンスは16分。レアンドロがパスを受けると、相手を背負いながら力強く反転して縦へ突破し、ペナルティーエリア手前からペドロへラストパスを通す。背番号7のドリブルは相手に阻まれたものの、右CKを獲得。永木が繰り出したセットプレーから昌子のヘディングシュートが柏ゴールを脅かしたが、惜しくも枠を越えてしまった。22分にはレオとレアンドロがテクニックを見せ付けて相手の守備網をかいくぐり、左サイドを突破、最終ラインの背後へスルーパスが飛び、虎視眈々とゴールを狙う2トップが爆発的に駆けたものの、惜しくもオフサイドの判定に。シュートまで至らなかったが、指揮官の求めるアグレッシブな姿勢を体現してみせた。







上位対決にふさわしい、濃密な攻防。緊迫した展開が続いたが、この夜最初のスコアはホームチームのものだった。24分、ペナルティーエリア内での混戦からパスを通されてボールを収められると、最後は大谷に右足シュートを決められてしまった。







柏サポーターが歓喜を爆発させる中、鹿島は守勢に回ることなく少しずつボールポゼッション率を高めていった。30分頃からはセカンドボールを中盤で拾う回数も増え始め、金崎やペドロがサイドへ流れて献身的にポストプレーを敢行。決定機を生み出すには至らなかったが、反撃の予感を漂わせながら前半を終えた。0-1、大岩監督就任後は初めて負うこととなったビハインドだが、チームに動揺はなかった。





1点を追う後半、思いがけないアクシデントが鹿島を襲う。47分、相手のシュートに対応したスンテがこぼれ球の攻防で相手のタックルを受け、負傷。プレー続行不可能となり、曽ケ端が急遽ピッチへ送り出された。交代枠を1つ使うこととなったのは痛手だが、百戦錬磨の背番号21がもたらす安心感は揺るぎない。昌子は「何も心配していなかった」と、信頼を語っている。



50分過ぎから、鹿島は左サイド深くまで進出してクロスやドリブルから突破口を見出そうと腐心した。金崎や山本、中村が積極的なチャレンジを見せ、柏の守備陣に脅威を与えていく。そして53分、待望の同点ゴールはエースの一撃によってもたらされた。左サイド深くへ抜け出した金崎がペナルティーエリア左角の位置から思い切りよく右足を振り抜く。強烈かつ変化しながらゴールへ飛んだミドルシュートは、クロスバーをかすめてネットを揺らした。1-1。6試合ぶりに先発復帰を果たした背番号33のファインゴールで、鹿島がスコアをタイに戻した。







そして3分後、鮮烈な同点弾の余韻が覚めやらぬ56分、次のスコアが刻まれる。敵陣左サイドで得たFKを永木が蹴り込むと、鮮やかな軌道を描いたボールが相手GKの頭上を越えてゴールへ吸い込まれた。永木にとって、鹿島加入後のリーグ戦初得点。背番号6の逆転ゴールで、スコアは2-1となった。



4分間で2つのスコアを刻み、鹿島がリードを奪った。だが、首位を走る柏の粘りに屈し、鹿島は6分後に2失点目を喫してしまった。ペナルティーエリア左奥まで突破されると、曽ケ端が飛び出したものの突破を阻むことはできず、ラストパスからクリスティアーノに押し込まれた。これでスコアは2-2。大一番らしく、両者が一歩も譲らない白熱の一戦となった。

次第に中盤のスペースが空き始める中、ボディコンタクトが激しさを増していく。ゴール前での攻防が連発される展開は、観る者を魅了するものだったことだろう。69分には柏に右サイドを突破され、クリスティアーノにドリブルでペナルティーエリアへ入られてピンチを迎えたが、ラストパスが通らずに事なきを得た。すると3分後、アントラーズレッドのビジタースタンドが3度目の歓喜を迎えた。

72分、山本のスローインをペナルティーエリア左外で受けたペドロが、駆け引きの妙を見せて対面の相手DFを抜き去る。ゴールライン際からの力強いカットインでエリアに入ると、迷うことなく右足を一閃。強烈な一撃がファーサイドのポストに当たってゴールへ吸い込まれた。沸騰するビジタースタンド。疾走する背番号7。3-2。ペドロの3試合連続得点で、鹿島が勝ち越しに成功した。









6分と表示されたアディショナルタイムを含めて、残り20分強は険しい道のりだった。それでも鹿島は、大岩監督に送り出された土居や伊東がしっかりと役割を果たし、昌子や健斗が身体を張ってゴールを守り続ける。先発復帰のレオも中盤で圧倒的な存在感を誇示し、相手のチャンスを刈り取り続けた。









3-2。勝利を告げるホイッスルが鳴り響き、日立台の夜にアントラーズレッドの歓喜が爆発した。これでリーグ戦4連勝、勝ち点は30に到達。だが休む間もなく、鹿島の歩みは続く。次戦は3日後、G大阪戦だ。リーグ戦17試合目、折り返しとなる一戦。アウェイ4連戦の第2章も、難敵が相手の90分となる。次なる戦いへの準備は、今この時から始まっている。









【この試合のトピックス】
・J1での柏戦は3試合ぶりの勝利で、連敗を2で止めた。
・大岩監督就任後、リーグ戦4連勝。公式戦は5連勝となった。
・ペドロがリーグ戦3試合連続得点を記録した。
・金崎が先発に復帰して1得点を記録。5月4日に行われたJ1第10節の浦和戦以来、リーグ戦6試合ぶりの先発出場とゴールだった。
・永木が鹿島加入後は初となるリーグ戦での得点を記録した。
・レオ シルバが先発に復帰。5月14日に行われたJ1第11節の神戸戦以来、リーグ戦5試合ぶりの先発出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・失点以外は素晴らしい内容。後半も攻守に連動した動きを続けること。
・バイタルエリアでボールをつけた時、あわてないで前を向く判断を早くすること。
・もっと積極的にシュートを打とう。

柏レイソル:下平 隆宏
・勇気をもってボールを受けにいこう。
・ボールを保持して、自分たちの時間を長くしていこう。
・早く守備のポジションを取ること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
素晴らしいスタジアムの雰囲気の中で、アントラーズサポーターも数多く来ている中で、互いがレベルの高いサッカーができたと思う。先制された後のリアクションについて、選手たちがしっかりと示してくれたし、落ち着いてプレーを進めてくれていたので、自信を持って前後半を戦えたと思う。

Q.チャンスの数は互角か相手の方が多かったと思うが、理想通りの試合展開だったか?

A.いや、理想通りではないですね。先制されたということもあるし、柏が前線から積極的に来ると予想していた中で、選手たちが少し拍子抜けしたかもしれない。前半はうちの良いペースの中で失点してしまったので、修正する必要がある。

Q.金崎選手が久々に先発復帰となったが、評価は?

A.あのような姿がスタジアムの雰囲気を変えたり、チームの勢いを作り出したりするが、それが彼の素晴らしいところだと感じている。スーパーシュートだったのは確かで、あれでチームが勢いに乗ったと思う。

Q.就任後負けなしだが、短期間で何を変えたのか?どのようなマネージメントをしているのか?

A.ベースは変わっていない。選手個々の特長や組み合わせによって起こり得る変化を考えながら選手を選んでいる。ただそれだけではうまくいかないこともある。どの選手にも言っているのは「自信を持ってプレーしなければいけない」ということと「相手との駆け引きに上回らないといけない」ということ。個人的にアドバイスすることもあるし、監督が交代になったという刺激もあるだろうが、グラウンドの中で見せるアグレッシブな姿勢はどの選手についても評価したいと思っている。

Q.両サイドハーフがかなり高い位置を取っていて、4-2-4システムのようだったが?

A.4-2-4でやるつもりはなかったが「相手のビルドアップに対して積極的にプレッシャーをかけていこう」という指示を出していた。そこだけではなく、ボランチの1人が必ずそこへ加わるということも伝えていた。選手個々が反応して、逆サイドにボールがある時のポジショニングや、全体をコンパクトに保つということも臨機応変にやってくれたと思う。

柏レイソル:下平 隆宏
目標としている勝ち点70に向けて、今日で折り返しだったので最低でも1ポイント以上は積み上げたかった。残念ながら、悔しい敗戦になった。スタジアムの雰囲気は最高で、このような上位対決をできることは幸せに思っていたが、勝ち点を取らないといけない試合で残念な敗戦になった。選手たちは一生懸命やってくれたし、2-2にした後も決定機になりかけた場面もあったので、逆転する可能性もあったと思う。失点は明らかに中村航輔のミスで、本人も自覚していると思うが、今まで彼に助けられた場面が何度もある。本人も気付いていると思うし、しっかりと反省して次につなげてくれると思う。そしてアントラーズというクラブの底力、個の能力や外国籍選手の強さなど、まだまだ上のチームだなと感じた。うまく時間を使われてしまって、追い付くパワーを出すところまで行けなかった。とはいえ、下を向く必要はないと思うし、次節に向けて良い準備をしていきたい。


選手コメント

[試合後]

【ペドロ ジュニオール】
首位との対戦で、難しい戦いになることは予想できていたし、実際に厳しい戦いとなった。得点の場面は個人技で、あのゾーンでボールを受けた時のプレーは自分の特長だと思っている。積極性を出せた。ただそれよりも、勝って勝ち点3を取れたことで、アントラーズというチームを評価してもらえると思う。

【永木 亮太】
暑い中、ハードな戦いになることはわかっていた。柏は球際や走力の部分が強いので、そこで負けないようにという話をしていた。みんながその部分でしっかりと頑張れたことが勝ち点3につながったと思う。得点はうまく風に乗って入ってくれた。アントラーズに入ってからリーグ戦では得点がなかったので、ホッとしている。

【三竿 健斗】
源くんとはお互いを見ながらプレーをしていた。今日の反省を生かして、チャレンジしてプレーしていけばどんどん良くなっていくと思う。1対1の対応や駆け引きで勝てるようになりたい。

【昌子 源】
この勝利はかなり大きいと思う。勢いで相手を上回っていたかもしれないし、チーム力を示せたと思う。2点を取って逆転してから追い付かれて、相手が勢いをもって攻めてくる中で個人技で強引に流れを引き寄せることができた。

【山本 脩斗】
首位との対戦で勝つか負けるかは全然違う。次につながる勝利だと思う。サポーターの声はよく聞こえていたし、力になった。

【曽ケ端 準】
自分が入ってからすぐに2点を決めてくれた。その後に追い付かれたけど、落ち着いて試合を進めることができたと思う。GKで交代枠を1つ使うことになってしまったけど、みんなでカバーし合えたと思う。勝ち切れて良かった。

【中村 充孝】
こういう試合で勝てたことは大きい。上位との差を縮めることができた。失点以外のところは、こちらが主導権を握れてプレーできていた。後半はいろいろ形からゴールを決めることができた。打ち合いになったけど、タフな試合に勝てて良かった。

http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51983

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