日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年6月16日金曜日

◆【ライターコラムfrom広島】塩谷司、アル・アイン移籍の真相…“広島愛”に溢れた大人の決断(サッカーキング)


塩谷司

 塩谷司のアル・アイン(UAE)移籍がサンフレッチェ広島、アル・アイン両クラブから発表された。

 ここでサッカー界の移籍について、少し触れておきたい。

 プロ野球と違ってサッカー界は世界的に人材が流動的だ。その流れが急速になったのは、やはり「ボスマン判決」以降だろう。

 1995年、ジョン・マルク・ボスマン(ベルギー)が契約終了後も所有権を主張した所属クラブを相手どってベルギー国内の裁判に訴え勝訴。さらにUEFAを相手どっての欧州司法裁判所での裁判でも勝利。契約終了後もクラブが保持していた選手の「所有権」が否定され、EU圏内の選手が外国籍選手扱いできなくなった。この欧州の流れが日本にも大きな影響を及ぼすのは、サッカーが世界的なスポーツであることを考えれば当然だろう。

 2009年、Jリーグはそれまでローカルルールとして設定していた「移籍金制度」を撤廃し、欧州と同じシステムとなった。2005年、鹿島の主力だった中田浩二が契約満了をもってマルセイユ(フランス)に移籍金ゼロ円で移籍してしまったことを端緒にJリーグから海外への「ゼロ円移籍」が頻発。欧州と日本の移籍形態に差異があると様々な矛盾が起きてしまうからだ。

 それまでの「移籍金制度」は年齢が低くなればなるほど移籍金が高くなるという仕組みで、実績が高いベテランよりも経験のない若い選手の方が莫大な獲得資金が必要という矛盾をはらんでいた。だが一方で「潤沢な移籍金が獲得できないと育成への再投資ができないし、選手のクラブへの帰属意識が希薄になる」と発言したJクラブ関係者もいた。Jリーグから足が遠のく要因として「選手が変わりすぎる」という意見を少なくないサポーターから聞いたこともある。

 広島はクラブ規模からしても、選手に潤沢な年俸を用意できるわけではない。一方で「育成」をコンセプトとしているせいか、若い選手の成長をサポートできる伝統も持つ。たとえば森保一や路木龍次、柳本啓成や久保竜彦といった草創期を支えたレジェンドたちは、プロ入り前はいずれも無名。それが広島で成長して日本代表となり、才能の花を開かせて、他クラブからのオファーを受けて移籍した。もっとも、クラブの経営危機やJ2降格といった状況も無縁ではなかったが。

 21世紀に入っても、広島ユースから日本代表に育った駒野友一・高萩洋次郎・森脇良太・槙野智章・柏木陽介といった選手たちも、クラブを巣立った。高校時代から才能に注目されていた浅野拓磨も広島で磨かれて成長し、欧州へと飛び立った。移籍先で彼らは活躍しているわけで、それはそれで育成としては成功。もちろん、「ずっと広島にくれていれば」と考えないことはないが、浦和レッズやFC東京とはクラブ規模も事情も違う。

柏木陽介 槙野智章

 そして、塩谷司である。水戸ホーリーホックで注目され、広島で一気にブレイク。優勝に貢献し、日本代表やJリーグベストイレブンにも選出された。彼自身も気づいていなかった特別な攻撃的なセンスも、広島で引き出されたと言っていい。

 クラブへの愛着はある。2014年オフに5年契約を結び、2016年オフにもう1度、5年契約を結びなおした。ともに、塩谷自身が言い出したことで、広島を愛していなければできることではない。

 一方で彼はこんな言葉も残している。2015年初頭、彼に5年契約を締結した真意を聞いた時のことだ。

「2014年のアジアカップで僕は(フィールドプレーヤーでは)唯一、試合出場機会がなかった。(このままJリーグでやっても代表では)難しいのではないかとも考えた。海外でプレーしたいという気持ちは、ゼロではない。

 広島にはすごくお世話になっている。だからこそ感謝の気持ちを何らかの形で表現したかった。5年契約を結べば、クラブは僕の違約金をそれなりの金額に設定できる。もし移籍することになったとしても、お金をクラブに残したい」

 昨年のリオデジャネイロ五輪・対ナイジェリア戦で生涯でも最悪レベルの「屈辱」を経験した時、これまでの自分に対する「甘さ」を感じたという。だからこそ、練習での2時間から1分たりとも集中を切らさないようにやろうと決意していた。そうすることで、広島で成長できればいいと思っていた。

塩谷司

 だが意気込みとは裏腹に、集中力を継続させることは今季、できていない。失点に何度も絡み、ゴール前でマークを外した。どうすればいいのかわからなくなり、頭がパンクしそうにもなった。いつしか彼は、記者たちに口を開かなくなる。雑談には応じるし笑顔を見せるが、サッカーのことになるとしゃべらない。それは、リーグ2勝目をあげたヴァンフォーレ甲府戦の試合後まで続いた。敗戦を自分の責任だと受け止め過ぎていることは明らかだった。

 五輪から戻ってきた後、実力が十分に発揮されていたとは言えない。「試合でも練習でも集中を切らさない」と決意したはずなのに、それがピッチで表現できなかった。コンディションの問題ではないし、戦術の課題でもない。ピッチ外で何らかの問題を抱えているのではとも推察した。もし、この海外移籍問題が(移籍先のクラブはアル・アインでなかったとしても)彼の中でずっと尾を引いており、メンタルに影響を与えていたとすれば、今季の「不調」も合点がゆく。

 広島の立場に立てば残留を争っている現状で戦力的には痛い。しかし、設定どおり(あるいはそれ以上の)違約金を提示され、塩谷自身が「移籍する」と決断してしまえば、移籍を止める根拠を失う。契約を盾にとり、交渉にも応じないという手もあるが、それでは塩谷司というサッカー選手の未来を奪う。それはクラブにとっても得策ではないのだ。塩谷が移籍を決意した以上、見送るしかない。

 鹿島アントラーズ戦の前にオファーが届いた時、森保一監督は塩谷から相談を受け、こう語ったという。

「チームにお前は必要なんだ。今は苦境にあるが、一緒に闘ってほしい。一緒に乗り越えて、広島で成長してほしい」

 また、足立修強化部長も「次のチームリーダー。広島で歴史をつくってほしい」と訴えた。塩谷が尊敬している先輩・森崎和幸も塩谷の将来とチームのことを考え、強く慰留した。一時は翻意もあるかと思われたほど、彼は悩んだという。だが結局、思い出深い広島を離れ、アラブの地に闘いの場を移すことを彼は選択した。

「DFの補強? もちろん。塩谷に代わって活躍できる選手を獲得しないといけない」

 足立強化部長の言葉ではあるが、彼に代わるほどの選手を見つけるのは、非常に難しい。強さ、逞しさ、圧倒的とさえ言える攻撃力。たくさんの夢と希望と3度の優勝、そして移籍金をもたらしてくれた塩谷司を送り出す。もちろん、寂しい。だが、プロとして、大人としての判断を下した若者を、敬意を以て、送り出したい。

文=紫熊俱楽部 中野和也

塩谷司

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170615/601057.html?cx_cat=page1

◆「ニューヨーカー×鹿島アントラーズ」2ndモデルオフィシャルウエアを6月25日(日)よりニューヨーカーフラッグシップショップ銀座、鹿島スタジアムにて販売開始!(PR TIMES)


衣料事業の主力ブランド NEWYORKER を中心とした紳士服・婦人服の企画販売を行っている株式会社ニューヨーカー(本社:東京都千代田区/代表取締役:鍋割宰)は、2008年よりオフィシャルサプライヤーとして、オリジナルスーツを提供し、J1鹿島アントラーズを応援しています。2017年も春夏シーズン2回目となる「アントラーズモデルOFFICIAL WEAR」をニューヨーカー銀座店とカシマスタジアムにて6/25(日)より販売開始致します。


毎年ご好評を頂いている、J1リーグ・J1クラブ『鹿島アントラーズ』とのコラボレーションモデル。

今年は2017年春夏の1stモデルに続く第2弾として、盛夏に向けた半袖B.D.カットソーシャツとジャージィパンツを展開いたします。選手のリクエストを取り入れたこだわりのアイテムは、6月25日(日)よりニューヨーカー銀座フラッグシップショップ&カシマスタジアム※明治安田生命J1リーグ 第16節 6月25日(日)鹿島アントラーズ×アルビレックス新潟戦にて販売。また、NYオンラインサイトにて 6/15(木)12:00より先行予約開始致します。


■商品情報

■夏のカットソーシャツ


アントラーズのセカンドユニホーム色に合わせたピンクのカットソーシャツ。吸湿速乾性素材を使用し
胸ポケットにはチームロゴマーク「Antler」を生地と同色の刺繍でさりげなく施しています。
半袖B.D.カットソーシャツ 【価格:¥12,000 / 素材: ポリエステル65%/コットン35%  サイズ/S,M,L,LL 】
 

■夏のジャージィパンツ


ストレッチ・吸湿速乾・防シワの機能性素材を使用し、ポケットの袋地がメッシュ仕立てで、通気性が良くスポーティーな仕様です。裏のウエスト周りのゴムもアントラーズカラーに施しております。
ジャージィパンツ価格¥18,000 【素材/ポリエステル100%  サイズ/S・M・L・LL・2L】
 
■2017年2ndオフィシャルモデル 販売概要

<展開アイテム>
半袖B.D.カットソーシャツとジャージィパンツ

<販売日程>
6月15日(木)12:00先行予約開始。NYオンラインサイトのみ。
6月25日(日)販売開始。ニューヨーカー銀座フラッグシップショップ、NYオンラインサイト、カシマスタジアムにて販売。


■展開店舗概

ニューヨーカー銀座フラッグシップショップ
東京都中央区銀座1-5-13 ゼットエックス銀座ビル1F・2F
TEL:03-6228-7001


NYオンライン(ファッション通販サイト)

<イベント販売>

カシマサッカースタジアム
特設会場にて販売日限定で販売
明治安田生命J1リーグ第16節 6月25日(日)鹿島アントラーズ×アルビレックス新潟戦
明治安田生命J1リーグ第20節 8/5(土)鹿島アントラーズ×ベガルタ仙台戦
TEL:0299-84-6622
茨城県鹿嶋市神向寺後山26-2

■NEWYORKER について
 
ハイクオリティを背景に、ベーシックでありながらも時代の空気やトレンドのエッセンスをプラスしたスタイル提案を行なっている「NEWYORKER」。牧場経営、衣料品の製造、販売までを自社グループで行なう企業、ダイドーリミテッドの歴史とノウハウがもの作りの姿勢に活きています。NEWYORKERは、オリジナルタータン=「ハウスタータン」をブランドシンボルに、より一層の"上質"を追求してまいります。


■ 株式会社ニューヨーカーについて
株式会社ニューヨーカーは1964年、 まだ日本のアパレル市場の黎明期に純国産ブランドとして産声をあげました。 以来「NEWYORKER」を基幹ブランドとして、 “着心地・品質・見栄え”という本質から生まれる高品質な製品を提供し続けてきました。 洋服を通じて「心の豊かさ」「ゆとり」をもたらす大きな力でありたいと考えています。 お客様の一番であるために、 これからも本質を追及し続けてまいります。 2017年2月末現在、 全国主要百貨店を中心に直営店を展開、 店舗数183店舗、 従業員数751名。
 
■ファッション通販サイトNY.onlineについて
 株式会社ニューヨーカー直営の公式通販サイト「NY.online エヌ・ワイオンライン」は、 NEWYORKER(ニューヨーカー)、 NEWYORKER BLUE(ニューヨーカー ブルー)、 NEWYORKER BY KEITA MARUYAMA(ニューヨーカー バイ ケイタ マルヤマ)、 Sally Scott(サリー・スコット)などの人気ブランドが店舗同様の品揃えからご購入いただけます。 初回購入のお客様には「送料」「代引き手数料」「返品送料」が全て無料になるトリプル無料サービスを提供しております。 

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■ 会社概要
 社 名 株式会社 ニューヨーカー
代 表 代表取締役社長 鍋割 宰
 本社所在地 東京都千代田区外神田三丁目1番16号
創 業 1964年1月11日
 設 立 2006年8月21日
 資 本 金 3億円(株式会社ダイドーリミテッド 100%出資)

■ お問い合わせ先
0120-17-0599 受付時間10時~18時
土日祝祭日・年末年始、夏季休暇期間中はお休みをいただいています。

◆内田と大迫がプロデュースするトレーニングスタジオが6月17日オープン(サッカーキング)




 内田篤人、大迫勇也が、それぞれプロデュースする「ウチダラボ」、「オオサコラボ」のオープンが正式決定した。オープン日は、2017年6月17日で、店舗はそれぞれの故郷である静岡市と鹿児島市。両選手が所属する株式会社CARCLEが発表している。

 立ち上げの目的は、「学生など未来のアスリートをサポート」、「健康的に身体を整えたい方のサポート」、「老若男女、誰もが訪れる地域に根ざした場所の提供」。トレーニングスタジオや整骨院として活用予定となっている。

 オープンにあたり内田は「この度、故郷の静岡にウチダラボをオープンすることになりました。僕自身、怪我で苦しんだ経験が多いので、怪我をしてしまった時のケア、怪我を予防するための 身体の使い方などをきちんと提供できる場所を作りたいという思いで、このラボを作ることに 決めました。地域の方々はもちろん、静岡から世界へ飛び出していくアスリートたちをサポートできれば嬉しいです。トレーニングスタジオでは、内田オリジナルのサイドバックプログラムも 体感できるので、地味なサイドバックで頑張っている選手たちにも集まってほしいですね(笑)名刺を持つのは初めてなので、これから名刺交換するのが楽しみです」とコメント。

 大迫は「高校卒業後、鹿島とドイツで暮らしてきましたが、ずっと鹿児島のために何かできることはないか考えていたので、オオサコラボを鹿児島にオープンできて嬉しく思います。ドイツでプレーをする中で、海外の選手に勝てるよう個人的にトレーニングを続けていて、僕自身が効果を実感しているトレーニングを鹿児島の皆さんにも還元したいと思っています。オオサコラボが地域の方々の憩いの場所になってほしいですし、また部活、スポーツを頑張っている子どもたち、プロを目指すアスリートにも来てほしいです。僕のポストプレーの秘訣は、オオサコラボに来れば分かるかもしれません(笑)」と話している。

【ウチダラボ概要】



名称:ウチダラボ(UCHIDA LAB)
住所:静岡県静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート地下1階
TEL:054-252-4954
HP:http://uchida-lab.net

【オオサコラボ概要】



名称:オオサコラボ(OSAKO LAB)
住所:鹿児島市中央町26-31
TEL:099-814-7935
HP:http://osako-lab.net

【営業時間】
平日:9:00~12:30 / 15:00~20:00
土曜・日曜・祝日:9:00~12:30 / 15:00~17:30
定休日:木曜日・第4日曜日

【トレーニングスタジオ料金 コース/月会費】
トレーニング:一般会員(通い放題)/12,000円(税込)
トレーニング U-18 会員(中高生 ※週3回)/7,000円(税込)
トレーニング U-12 会員(小学生以下 ※週3回)/5,000円(税込)
パーソナルトレーニング/4,000円/40分(税込)※会員価格
パーソナルトレーニング/6,000円/40分(税込)※通常価格
入会金/5,000円(税込)

【オープン日時】
2017年6月17日(土)9:00

【先行予約受付について】
下記日程でトレーニングスタジオの第1期会員先行予約受付を実施します。
◎ 6月16日(金) 12:00~14:00 / 17:00~19:00
詳細は、各ラボのWEBサイトにてご確認可能です。
※先行予約受付後、6月末までに正式会員になった方には、オリジナルグッズをプレゼント致します。
https://www.soccer-king.jp/news/japan/20170615/600580.html?cx_cat=page1

◆柴崎フル出場のテネリフェ、“微妙な判定”に救われるも…鮮やかミドル弾のカディスに先勝許す(ゲキサカ)




[6.15 リーガ・エスパニョーラ2部昇格PO準決勝第1戦 カディス1-0テネリフェ]

 リーガ・エスパニョーラ2部昇格プレーオフ準決勝(ホーム&アウェー方式)第1戦が15日に開催され、MF柴崎岳が所属するリーグ4位テネリフェが5位カディスのホームに乗り込み、0-1の完封負けを喫した。ボランチの位置で先発出場を果たした柴崎はポジションを変えながらもフル出場したが、得点を演出することはできなかった。

 序盤から押し込む時間帯が続いたホームのカディスが前半14分にCKからアリダネがヘディングでネットを揺らして先制したかと思われたが、その前にファウルがあったとしてゴールは認められなかった。しかし、ゴール前でDFヘルマン・サンチェスが倒れたものの相手選手との接触はなく、微妙な判定となった。

 その後もカディスが攻勢を掛けるがテネリフェは粘り強く対応して得点を許さず。しかし、効果的な攻撃を仕掛けられないテネリフェはフィニッシュまで持ち込めない時間帯が続き、前半途中からトップ下にポジションを移した柴崎もなかなかボールに絡めなかった。

 スコアレスのまま後半を迎えると、後半7分に右サイドでボールを受けた柴崎がPA内に走り込んだMFアマト・ディエディウにスルーパスを通すが、シュートは相手選手にブロックされてしまう。同14分にはCKの流れからカディスにゴールを脅かされたものの、サンチェスのシュートはポストを叩いて難を逃れる。しかし同19分にアケチェに鮮やかなミドルシュートを叩き込まれ、カディスに先制を許してしまった。

 後半途中から右サイドハーフ、左サイドハーフと選手交代のたびにポジションを移した柴崎だったが、最後までテネリフェにゴールは生まれず。0-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。

 テネリフェのホームで行われる第2戦は18日に行われる。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?218930-218930-fl


◆鈴木啓太氏「勝ちにこだわってほしい」と浦和の勝利に期待…岩政大樹氏は新監督の采配に注目(GOAL)


トークショーでは展望を語る鈴木氏と岩政氏

明治安田Jリーグワールドチャレンジ2017のトークイベントに、原博実Jリーグ副理事長、浦和レッズOBの鈴木啓太氏、鹿島アントラーズOBの岩政大樹氏が登壇した。

Jリーグは15日、明治安田Jリーグワールドチャレンジ2017のトークイベントを開催。登壇した原博実Jリーグ副理事長、浦和レッズOBの鈴木啓太氏、鹿島アントラーズOBの岩政大樹氏が、それぞれ試合に向けた展望を語った。

原副理事長は、2015年に行われたプレシーズンマッチ、川崎フロンターレ対ボルシア・ドルトムント(ドイツ)について触れる。この試合は6-0でドルトムントの大勝に終わったが、この試合をキッカケに「フロンターレが(良い方向に)変わった」と指摘。その上で、「今年は(Jリーグの)両チームに勝ってもらって、その勢いをJリーグにつなげてもらえたらと思います」と、Jクラブの健闘を期待した。

鈴木氏は、「ドルトムントは常に8万人が入るスタジアムで、世界でも屈指のハイプレス、カウンター、そういったスピードのあるサッカーをするチームです。浦和レッズがどこまでできるのか、ということではなくて、勝負にこだわって、勝ちにこだわって、ただ勝ってもらいないなと思います」と、古巣の勝利を願う。

岩政氏は、ドルトムントとセビージャFC(スペイン)がともに監督交代をしたことに触れ、「鹿島も変わりましたので」と話す。そして「大岩(剛)監督は選手時代からヨーロッパのサッカーを話すのが好きでしたので、彼はセビージャのことをよく知っていると思います。彼がどのような采配を振るうかに注目しています。スコアもそうですが、セビージャはさまざまな戦い方ができるチームなので、楽しみにしています」と、大岩監督の采配やセビージャの戦い方に注目したいと語った。

鈴木啓太氏「勝ちにこだわってほしい」と浦和の勝利に期待…岩政大樹氏は新監督の采配に注目


◆ドルトムント&セビージャ来日控え、対戦の浦和OB鈴木啓太と鹿島OB岩政大樹が展望(サッカーキング)




 7月に開催される『明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017』に先立ち、15日にJFAハウス・サッカーミュージアムにてトークイベントが開催。Jリーグの村井チェアマン、明治安田生命保険相互会社取締役の根岸秋男代表執行役社長、Jリーグの原博実副理事長、元日本代表で東京ユナイテッドFC所属のDF岩政大樹、同じく元日本代表の鈴木啓太氏が出席した。

 7月15日に行われる浦和レッズvsドルトムント、同22日に行われる鹿島アントラーズvsセビージャの2試合を合わせたものとなる同大会は、今季から導入されたJリーグのサマーブレイクを使って行われる。村井チェアマンは、「日本代表を強化するには代表選手が世界と戦うだけではなく、Jクラブが世界と戦うことが必要で、日本サッカーに寄与できると考えておりました。そうした観点でも開催を嬉しく思っています」と喜ぶ。浦和vsドルトムントは19時10分キックオフとなるが、フジテレビ系列にて生中継されることについても言及し、「多くの方に見ていただきたいです」と話した。



 また、Jリーグのタイトルパートナーである明治安田生命の根岸社長も挨拶で「Jリーグや各クラブがより魅力的に成長し、ファン拡大、応援の熱量の高まりにつながるのではと期待しています。Jリーグと地域に元気をもたらすという我々の取り組みにもつながるのではないかと思っています」と、大会に期待を寄せた。

 2名の挨拶の後は原副理事長、鹿島OBである岩政氏、浦和OBである鈴木氏が登壇してのトークセッションとなり、2試合の展望。鈴木氏は、「ドルトムントは世界屈指のハイプレス、スピードで展開するサッカー。浦和はどこまでできるか、ではなく勝ちにこだわってほしいです」とエールを送る。鹿島は大岩剛新監督が就任したばかりだが、鹿島在籍時にコンビを組んでいた岩政氏は、「選手時代から海外サッカーについてよく話していました。どういう采配を振るうか注目です」と、元同僚の指揮をポイントに挙げた。



 また、両者ともに過去に自身も経験した欧州のビッグクラブの経験が糧になったとコメント。2007年のクラブワールドカップでミランと対戦するなどした鈴木氏は、「成長するためのいい経験になります。勝負にこだわる試合は自分の物差しを広げます。自分自身もそうでした」と振り返ると、2008年のさいたまシティカップでバイエルンと対戦した際、「縦へのパススピードがすごいですね、バイエルンと対戦した時に強く感じました。シュートのようなパスを出してくるので、こっちはアタックに行けない。体感することはいい経験になります」と感じた事例を出して、説明。

 岩政氏は2004年にバルセロナと対戦、翌年にマンチェスター・Uと対戦したことを挙げ、「今、振り返って対戦してよかったなと思います。プロになってすぐ経験できたことはよかったですね。相手DFが上がってきた時に『デカイな』『太いな』と感じました。僕が感じることがなかったんですが、体ぶつけてもなかなか動かない」と、こちらも体感した経験が生きたと明かす。特にマンチェスター・U戦では、「(後半途中から)ファン・ニステルローイ出てきて、ガツガツやっていたら、ボールがないところで蹴られて。嬉しかったですね(笑)」と笑顔で話した。



 トークショーでは2試合のスコア予想も実施。まず浦和vsドルトムントではOBの鈴木氏が4-3と打ち合いで浦和勝利を予想。「レッズが負けると予想できないですよ(笑)」と、事情も踏まえて(?)の予想で会場を笑わせつつ、「駒井(善成)選手のドリブルはブンデスにもなかなかないタイプだと思うので、結構いけるのでは。関根(貴大)、駒井は嫌だと思います。ペナルティエリアの角くらいから駒井が切り裂く場面を見たいですね」と、キーマンに浦和のドリブラーを挙げた。

 岩政、原の両名は浦和戦はそれぞれ3-3、2-2のドロー予想。これを受け、「引き分けは無しにしましょうよ」(鈴木)との要請を受けて、鹿島vsセビージャの予想へ。鈴木氏は「鹿島が嫌いなわけではないですよ(笑)」と前置きした上で、「カウンターから(鹿島が)1点。固い試合になるのでは」と1-2でセビージャ勝利予想。原氏も1-3でセビージャ勝利を予想し、「監督が変わり、チャンピオンズリーグ予備予選も早い段階である。そう考えるとすごいモチベーションなのではと。気合いが入っていると思います」と、監督へのアピールやコンディションを早く整えるために、本気のセビージャが見られると踏んでいる。



 気になる古巣の結果予想をした岩政氏は、まさかの2-3でセビージャ勝利と回答。「本気のセビージャとやってほしいですし、ダメだった経験も必要」と、敗戦から得るものがあるとコメントし、勝ってしまうとリーグ終盤戦への勢いがつかなくなることや、AFCチャンピオンズリーグを敗退した事実が薄れてしまうことも懸念してのスコア予想と回答している。

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170615/601126.html?cx_cat=page1

◆Jリーグワールドチャレンジ2017の放送が決定、浦和vsドルトムントはフジテレビ系列で生中継(サッカーキング)


ドルトムント、セビージャ

 Jリーグは7月15日と22日に行われる「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017」のテレビ放送、インターネット配信について発表した。

 7月15日(土)に行われる浦和レッズとドルトムントの一戦は、埼玉スタジアム2002で19:10(予定)にキックオフ。フジテレビ系列にて全国生中継、およびDAZN(ダ・ゾーン)にて当日21:10以降に配信される(試合開催状況によってDAZNの配信時間が遅れる可能性もあり)。

 そして、7月22日(土)に行われる鹿島アントラーズとセビージャの一戦は、県立カシマサッカースタジアムで18:00(予定)にキックオフ。こちらはDAZNにてライブ中継される。

 なおチケットは、6月17日(土)の10:00より一般販売が開始される。

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170615/600786.html?cx_cat=page1

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