日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年9月29日月曜日

◆ダービーでフル出場の内田、独紙は「ポジション取りと試合を読む力」を評価(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20140928/236839.html?view=more

(左上)、香川(左下)、清武(右上)、酒井宏と酒井高(右下) [写真]=Bongarts/Getty Images


 ドイツの各地元メディアは、2014-15シーズンのブンデスリーガ第6節における日本人選手の採点と寸評を発表した。

 シャルケとドルトムントの対戦で“ルール・ダービー”となった試合で、DF内田篤人はフル出場し、ドイツ紙『West Deutsche Allgemeine』から今節の日本人選手の中で最高点となる「2.5」の評価を受けている。また、途中出場したMF香川真司は「背番号10のポジションでドルトムントの攻撃を活性化させた」との評価となった。

■内田篤人
対ドルトムント戦(2-1○)フル出場
『West Deutsche Allgemeine』
採点:2.5
寸評:この右サイドバックが再びフィットしたことは、シャルケにとって好材料。そしてファンも“ウッシィィィィィィ”を愛している。
内田は、シャルケの右サイドバック候補の中で最もポジション取りが上手い。加えて、試合を読む力でも(他の選手を)上回っており、効果的に(攻撃の)スイッチを入れることができる。とはいえ、(この試合では)クロスの殆どを受け手のいないところに上げてしまい、攻撃面でもパスミスが目立った。

『Revier Sport』
採点:3+
寸評:後半中盤に、たくましいスライディングを連発すると、55000人から“ウッシ”の叫び声。シャルケで愛されるのは、彼のようなガッツある選手だ。同じ国出身で、友人でもあるシンジ・カガワとの勝負に快勝。もっとも、ドルトムントの帰還者(香川)は、途中からの出場だったが。


■香川真司
対シャルケ戦(1-2●)57分より途中出場
『West Deutsche Allgemeine』
採点:3
寸評:57分、イモビーレに代わって登場すると、背番号10のポジションでドルトムントの攻撃を活性化させた。広い範囲を動き、高いテクニックを見せた。(相手にとって)危険なポジションに来たが、殆ど生かされることがなかった。しかし、浮かしたボールで、あわや同点というシュートをアシスト。

『Revier Sport』
採点:3-
寸評:早い段階で投入されると色々なことを試し、正確なパスでドルトムントの攻撃に息を吹き返させた。

『Ruher Nachrichten』
採点:3.5
寸評:かつてのダービー・ヒーローは今回、ベンチスタートとなった。交代出場すると、懸命にプレーしたが、決定的な成果をもたらすことができず。

■酒井高徳
対ハノーファー戦(1-0○)フル出場
『Sportal.de』
採点:3
寸評:厄介なレオナルド・ビッテンコート相手に仕事が多かったが、大きなチャンスを与えることは殆どなかった。いつものように攻撃で運を試した。最後の一押しに、もう少し正確さがあればよかった。


■酒井宏樹
対シュトゥットガルト戦(0-1●)フル出場
『Sportal.de』
採点:4
寸評:同性の酒井(高徳)に突破される場面もあったが、前半はしっかりとした内容。後半に入り、対フィリップ・コスティッチという大きな役割を任せられたが、コスティッチに度々置き去りにされ、大苦戦となった。競り合いで負けることもあれば、スピードが遅いこともあった。徐々に上手く対応するようになったが、時すでに遅し。

■清武弘嗣
対シュトゥットガルト戦(0-1●)フル出場
『Sportal.de』
採点:3.5
寸評:濃い内容をこなした。前半は大きな存在感を発揮し、多くの場所に顔を出した。後半に入ると、それまでの左サイドではなく、真ん中でのプレーが増えた。ハーフタイムに入る前の、1人でゴール前まで持ち込んであわやゴールというプレーは非常によかった。後半にも2度の見せ場があった。

◆【J1:第26節 徳島 vs 鹿島】レポート:プレーの雑さが招いた5失点。鹿島に格の違いを見せつけられた徳島は厳しい5連敗に(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00179515.html

9月27日(土) 2014 J1リーグ戦 第26節
徳島 0 - 5 鹿島 (19:04/鳴門大塚/10,493人)
得点者:39' カイオ(鹿島)、40' 土居聖真(鹿島)、58' カイオ(鹿島)、59' 遠藤康(鹿島)、71' 遠藤康(鹿島)
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攻撃面に幾らかの変化は感じられたと言えよう。高崎寛之は最近の数試合消えていた相手を背負う強さを再び見せてし、回数こそ少なかったが津田知宏にも前へ向かうドリブルや長いスプリントがあった。まだまだ不十分とは言え、それでも彼らが何とかしなければという気持ちをプレーに表現しようとしていたのは間違いない。
しかし、そのようなプラス面も全体の戦いにおいては微々たるもの。内容を変えられるほどでは全くなく、その結果徳島はまた今節も敗戦。しかも0-5という言い訳できないスコアで敗れ、チームはスタジアムへ足を運んでくれたファン・サポーターを大きく失望させてしまった。

その大敗の原因は他でもない、選手たちに見られた“雑さ”だ。
残念ながらこの一戦は序盤からそれが数多く見られた。立ち上がりの時間帯すぐ鹿島に連続決定機を作られた時には守備対応で簡単に裏を取られる雑なところをさらけ出したし、運良くそれを凌ぎながらその後今度は繋ぎのパスなどに気遣いの足りない不正確な部分を露呈。そのためせっかくボールを奪ってもロングボール以外なかなか前へ進めないなど、徳島はそれの目立つ戦いを続けたのである。

すると、やはりと言うべきか、そうした雑さは痛手となって自分たちへ降り掛かってくる。まず39分、藤原広太朗がフリーであったにもかかわらず自陣ペナルティエリア内からクリアともパスとも取れない中途半端なボールを中央エリアへ蹴り出すと、それを鹿島のカイオに拾われて強烈なミドル弾を叩き込まれてしまう。さらにその僅か1分後には、またしても守りの対応にそれが。右サイドから上げられたクロスに対しフォアサイドのマークをルーズにしたことで、あっという間の追加点を許してしまった。

そして守備の雑さは後半も消えないまま。3失点目を喫したCKの場面ではゴール前へ走り込んできたカイオに誰も付いておらず、4失点目と5失点目の時には最終ライン裏へ入り込んだ遠藤康を見ることさえ出来ていなかった。遠藤に奪われた2つの失点場面で徳島守備陣は手を上げてオフサイドを主張していたが、当然どちらもそうではなく、背後へも集中を巡らせしっかり人を捕まえる必要があったところに雑さを見せたがゆえの罰と言わざるを得ないだろう。

こうして徳島は泥沼の5連敗。巻き返しが求められたこのシーズン終盤時期に、ひとつの勝点も上積みできていない。しかも今節では甲府、C大阪、仙台、大宮が揃って勝点を伸ばしたとあって、置かれた立場はよりいっそう崖っぷちとなった。
「しっかり責任を感じてやっていきたいと思います」と高崎は沈痛な面持ちで言葉を絞り出したが、果たしてチームは次節こそ自らの姿を変えられるのだろうか。いや、ファン.サポーターの信頼を少しでも取り戻すために徳島は何としても変わらなければならない。
さて勝利した鹿島について述べると、格の違いを存分に示したというところだろう。切り替えや動き出しの早さ、選手の距離感やポジショニングの妙、また全体のイメージ共有などにもレベルの違いを強烈に見せつけた。そのうえ鹿島は優れた個の力が今非常に上手く組織として噛み合っている印象であった。小笠原満男の冷静な戦況判断が攻撃のリズムを導けば、柴崎岳の類い希なるパス能力が決定機を創出。西大伍のタイミング良い攻め上がりが攻めの幅を作ると、カイオの積極的な仕掛けは崩しの選択肢を大いに広げていたと言える。
いずれにしても鹿島はこの大勝でより強い勢いを纏ったに違いない。ここへ出場停止中のダヴィが戻ってくれば、その進撃はきっと頂きを取って代われるだけのものとなるであろう。

以上

2014.09.28 Reported by 松下英樹

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