【ふるさと納税】KK-1 アントラーズバームクーヘンセット
2019年08月23日(金) 19:03キックオフ 県立カシマサッカースタジアム
【入場者数】16,063人 【天候】曇、弱風、 気温25.3度、 湿度89.0% 【ピッチ】全面良芝、乾燥
【主審】村上 伸次 【副審】八木 あかね 【副審】数原 武志 【第4の審判員】権田 智久
明治安田J1 第24節
セルジーニョ、伊藤翔がゴールを決めるも、2-2のドロー決着
アントラーズは明治安田J1第24節でガンバ大阪と対戦した。前半33分に先制点を奪われる苦しい展開となったが、44分にセルジーニョがゴールを奪い、前半のうちに同点に追いつく。後半に入ると、58分に伊藤翔が逆転ゴールを奪取。リードを奪ったアントラーズは、その後も主導権を握って試合を進めたが、一瞬の隙を突かれてPKを献上。これをパトリックに決められ、再び試合は振り出しに戻った。最後まで勝利を目指して、勝ち越し点を狙ったアントラーズだったが、勝ち越し点は奪えず、2-2の引き分けに終わった。
▼▼DAZN MATCH HIGHLIGHTS▼▼
6日前のアウェイ大分戦。互いに攻め手を見つけられず、こう着状態が長く続く試合展開となったが、71分に均衡が破れた。右サイドでボールを受けた途中出場の相馬がドリブルからカットインしてシュートを放つと、これが見事ゴールネットに突き刺さった。相馬の加入後初ゴールを最後まで守り切ったアントラーズが、アウェイで1-0と勝利を収めた。
天皇杯3回戦・栃木SC戦から中2日と厳しいスケジュールだったが、チーム一丸となって乗り越えた。指揮官は「いろいろな条件があったなかで、非常に良い90分、戦う姿勢を見せることが出来た90分だったと感じている。選手のタフさであったり、戦術的な要素もきっちりやってくれたし、たくさん来てくれるサポーターの皆さんの前での姿勢が見せられたと思う。今日の90分を非常に評価している」と選手たちを称えた。
チームは束の間のオフを経て、試合翌々日の月曜日から練習を再開。金曜日の明治安田J1第24節に向けて準備を進めた。
対戦相手はG大阪。第23節終了時点で6勝9分8敗のリーグ13位と苦しいシーズンを送っているが、前線には強力なタレントを揃えている。指揮官は、G大阪について「前回の対戦とメンバーが変わっている。前線の選手が全く違うので、そこは注意すべきポイントだと思う」と警戒を強めた。そして、「前節はアウェイで良い形で勝利ができているので、その流れをしっかり次につなげていく。勝った次の試合が重要だ」と、選手に伝えて試合に臨んだ。
迎えた試合当日。キックオフの約2時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは公式戦3試合ぶりにクォンスンテがゴールマウスを守る。センターバックは、今季公式戦で初となるブエノと町田のコンビ。右サイドバックは小泉、左は小池、ボランチはリーグ戦6試合連続で三竿と名古が組む。サイドハーフは右にセルジーニョ、左に白崎、前線は土居と伊藤翔が務めた。ベンチには、曽ケ端、伊東幸敏、関川、レオシルバ、永木、上田、相馬が座る。
霧雨の降るカシマスタジアム。平日夜の開催となったが、試合開始時刻が近づくにつれて、大勢のサポーターが詰めかけた。たくさんの想いを背負って勝利を目指す。
19時03分、試合開始を告げるホイッスルが鳴った。
立ち上がり、アントラーズは積極的に前線へボールを送り、G大阪を自陣に押し込んだ。
しかし、最初のチャンスをつくったのはG大阪だった。5分、アデミウソンのドリブルからゴール前で混戦を生み出されると、立て続けにパトリック、宇佐美にシュートを打たれる。だが、これは小泉、クォンスンテの身体を張ったディフェンスで失点を許さなかった。
G大阪は中盤の底に井手口が入り、インサイドハーフは宇佐美と倉田、前線はパトリックとアデミウソンを起用してきた。前節と大きく違うメンバー、戦い方で臨んできたが、アントラーズの選手たちは混乱することなく対応する。相手にボールを握らせて、素早いカウンターを狙った。
22分、アントラーズにチャンスが訪れた。前方にスペースが空いた状態でボールを受けた右サイドの小泉が、アーリークロスを入れると、ペナルティエリア内で白崎がヘディングで折り返す。しかし、これはわずかにゴール前に飛び込んだセルジーニョへ通らず、GKにキャッチされた。
今度はG大阪にチャンスが訪れる。30分、右サイドから倉田にクロスを入れられると、ボールは一番大外の福田のもとへ。だが、これはセルジーニョがしっかり自陣ペナルティエリア内まで戻り、ゴールラインへクリア。セルジーニョの献身的な守備がチームを助けた。
ピンチを凌いだアントラーズだったが、一本のロングパスから失点を喫してしまう。33分、相手GK東口のロングフィードからアデミウソンに抜け出され、ゴールネットを揺らされた。0-1。4試合ぶりに先制点を献上してしまった。
1点を追う展開となったアントラーズは、積極的に攻撃を仕掛け、同点弾を狙う。
まずは43分、左サイドからフリーキックを得ると、キッカーは小池。ファーサイドへ滞空時間の長いボールが送られると、町田が相手GKの手を上回る高さでヘディングシュートを放った。しかし、これは惜しくもクロスバーに跳ね返り、同点弾には至らなかった。
すると、直後の44分、アントラーズは中盤のボール奪取から得意のショートカウンターを発動させる。ペナルティエリア手前までボールを運んだ土居は、スペースの空いた右側へパス。駆け上がったセルジーニョが、利き足とは反対の右足を勢いよく振り抜いた。シュートは、豪快にニアサイドの上、ゴール右隅へ突き刺さった。1-1。アントラーズは前半のうちに同点に追いついた。
前半はこのまま1-1で終了し、同点でハーフタイムを迎えた。指揮官はロッカールームで「ボールに対する細かいポジショニングをおろそかにしないこと」、「守備も攻撃も、シンプルかつ丁寧にやろう」、「 決して焦ることなく、チャンスを狙い続けていくぞ」と伝え、選手たちを再びピッチへと送り出した。
後半立ち上がり、アントラーズは前半終了間際の勢いそのままに、主導権を握って試合を進める。
すると、48分にチャンスが訪れた。ピッチ中央から三竿が左斜めにクロスを入れると、白崎がゴール前に折り返し、セルジーニョがシュート。しかし、これは相手DFに寄せられ、枠を捉えきることができなかった。
ホームの大歓声を受けて、アントラーズはG大阪陣内でゲームを進める。カシマスタジアムの雰囲気が逆転ゴールへの機運を高めていった。
そして、ついに待望の瞬間が訪れた。58分、右サイドからセルジーニョが入れたクロスは、相手DFに跳ね返されたものの、こぼれ球を拾った小池がペナルティエリア手前から低いシュートを放つ。シュートの軌道に入った伊藤翔が足を出して、コースを変えると、ボールはゴールネットを揺らした。2-1。アントラーズレッドに染められたスタンドが歓喜に沸いた。
逆転に成功したアントラーズは、59分に一人目の選手交代を行う。名古に代えてレオシルバを投入した。勢いを落とすことなく攻撃を仕掛けていく。
66分、右サイドからフリーキックを得ると、キッカーは小池。高精度のボールに高い打点で町田が合わせ、ゴールに迫ったが、シュートは惜しくもポストの外側に当たり、得点には至らなかった。
主導権を掌握して試合を進めていたアントラーズだが、73分に一瞬の隙を突かれてしまう。最終ラインに入った三浦からのロングボールで裏へ抜けた福田を小泉がペナルティエリア内で後ろから倒してしまい、G大阪にPKが与えられた。このPKをキッカーのパトリックに決められ、再び試合を振り出しに戻されてしまった。
2-2の同点に追いつかれたアントラーズは、選手交代を行い、勝ち越し点を狙いに行く。74分には伊藤翔との交代で上田、85分には白崎に代えて相馬をピッチへ送った。
アントラーズはG大阪を自陣へと完全に押し込む。88分には、右サイドから小泉が低いクロスを入れると、ペナルティエリア手前でボールを受けた土居が、鋭いターンからシュート。しかし、これはゴールバーを超えた。
なかなか勝ち越し点を奪えないアントラーズ。後半アディショナルタイムは5分が表示された。湿度80%を超える蒸し暑い天気のなか、選手たちは最後まで勝利のみを目指し、勝ち越し点を狙う。
しかし、最後まで得点を奪うことは出来なかった。2-2のドロー決着。公式戦の連勝は3でストップすることになった。
悔しい結果となったが、下を向いている暇はない。水曜日にはACL準々決勝・第1戦、アウェイ広州恒大戦を控えている。2年連続のアジア王者へ。チームは休むことなくまた明日から決戦に向けて、最善の準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・セルジーニョが今季リーグ戦8ゴール目を記録
・伊藤翔が今季リーグ戦7ゴール目を記録
・町田がリーグ戦4試合ぶりの出場
監督コメント[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・ボールに対する細かいポジショニングをおろそかにしないこと。
・守備も攻撃も、シンプルかつ丁寧にやろう。
・決して焦ることなく、チャンスを狙い続けていくぞ!
ガンバ大阪:宮本 恒靖
・ボールの失い方に気を付けよう。
・攻守の切り替えを速くしよう。
・仕切り直しだと思って、後半もう一度点を取りにいこう!
[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常に残念な失点の仕方だったので、そこをしっかりと修正すること。あとは、勝ち切るところ。オープンな展開で予想通りだったが、そこで仕留めるところをもう少し突き詰めていきたい。次のACLに向けて、しっかりリカバリーしていきたい。
ガンバ大阪:宮本 恒靖
いい形で先制をして、我々が何度かゴールに迫ったようなシーンがあった。その中で、前半にもったいない失点をしてしまった。後半、アントラーズも勝ち点3を取りにくる中で、失点をしてしまった。そこから選手たちも、もう一度顔を上げて、点を取りに行った。そこのメンタルや姿勢は、いい部分が見られた。その中で、後半に井手口の存在感が増していったところも、ポジティブにとらえている。3点目を取ることが出来たし、アントラーズに転がってしまうような可能性もあった試合だった。選手たちが、しっかりと激しい試合を戦い抜いたところもポジティブに考えている。
選手コメント[試合後]
【伊藤 翔】
自分たちのミスから失点して、逆転するまでは良かった。ただ、ここで勝ち切ることが出来なかったところが痛かった。こぼれ球やシュートがズレたところは常に狙っている。大事な試合で点を取ることが出来たのは良かったが、勝つことが出来ていない。なかなか、難しい結果となった。
【ブエノ】
全員が集中して、勝利するためにピッチに立った。しかし、自分たちのミスから失点してしまった。同点の場面も、自分たちのミスから失点してしまった。シーズンを通して、今日のようなタフな試合はある。
【名古 新太郎】
ホームだったので、もちろん、勝ち切りたかった。90分通して勝ち切らなければいけない。チャンスを決めきるというところは、もう1段階、もう2段階、突き詰めていかなければいけない。
【町田 浩樹】
ホームだったので勝たないといけない試合だった。同じような形で2失点してしまい、DFとして悔しい。流れから崩されてはいないが、結果として引き分け。まったく満足していない。勝たせられる選手にならないといけない。
【小泉 慶】
ちょっとした隙で、失点につながってしまったというところは、本当に責任を感じている。間違いなく勝つことが出来た試合。勝ち点3を取ることが出来たと思うし、それを自分のミスで落としてしまったところは反省しなければいけない。そして、それを次に活かしていきたい。
【三竿 健斗】
ホームでの試合だったので、勝たなければいけない試合だった。相手のウィングの選手とシャドーの選手が疲れているのが分かって、横に振っていこうとみんなで話していた。もう少し、しつこく横に振っていくことが出来ればよかった。失点のシーンは、どちらもロングボールからだったので、そこはもったいなかったと思う。
◆2019明治安田生命J1リーグ 第24節(オフィシャル)