http://www.sanspo.com/soccer/news/20140409/jpn14040904520004-n1.html サッカー日本代表候補(8日、千葉県内)6月開幕のブラジルW杯に向けた国内組23人による“サバイバル”合宿2日目は、15分ハーフの紅白戦を行った。MF長谷部誠(30)=ニュルンベルク=が2月末に右膝を再手術し、W杯までの回復が不透明な中、2年ぶりの参加となったMF柴崎岳(21)=鹿島=やMF青山敏弘(28)=広島=らボランチ勢が、生き残りをかけて火花を散らした。
紅白戦が実戦のように熱を帯びた。アピールに燃える4人のボランチ勢の中でも、MF柴崎は上々の手応えを口にした。
「みんな技術が高い人ばかりなので、やりやすいですね。プレーしていて楽しいです」
昨年7月の東アジア杯(韓国)を体調不良で辞退し、代表の練習着に袖を通すのは2年ぶり。しかし気負わず、攻守に渡ってリズムを作った。MF南野にピタリとロングフィードを通した際は、300人近いファンからどよめきも起きた。
MF長谷部が2月末に右膝半月板を再手術。W杯までの回復は不透明だ。DFの内田(シャルケ)と吉田(サウサンプトン)もけがを抱えるが、3人の中では「長谷部が最も厳しい状況」と話す日本協会関係者もおり、今合宿には代役候補を見極める意味もある。
ボランチではMF遠藤(G大阪)とMF山口(C大阪)が当確とみられる中、柴崎は「いい意味で(ザッケローニ監督を)悩ませられたら」と闘志を燃やす。
ボランチ勢最年長・28歳のMF青山も負けてはいない。得意の縦パスでチャンスを演出。初招集は昨年の東アジア杯と日は浅いが、「それだけ伸びしろがあるということ。代表のコンセプトは自分に合っていてやりやすい」と胸を張った。3月のニュージーランド戦から存在感がグッと増し、逆転のW杯メンバー入りは十分ある。
合宿最終日の9日は、流経大と練習試合を予定。柴崎は「大事なのはあした」と意気込んだ。生き残りをかけ、“ラストチャンス”に全力を注ぐ。 (伊藤昇)