http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20141211-OHT1T50289.html ◆欧州チャンピオンズリーグ・1次L最終節 ▽G組 マリボル0―1シャルケ04(10日・ロンドン)
【ロンドン10日】シャルケ04の日本代表DF内田篤人(26)が、ゴールライン寸前での2連続シュートブロックと大活躍で、チームを1―0の勝利に導いた。スポルティングがチェルシーに1―3で敗れたことでグループ2位に入り、出場4大会連続で16強入り。鉄壁の守備を見せた内田にドイツ紙は高い評価を与え「君は宝物だ」などと絶賛した。16強が出そろい、決勝トーナメント1回戦(2月17日~3月18日)の組み合わせ抽選は15日に行われる。
まさに宝物、値千金のクリアになった。前半22分、対戦相手のマリボルの左CK。内田はファーサイドのゴールポスト付近にポジショニング。DFアルグスのヘディングシュートを膝をついてブロックした。リバウンドを目の前にいたFWタバレスにシュートされたが、内田は倒れながら右足を上げてクリア、ピンチを未然に防ぐとGKフェーマンから感謝された。
地元紙レビアー・スポルトは11日付の見出しで「マイヤーは英雄、内田は宝物」と、途中出場で決勝点を挙げたMFマイヤーとともにダブルMVPとして絶賛。「2人のヒーローがいた。決勝ゴールのマイヤー、そして守備名人アツト・ウチダだ」と称賛した。
内田はシャルケ04で5シーズン目。CLは今大会で4度目で全て1次リーグを突破した。4度のベスト16進出は日本人選手最多になる。試合後は「ほっとした」とした上で「こういうギリギリの試合をやってチームは強くなる」と胸を張った。
内田のクリアに救われたシャルケ04は後半17分にマイヤーが決めて先制。アウェーということもあり、チームはすぐさま守備重視モードに移行した。「自分が上がって、その裏を取られるような簡単な失点はしたくない」。接戦を拾って勝ち上がってきたチームとしての経験値の高さを発揮し、慌てることなく1点を守りきった。
「どれだけ抑えるところを抑えるか。けがをしないで大事なときに力が出せるかが大切」。シャルケ04は年内残り3戦。来年1月にはアジア杯でサムライ・ブルーのピンチを救ってくれる姿が見られるはずだ。