日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年12月12日金曜日

◆引退先輩の分も…内田“奇跡”の神ブロック連発でCL逆転16強(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/12/12/kiji/K20141212009443470.html



 欧州CL1次リーグ最終節はE~H組の8試合が10日に行われ、前節までG組3位だったシャルケは敵地でマリボル(スロベニア)に1―0で勝ち、2位に浮上して3季連続の決勝トーナメント進出を決めた。日本代表DF内田篤人(26)はゴール前での捨て身の“神ブロック”で相手の決定的なシュートを防ぎ、勝利に貢献した。この日で1次リーグ突破の16チームが決定。決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選は15日に行われる。

 まさに勝敗を分けるワンプレーだった。前半22分、右CKの守備、ファーサイドにいた内田が、相手の繰り出すヘディングシュートを体を投げ出しながら防ぐ。次の瞬間、こぼれ球に詰めた相手FWタバレスの強烈なシュートには体が倒れたまま右足を振り上げ、ブロックした。クールな内田が「ホント、奇跡」と表情を緩めた。“神ブロック”だった。

 試合後、2度の決定機を防いだ内田はテンションも高めだ。1本目の相手シュートに関しては「股を閉じて、こう…止めて」とジェスチャーを交えながら、解説してみせた。右足で止めた2本目は「(相手が)ジャストミートしてた。半分、諦めもある感じだったけど、当たったというより(相手が)当ててくれた」。心から安どした表情を浮かべた。

 決勝トーナメント進出には勝ち点2差で追っていたスポルティングがチェルシーに敗れ、シャルケも勝つことが条件だった。他会場の結果は気にしたくはなかったが、ハーフタイムに大型ビジョンがチェルシー2―0と速報。「それで見えたし…」と苦笑した。それでも最後までプレッシャーをものともしない。後半17分には右サイドの高い位置から前線へ。このパスが好機につながり、マイアーの決勝ゴールが決まった。

 期するものもあった。今月、鹿島時代の先輩である中田浩二、柳沢敦の2人が現役引退を発表した。「電話したけど、つながらなかった。たぶん、番号が変わってると思う。俺がプロ1年目の時に登録した番号だから。さみしいよね。プロ2年目から優勝させてもらって…、あの人たちについてサッカーしていただけだからね」。世界最高峰の舞台で何としても成長した姿を見せたかった。

 15日には来年1月のアジア杯(オーストラリア)に臨む日本代表23選手が発表される。シャルケ側は右膝に不安を抱える内田の招集に難色を見せているが、アジア杯では日本協会側に拘束力があり、メンバー入りは確実な状況だ。「チームと協会が決めること。決まった方に行きます」と内田。アギーレジャパンに不可欠な戦力であることは間違いない。

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