サッカーの元日本代表候補で鹿島アントラーズや浦和レッズなどで活躍した阿部敏之氏が、24日に栃木県小山市のTBC太陽クラブで開催されたフットゴルフの第34回ジャパンオープン(男子の部)に初出場。9オーバー75で31位タイとなった。
元Jリーガーなどがプレーして認知度が増しているフットゴルフに、新たな元プロサッカー選手が参入した。2005年に現役引退し現在は43歳となった阿部氏は、今年12月にモロッコで行われるフットゴルフワールドカップ2018の日本代表入りとW杯での活躍を目指して、このスポーツに本格参戦。初の公式戦となった本大会では、「緊張感を持ちつつ(試合に)入ったものの、一打一打に同じ意識で入れたかというと、そうではなかったです。18ホール冷静に戦う難しさを感じました」と苦戦したことを明かした。
ピッチとは異なる慣れないコースに手を焼き、距離感をなかなか合わせることができなかったが、後半になると元プロサッカー選手らしいプレーを時折見せていたことはさすが。「後半はミスショットも減り良いリズムや狙いが持てた。前半から安定した戦いが出来るようになる事が課題です」と次戦に向けてのテーマを掲げていた。
本大会では、一足先にフットゴルフに参戦し代表歴もある元浦和レッズで現在は浦和スタッフの堀之内聖氏と同組でプレー。「(堀之内氏は)サッカー選手ではなく、すっかりフットゴルフの選手になってましたね。参考になる部分がたくさんありました」。フットゴルフでは「先輩」となる堀之内氏とラウンドしたことは、今後への明るい材料となったようだ。
国内のフットゴルフでは、昨年までに堀之内氏をはじめ、元日本代表の岩本輝雄氏、財前宣之氏など元Jリーガーが徐々にその魅力にはまりつつある。W杯出場を狙う阿部氏もその一人。「(フットゴルフの)経験を増やして慣れていくしかないので、その都度、スコアを伸ばしていきたいです」。どうやら43歳のルーキーは、新しいキャリア構築に向け本気のようだ。
なお、大会は男性の部の優勝が山縣祐人、シニアの部は清水芳忠、女性の部は山野香織が勝利した。
ジャパンオープンを主催する日本フットゴルフ協会では、現在、第35回ジャパンオープンの出場者を募集している。
元鹿島・浦和の阿部敏之氏がフットゴルフに本格参戦