日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年12月6日水曜日

◆ドルトムント、韓国代表DFパク・チュホとの契約解除…韓国に復帰へ(ゲキサカ)




 日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは韓国代表DFパク・チュホとの契約を解消した。独『キッカー』が報じた。

 パク・チュホは15年夏に3年契約で加入。契約は18年6月まで残っていたが、早期に契約解除となった。現在30歳の同選手は08年に水戸でキャリアをスタートさせ、鹿島、磐田とJクラブを渡り歩き、11年にバーゼルに移籍。13年からドイツに渡り、マインツでは日本代表FW岡崎慎司とともにプレーしていた。

 15年にマインツ時代の恩師トーマス・トゥヘル監督が就任したドルトムントに移籍したが出場機会に恵まれず、2年半でリーグ戦7試合の出場にとどまっていた。今後は母国・韓国に復帰する。

ドルトムント、韓国代表DFパク・チュホとの契約解除…韓国に復帰へ

◆監督交代続出の異常シーズンで初優勝した川崎──総額22億円がもたらす格差時代の幕開け!?(週プレNEWS)




最後までタイトルの行方がもつれた2017年のJリーグ(J1)は、川崎フロンターレの逆転初優勝という劇的なエンディングでその幕を閉じた。

迎えた12月2日の最終節。その時点で首位に立っていたのは勝ち点71のディフェンディングチャンピオン・鹿島アントラーズで、それを追っていたのが勝ち点69の2位、川崎。鹿島としては、最終節のジュビロ磐田戦に勝利さえすれば、川崎の結果に関わらず自力で2年連続の歓喜を味わえる状況にあった。

ところが、その磐田との大一番でまさかのゴールレスドロー。一方、川崎がホームの等々力スタジアムでJ2降格が決定していた大宮を5-0で一蹴すると、両チームの勝ち点は72で並び、得失点差で17点上回った川崎が最後に笑うこととなった。

これまで川崎がリーグ戦を2位で終えたのは4回、リーグカップ(現ルヴァンカップ)準優勝は4回、そして天皇杯準優勝も1回。つまり計9回に渡ってタイトルの一歩手前で涙を呑んできたことになる。それだけに、10回目の挑戦でようやく手に入れた今回のタイトルは、悲願を達成したという事実はもちろん、クラブの歴史を大きく変えるターニングポイントになったと言ってもいいだろう。

特に最終節の大宮戦の勝利は、今シーズンの川崎の強さを象徴するかのようなゲーム内容だった。2012年4月からチームを率いた風間八宏前監督(現名古屋グランパス監督)が植え付けた攻撃サッカーが炸裂し、終わってみればエース小林悠のハットトリックを含む大量5ゴール。

しかも、今シーズンから前任者を引き継いだ鬼木達監督が「簡単に負けないチーム」を目指して開幕前から重点的に取り組んだ守備面のレベルアップを改めて証明し、完封勝利を収めることに成功した。

リーグ随一の得点力を誇りながら、同時に堅守という武器も手にした今シーズンの川崎。それがJリーグの頂点に立てた最大の理由だった。

一方、開幕前に優勝候補と目されていた有力チームが軒並みシーズン中の監督交代に踏み切るという奇妙な現象が起こったのが、今シーズンのJリーグの特徴だった。通常、シーズン中の監督交代は残留を目標とする下位チームに圧倒的に多いのだが、なぜか今シーズンは上位チームにそれが目立っていたのだ。

鹿島、浦和レッズ、FC東京、サンフレッチェ広島、そしてガンバ大阪といったタイトル経験者たち(ガンバ大阪はシーズン終了後の監督退任をシーズン中に発表)――また、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキの加入によって優勝争いに割って入ると期待されたヴィッセル神戸もここに加えていいだろう。

口火を切ったのは、昨シーズンの王者・鹿島だった。シーズン序盤の5月31日、成績不振により石井正忠前監督(現大宮アルディージャ監督)を解任して大岩剛新監督にバトンタッチ。それに続いたのは7月4日、12年からの在任中に3度もリーグ優勝を成し遂げた7年目の森保一前監督(現U-21日本代表監督)の解任に踏み切った広島だった。

すると、前半戦で思うような結果が出せなかった有力チームが次々と監督交代を発表。まず7月30日、浦和レッズが7年目のミハイロ・ペトロヴィッチ前監督を諦めてコーチの堀孝史を監督に昇格させると、8月16日にヴィッセル神戸が名将ネルシーニョ前監督を解任。さらに翌9月7日にガンバ大阪が長谷川健太監督の今シーズン終了後の退任を発表し、その3日後にはFC東京が篠田善之監督の解任を決定。

それ以外にシーズン中の監督交代があったチームはJ2に降格したアルビレックス新潟と大宮だけだったことを考えると、いかに今シーズンが異例だったのかがよくわかる(11月2日、横浜F・マリノスもエリク・モンバエルツ監督の今シーズン終了後の退任を発表)。

シーズン最終節を迎えるまで首位を維持するまでに立ち直った鹿島と、リーグ戦は7位に終わるもアジアチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を果たすことに成功した浦和については、監督人事が一定の効果を示したといえるかもしれないが、それ以外のチームに関しては、いずれも成績不振のまま不本意なシーズンを終え、計算外の結末を迎えることとなってしまった。

そういう点においても、優勝候補の中で唯一、シーズン中の監督交代という現象が起こらなかった川崎が最後に栄冠を手にしたのは必然だったといえる。

こうして有力チームの不振によって群雄割拠の様相を呈しながら最終順位が確定した今シーズンのJリーグだが、来季以降は一転、“格差時代”が到来するかもしれない。なぜなら、Jリーグは今シーズン(2017年)からスポーツ映像配信サービス会社「DAZN」と10年間で2千億円以上とも言われる大型契約を締結し、優勝賞金や分配金などが大幅にアップすることが決定しているからだ。

例えば、今回優勝した川崎は優勝賞金3億円に理想強化分配金という名目で3年総額15億5千万円(2018年に10億円、2019年に4億円、2020年に1億5千万円が支払われる)、さらにJ1均等分配金3億5千万円まで加え、なんと総額22億円を手にすることが決定。2位鹿島が手にする総額10億3千万円と比べても、2倍以上もの“大差”が生まれるのである。

昨シーズン、優勝した鹿島が手にした賞金と分配金の総額が3億6500万円だったことを考えると、まさに雲泥の差だ。これまではクラブ間格差がなるべく発生しないような“予防線”を張っていたJリーグだが、村井満チェアマンが公言している通り、今後は「勝った者がますます強くなる時代」がやって来る可能性は高い。

そこで注目されるのは、今シーズンの勝者である川崎の来季以降の戦略だ。すでに川崎のフロントは、来シーズンはリーグ戦とACLのWタイトルを狙うべく積極的な補強を計画しているという。少なくとも来年度予算は16億円以上も大幅アップするだけに、川崎がポドルスキ級の大物外国人選手を獲得する可能性も否定できない。

いずれにしても、川崎が手にするビッグマネーがファンの夢を広げ、それによってリーグ全体を活性化させてくれることを大いに期待したいものである。

(取材・文/中山 淳 撮影/赤木真二)

監督交代続出の異常シーズンで初優勝した川崎──総額22億円がもたらす格差時代の幕開け!?

◆浦和は鹿島と同じサプライズを起こせるか AFC公式が振り返るCWCでのアジア勢躍進の歴史(the WORLD)




昨年はついに決勝の舞台へ到達

6日、アル・ジャジーラとオークランド・シティの一戦からクラブワールドカップ2017が開幕する。今回アジア王者として出場するのは浦和レッズだが、大会の開幕を前にAFC公式サイトが過去にアジア勢がクラブワールドカップで披露した印象的なパフォーマンスを振り返っている。

まずは今から10年前、2007年大会に出場した浦和だ。浦和は準決勝で欧州王者のミランと対戦し、カカーやアンドレア・ピルロら世界屈指のタレント軍団に翻弄される場面もあった。しかしチーム全員で何とか粘り、0‐0の時間を保つことには成功していた。最終的にはクラレンス・セードルフの得点で0-1と敗れてしまったが、少しばかりアジア勢の可能性を感じさせる試合になったのは間違いない。

その次に紹介されたのは2011年大会で3位に入ったカタールのアル・サッド、そして2015年に同じく3位に入ったサンフレッチェ広島だ。広島は開幕戦でオークランドを2‐0、準々決勝でアフリカ王者マゼンベを3‐0と完璧なスタートを切り、決勝進出の夢をもって準決勝の南米王者リーベル・プレート戦に臨んだ。残念ながら0-1で敗れたものの、広島の戦いも実に印象的だった。3位決定戦では同じアジアの広州恒大を2-1で破っており、大会を通して広島の安定感は見事だった。

あと1歩で決勝に進める。その夢を叶えてくれたのが昨年の鹿島アントラーズだ。同メディアは「ついに最も高いところへ」と伝えているが、鹿島は開幕戦でオークランドを2-1で撃破し、準々決勝でアフリカ王者マメロディ・サンダウンズを2‐0、そしてこれまで超えることのできない壁だった準決勝では南米王者アトレティコ・ナシオナルを3‐0で一蹴。アジアの力を見せつけて決勝に進出した。

さらに鹿島のサプライズは続く。決勝では欧州王者レアル・マドリードを追い詰め、一時は2-1とリードした。同メディアは「鹿島が世界中に衝撃を与えた」と伝え、アジアの評価を高めた戦いぶりを評価している。

今回の浦和にも同様の期待がかかるが、浦和はどこまで進めるのか。再びレアルを追い詰めるJリーグクラブの姿が見たいものだ。

浦和は鹿島と同じサプライズを起こせるか AFC公式が振り返るCWCでのアジア勢躍進の歴史

◆川崎F鬼木監督が優勝監督賞を受賞「うれしく思う」(ニッカン)




<Jリーグアウォーズ>◇5日◇横浜市

 川崎フロンターレを就任1年目でJ1初優勝に導いた、鬼木達監督(43)が新設の優勝監督賞を受賞した。

 鬼木監督は壇上で、2日の最終節・大宮アルディージャ戦に5-0で大勝し、逆転で優勝した直後に「フロンターレの歴史が動きだした」と語ったことについて話を向けられると、照れ笑いを浮かべた。そして「僕というより、後ろにいる選手がやってくれた。うれしく思う。今年1年、一番悔しい思いをしてきたクラブ。最後にいい形で終わることが出来た。熱い応援をありがとうございます」とあいさつした。

川崎F鬼木監督が優勝監督賞を受賞「うれしく思う」

◆柏中村「昌子さんに尻触られた」触れた本人はニヤリ(ニッカン)




<Jリーグアウォーズ>◇5日◇横浜市

 ベストイレブンに初選出された柏レイソルGK中村航輔(22)は壇上で、同じくベストイレブンに選ばれた鹿島アントラーズ昌子源(24)に尻を触られたと明かした。

 中村は「栄誉な賞をいただいて光栄。すばらしい選手と肩を並べることが出来た」と語った後「昌子さんに尻を触られた。何だったんですかね?」と言い、笑った。隣で中村の言葉を聞いた昌子も「何だったんでしょうね」と笑みを浮かべた。

柏中村「昌子さんに尻触られた」触れた本人はニヤリ

◆鹿島鈴木「悔しさ感じる」井手口は代表で授賞式欠席(ニッカン)




 Jリーグ所属の23歳以下のベストイレブン「ヤングガンズ・アワード」の授賞式が4日に都内で行われた。

 J1からJ3まで519人の対象から選ばれ、鹿島アントラーズFW鈴木優磨(21)ら7人が出席。同年代のMF井手口が日本代表に招集されて欠席し、鈴木は「井手口選手がここにいないのは悔しさを感じる。ライバル心を持ってやっている。追いつきたい」と代表入りを目標に掲げた。

鹿島鈴木「悔しさ感じる」井手口は代表で授賞式欠席

◆鹿島昌子源「唯一取っていない」来季ACL優勝狙う(ニッカン)




<Jリーグアウォーズ>◇5日◇横浜市

 2度目のベストイレブン選出となった、鹿島アントラーズDF昌子源(24)は授賞式後の会見で、プロ7年目で初のフルタイム出場を果たした今季について聞かれ「フルタイムで試合に出たのは、鹿島で僕1人。そういう意味で、より責任を感じています」と、最終節で川崎フロンターレに逆転優勝を許した責任を口にした。

 その上で「来年もフル出場したいですし、しっかり優勝に導きたい」と捲土(けんど)重来を誓った。

 会見では、来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への意気込みを聞かれた。鹿島は19個のタイトルを獲得しているが、ACLは今季も16強で中国の広州恒大に屈した。昌子は「国内のタイトルは、いろいろ取らせてもらっていますけど唯一、取っていないのがACL。今年も優勝できなかった。来年という思いもありますし、優勝に導ける選手になれるような活躍をしたい」とリベンジを誓った。

 16年はクラブW杯で決勝に進出し、レアル・マドリード(スペイン)に2-4で敗れたものの一歩も引かない戦いを見せた。その舞台に、ACLを制した浦和が立つ。浦和へのメッセージを求められると「僕も、なかなか偉そうなことは言えませんが、昨年の経験は個人、チームにとって間違いなくプラスになっている。浦和さんには頑張って欲しい。日本を代表して、優勝という目標を持っていると思うので、そこに向かって頑張って欲しい」とエールを送った。【村上幸将】

鹿島昌子源「唯一取っていない」来季ACL優勝狙う


◆両方を経験した選手は強くなる…DF昌子「優勝に導ける選手になりたい」(ゲキサカ)




 最後の最後でJ1リーグのタイトルを逃し、今季は無冠に終わった。5日に行われた「2017 Jリーグアウォーズ」でベストイレブンに輝いた鹿島アントラーズDF昌子源は、来季の覇権奪還を誓った。

 J1リーグ首位で最終節を迎えた鹿島だったが、アウェー磐田戦をスコアレスドローで終えると、大宮に勝利した川崎Fに勝ち点で並ばれ、得失点差で上回られて逆転優勝を許してしまった。年間勝ち点3位に終わりながらも、チャンピオンシップで下剋上を果たしてリーグ優勝を飾った昨季とは、逆とも言える立場となったが、昌子はこの経験を糧にさらなる成長を遂げようとしている。

「いろいろな選手がいる中で、優勝した選手、優勝を逃した選手、その両方を経験した選手は強くなれると思う。僕も両方を経験しているので、来年以降はこの経験を生かして頑張りたい」

 プロ7年目を迎えた今季は自身初の全試合フルタイム出場を果たした。だからこそ、強い自責の念に駆られる。「フルタイム出場は、鹿島で僕一人だったこともあって、より責任を感じている」と悔しさを滲ませつつも、「来年も全試合フルタイムで出れるように努力したい」と前を向くと、「それと同時にしっかり優勝に導けるような選手になりたい」と力を込めた。

(取材・文 折戸岳彦)

両方を経験した選手は強くなる…DF昌子「優勝に導ける選手になりたい」

◆今季のベストイレブンは7名が初受賞! J1王者・川崎からは小林ら4名選出(サッカーキング)


ベストイレブン

『2017 Jリーグアウォーズ』が5日に横浜アリーナにて開催され、今季のベストイレブンが発表された。

 J1優勝を果たした川崎からは4名が選出された。なお、7名がベストイレブン初受賞というフレッシュな顔触れとなっている。受賞選手は以下の通り。

▼GK
中村航輔(柏レイソル)34試合0得点/初受賞
▼DF
昌子源(鹿島アントラーズ)34試合1得点/2年連続2回目
西大伍(鹿島アントラーズ)30試合1得点/初受賞
エウシーニョ(川崎フロンターレ)21試合5得点/初受賞
車屋紳太郎(川崎フロンターレ)34試合0得点/初受賞
▼MF
中村憲剛(川崎フロンターレ)32試合6得点/2年連続7回目
井手口陽介(ガンバ大阪)30試合4得点/初受賞
山口蛍(セレッソ大阪)32試合2得点/2013年以来2回目
▼FW
興梠慎三(浦和レッズ)33試合20得点/初受賞
杉本健勇(セレッソ大阪)34試合22得点/初受賞
小林悠(川崎フロンターレ)34試合23得点/2年連続2回目

今季のベストイレブンは7名が初受賞! J1王者・川崎からは小林ら4名選出

◆初招集の32歳・山本、終始リラックス「チャンスはあると思う」(サンスポ)




 サッカー・日本代表合宿(4日、東京都内)DF山本は、34歳のMF今野と笑顔で走るなど、終始リラックスムードで調整した。32歳のベテランだが、代表は初選出。サイドバックのライバルとなるDF初瀬は20歳で、一回りも年下だが「高さやスタミナなど、自分の持ち味を出していきたい。(来年のW杯出場の)チャンスはあると思う」と前向きな姿勢をみせた。

初招集の32歳・山本、終始リラックス「チャンスはあると思う」

◆金崎、ハリル監督から「もっとコミュニケーションを!」 連係向上に必死(サンスポ)




 サッカーの東アジアE-1選手権に向けて合宿中の男子日本代表は5日、東京・味の素フィールド西が丘で約1時間半の練習を行い、小林(川崎)や井手口(G大阪)らがピッチの半分を使った紅白戦などに取り組んだ。

 約1年半ぶりの代表復帰となった金崎は3トップの中央と2トップの一角で試された。周囲と呼吸が合わず、ハリルホジッチ監督から「もっとコミュニケーションを取れ」と指示される場面もあり、必死に連係向上に努めた。

 昨年8月、J1の試合で交代を命じられた際、当時の石井監督に不満をぶつけた行為がハリルホジッチ監督から問題視された。プレーで信頼を取り戻し、復帰にこぎ着けた金崎は「チームとして結果を残す中で、自分が少しでも貢献できるようにしたい」と攻撃を引っ張る覚悟を口にした。

金崎、ハリル監督から「もっとコミュニケーションを!」 連係向上に必死

◆鹿島がJ1連覇に4度王手懸けながらも及ばず…来季は過酷日程からの改善に期待(サンスポ)


【サッカーコラム】鹿島がJ1連覇に4度王手懸けながらも及ばず…来季は過酷日程からの改善に期待

 【No Ball,No Life】12月2日の最終節磐田戦に0-0で引き分けた鹿島。2位・川崎の逆転優勝を許し、J1リーグ連覇とはならなかった。優勝に4度王手を懸けながらも最後で及ばず…。日本代表DF昌子源(24)は頭を抱えてその場に倒れ込み、同MF三竿健斗(21)は人目もはばからず泣き崩れた。

 「全タイトル獲得」を誓った鹿島にとって過酷なシーズンだった。昨年はリーグ戦終了後にクラブW杯、天皇杯と戦ったことでオフシーズンはわずか。開幕前の1月には、日本とタイの修好130年を記念した国際交流大会インターリーグ杯(バンコク)に招待され、同地へ遠征。石井正忠前監督(50)は満足なチーム作りをできないままシーズンに臨むことになった。

 シーズン中は並行してアジアチャンピオンズリーグ(ACL)も戦い、韓国、タイ、豪州へと遠征。昌子や同DF植田直通(23)は日本代表にも招集され、体を酷使し続けた。7月には天皇杯1試合を含めたアウェー4連戦を戦い、32節と33節の間は3週間も空くという変則的な日程。MF土居聖真(25)は「練習をしていても調整が難しい」と困惑気味に話した。

 ここ一番での不可解な判定にも泣かされた。優勝が見えてきた30節横浜M戦(10月21日)でオフサイドの“誤審”でゴールが取り消され、2-3で敗戦。最終節磐田戦でも、植田のゴールが認められずに勝利を引き寄せることができなかった。

 昌子が「言い訳などが出ないために、どんな状況でも勝てばいい。しっかりと勝てば問題は出てこない」と話したように、選手が真剣な姿勢で臨んでいる。「たられば」の結果論になるが、やはり選手たちには万全の状態、環境で試合に臨んでほしいもの。来季の改善に期待したい。(一色伸裕)

鹿島がJ1連覇に4度王手懸けながらも及ばず…来季は過酷日程からの改善に期待

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