日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年11月20日水曜日

◆【鹿島|小泉文明社長ロングインタビュー】新時代のアントラーズはどう変わっていくのか(サッカーダイジェスト)






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 株式会社メルカリによる鹿島アントラーズの経営権取得に伴い、同社の小泉文明氏が、日本随一の常勝軍団の代表取締役社長に就任した。

 これまでメルカリだけでなく、SNS大手のミクシィでも経営に参画し、業界のトップを走ってきた時代の寵児は、熱心なアントラーズファンでもある。

 そんな小泉氏は、愛すべきクラブにいかなる変革をもたらそうとし、進化させようとしているのか。新たな一歩を踏み出した鹿島で、現在取り組んでいることや今後のビジョンなどについて訊いた。

――◆――◆――


「いろんな“答え”は、僕はやっぱり現場にあると思う」




――鹿島アントラーズの代表取締役社長に就任して約2か月、ここまでを振り返ると?(編集部・注/インタビューは10月16日に実施)。

「まずは、業務の効率化を進めています。サッカークラブはだいたい試合を起点としてPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を回していると思いますけど、インターネット業界でのそれは、1日なんですよね。そこにどう近づけるか。

 ただ、アントラーズでもいろんなものが早く進み始めています。業務のスピードを上げるためにスラック(ビジネスクラウドサービスの一種)を導入したり、7つぐらいあった階層を3階層にしたり。今までワードとかエクセルでシェアされていなかったものを、全部グーグルドックスに放り込んで共有できるようにする。ミーティングの議事録も全社員が見られるようにとか。他の部署が何をやっているのか、全部分かるようにする。そうやって環境を変えていっている最中ですね」
――無駄を省いて、仕事のスピードアップ化を図る。

「いろんな“答え”は、僕はやっぱり現場にあると思うんですよ。その現場のメンバーがどうやったら正しい意思決定ができるか。それはメルカリでも常に求めてきたし、アントラーズでも追い求めていきたい。正しい情報が流通して、はじめて正しい意思決定が早くできる。まあ、これからの鹿島アントラーズをお楽しみください、という感じです」

――クラブに“新たな風”を吹かせようとしているのですね。

「社員のみんなはいろんなことに一生懸命、取り組んでいるんですが、いかんせん業務がパンパンで。現状のままで、付加価値のあることをやってくださいと言っても、おそらく、できないと思う。どうやって生産性を高めていくか、そこの土台作りにアプローチしています。

 今やっている業務で、それは必要なことなのかどうか。たとえば、試合当日に配る紙のプリントって本当に必要なのか。メディアのみなさんは、メールアドレスは持っているだろうし、グーグルドライブに資料を入れておいて、オンラインで見てください、でもいいと思う。そういうことを一つひとつやっていって、はじめて時間ができる。そこで新しい施策を考えて、実行できればいい」


「多様化する視聴体験をテクノロジーがサポートする」





――今のままでは、目の前の仕事に手一杯で余裕がない。

「みんな本当に頑張っています。ミーティングでも言いましたが、この人数で、この業務をこなしていることには正直、驚いている、と。でも、頑張ってはいるけど、余裕がなさすぎて、なかなかアドオンで新しい付加価値を生み出せない。このペースでやっていれば、もしかしたら事故が起きてしまうかもしれない。テクノロジーを使えば、絶対に仕事は減らせることができる。ちょっとしたことを変えていけば、時間も空いてくる。その時間で新しいことをやる。その過程で、ここが足りないね、というのも見えてくるだろうし、そうしたら、メルカリからサポートを呼んだりもできますから。

 社員もきっと、チャレンジしたいはずです。でも、どうしても日々の業務が優先になってしまう。それは仕方がないことだけど、社員のモチベーションを上げられているのか、みんなのイマジネーションや能力を活かせているのか。経営者としてはそこを改善して、自由な発想で“答え”を導き出してほしいと考えています」

――メルカリのメソッドをアントラーズでも活用できれば。

「アントラーズは伝統のあるチーム。現場に介入するつもりは一切ありません。チームをどうサポートしていくか。そのためには、いかに会社のビジネスを回していくか。そこで大きく稼げるようになれば、それだけチームを強化できるようになりますから」

――サッカーに限らず、近年のスポーツ界はIT業界との親和性がますます高まっている印象です。

「テクノロジーがエンターテインメントを変えるフェーズに入ってきたと思いますね。テクノロジーが進化すると何が起きるかというと、たぶん、人々の余暇が増えるんです。週休3日とかになる。そうなった時、生活の豊かさを補うのは、スポーツとか、音楽とか、映画でもいいですけど、エンターテインメントが心を満たしていく。

 スポーツで言えば、その満たし方はふたつあって、自分がやるか、誰かを応援するか、ですよね。自分でやるという意味では、ヘルスケアの側面もありますし、そこのマーケットは非常に大きい。観戦という意味では、実際にスタジアムに行くのはもちろん、来年は通信速度が劇的に向上する5G(第5世代移動通信システム)が本格化して、パブリックビューイングもすごくリッチになったり、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)もあって、多様化する視聴体験をテクノロジーがサポートする。

 ライブの価値は、これからさらに上がっていくでしょうね。特に、スポーツとニュースに関しては、“今”にこそ価値がある。ライブで知りたいんです。そこに対してテクノロジーがソリューションとなり、生活を豊かにしていく。この産業はこれからどんどん大きくなっていくはず。ネット系がスポーツとタッグを組むのはある意味、必然かもしれませんね」


「とにかく、すべての体験をリッチにしたい」





――5Gになると、具体的にどう変わっていくのですか?

「動画とか、コンテンツの流通が本当にスムーズになる。たとえば、試合を見ながら気になる選手のスタッツをすぐ見れたり、お気に入りの選手だけを追うとか、視聴体験はかなり変わってくるでしょう。

 パブリックビューイングも、これまで以上の臨場感を味わえるはずです。もしかしたら、スタジアムに行くより迫力ある映像で楽しめるかもしれない。アントラーズは東京のサポーターも多いですよね。鹿嶋はちょっと遠いな、女性なら夏場はメイクが崩れて大変だな、とか、いろいろあると思うんですけど、そういう場合は、渋谷でも恵比寿でも六本木でもいいから、臨場感あるパブリックビューイングで楽しんでもらえればいい。そこでアントラーズをさらに好きになってもらい、じゃあ今度はスタジアムに行ってみようか、となれば。

 とにかく、すべての体験をリッチにしたいんですよ。それがテクノロジーの良さですから。テクノロジーの力で、どうやって生活に潤いを与えるか。AI(人工知能)やロボット工学が発達すれば、人間のやる仕事が減り、休みが増える。でも、なんか暇だよね、生きがいがないよね、となったら、ある意味、テクノロジーの犠牲になってしまう。

 そうならないようにしたいんです。10年以上、インターネット業界でトップを走ってきましたけど、だからこそテクノロジーの負の部分も理解しているつもりです。それをちゃんとケアしたい。余暇を充実させられるように、生活を豊かにできるように。それは、これまでテクノロジーを引っ張ってきた僕の使命だと思っています」

――テクノロジーには無限の可能性がある。

「もうひとつチャレンジしたいのは、地域の活性化です。人々の生活をテクノロジーでどう変えられるか。鹿嶋のように高齢者が増えている地域もあるなかで、テクノロジーの力で生活を豊かにしたい。最近では、高齢者の車の運転が問題視されたりもしますけど、それならライドシェアみたいな形で近所の人たちと一緒に病院に行くとか。自動運転もそうだし、マース(カーシェアリングなどオンラインでの配車サービス)とか、モビリティ関連のサービスはこれから注目すべきでしょう。

 ヘルスケアでも需要があるだろうし、ブロックチェーン(共有できる仮想台帳)を使えば、行政の仕事もスマートになる。いろんなところでテクノロジーが地域経済を支える部分は、これからどんどん出てくると思う。それをアントラーズが発信して、リードしていければ、地域貢献にもつながっていきますよね。アントラーズにはこんな価値もあるんだって、また再認識してもらえるようにもなる」

――クラブを支える地域のことも考えて、ビジネスを展開していく。

「アントラーズからすれば、“ノンフットボール”ではあるけど、そこで大きなビジネスに発展すれば、結果的にチーム強化の資金となる。フットボールだけで、200億、300億の利益を出すのは難しい。ノンフットボールで黒字を出すことが重要。

 アントラーズは強いクラブで、賞金や移籍金をあてにできるかもしれないけど、でもそれに頼らないで、会社として利益をしっかり出せれば、継続的にチームへの投資ができる。賞金や移籍金は変動するし、成績が伴わずに今年はダメだったね、というのは、僕は経営者の怠慢だと思う。いろんな事業を太らせて、会社の安定した収益でチームを強化し、常勝軍団としての再現性を高めていく。そこにチャレンジしたいんです」


「この地域には新しい時流を作るアセット(資産)がある」





――地域を盛り上げながら、クラブのさらなる発展を推し進めていく。

「先ほども言いましたけど、来年以降は5Gが主流になると、これまではWiFiとかをつないでインターネットにアクセスする形ですが、5Gではネットワークの中で生活しているというか、アクセスするという感覚はなくなるんです。もっと言えば、インターネットの世界なのか、リアルなのか、その境目がなくなっていく。

 AIもさらに一般化して、まどろっこしいインターフェイスもなくなって、言葉やアクションで指示を出せるようになる。文字入力とかなくなるでしょうね。今でも、音声認識の精度はかなり高いですから。

 テクノロジーとの共存がさらに進めば、地域の生活ももっと快適に、スムーズになる。これまではインターナルなネットワークに閉じ込められていたけど、巨大なリアルがネットワーク化する。ここからがむしろテクノロジーが超楽しい時代になりますよ」

――そうした時代の流れに、アントラーズも乗り遅れないようにしなければならない。

「地域のスマートシティ化。簡単に言えば、もっと便利にしましょう、という話なんですけど、それをアントラーズが旗揚げして、推し進めていく。ホームタウンの鹿行地域など自治体のサイズを考えれば、ある意味、日本の縮図という見方もできる。だから、ここで起きる問題をテクノロジーで解決できたら、日本全国のソリューションにもなるんです。

 この鹿島モデルでもって日本という国を前進させる。そうすれば、アントラーズのブランドも上がっていくだろうし、場合によっては、いろんな企業が興味を示して、アントラーズのスポンサーになってくれるかもしれない」

――鹿嶋地域が実証実験の場になると?

「ハブになっていきたいと思っています。各企業もどこにアクセスすればいいか分からなければ、行政も何を選んでいいか分からない。情報量のギャップがあるので、そこは僕らがハブになることで、この地域をもっと住みやすくできれば。

 もしかしたら、自治体や地域の方々からすると、そんなの必要ないよ、となるかもしれない。でも、この地域には新しい時流を作るアセット(資産)がある。

 そこでアントラーズがどう貢献していくか。フットボール以外でも、もっと生活にアントラーズが染み出していって、ともに歩んでいく。毎週末にある試合で楽しませるのはもちろん、日常の利便性も追求して、アントラーズが生活を支えていく形にしたい。クラブ、サポーター、スポンサーも含めて、運命共同体となってみんなをハッピーにしたいんです」

――チームを強くする、それ以外の部分にも注力していくわけですね?

「そこが豊かになっていけば、チームも強くなるはずですから。アントラーズはなんのためにあるのか。すべては勝利のためですよね。何年かかるかは分からないですけど、僕らは本気で、バルセロナとかレアル・マドリーに勝てるようになりたい。彼らと伍して戦えるチームを作りたいと思っています。

 そのためには、経営体力は大きくしないと彼らには勝てない。一発勝負で勝てるチャンスはあるかもしれないけど、そうではなくて、継続的に伍して戦えるようになりたいんです。売り上げも100億、200億、300億というサイズにしていかないと。

 メルカリは創業から6年半で、売上は500億を超えました。アントラーズで500億あれば、これまでとは全然違うレベルでの経営ができる。夢物語かもしれないけど、誰かがやらないと。本当に勝ちたいんですよ、世界で」


「アントラーズが好きなんですよ、本当に」





――「夢物語」とはいえ、メルカリでは実際に実現させているわけですから。

「メルカリを立ち上げた6年半前に、こうなるなんて誰も思っていなかった。ミクシィの時もそうだし、アントラーズだって、Jリーグ初期にここまでのクラブになると想像していた人のほうが少なかったはず。でも、今の結果はどうですか、ということです。

 僕自身のことについては、『よくやるよね』とか『なんでそこまでやるの』とか『そんなの絶対できない』みたいによく言われますけど、それで逆に燃えるというか。笑うなら、笑ってくれていいんです。僕はやりたいだけだし、できると思っているので。『そんなにすべてが上手くいかないよ』とも言われる。たしかにそうだけど、常にチャレンジして、常に改善していけば、その先には必ずゴールがあると信じています」

――今の小泉社長の原動力となっているものは?

「アントラーズが好きなんですよ、本当に。13歳からファンだし、アントラーズをもっと強くしたい、再現性の高い常勝軍団にしたいんです。

 アントラーズは、(鈴木)満さん(取締役フットボールダイレクター)、(鈴木)秀樹さん(取締役マーケティングダイレクター)という“スーパースター”が引っ張ってきたクラブ。もちろんジーコもそうですけど、ただ、この方たちに頼りすぎてもダメだと思うんです。ここまで紡がれてきた歴史と伝統あるクラブを、どうやって再現性高く、100年、200年のスパンで勝ち続けられるようにするか。そのメソッドをちゃんと作りたい。

 そのためには、繰り返しになりますが、僕の仕事はビジネスをしっかりと回して、収益を上げること。経営者は、運にかけてはダメ。半分くらいは運かもしれないけど、そうじゃない部分を太くしていくのが僕の仕事。稼げば稼ぐほど、現場からのリクエストに応えられる。それは全部、叶えられるようにしたい。事業を大きくしていって、アントラーズがさらに強くなっていくためのサポートに尽力するつもりです」

――PROFILE――
小泉文明(こいずみ・ふみあき)/1980年生まれ、山梨県出身。早稲田大学商学部卒業後、大和証券SMBCやミクシィなどを経て、13年12月にメルカリに参画。翌年に取締役就任、17年に取締役社長兼COOに。現在は会長職に就き、今年7月のメルカリによる鹿島アントラーズの経営権取得後は、同クラブの代表取締役社長に就任。自身は13歳から鹿島の熱烈なファンだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)




◆【鹿島|小泉文明社長ロングインタビュー】新時代のアントラーズはどう変わっていくのか(サッカーダイジェスト)


◆植田直通は左太腿打撲で交代…交代枠残した森保監督「プランどおりではなかった」(ゲキサカ)






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[11.19 キリンチャレンジ杯 日本1-4ベネズエラ パナスタ]

 日本代表DF植田直通(セルクル・ブルージュ)が左太腿の打撲で負傷交代した。試合後は病院で検査を受けるため、取材エリアにも姿を見せなかった。

 14日のW杯アジア2次予選・キルギス戦(○2-0)後に海外組9人が離脱。最終ラインではDF吉田麻也、DF酒井宏樹、DF長友佑都というレギュラー3人がチームを離れ、キルギス戦スタメンの4バックで唯一、チームに残った。

「DFラインでは必ず僕が引っ張っていきたい」と意気込み、DF室屋成、DF畠中槙之輔、DF佐々木翔と4バックを形成した植田だったが、前半8分に先制を許すと、同30分には自身のパスミスもあり、2失点目。さらに同33分、38分と失点を重ね、前半だけで悪夢の4失点を喫した。

 0-4で折り返したハーフタイムに森保一監督は2人を交代。植田とFW鈴木武蔵を下げ、DF三浦弦太とMF古橋亨梧を投入した。試合後の会見で指揮官は「(交代の)時間帯についてはだいたい考えていたものに近かった」と説明。ハーフタイムの選手交代はプランどおりでも、前半で4失点という試合展開や選手の負傷というアクシデントは想定外だっただろう。

 その影響か、6枚の交代枠のうち1枚を残したままタイムアップ。「(交代枠を)全部使って試合をするプランでいたが、最後に1枚余らせたというところはプランどおりではなかった」と話した。

(取材・文 西山紘平)


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◆植田直通は左太腿打撲で交代…交代枠残した森保監督「プランどおりではなかった」(ゲキサカ)





◆「背後を狙った」FW上田綺世、シュート“0”に終わった献身性《キリンチャレンジカップ2019》(超サッカー!)






【ふるさと納税】KAI-2 アントラーズマンホール蓋レプリカ


不完全燃焼という言葉が当てはまるだろうか。日本国内での初陣で1トップに入ったFW上田綺世(鹿島アントラーズ)は前半45分のみでピッチを去った。

U-22日本代表のエースの座を争う上田は、10月のブラジル遠征には不参加。この試合で結果を求めてピッチに立った。

MF久保建英(マジョルカ)、MF堂安律(PSV)をシャドーに置いた布陣は、立ち上がりはあまりハマらず。それでも、個人技に長ける両者からは、時折上田にも良いボールが入った。

上田は「ゴール前で勝負したかった」と語ったが、45分間で放ったシュートは「0」。1トップを任されたストライカーとしては、物足りない。

この試合の上田は、U-22コロンビア代表のの最終ラインの裏を狙う動きを見せる。それに呼応する動きが少なく、効果的なパスが入らなかったこともシュートがなかった要因の1つだろう。しかし、この動きは周りに影響を与える。

「タケ(久保建英)と(堂安)律がミドルも打てる様な良い状況をチームとして作れていれば、背後を狙うのも生きるかなと」

上田の言葉通り、最終ラインを下げる動きをすることで、バイタルエリアにはスペースが。久保、堂安が体の強さを生かしてドリブルを積極的に仕掛けたこともプラスに働き、個の力では何度か良い形を作った。

上田自身も「ラインが高かったので、背後を狙おうというのがありました。逆にシャドーを生かすという選択肢もあったと思います」と語っており、持ちつ持たれつの関係を作ることができていただろう。

今年6月のコパ・アメリカでは日本代表として同じピッチに立っていた。そこから上田はA代表に招集されていないが、法政大学のサッカー部を辞めて鹿島アントラーズ入りを決断。J1では途中出場がメインながらも11試合に出場し4ゴールを記録するなど、結果を残している。

この試合ではシュートこそなかったが、体の強さやポジションどりの上手さは見せていた。しかし、コンビネーションという点では、まだまだ未熟な部分も見え隠れした。

「前に入ってくれば、それなりに進めたかなと。距離感がうまくいかないという部分もあった」と語っている通り、この先にシャドーの2人との擦り合わせをしなければいけないという課題が残った。

一方で、献身性という点では評価できる部分もある。相手の最終ラインにプレスをかけるという狙いがハマり、あわやというシーンも作った。

「バックパスをスイッチにというのはあったので、そこで奪えるとは思っていなかったですけど、プレッシャーをかけるという狙いはありました。そこで相手のミスを誘えたので良かったと思います」

この試合では上田を含めたFW登録の3名が全員出場。結果を残した選手は居ないが、東京オリンピック本番に向けた熾烈な争いはこの先も続く。動き出しに特長のある上田が、チームの軸であるシャドーとハマる姿を見たいところだ。


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◆「背後を狙った」FW上田綺世、シュート“0”に終わった献身性《キリンチャレンジカップ2019》(超サッカー!)





◆鹿島内田&伊東が小学校訪問ドッジボールなどで交流(ニッカン)






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鹿島アントラーズDF内田篤人(31)とDF伊東幸敏(26)が19日、地域貢献活動の一環でホームタウンの小学校を訪問した。5年生、6年生の前でリフティングを披露したり、サッカーやドッジボールなどで1時間弱交流。締まった雰囲気の練習では見せない、弾けるような笑顔で汗を流した。

鹿島のホームタウン小学校訪問活動は07年にスタートし、12年からは計3年をかけてホームタウン全46の小学校を順に回っている。長くドイツでプレーした内田にとっては、約10年ぶりの参加となった。参加者には鹿島のユニホームを着た子どももおり、内田は「普段アントラーズを応援してくれている子どもたちと触れ合えるのはうれしい」と笑顔で話した。

訪問した小学校の中には、鹿島のスクールに通っている子どももいたという。伊東は「みなさんがサッカー選手になるのは6年後。6年間アントラーズで頑張るので、ピッチの上で一緒に戦いましょう」と子どもたちに呼びかけ、内田は「今の小学生はドリブルやトラップが上手。楽な道ではないけど、プロを目指して頑張ってほしい」と願いを込めた。







◆鹿島内田&伊東が小学校訪問ドッジボールなどで交流(ニッカン)





◆鹿島犬飼、三竿が練習再開、逆転Vへ故障者復帰続々(ニッカン)



犬飼智也 Tomoya.Inukai


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鹿島アントラーズDF犬飼智也(26)が、19日のトレーニングでゲーム形式の練習に復帰した。10月13日の試合で右大腿(だいたい)二頭筋を損傷し、約1カ月離脱していた。鹿島では9月から10月にかけて負傷者が続出し、一時は8人が別メニュー調整するなど厳しい台所事情の中で戦ってきた。この日の練習では前節出場を回避したMF三竿もゲームに参加するなど、逆転優勝への機運が高まってきた。

練習を終えた犬飼は「試合がしたい。練習も楽しいし、みんなとサッカーができるって最高だなと思います」と満面の笑みを浮かべた。鹿島加入後ケガなしで戦ってきただけに、試合中の負傷には「びっくりした」というが、「体や気分的には休まったので、コンディションもある意味良い」と前向きにとらえた。23日のサンフレッチェ広島戦(Eスタ)に「出る気でいる」と居残りでクリア練習に励むなど、気合十分だった。


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◆鹿島犬飼、三竿が練習再開、逆転Vへ故障者復帰続々(ニッカン)


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