日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年1月10日水曜日

◆規格外のプレーに万能性、阪南大から新加入の鹿島FW山口一真「ゴールを取りたい」(ゲキサカ)



 大学サッカー界屈指のアタッカーが常勝軍団の門を叩いた。阪南大から鹿島アントラーズに新加入したFW山口一真は10日に行われた新体制・新加入選手発表会見で「鹿島というJリーグでも名のあるチームでプレーする機会をいただけてうれしい。特徴であるパスやシュートで得点して、チームの勝利に貢献したい」と抱負を述べ、プロ1年目のシーズンの目標として「ゴールを取りたい」と力強く宣言した。

 ドリブル、パス、左右両足の正確なシュート。規格外のプレーで阪南大の攻撃を牽引してきた山口は攻撃的なポジションならどこでもこなす。この日発表された背番号は19、登録ポジションはFW。「一番やりやすいポジションはトップ下だけど、他のポジションをやれと言われれば、それはチームの駒として必要なこと」と、ポジションにこだわりはない。

 むしろ、どこでもこなせる万能性が武器になる。「サイドも真ん中も一番前もできるところが評価されたと思う。どこのポジションで出ても高いレベルが求められる」と意気込み十分だ。ポジションを争っていくことになるFW金崎夢生やMF土居聖真の名前を挙げ、「代表でもプレーしている素晴らしい選手。その背中を見ながらステップアップしていきたい」と力を込めた。

 大学サッカー最後の大会となった昨年12月の全日本大学選手権(インカレ)は2回戦の東京国際大戦に2-3で敗れ、初戦敗退に終わった。「最後は悔しい形だったけど、大学サッカー4年間を振り返れば、人としても選手としても大きくなれた。プロで活躍することで恩返ししたい」。この日の入団会見には家族も訪れ、弟のFW山口拓真(阪南大1年)の姿もあった。「同じJリーグの舞台で会えれば」と激励の言葉も送った山口。家族とともに晴れの日を迎え、プロとしての挑戦をスタートさせた。

(取材・文 西山紘平)


規格外のプレーに万能性、阪南大から新加入の鹿島FW山口一真「ゴールを取りたい」

◆DF安西幸輝「練習からレベルが全然違う」鹿島、新体制会見での選手コメント(ゲキサカ)




 鹿島アントラーズは10日、茨城県内のホテルで2018シーズン新体制・新加入選手発表会見を行い、新加入選手5人が出席し、意気込みを語った。

●DF犬飼智也(←清水)
「伝統あるこのクラブに来れて幸せに感じている。このクラブと一緒に、タイトルを目指して日々努力していきたい」
―鹿島のイメージは
「結果が表しているとおり、何度も優勝している。対戦していても手強い、勝負強いイメージがある。練習をしていても勝負に対する思い、タイトルに対する思いをひしひしと感じる。自分もその環境に早く慣れて、その一員になれたらと思う」
―どんなプレーでチームに貢献したいか
「守備とヘディングが得意なので、そこは自信を持って、チームのために自分の持っているすべてを出したい」
―チームとしての目標、個人としての目標は
「チームとしては絶対にタイトルを取ること。そこに必ず自分が貢献しないといけない。タイトルを取るために自分がやれることを出し切ろうと思っている」
―小笠原や曽ヶ端らレジェンドとも言える先輩たちの印象は
「まだ始まって間もないのでそこまでしゃべれていないけど、言葉一つを取っても、鹿島という強いチームをつくってきた人たちというのは分かる。ああいう人たちの背中を見て学べるものはすべて吸収したいし、盗めるところは盗んでいきたい」

●DF安西幸輝(←東京V)
「伝統あるチームに入れたのは幸せなこと。自分が持っている力を全部出して、タイトル奪還に向けて頑張っていきたい」
―鹿島のイメージは
「勝利への執念が感じられるし、この伝統あるチームに入れて幸せだと思っている。まだ少ししか練習はやっていないけど、レベルが全然違うと感じるし、早く追いつけるように頑張っていきたい」
―どんなプレーでチームに貢献したいか
「左右両方のサイドバック、サイドハーフ、どこでもこなす自信はある。ドリブルが自分の特長なので、そこを見てもらえれば」
―チームとしての目標、個人としての目標は
「タイトルがチームの目標だし、4冠を達成するためにも早く試合に出て、チームに貢献したい」
―小笠原や曽ヶ端らレジェンドとも言える先輩たちの印象は
「自分はサイドの選手なので、内田(篤人)さんや西(大伍)さん、山本(脩斗)さんみたいに、早くその人たちを追い越せるようにやっていきたい」

●DF内田篤人(←ウニオン・ベルリン)
「ベルリンから来ました内田篤人です。このチームのために一生懸命働く覚悟で来ました」
―鹿島のイメージは
「2010年までいさせてもらって、シャーレを掲げているのがよく似合うチームだと思っている。去年取れなかったので、今シーズンはみんなで取りにいきたい」
―どんなプレーでチームに貢献したいか
「向こうでだいぶ激しく練習してきた。プロ選手とは何か、サッカー選手とは何か。体に傷で深く、足にいっぱい刻んである。若い選手もいるので、自分にできることを練習中からしっかりやりたい」
―チームとしての目標、個人としての目標は
「優勝できるように頑張ります」
―小笠原や曽ヶ端らレジェンドとも言える先輩たちの印象は
「ベンチにヤナギさん(柳沢敦)、もちろん(大岩)剛さんもいるし、一緒にやらせてもらった選手もいる。特に(小笠原)満男さん、曽ヶ端さんは優しくなったなと思います。ヤナギさん、中田浩二さんは違う意味で丸くなったと思う(笑)」

●FW山口一真(←阪南大)
「鹿島というJリーグでも名のあるチームでプレーする機会をもらえてうれしい。自分らしく、特徴であるパスやシュートで得点して、チームの勝利に貢献したい」
―鹿島のイメージは
「自分はプロ経験がないけど、テレビで見ていてもとても勝負強くて、毎年優勝争いに食い込むイメージがある。練習の雰囲気を見ても、タイトルを取りに行くチームだと感じる」
―どんなプレーでチームに貢献したいか
「ドリブルやパス、シュート、なんでもこなせるのが自分のアピールポイント。1年目からそういうところを出していけるようにやっていきたい」
―チームとしての目標、個人としての目標は
「優勝できるように頑張っていきたいと思います」
―小笠原や曽ヶ端らレジェンドとも言える先輩たちの印象は
「テレビで見てきたスーパースター。すごいレジェンドだと思う」

●GK沖悠哉(←鹿島ユース)
「小さいころから夢見ていた鹿島アントラーズの選手になれてうれしく思います。1日でも早く試合に出てチームの優勝に貢献できるように頑張ります」
―鹿島のイメージは
「小さいときから優勝カップを掲げているのを見て、ここで自分もやりたいと思っていた。その一員になれてうれしい」
―どんなプレーでチームに貢献したいか
「自分の特長はビルドアップとキックなので、そこではだれにも負けないようにしたい」
―チームとしての目標、個人としての目標は
「優勝することと、個人的には試合に出て、チームに貢献するために頑張っていきたい」
―小笠原や曽ヶ端らレジェンドとも言える先輩たちの印象は
「一つひとつの言動に重みがある。少しでも盗んでいけたらと思う」

(取材・文 西山紘平)

DF安西幸輝「練習からレベルが全然違う」鹿島、新体制会見での選手コメント


◆昌子&植田に挑むDF犬飼智也「絶対に出られないチームなら選んでない」(ゲキサカ)




 あえて高い壁に挑戦した。清水から完全移籍で鹿島アントラーズに加入したDF犬飼智也はDF昌子源、DF植田直通という日本代表コンビとポジションを争うことになる。

「勝負する覚悟はつくってきた。自信は持ってきたし、試合に絶対出られないチームだったら選んでいない。大きな挑戦だけど、自信を持って臨みたい」

 清水の下部組織出身で、12年にトップチームに昇格。13年6月からの1年半は松本に期限付き移籍した。ここまでJ1通算37試合、J2通算89試合に出場。身体能力の高さ、ヘディングの強さには定評があるセンターバックは「松本もそうだし、(鹿島で)勝負できる覚悟を清水でつくらせてもらった」と、自分を成長させてくれた古巣のためにも、鹿島で定位置を勝ち取る決意だ。

 道のりは簡単ではない。昌子、植田というライバル2人については「昌子選手は能力が高いし、しっかりしたセンターバックのイメージ。今の日本で自分が一番なりたいと思う選手。植田選手はだれが見ても能力はピカ一。身体能力を生かした守備は魅力だけど、タイプ的には自分は昌子選手に近いと思う」と分析する。

「自分が成長できるチームだと、オファーをもらったときに思った」。高い壁だからこそ、そこを乗り越えればさらなる高みに行ける。鹿島でレギュラーを勝ち取れば、日本代表も見えてくるだけに、犬飼自身も「そこが目標」と野心を隠さない。

 国内3大タイトルで通算19冠を誇る常勝軍団。「結果が表しているとおりだけど、対戦していても手強い、勝負強いイメージがある。練習をしていても勝負に対する思い、タイトルに対する思いをひしひしと感じる。自分もその環境に早く慣れて、その一員になれたらと思う」と意欲的に話すと、昨季の無冠からタイトル奪還を目指すチームで「そこに必ず自分が貢献しないといけない。タイトルを取るために自分がやれることを出し切ろうと思っている」と決意を口にした。

(取材・文 西山紘平)


昌子&植田に挑むDF犬飼智也「絶対に出られないチームなら選んでない」

◆鹿島内田篤人が会見「足をいっぱい削られたので…」(ニッカン)



 昨季無冠に終わったJ1鹿島アントラーズが10日、茨城県神栖市内のホテルで今季の新体制・新加入選手の発表会見を行い、ドイツ2部ウニオン・ベルリンから8季ぶりに復帰したDF内田篤人(29)ら新加入5選手が出席した。

 再び背番号2を背負うことになった内田は「このチームのために一生懸命働く覚悟で来ました。アントラーズは優勝カップ、シャーレを掲げているのがよく似合うチームだと思っています。昨年は取れなかったので、今季はみんなで取りに行きたい」と誓った。

 会見ではアピールポイントを聞かれ、内田は「向こう(ドイツ)ではだいぶ激しく練習をしましたし、プロ選手、サッカー選手とはなにかというのは、体に…傷で深く、足にいっぱい刻んでいますので、分かっているつもりです。若い選手もいますし、自分ができることを練習中からしっかりやりたい」と話した。

 ほかに、清水エスパルスから移籍してきたDF犬飼智也(24)は「守備とヘディングが得意なので、そこは自信がある。チームのために持っている全てを出したい」と言い、東京ヴェルディから加入したDF安西幸輝(22)は「左右両方のサイドバック、サイドハーフとどこでもこなす自信がある。ドリブルが特徴なので、そこを見てほしい」とアピールした。

 また、下部組織の鹿島ユース出身のGK沖悠哉(18)は「小さいころからスタジアムで優勝カップを掲げている姿をテレビで見ていて、ずっとこのチームでやりたいと思っていた」と喜びを語り、阪南大から新加入のFW山口一真(21)は「名があるチームでプレーする機会をもらえたので、パスや得点で貢献したい」と意気込んだ。

7年半ぶりに鹿島に復帰し、会見に臨む内田(撮影・足立雅史)

◆内田篤人、目的と覚悟を持った鹿島復帰 クラブ愛でモチベーション維持(報知)




 欧州主要リーグからJリーグに戻る時、最も懸念されるのがモチベーションの低下だ。多くのケースでは年俸、プレーの質、強度が下がる。「100%でプレーしなくてもできてしまう」という意識の低下が一因で活躍できないことが多い。鹿島に復帰した内田篤人(29)にも当てはまるが、初練習に臨む姿を見て、言葉を聞いて、その心配がないことが伝わってきた。

 鹿島が昨季2位に終わったことを「ドイツでもずっと(鹿島を)見ていたけど、悔しかった」と受け止めた。離れていても「自分のクラブ」という意識があり、タイトル奪還を目指す今季はその姿勢を示す責任を負っている。復帰する発端となったのがロシアW杯への思い。ハリルホジッチ監督からは、日本代表入りの条件として開幕からポジションを得ることを直接告げられている。

 イタリア1部(当時)メッシーナから、07年夏に復帰した経験を持つMF小笠原は「このクラブには海外から戻ってくる選手にも競争がある。モチベーションが下がることはあり得ない。俺もそうだったけど、篤人もJで圧倒的なプレーを見せようと思っている」と話した。15年6月に右膝の手術を受けて以来、継続して試合に出場していない不安はあるが、それを超えるだけの目的と覚悟を持った復帰でもある。(内田 知宏)

内田篤人、目的と覚悟を持った鹿島復帰 クラブ愛でモチベーション維持

◆ドイツでの経験値を鹿島に…内田篤人が語る「日本に帰ってきた自分の役割」(サッカーキング)




「めっちゃ差があると思います」

 鹿島アントラーズへ入団した内田篤人はドイツでの8年間を通じて、日本と欧州の「正直な」違いを語った。

 2010年にドイツのシャルケへ移籍し、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグを経験した内田だからこそ、日本とドイツの圧倒的な差を肌で感じ取ったという。その強さの源である、欧州の育成システムについて述べた。

「ドイツは若い選手がどんどん出てくる。クラブユースとか高校サッカーとかいう域を越えて、サッカーを強くするシステムが出来上がっていますね。だから毎年化け物みたいな選手が出てくるんだと思います」

 怪物のような選手と戦った経験値。それを鹿島へ残すことが「日本に帰ってきた自分の役割」だと内田は語る。鹿島を、そして日本を強くするために伝えられることがある。「今はプレーで教えていきたいけど、いつ引退するかわからない。海外でやっている指導者が上にいないので、世界で勝つとかを考えるなら、盗んでいかないと追いつけない。そうしないと離されていく一方だと思います」

 9日に鹿島での“初練習”に参加した内田は、「コミュニケーション」を取りながらチームに馴染んでいくという。

「ロッカールームで仲間に考えを伝えることが大事だと思っています。それから、積極的に話しかけてくれればな、と。初対面の人が得意ではないので話しかけづらいと思いますが、若い選手とうまくやっていきたい。ヤス(MF遠藤康)とかはうまくやれそうですね」

 日本を代表する右サイドバックの内田には、大きな期待がかかっている。まずは感覚を取り戻すところからのスタートだ。

「違いを痛感するのはピッチに立ってからです。細貝萌さん(柏レイソル)や清武弘嗣くん(セレッソ大阪)も言っていたけど、向こうとは芝生が違う。ドイツの方が、トラップとかぶっちゃけ気を遣わなくてよかったです。適当にボールが止まってくれるから。あとは審判のファールの取り方も適応しないといけないですね」

 以前所属していた時と同じ背番号「2」を受け取った内田は、ドイツでの経験をチームに還元できるように意気込んだ。

ドイツでの経験値を鹿島に…内田篤人が語る「日本に帰ってきた自分の役割」

内田

◆内田篤人、鹿島復帰の決め手は「満さんの存在」…決断の時期も明かす(サッカーキング)




 鹿島アントラーズは10日、新体制発表会見を実施した。会見終了後、ウニオン・ベルリンから鹿島に復帰したDF内田篤人が囲み取材に応じている。

 鹿島への移籍を決断した時期について、内田は「シャルケとの契約も2018年までだったので、半年早いくらい。その時にはヨーロッパで契約延長の話が出ていても戻ってくるつもりだったので」と言及。かなり早い段階から検討していたことを明かした。

 鹿島に戻るイメージを持って海外挑戦をした中で、今回の復帰はイメージ通りではなかったと内田は話す。「僕は海外でやりたくて仕方ないという選手ではもともと無かったので。なんとなく流れで出たら、何回か契約延長をして、長くなっちゃったという感じなので、あんまりイメージはしていなかった」というのが、実際のところのようだ。

 およそ8シーズンぶりとなる鹿島復帰。その大きな決め手は、鈴木満常務強化部長の存在だったという。

「ただ単に(鹿島が)好きだからというのがあります。あとは満さんの存在が大きくて。変な話、出ていくときも『戻ってきます!』と軽く口約束したので。あとは毎オフ鹿島に戻ってくると『もう(戻ってきて)いいんじゃないか?』と毎年冗談で言われましたけど、今季に関しては本気で。なので、即答」

 かつて身に着けた2番は長らく“空き番”となっていた。「満さんの『いつも空けているから』ということ(思い)だと思いますし、今季に関しては本気で獲りにいきたいとおっしゃっていたので。タイミングがそういう流れだったので、よかったです」。そして「本当に満さんのところに帰ってきたという感じです」と続け、その恩義を語った。

内田篤人、鹿島復帰の決め手は「満さんの存在」…決断の時期も明かす

◆3大会連続となるW杯出場を目指す内田「日本国民全員がライバル」(サッカーキング)




 鹿島アントラーズは10日、新体制発表会見を実施した。会見終了後、ウニオン・ベルリンから約8シーズンぶりに鹿島に復帰したDF内田篤人が囲み取材に応じ、日本代表への思いを語った。

 2007年に19歳305日という若さでA代表デビューを果たして以降、コンスタントに代表に選出されてきた内田。2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ、2014 FIFAワールドカップ ブラジルと2大会連続でW杯メンバーに選ばれた経験も持つ。

 W杯を半年後に控えたタイミングでのJリーグ復帰となったが、「代表への思いはもちろんある」と前置きしながらも、「W杯のために戻ってきたわけではない」と断言。「W杯が終わってからも鹿島でプレーしたいし。あと半年あるので鹿島でどれだけ戻せるのかという感じです」と続け、あくまでクラブでの活躍を当面の目標としていることを強調した。

 日本代表の情報については「ヤフーしか見ていないので」と多くは語らなかったが、一方で3大会連続となるW杯出場に対しては「変な話(代表に入るのは)日本人ならいいんですもんね?」と、内田らしい表現で意地を見せた。

「J2、J3、草サッカーだろうが、みんながチャンスあって、最後ハリルに名前を呼ばれるかも、という気持ちは日本国民全員が持っていてもいいのに、俺が持っていてもいいでしょ?」、「日本国民全員がライバルだと思っています。高校生だっておじさんだって呼ばれるかもしれない」と続け、冗談を交えながらも、W杯に対する熱い思いをのぞかせた。

「今年は(昌子)源だったり(植田)直(通)だったり、もっと選ばれていい選手がいると思うので、そこに自分も入っていければなと」

 “後輩”にも刺激を受ける内田は、3大会目となる大舞台を目指し静かな闘志を燃やしている。

3大会連続となるW杯出場を目指す内田「日本国民全員がライバル」

内田篤人

◆「日本人ならいいんでしょ?」3度目のW杯へ内田篤人はロシアを諦めない(ゲキサカI)




 望みは捨てていない。鹿島アントラーズに8シーズンぶりに復帰したDF内田篤人は15年3月を最後に遠ざかっている日本代表への復帰について、約5か月後に迫ったロシアW杯も視野に「半年、時間はある。戻せる時間はある」と意欲を見せた。

 15年6月に手術した右膝に不安はない。「向こうでも練習からガツガツやっていた。コンディションは良かった」と強調し、出場機会に恵まれなかったことについても「タイミングが悪かった」と話す。とはいえ、15年3月以降の3年弱で公式戦出場がわずか3試合というのも事実。試合勘やゲーム体力を含め、実際の試合でどこまでできるかは未知数な部分もあり、まずはピッチ上で証明していくことが先決だ。

「協会スタッフの人は常に連絡を入れてくれていたし、膝の状態に関してはすべての経過を知ってもらっている。(Jリーグ復帰によって)ここで流れが変わるポイントになる」。初陣となった15年3月の代表戦で内田を起用しているハリルホジッチ監督も常にその状況を気にかけ、16年5月には当時リハビリ中だった内田も日本代表の事前合宿に参加させた。

 ハリルジャパンの情報については「ヤフーでしか見ていないので」と多くは語りたがらなかったが、「ボールを取って速くなんでしょ? でもそれは世界では当たり前だから。(メディアは)そういう前提を大きく取り上げすぎだし、日本人選手はそれを取り入れすぎるところがある。監督の言うことは半分ぐらいに聞いておけばいい」と、“内田節”も口にした。

 W杯メンバー発表前に残された代表戦は3月のみ。大逆転でのメンバー入りは決して簡単ではないが、可能性がないわけでもない。「日本人ならいいんですもんね?」。W杯メンバー23人に入るための“条件”についてそう語る内田は「J2でもJ3でも、草サッカーでも、最後にハリルが呼ぶかもしれない。その気持ちを日本国民全員が持っていい。なら俺も持っていいでしょ?」と冗談交じりながらも真剣な表情で言った。

「日本国民全員がライバルだと思っている。高校生も、おじさんも、全員呼ばれるかもしれないんだから」。本大会直前にレギュラーから外れ、1試合も出場できなかった10年南アフリカW杯。主力として臨みながら1勝もできなかった14年ブラジルW杯。3度目の、そしておそらくは最後になるであろうロシアW杯を諦めるつもりはない。

(取材・文 西山紘平)

「日本人ならいいんでしょ?」3度目のW杯へ内田篤人はロシアを諦めない

◆【鹿島】内田、19冠名門に欧州経験を還元 アントラーズを常勝「バイエルンに」(報知)




 無冠に終わった昨季の雪辱に燃える鹿島が9日、茨城・鹿嶋市内のクラブハウスで始動した。ドイツ2部ウニオン・ベルリンから約7年半ぶりに古巣へ復帰した元日本代表DF内田篤人(29)は全メニューを消化。欧州での経験をチームに還元し「常勝・鹿島」の復活に貢献することを誓った。

 7年半ぶりに、内田が鹿島へ帰ってきた。「ずっと帰ってきたかったチーム。このグラウンドで、アントラーズの一員として練習できることはうれしい。懐かしくていい感じです」。スッキリとした笑顔で、喜びの言葉を並べた。

 初日の練習ではキャプテンのMF小笠原満男(38)、1学年違いの盟友・MF遠藤康(29)と談笑しながらピッチに姿を見せ、ランニング中心のメニューを淡々とこなした。ボールを使ったトレーニングは少なかったが「練習もずっとやっている。膝は全然問題ない」という言葉通り、患部を気にする様子は一切なし。小笠原は「代表でも欧州でもあれだけの経験をしている選手はなかなかいない。頼もしい人が帰ってきました」と歓迎した。

 鹿島は昨季、残り7試合で勝ち点8差のリードを守れず、川崎に大逆転で優勝をさらわれた。ルヴァン杯、天皇杯も振るわず3季ぶりの無冠。古巣が苦しむ姿をドイツから見ていた内田は「自分も悔しかった。これまでは『アントラーズ』という名前でタイトルを取れていたこともあったかもしれない。本当にタイトルを取ることは難しい」と話した。

 シャルケでは10―11年季に欧州CLで日本人初の4強入りしたものの、ドイツで獲得したタイトルは2010~11年シーズンのドイツ杯だけ。鹿島では不動の右サイドバックとして07~09年の3連覇に貢献したが、ドイツでは優勝の難しさを知った。「伝統もあるけど、もう1回見つめ直して。ドイツはバイエルンだったり(実力が)抜けているチームがあった。それが鹿島にならないといけない」。J最多19冠を誇る常勝・鹿島復活へ、欧州7年半の全経験を注ぐ。(岡島 智哉)

【鹿島】内田、19冠名門に欧州経験を還元 アントラーズを常勝「バイエルンに」

◆全冠制覇へ鹿島始動 復帰の内田、決意新た(茨城新聞)




大岩監督、底上げ要求

2年ぶりのJ1優勝と全冠制覇を狙う鹿島は9日、クラブハウスで今季初の全体練習を行い、新シーズンへ始動した。選手は午前中にメディカルチェックを受け、午後はランニングなどで約1時間半、汗を流した。

ドイツ2部のウニオン・ベルリンから約7年半ぶりに古巣復帰した内田も参加。「アントラーズのエンブレムを見ると、『やらなきゃいけない』という気持ちになる」と決意を新たにしていた。また2015年に手術し、長らく悩みの種だった右膝の状態については「ドイツでずっと練習をやっていたので、膝どうこうの問題はない」と言い切った。

練習前に大岩監督は「試合に出るため競争しないといけない」と話し、戦力の底上げを求めた。これにプロ2年目の安部は「エースになるような勢いでやりたい」と自覚をにじませ、「タイトルに貢献できるよう頑張る」と指揮官の期待に応えるつもりだ。38歳のGK曽ケ端は「シーズンが新たになれば競争が始まる。みんなでレベルアップしていければ」とポジション争いを歓迎した。

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初戦の上海申花(中国)戦を2月14日に控え、昨季より8日早い初練習となった。J1は同月24日に開幕。日本代表で東アジアE-1選手権に出場した金崎、昌子、植田、土居、三竿健、山本は12日に合流する。右膝を痛めている西は不参加だった。 (岡田恭平)

全冠制覇へ鹿島始動 復帰の内田、決意新た

ランニングで汗を流す鹿島の選手=クラブハウスグラウンド

◆鹿島が代表組不在の24人で始動!古巣復帰の内田篤人は「エンブレムを見ると…」(CYCLE)




 J1鹿島アントラーズが1月9日、2018年シーズンに向けて始動した。

 グラウンドに姿を現わしたのは24人。昨年末にE-1選手権に参加した昌子、植田、金崎、土居、三竿健、山本の代表組ほか、右膝を負傷中の西はこの日は不参加だった。

 15時にスタートした練習は、ランニング中心にボールを使ったフィジカル、ストレッチといった内容だったが、約1時間40分、選手たちはみっちりと汗を流した。

 8シーズンぶりに古巣に復帰した注目の内田も、真剣な眼差しで黙々とメニューを消化し、鹿島での再スタートを切った。

「鹿島の一員として、練習できて嬉しいです。懐かしいですね」

 懸念される右膝の状態については、「問題ない」ときっぱり。「アントラーズのエンブレムを見ると、やらなければという気持ちになりました」とクラブ愛を語る。盟友の小笠原は「経験のある選手だから、ここから何ができるか楽しみ」と大きな期待を寄せた。

 先述の代表組6人は12日から合流する予定で、その後は15日に必勝祈願を実施し、そのまま宮崎キャンプに入り、チーム作りを本格化させていく。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)


鹿島が代表組不在の24人で始動!古巣復帰の内田篤人は「エンブレムを見ると…」

【鹿島】代表組不在の24人で始動! 古巣復帰の内田篤人は「エンブレムを見ると…」

◆【鹿島】始動2日目…大岩監督「あの悔しさを忘れてはいけない。パワーに変えていく」(報知)




 鹿島が10日、鹿嶋市内のクラブハウスでトレーニングを行った。

 始動初日の9日はランニングやボールフィーリング系メニューなど軽めの調整だったが、この日は里内猛フィジカルコーチ主導のフィジカル強化メニューからスタート。バランスボールやメディシンボール、ミニハードルなどの器具を用いたローテーションメニューを33分間敢行した。

 その後はグラウンドへ移動し、4人組のパス回しなどボールを使ったメニューを行った。コーチ陣からは「今年は去年よりもそこを求めるし、求められてくるぞ」などと基本技術の徹底を促す声が飛んだ。

 大岩剛監督は残り7試合で勝ち点8を逆転された昨季のV免を振り返り「オフの期間中、いろいろなことを感じたし、言われた。あの悔しさは忘れていない。パワーに変えていかないといけない」と力強く語った。

【鹿島】始動2日目…大岩監督「あの悔しさを忘れてはいけない。パワーに変えていく」

◆【高校サッカー】準Vの流通経大柏 守備の要・関川の原点は「闘将」たち(東スポWeb)




 第96回全国高校サッカー選手権の決勝が8日、埼玉スタジアムで行われ、昨夏のインターハイとの2冠を狙った流通経大柏(千葉)は、前回大会準優勝の前橋育英(群馬)に0-1で敗れ、涙をのんだ。0―0で迎えた後半アディショナルタイムに、ゴール前の混戦から痛恨の失点。試合終了のホイッスルが鳴ると、イレブンはグラウンド上にガックリと崩れ落ちた。

 頂点にはあと一歩届かなかったが、インターハイ制覇の原動力となった堅守は見せた。後半35分、相手のCKにGK薄井覇斗(3年)が飛び出したところを狙われたが、立て続けに打たれたシュートを守備陣が3本続けてブロック。抜群の集中力で前橋育英の強力攻撃陣を苦しめた。

 守備の大黒柱だったのが2年生のDF関川郁万だ。J1鹿島など複数のJクラブが注目する逸材で、世代別代表にも選出経験がある高校屈指のセンターバック。この日も試合中に右ヒザを負傷しながらも交代を拒み、執念のプレーでピッチに立ち続けた。

 試合後、関川は「悔しい。前橋育英のほうが一枚上手だった」と人目をはばからず号泣したが、MVP級の活躍だったことは間違いない。そんな関川の原点が元日本代表の“闘将”たちだ。

「小さいころにDF中沢さん(佑二=39、横浜M)や、DF岩政さん(大樹=35、関東1部・東京ユナイテッドFC)がカッコイイと思って、プレーもすごいなと思った」。自身の代名詞である闘志あふれるプレーと“メガトンヘッド”は鉄人DFたちの背中を追い続けたことによって生まれた。

「来年は必ず優勝したい。流経、そして高校サッカーの看板と言われるような選手になりたい」。流通経大柏の闘将は、さらに成長した姿で正月の大舞台に戻ってくる決意を見せた。

【高校サッカー】準Vの流通経大柏 守備の要・関川の原点は「闘将」たち

◆徳島の杉本が12月に右足手術 全治2カ月(サンスポ)




 J2徳島は9日、MF杉本太郎(21)が右足関節後方インピンジメント症候群、三角骨障害と診断されたと発表した。昨年12月1日に手術を受け、全治2カ月。

◆ウッチー復帰の鹿島が始動 ファン100人!「膝は全然問題ない」とフルメニュー消化(スポニチ)




 鹿島が9日、茨城県鹿嶋市で始動し、ドイツ2部ウニオン・ベルリンから移籍し、10年以来8年ぶりに古巣に復帰したDF内田篤人(29)は約1時間半のフルメニューを消化。

 15年6月に右膝を手術。その後は長期離脱を強いられたが「膝は全然問題ない。タイトルへ全力を尽くしたい」とし、「久々に鹿島の一員として練習できてうれしい。エンブレムを見てやらなきゃという気持ちになった」と期する思いを口にした。

 練習場には約100人のファンが集まり、内田への期待を示すように「篤人よ、タイトル奪還へ導いてくれ」との横断幕も掲げられていた。

ウッチー復帰の鹿島が始動 ファン100人!「膝は全然問題ない」とフルメニュー消化

◆内田篤人の帰還と、小笠原満男。 昨年冬に語った「鹿島の血の継承」。(Number)




 内田篤人が、鹿島アントラーズに戻ってきた。

 約7年半ぶりのJリーグ復帰。2015年以降、長らく膝のケガに苦しみ満足なプレーができていないのは周知の事実だ。ロシアW杯まであと約半年となったいま、日本代表復帰も見据え、最後の望みをかける思いもあるのかもしれない。

 普段、私は内田の取材をしていない。彼と仲の良い選手を何人か取材していることもあり、内田とは現場などでは顔見知りだったが、選手と記者の関係で密に会話することはそれまでなかった。

 昨年はじめ、初めて内田が当時所属していたシャルケの練習場を訪れた。いつもの雑誌や新聞記事の作成ではない、個人的に掲げたあるテーマについて複数の選手に取材する中で、彼にも話をぶつけたのだった。

 記者として目の前に現れた私に、内田は初めキョトンとしていたが、訪れた理由を伝えるとすぐに理解し、車に同乗させてもらった。

 そこでは、サッカーの本質的な話が展開された。

 勝つとはなにか。勝利するために、何が必要で不可欠なのか。漠然としながらも、競技に関わる人間なら誰もが一度は考え、答えを見出そうとしては簡単には見つからず、禅問答のようにくりかえす題目。それを、内田は真正面から話し始めた。

内田の口から出てきた「正直、わからない」。

 詳しい話はまた別の機会に紹介させていただくとして、会話の中で印象的な発言があった。その記憶を呼び覚ましたのは、まさに今回の鹿島への移籍が決まったときだった。

 サッカーの世界で、勝者になるには――。

 このテーマを内田と話す中で、どうしても鹿島という存在は切っても切れない。Jリーグにおいて、勝者というフレーズを誰もが違和感なく使えるクラブは鹿島しかないだろう。タイトル20冠に迫る実績が、何よりその立場を雄弁に物語る。

 鹿島の強さの秘密に迫るような記事や試みは、これまでも数多く存在した。しかし、普段鹿島を取材していない私も“何となく”は理解しているものの、明確な理由は正直つかめていない。

 面白かったのは、2007年から2009年まで3連覇を経験した内田も、その実は「正直、わからない」と言ってのけたことだった。

 ただ、そこからの言葉に、無二の鹿島イズムが表れていた。

「僕らにできることなんて限られてる。だから」

「勝つことの成功体験は、僕個人としても持っている方の選手だとは思う。でも、それを全て理詰めでは語れない。サッカーや勝負事なんて、運もたくさん必要ですから。うまくいっているときだって、点を取られて負けることもある。最後に点を取って勝つこともある。

 僕らにできることなんて、限られているんです。勝敗を分けるタイミング、時の運の流れがある瞬間で、しっかり嘘のないプレーができる状態でいられるかどうか。これが大事だと思う。正直、常に勝ちたいなんてどのチームのどの選手も思っている。でも勝とうと思っていれば勝利の確率も上がっていくなんていう簡単な世界ではない。勝負の行方なんて、プレーしている選手だって全然わからないんですから。

 これまで何回も勝利を経験してきたけど、これをやったら勝てるという絶対的な要素はないです。戦術もコンディショニングも、スキルアップもメンタルアップも、とりあえずすべての面で嘘なく取り組むしかないんですよ。

 鹿島は、間違いなくそこは全部やっているんです。他は知らないですよ、でも鹿島はやっている。鹿島だって強い時期ばかりではない。勝てない時期もある。そのサイクルを経験しているからこそ、いつだって嘘なくやることの大切さを痛感している。

 答えなんて、鹿島というクラブもわかっていないですよ、きっと。でも、わからないから全部やるんです。それをやっていないチームや選手が、『試合に勝てるかな』と思う資格はないのかなと思う」

内田の礎には、今も鹿島が存在する。

 ドイツやヨーロッパの舞台で、多感な年月を過ごしてきたのは言うまでもない。ブラジルW杯では悔しさも味わった。以前、鹿島でプレーしていた時の内田から、選手としては確実にバージョンアップを果たしている。

 それでも彼の礎には、何年経っても鹿島での経験が存在する。おぼろげながらもそうだろうと思っていたことが、この発言からはっきりと理解できたのである。

「強いから勝つ」か「勝っているから強い」か。

 そして内田は、さらに鹿島について口を開いた。

「鹿島って、『強いから勝つ』というよりも、変な話、『勝っているから強い』と評価される方がしっくり来る。何より現実的に勝ってきたから、常勝軍団とか勝ち癖があるとか言われるようになった。

 でも、これって正直ものすごく紙一重な話でもあるんです。2007年から2009年まで3連覇した時も、常にライバルには(川崎)フロンターレがいた。フロンターレもあの時はものすごく良いチームだった。だからこうも思う。僕らが3連覇できずに彼らがリーグ制覇していたら、もっと強豪の道を歩んでいたかもしれない。でもフロンターレはずっと2位だった。逆に鹿島があそこで負けていたら、もっとクラブとして燻っていたかもしれないけど、勝ったから今の地位がある」

 内田の言葉を聞いた数カ月後。2017年のJ1リーグは劇的な結末を迎えた。

 最終節、首位を走る鹿島は勝てば自力で優勝を決められる立場にいた。2位につけていたのは、川崎。川崎は最終節で勝つしかなく、あとは鹿島の結果を待つのみだった。

 結果は、川崎は勝利。鹿島は、最後まで磐田の守備を崩すことができずスコアレスドロー。これまで『シルバーコレクター』と揶揄されてきた無冠の川崎が、遂に鹿島を抑え頂点に立ったのだった。

 磐田との試合、鹿島のベンチには小笠原満男がいた。言わずと知れた、チームの精神的支柱。リーグ終盤戦は若手の選手に出番を譲ることが多くなっていたが、この大事な一戦で試合途中からでもピッチに立っていれば、チームの状況は変わったのではないか。結果論ではあるが、そんな意見も飛んでいた。

小笠原満男が言う「やること変わらないよ」。

 その光景を見て、再び数カ月前の内田の発言が思い出された。彼は、こう断言していた。

「鹿島はいつだって選手のクオリティも素晴らしいし、今では根本的な自信もある。でも、チームとして成立するのは、小笠原満男がいるからなんです。現役を引退する時は、必ずチームは過渡期を迎える。それは間違いないです。

 その時に、僕が鹿島にいられるのかいられないのかは、わからない。サコ(大迫勇也)が戻っていたりするのかもしれないし。

 よく、僕が代表やいろんなところでキャプテンをやらないのか? と言われてきました。確かにそういう年齢や経験を積んできたことはわかる。

 でも、僕にはその理想像がある。自分の考え方をみんなに注入する。そういうキャプテンシーがイコール、勝つことにつながるわけではないですから。それで勝てるなら言いますけど、僕はあまり関係ないと思っている。

 チームなんて生き物なんです。だから、選手が自然に同じ価値観を共有できる時はチームは強くなる。その状態にない時はバラバラになる。でも、そこで踏ん張る時に一番必要なのは、勝ち点3。どんな形でもいいので、勝つこと。勝てば、なんだかんだ言って集団はまとまっていくんですよ。チームがまとまるから勝つのではない。逆なんですよ。

 満男さんはそれをよく知っている。鹿島なんて、みんなほとんど何も言わない。決められた時間にグラウンドに来て、練習して帰る。試合に勝って帰る。それだけ。悪い流れの時期もあるけど、そこで満男さんとかが『やること変わらないよ。続けよう』と言うだけ。これなんです」

鹿島の血を継承する事は「したいですね」。

 鹿島が優勝を逃した瞬間、ピッチに小笠原がいなかったという事実。当然、チームの支柱はまだまだ今季も健在だが、このタイミングで内田が鹿島に帰還したことに、どんな意味が含まれているのだろうか。

 内田自身の選手キャリアを考えても、今回の移籍は重要な意味を持つ。ロシアW杯を戦う日本代表に復帰できるか否か、自分のコンディションが果たしてどこまで実戦に耐えられる状態なのか。すべては戦いの蓋を開けてみなければ、わからない。

 同時に、鹿島の今を見つめた決断だったとも言えるのかもしれない。ポーカーフェイスでいながら、義理堅い男。それは記者として突然現れた私への対応でも、十分感じ取ることができる人間性だった。

 そんな内田に最後に聞いた。

「小笠原や先輩たちが築いてきたもの、『鹿島の血』を、継承したい思いはあるの?」

 答えはシンプルだった。

「したい。したいですね。でも、僕は満男さんには絶対になれないから」

 その答えが、今季、鹿島で見られるかもしれない。

内田篤人の帰還と、小笠原満男。昨年冬に語った「鹿島の血の継承」。





◆鹿島 8季ぶり復帰の内田が合流 シーズン初練習で100人のサポーターが出迎え(デイリー)




 J1鹿島が9日、茨城県鹿嶋市内で18年シーズンの初練習を行い、10年以来8シーズンぶりに復帰したDF内田篤人(29)も合流。ランニング中心のメニューを消化した。

 内田は「ずっと帰ってきたかったチーム。このグラウンドでアントラーズの一員としてできた。懐かしくていい感じ」と、合流初日を終えての感想を話した。

 目標は常勝軍団再建だ。「ドイツで言えばバイエルンのようなチームに、鹿島がならないといけない」。昨季は最終節で優勝を逃すなど、3年ぶりの無冠に終わった。「ドイツで勝てない難しさを知った。絶対(タイトルを)取れるとは約束できないけど、全力を尽くしたい」。安易なタイトル奪取宣言ではない。難しい道に全力で挑んだ先に、タイトルを見据えた。

 ランニング中にはMF小笠原満男(38)や、昨季鹿島入りしたFW安部裕葵(18)らと言葉を交わした。安部は「鹿島というチームを気にかけていたみたいで、僕のことも知っていた。しっかりコミュニケーションをとって、吸収できる部分を吸収したい」と目を輝かせた。

 この日は平日の寒空の下、約100人のサポーターが内田の復帰を出迎えた。あるサポーターが掲げた幟(のぼり)には「篤人よタイトル奪還へ導いてくれ」という文字。その期待に応えるための第一歩を、この日、記した。

鹿島 8季ぶり復帰の内田が合流 シーズン初練習で100人のサポーターが出迎え

◆J1、内田復帰の鹿島が始動 右膝「全然問題ない」(トーチュウ)


 J1鹿島に復帰し、調整する内田=茨城県鹿嶋市

 昨季無冠に終わったJ1鹿島が9日、茨城県鹿嶋市で始動し、7年半ぶりに復帰した元日本代表DF内田は「久々に鹿島の一員として練習できてうれしい。エンブレムを見てやらなきゃという気持ちになった」と期する思いを口にした。

 内田は小笠原らと明るい表情で言葉を交わし、走り込みなど約1時間半の練習メニューをこなした。近年は右膝の故障などに悩まされ、ドイツ2部リーグでも出番に恵まれなかったが「膝は全然問題ない。タイトルへ全力を尽くしたい」と力強く話した。

 クラブは昨季のJ1最終節で川崎にかわされ、主要タイトル通算20冠目を逃した。

(共同)

J1、内田復帰の鹿島が始動 右膝「全然問題ない」

◆内田、8季ぶりに鹿島のウエア「やるからには全力を尽くす」(サンスポ)


内田、8季ぶりに鹿島のウエア「やるからには全力を尽くす」(1)

 J1鹿島が9日、2018年の新シーズンに向け始動。約100人のファンが見守る中で、約1時間半調整した。

 この日、ブンデスリーガ2部、ウニオン・ベルリンから移籍した元日本代表DF内田篤人が、2010年7月以来8シーズンぶりに鹿島のウエアを着て初練習を行った。

 内田は「ドイツで勝つ難しさを勉強してきた。優勝の約束はできないけど、やるからには全力を尽くす。アントラーズのエンブレムを見ると、やらなければいけない気持ちになる」と話した。

内田、8季ぶりに鹿島のウエア「やるからには全力を尽くす」

◆内田篤人が鹿島で始動「膝は問題ない」優勝へ全力(ニッカン)




 昨季、無冠に終わったJ1鹿島アントラーズが9日、茨城県鹿嶋市内で始動し、8季ぶりに復帰した元日本代表DF内田篤人(29)も初日から合流した。

 約1時間半のフィジカルトレーニングを中心とした練習をこなして「ずっと帰ってきたかったチームですし、久しぶりにこのグラウンドで、アントラーズの一員として練習できるのはすごいうれしい」と感慨に浸りつつも「17歳から22歳までここでプレーさせてもらって、アントラーズのエンブレムを見るとやっぱり、やらなきゃなという気持ちになりました」と決意を口にした。

 長く右膝の故障に悩まされて、出場機会を求めて今夏、移籍したドイツ2部のウニオン・ベルリンでも出場機会に恵まれなかったが「膝は全然問題ない」と強調し、チームメートらと同様にメニューを消化した。

 詰めかけた約100人のファンから「篤人よ、タイトル奪冠へ導いてくれ」と書かれたのぼりも掲げられる中で「(鹿島は)タイトルを取らなきゃいけないチームだと思いますし、昨季は自分もすごい悔しかった。ドイツに行って、優勝の仕方とか勝ち方より、勝てない難しさをすごく知った。絶対に取れるとは言えないし、勝ちも約束できないけど、優勝できるように全力を尽くしたい」と誓った。


内田篤人が鹿島で始動「膝は問題ない」優勝へ全力

7年半ぶりに鹿島に復帰し、初練習で鹿島MF小笠原(右)と一緒にランニングする内田(撮影・狩俣裕三)

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