日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年1月10日水曜日

◆「日本人ならいいんでしょ?」3度目のW杯へ内田篤人はロシアを諦めない(ゲキサカI)




 望みは捨てていない。鹿島アントラーズに8シーズンぶりに復帰したDF内田篤人は15年3月を最後に遠ざかっている日本代表への復帰について、約5か月後に迫ったロシアW杯も視野に「半年、時間はある。戻せる時間はある」と意欲を見せた。

 15年6月に手術した右膝に不安はない。「向こうでも練習からガツガツやっていた。コンディションは良かった」と強調し、出場機会に恵まれなかったことについても「タイミングが悪かった」と話す。とはいえ、15年3月以降の3年弱で公式戦出場がわずか3試合というのも事実。試合勘やゲーム体力を含め、実際の試合でどこまでできるかは未知数な部分もあり、まずはピッチ上で証明していくことが先決だ。

「協会スタッフの人は常に連絡を入れてくれていたし、膝の状態に関してはすべての経過を知ってもらっている。(Jリーグ復帰によって)ここで流れが変わるポイントになる」。初陣となった15年3月の代表戦で内田を起用しているハリルホジッチ監督も常にその状況を気にかけ、16年5月には当時リハビリ中だった内田も日本代表の事前合宿に参加させた。

 ハリルジャパンの情報については「ヤフーでしか見ていないので」と多くは語りたがらなかったが、「ボールを取って速くなんでしょ? でもそれは世界では当たり前だから。(メディアは)そういう前提を大きく取り上げすぎだし、日本人選手はそれを取り入れすぎるところがある。監督の言うことは半分ぐらいに聞いておけばいい」と、“内田節”も口にした。

 W杯メンバー発表前に残された代表戦は3月のみ。大逆転でのメンバー入りは決して簡単ではないが、可能性がないわけでもない。「日本人ならいいんですもんね?」。W杯メンバー23人に入るための“条件”についてそう語る内田は「J2でもJ3でも、草サッカーでも、最後にハリルが呼ぶかもしれない。その気持ちを日本国民全員が持っていい。なら俺も持っていいでしょ?」と冗談交じりながらも真剣な表情で言った。

「日本国民全員がライバルだと思っている。高校生も、おじさんも、全員呼ばれるかもしれないんだから」。本大会直前にレギュラーから外れ、1試合も出場できなかった10年南アフリカW杯。主力として臨みながら1勝もできなかった14年ブラジルW杯。3度目の、そしておそらくは最後になるであろうロシアW杯を諦めるつもりはない。

(取材・文 西山紘平)

「日本人ならいいんでしょ?」3度目のW杯へ内田篤人はロシアを諦めない

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