日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年4月12日火曜日

◆【J1採点&寸評】鹿島0-3横浜|3得点に絡んだエウベルがMOM。鈴木は獅子奮迅の働きで及第点以上の評価(サッカーダイジェスト)






鹿島――終盤にまさかの3失点


【チーム採点・寸評】
鹿島 5
先手必勝とばかりに前半から強度の高いプレーを繰り返したが、好機を逃し続けたことで、心身ともに疲弊してしまった。アディショナルタイムを含め、終了10分あまりで、まさかの3失点。力を振り絞ろうとするも全体的に足が止まり、一矢報いることさえかなわなかった。

SYSTEM:4-4-2/スターティングメンバーは、GKにクォン・スンテ、4バックは右から常本、関川、三竿、安西、ダブルボランチは樋口と和泉、2列目は右にJ・アラーノ、左にA・カイキ、2トップは上田と鈴木

【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6
DFの対応の甘さとオウンゴールによって、立て続けに失点を重ねた。GKとしてはなすすべがなく、マイナス査定にあたらず。

DF
32 常本佳吾 5(85分OUT)
後半から登場してきたエウベルの“つかみどころのなさ”に手こずった。攻撃陣に人数を割くために、荒木に代わってピッチをあとにした。

DF
5 関川郁万 5.5
CKの際、一瞬だけマークを離してしまい、先制点を献上。全体を通してみれば、出色のパフォーマンスながら、たった一度の悔やまれる対応に思わず崩れ落ちた。

DF
6 三竿健斗 6
的確なポジショニングで危険なエリアを幅広くカバーしていた。オウンゴールのシーンは背後から走り込む相手がいただけに責められないだろう。

DF
2 安西幸輝 6
スプリント回数はチームナンバーワンの28回。守備に追われる時間が長かったが、ゴール前で身体を張るなど、献身的な姿勢が光った。

MF
7 ファン・アラーノ 5(63分OUT)
39分、ドリブルで独走した鈴木からのパスを左サイドで受け、クロスを上げようとするも蹴り損ね、チャンスをフイにした。スタンドのあちこちからため息がもれた。

MF
14 樋口雄太 6
左からサイドチェンジのパスを繰り出したかと思ったら、数秒後には右サイドに位置し、相手のカウンターの芽を摘んだ。持ち前の運動量で、攻守に貢献した。


鹿島――指揮官は6試合目にして初黒星





MF
11 和泉竜司 5.5(77分OUT)
立ち上がりからエンジン全開も時間の経過とともにボールが頭上を越える回数が増えてしまい、存在価値が薄れた。まさに、宝の持ち腐れ状態。

MF
17 アルトゥール・カイキ 5.5(63分OUT)
高い打点から繰り出された25分のヘディングシュートは惜しくもバーを直撃。出場機会が続いているだけに、一刻も早く目に見える結果が欲しい!

FW
18 上田綺世 5
この日放った2本のシュートはともに相手GKの守備範囲。後半に至ってはシュートを打つ状況さえも作れなかった。

FW
40 鈴木優磨 6.5(77分OUT)
圧巻だったのは、39分の約50メートルを駆けたドリブル。自陣左サイドで相手をかわすと、一気に加速。巧みなステップで、もうひとりを置き去りにし、得点への可能性を高めた。獅子奮迅の活躍も疲労がピークに達し、自ら交代を申し出る。

途中出場
MF
8 土居聖真 5.5(63分IN)
プレー強度の改善を図るべく、A・カイキに代わって出場。軽快なドリブルから逆サイドの松村に展開したが、きらりと光ったのはこのワンプレーのみだったか。

MF
27 松村優太 5.5(63分IN)
68分、土居からのパスを右サイドで受け、ドリブル開始。クロスを上げるか、カットインしてシュートするか。選択したプレーは後者だったが、ゴールの枠を大きくそれた。

MF
20 キム・ミンテ ―(77分IN)
劣勢が続くなか、中盤の守備バランスを整えるために、和泉に代わってボランチに入った。86分、右CKのこぼれ球に素早く反応し、近距離シュートを試みるもバーの上を越えた。

FW
19 染野唯月 ―(77分IN)
交代出場直後は上田と並んで2トップの形をとるのではなく、やや後ろに位置し、攻撃の糸口を探った。が、なかなか思うようにはいかなかった。

MF
10 荒木遼太郎 ―(85分IN)
投入のタイミングが遅すぎたのでは? 生粋のボールプレーヤーがほとんどボールに絡めず、ピッチに立つだけで終わった。

監督
レネ・ヴァイラー 5
コロナ禍の影響で、来日が遅れていたが、3月15日から公式戦の指揮を執り始め、6試合目にして初黒星。消耗度の激しいゲームを少しでも好転させるべく、システムを変更したり、5人の交代枠をフル活用したものの、結果につながらなかった。


【チーム採点・寸評】
横浜 7
4日前の前節からスタメン8人を入れ替えて臨んだが、それが奏功した。試合の経過ともに、見るからに運動量が低下していく鹿島をしり目に終盤に畳みかけた。10年ぶりのアウェー鹿島戦での勝利をチーム一丸となって喜んだ。

SYSTEM:4-3-3/スターティングメンバーは、GKに高丘、4バックは右から小池龍、畠中、角田、永戸、ダブルボランチは喜田と岩田、トップ下に西村、3トップは右から水沼、A・ロペス、仲川

【横浜|採点・寸評】

DF
14 永戸勝也 6.5
昨季まで在籍していた古巣を相手に秘めた思いがあったはず。82分、左CKのチャンスから貴重な先制ゴールをアシスト。勝利の原動力となった。

※MAN OF THE MATCH=この試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




◆【J1採点&寸評】鹿島0-3横浜|3得点に絡んだエウベルがMOM。鈴木は獅子奮迅の働きで及第点以上の評価(サッカーダイジェスト)





◆鹿島ヴァイラー監督 横浜に完敗も前向き「悲観的には思っていない」ルヴァン杯C大阪戦で先発変更示唆(スポニチ)






 鹿島のヴァイラー監督が11日、練習後にオンラインで取材対応し、0―3で完敗した横浜戦(10日、カシマ)をあらためて振り返った。「ショッキングな結果というのはメディアの考え。チャンスを決められず、追いつこうとした中で失点した。やろうとしていることは良かったので悲観的には思っていない」と前向きに語った。

 横浜戦に先発出場した選手には連戦の疲労もあり、後半15分以降に運動量が激減して3失点。中2日で行われるルヴァン杯に向けては「色々な要素を考慮する。ラインナップ変更もあるかもしれない。リカバーの時間が2日あるので、最終的な決断をすることができれば」とメンバー変更も示唆した。 




◆鹿島ヴァイラー監督 横浜に完敗も前向き「悲観的には思っていない」ルヴァン杯C大阪戦で先発変更示唆(スポニチ)





◆【鹿島】垣間見えたヴァイラー監督の哲学。理想は“型破り”「予測しにくい選手であり、チームになってほしい」(サカノワ)






「個性を型にハマるのではなく――」


 J1リーグ鹿島アントラーズのレネ・ヴァイラー監督が4月11日に取材に応じ、前日の横浜F・マリノス戦での敗戦から1日経っての心境、そして13日に行われるルヴァンカップのセレッソ大阪戦に向けての抱負を語った。

 リーグ5連勝と勢いに乗るなか迎えた強豪の横浜FMとの一戦、終盤に3失点を喫してスコア的には完敗を喫した(●0-3)。ヴァイラー監督はホームゲームを落としたことを悔やむ一方、「ショックな敗戦だったのでは?」という問いには次のように答えた。

「結果の一つと受け止めています。前半45分間は非常に良くて、後半の序盤でも得点できるチャンスがありながら決め切れず、60分までは良かったです。彼らがセットプレーから決めて、残り時間で同点に追いつくことを目指してリスクをかけたところ、結果的に失点してしまいました。やろうとしていることは非常に良かったので、僕は決して悲観していませんし、選手もそうだと思っています」

 また、ヴァイラー監督からの要求に対し、選手たちにはどのようにアダプトしてほしいか。指揮官は選手たちを“型”にハメる考えは一切ないと強調した。

「私は彼らに一定の要求をしていますが、私を喜ばせるために忠実にやってほしいとは言っていません。彼らには、むしろそのような意識でやってほしくないと伝えています。一定の部分で、これをやってほしいというトピックを与え、では、その中でどうするのか。

 連戦が続けば疲労も溜まりコンディションも把握しなければいけません。まず試合できる状態の選手を把握しないといけません。そのうえで何ができるか、になってきます」

 選手の個性を最大限に発揮する、そのための即興も大切にしたいと言う。

「選手にも全て要求通りやってほしいというわけではありません。サッカーは一つのゲームであり、ボールを握る時間、早く攻める時間、遅攻する時間、いろんなことをできるのが面白さでもあります。そこのサッカー脳を鍛えて、みんなでイメージを共有し伝えることで機能していくものです。

 要求していることだけでなく、選手も何をするべきか自分たちで考えなければいけません。自分も今の選手たちの状況にアダプトしなければいけないと考えています。両方の状況が大切ですね」

 チームのスタイルとしても、一つにこだわるつもりはないと強調した。

「誰にでも予想できるようなチームにはなってほしくありません。選手には個性があり、その個性を型にハマるのではなく、約束事を守るなかで個性を出してやってほしい。予測しにくい選手であり、チームになってほしいと思っています」

 鹿島の歴史や伝統にもつながってくる。チームとしての約束事や規律を守りながら、ある意味、“型破り”な存在になれ――。その言葉からはヴァイラー監督の哲学も垣間見えた。




◆【鹿島】垣間見えたヴァイラー監督の哲学。理想は“型破り”「予測しにくい選手であり、チームになってほしい」(サカノワ)





◆【番記者の視点】3失点大敗の鹿島 2年ぶりの敗戦対面取材から感じた「変わらぬ空気」(報知)






◆明治安田生命J1リーグ ▽第8節 鹿島0―3横浜FM(10日・カシマスタジアム)

 鹿島は横浜FMの背後を突く攻撃で主導権を握った。奪ってから速く、長いボールを使いながら相手陣地に攻め込む攻撃はダイナミックで、実際にチャンスを作り出した。だが、前半25分のMFアルトゥール・カイキのヘディングシュートはバーをたたき、同41分のFW上田綺世のシュートはGKに阻まれた。長い距離を走る攻撃、決定機損失の代償は疲労となって表れ、DF安西幸輝は「前半30分くらいで足が止まり始めた。マリノスのボール回しがボディーブローのように効いた」と振り返った。終盤は完全に足が止まり、3失点。スコア上は完敗だった。

 試合後、レネ・バイラー監督は「ゲームを読む力が必要だ」と敗因を挙げた。奪う確率が低い相手GKへのバックパスに、2人がプレスをかけたプレーを挙げ、限りある体力を有効的に使うことの必要性を説いた。一方で、試合前は選手に対して「最初からフルで行ってほしい。(体力が)もたなくなったら交代する」と求めているという。同監督の特徴だと感じる、分かりやすい指示は確かにチームのスタートダッシュにつながったが、中3日、気温23度で迎えた横浜FM戦では、大敗の一因にもなった。

 監督が代われば、サッカーが変わり、起用される選手も代わる。試合に出たい選手は監督の指示により耳を傾けようとする。就任してからまだ短期間だが、そのやり方で結果につながり、この日も序盤はチャンスを作った。選手からは迷いなくプレーしていることが感じられた。この状況でアプローチを変える発想は生まれにくく、変えることはもっと難しい。若いチームが一度は踏む道ととらえたが、三竿健斗の言葉で我に返った。

 「試合前から相手の背後が狙い目だと分かっていても、それに対応されてきたら、下(でつなぐこと)から攻める、つなぐことを本当はやらなきゃいけない。正直、今日はうちの2トップの強みに頼ってしまった。誰が監督でも同じです。サッカーをやるのは選手。判断は選手だと思う。このチームでは1試合、1試合勝利が求められている。ホームで負けてはいけない」。

 2年近く続いたオンライン取材から、対面取材が再開されて初めての敗戦。人を寄せ付けない鹿島独特の緊張を感じることができた。このクラブには許容できる敗戦は、1試合もない。当たり前の道を通ってこなかったから鹿島が出来上がった。今も変わらぬ空気がそこにはあった。(内田 知宏)




◆【番記者の視点】3失点大敗の鹿島 2年ぶりの敗戦対面取材から感じた「変わらぬ空気」(報知)





◆鹿島アントラーズがMF仲間隼斗の負傷離脱を発表…練習中に右ヒザ負傷で治療期間約4週間(GOAL)






【Jリーグ(J1)最新情報】鹿島アントラーズMF仲間隼斗は今季新戦力として完全移籍加入し、徐々に出場時間を伸ばしていた。




鹿島アントラーズは11日、MF仲間隼斗の負傷を報告した。

クラブが伝えるところでは、仲間は10日に行われた練習中に負傷。チームドクターの検査により、右ヒザ内側側副靭帯損傷と診断された。治療期間は約4週間と見込まれている。

今年5月半ばには30歳になる仲間は、2020年から昨年まで柏レイソルで活躍。今シーズンから鹿島に完全移籍している。

即戦力として期待を受けており、明治安田生命J1リーグ開幕節で途中出場から鹿島デビューした。その後、JリーグYBCルヴァンカップなども含めて徐々に出場時間を伸ばし、2日の第6節清水エスパルス戦ではリーグ戦先発となったばかりだった。


◆鹿島アントラーズがMF仲間隼斗の負傷離脱を発表…練習中に右ヒザ負傷で治療期間約4週間(GOAL)


◆目指すべきはベンゼマやケイン? 鹿島アントラーズで“万能性”を示す鈴木優磨の持つポテンシャル(the WORLD)






ピカイチだ


直近のリーグ戦では横浜F・マリノスに0-3と敗れた鹿島アントラーズだが、開幕から6勝2敗と勝ち点18ポイントを稼いでおり、8試合を消化したチームの中では最も順位の高いチームである。攻守に安定しており、スタメン11人の個のレベルが高いチームだ。個の能力の高さでいえば、鈴木優磨が上田綺世と共に頭一つ抜けている。

前所属クラブはベルギーのシント・トロイデンであり、20-21シーズンにはシーズンで17ゴールと記録を作っている。その後、ステップアップのために移籍を考えるも上手くいかずに残留。今冬の移籍市場で古巣である鹿島に復帰している。

そんな鈴木の強みは万能性だ。FWの登録の選手だが、試合の中では前線以外にもサイドや中盤に顔を出して攻守に安定感をもたらすことができる。正確なポジショニングと賢さ、そのポジションにあった技術の高さ、例えばサイドに流れればクロス精度などを求められるが、それをすべて高水準で備えており、今季の鹿島を支えている。F・マリノス戦では鈴木のクロスにアルトゥール・カイキが合わせるシーンも見られた。守備での献身性の彼の強みの一つであり、鈴木の復帰がなければ今季の鹿島は今の順位にいないだろう。

ベルギーで一度海外を経験している鈴木だが、まだ25歳と若い。この万能性のスタイルを持つ選手は少なく、より得点を奪えるようになればレアル・マドリードのカリム・ベンゼマやトッテナムのハリー・ケインのような選手になれるだろう。




◆目指すべきはベンゼマやケイン? 鹿島アントラーズで“万能性”を示す鈴木優磨の持つポテンシャル(the WORLD)





◆Jリーグ屈指のパサー・樋口雄太の日本代表入りはある? 俯瞰的な視野と得点につながるキック精度を持つ男(the WORLD)






F・マリノス戦でも何度も効果的なパスを出した


10日の上位対決、鹿島アントラーズ対横浜F・マリノスの一戦は0-3でホーム鹿島の黒星となった。今季の鹿島は好調であり、リーグ戦では5連勝と素晴らしい成績を収めていたが、終盤にF・マリノスの攻撃についていけなくなり13分間で3失点となった。感じたのは終盤でのチームの総合力の差であり、これからはその問題を考えながら試合を戦う必要がある。鹿島自体は敗戦となったが、中盤の要、樋口雄太のパフォーマンスは光っていた。

サガン鳥栖のユースで育ち、大学を経由して鳥栖のトップチームに入団している。プロ2年目では28試合に出場して自身の地位を確立させ、3年目の昨季は37試合に出場して6ゴール6アシストと素晴らしい成績を残した。今季鹿島に移籍している。

鹿島では開幕戦のガンバ大阪戦からここまで全8試合に出場しており、すでに今季675分プレイしている。

樋口の特筆すべき武器はその正確なパスにある。チームではセットプレイのキッカーを務めるほどの実力の持ち主であり、何本も鋭いボールをF・マリノスのボックス内に供給している。樋口の素晴らしい点はそのキック精度をボールが止まっていない場合でも繰り出せるところと、一瞬で味方を見つけられる視野の広さだ。7本中4本とロングボールの成功率が高く、高いライン設定となっているF・マリノスの最終ラインを何度も脅かしている。

日本代表としてのプレイ経験はない選手だが、このパスは今の代表にはないものだ。世界を経験していないという点ではカタールまでに間に合わないのかも知れないが、今の代表の中盤は人材不足であり、遠藤航、田中碧、守田英正を支えられる控えを探している。候補としては原口元気くらいしか明確な交代選手がおらず、残り2枠に樋口が抜擢されても不思議ではない。前述したパス以外にも、守備での強度の高さや攻守の切り替えの早さはこれまでの鳥栖や鹿島で証明している。

鹿島で欠かせない中盤戦士として輝いている樋口。まだ25歳と若い選手であり、親善試合が4試合予定されている6月のキリンチャレンジカップでの招集の可能性はゼロではない。W杯のような短期決戦では遠藤保仁のようなフリーキッカーが必要で、樋口は代表の力になれるポテンシャルをすでに備えている(データは『SofaScore』より)。




◆Jリーグ屈指のパサー・樋口雄太の日本代表入りはある? 俯瞰的な視野と得点につながるキック精度を持つ男(the WORLD)





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