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<もしもし日刊です>
紆余(うよ)曲折の末、Jリーグは現時点でJ3で25日に再開される。昨季、最下位、18位のいわてグルージャ盛岡の秋田豊新監督(49)を「もしもし日刊です」が電話で直撃。新型コロナウイルス感染拡大の影響で1カ月半以上も開幕が遅れている影響、J3の展望などを聞いた。
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日本中からサッカーが消えてから1カ月半がたつ。4月下旬には、J3から、Jリーグが再開される方向だ。感染拡大によっては、さらに延期になることも考えられる中、実際に準備する現場では何を思い、何のために戦っていくのか。その声を聞いた。
-開幕が遅れている
秋田監督 全世界がこの病気におびえている。リーマン・ショックや9・11テロ、東日本大震災など、過去にも世界中を悲しませた出来事はあったが、今回はその規模が世界レベル。今後、拡散する可能性もある中で、サッカーをやっていいのかという恐縮感はある。
-やるべきではないと
秋田監督 ただ、スポーツは悲しむ人に希望を与えたり、重い気持ちを少し和らげたり「よし、オレも頑張ろう」と気持ちを切り替えさせる力があると思う。過去になでしこがそうだった。選手はピッチに立てる喜びとともに、その重い責任感を持ってワンプレー、ワンプレーをしてくれるはず。
-1カ月半も延期になって最も難しかったことは
秋田監督 選手のメンタル。延期、延期となって、どこにターゲットを絞るかが難しく、けが人も出ている。張り詰めたメンタルが途切れると不用意なけがをすることがあって、うちは4人のけが人が出た。
-そのメンタルを引き上げるには
秋田監督 選手には「もうリーグが始まったと思ってやってくれ」と注文し、選手もそのつもりでいる。開幕に合わせて週2回のペースで練習試合も組んでるので、リズムも集中力も維持しやすくなった。
-新任監督として、準備期間が増えたことはプラスなのでは
秋田監督 前向きに解釈すると、期間が長く与えられたことはマイナスではない。うちは昨季、3-4-3のシステムでポゼッション(ボール保持率を高める)サッカーを目指した。昨年末に就任して3バックも4バックも試したが、4-4-2の方が手ごたえがあってポゼッションと同時に、相手やピッチ状況によって堅守速攻も戦術として浸透させている。時間が与えられたことで、完成度は高まった。
-昨季は最下位。今季の目標は
秋田監督 優勝しかない。今季はクラブがかなり力を入れてくれた。実際、果敢に選手も補強してくれたし、攻守に軸ができた。
-優勝へ、最大のライバルは
秋田監督 鹿児島、岐阜あたりかな。さらに藤枝、富山が加わると思う。うちのチームを含め、この5チームの争いになると思っている。【聞き手・盧載鎭】
◆盛岡の秋田豊監督「ただ、スポーツには力がある」(ニッカン)