SOCCER KING 2020年3月号
今季のセリエAがこのまま終了した場合、アタランタにスクデットが与えられるかもしれない。4日、オランダメディア『Voetbal International』が報じた。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、セリエAは第27節以降の全試合を延期にしている。再開の可能性も残されているが、シーズンがこのまま終了した場合、第26節時点で首位に立っていたユヴェントスはタイトルを放棄する意向をすでに示していた。そこで、初出場のチャンピオンズリーグで準々決勝に進出するなど、躍進するアタランタ(中断時点で4位)にクラブ史上初のスクデットを与えるための請願が始まったようだ。
発案者はロンバルディア州を本拠地とするフォルゴレ・カラテーゼ(セリエD)の会長であるミケーレ・クリシティエッロ氏だ。同氏は請願のねらいについて、「過去2年間にアタランタが示した成果と、イタリアがコロナウイルスに苦しんでいることを象徴するベルガモの街に敬意を表することです」と語っている。
イタリアで確認された15,000人を超える死者のうち、半数以上がロンバルディア州で、4500人以上がベルガモ市で亡くなった。市内の遺体安置所や火葬場が死者数の増加に追いつけず、軍が他の都市に棺を運ぶショッキングな光景も報道された。そんななか、ベルガモを拠点とするアタランタは、クラブや選手、サポーターが地元の病院への支援を行なっている。
◇今季終了ならアタランタがセリエA王者に?…優勝求める請願が開始(サッカーキング) |