日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年8月30日日曜日

◆横浜FM守備に脱帽の浦和FW興梠「今年で一番悪かった」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?170757-170757-fl

[8.29 第2ステージ第9節 横浜FM 4-0 浦和 日産]

 完敗だった。序盤から横浜FMに主導権を握られた浦和レッズは前半28分に先制を許すと、同33分にも失点。後半にも2点を追加されると、反撃も実らず今季初の完封負けを喫した。最前線で後半20分までプレーしたFW興梠慎三は、「今日が今年で一番悪かったと思う」と声を落とした。

 1トップの位置に入った興梠だが、なかなか攻撃の基準点となれない。たとえボールを呼び込んでも、横浜FMの選手に囲い込まれてボールを失ってしまった。「自分のところにボールが来ても、周囲に相手が10人くらいいるんじゃないかというくらい、相手選手が多く感じられた」。攻撃の形を創出できないチームは前半のシュートを2本に抑えられただけでなく、横浜FMに2点を奪われて前半を終えることとなった。

 しかし、後半開始からFWズラタンが投入されて興梠と2トップを形成すると、徐々にシュートチャンスを生み出していく。「2トップは久し振りでしたが、後半の立ち上がりはいい感じで押し込めました」と攻撃に手応えをつかんでいたものの、後半14分にカウンターから3点目を献上。さらに同19分にセットプレーから横浜FMに4点目を奪われると、興梠は直後の同20分にピッチを後にした。

「自分のところでボールキープできなかったので、なかなか攻撃ができませんでした。自分の収まりも悪かったし、後ろが前に出る力もなかった。決定機らしい決定機も作れなかったし、非常にやりづらく、うまく守られた感じがします」

 ロシアW杯アジア2次予選を戦う日本代表に招集され、9月3日にはホームでカンボジアと、8日にはアウェーでアフガニスタンと対戦する。「海外組とやれるのは楽しみです」と話すと、「自分らしいところが出せれるように頑張りたい」と意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)

◆韓国代表DFパク・チュホが香川の同僚に…ドルトムントが3年契約を発表(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?170762-170762-fl



 日本代表MF香川真司とMF丸岡満の所属するドルトムントは29日、マインツから韓国代表DFパク・チュホを獲得したことを発表した。2018年6月までの3年契約を結んでいる・

 現在28歳のパクは、水戸、鹿島、磐田を経て2011年にバーゼルに移籍。13年からドイツに渡り、マインツでプレーしていた。

 クラブのスポーツディレクターを務めるミヒャエル・ツォルク氏は「パクは左SBをこなすことができる。チームにとって理想的な補強だ」と喜んだ。

◆山形高崎2発「リズムつくれた」94日ぶり公式戦○(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1530464.html

山形高崎2発「リズムつくれた」94日ぶり公式戦○

<天皇杯:山形7-1山形大医学部>◇1回戦◇29日◇NDスタ

 前年準優勝のJ1山形が山形大医学部を7-1で下し、5月27日ナビスコ杯仙台戦以来となる94日ぶりの公式戦白星を挙げた。前半1分に先制点を許すも、新加入のFW高崎寛之(29)の2得点、FW川西翔太(26)の今季初を含む2得点で突き放した。

 この日、ポストプレーで起点となり、裏に抜け出す動きなどで2得点を決めた高崎は「しっかり1点とってリズムつくれた。でも、もっと決められた」と話した。

 9月5日の2回戦は、J2讃岐と高知大の勝者と対戦する。

◆6連勝で4戦未勝利の代表へ…柴崎岳「焦らず平常心で」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?170755-170755-fl



[8.29 J1第2ステージ第9節 川崎F1-3鹿島 等々力]

 気持ち良く日本代表に合流することができそうだ。6連勝で第2ステージ首位を守った鹿島アントラーズのMF柴崎岳は好調の要因として「一つは守備が安定してきたこと。いい守備からいい攻撃ができている」と挙げ、「失点も少ないし、得点も多く挙げられている。いい時期にあると思うし、これをできるだけ長く続けたい」と力を込めた。

 31日からはW杯アジア2次予選に向けた日本代表合宿が始まる。6月16日のシンガポール戦は0-0で引き分け、今月上旬の東アジア杯も2分1敗の最下位に終わった。公式戦4戦未勝利という状況で迎える9月3日のカンボジア戦(埼玉)、同8日のアフガニスタン戦(イラン)という予選2連戦。柴崎は「予選ではまだ勝利をつかめていない」としたうえで、「そこまで焦らずに、いい守備、いい攻撃をやっていきたい。平常心でやりたい」と淡々と語った。

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は中盤の選手にミドルシュートを求めていく考えを明らかにしているが、柴崎も「以前より(ミドルシュートが)少ないかなと思っている」と同調。「僕自身、ミドルシュートはいいものを持っていると思っている。自分の持ち味を出していけるようにしたい」と、積極的にゴールを狙っていくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

◆J1 鹿島破竹6連勝(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14408618775613

明治安田J1第2ステージ第9節第1日(29日・カシマスタジアムほか=6試合)鹿島は川崎を3-1で破り連勝を6に伸ばし、首位を守った。鹿島の通算成績は7勝1分け1敗、勝ち点22。鹿島は後半6分、カイオのゴールで先制。13分には金崎が追加点を挙げた。粘る川崎に1点を返されたが、終了間際に途中出場の赤崎がゴールを決め突き放した。鹿島のシーズン中の6連勝は、2009年の4〜7月に8連勝して以来、6年ぶり。

2位広島は佐藤のゴール、ドウグラスの3得点などで名古屋に5-2で勝って同21。年間勝ち点では浦和と55で並び、得失点差でトップに浮上した。

横浜Mは第1ステージ覇者の浦和に4-0で完勝して4連勝。FC東京は清水と1-1で引き分けた。

残り3試合は30日と9月23日に行われる。

■鹿島・石井監督
立ち上がりは川崎に押し込まれたが、怖がらず守る形が出せた。前半をしっかりゼロで抑えたので、後半は点を狙い、選手は意識を高くやってくれた。等々力ではなかなか勝てていなかったので、やっといい形を表せた。

■点を取ろうと臨んだ 鹿島・赤崎
途中からだったけど、どんな形でも点を取ろうと臨んだ。(恩師の)風間監督に、また点を取ってあいさつにいけた。

▽等々力(観衆22,632人)
川崎 3勝4敗2分け(11) 1-3 鹿島 7勝1敗1分け(22)
0-0
1-3

▽得点経過 川 鹿
後6分
【鹿】 0-1 カイオ
後13分
【鹿】 0-2 金 崎
後39分
【川】 1-2 エウシ
後48分
【鹿】 1-3 赤 崎

▽交代
【川】後15分 中野(山本)後21分 小林(アルトゥールマイア)
【鹿】後38分 赤崎(土居)後43分 中村(カイオ)後45分 山村(柴崎)
▽警告
【川】エウシーニョ
【鹿】黄錫鎬、西、柴崎

◆鹿島 6連勝で堅首!柴崎が貴重な追加点を演出(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/08/30/kiji/K20150830011029370.html

J1第2S第9節  鹿島3―1川崎F (8月29日  等々力)

<川崎・鹿島>試合に勝利するも右足首にアイシングを施して足早にピッチを後にする鹿島・柴崎

 鹿島の日本代表MF柴崎が貴重な追加点に絡んだ。1―0の前半13分、右サイドからパスを出し、受けた遠藤のクロスから勝負を決める2点目が生まれた。これで6連勝となり第2ステージ首位をキープ。暫定ながら年間順位も4位に浮上した。

 31日からは日本代表合宿に合流する。後半45分には右足甲を痛めて交代したが「大丈夫。問題ない」と軽症の見込み。ミドルシュートを「自分の持ち味。狙っていきたい」と意欲を示した。

◆鹿島、6年ぶり6連勝!柴崎「いい守備からいい攻撃できている」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150830/jle15083005010002-n1.html

前半、攻め込む鹿島・柴崎=等々力陸上競技場(撮影・中井誠)

 明治安田J1第2ステージ第9節第1日(29日、川崎1-3鹿島、等々力)鹿島が優勝した2009年以来の6連勝。日本代表MF柴崎は「守備が安定して、いい守備からいい攻撃ができている」と好調の要因を語った。後半開始直後のピンチを抑え、同6分に速攻からMFカイオが先制。その後も2点を奪った。柴崎は「戦う意識がある。今はいい時期にいる」と胸を張った。

◆鹿島6シーズンぶり6連勝、石井監督就任後全勝(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1530466.html

鹿島6シーズンぶり6連勝、石井監督就任後全勝

<J1:川崎F1-3鹿島>◇第9節◇29日◇等々力

 鹿島が6シーズンぶりの6連勝を飾った。0-0の後半6分、MFカイオ(21)が先制弾。FW土居聖真(23)の右からの折り返しに走り込み、右足を合わせてゴール左に蹴り込んだ。均衡を破ると、側転からのバック宙で大喜び。「練習から高い意識で取り組めている。喜びが爆発してしまった」と振り返った。

 その7分後、たたみかけた。右クロスにFW金崎夢生(26)が右足を伸ばして合わせる。クロスバーにはね返されたが、GKを背に拾い、反転して右足で押し込んだ。こちらも2戦連発。後半39分にパスミスから失点したものの、同ロスタイム3分にFW赤崎秀平(23)が決めて突き放す。筑波大時代に師事した敵将の風間八宏監督(53)に、川崎F戦3連発となるゴールで成長を示した。

 これで6連勝。09年4~7月に達成した8連勝以来となる、連勝記録だ。就任後6戦全勝の石井正忠監督(48)は「勝てていなかった等々力(過去2勝2分け7敗)で、やっとフロンターレと良い形で戦うことができた。6連勝? あまり考えず、次も勝つことだけ狙います」と話した。

◆鹿島吉兆6連勝、5年ぶりに敵地川崎Fを倒した(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1530500.html

鹿島吉兆6連勝、5年ぶりに敵地川崎Fを倒した

<J1:川崎F1-3鹿島>◇第9節◇29日◇等々力

 第2ステージ首位の鹿島が川崎Fを下し、6季ぶりの6連勝を飾った。MFカイオ(21)が2戦連発となる先制ゴール。FW金崎夢生(26)も2戦連発で続き、このカード5年ぶりの敵地勝利を挙げた。

 鹿島が止まらない。苦手川崎Fも敵地で一蹴した。0-0の後半6分、右クロスにMFカイオが走り込んで右足を合わせる。ゴール左に一直線。2戦連発、チームトップの今季7点目を決めると、側転から、ひねりも加えたバック宙を披露した。

 来日中の父親に贈る一撃も「感謝より、自分の喜びの方が爆発してしまった…」と無我夢中だった。

 勢いは止まらない。7分後、MF金崎が負けじと2戦連発だ。クロスバーをたたいた球をGKを背に拾って反転。右足で押し込んだ。1点を返された後半ロスタイム3分には、FW赤崎が川崎F戦3連発となる追加点を挙げて突き放した。

 3連覇の3年目、09年4月29日神戸戦~7月1日名古屋戦で達成した8連勝以来となる、吉兆の6連勝だ。

 右サイドからの2発は、就任後6戦全勝となった石井監督の分析通り。中央を固めて、相手をサイドに追いやる守備も指示通り。日本代表MF柴崎も「競争意識が高まり、守備が安定してきた。それが連勝につながっている」と納得している。

 等々力では過去11戦して2勝どまり(2分け7敗)だった。直近3戦も計10失点していたが凡ミス絡みの1失点だけ。鬼門で立ち止まらず、クラブ初の8月全勝を達成した。【木下淳】

◆2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第9節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51612

J1 2nd 第9節 vs川崎フロンターレ

等々力に真っ赤な歓喜がこだました!カイオと金崎、赤崎のゴールで、鹿島が川崎Fを撃破!6連勝で首位快走!

鹿島の勢いが、止まらない。J1 2nd 第9節、川崎フロンターレとアウェイで対戦すると、スコアレスで迎えた後半、カイオと金崎のゴールで2点を先行。終盤に1点を返されたが、赤崎がアディショナルタイムにダメ押し弾を決め、3-1と快勝した。等々力での勝利は、2010年以来。これで6連勝となり、ステージ首位を守った。

鹿島は前節、カシマスタジアムに山形を迎え、3-0と快勝した。石井監督の就任後、これで5連勝。ステージ首位を走り、年間順位でも5位に浮上した。いよいよ上位を窺う体制となり、選手と指揮官は「ここからが勝負」と、表情を引き締める。今節の相手である川崎Fは、年間勝ち点41で並ぶライバル。アウェイの直接対決、その重要性は誰もが理解していた。

就任から1か月以上が経過し、「やらされているのではなく、自発的にやるという姿勢を、選手たちが見せてくれている。望んでいた雰囲気が生まれている」と、日々のトレーニングに手応えを掴んでいる石井監督は、今週も選手間の切磋琢磨を促した。試合2日前の紅白戦、前日のセットプレー練習やレクリエーションゲームと、ルーティンワークとして定着しつつあるメニューをしっかりと消化。練習見学に訪れたサポーターとの記念撮影も実施し、一体感をより強固なものにして、勝利を誓って川崎へと向かった。

前節からの先発メンバー変更は2人。センターバックの一角にファン ソッコ、そしてボランチに小笠原が復帰した。その他、GKは曽ヶ端、右サイドバックは西、左には山本、ファン ソッコのパートナーは昌子。ボランチでは、小笠原と柴崎がコンビを組む。攻撃陣4人は前節と同じラインナップで、右サイドハーフに遠藤、左にカイオ、前線には土居と金崎が入る。







曇り空に覆われ、8月とは思えないほどの涼しさとなった等々力陸上競技場。サポーターは開場前から長蛇の待機列を作り、勝利への強い思いをたぎらせていた。アウェイ側スタンドは、2階席まで満員に。大きなチームコールが、等々力の地に響き渡った。19時3分、熱烈なサポートを背中に受け、選手たちはキックオフのホイッスルを聞いた。

立ち上がりから、両チームが積極的にゴールを目指す内容となった。鹿島は、金崎がサイド深くに流れてボールを受け、強引な突破を狙っていく。一方、川崎Fにカウンター気味の攻撃を許す場面もあったものの、ペナルティーエリア内では自由を与えず、決定機を作らせなかった。少しオープンな展開となり、ビルドアップが落ち着かない時間帯もあったが、20分を過ぎた頃から、鹿島がセカンドボールを拾えるようになって、ボールキープを続けた。

25分、中盤でのルーズボールの奪い合いから小笠原が鋭いカバーを見せ、柴崎へパスを通す。柴崎のミドルシュートは枠を逸れたが、ここから鹿島は立て続けに攻勢をかけた。26分、27分に金崎が最終ラインの背後へのスルーパスに反応してゴールを脅かすと、さらに28分にも、金崎がペナルティーエリア内でボールを収め、相手を背負いながらシュートを放った。枠を捉えることはできなかったが、「自分たちがボールを持つ時間は、前回の対戦よりも長くなるはず」と語っていた石井監督の想定通り、主導権を握る時間帯が続いた。

続いて38分には、敵陣でのインターセプトから柴崎が左足シュート。これは惜しくも枠の右に外れたが、あわやという場面を作る。さらに44分にも、カイオがペナルティーエリア手前から思い切りよく左足シュートを放ったものの、ゴールマウスのわずか右へ逸れた。前半はスコアレスで終了した。







互いに選手を交代することなく迎えた後半、鹿島は立ち上がりにピンチを迎える。しかし、百戦錬磨の守護神が立ちはだかった。ペナルティーエリア内で1対1の場面を作られたが、渾身のセーブ。さらにこぼれ球を拾われて打たれたシュートも、横っ飛びで弾き出した。曽ヶ端がビッグセーブ2本でゴールを死守し、先制点を与えなかった。

すると4分後、アウェイスタンドに歓喜の時が訪れた。51分、右サイドを縦へ突破した土居がグラウンダーのクロスを送る。ペナルティーエリア手前、走り込んでいたカイオは迷うことなく右足を一閃。強烈なシュートが、ゴール左隅へと突き刺さった。1-0。カイオの2戦連発弾で、ついに鹿島が均衡を破った。



リードを奪い、鹿島は勢いに乗って攻勢をかける。切れ味抜群の高速ドリブルで幾度となくチャンスを演出したカイオが推進力となり、川崎Fを押し込んでいった。54分には敵陣左サイド深くを強引に突破し、相手のファウルを誘う。このFKはゴールには結びつかなかったが、追加点の予感がピッチ上に漂っていた。



この予感を結実させたのは、常に献身的に走り続ける背番号33だった。58分、ペナルティーエリア右手前でボールを持った遠藤が、対角線上のボールをゴール前へ送ると、金崎が飛び込んでボールに触れる。コースが変わったボールはクロスバーを直撃したが、金崎は諦めることなくこぼれ球を追い、倒れ込みながら右足シュート。うまく叩きつけGKの手を避けたボールが、ゴールネットを揺らした。





リードを2点に広げ、さらにボルテージを高めたアウェイスタンドの歌声が、等々力のピッチに降り注がれる。鹿島は、選手交代で打開を図る川崎Fに押し込まれる時間帯を迎えたが、激しいボディコンタクトを厭わず、集中力を保って応戦。ファウルを取られる場面も増えたが、石井監督の求める「闘う姿勢」を示し続ける選手たちは、ただひたすらに勝利に向かって邁進した。





2-0のまま、残り10分を切った。守勢に回った鹿島は84分、自陣でのボールロストから痛恨の失点。1点差に迫られ、さらに勢いに乗る川崎Fの猛攻を受けたが、最後の一戦でしのぎ続けた。



4分と表示されたアディショナルタイム。祈るような思いで戦況を見つめ、声を枯らしたアウェイスタンドに、みたびの歓喜が訪れる。途中出場でピッチに立っていた背番号18が、その主役だった。90+3分、山村がペナルティーエリア手前から思い切りよく左足シュートを放つと、ボールの軌道上にポジションを取っていた赤崎が、冷静なトラップから3点目を決めた。



再びリードを2点に広げ、後は勝利の瞬間を待つのみだった。3-1。5年ぶりに等々力で勝ち点3を掴んだ鹿島が、2009年以来の6連勝でステージ首位を快走する。年間順位でも、暫定ながら4位に浮上した。



リーグ戦はしばしのインターバルに入るが、試合は続く。次戦は4日後、9月2日のヤマザキナビスコカップ準々決勝第1戦、FC東京とのアウェイゲームだ。3年ぶりの大会制覇へ、チーム一丸で一歩目を踏み出す。





【この試合のトピックス】
・今季のリーグ戦で初の6 連勝を果たした。リーグ戦での6連勝は、2009年のJ1 第8節から第15節で8連勝した時以来。
・J1アウェイ通算600ゴールを記録した。リーグ最速での達成。赤崎のゴールが、メモリアル弾となった。
・リーグ戦での川崎F戦で勝利を収めたのは、2014年11月22日のJ1第32節以来、3試合ぶり。
・リーグ戦でのアウェイ川崎F戦で勝利を収めたのは、2010年11月14日のJ1第30節以来、5試合ぶり。
・等々力陸上競技場でのリーグ戦は、V川崎(現・東京V)との対戦も含めて通算20試合目で、5勝目(2分13敗)を挙げた。
・金崎が2試合連続のゴールで、今季のリーグ戦での得点数を6に伸ばした。
・カイオも2試合連続のゴールを決め、今季のリーグ戦での得点数を7に伸ばした。
・赤崎が、7月29日のJ1 2nd 第5節の鳥栖戦以来、4試合ぶりのゴールを決めた。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半も各エリアで守備の意識を高く持ちながら、落ち着いて自分たちのサッカーを続けよう。
・焦らず、無理せず、確実なビルドアップからチャンスを作ろう。
・相手のディフェンスラインの裏のスペースを有効活用しよう。

川崎フロンターレ:風間 八宏
・自分たちの距離、スペースを空けないように。
・ボールに顔を出して、ボールをもらう。繰り返してリズムを作ろう。
・攻撃は相手のスペースをうまく使って。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半は、立ち上がりの20分くらい、川崎Fの攻撃に押し込まれてしまった。川崎Fに関しては、中央へ攻めてからサイドチェンジをして、さらに中へ入ってくるという形が特長としてある。だから、できるだけ外へ追い込む守備をしようとしていた。その形が、前半の途中からうまくできてきた。自分たちの形で守備をできるようになった。相手はかなり攻撃的なチームなので、怖がらずに守備をしようと、今週のトレーニングで練習を積んできた。川崎Fがいつもと違う状況で試合を進めている、という手応えを感じながら、試合を観ていた。守備面で、自分たちが主導権を握りながら試合を進めているという実感があった。

後半に関しては、前半をしっかり無失点に抑えることができたので、点を取りに行こう、90分間で結果を出そうと選手に伝えた。それを意識高く、選手たちが遂行してくれた。川崎Fにはなかなか勝てていなかったり、等々力では勝利から遠ざかっていたりしたけれど、川崎Fに対する良い戦い方を示せたと思っている。

Q.柴崎選手の途中交代の理由と評価、6連勝の手応えは?

A.少し足を痛めたような仕草をしていたので、すぐに交代させた。常に変わりなく、攻守に渡ってチームの中心になっている選手。今日もしっかりと仕事をしてくれたと思う。6連勝については、連勝ということをあまり考えず、1つ1つ、目の前の勝つことを目標にやってきている。前回は5連勝、今回は6連勝、という形になった。

Q.1点目と2点目は幅を広く使った攻撃から生まれたものだが、そこに攻略の狙いがあったのか?

A.川崎Fの右サイドに入る選手の守備が少し緩いと感じていたので、そこから攻めようとしていた。ただ、まずは守備から入ろうという話をしていた。中を閉めて、外へ押し出すような意識を徹底させた。クロスボールの回数が少ない相手なので、守備陣に対してはしっかりとマークをして、人数を揃えておけという指示をしていた。失点に関しては、中央を崩されてしまったが、全体的には、外から攻撃をさせるという狙い通りにできたと思う。

川崎フロンターレ:風間 八宏
試合の入りは良かったが、小さなミスから失点をしてしまった。ゴール前まで攻めながらも、完全には崩せなかった。その回数がいつもより少なかったので、これから変化を付けなければいけない。残念な試合になったが、次に目を向けると、個々では良い選手もいたので、いくつかの希望も見えた。


選手コメント

[試合後]

【カイオ】
ゴールの喜びが爆発して、あのようなパフォーマンスになった。ボールを持った時には常に積極性を出して、チームの勝利につながるプレーをしたいと考えている。

【赤崎 秀平】
前節も、途中出場で良い形を作れていた。どんな形でも良いからゴールを決めるつもりで、ピッチに立った。前回の川崎F戦でもゴールを決めたけど、負けてしまった。今回は良かった。

【曽ヶ端 準】
1点も取られないことに越したことはないけど、我慢強く試合を運べている。先制点を取ることができているし、チームとして良くなってきている。このような戦いを続けていきたい。

遠藤選手、山村選手、山本選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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