日刊鹿島アントラーズニュース
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2015年5月11日月曜日
◆浦和・興梠が復帰戦で2ゴール「自分個人は相性がいい」(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20150510/jle15051019560019-n1.html
明治安田J1第1ステージ第11節(10日、仙台4-4浦和、ユアスタ)浦和の興梠が3月22日の広島戦以来となる復帰戦で2ゴール。後半から投入され、頭と右足で1点ずつ決めたFWは「けが明けでどこまでできるか分からない状況で2点を決められたが、まだまだコンディションは上がっていない」と冷静に自己分析した。
チームが苦手としているアウェーの仙台戦も、これで3年連続2ゴールと得意にしている。「自分個人は相性がいい。でも勝ち切れず毎年苦しい戦いをしている」と、複雑な表情で話した。(共同)
◆[プレミアリーグEAST]鹿島ユースが平戸V弾と堅守で首位キープ、千葉名門校対決は市立船橋が制す!(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?162795-162795-fl
高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プレミアリーグEAST
高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プレミアリーグEASTは10日、第6節を行った。
4勝1分で首位の鹿島アントラーズユース(茨城)はアウェーで清水エスパルスユース(静岡)と対戦。鹿島は後半31分にMF平戸太貴が挙げた1点を今季5試合でわずか2失点の堅守によって守り切り、1-0で勝った。
2位の市立船橋高と流通経済大柏高との千葉名門校対決は、市立船橋が逆転勝ちした。0-0の後半15分に流経大柏FW兼田晏音睦が先制点を決めたが、市立船橋は33分にMF工藤友暉の直接FKで同点に追いつくと、37分には工藤がPKを決めて2-1で勝った。
昇格組のFC東京U-18(東京)が3位に浮上した。ホームでコンサドーレ札幌U-18(北海道)と対戦したF東京は得点ランキング首位を走るMF佐藤亮のハットトリックの活躍などによって6-1で快勝。4位・青森山田高(青森)と3位・大宮アルディージャユース(埼玉)との一戦は前半31分にDF近藤瑛佑のゴールによって青森山田が先制したが、大宮は後半39分にFW川田拳登が同点ゴールを決めて1-1で引き分けている。
昨年優勝の柏レイソルU-18(千葉)は第6節で初勝利を飾った。JFAアカデミー福島U18(静岡)と対戦した柏はFW浮田健誠が4得点の大爆発。5-0で勝ち、成績を1勝3分2敗としている。
【プレミアリーグEAST第6節】(5月10日)
[船橋市法典公園(グラスポ)球技場]
市立船橋高 2-1 流通経済大柏高
[市]工藤友暉2(78、82分)
[流]兼田晏音睦(60分)
[東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝)]
FC東京U-18 6-1 コンサドーレ札幌U-18
[東]佐藤亮3(3、37、60分)、鈴木喜丈(16分)、内田宅哉(42分)、小山拓哉(69分)
[札]久保田成悟(56分)
[藤枝総合運動公園サッカー場]
清水エスパルスユース 0-1 鹿島アントラーズユース
[鹿]平戸太貴(76分)
[青森山田高グラウンド]
青森山田高 1-1 大宮アルディージャユース
[青]近藤瑛佑(31分)
[大]川田拳登(84分)
[日立柏サッカー場]
柏レイソルU-18 5-0 JFAアカデミー福島U18
[柏]浮田健誠4(30、49、62、84分)、伊藤達哉(51分)
◆アントラーズ女子増 観戦比率、J1トップ(茨城新聞)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14311841145615
「安心」「売店が充実」
サッカーJ1・鹿島アントラーズの本拠地、県立カシマサッカースタジアムの女性観戦者が熱い。観戦者に占める女性の割合はJ1の中でトップを誇り、鹿島FCは「女性や子どもが安心して観戦できるのが要因」と分析、女性限定の企画チケットの販売など、今後も女性ファン取り込みを図る考え。「アントラーズ女子」の声援がチームを後押しする。
「サッカーは男性が多いイメージがあり、観戦に来るのも最初は勇気が要ったが、好きな選手目当てで来てみたら楽しかった」
千葉県柏市の主婦、池上章江さん(36)は笑顔で話す。今では欠かさず応援に訪れる熱心なアントラーズ女子だ。
Jリーグが昨年実施した「スタジアム観戦者調査」で、鹿島は女性観戦者比率がJ1全18チーム中で最も高い46・1%。リーグ全体の38・5%を大きく上回った。調査は昨年5〜10月、各競技場で11歳以上の観戦者を対象に実施され、鹿島の調査は昨年9月20日の横浜Fマリノス戦で行われた。
鹿島は以前から女性比率が高い。07年には47・8%に達した。08年には40・6%まで減少したものの、徐々に増加し、14年は前年より3・2ポイント増加した。
鹿島FC事業部営業グループの岡本文幸グループ長は「カシマスタジアムは女性用のトイレの数がほかのスタジアムよりも多く、食事を取れる売店も充実している。チームに新しいスターが生まれていることも良い影響を与えているのではないか」と話す。
一昨年と昨年のシーズンには1人で観戦に訪れる女性限定の企画チケットを販売。試合前にスイーツバーでファン同士の交流を深められる斬新な試みで、女性ファンから好評を得た。
カシマスタジアムの魅力について、東京都新宿区の販売員、小曽根瑞代さん(40)は「ほかのスタジアムよりも売店が多く、ファミリー感があって落ち着ける」と語った。
岡本グループ長は「人気選手にはグッズカタログのモデルになってもらい、グッズの売り上げも伸ばしたい」と、女性観戦者増加とグッズ売上増の相乗効果に期待を寄せる。
(藤崎徹)
◆鹿島・土居が決勝ゴールに納得顔「気持ち込めた」(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20150510/jle15051021050023-n1.html
明治安田J1第1ステージ第11節(10日、FC東京0-1鹿島、味スタ)鹿島の土居が前半34分に決勝点。うまく体をひねって仕留めた一撃に「気持ちを込めた。当たり損ねだったけど、入ってくれた」と納得顔だった。後半25分に退くまで、トップ下として攻撃を引っ張った。
チームは公式戦16試合目で、今季初の無失点。この試合からセットプレーの守備をゾーンディフェンスに変更して臨み、多くのCKのピンチをはね返した。セレーゾ監督は「失点が多く、何か手を打たないといけなかった。2日間の練習でやった中では上出来」と及第点を与えた。(共同)
◆鹿島・土居が決勝ゴール「体勢的に難しかったけれど」(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20150511/jle15051105000005-n1.html
明治安田J1第1ステージ第11節(10日、FC東京0-1鹿島、味スタ)前半34分、鹿島のMF土居がこぼれ球を逃さず右足を一閃。「体勢的に難しかったけれど、思い切り打ってやろうと思っていた」と、5試合ぶりの今季2点目で勝利に導いた。山形県出身で、中学から母とともに茨城・鹿嶋市に転居して歩んできた。母の日に最高の贈り物を届けた。
◆鹿島DF昌子が武藤を封じた!(デイリー)
http://www.daily.co.jp/newsflash/soccer/2015/05/10/0008013047.shtml
「J1、FC東京0-1鹿島」(10日、味スタ)
鹿島の日本代表候補DF昌子源(22)がチームを今季初、公式戦16戦ぶりの無失点に導いた。
今季8得点の相手エース武藤を封じ込めた22歳は「攻撃の核なのでボールを預けさせないことを徹底した」と胸を張った。
試合2日前にセットプレーの守備をマンツーマンからゾーンディフェンスに変更。CKから何度も危ない場面を迎えたが「結果論だけどゼロに抑えられて自信になった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
◆鹿島MF土居が決勝弾「当たり所が悪かったけど」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1474695.html
<J1:東京0-1鹿島>◇第11節◇10日◇味スタ
鹿島MF土居聖真(22)が決勝点を決めた。前半34分に、相手ゴール前でこぼれたボールに反応。右足でゴール左に詰めた得点が、決勝点となった。
今季2点目で、2試合ぶりの勝利に導き「当たり所が悪かったけど、入ってくれてよかった。チームとしても流れはよかった。セットプレーで失点多かったから、相手のセットプレーが多い中でゼロに抑えられたのはいいこと」と、守備をたたえた。
◆土居の決勝弾で鹿島が今季4勝目…FC東京痛恨の敗戦で連勝ストップ(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150510/311109.html
得点を喜ぶ土居(左奥) [写真]=瀬藤尚美
2015明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第11節が10日に行なわれ、FC東京と鹿島アントラーズが対戦した。
4連勝で再び首位争いに加わったFC東京。前節のベガルタ仙台戦では終了間際の連続失点であわや同点にされかけたが、なんとか逃げ切り勝利に繋げた。エースの日本代表FW武藤嘉紀はここまで8ゴールと絶好調をキープしており、この試合でも活躍が期待される。一方、鹿島は前節のヴァンフォーレ甲府戦に敗れて今季4敗目。なんとかこの状況を切り抜けたいところだ。
最初に決定機を迎えたのは鹿島。8分、右サイドの柴崎岳がクロスボールを供給すると、ニアに飛び込んだ山本脩斗がヘディングシュート。しかし、ここはGK権田修一がビッグセーブを見せて得点を許さない。
ホームのFC東京はなかなかシュートまで持ち込めない。17分、徳永悠平が武藤嘉紀との連携から右サイドを攻め上がりクロスを送ったが、呼吸が合わずにそのまま流れてしまった。
試合が動いたのは34分。鹿島は左サイドの山本が前線に浮き球のパスを送る。ペナルティエリア内で赤崎秀平がボールを受けたが、シュートは打てない。しかし、こぼれ球を拾った土居聖真が厳しい体勢からシュートを放つと、これがゴール左に決まり、鹿島が先制に成功する。このまま1-0で鹿島がリードして前半を折り返す。
リードを許したFC東京は、後半立ち上がりから反撃に出る。54分、ペナルティエリア左から切り込んだ東慶悟が右足シュートを狙ったが、ここはGK曽ヶ端準の正面だった。
続く75分、FC東京が右CKを獲得すると、太田宏介のクロスに森重真人がダイビングヘッドで合わせたが、クロスバーに阻まれた。79分、太田が右CKからクロスを上げると高橋秀人がニアですらし、ファーサイドの東が合わせてゴール。同点かと思われたが、東が手を使ってボールを押し込んだとして得点は認められない。
追加点を狙う鹿島は82分、ペナルティエリア右に進入した柴崎が右足シュート。しかし、ここは惜しくもクロスバーに阻まれてしまう。
このまま試合終了のホイッスルを迎え、鹿島が1-0でFC東京を下している。鹿島にとっては2試合ぶりの勝利、FC東京の連勝は4でストップした。
次節、FC東京は敵地で浦和と、鹿島はホームでサンフレッチェ広島と対戦する。
【スコア】
FC東京 0-1 鹿島アントラーズ
【得点者】
0-1 34分 土居聖真(鹿島アントラーズ)
◆御前試合で昌子アピール!鹿島 今季初完封で連続失点ストップ(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/05/11/kiji/K20150511010327150.html
J1第1S第11節 鹿島1―0FC東京 (5月10日 味スタ)
鹿島は日本代表DF昌子を中心に守備陣が踏ん張り、今季公式戦16試合目で初完封を果たした。リーグ戦に限っても開幕から9試合連続失点。Vゴール方式が廃止された03年以降ではワーストだったが、不名誉な記録をストップした。昌子は「連続失点はDFとして気になる数字だった。きょうはみんな集中できていた。続けていきたい」と、手応えを口にした。
5日に行われたACLのFCソウル戦で2失点するなど、弱点と化していたセットプレーの守備を修正した。試合2日前に伝統のマンツーマン守備を捨てて、ゾーンに変更。それでも、後半4分に相手の左CKから前田にヘディングシュートを食らうなど穴も出たが、前田に山本をマンツーマンで付けるなど対処。9本のCKを防ぎ、土居の得点を守りきった。「(ゾーンは)何かを変えようと。怖かったですよ。ヒヤヒヤでした。でも自信になりますね」と、胸をなで下ろした。
この日は日本代表のハリルホジッチ監督が視察。昌子は「監督が見に来てくれている中で0に抑えて自信になった。代表でも鹿島でも同じことができるように」。12、13日の日本代表候補合宿前最後の試合でアピールした。
◆鹿島 零封勝ち 今季初(茨城新聞)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14312747515812
明治安田J1第1ステージ第11節の鹿島は10日、敵地の東京・味の素スタジアムでFC東京と対戦し、1-0で勝利。通算成績は4勝2分け4敗、勝ち点14で暫定9位。
鹿島は積極的にシュートを放ち優位に試合を展開すると、前半34分、山本が前線に送った浮き球のパスのこぼれ球に土居が反応し、右足で先制。リーグ戦5試合ぶりの得点を挙げた。
後半はFC東京の反撃をしのぎ、今季初の無失点で逃げ切った。
◆F東京は苦手鹿島に敗れて5試合ぶり黒星(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?162778-162778-fl
[5.10 J1第11節 F東京0-1鹿島 味の素]
J1は10日に第11節を各地で行い、味の素スタジアムでは2位のFC東京と11位の鹿島アントラーズが対戦した。F東京は鹿島戦を苦手としており、リーグ戦の通算成績が5勝7分16敗で08年10月26日以来、勝利がない。この試合でも前半に先制点を奪われると、後半の反撃も実らずに0-1で敗戦。リーグ戦では5試合ぶりとなる黒星を喫している。
F東京は5日のJ1第10節・仙台戦(3-2)で警告を受け、出場停止のDF吉本一謙に代わり、DFカニーニが6試合ぶりに先発入り。またFW前田遼一に代わり、FW河野広貴が2試合ぶりに先発している。一方、鹿島は5日のAFCチャンピオンズリーグのFCソウル戦(2-3)と同じスターティングイレブンで試合に臨んでいる。
序盤、フィニッシュの数では鹿島が上回る。前半4分にFW赤崎秀平がPA外からミドルシュートを放ったのを皮切りに、同8分には速攻からMF遠藤康がシュートを打つが、DFにブロックされる。同9分にもセットプレーの流れから、MF柴崎岳の上げたクロスにDF山本脩斗がヘッドで合わせたが、GK権田修一の好セーブに遭い得点できない。
その後は両チームともに手堅い試合運びを見せ、チャンスをつくれないまま時間が進んでいく。前半33分には、MF小笠原満男が左から右に展開したボールを受けた柴崎がPA外からゴールを狙ったが、GK権田にキャッチされる。前半34分、F東京を押し込んだ鹿島は、山本がゴール前にクロスボールを入れる。赤崎が反応したがボールに合わせることはできず、DF森重真人に跳ね返される。このこぼれ球をMF土居聖真が1タッチでシュート。これがゴールに決まり、鹿島が1点を先制した。
攻勢の鹿島は38分にもDF西大伍のクロス気味のボールが、F東京のゴールマウスを捉えたが、GK権田が枠外へはじき出している。F東京のファーストシュートは、前半40分。自陣からカウンターに出ると、左サイドからFW東慶悟が折り返したボールを、GK曽ヶ端準がパンチング。これをPA外で拾ったMF米本拓司が右足を振り抜いたが、ボールは右に逸れて行った。このまま前半はアウェーの鹿島が1点をリードして折り返した。
F東京は後半の開始から河野と羽生を下げ、MF高橋秀人とFW前田遼一を起用した。後半の立ち上がりはF東京が鹿島を押し込む。3分にはCKから前田がヘッドでゴールを狙ったが、GK曽ヶ端の正面を突く。同9分には東がゴール正面からシュートを打つも、再びGK曽ヶ端に抑えられる。同13分には中盤で縦パスを受けたFW武藤嘉紀が前にボールを運び、左サイドの東にパス。東が折り返しを入れたが、DFにクリアーされた。
鹿島は14分に赤崎を下げ、FW高崎寛之を投入する。同19分にはDFファン・ソッコを下げて、DF青木剛を投入した。後半22分には鹿島がチャンスをつくり、高崎がPA外からゴールを狙ったが、追加点は挙げられない。同24分には柴崎がミドルシュートを放つが、GK権田に防がれる。その1分後には遠藤もミドルシュートを放ったが、枠を捉えられない。
鹿島は25分に土居を下げてDF植田直通を起用して交代枠を使い切った。東京も29分に梶山を下げ、MF三田啓貴を投入する。直後のCK、F東京はカニーニがフリックしたボールにDF森重真人がヘッドで合わせたが、シュートはクロスバーに嫌われて得点できない。同35分にはCKから前田がヘッド。流れたボールを東がゴールに押し込むも、手でボールを押し込んでいたため、得点は認められなかった。
鹿島も37分、追加点のチャンスを迎えるが、柴崎のシュートはクロスバーを叩いた。同42分には再びF東京、CKから前田がヘッドでゴールを狙うがクロスバーを越えて行った。同44分にはボールを持ち上がった柴崎からのパスを受けたカイオがシュートするも、ボールはDFに当たり枠外へ飛んだ。
4分間のアディショナルタイム、GK権田もゴール前に攻め上がるなど執念を見せたF東京だったが、最後まで同点ゴールを挙げられずに試合終了。鹿島が1-0で勝利している。
(取材・文 河合拓)
◆今シーズン初完封の鹿島DF昌子「このゼロを機に、何かが変わったと思う」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?162786-162786-fl
[5.10 J1第1ステージ第11節 F東京0-1鹿島 味の素]
今シーズンの鹿島アントラーズは公式戦15試合を戦い、無失点試合がなかった。15戦で総失点数26というのは、鹿島にとっては非常事態だ。「センターバックとしては、すごく気になる数字です。仙台戦でもそうでしたが、勝ったことは嬉しかったですが、最後に失点(90分+2分)して、喜びは半減しましたし、その後も失点には、すごくシビアになっていた」と、DF昌子源は話す。
直近の公式戦だった5日のAFCチャンピオンズリーグのFCソウル戦。この試合で、鹿島はセットプレーから2失点を喫した。トニーニョ・セレーゾ監督は、セットプレーの際、マンツーマンディフェンスからゾーンディフェンスに守備の方法を変える決断を下す。
しかし、FC東京戦の後半、相手が高さのあるFW前田遼一を起用してくると、3分にヘディングを枠に飛ばされたのを皮切りに、制空権を握られてしまう。その中で、昌子は、マンツーマンに戻した方がいいと感じ取っていた。チームとしてやろうとしていることを変えるべきなのか、迷っていたときに、MF柴崎岳からも「マンツーマンで守った方がいいんじゃない?」と提案を受けたという。そして、まさにそのタイミングでベンチのトニーニョ・セレーゾ監督からも、「前田に一枚、マンツーマンで付けよう」と指示が飛んだ。
「誰を(前田の)マークに付けるのかは、ゾーンディフェンスの様子を見て、ピッチの中で決めろということでした。前田さんも強い選手だから、一番背の低い選手を付けても仕方がない。それでゾーンの一番端にいた(山本)脩斗くんに付いてもらうことにしました。そこからは、前田さんもボールに触れなくなりました」と、適切な人選ができたと振り返る。
ただし、反省点も残る。「その対応をベンチからの指示を受けてからではなく、そのときであれば、僕と岳から発信できたり、選手たちで決めることもできたのかなと思います。そうすれば、前田さんが3本触っていたのが、2本になっていたかもしれない。あのハンド(で認められなかった東)のゴールも、あそこに行く前に僕たちが弾けていたかもしれない。森重くんのポストを叩いたシュートも、僕たちが先に触っていたら、危ないシーンになっていなかったかもしれない。何もかも監督に従うのも、やり方の一つだと思います。でも、危ないと思ったときに、何か一つアクションを起こすことは、選手としてもチームとしても大事だと思います」。
迷いを抱えながらも、つかみ取った今シーズン初の無失点試合。「このゼロを機に、何かが変わったと思います。これに気を緩めず、次も広島という強い相手との試合で、4バックではなく3バックと変則的ですが、しっかり対策を練って臨みたい」と、昌子は気を引き締め直した。
(取材・文 河合拓)
◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第11節(オフィシャル)
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51569
J1 1st 第11節 vs FC東京
今季初のクリーンシート!土居の決勝弾で、鹿島がFC東京を撃破!
鹿島がアウェイの地で力強く再スタートを切った。FCソウル戦に敗れ、ACL敗退が決まった失意の夜から、中4日。4連勝中で暫定ながら首位と同勝ち点と好調のFC東京との一戦は、反撃の狼煙を上げるために大きな意味を持つ試合だった。鹿島は前半に土居のゴールで先制すると、後半はFC東京の猛攻に遭ったが、最後までゴールを許さず、今季初完封。1-0で勝利を収めた。
大きな目標を失い、鹿島は中4日でアウェイゲームを迎えることとなった。再び、アジアの舞台へ立つため、リーグ戦のタイトルを奪回するため、第一歩となる重要な一戦。トニーニョ セレーゾ監督は、「アウェイゲームは、どこが相手であっても非常に厳しい試合になる」と、気を引き締めて、FCソウル戦から先発メンバーの変更はなし。前線には赤崎が入り、今季のリーグ戦初先発となった。2列目にはカイオと土居、遠藤が並び、ボランチは柴崎と小笠原のコンビ。センターバックは昌子とファン ソッコとのペアで、最後尾は曽ヶ端、右サイドバックは西、左サイドバックは山本が務める。
夏のような熱気に包まれた、味の素スタジアム。前売券が完売し、満員のスタンドが選手たちを迎え入れた。アウェイスタンドは、アントラーズレッドで染まった。ウォーミングアップに臨む選手たちを、ゴール裏は「俺たちの誇りよ」というチャントで迎え入れた。失意の敗戦から這い上がる意志を示したサポーターとともに、選手たちは16時分、キックオフのホイッスルを聞いた。
前半立ち上がりから、緊迫感に満ちた展開となった。鹿島のファーストシュートは4分、赤崎がペナルティーエリア右手前からミドルシュートを放つと、GKにキャッチされた。ゴールへのこだわりを強く語っていた赤崎が、まずは強い意志を示した。続いて9分には、右CKのこぼれ球を拾って右サイドへ展開し、柴崎がピンポイントのクロスを供給。山本が強烈なヘディングシュートを放ったものの、惜しくも相手GKの好守に阻まれた。
鹿島は序盤からチャンスを作り出し、優勢に試合を進めていった。FC東京に両サイド深くで起点を作られる場面はあったが、中央へのパスやクロスに対して、しっかりと対応。昌子が競り合いで強さを見せると、ファン ソッコは的確な読みでインターセプトを繰り返した。前半45分、鹿島はFC東京に決定機を作らせなかった。
30分頃から、鹿島はセカンドボールを拾える回数が増え、敵陣でボールをキープする時間を多くしていった。次第にゴールの予感が高まる中、待望の先制点は34分に生まれた。ペナルティーエリア周辺でのパス交換から、厚みのある攻撃を仕掛ける。こぼれ球を拾って左へと展開すると、山本がペナルティーエリア左角で右足に持ち替え、浮き球のパスを供給。赤崎が競り合い、混戦からのセカンドボールを土居が拾うと、迷いなく右足を振り抜く。グラウンダーのシュートが、相手GKの伸ばした手を避けるように、ゴール左隅へと吸い込まれた。「気持ちを込めて打った」という土居の今季リーグ戦2ゴール目で、鹿島が先制し、1点リードで前半を終えた。
雲に覆われ、気温が下がって迎えた後半は、FC東京に押し込まれる時間が続いた。両サイドを起点にクロスを上げられる回数が増えたものの、曽ヶ端が安定したセービングでチームを支える。昌子とファン ソッコのセンターバック陣も、集中力を切らすことなく、粘り強くプレーを続けた。
セレーゾ監督は59分に高崎を投入して前線に据え、64分には、足を痙攣させてしまったファン ソッコに代えて青木をピッチに送り出す。さらに70分には、殊勲の土居を下げて植田を投入し、青木をボランチ、柴崎をトップ下へとスライドさせて、残り20分強の戦いに臨んだ。
後半半ばを過ぎたあたりから、中盤にスペースが空き始めたこともあって、カウンターの応酬となるオープンな展開へと推移していった。鹿島は73分、遠藤がペナルティーエリア内で相手のクリアを拾い、ループパスで柴崎のヘディングシュートを狙ったが、惜しくも頭上を越えてしまう。82分にはカウンターでカイオが中央を突破し、右前方の柴崎へパス。柴崎はペナルティーエリアに入って右足を振り抜いたが、強烈なシュートはクロスバーを直撃してしまった。
ホームの大声援をバックに猛攻を仕掛けるFC東京の前に、試合終盤は我慢の時間が続いた。数多くのセットプレーのピンチに晒され、クロスバーを直撃するヘディングシュートを打たれたり、ゴールネットを揺らされたものの、相手のハンドでノーゴールとの判定が下されたりと、肝を冷やす場面が何度も訪れたものの、最後の一線だけは、死守した。1-0。今季初のクリーンシートで、鹿島が勝ち点3を掴み取った。
ACL敗退から5日後の試合で、鹿島はしっかりと再スタートを切った。アウェイでの勝ち点3、そして今季初の完封勝利を足掛かりに、ここから反撃を開始しなければならない。次戦は1週間後、5月16日のJ1 1st 第12節、広島戦だ。ホームのカシマスタジアムで勝利を掴み、鹿島が連勝街道を突き進んでいく。
【この試合のトピックス】
・リーグでのFC東京戦は、2009年4月12日のJ1第5節以来、11戦連続負けなしとなった。
・リーグ戦でFC東京を相手に勝利を収めたのは、2013年10月5日のJ1第28節以来、3試合ぶり。
・リーグ戦での無失点試合は、2014年10月22日のJ1第29節、神戸戦以来。無失点での勝利は、2014年9月27日、第26節の徳島戦以来だった。
・土居が今季のリーグ戦2ゴール目を決めた。
・赤崎が、今季のリーグ戦初の先発出場を果たした。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・自陣エリア周辺でシンプルかつ確実にプレーすること。
・攻から守への切り替えをより早く!相手に考える時間を与えるな。
・後半も自分たちのサッカーをしっかり表現していこう。
FC東京:マッシモ フィッカデンティ
・簡単にボールを失うとことからチャンスを作られているので、注意しよう。
・FWがしっかりボールを収めてから攻撃を組み立てよう。
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
Q. 後半、相手がメンバーとやり方を変えて攻め込んできた中、押し戻すために打った手は何か?
A.どうしても、アウェイゲームでこれだけの観客が入れば、ホームチームの後押しになる。前半を1-0で終えて、我々がリードしていた中で後半に押し込まれるのは予想できたこと。前半は非常に素晴らしい内容で、自分たちがやるべきことをしっかりとやれていた。ハーフタイムには「それを持続できるかが今の課題で、後半もしっかりとやろう」と、選手たちを送り出した。後半開始時から相手はシステムを変えて、前田選手を入れてきた。彼はヘディングもポストプレーもできる選手だ。前半は裏にボールを蹴って、前線の選手のスピードを生かそうとしていて、それに対するケアを選手たちに伝えていた。また、左サイドからの攻撃の量や頻度というものが分析で見受けられた。それに対するケアとして、彼(太田選手)は左利きの選手で、クロスの精度も昨季よりも高まっているので、できるだけ左からのクロスやフィードを蹴らせないことを選手たちに求めていた。90分間、それができたかといえばそうではない。特に後半に関しては、サイドハーフが時折ボールウォッチャーになってしまって、自分がサイドバックのカバーリングに入っても、大外に入っている選手に対するケアを怠ってしまい、何度かピンチを作られてしまった。サイドチェンジや、大外へのクロスへの対応を怠ってしまって、やられそうになった場面はあった。後半は守備に回る時間が多かった。もう少し落ち着いてプレーできたと思うが、自分たちからボールを失ってしまって、守備に回る時間が長くなった。
Q. 後半、セットプレーの守備が4本あって、確実にチャンスに結び付けられた。抑えきれていなかったと思うが、評価を教えてほしい。
A. 長年やってきたものを、今季の失点を分析すると、セットプレーの割合が非常に高い。監督としては、何かの手を打たなければいけない。そこで守備の形を変えた。2日間でそれが完成するかといえば、そうではない。20番の選手が、3回くらいニアのゾーンでボールに触っている。ニアが一番危ないということを伝えていたし、選手の配置もそのようにしたのだが、もう少し配置をずらしたり、調整をしないといけない。2日の練習でやった中では、上出来としか言えない。練習よりも口頭での指示の方が多かったし、選手たちを称えたいと思う。流れの中からは、相手は我々のゴールに迫っていなかった。ピンチのほとんどがセットプレーだった。それに耐え抜いたということ、2日の練習だけで耐え抜いたことは良かったと言った方が良いと思う。
A. あれだけセットプレーから失点しているので、何かを変化させなければいけない。前半で赤崎選手がニアのゾーンに入っていて、ボールが来るのを待っていたら、相手に先に触られてしまった。後半の途中から高崎選手になって、2回くらい、ボールを待ってしまって、相手に触られている。そこは慣れていないことをやっているので難しい部分もあるが、自分のセンスで言うと、蹴られた時点でどこが落下点であるか読めるはずなのだが、それをやっていない選手であれば、それを掴むのは難しい。蹴った瞬間、軌道を見れば予測はできる。ボールの滞空時間を見て、自分がどこでコントロールすべきかを、小さい時から身体能力によって、そのタイミングを掴みやすい選手もいるし、そうでない選手もいる。必ずしも大柄な選手がヘディングが強いわけではなく、経験がある選手の方が強い時もある。
A. これは基礎的な話だが、浮き球が来ていて、自分の胸でコントロールするイメージで向かっていけば、自分の頭の方が上なわけで、頭が前に出て、高い位置でヘディングでクリアすることができる。当然ながら、時代とともにボールが改良されてスピードが増したり、軌道が変化するようになっている。選手の技術やミート、力も自分の時代とは違うわけで、そういった要素があって、相手との競り合いをしなければいけない。ボールの軌道を読めるからといって、競り合いに勝てるわけではないし、相手との競り合いで空間を確保する能力も必要。そういった細かいことが必要になる。腕を開いて自分の領域を確保しておけば、しっかりとヘディングできるスペースを作ることができる。言葉では簡単に聞こえるが、練習でできても試合で全部をこなすのは、普通には難しいことでもある。ただ、必要な技術だ。
・前半は非常に良いサッカーをした。観ていて、とても楽しかった。ハーフタイムに何を言えばいいのか、というくらい良いサッカーをした。後半は守備に追いやられた時間が多かったので、その分、苦しんだと思う。自分は半分、イタリア人だから、守る方が得意だよ。これは冗談だけどね。
FC東京:マッシモ フィッカデンティ
前半はあまり良くなかった。少し受け身になってしまった。相手の対応がそこまで素晴らしかったとは思わないが、非常に難しい前半だった。相手の選手のクオリティはあるし、「強く来るぞ」ということも伝えていた。最初の15分、20分は良かったが、その後は少し簡単に中盤でボールを失ってしまった。失点の場面も回避できたと思うし、後半は別の試合になった。そこは我々が素晴らしかったと思うし、運がなかったとは思うが、2回ほど、素晴らしいカウンターを相手が実行したが、相手のクオリティを考えれば、それは当然だ。今日は我々に良いように物事が進まなかったと言えるが、そういったこともサッカーでは起こり得る。後半の内容に関しては満足している。1つのエピソードが我々に良いように転がれば、全く別の結果になっていてもおかしくはなかった。時にはこういうこともある。アントラーズは自分たちの試合をしたと思うし、ACLでの敗戦や、いくつかの敗戦もあったが、彼らのクオリティを考えれば、素晴らしい内容だったと思う。我々を相手に勝つためには、簡単な試合はできないということは、意識付けはなされていると思う。それは我々の仕事ができている証だと思う。
選手コメント
[試合後]
【昌子 源】
全員がしっかりと集中してプレーしていた。この無失点勝利をプラスにして、次も失点ゼロで行けるようにやっていきたい。
【植田 直通】
1-0で試合を終えることが、自分の仕事だと思ってピッチに入った。センターバックとしてプレーしているわけで、失点が続いていることは気になっていた。アントラーズは本来、1-0で勝てるチームだと思う。これを継続できるようにやっていきたい。
【ファン ソッコ】
途中で交代することになってしまって残念だったが、みんなが頑張ってくれた。センターバックとしては90分プレーすることが望ましいので、次は90分間出場して、失点ゼロで終えることができるようにしたい。
遠藤選手、土居選手、小笠原選手、柴崎選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。
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