W杯では前評判を覆して16強に進出した日本だが、データにも“日本らしさ”が表れている。
1試合あたりのパス本数は10位にランクイン。4試合ながら、パス総数では8強で5試合を戦ったロシアやスウェーデンよりも多かった。対照的に少ないのはドリブル数で、合計34回しかなく28位。決勝トーナメントに進出した16チームの中では最少だった。個人の突破に頼るよりも、しっかりつなぐサッカーを志向していたことが表れている。
個人では意外なデータが並ぶ。タックル総数ではMF柴崎が11回で8位にランクイン。14位には9回でMF原口も入っており、中盤で激しく相手に寄せていたことが分かる。ミスが目立った印象もあるGK川島だが、セーブ数は14回で7位と健闘していた。スプリント数ではDF長友が205回で9位、シュートブロックではDF吉田が5回で10位と奮闘した。
足りなかったのはトップスピード。チーム平均では28・2キロで16位と中位だが、個人のトップ100に入ったのは、32・4キロで37位のDF酒井宏、32・2キロで54位の原口の2人だけ。優勝したフランスは6人、4位のイングランドは5人が入るなど、身体能力の差は確実に存在した。
柴崎のタックル数、8強入り!