日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年2月25日土曜日

◆王者鹿島は挑戦者の気構え強調「結果残さなければ」(ニッカン)


 鹿島アントラーズは昨季のJ1、天皇杯全日本選手権の2冠覇者として開幕を迎える。追われる立場といえるが、石井監督は茨城県鹿嶋市での練習前の円陣で「王者として臨むのではなく、新しいチームで結果を残さなければいけないシーズンだ」と挑戦者の気構えを強調。セットプレーの確認では隙を排するように厳しい声が飛んだ。

 昨季は年間勝ち点3位ながらチャンピオンシップを制した。見事な逆転優勝とはいえ、勝ち点トップの浦和に15差をつけられた悔しさもある。DF植田は「今年は年間勝ち点で争う。僕らが同じくらいの差をつけて優勝したい」と意気込んだ。

 既に公式戦2連勝と前評判通りの実力を示す。過密日程の疲労は気にかかるが、昌子は「欧州ならこれくらいは普通。戦えなければレアル・マドリード(Rマドリード)には追い付けない。どの大会でも上位にいるのが鹿島」と強気だった。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1783543.html

◆内田が全体練習に復帰へ…シャルケSD「痛みがなければ100%参加する」(サッカーキング)


内田篤人

 シャルケに所属するDF内田篤人がチーム練習復帰に迫っているようだ。クラブ公式ツイッターが24日に伝えた。

 同ツイッターによると、スポーツディレクターを務めるアクセル・シュスター氏が、26日に行われるブンデスリーガ第22節のホッフェンハイム戦に向けた記者会見後に、内田について言及。「最近は背中に小さな問題があった」と明かし、「このまま痛みのない状態が続けば、月曜日(27日)から100パーセント全体練習に参加する」と話したという。

 内田は昨年12月にヨーロッパリーグ(EL)・グループステージ最終節のザルツブルク(オーストリア)戦に出場し、右ひざ負傷の長期離脱から1年9カ月ぶりに復帰を果たした。シーズン後半戦から完全復帰に期待が高まっていたが、再開直前に内転筋を負傷し、個別トレーニングを中心に調整を続けていた。

 同ツイッターによると、17日に一時はチームトレーニングに参加したが、完全に合流できたわけではなく、20日はジムで個別トレーニングを実施。さらにマルクス・ヴァインツィアル監督は21日に、EL決勝トーナメント1回戦セカンドレグ・PAOK戦の前日記者会見後、「現在、チームトレーニングの全てには参加していない。まだ所々小さい痛みを感じることがある。再び全力でプレーできるまで、まだ時間が必要だ」と内田の状態を説明していた。

https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20170225/555589.html?cx_cat=page1

◆テネリフェ指揮官、柴崎のチーム復帰に慎重姿勢「焦りたくはない」(サッカーキング)


柴崎岳

 テネリフェを率いるホセ・ルイス・マルティ監督は、チーム合流に期待が高まるMF柴崎岳について「焦りたくはない」と語り、慎重な姿勢を明かした。クラブ公式サイトが24日に伝えた。

 柴崎は今冬加入したテネリフェ合流後、胃の問題などの体調不良によって練習を欠席する状態が続いていたが、前日23日に個人トレーニングを再開した。指揮官や主将のスペイン人FWスソ・サンタナとも話し合いを行い、チーム練習合流も間近だと報じられている。

 マルティ監督は、25日に行われるリーガ・エスパニョーラ2部第26節マジョルカ戦の前日記者会見で、柴崎について「少しずつ。焦りたくはない」と慎重に適応させていく意向を明かした。

「チーム練習に適応していかなければいけない。競争がないと時間がかかるからね。チーム全体での練習に参加できるまで様子を見る。彼はいつも通りしっかり取り組んでいるよ。彼は『最も重要なのはチームで、僕が目立つべきではない』と我々に話している」

 ただ、前日の報道通りチーム合流は間近のようで、地元メディア『エル・ドーサル』によると、指揮官は同会見で「いつになるかは分からないが、数日後には復帰できるだろう」ともコメントしている。

https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20170225/555598.html?cx_cat=page1

◆鹿島・石井正忠監督が明かす、 クラブW杯「準優勝」の舞台裏(Sportiva)


石井正忠監督(鹿島アントラーズ)インタビュー(前編)

 昨季はJリーグ1stステージ及び年間優勝を飾り、天皇杯も優勝。クラブW杯では決勝でレアル・マドリードに敗れたものの見事な戦いを見せた鹿島アントラーズ。今季もゼロックススーパーカップを制し、AFCチャンピオンズリーグ初戦で蔚山現代を下すなど、滑り出しから好調だ。その強さの秘密はどこにあるのか。Jリーグ開幕直前、石井正忠監督に聞いた。

――昨年終盤の快進撃はお見事でした。その要因は?

「クラブW杯であのような成績(準優勝)を収めることができたのは、チャンピオンシップからの流れが大きかったです。セカンドステージの最後、4連敗しましたが、ラスト2試合の内容はすごくよかった。上向いているという感触を、その時点でつかむことができていました」



――むしろ、いい感じでチャレンジャーの立場に回れましたね。

「チャンピオンシップのトーナメントも、端からの(3位からの)勝ち上がり。クラブW杯もそうした形。確かにその辺もよかったのだと思います。セカンドステージは成績が出なくて、僕自身、いったんチームを離れました(8月末、4日間休養)が、それもきっかけとしてあると思います」

――ファーストステージ優勝。セカンドステージは一転して低迷(11位)。世間の声は耳に入ったと思います。

「ファーストステージで優勝して、チャンピオンシップへの出場権を得ました。セカンドステージの成績がどうであろうと、勝ち点がどうであろうと、チャンピオンシップの勝者が、Jリーグのチャンピオンになるというレギュレーションですから、それに従っていけばいいのだと」

――セカンドステージは、選手をたくさん起用していました。

「それは常に意識していて、可能性を広げようと、複数のポジションをこなすことができるような練習をしてました」

――それはファーストステージ優勝という貯金があったから?

「そのような予定を立て、計画通りうまく進むと期待していたんですが、実際には途中でチームに一体感がなくなってしまい、立て直しにずいぶん時間を要しました。でも、それが、最後の最後に生きたと思います」

――石井監督の監督観についてですが、監督というイメージはどこから来ていますか。

「おこがましいですけど、オズワルド・オリベイラ。選手のモチベーションの高め方がうまく、スタッフにもやりがいを感じさせていた監督です。僕が現役時代の時は、ジョアン・カルロス。日本人選手とブラジル人選手とを区別なくフラットな目で見てくれる監督でした。

 僕個人としては、押しつけたり、教え込むというのではなく、選手の能力を最大限発揮させるためには何をすればいいかに主眼を置いています」

――目指しているサッカーの中身とは?

「まずは守備の安定です。1点取られても、我慢し同点に追いついてしまえば、逆に相手は焦り出す。試合をコントロールできるはずだと。自信は、試合をやるごとについていきました。特に、守備の面で落ち着いた対応ができていた。Jリーグの最後の2試合でそれができて、チャンピオンシップまでの間にもう一回徹底させたんです。再度、守備の安定を図った。結果的にそこがよかったかなと」

――相手ボールの時に強かった印象があります。監督の現役時代のポジションは守備的MFでしたね。

「選手時代は、実は自分からボールを奪いにいくタイプだったんです。インターセプトを常に狙っていました。前へ出て奪う楽しさを知っているので、鹿島もそうしたチームにしたいんです。でも、勝利を前提に考えると、クラブの伝統を引き継ぎ、しっかりとした守備から入りたい。それでいながら、やはり自分たちから積極的にボールを奪いにいく。僕はこのスタイルをどんどん積み重ねていきたい。監督が僕に代わってから、前からのディフェンスは、意識できてきていると思うんです」

――昔の鹿島とはちょっと違いますね。堅守と言われますが、後ろでじっと守るイメージは薄い。鹿島のルーツはブラジルにあると思いますが、プレッシングという意味でヨーロッパ的。他のJリーグのクラブに比べると、それはより鮮明になります。

「そこを見てもらえているというのは僕は嬉しいです。クラブW杯でも、強い相手にただ引くのではなくて、自分の方からも奪いにいくという姿が大勢の人に伝わったから、喜んでいただけたのかな、と」

――レアル・マドリード戦のボール支配率は61対39。かつてサントスがバルセロナと戦った時が71対29(2011年、結果は4-0でバルサ)で、そうなったら絶対に勝てない。見てる人もつまらないだろうなと思います。ですが、最初の何分かを見て、これは期待できる、いけるかもしれないと閃(ひらめ)きました。よく引きませんでしたね。一歩間違えば、大敗もあり得るというのに。

「それでも打ちに出ていった。そこが嬉しかったです。決勝だから強気にいけたこともあります。ミーティングでも『相手を引き込むんじゃなくて、自分たちのスタイルを最後まで貫こうよ』って話しました。

 まず、クラブW杯に臨むにあたり最初に話したのは、『4試合戦おう』ということでした。で、さらに『4試合勝つ』。ミーティングの最後に、クラブW杯のトロフィーを写真で見せて、『これを獲りにいこうよ』と。それが、試合が進む中で『現実味を帯びてきたね』という話も出てきて、決勝に進む頃には全選手が疑いなくそちらを向いていた。

 もうひとつ、『鹿島はJリーグ発足の10チームに入ることが当初、”99.9999”パーセント不可能と言われたクラブだった』と、その経緯を示すYouTubeの映像を見せたんです。当時の川淵(三郎)チェアマンが出演した番組なんですけれど、その画面の右上に、小さい番組のサブタイトルが入っていたんです。『日本のサッカーが世界一になる日』。前日、その映像を見てそれに気がつき、思わず鳥肌が立っちゃって、これは選手に見せないわけにいかないとなり、『20何年前のこの映像に”日本が世界一になる日”って書いてあるよね。これってまさに、我々の明日の姿じゃないか』という話をしました」

――それにしてもあのような展開になるとは。

「でも、絶対に勝てない相手とは思っていませんでした。僕はバルセロナが好きで、バルサのようなサッカーがしたいなと思って試合を結構見ているのですが、それだけに、バルサにはカウンターで得点は奪えても、徹底的に繋がれて、結局は前の3人にゴールを獲られちゃうんだよな、というイメージしか抱くことができません。ですがレアルには、普段あまり試合を見てない分、そうしたイメージが湧いてこなかったんです」

――日本人はバルサの方がやりにくいのではないでしょうか。戦い方に差があるイタリアやチェルシーのようなチームは、バルサの方がやりやすいけど、日本人はよくも悪くも、何となくあのテイストを持ってしまっていて、同系列でしょう。

「似てますよね。似た部分の競い合いになると絶対に勝てない。ほんと、そう思います。もし相手がバルサだったら、その前に嬉しくて舞い上がってしまっていたかもしれませんが(笑)」

――レアルの方がズレが狙えそうな。

「点を取れるかもしれないと、ちょっと期待が持てたんです、イメージで。失点はするけど、点を取ることはできる。ディフェンスに隙はあるなと感じたので。やられるだけというイメージはなかったです」

――バルサはボールを取り返すのが速い。それが高い支配率の源だと言われます。

「そうなんです。そこがすごいところ。そういう意味では、うちは前線の選手も守備意識は凄く高いし、切り替えも速い。あの奪い方をうちも目指して、実践していきたいです」
(つづく)

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2017/02/24/post_6/index.php


◆J1リーグ戦2万ゴールまであと156点!節目ゴールは誰に…(ゲキサカ)




 2017シーズンのJ1リーグ戦が25日、J2リーグ戦が26日に開幕する。3季ぶりの1ステージ制の復活、DAZNの参入による賞金の大幅増など、今季は大改革のシーズンとなる。

 通算記録ではまずはJ1リーグ戦の2万ゴールの節目に注目が集まりそうだ。昨季終了時でJ1は1万9844ゴール。節目までは156得点となっている。昨季のJ1通算得点は805得点。単純計算すると、1節あたり23.7得点決まっていることから、これを当てはめると、4月16日の第7節あたりで決まることになる。

 2005年5月8日に当時ガンバ大阪のFW前田雅文が決めた1万ゴールは、カウントダウンが行われるなど、大きな注目を集めた。1万単位の節目は貴重なだけに、今回も注目してみてみたい。

1 マイヤー(V川崎)        500 水沼貴史(横浜M)
1000 メディナベージョ(横浜M) 1500 城彰二(市原)
2000 エジソン(平塚)      2500 江尻篤彦(市原)
3000 三浦泰年(V川崎)      3500 高木琢也(広島)
4000 横山貴之(C大阪)      4500 レディアコフ(横浜F)
5000 バジーリオ(柏)      5500 佐藤一樹(横浜FM)
6000 鈴木秀人(磐田)      6500 長谷川祥之(鹿島)
7000 久保竜彦(広島)      7500 久保山由清(清水)
8000 崔龍洙(市原)       8500 ヴァスティッチ(名古屋)
9000 斎藤大輔(市原)      9500 安貞桓(横浜FM)
10000 前田雅文(G大阪)    10500 今野泰幸(FC東京)
11000 アンドレ(京都)     11500 田中佑昌(福岡)
12000 ウェズレイ(広島)    12500 マルキーニョス(鹿島)
13000 巻誠一郎(千葉)     13500 鄭大世(川崎F)
14000 中山博貴(京都)     14500 赤嶺真吾(仙台)
15000 辻尾真二(清水)     15500 ラフィーニャ(G大阪)
16000 藤田直之(鳥栖)     16500 永井謙佑(名古屋)
17000 鈴木大輔(柏)      17500 家長昭博(大宮)
18000 興梠慎三(浦和)     18500 塩谷司(広島)
19000 高山薫(湘南)      19500 遠藤康(鹿島)
※所属は当時

 チーム別のJ1通算勝利では鹿島アントラーズが452勝で飛びぬけて数字を伸ばしている状況だが、通算2位の横浜F・マリノスが399勝で、400勝の節目に王手をかけている。開幕戦の浦和レッズ戦での記録達成が期待される。アルビレックス新潟も通算150勝まであと1勝に迫っており、開幕戦での記録達成が注目される。

 また3位で追う浦和も379勝。昨季は23勝で同様の成績を残せれば、400勝達成も可能だ。柏レイソルは300勝まであと7勝、ヴィッセル神戸は200勝まであと14勝に迫っている。

▽J1通算勝利数
鹿島 452
横浜FM 399
浦和 379
名古屋 378※
G大阪 367
清水 364
磐田 351
広島 331
柏 293
千葉 227※
東京V 226※
FC東京 218
C大阪 212
川崎F 208
神戸 186
新潟 149
大宮 124
湘南 123※
横浜F 117☆
京都 104※
仙台 97
大分 76※
福岡 71※
鳥栖 68
甲府 62
札幌 35
山形 30※
松本 7※
横浜FC 4※
徳島 3※
※は今季J2、☆は消滅

 個人成績では通算出場試合数に注目したい。J1通算2位で並ぶガンバ大阪のMF遠藤保仁と横浜F・マリノスのDF中澤佑二が、550試合まであと13試合。鹿島アントラーズのGK曽ヶ端準が通算500試合まであと2試合、同じく鹿島のMF小笠原満男も500試合まであと6試合と迫っている。J1通算得点は1位のFW大久保嘉人が171得点でトップ。FC東京に移籍して心機一転の今季、前人未到の200得点に迫る大爆発に期待したい。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210166-210166-fl

◆鹿島が圧倒!V予想1位/サッカー記者順位予想(ニッカン)




 日刊スポーツのサッカー担当による、恒例の順位予想を今年もお届けします。25日に開幕するJ1順位と、26日開幕のJ2からの昇格3クラブを記者がそれぞれ予想しました。

 最も支持を集めたのは昨季王者で昨年のクラブW杯で「世界2位」となった鹿島アントラーズ。すでに富士ゼロックススーパー杯も制し、ACLでも快勝発進。圧倒的な補強で票を集めました。

 次点は順当に浦和レッズ、3番人気はFW大久保嘉ら、こちらも大型補強のFC東京でした。

 とはいえ、この時期のニッカン順位予想は当たらないことで有名。1シーズン制に戻した今季は、動画配信のDAZN(ダ・ゾーン)と結んだ10年2100億円超の巨額の放送権料を原資に、優勝すれば配分金総額、約22億円がゲットできるんだ、ぞ~ん…。日刊スポーツは、大熱戦のJリーグを期待しています。

<以下、担当記者のコメント>

▼中島(札幌) 故障者多く開幕から苦戦しそうな札幌を期待込め15位

▼秋吉(仙台) 進化した堅守賢攻で仙台躍進。苦手ホーム克服なるか

▼斎藤(新潟) 昨季から引き続き鹿島に勢いと充実感。G大阪も互角

▼八反(Jリーグ、川崎F) 新戦力DAZNがミスなく中継こなせばMVPを贈る

▼木下(東京) 東京初Vだ…と言いたいけれど昨季担当の鹿島強すぎ

▼岩田(大宮、横浜、甲府) 前線外国人選手が強烈。老練な監督の手腕も含め初V

▼盧(Jリーグ) 地元愛にあふれる鹿島が連覇。DAZN中継にも注目

▼鎌田(鹿島) 鹿島国内20冠はプロ20年目小笠原と20歳鈴木の奮闘で

▼岡崎(浦和、柏) 昨季年間で強さを見せた浦和が1ステージ制は最右翼

▼石川(記録) 年間2ケタ得点を計算できそうな選手が多いのが浦和

▼荻島(編集委員) 鹿島の安定感、勝負強さは1ステージ制でこそ生きる

▼前田(磐田) 鹿島、浦和は補強十分。MF中村俊加入の磐田に期待

▼保坂(清水) 清水10番白崎がブレークの予感。静岡ダービーも激熱

▼益子(C大阪、広島) 05年以来の「C」「G」大阪のV争い期待。神が追う

▼小杉(G大阪、神戸) G大阪で伸びしろ十分の若手井手口&堂安の爆発期待

▼菊川(鳥栖) 昨季メンバー軸に戦力増強の鹿島が断トツの優勝候補

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1783219.html

◆【ニューカマー・レコメンド】果たせなかったイメージを変える作業。小さな体で大きく羽ばたく:杉本太郎(鹿島→徳島)(J's GOAL)



試合2日前に行われる紅白戦では、時折、まばゆいばかりの光を放つ選手が控え組から出てくる。見る者の視線をギュッととらえて離さず、百戦錬磨のベテラン組を慌てさせる生き生きとした若さの発露。昨季、杉本太郎は何度となくまばゆい光を放っていた。閃光のような切れ味鋭いドリブルで中盤を切り裂いていくと、ムキになった主力組の選手はファウルで倒すしかなかった。バッタリ地面に叩きつけられても、額にかかる前髪を払うだけで文句も言わずもう一度仕掛けていく。いまでは日本を代表するCBとなった昌子源をして「懐に入られたら面倒くさい」と言わしめる敏捷性を武器に、杉本太郎は誰にも真似できない輝きを放っていた。しかし、それは練習場のなかのみ。試合のなかでは発揮できなかった。

昨季、鹿島は2列目に怪我人が続出した。遠藤康と中村充孝を負傷で欠き、カイオもシーズン途中で中東に移籍したため2列目の選手たちには大きなチャンスが到来したのである。若手のなかで最も期待されたのが杉本太郎だろう。しかし、そのチャンスをものにしたのは杉本ではなく鈴木優磨だった。FWだけでなく右MFのポジションも自分のものにすると2ndステージ17試合にすべて出場。杉本も9試合で起用されたが奪ったのはわずか1得点。鈴木は5得点とチームNO.1の結果を残した。

練習で対峙することが多い昌子は、2人のなかに違いを見ていた。
「太郎はたぶん“代役”と思っていた。そこがポジションを獲ろうと思っていた優磨と違うところだと思う」

レギュラー選手の怪我で巡って来たチャンスだとしても、そこで結果を出してしまえば周囲の見方は変わる。ゴール前で迎えたチャンスの数自体は鈴木と差はなかった。しかし、欲望を剥き出しにして結果に繋げる気持ちの強さに欠けていたとしか言いようがない。クロスにあと数cm足が届かず、決定機で放ったシュートはヒットしない。そうした場面は1度や2度ではなかった。

そうした自分を変えたかったのだろう。徳島からオファーが届いたとき「絶対に結果を残して成長して帰ってきます。行かせてください」と強化部に直訴した。鹿島ではサイドのポジションしか与えられなかったが彼の本職は中央。まわりの味方を使いながらゴール前に入って行くことを一番得意とする。

昨季「イメージを変えていく作業を始めてるんです」と言っていた作業は結局完結しなかった。1年持ち越された課題を徳島の地で果たす。

以上

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★ 徳島ヴォルティスシーズン開幕戦!★
明治安田生命J2リーグ 第1節
2017年2月26日(日)16:00キックオフ/鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス vs 東京ヴェルディ
チケット好評発売中!

2017.02.24 Reported by 田中滋

http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00026596/

◆【ニューカマー・レコメンド】金森のチャレンジ。「博多のプリンス」から「日本のプリンス」へ:金森健志(福岡→鹿島)(J's GOAL)




初めて彼に会ったのは2013年の1月。第一印象は、さわやかな好青年というもの。どんな時も笑顔を絶やさない姿からは、穏やかな性格が感じられた。報道陣に囲まれると、言葉をひとつずつ選びながら、たどたどしく答えていた初々しい姿も懐かしい。けれど、ピッチに立つと、その印象が一変した。並みいる先輩に向かって物おじすることなく、堂々と1対1を仕掛け、ゴールを目指した。そのプレーには、誰にも負けないという強い気持ちが表れていた。

そんな彼の姿勢を大切にしたのだろう。当時、アビスパの指揮を取っていたマリヤン プシュニク監督は、2013シーズンの開幕戦で途中出場ながら金森健志を起用。その後も、中心選手として使い続けた。そして、その期待に応えるように金森は力を付けていく。同年8月に、初めて年代別代表(U-19)に選ばれると、リオオリンピックを目指す手倉森ジャパンの常連となり、2014年にはアジア大会に出場。アビスパの選手としては、山下芳輝以来、実に16年振りとなる快挙だった。その活躍ぶりは福岡のメディアで大きく扱われ、金森だけではなく、アビスパの存在がクローズアップされることとなった。

そして、年代別代表に選ばれ続ける中で、金森は精神的にも逞しくなっていく。どんな時も笑顔を絶やさず、誰にでも気さくに接する姿はそのままに、カメラの前では堂々と自分の言葉で想いを伝えるようになり、代表選手としての自覚と、期待を背負ってプレーすることの責任を口にするようになる。そして、「口だけの選手にはなりたくない」と話す金森は、そうした想いをプレーにぶつけ、試合を重ねるごとに輝きを増し続けた。

そんな金森を、ファン、サポーターは「博多のプリンス」と呼んだ。代表チームでプレーする姿はサポーターの誇りであり、Jリーグで強豪相手に仕掛ける姿はサポーターの希望だった。「福岡の選手としてオリンピックに行く」(金森)。その目標は果たせなかったが、金森がサポーターに夢と希望を与え続けたことを否定する者はいない。

そして2017年、金森は鹿島への移籍を決断、新しい道を歩き始めた。目指すところは日本代表。高校時代は病に襲われた母親のために、プロに入ってからは福岡のサポーターのために、その力を存分に発揮してきた金森は、今度は日本のサッカーファンに夢と希望を与えられる存在になることを目指して、新たなチャレンジを始める。

それは簡単な道ではない。強豪鹿島のチーム内での競争の厳しさは、福岡のそれと比較などできるわけもなく、現状では、ベンチ入りすることさえも難しいかもしれない。また、Jリーグの強豪であり続ける鹿島が背負う責任は重く、ファン、サポーターの目も厳しいだろう。けれど、その壁の先に、鹿島を、Jリーグを、そして日本を代表する選手と呼ばれる日が待っている。

2月6日、JリーグDAZNニューイヤーカップで久しぶりに彼と会った。「どうです、この色、似合ってるでしょ?」。アントラーズレッドのユニフォームを身にまとい、以前と変わらない、さわやかな笑顔で話しかけて来た金森に、素直に返事をすることはできなかった。同時に、その色が、いつか彼の色になることを願う自分もいた。それは、彼と4年間をともに過ごした人たちに共通する想い。近い将来、さらに大きくなった姿を、誰もが待ち望んでいる。

以上

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★鹿島アントラーズシーズン開幕戦!★
明治安田生命J1リーグ 第1節
2017年2月25日(土)14:00キックオフ/茨城県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ vs FC東京
チケット好評発売中!

2017.02.24 Reported by 中倉一志

http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00026083/

◆【鹿島 vs FC東京】 ウォーミングアップコラム:すでに攻守で鹿島の鍵を握る選手となったレオ シルバ(J's GOAL)






「おつかれさまで~す」

明るい笑顔と軽い会釈も交わるその挨拶の主はJ屈指のボールハンター、レオ シルバだ。イントネーションもほぼ完璧な日本人。目を閉じて彼の声を聞いたらあの容貌が思い浮かぶかはなはだ疑わしい。練習後にサポーターから呼び止められればにこやかに応じ、求められる前に手袋を外してサッと手を差し出す。その気さくな人柄は、すでに鹿島サポーターの心もギュッと掴んでいることだろう。

それはプレーの面でも変わらない。かつてボランチにルイス アルベルトが在籍していたことからブラジル人にはポルトガル語で指示を出すようにしてきた昌子源が、同じように声をかけようとすると「日本語でいいよ」と答えた。試合のなかで自分が飛ばす指示もつねに日本語だ。

守備力のすばらしさは誰もが知るところだが、より輝きを見せ始めたのは攻撃面。タメをつくり、角度をつけたパスを前線に通す様は「ビスマルクのよう」(クラブ幹部)と形容されるほど。FUJI XEROX SUPER CUP 2017でも浦和を相手に牙をむき、2点目はレオ シルバのパスから始まったカウンター。鹿島の心臓部分さえもギュッと掴んでしまった。

右へ左へ動きすぎる守備も、ボールを奪ってから自分で運んでしまおうとする攻撃も、鹿島のスタイルに完全にマッチしているわけではない。しかし、いま鹿島はレオ シルバを中心に動きだそうとしている。

文:田中滋(鹿島担当)

明治安田生命J1リーグ 第1節
2月25日(土)14:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs FC東京

http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00026903/

◆日本版バルサだ!鹿島、新ユニで連覇へ 石井監督「目標は全タイトル獲得」(サンスポ)


バルサ仕様の新ユニホームで躍動するFW鈴木(6日、ニューイヤー杯)。鹿島が日本版バルサとなり、連覇を目指す

 「2017明治安田生命Jリーグ」が25日に開幕する。昨季リーグ覇者の鹿島はホームでFC東京と対戦する。昨年12月のクラブW杯で世界2位となった“常勝軍団”は世界屈指の強豪クラブ、バルセロナ(スペイン)に似た“バルサカラー”の新ユニホームで連覇に挑む。

 常勝軍団にふさわしい“鎧”だ。鹿島が25日の開幕戦(対FC東京、カシマ)で濃紺に深紅の横じまが入った“バルサカラー”の新ユニホームをホーム初披露。スペインの“本家”バルセロナに負けぬ圧倒的な力で、リーグ連覇に挑む。

 24日の練習前、石井監督は「去年は去年。このチームで新しい結果を残していかないといけない」と選手に話した。昨季はCSを勝ち抜いてリーグを制したが、年間勝ち点では首位浦和に15点差をつけられた。指揮官は「チャレンジャー」と謙虚に構えながら「目標は全タイトル獲得」と自信も見せる。

 昨年12月のクラブW杯では、決勝でレアル・マドリード(スペイン)と激闘を演じた。強豪を本気にさせたことで選手たちに自信が生まれ、DF昌子は「経験値も(レアルに)追いつかないといけない。そのためにFC東京にはしっかりと勝つ」と必勝を誓った。

 鹿島は現在、J1で断トツの通算1428得点。さらにホームゲームでの同800得点まであと3点と、開幕戦でいきなり大台到達の可能性もある。開幕ダッシュを決めて勢いに乗り、リーグ連覇、そしてアジア制覇へ。鹿島が名実ともに“日本版バルサ”を目指す。 (一色伸裕)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170225/jle17022505020010-n1.html

◆7戦7発中!優磨“切り札”投入で2年連続弾へ意欲(スポニチ)


明治安田生命J1開幕戦  鹿島―FC東京(2017年2月25日  カシマ)


 狙うは2年連続開幕戦ゴールだ。鹿島のFW鈴木は対外試合で7戦7発と絶好調だ。切り札として試合途中から投入されることが濃厚で「入る前に勝っていてくれたら一番いいけど、入ったらもちろん点は狙っていきたい」と力を込めた。

 昨季はG大阪との開幕戦に途中出場で決勝ゴールを挙げるなど、8得点をマーク。元日本代表FWの柳沢コーチが高卒2年目に挙げた記録に並んだが、「2桁取ってスタメンを取っているイメージだった」と満足はしていない。今季はリーグでの15得点を目標に設定。新加入のFWペドロ・ジュニオールから、足元の技術やパスを受けるための相手との駆け引きの仕方を見て学ぶなど、成長のために貪欲だ。

 J最速での達成が見込まれる、クラブ通算ホーム800得点までは残り3得点。鈴木の今季初ゴールが節目に重なる可能性もある。「与えられた試合で結果を残すことだけを考えている。(周囲からの期待の高さは)自分でも感じている」と鈴木。チームが目指すリーグ2連覇のために。成長著しい20歳が、開幕戦からその存在感を見せつける。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/02/25/kiji/20170224s00002000318000c.html

◆【鹿島vsFC東京プレビュー】大型補強で連覇狙う鹿島、FC東京戦は本拠地で07年以来負けなし(サッカーキング)



■鹿島アントラーズ リーグ連覇へ油断なき王者、大型補強でチーム内競争も過熱

 リーグ連覇を狙う鹿島はホームでFC東京を迎え撃つ。石井正忠監督は開幕の試合について「ただの1試合だとは思っていません。スタートが大事になる」と強調。レオ・シルバ、ペドロ・ジュニオール、レアンドロ、クォン・スンテと助っ人枠4を全て入れ替えるなど、大幅な補強を行った。お互いの信頼関係や連係を構築する上で、良いスタートを切れるか、切れないかは今後のチーム運営に大きく影響すると考えている。

 その点で、ゼロックススーパー杯の浦和戦、ACL開幕戦の蔚山現代戦を連勝でスタートできたことは大きな意味を持つ。先発を6人入れ替えての勝利に、金崎夢生は「メンバーが代わってもやることは変わらない。そういうのもチームとして出せたかなと思う」とチームの収穫を挙げながら、「どのポジションも気が抜けない」という危機感も口にしている。

 リーグ開幕戦でも蔚山現代戦から先発メンバーの入れ替えが行われるようだ。注目されたボランチは、小笠原満男、レオ・シルバがコンビを組み、FWではペドロ・ジュニオールが先発に復帰する見込み。2列目は土居聖真、遠藤康で臨む。同じく大幅な戦力補強を行ったFC東京を勢いづかせないためにも、ホームで開幕白星発進したいところだ。(totoONE編集部)



■FC東京 王者撃破へのカギは「球際の勝負」

 大型補強を行い、特に攻撃陣が入れ替わったFC東京にとって、期待のシーズンが開幕する。大久保嘉人、 高萩洋次郎、永井謙佑ら、新加入選手は適応力も高く、チームへのフィットはここまでスムーズにきたと言えるだろう。中島翔哉を含め、前線には異なる特徴を持つ選手が揃うが、現時点ではメンバーを固定せずにトライを続けてきたため、コンビネーション不足は否めない。試合や相手によってメンバーを使い分け、多彩な攻撃パターンを見せるためには、今後、さらに熟成度を高めていくことが必要だ。

 開幕戦は、昨季王者との対戦でもあり、まずは篠田善之監督の元、昨季から継続して積み上げてきた「堅守」を発揮したい。監督自身も「鹿島は個々の能力が高く、新たな選手が加入してもチームとしてのまとまりがある。彼らにスペースと時間を与えると、自由にプレーさせることになる」と警戒する。そのため、レオ・シルバや小笠原満男、永木亮太を擁する鹿島の中盤に対して、球際の勝負で上回ることができるかがカギ。セカンドボールを拾って攻撃に転じ続けることができれば、カウンターからのチャンスを増やせるはずだ。

 2007年以来勝利がなく、苦手とするアウェイ・カシマスタジアムだが、高萩にとっては「(2013年シーズンの広島において)優勝を果たしたスタジアム」。永井も「プロ入り後初めて複数得点をとった場所」(2012年6月16日J1・第14節)と、ことさら苦手意識はなく、選手それぞれに「打倒、鹿島」というモチベーションは高い。新加入選手がもたらす精神的な効果も活かして勝利をつかむためには、90分間に渡って隙を作らず、手堅いゲームに持ち込めるかがポイントになるだろう。(totoONE編集部)

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170224/555251.html?cx_cat=page1

◆鹿島、組織力で勝負 J1開幕、FC東京戦(茨城新聞)


新戦力、チームに適応



明治安田J1は25日、25年目のシーズンが開幕する。第1節第1日は各地で7試合があり、連覇に挑む鹿島は、カシマスタジアムでFC東京を迎え撃つ。キックオフは午後2時。両者とも積極的な補強で昨季から戦力を上積みしており、好勝負が期待される。

鹿島は既にゼロックス杯とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を戦い、公式戦2連勝中。石井監督は「この流れをJリーグにもつなげ、開幕戦で勝ちたい」と好発進を狙う。

リーグ戦前に2戦したことで、鹿島の新戦力はチーム戦術に適応してきた。小笠原と中盤の底でコンビを組むレオシルバは「コミュニケーションがしっかり取れている」と強調。GKの権純泰も「DF陣との連係は徐々に良くなっている」と手応えを口にする。

FC東京はJ1歴代最多の171得点を誇るFW大久保嘉ら、各ポジションに日本代表クラスがそろう。攻守のバランスが取れ、手ごわくなったが、遠藤は「補強すれば強くなるものでもない」と強気だ。鹿島は直近の試合でも見せた高い組織力で、攻守に隙を見せない試合運びを貫きたい。

鹿島は開幕戦後も過密日程が続くため、勝って勢いを持続したい。昌子は「連戦は言い訳にできない。ACLのように開幕で勝ちいい入りをしたい」と、力を込めた。      (藤崎徹)

リーグ戦開幕戦に向け調整する小笠原(中央)ら=クラブハウスグラウンド



http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14879468251876

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