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チームは3連勝、序盤戦の不振を脱出。
[J1 14節] 名古屋 1-3 鹿島/2020年9月5日/豊田スタジアム
鹿島アントラーズの高卒ルーキー荒木遼太郎が名古屋グランパス戦、1-0で迎えた37分にレオ・シルバとの連係から強烈な右足のショットを突き刺して、試合を大きく動かすチーム2点目を奪ってみせた。その後、両チームともに1点ずつ奪い合い、鹿島が3-1で勝って連勝を「3」に伸ばした。6勝3分6敗の9位で序盤戦の低迷を抜け出し、勝率を5割にした。一方、一時は無敗で2位につけていた名古屋だが、7勝3分3敗で消化試合が2試合多い首位川崎フロンターレと14ポイント差の勝点24で暫定4位。
東福岡高校から今季加入したアタッカーが、再び大仕事をやってのけた。
2試合ぶりのリーグ戦での先発復帰を果たした背番号26が、敵陣ゴール前で相手へのチェイスからボール奪取に成功。すぐ近くにいたレオ・シルバにそのボールを預けて、縦へ抜け出す。そこへ抜群のタイミングで相手の股を抜くスルーパスが放たれると、荒木はワンタッチから豪快に右足を振り抜いて名古屋のゴールネットを揺らした。
荒木はゴールシーンを次のように振り返った。
「レオを呼んだら、上手くパスを出してくれました。あとはゴールキーパーとほぼ1対1の状況になり、冷静にシュートを打つだけでした。(シュートについて)スペースが空いているのが見えて、自分もフリーであると分かっていたので、まずワンタッチして、しっかり冷静にキーパーを見ながら流し込むだけでした」
途中出場から初ゴールを決めた8月16日の10節・ヴィッセル神戸戦(△2-2)以来、5試合ぶりの得点。しかも先発で、勝利につながるゴールは初めて。鹿島の彗星が、より強烈な輝きを放つ一撃を突き刺してみせた。
「ここで3連勝できて、どんどんもっと勝っていけるように、よりチームに貢献していきたいです」
まだ2点――。荒木は目をギラつかせ、早くも次なる4連勝、そして3点目を貪欲に狙っていくことだけしか考えていなかった。
[文:サカノワ編集グループ]
◆鹿島の彗星、荒木遼太郎が閃光を放つ一撃「レオを呼んだら上手くパスを出してくれた」(サカノワ)