中田浩二、新井場徹、柳沢敦の合同引退試合。彼ら3人の他に興梠慎三、マルキーニョス、三浦カズ、福西崇史がゴールを決めて5−2で鹿島レジェンズが勝利。ケガのリハビリをしている内田篤人も来てくれて、とても楽しい一日でした。
日刊鹿島アントラーズニュース
Ads by Google
2015年7月7日火曜日
◆偶然か運命か…新井場のデビュー戦と引退試合が7月5日で重なる(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?166598-166598-fl
[7.5 ENCORE 合同引退試合 ANTLERS LEGENDS 5-2 KAY FRIENDS カシマ]
運命を感じずにはいられなかった。1997年7月5日、万博記念競技場で行われたJ1第1ステージ第13節浦和戦、当時ガンバ大阪の下部組織に所属し、2種登録されていた高校3年生の新井場徹がプロデビューを飾った。そしてちょうど18年後の2015年7月5日、35歳になった青年はカシマスタジアムで行われた引退試合に出場した。
「高校3年の7月5日にJリーグデビューさせて頂きまして、今日7月5日に引退試合をして頂きまして、運命的なものを感じます」。常勝鹿島の一翼を担った男がこの日、正式にプロサッカー選手としてのキャリアに終止符を打った。
運動量豊富に左サイドを駆け上がる姿に、報道陣からは引退を惜しむ声も挙がった。しかし本人は「今日だけで判断しないでくださいよ」と苦笑い。「おかげで足が痛い」とおどけてみせた。
そして未練も全くないと話す。「何の悔いもない。このタイミングで辞めたからこういう舞台にも立てた。浩二とヤナギさんと一緒のタイミングで辞めてて良かった。今はホンマに良かったとしか言いようがない」と達成感に浸った。
ただ近年、リーグタイトルから遠ざかる古巣には厳しい注文も付けた。「このチームはタイトル以外は失敗のシーズンになる。今いる選手のまた次の選手にもそれを伝えていってもらわないといけない」とし、「それがこのチームの使命だと思う」と常勝軍団復活を期待した。
※敬称略
(取材・文 児玉幸洋)
◆終盤は中田浩二の“一人舞台”に…「最初から敵が多いなと」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?166599-166599-fl
[7.5 ENCORE 合同引退試合 ANTLERS LEGENDS 5-2 KAY FRIENDS カシマ]
主役3人のうち、柳沢敦と新井場徹は前半のうちに得点を決めていた。一方の中田浩二は、チャンスがありながらもなかなか決めきれない展開となっていた。「申し訳ないなと思いながら」プレーしていた中田だが、シュートが決まらない展開が面白さに変わっていった。
後半22分、3選手とゆかりのあるサッカー界の仲間たちで編成された「KAY FRIENDS」がPKを獲得した。キッカーを譲り合っていたため、ゴールのなかった対戦相手の中田が自らキッカーに名乗りを上げる。「ボール持ったら(中村)俊輔も『面白いね』って言ってくれた」。ただ「みんな止めろ止めろって言ってて」と苦笑い。GK曽ヶ端準が完璧に読み切る“期待通り”の展開に、敵味方関係なく選手たちも盛り上がる。「みんな嬉しそうに、両チームともハイタッチして。おかしな光景でしたね」と首をかしげた。
さらに終盤戦は、柳沢がスピーチで「僕がピッチにいたことを覚えてますか?」と自虐ネタをはさむほど、中田の独り舞台となった。後半33分、同38分に蹴ったFKは枠を外れる。同35分の壁をひざまずかせたFKは枠を捕えたが、GK楢崎正剛に弾き出されてしまった。「最初から敵が多いなと思っていた。前半から僕がゴール前に行くと、お前には取らせないよと言われていた。冗談だと思っていたら、本当に多かった」。
しかし最後にはきっちりお膳立てもされた。後半40分、柳沢の突破から獲得したPKを中田がセット。宮島一代主審もバニシングスプレーでPKスポットに「KOJI」と記した。「素直に嬉しかった」と話した中田。PKを蹴る前に楢崎としっかり話し込んだこともあり、見事に逆を突くPKをゴール右隅に蹴り込んだ。
この日、引退試合を迎えた中田だが、今季から鹿島のクラブ・リレーションズ・オフィサー(C.R.O)に就任。すでに第2の人生をスタートさせている。また、Jリーグと立命館大による経営人材育成プログラム「Jリーグヒューマンキャピタル(JHC)」の第1期生にもなった。
開講式で話した「いつかはチェアマンになりたい」と話したことも話題を呼んだ。これについては「言葉が大きすぎて、一人歩きしている部分がある」としながらも、「自分は国内だけでなく欧州のサッカー界で見てきたものがある」と胸を張る。「現場だけでなく、経営や事業にも結びつけられれば、日本サッカーはもっともっと良くなると思う」と目を輝かせていた。
※敬称略
(取材・文 児玉幸洋)
◆鹿島が中田浩、柳沢、新井場の引退試合を開催…中田浩CROによる最初のビッグイベント(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150706/328100.html
中田浩二、柳沢敦、新井場徹の合同引退試合が行われた [写真]=Getty Images
文=青山知雄
『ENCORE supported by JIM BEAM 中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合』が5日、茨城県の県立カシマサッカースタジアムで開催され、鹿島アントラーズOBによる『ANTLERS LEGENDS』と、日本代表や他クラブでともにプレーした『KAY FRIENDS』が対戦。20.503人の大観衆が集まる中、日本サッカー界に名を残す名選手たちが集結して中田、柳沢、新井場の新たな門出を改めて祝った。
この引退試合は、昨シーズン限りで現役を退き、クラブリレーションズオフィサー(CRO)として活動する中田が「何回も会議に出たり、選手たちに声を掛けたりしながら、ずっと自分でも携わってきた。CROとして初めて関わった大きな仕事」というビッグイベント。当初は中田、柳沢の合同引退試合で進められていたが、年明けに新井場が引退を発表したことで、中田が新井場を含めた3選手での開催を提案。これを柳沢が快諾し、当初は固辞していた新井場が中田の呼びかけに応えたことで実現したという。
この試合には三浦知良(横浜FC)を始め、中山雅史や名波浩(ジュビロ磐田監督)、中村俊輔(横浜F・マリノス)、小野伸二(コンサドーレ札幌)ら日本サッカーを支えてきた選手たちが名を連ねた。前日に結婚式を執り行ったという内田篤人(シャルケ)も杖をつきながらエンジの22番を着け、応援団長として参加。中田は「カズさんやゴンさんはヤナギからお願いしてもらったほうがいいと思って声を掛けてもらいましたが、基本的には僕がクラブのCROとして、アントラーズOBやKAY FRIENDSの選手たちにも自分で電話をして参加をお願いしました。ヤット(遠藤保仁/ガンバ大阪)のように所属クラブのイベントなどで参加してもらえなかった人もいますが、本当にみんなに協力してもらえてありがたかった」と感謝の気持ちを口にしていた。
試合は大いに盛り上がった。
開始早々に主役の一人である中田が「相手のGK(武田博行/セレッソ大阪)が現役選手じゃなければ決まっていたと思う」という強烈な左足ミドルで幕を開けると、17分には左サイドで中田、増田忠俊とつないだボールを新井場がカットインから右足シュート。GKが弾いたところを柳沢が右足で押し込み、主役が絡んだアタックでANTLERS LEGENDSが先制点を奪う。
もちろん役者がそろったKAY FRIENDSも負けてはいない。30分、中山が倒されて得た直接FKをカズがワンステップで右足を振り抜いてゴールネットを揺らす。カズ自身「このスタジアムではJリーグ元年の最終節で左足で決めて以来」という直接FKで試合を振り出しに戻す。
千両役者の競演に湧くスタジアムは、果敢な攻撃参加を見せる新井場への応援で前半のピークを迎える。
39分、大「アライバ!」コールを背にした新井場が自陣深くからドリブルを開始。どんどん持ち上がっていく主役に対し、名波がペナルティエリア付近で巧みに届かない距離からスライディングを仕掛ける演出を見せる。新井場は大歓声の中でゴール前まで進入すると、右足を振り抜いて勝ち越しゴール。その後も「あらいばさーん、頑張ってー!」、「あらいばさーん、もう1点取ってー!」とコールされると、さすがに息が切れたのか、ゴール前まで足を運んで人差し指を口に当てるアピール。KAY FRIENDSが福西崇史が場内の空気を読まずにスピードに乗ったドリブルから同点弾を決めて2-2としたところで和やかな雰囲気のまま前半が終了すると、新井場はピッチ中央にセットされていたマイクを手にして「ちょっと待ってくれ!あまりにも無理がある!」と笑いを誘っていた。
後半も主役たちが輝いた。ANTLERS LEGENDSは53分、柳沢が左サイドから折り返したボールに走り込んだ興梠慎三(浦和レッズ)がダイレクトで合わせてゴール。鹿島の“新旧13番”によるコンビネーションで再び勝ち越しに成功する。
ここからはメインキャストの中で一人だけゴールを決めていない中田の独壇場に。22分、KAY FRIENDSがPKを得ると、「誰が蹴るか、決めかねていた」と知った中田が99番の白いユニフォームになってペナルティスポットへ向かう。味方だったはずの曽ヶ端準は「下に着込んでいたのは知っていたけど、まさかあそこでPKを蹴りに来るとは」と苦笑い。だが、両チームの選手から「止めろ!」とエールが飛ぶと、中田のキックを曽ヶ端が横っ飛びでセーブ。参加予定だったナインティナイン矢部浩之さんのユニフォームに変身しながらゴールを挙げることはできなかった。するとゴール裏サポーターはいつも「ゴールカーシマー」と歌っているチャントを「ゴールナーカター」と歌詞を変えて楽しみ始める。
30分過ぎからは立て続けに直接FKのチャンスを得るが、小笠原満男(鹿島)の配慮で壁の中央を空けたり、壁に入った選手が全員片ひざをつくなどしても決められず、ついに場内からはブーイングが……。
そして84分、その時がやってきた。ANLTERS LEGENDSがPKを得ると、茨城県出身の宮島一代主審がペナルティスポット付近にバニシングスプレーで「KOJI」の文字を浮かべる。先日、元ブラジル代表MFアレックスの引退試合で主審が見せた粋なはからいを日本でも行うと、待ち構えるGK楢崎正剛は大きく左サイドを空けて立った。中田は「あれだけ大きく空けてもらえたらね。でも、それでナラさんが逆サイドに飛びついてきたらどうしようかと思った(笑)」と振り返っていたが、これを左足キックでしっかり右下に沈めると、チームメートが駆け寄って面目躍如の主役を胴上げで祝った。
終了間際には新井場の左クロスをマルキーニョス(ヴィッセル神戸)が頭で豪快に叩き込んだところで試合終了。中田がCROとしての責任を全うしてフル出場する奮闘を見せ、ANTLERS LEGENDSが5-2で勝利を収めた。
これからは3人がそれぞれ異なる形で日本サッカー界への貢献を誓う。
柳沢は今シーズンから鹿島へ戻ってトップチームのコーチとして常勝軍団復活へ力となるべく取り組んでおり、中田は鹿島のCROとして活動しながら、Jリーグと立命館大による経営人材育成プログラム「Jリーグヒューマンキャピタル」で経営を学び将来のチェアマンを目指している。新井場は地元・大阪で現役時代に立ち上げた「FCティアモ枚方」が昨年から関西1部リーグに昇格。同クラブの代表としてJFL昇格からJリーグ入りを目標に掲げているが、「今、開幕11連敗なんで来シーズンのJFL昇格は難しくなった。今はスポンサー集めが大変なんで、ぜひ紹介しておいてください」と笑顔で話していた。
登録:
投稿 (Atom)
Ads by Google
日刊鹿島
過去の記事
- ► 2024 (1106)
- ► 2023 (1261)
- ► 2022 (1152)
- ► 2021 (1136)
- ► 2020 (1404)
- ► 2019 (2168)
- ► 2018 (2557)
- ► 2017 (2892)
- ► 2016 (2193)
- ▼ 2015 (1859)
- ► 2014 (2464)