日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年8月6日日曜日

◇いたはずの航が…浦和MF宇賀神&DF遠藤、「あってはならない」痛恨の連係ミスで失点(ゲキサカ)




[8.5 J1第20節 浦和2-2大宮 埼玉]

 見ているだろうと思った。しかし、仲間は見ていなかった――。堀孝史監督の初陣となった浦和レッズは、前半26分にFW興梠慎三のPKで先制したものの、後半21分にMF宇賀神友弥とDF遠藤航の連係ミスから同点ゴールを献上してしまう。

 自陣左サイドでFKを得ると、宇賀神は「セットしてロングボールばかりになっていたので、リスタートを早くして後ろでしっかりボールをつなぎたかった」とすぐさま中央の遠藤へのパスを選択。しかし、ボールを蹴る前に「航の事を一瞬見て、見た瞬間は行けると思った」と仲間の動きを確認していたはずが、「出したときには見ていなかった」。

 一方の遠藤は「ポジションを取り直して、ゆっくり始めればいいと思っていた」とポジションを下げようと自陣ゴール方向に向かう。意思の疎通が図れていなかったため、宇賀神のパスは遠藤の後ろを通過すると、FWマルセロ・トスカーノに拾われてしまう。2人の守備体勢は整っておらず、MFマテウスへパスをつなげられると、左足の鮮やかなミドルを突きさされて試合を振り出しに戻されてしまった。

「審判の笛と同時に出した感じだった。まだ始まらないだろうという感じで、見ていなかった。もったいない失点」と遠藤が声を落とせば、宇賀神も「あってはならないミス」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)



いたはずの航が…浦和MF宇賀神&DF遠藤、「あってはならない」痛恨の連係ミスで失点


◆ヘタフェ監督、柴崎岳の印象を語る「日本人は真面目」「学ぶスピードすごい」(GOAL)



ホセ・ボルダラス監督は新たな背番号10に期待と信頼を示している。

ヘタフェを率いるホセ・ボルダラス監督は、この夏加入したMF柴崎岳がチームに何かを与えてくれる選手であるとの信頼感を示している。

昨季、冬の移籍市場でテネリフェに移籍した柴崎。リーガエスパニョーラ2部で半年間しのぎを削り、奇しくも1部昇格戦で戦ったヘタフェから関心を寄せられて今夏移籍を果たした。

だが、柴崎はまだスペインで半年を過ごしたばかりだ。ボルダラス監督はスペイン『マルカ』のインタビューで同選手について次のように話している。

「言葉の問題はある。制限がかかってしまうからね。我々はガクをサポートしている。そして、彼はすごいスピードで多くを学んでいるよ」

「日本人は非常に真面目だ。言葉を完全に理解していないとは言え、ガクの学習能力は高い。彼はプリメーラ・ディビジョンのコンセプトを知る必要がある。だが確実に我々に何かをもたらしてくれるであろう選手だ」


ヘタフェ監督、柴崎岳の印象を語る「日本人は真面目」「学ぶスピードすごい」


◆ヘタフェ柴崎岳がテストマッチで決勝ゴール!…新季へ順調アピール(サッカーキング)


柴崎岳

 ヘタフェに所属するMF柴崎岳が、5日に行われたテストマッチのジローナ戦で決勝ゴールを決めた。スペインメディア『Esport3』が伝えた。

 先発出場した柴崎はスコアレスで迎えた78分、右サイドのペナルティエリア脇で相手選手からボールを奪うと、そのままエリア内に進入。右足を振り抜き、シュートをゴール右上隅に突き刺した。

 試合はこのまま終了し、柴崎は決勝ゴールで1-0の勝利に貢献。シーズン開幕に向けて順調にアピールできているようだ。

 なお、ヘタフェは20日にアウェイで行われるリーガ・エスパニョーラ第1節のアスレティック・ビルバオ戦で新シーズン開幕を迎える。

ヘタフェ柴崎岳がテストマッチで決勝ゴール!…新季へ順調アピール


◆カシマスタジアムが霧に包まれる…鹿島対仙台でオレンジ色の公式球を使用(サッカーキング)



2017.08.05 18:30
県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ 2 終了 0 ベガルタ仙台

 2017明治安田生命J1リーグ第20節が5日に行われ、鹿島アントラーズとベガルタ仙台が対戦した。

 この日の茨城県立カシマサッカースタジアム付近は濃い霧に包まれ、24分からは通常の白い公式球ではなく、オレンジの公式球を使用。28分には審判団で試合続行を協議するため約3分間中断したが、現在は試合が続行されている。


カシマスタジアムが霧に包まれる…鹿島対仙台でオレンジ色の公式球を使用

◆【鹿島】濃霧視界確保不能で2度試合中断も2連勝、C大阪を1差追走(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ 第20節 鹿島2―0仙台(5日・カシマスタジアム)

 鹿島は2―0で仙台を下し2連勝。濃霧で試合が2度中断し視界が制限されたが、大岩剛監督(45)就任後の不敗記録を8試合(7勝1分け)に伸ばした。1試合消化の多いC大阪は、FW杉本健勇(24)が得点ランク首位の浦和FW興梠慎三(31)に並ぶ2得点などで、札幌を3―1で下し暫定首位をキープ。浦和は堀孝史新監督(49)の初陣で大宮と2―2で引き分けた。

 濃霧に惑わされはしない。「相手GKも見えなくて怖かった」(DF昌子)、「逆サイドは見えなかった」(MF三竿健)という視界不良の状況で、前半ロスタイムにFW土居が先制点。後半16分から10分間の中断を挟んでも攻め手を緩めず、後半ロスタイムにはFW鈴木が2点目で試合を決めた。相手に打たれたシュートは1本。視界を遮られても、強さは変わらなかった。

 試合開始前から垂れ込めた白い霧は時計が進むにつれ濃くなり、範囲を広げた。客席から手前の半分しか見えなくなり、同25分に飯田淳平主審(35)が蛍光オレンジのカラーボールへの変更を指示。同29分には主審が試合を止めて「続行する」と運営、両クラブの主将に伝えた。後半も晴れず、視界の確保不能を理由に後半16分から中断し、10分後に再開した。

 カシマスタジアムは海に近く、暖かく湿った空気が冷たい海面に触れて「海霧」が発生しやすい。過去に霧の試合は4例あったが、中断はなく4戦全勝。気温が下がり、プレーしやすくなるという利点もあり、クラブ内では「勝利を呼ぶ霧」と歓迎されている。

 とはいえ、これほどの濃霧が発生したのは試合開催日では初めて。選手は10分の中断時間に「スイッチを入れ直そう」と声を掛け合った。中断後、大型映像の機能的な問題で時計表示が消えた。気づいた昌子が再開前に主審に問い合わせ「あと30分」との返答を得て、同僚に伝えた。終盤はMF小笠原が残り時間を問い合わせ、周囲に「残り7分」という目安を叫んだ。

 2連勝で監督就任後8戦負けなし(7勝1分け)となった大岩監督も「中断中も選手が集中を切らさないことが重要。それができていた。ほめたい」とうなずいた。常勝軍団には、勝利へ向かう道筋がはっきりと見えていた。(内田 知宏)

【鹿島】濃霧視界確保不能で2度試合中断も2連勝、C大阪を1差追走


◆濃霧、鹿島2発(茨城新聞)


鹿島-仙台 濃い霧のため後半16分に2度目の中断となり、再開を待つ鹿島の選手=カシマスタジアム、菊地克仁撮影

明治安田J1第20節の鹿島は5日、カシマスタジアムで仙台に2-0で快勝した。鹿島は通算成績14勝1分け5敗、勝ち点を43に伸ばした。首位のC大阪が勝ったため、順位は2位のまま変わらず。

試合は濃い霧の影響で2度中断した。視界が悪い中、鹿島は前半終了間際にスルーパスを受けた土居が先制ゴールを決めた。後半も短いパスを確実につなぎ優位に試合を進め、終了間際に鈴木が勝利を決定付ける2点目を決めた。

鹿島の次節は9日、アウェーで神戸と対戦する。

濃霧、鹿島2発 


◆鹿島-仙台、濃霧で2度目の試合中断 後半も晴れず、10分間(デイリー)




 「明治安田生命J1、鹿島-仙台」(5日、カシマスタジアム)

 後半16分に濃霧のため、この試合2回目の中断に入った。

 後半に入り15分30秒が経過したころに、主審が笛を吹き、両チームの選手を引き揚げさせた。

 この試合は前半20分過ぎから霧が濃くなり始め、前半25分、鹿島ボールのスローインのタイミングで主審がボールの変更を指示。白を基調とした通常のものから蛍光オレンジ色のカラーボールに取り替えられた。

 その後も霧は晴れることなく、28分に主審が1度試合を中断し、運営スタッフと試合を続行できるかを話し合った。ひとまず続行が決まったが、約2分試合が中断される珍しい事態となった。

 後半も霧は晴れず、ピッチレベルでは逆サイドや電光掲示板が非常に見づらい状態になっている。中断の間、選手は思い思いに再開へ向けた準備をしていた。中断の間も時計は動き続けており、約10分後の後半25分から仙台ボールのスローインで再開された。

鹿島-仙台、濃霧で2度目の試合中断 後半も晴れず、10分間

◆濃霧の決戦、鹿島が制す ベテラン実況アナも「ボールはどこだ」2度中断、蛍光ボールも(デイリー)




 「明治安田生命J1、鹿島2-0仙台」(5日、カシマスタジアム)

 濃霧のため2度の中断が入った試合は、FW土居聖真とFW鈴木優磨のゴールで鹿島が勝利した。
 前半20分過ぎから霧が濃くなり始め、視界不良のためボールが白を基調としたものから、前半25分、鹿島ボールのスローインのタイミングで主審がボールの変更を指示。白を基調としたものから、蛍光オレンジのものに取り替えられ、試合は再開された。

 その後も霧は晴れることなく、同28分に主審が1度試合を中断し、運営スタッフと試合を続行できるかを話し合い、2分後に試合が再開された。

 前半ロスタイムに右サイドから持ち込んだ土居が先制ゴールを決め、鹿島が1点をリードした。しかし、後半に入っても霧は晴れず、16分に主審が笛を吹き、両チームの選手を引き揚げさせた。今度の中断は約10分に及んだ。

 スタジアム上層からは、ピッチレベル以上に視界が悪く、実況をするのも難しい状況になった。ベテランのサッカー実況アナ・八塚浩さんをもってしても「ボールはどこだ。ほとんど確認ができなくなりました」と語る事態に。解説の元日本代表DF小村徳男さんからは「本当、解説泣かせです…」というボヤキも出た。

 試合終盤にさしかかると少しずつ霧も晴れ始めた。後半ロスタイムには金崎からのふわりと浮かせたスルーパスを鈴木が左足が受けてダメ押しゴールを決めた。

 決勝ゴールとなった土居は「集中力を切らさずに。途中中断もありましたし、入りからしっかりやろうと話していました。なかなか攻めあぐねていた中で、どこかで絶対チャンスは来ると思ってたので、しとめられてそこは良かったと思います」と難しい試合を振り返った。

濃霧の決戦、鹿島が制す ベテラン実況アナも「ボールはどこだ」2度中断、蛍光ボールも


◆濃霧切り裂く土居弾!鹿島2位キープ 試合中断&ボール色変更(スポニチ)


明治安田生命J1リーグ・第20節   鹿島2―0仙台 ( 2017年8月5日    カシマ )


 カシマスタジアムが霧に包まれるアクシデントにも鹿島はしっかり勝ちきった。開始から次第に霧が濃くなり、前半24分にはボールが白からオレンジに変更された。最終ラインからは相手GKが蹴る姿が見えないほどで、試合も28分から約3分止まった。前半ロスタイムにFW土居のゴールで先制したが、後半も視界不良が続く。16分からは約10分中断。すると電光掲示板の表示が消え、残り時間が分からなくなるトラブルまでも発生した。

 それでも集中は切れなかった。主審に近い位置にいたMF小笠原は残り時間を逐次聞いてイレブンへ伝えた。「みんな一体感を持ってやらないといけないことを分かって、声を出して確認できていたので、崩れる場面もなかった」と土居。霧の中の試合は5戦5勝。試合運びのうまさを仙台に見せつけ2位をキープした。

濃霧切り裂く土居弾!鹿島2位キープ 試合中断&ボール色変更


◆鹿島“濃霧V弾”決めたのはどいつだ?土居だ!大岩監督就任後8戦負けなし(サンスポ)


濃霧での戦いを制した鹿島。スタンドがかすんで見えないほど、もやに包まれた(撮影・蔵賢斗)

 明治安田J1第20節(5日、鹿島2-0仙台、カシマ)ホームの鹿島が2-0で仙台に勝利し、首位C大阪との勝ち点差1をキープした。スタジアムが濃霧に包まれ、2度の中断を余儀なくされたが経験値の高さで苦境を乗り切った。C大阪は札幌に3-1で快勝し、勝ち点を44に伸ばして首位を守った。堀孝史新監督(49)初戦の浦和は大宮と引き分けた。

前半終了間際に先制点を決めた土居。誰が決めたのか分からないスタンドの歓声はまばらだった

 味方は誰? ボールはどこ? 鹿島-仙台が真夏の珍事に見舞われた。ピッチが濃霧に覆われ、視界不良で2度の中断。ボールの位置さえ判別がつかない中、鹿島がFW土居とFW鈴木の得点で逃げ切った。

 「中断もあったので、集中力を切らさないようにと。攻めあぐんでいた中でもチャンスはくると思った」

 土居が想定外の環境下での試合を振り返った。気温26度、湿度90%の蒸し暑さ。上空の温かく湿った空気が鹿島灘の空気に冷やされて“海霧”となり、茨城県ほぼ全域に濃霧注意報が出された。

 前半25分に通常の白いボールから識別しやすいオレンジ色のボールに変更。同28分には審判団が約4分間、試合続行か否かを協議した。その後、プレー続行も後半16分に再び中断。約10分後に再開したが、DF昌子は「仙台のユニホームが白だったので、霧で消える場面があった」。大型扇風機5台が運び込まれるなど、ピッチ外の関係者も右往左往しながら必死で霧と戦った。

大型扇風機を運び込むも、自然の力の前には無力だった!?

 ただ、鹿島にとって霧は縁起物だ。Jリーグのデータによれば過去、霧の試合は4戦全勝。この日も視界が確保される足下のパスで正確につなぎ、土居と鈴木のゴールにつなげた。昌子は正確な経過時間を反映していない会場内の時計を修正するように掛け合ったという。技術的問題で願いはかなわないと、今度は他の選手とともに主審やベンチに残り時間を確認。視界が悪い分、盛んに声をかけあった。

 勝てば首位浮上の可能性があった中、チームは霧の試合で5戦5勝とし、大岩監督の就任後、リーグ8戦負けなし(7勝1分け)。「霧でベンチからも逆サイドが見えないくらいの状況だった。選手は声を掛け合い、集中力を切らさずやってくれた」と汗だくの指揮官。昨季の王者は、五里霧中とは無縁だ。(一色伸裕)

鹿島“濃霧V弾”決めたのはどいつだ?土居だ!大岩監督就任後8戦負けなし

◆鹿島昌子、完封もガックリ 濃霧で試合見せられず(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島2-0仙台>◇第20節◇5日◇カシマ

 鹿島アントラーズが、濃霧の影響で試合途中にボールがカラーボールに変わり、2度の中断を挟む中、2-0でベガルタ仙台に完勝した。

 DF昌子源(24)は相手シュートを1本に抑えた勝利に「霧でサポーターの方も試合が見えにくかったと思う。今日の試合は満足いく部分が大きかった。必死に頑張った姿をサポーターの皆様にしっかり見てもらえなかったのは残念でした」と笑い、表情は晴れやかだった。大岩剛監督(45)就任後8戦無敗には「無敗って響きは良いけれど、8戦全勝というほうが良かった。(1分けの)東京戦がなければと思う。でもすごい監督です」。セレッソ大阪と勝ち点1差の2位をキープした。

 0-0で迎えた前半ロスタイム、FW土居聖真(25)が、MF中村充孝(26)のスルーパスを右サイドで走り込んで受けると右足でシュート。4月1日の大宮アルディージャ戦以来15戦ぶりとなる今季2点目に「長かったからねえ、思いもだいぶ込めました。パスも良かったし、ファーストタッチも良かったし、シュートも良かった」と先制点を喜んだ。

 後半終了間際には途中出場のFW鈴木優磨(21)が、FW金崎夢生(28)のフワリと浮かせた縦パスを受けて左足で2戦連続ゴールを決めた。「オレも中断とかは初めての経験だったし、アップしていても難しかった。中断をちょっとフワフワしちゃったとか言い訳にしちゃう試合でもあったけれど、最後にしっかり決められて良かった」と話した。

 次節はFWポドルスキが加入したヴィッセル神戸と9日にアウェーで対戦する。



鹿島昌子、完封もガックリ 濃霧で試合見せられず


◆2度の中断&カラーボール登場…濃霧の一戦は鹿島が仙台を下す


土居聖真

2017.08.05 18:30
県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ 2 終了 0 ベガルタ仙台

 2017明治安田生命J1リーグ第20節が5日に行われ、鹿島アントラーズとベガルタ仙台が対戦した。

 大岩剛監督の就任後、6勝1分けといまだ無敗の鹿島。小笠原満男が3試合ぶり、遠藤康が2試合ぶりのスタメンとなった。一方、5試合勝利のない仙台は、名古屋グランパスから加入した古林将太を先発に起用した。

 この日の茨城県立カシマサッカースタジアム付近は濃い霧に包まれ、24分には白い公式球ではなく、オレンジ色の公式球が使用されることに。30分には審判団の協議もあり、一時中断となった。迎えた前半アディショナルタイム3分、スルーパスに抜け出した土居聖真がゴールに流し込み、鹿島が1点のリードで折り返す。

 後半も予定通りスタートしたが、60分に再び中断。約10分間のインターバルを経て、試合が再開した。後半アディショナルタイムには金崎夢生のループパスに反応した途中出場の鈴木優磨が決めて、勝負を決定付ける追加点を奪う。

 試合は2-0で終了。鹿島は2連勝。一方の仙台は6試合勝利なしとなった。

 次節、鹿島はアウェイでヴィッセル神戸と、仙台はホームでジュビロ磐田と対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 2-0 ベガルタ仙台

【得点者】
1-0 45+3分 土居聖真(鹿島)
2-0 90+2分 鈴木優磨(鹿島)

2度の中断&カラーボール登場…濃霧の一戦は鹿島が仙台を下す

◆鹿島が濃霧の中快勝、仙台6戦未勝利/鹿-仙20節(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島2-0仙台>◇第20節◇5日◇カシマ

 鹿島アントラーズが2-0でベガルタ仙台に勝ち、大岩剛監督就任後8戦負けなしとした。先月22日の国際親善試合ではスペインの強豪セビリアにも2-0で勝利するなど、天皇杯を含め11戦無敗となった。

 0-0の前半ロスタイム、FW土居聖真がMF中村充孝のスルーパスにゴール前に走り込むと、右足でシュート。4月1日の大宮アルディージャ戦以来、15戦ぶりとなる今季2点目となった。

 試合直前から濃くなり始めた霧も試合を左右した。前半25分、視界不良により、主審の判断でボールが白を基調としたものから、蛍光オレンジ色のカラーボールに取り換えられた。さらに、同28分に主審が試合を一時中断。時計を止めることなく約3分間、主審が運営スタッフと試合を続行できるかを話し合い、続行が決定した。後半16分からは約10分間、中断した。

 試合終了間際には途中出場のFW鈴木優磨が2試合連続となるゴールを決めてダメを押した。

 仙台は前半40分にMF奥埜博亮が右足でミドルシュートを放ったが、相手GKの好セーブに阻まれた。前後半いずれもロスタイムの失点。鹿島とは対照的に、6戦未勝利となった。

鹿島が濃霧の中快勝、仙台6戦未勝利/鹿-仙20節


◆【動画】濃霧による中断も、鹿島アントラーズが前後半のAT弾で快勝…仙台は6戦勝ちなし/J1リーグ第20節(GOAL)




明治安田生命J1リーグ第20節が8月5日に行われ、鹿島アントラーズとベガルタ仙台が対戦した。

■J1第20節 鹿島 2-0 仙台

鹿島:土居(45+3分)、鈴木(90+2分)
仙台:なし

明治安田生命J1リーグ第20節が5日に行われ、県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズとベガルタ仙台が対戦。濃霧による中断のあった試合は、2-0で鹿島が制した。

鹿島は大岩剛監督が就寝して以降、6勝1分けと好調を維持。1試合消化の多い首位・セレッソ大阪と勝ち点差1の2位に位置している。対する仙台は勝ち点22で13位。5戦勝ちなしと調子を落としている。このまま足踏みを続けると残留争いに巻き込まれる可能性があるため、勝ち点を持ち帰りたい。なお、鹿島と仙台は、JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝でも対戦することが決まっている。

試合は序盤から鹿島が主導権を握る。仙台も前線からボールを追うことはせず、5バックで自陣に構えてカウンター攻撃を狙う。仙台は、名古屋グランパスから加入したDF古林将太が右サイドで存在感を示すも、精度の高い攻撃を仕掛けられない。

20分を過ぎたから、試合開始時から立ち込めていた霧が、かなり濃くなる。そのため25分、飯田淳平主審はカラーボールの使用を決める。29分、さらに霧が濃くなったため、飯田主審は試合を中断してマッチコミッショナーらと協議。3分ほどの中断を経て、これ以上霧が濃くならないことを条件に試合再開となる。

仙台は40分、中盤の競り合いの中から左サイドにパスが出る。仙台は左サイドから攻略し、最後はペナルティエリア手前から強烈なシュートを放つも、鹿島GK曽ヶ端準の好セーブに遭い、得点とはならない。前半のアディショナルタイムは4分。スコアレスのまま終了するかと思われた45+3分、右サイドへ出たスルーパスにFW土居聖真が反応。相手DFをかわすと、GKとの一対一を制してゴールへと流し込む。前半は鹿島の1点リードで終了する。



後半は仙台ボールでキックオフ。濃霧の中、試合が続けられたが、62分、霧が濃くなったため、再び中断となる。中断から約10分後、試合が再開。ピッチ脇では大型の扇風機が持ち出されるなど、スタッフによる霧を払う作業も行われた。

仙台は67分、MF奥埜博亮とFW西村拓真を下げ、MF佐々木匠とFWクリスランを投入。さらに80分、初先発の古林を下げ、DF蜂須賀孝治をピッチに送り出し、攻勢に出る。鹿島は、MF中村充孝やFW金崎夢生が鋭いシュートを放ったが、仙台GKシュミット・ダニエルの攻守の前に、追加点を挙げられない。

後半開始から中断時間を含めて55分を過ぎた頃、アディショナルタイムは4分との掲示がされる。ここまで仙台が攻め込む時間帯が続いていたが、鹿島は、ともに途中出場のFW鈴木優磨とMF安部裕葵がチャンスメイク。最後は鈴木が左足を振り抜き、リードを2点に広げる。



試合は2-0で鹿島が勝利。鹿島はこれで8戦負けなし。対する仙台は6戦勝ちなしとなった。


【動画】濃霧による中断も、鹿島アントラーズが前後半のAT弾で快勝…仙台は6戦勝ちなし/J1リーグ第20節

◆2017明治安田生命J1リーグ 第20節(オフィシャル)


明治安田J1 第20節

濃霧の激闘で、土居と鈴木が決めた!鹿島が仙台を撃破、カシマで完封勝利!

8月の幕開けを告げるホームゲームで、鹿島が連勝街道を走り始めた。J1第20節、カシマスタジアムにベガルタ仙台を迎え撃つと、濃霧が立ち込める中で難しい戦いを強いられたが、前半アディショナルタイムに土居が強烈なシュートを突き刺すと、後半終了間際には鈴木がゴールネットを揺らした。2-0と完封勝利を収め、勝ち点3を獲得した。





1週間前、鹿島はJ1再開戦となった甲府との一戦を3-0で制した。前半は甲府の守備を攻略できずに苦しめられたが、後半開始早々にレアンドロのスルーパスに抜け出した金崎が左足シュートを決めて先制。さらに途中出場の鈴木が右足ボレーで押し込むと、終了間際には安部がJ1初得点を挙げて勝利を決定付けた。ストライカー2人のゴール、そしてルーキーが刻んでみせたスコアに、カシマスタジアムのボルテージは最高潮に高まった。とはいえ、手放しで喜べる勝利とは決して言えなかった。らしからぬミスでピンチを招いた昌子を、大岩監督は試合直後のロッカールームで厳しく叱責。それは個人を超え、チーム全体に鋭く刺さったメッセージだった。現状に満足せず、進化を追い求め続ける日々に終わりはない。

試合翌日のオフを挟み、31日に練習を再開したチームは仙台戦に向けて準備を進めていった。大岩監督はボールポゼッションのトレーニングに多くの時間を割き、「仙台戦だけでなく、今後も自分たちが主導権を握って試合を進めていきたい。自分たちがボールを握っている時のバリエーションとコンビネーション、その精度をもっともっと上げていかないといけないと思っている」と、意図を説明した。指揮官の打ち出した指針にブレはない。切磋琢磨の日々に身を置きながら、輝きを放つ若武者の存在もチームに刺激を与えている。そのうえで「目に見えないところで、支えてくれている選手がいる。そういう力があるからこそ、若い選手が思い切ってやれているのではないかと思う」と、大岩監督は経験豊富な面々の貢献に言及することも忘れなかった。

3週連続でのホームゲーム、そして3連戦の幕開けを告げる90分。連勝街道を走り始めるべく、背番号12が続々とカシマスタジアムへ足を運んだ。夏場の連戦へ挑む選手たちを鼓舞するように、大きなチームコールがピッチへと降り注がれた。勝利への渇望と情熱が鹿嶋の空に響き渡る。今夜も、歓喜をともに――。聖地のボルテージは、時間を追うごとに高まっていった。

「この試合のためにベストメンバーを組んでいるし、連戦ということも当然、考えている」と言う大岩監督が選出した先発メンバーは、甲府戦から3名が入れ替わっていた。右サイドバックに伊東が指名され、J1通算50試合出場を達成。ボランチの一角には小笠原、右サイドハーフには遠藤が復帰し、ミドルゾーンを形成して必勝を期す。その他、GKは曽ケ端、最終ラインは伊東とともに植田、昌子、そして左サイドには西が入る。ボランチは小笠原と三竿健斗のペアで、2列目は遠藤とともに中村が先発出場。そして2トップは前節から引き続き、土居と金崎がコンビを組む。ベンチに座るのは、GKの川俣と山本、ブエノ、レオ シルバ、レアンドロ、安部、鈴木というラインナップだ。

18時33分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。立ち上がりから、ボールポゼッション率を高めたのは鹿島だった。指揮官が試合前に語っていた通り、敵陣に押し込んでパス交換からゴールを狙う時間が続いていく。全選手が自陣に引くことも辞さない仙台に対し、焦れることなくボールを動かしてチャンスを窺っていった。8分には金崎が左サイド深くで起点を作り、左足でクロス。ファーサイドの遠藤が飛び込み、ヘディングでシュートを狙った。

15分を経過しても、鹿島がボールを持つ展開は変わらない。16分にはペナルティーエリア手前でパスを受けた中村が右足で狙い、枠を捉えたものの、相手GKにキャッチされた。18分には伊東が深い位置まで果敢にオーバーラップ。グラウンダーのクロスは相手にカットされたものの、「自分しか持っていないものがチームの武器になればいい」と語っていた背番号24がゴールへの意欲を示してみせた。















スコアレスのまま、20分を経過。上空に立ち込めていた霧が深みを増す中、次第に視界不良の色は濃くなっていった。24分、審判団はカラーボールの使用を決定。オレンジ色のボールを使って試合が続行されることとなった。だが、30分には主審がプレー中断を指示し、数分間の審議の末に試合続行を決定するなど、濃霧の影響を受けながら時計の針が進んでいった。

ピッチの反対サイドが見えにくくなるほどの濃霧が立ち込め、大岩監督が常日頃から口にしている“対応力”を問われる戦いとなった。40分には一瞬の隙を突かれ、仙台の三田に強烈なミドルシュートを打たれてゴールを襲われてしまった。それでも鹿島には、どんな状況でも動じることのない守護神がいる。曽ケ端が横っ飛びで弾き出し、クリーンシートを保ってみせた。

ビッグセーブでピンチを逃れた鹿島は8分後、濃霧を切り裂く一撃を突き刺す。公式記録では前半アディショナルタイム3分。主役を演じたのは、背番号8だった。中村が敵陣右サイドでボールを持つと、トラップから鮮やかなスルーパスを繰り出す。まるで時が止まったかのような、独特なタイミングで放たれたアシスト。そこへ反応した土居は、ペナルティーエリア右側から迷うことなく右足を振り抜く。「思いを込めて突き刺した」という強烈なシュートがゴールネットを揺らした。1-0。土居の今季2得点目で、鹿島が力強くリードを奪った。











ハーフタイムを終えても、聖地を覆う濃霧は晴れなかった。51分、鹿島は遠藤がペナルティーエリア手前から左足を振り抜いたが、ミドルシュートは惜しくも枠の上へ。57分には右CKのこぼれ球から植田が狙う。至近距離から放たれた一撃は、右ポストに阻まれてしまった。鹿島は濃霧をものともせず、後半も仙台ゴールへ迫っていった。

しかし、61分。審判団は再び試合中断を決めた。難しい状況に置かれた選手たちは「互いに声を掛け合って、集中力を切らさないようにしていた」と昌子が振り返ったように、勝利という任務だけを見据えて身体に熱を送り続けていた。ともに戦う背番号12もまた、情熱を声に乗せてピッチへと送り続けていた。チーム一丸で戦う、濃霧の激闘。そして、約9分間の審議を経て、プレーが再開されることとなった。











残り時間を場内表示で把握できない状況で、試合運びは決して簡単なものではなかった。仙台が前線にクリスランを投入してきたことで、ロングボールからゴール前へ迫られる場面も増えていった。それでも鹿島は、昌子と植田、そして曽ケ端を中心とした守備陣が集中力を保ち続け、身体を張って仙台の攻撃を封じていく。大岩監督に期待と信頼を託されてピッチへ送り出された鈴木と安部も、勇敢な突破とシュートを連ねて存在感を示してみせた。

1点差を保ったまま、後半もアディショナルタイムへ。すると、勝利への予感を確信に変える、待望の2得点目が決まった。金崎がペナルティーエリア手前からループパスを繰り出すと、走り込んでいた鈴木がトラップから左足を一閃。背番号9のシュートがゴールネットを揺らすと、歓喜が爆発した。













2-0。濃霧の激闘を完封で制した鹿島が、勝ち点3を掴み取った。次戦は8月9日、第21節の神戸戦だ。中3日で迎えるアウェイゲームに向けて、そして連勝街道を力強く走り続けるために、チーム一丸で準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・今季の仙台戦は2戦2勝となった。ホームでの勝利は2年ぶり。
・大岩監督就任後、J1で8試合負けなし(7勝1分)となった。天皇杯を含めると、公式戦10試合負けなし(9勝1分)。
・今季のJ1ホームゲーム11試合目で、6勝目を挙げた。
・鈴木がJ1で2試合連続となる今季4得点目を挙げた。
・土居が今季のJ1で2得点目を挙げた。
・伊東がJ1で7試合ぶりの先発出場を果たし、通算50試合出場を達成した。
・遠藤がJ1で2試合ぶりの先発復帰を果たした。
・小笠原がJ1で3試合ぶりの先発復帰を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・守備の時、ファウルに気を付けてしっかりとした良いポジションからアプローチすること。
・ビルドアップではボールを蹴るときにもっと角度をつくって、しっかり受けよう。
・オレンジのボールでいつもと感覚が違うかもしれないが、テンポよくボールを動かし、スイッチを入れるタイミングを考えていこう。


ベガルタ仙台:渡邉 晋
・ボールホルダーへはしっかり寄せること。
・奪ったボールは確実につなぐこと。
・ねばり強く戦えばチャンスは必ず来る。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
いろいろなことがあって少し難しくなってしまった。選手は最後までよく集中したプレーを見せてくれた。クリーンシートで終われたことはもちろん、締まったゲームができたと思う。

Q. 霧の影響はどう感じていたか?また、こういった状況で大切なことは?

A. スタンドから見ていた人はほとんど見えなかったと思うが、ピッチレベルでもベンチから逆サイドはまったく見えない状況だった。こちらから何かアクションを起こすのは難しい状況だった。中断したとき、選手たちから「再開したときが大事だぞ」という声が出ていた。中断中も選手たちが集中を切らさないことが重要であり、それができていた選手たちをほめたいと思う。


ベガルタ仙台:渡邉 晋
突然の霧でいろいろなことが起きたゲームだった。こういったコンディションのなかで最後まで声援を送ってくれたサポーターに心から感謝したい。対アントラーズということで、攻撃でも、守備でも狙いをもって準備をしてきた。実際に前半はほぼ狙い通りのプレーができていた。前半のロスタイムに本当に一瞬の隙を与えてしまった。その隙を突くか与えるかの勝負だと考えていたが、本当に痛い、悔しい1点を先に与えてしまった。後半しっかり仕切り直してやってくれた。中断もあったが、盛り返した力を次節以降につなげていきたい。


選手コメント

[試合後]

【土居 聖真】
パスのタイミングも、最終ラインとの駆け引きも良かった。だいぶ、思いを込めましたね。ホームでも全然、点を取れていなかったので。サポーターの皆さんからの「取ってくれ」という思いが伝わっていた。やっと結果につなげることができて良かった。

【鈴木 優磨】
夢生くんがいいボールをくれた。裕葵の活躍は若手に刺激を与えてくれている。(中断は)初めての経験で気持ちの面では難しかったけど、勝てて良かった。

【昌子 源】
相手のクリアボールがどこに落ちても対応できるように、常に準備をしておこうと思っていた。クリスラン選手が入ってきてからはロングボールが増えたので、対応は少し難しくなった。聖真は最近、点を取れずに苦しんでいたし、同期が決めて勝たせてくれたのは嬉しい。

【伊東 幸敏】
(試合が中断した時は)満男さんをはじめとして、みんなで「切らすな」と声を掛け合っていた。それもアントラーズの強さだと思う。

【曽ケ端 準】
(霧の影響で)オフサイドが分かりにくかったけど、聖真のゴールはまだ見えていた。CKがあったら嫌だなとは思っていたけど、気にはならなかった。しっかり勝ち続けていきたい。みんなでしっかり、良い準備をするだけ。

【三竿 健斗】
緊張感のあるゲームだった。霧の状況は相手も同じ。みんなが集中してやれていたので、影響はなかった。(個人としては)理想の形で駆け引きをしてボールを奪い切ることができて、マイボールにできていた。評価していいと思う。後ろにいいお手本がいるので、日頃の練習での挑戦が生きている。


2017明治安田生命J1リーグ 第20節

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