明治安田生命J1リーグ第20節が8月5日に行われ、鹿島アントラーズとベガルタ仙台が対戦した。
■J1第20節 鹿島 2-0 仙台
鹿島:土居(45+3分)、鈴木(90+2分)
仙台:なし
明治安田生命J1リーグ第20節が5日に行われ、県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズとベガルタ仙台が対戦。濃霧による中断のあった試合は、2-0で鹿島が制した。
鹿島は大岩剛監督が就寝して以降、6勝1分けと好調を維持。1試合消化の多い首位・セレッソ大阪と勝ち点差1の2位に位置している。対する仙台は勝ち点22で13位。5戦勝ちなしと調子を落としている。このまま足踏みを続けると残留争いに巻き込まれる可能性があるため、勝ち点を持ち帰りたい。なお、鹿島と仙台は、JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝でも対戦することが決まっている。
試合は序盤から鹿島が主導権を握る。仙台も前線からボールを追うことはせず、5バックで自陣に構えてカウンター攻撃を狙う。仙台は、名古屋グランパスから加入したDF古林将太が右サイドで存在感を示すも、精度の高い攻撃を仕掛けられない。
20分を過ぎたから、試合開始時から立ち込めていた霧が、かなり濃くなる。そのため25分、飯田淳平主審はカラーボールの使用を決める。29分、さらに霧が濃くなったため、飯田主審は試合を中断してマッチコミッショナーらと協議。3分ほどの中断を経て、これ以上霧が濃くならないことを条件に試合再開となる。
後半は仙台ボールでキックオフ。濃霧の中、試合が続けられたが、62分、霧が濃くなったため、再び中断となる。中断から約10分後、試合が再開。ピッチ脇では大型の扇風機が持ち出されるなど、スタッフによる霧を払う作業も行われた。
仙台は67分、MF奥埜博亮とFW西村拓真を下げ、MF佐々木匠とFWクリスランを投入。さらに80分、初先発の古林を下げ、DF蜂須賀孝治をピッチに送り出し、攻勢に出る。鹿島は、MF中村充孝やFW金崎夢生が鋭いシュートを放ったが、仙台GKシュミット・ダニエルの攻守の前に、追加点を挙げられない。
後半開始から中断時間を含めて55分を過ぎた頃、アディショナルタイムは4分との掲示がされる。ここまで仙台が攻め込む時間帯が続いていたが、鹿島は、ともに途中出場のFW鈴木優磨とMF安部裕葵がチャンスメイク。最後は鈴木が左足を振り抜き、リードを2点に広げる。
【動画】濃霧による中断も、鹿島アントラーズが前後半のAT弾で快勝…仙台は6戦勝ちなし/J1リーグ第20節