日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年6月22日木曜日
◇狙い通りにサイドから攻略して2発!鹿島学園が雨中の決戦制し、全国へ:茨城(ゲキサカ)
[6.21全国高校総体茨城県予選決勝 鹿島学園高 2-0 鹿島高 ひたちなか陸上競技場]
平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(7月開幕、宮城)への出場権を懸けた茨城県予選決勝が21日にひたちなか市総合運動公園陸上競技場で開催され、昨夏全国16強の鹿島学園高と全国4強入りした05年以来となる優勝を狙う鹿島高が激突。鹿島学園がMF梶野航平主将(3年)と10番MF橋口凛樹(3年)のゴールによって2-0で勝ち、2年連続7回目となる全国総体出場を決めた。
ともに鹿嶋市に位置する両校によるファイナル。1月の新人戦準決勝では鹿島がPK戦で勝利していた。この日は強い雨の中、試合前から激しい応援合戦。80分間、スタンドから選手たちを後押しする声が響き渡っていた今回の“ライバル対決”は、鹿島学園が雪辱勝利を果たした。
強い雨の中でスタートした試合は立ち上がり、鹿島学園が押し込んだ。柔道などで鍛え上げてきたという身体的強さを持つFW富岡大智(3年)が前線でボールを収める鹿島学園は、そこから「相手のSBから崩して、CBを引き出す」狙いを持った攻撃を展開。11分には右ロングスローのクリアを拾った右SB水野志乃哉(3年)がクロスを上げる。鹿島GKがパンチングしたが、クリアが甘く、PA外からこれに猛然と走り込んだ梶野がダイビングヘッド。その一撃がゴールを破り、鹿島学園が先制した。
鹿島は内野浩監督が「入り方が悪すぎました。パワーに押されてしまった。(また)新人戦で、PKで勝ってやれるという自信がちょっとしたスキになった」と分析する立ち上がり。雨もあってシンプルに前線へボールを預けてくる鹿島学園に押し込まれてしまう。鹿島は13分に左オープンスペースへ抜け出したFW古明地巧実(3年)がシュートまで持ち込んだが、その後も鹿島学園が主導権を握る時間帯が続いた。
鹿島学園はグイグイと前に出る富岡、積極的に攻め上がってくる水野、そして橋口やFW金原朝陽(2年)が仕掛けてCKやFKを獲得。また左サイドから中央へ潜り込んでくるMF飯塚寿輝也(3年)がシュートシーンに絡む。一方の鹿島は対応が後手となってしまい、なかなかリズムに乗ることができなかった。
それでも鹿島は前半30分頃からボールを保持する時間を増やし、MF清瀬郁哉(3年)や古明地の仕掛け、セットプレーから反撃。後半立ち上がりもセカンドボールの攻防戦で優位に立ち、相手が攻め切る前にボールを奪い返すなど立て直していた。
だが、鹿島学園は16分、左サイドでボールを持った金原が縦へスルーパス。これに走り込んだ富岡が冷静にグラウンダーのラストパスを入れる。最後は、GKの鼻先でボールをコントロールした橋口が左足でゴールを破って2-0とした。
狙い通りにサイド攻撃から加点した鹿島学園は18分にも左FKから橋口が決定的なヘディングシュート。鹿島はこれをGK太田兼司(2年)がビッグセーブで凌ぐと、逆に21分には右FKからMF八木優真(2年)の放ったバイシクルショットがクロスバーを叩く。終盤は開き直って前へ出て攻めた鹿島が鹿島学園を押し込んだ。
そしてCK、FKを増やした鹿島だったが、鹿島学園の守りは雨中で判断良くセービングしていたGK稲津右京(3年)や高さのあるCB神太一(3年)、CB佐藤悠(2年)中心に堅く、相手に決定打を打たせない。鹿島学園は今年、プリンスリーグ関東に復帰し、Jアカデミー勢や前橋育英高、流通経済大柏高など高体連トップクラスとの厳しい戦いの中で「粘り強く耐える。タフになって来ている」(鈴木雅人監督)。試合終盤、強まる風雨の中で鹿島は、CB森島陸主将(3年)を前線へ上げて1点をもぎ取りに来ていたが、タフに守りきった鹿島学園が2-0で勝利した。
鹿島学園の梶野は「去年は(全国大会)ベスト16だったので、それを越えてどんどん上に上っていきたい」と全国総体の目標を掲げた。また、鈴木監督は強敵との対戦が続くプリンスリーグでは受け身になる試合が多いという中、全国総体で「自分たちがどのくらいなのか、トライして欲しい」と期待する。
昨年は全国で2勝し、3回戦ではその後選手権で優勝した青森山田高を大いに苦しめている鹿島学園。橋口は「練習からしっかり声出して、走るところだったり、球際しっかり行けば青森山田とか強豪校にも対抗できると思う」。最大目標の選手権へ向けて、チャレンジして、夏も昨年以上の成果を手にする。
(取材・文 吉田太郎)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?219376-219376-fl
◆独サイト、ブンデス選手483人の市場価値を更新…日本人では大迫勇也が大幅アップ(GOAL)
ドルトムントとの契約延長を控える香川は日本人選手トップをキープ。一方、原口、長谷部、内田の市場価値は揃って減少。
ドイツ『transfermarkt.de』は先日、ブンデスリーガクラブ所属選手483人の市場価値を更新した。ドイツでプレーする日本人選手で市場価値を高めたのはケルンの日本代表FW大迫勇也のみとなっている。
同サイトは選手それぞれのパフォーマンス、年齢や現行契約の残り期間などを含めた将来性、市場効果などを考慮し、ユーザーの意見も取り入れた形で選手たちの市場価値を定期的に算出する。FWロベルト・レヴァンドフスキ(8000万ユーロ)が首位の座を厳守するなど王者バイエルン・ミュンヘンの8人がトップ10にランクインし、その多くが市場価値を下げながらも今回も例年通りの光景となった。
一方でランキングでは昇格組のRBライプツィヒの快進撃に貢献したMFナビ・ケイタ(22.7%増の2700万ユーロ)、FWティモ・ヴェルナー(56.3%増の2500万ユーロ)、MFエミル・フォルスベリ(46.7%増の2200万ユーロ)ら主力選手たちが急上昇。1部復帰を果たし、シーズンを7位で終えたフライブルクはチームが総合市場価値を39.5%分高めたことが目立った。
またブンデスリーガ1部クラブに所属する日本人選手においては、2月に市場価値が1600万ユーロから1300万ユーロへと減少したボルシア・ドルトムントのMF香川真司は変動なしで“首位”をキープ。前回更新時に250万ユーロから350万ユーロへと市場価値を上げたケルンの大迫はさらに57.1%増との勢いで550万ユーロに跳ね上がった。
なおマインツFW武藤嘉紀(450万ユーロ)、ハンブルガーSVのDF酒井高徳(300万ユーロ)はそれぞれ変動なし。一方でヘルタ・ベルリンFW原口元気(16.7%減の250万ユーロ)、フランクフルトMF長谷部誠(25%減の150万ユーロ)、アウクスブルクFW宇佐美貴史(33.3%減の100万ユーロ)、シャルケDF内田篤人(50%の100万ユーロ)は同サイト上での市場価値を低下させることとなった。
【『transfermarkt』によるブンデスリーガ1部所属最高市場価値選手】
1.ロベルト・レヴァンドフスキ(8000万ユーロ→8000万ユーロ)
2.ピエール=エメリク・オーバメヤン(6500万ユーロ→6500万ユーロ)
3.トーマス・ミュラー(6000万ユーロ→5000万ユーロ)
4.チアゴ・アルカンタラ(4000万ユーロ→4000万ユーロ)
4.マッツ・フンメルス(3800万ユーロ→4000万ユーロ)
4.マヌエル・ノイアー(4500万ユーロ→4000万ユーロ)
7.ダビド・アラバ(4000万ユーロ→3800万ユーロ)
7.ジェローム・ボアテング(4000万ユーロ→3800万ユーロ)
9.アルトゥーロ・ビダル(3700万ユーロ→3500万ユーロ)
9.マルコ・ロイス(4000万ユーロ→3500万ユーロ)
【『Transfermarkt』によるブンデスリーガ1部所属日本人選手市場価値】
香川真司(1300万ユーロ→1300万ユーロ)
大迫勇也(350万ユーロ→550万ユーロ)
武藤嘉紀(450万ユーロ→450万ユーロ)
酒井高徳(300万ユーロ→300万ユーロ)
原口元気(300万ユーロ→250万ユーロ)
長谷部誠(200万ユーロ→150万ユーロ)
宇佐美貴史(150万ユーロ→100万ユーロ)
内田篤人(200万ユーロ→100万ユーロ)
独サイト、ブンデス選手483人の市場価値を更新…日本人では大迫勇也が大幅アップ
◆柴崎が決勝点アシストで2戦連続の勝利演出!…テネリフェ、先勝で1部昇格に王手(サッカーキング)
リーガ・エスパニョーラ2部の昇格プレーオフ決勝ファーストレグが21日に行われ、MF柴崎岳が所属するテネリフェとヘタフェが対戦した。柴崎は10試合連続の先発出場となった。
リーグ戦4位のテネリフェはプレーオフ準決勝で同5位のカディスと2戦合計1-1の引き分けに終わったものの、リーグ戦上位のため決勝進出を果たした。決勝は、同6位ウエスカを2戦合計5-2で破った同3位ヘタフェとの対決。悲願の1部昇格に向けて、まずはホームで先勝を狙う。
試合は21分、テネリフェの先制で動く。右CKでキッカーの柴崎がボールを送ると、中央のホルヘ・サエンスがヘディングシュートをゴール右隅に叩き込み、先制に成功した。なお、柴崎は今シーズン3アシスト目となった。
CBホルヘ・サエンスの得点で #テネリフェ が先制!!#柴崎岳 が大一番でCKからアシスト!!#ラ・リーガ2部 昇格プレーオフを観るなら https://t.co/u4BaoHt81Q で。 pic.twitter.com/wuQiZSZ4lj— DAZN ダ・ゾーン (@DAZN_JPN) 2017年6月21日
1点リードで折り返したテネリフェは61分、アントニー・ロサノが敵陣中央からそのままドリブルで持ち上がり、エリア内に進入して右足シュートを放つが、相手GKにセーブされる。83分、柴崎を下げて、アーロン・ニゲスを投入。この2試合で1ゴール1アシストの柴崎は、観客のスタンディングオベーションで送り出された。
試合はこのまま1-0で終了し、テネリフェがホームで先勝。8年ぶりの1部昇格に王手をかけた。
セカンドレグは24日にヘタフェのホームで行われる。
【スコア】
テネリフェ 1-0 ヘタフェ
【得点者】
1-0 22分 ホルヘ・サエンス(テネリフェ)
https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20170622/603265.html?cx_cat=page1
◆鹿島曽ケ端、釜本に肉薄 天皇杯通算出場2位タイ(ニッカン)
<天皇杯:鹿島5-0マルヤス岡崎>◇2回戦◇21日◇カシマ
J1鹿島アントラーズのGK曽ケ端準(37)が天皇杯通算出場を「57」に伸ばし、読売クラブ(現J2東京V)などで活躍したDF加藤久に並び、2位タイとなった。
GKでは松永成立の56試合を上回って単独トップ。59試合のFW釜本邦茂まで、あと2試合と迫ったが「そうなんですか。特にはないけれどね」と気にしない様子だった。
連覇に向けた初戦を、JFLマルヤス岡崎(愛知県代表)に5-0と好発進はきったが、試合開始早々に、失点の危機的な場面もあったことを反省した。「危ない場面もありましたし、カバーしきれないところもあった。Jリーグチームが負けているところも、延長になっているところもある。(リーグ戦を含めた)連戦の中で勝っていくことが大事」と結果には前を向いていた。
高卒ルーキーで初得点を挙げたMF安部裕葵(18)や、プロ初出場のDF小田逸稀(18)、プロ2年目で初ゴールのMF田中稔也(19)ら若手の活躍には「チームとして、いろいろな選手が活躍することは底上げになる。これから暑くなるし、みんなで戦っていければいい」とたたえていた。
https://www.nikkansports.com/soccer/news/1843922.html
◆鹿島が若手活躍で好発進 MF安部、田中プロ初得点(ニッカン)
<天皇杯:鹿島5-0マルヤス岡崎>◇2回戦◇21日◇カシマ
J1鹿島アントラーズが、若手の活躍で連覇に向けた好発進を切った。JFLマルヤス岡崎に対し、前半7分にFW鈴木優磨(21)が先制。同16分にはFW金森健志(23)がアビスパ福岡から移籍後初ゴールを決めた。
「頭で触るだけだったので(クロスを上げたMF遠藤)ヤスさんに感謝です。ようやく決められてホッとしたのもありましたし、鹿島サポーターの前で点をとれてうれしい気持ちもあった。でもリーグ戦でとりたい気持ちが、さらに強くなりました」と、継続的な活躍も誓った。
同45分が高卒新人のMF安部裕葵(18)がプロ初得点。後半40分にはプロ初出場の同期のDF小田逸稀(18)の左クロスを頭で決めた。アシストした小田は「安部ちゃんはチームの中でもライバルですし、負けたくない。点を決めてほしい人でもあった。だからすごくうれしいです。自分も武器のヘディングだったり、1対1の守備でクロスを上げさせないところだったりで負けないようにしたい」と闘志を燃やした。
同43分には入団2年目のMF田中稔也(19)も、右クロスを右足で見事に合わせてプロ初ゴール。「(クロスの)滞空時間が長くて緊張したけれど、決められて良かった。オレの持ち味のドリブルも仕掛けられた」と笑顔が止まらなかった。
https://www.nikkansports.com/soccer/news/1843931.html
◆鹿島MF田中がプロ初得点、圧勝に貢献 永木のクロス合わせた(スポニチ)
天皇杯2回戦 鹿島5―0FCマルヤス岡崎 ( 2017年6月21日 )
鹿島のMF田中稔也(19)が、5―0で勝利した21日の天皇杯2回戦FCマルヤス岡崎戦で、プロ初得点を決めた。
ベンチで見守った前半、DF小田逸稀(18)と「後半、入ったら思いっきりやろう」と声を掛け合った。「持ち味のドリブルの仕掛けや、シュートを積極的に打とうと思った」という19歳は、後半37分に途中出場。7分後、チャンスが訪れた。MF永木亮太(29)からの右クロスをダイレクトに右足で合わせ、チームの5点目をマーク。「(ボールの)滞空時間が長くて緊張したけど、決められて良かった」と破顔した。
後半31分にプロデビューを飾った小田も、田中が決める3分前の同40分に左クロスで同期のMF安部裕葵(18)のヘディングをアシスト。田中は「(声の掛け合いが)2人ともいい結果につながった」と充実の汗をぬぐった。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/06/21/kiji/20170621s00002011390000c.html
◆鹿島、天皇杯連覇へ5発発進!プロ1年目MF安部ら若手台頭(スポニチ)
天皇杯2回戦 鹿島5―0FCマルヤス岡崎 ( 2017年6月21日 カシマ )
前回王者が連覇へ好発進した。鹿島はJFLのFCマルヤス岡崎を相手に、プロ1年目のMF安部が全5得点に絡む活躍。前半45分に右足でプロ初得点を挙げると、後半40分にはこの試合がプロデビュー戦となった同期のDF小田からクロスを受け「僕の人生のヘディングゴールのベスト」と1メートル71と小柄ながら頭で決めた。
他にもFW金森が移籍後初得点、MF田中がプロ初得点を決めた。天皇杯の出場試合数が歴代2位タイの57試合となった37歳のGK曽ケ端は「チームとして、いろいろな選手の活躍は底上げになる」と若手の台頭を歓迎した。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/06/22/kiji/20170621s00002011305000c.html
◆鹿島ルーキーMF安部2G1A「ヘディングベスト」(ニッカン)
<天皇杯:鹿島5-0マルヤス岡崎>◇2回戦◇21日◇カシマ
J1鹿島アントラーズの高卒ルーキーMF安部裕葵(18=広島・瀬戸内高卒)がプロ初ゴールを含む2得点1アシストなど、全5得点に絡む活躍で、JFLマルヤス岡崎(愛知県代表)を5-0と圧倒した。
2-0の前半45分、DF伊東幸敏(23)の右クロスを右足で落ち着いて流し込み、1点目。後半40分には、プロ初出場で同期入団のDF小田逸稀(18=東福岡高卒)の左クロスを頭で合わせた。「得点に絡むことが自分の持ち味。1点目はあそこに(パスが)くるとは思わなかったが(伊東)ユキさんが良いところに転がしてくれた。ヘディングでは、あまり決めたことがない。まさか、あんなきれいに決まるとは…。自分のヘディングベストゴール。クロスも同期の(小田)逸稀くんだったし、何倍もうれしかったです」と笑顔を見せた。
日本代表FW本田が経営に携わるエスティーログループのジュニアユースチーム「S.T.FC」出身のプロ1号でもある“本田2世”は、仲間も生かした。前半7分にはゴール前で絶妙なトラップからFW鈴木優磨(21)の先制点をアシスト。同16分のFW金森健志(23)の移籍後初得点や、後半43分のMF田中稔也(19)のプロ初ゴールも起点となるなど躍動した。
大岩剛監督(44)も「ゴールだけでなく、それ以外でもアグレッシブに勇気を持ってやってくれた。その結果が出たし、すごく自信になる。評価していい。パフォーマンスに驚きはない」と、今後の活躍にも期待を寄せた。【鎌田直秀】
https://www.nikkansports.com/soccer/news/1843914.html
◆“本田の薫陶受ける”ルーキー安部が全5得点に絡む! 前回王者の鹿島、JFLマルヤスをホームで一蹴(ゲキサカ)
[6.21 天皇杯2回戦 鹿島 5-0 FCマルヤス岡崎 カシマ]
天皇杯2回戦が21日に行われ、前回王者の鹿島アントラーズは県立カシマサッカースタジアムでJFLのFCマルヤス岡崎と対戦し、ルーキーのMF安部裕葵が全5得点に絡む活躍で5-0の大勝を飾った。7月12日に開催される3回戦では、J2の山形と対戦する。
ディフェンディングチャンピオンがホームで圧巻のゴールショーを見せつけた。まずは前半7分、FW金森健志のシュートがGK藤井賢心に弾かれ、PA内中央でセカンドボールを拾った安部が冷静に右へパス。トラップで相手DFをかわしたFW鈴木優磨が右足で豪快に蹴り込み、均衡を破った。
前半16分には早くも追加点。中央で粘った安部がPA内右のMF遠藤康につなぐと、遠藤が左足で送ったクロスをファーの金森がヘディングで押し込む。さらに同45分、右サイドのDF伊東幸敏がグラウンダーのクロスを供給。PA内中央で戻りながら反応した安部が右足で丁寧にゴール右隅に決め、3-0で前半を終えた。
後半も攻撃の手を緩めない鹿島。しばらくはスコアが動かない時間が続いたものの、後半40分にDF小田逸稀の左クロスからゴール前の安部が打点の高いヘッドを叩き込み、4点差とする。3分後の同43分には安部からパスを受けたMF永木亮太がPA内右から狙い澄ましたクロスを送り、ファーでフリーとなっていたMF田中稔也が右足のボレー。GK藤井に触られながらもネットを揺らし、5-0と試合を決定づけた。
安部はプロ初ゴールを含む2得点1アシストを記録し、全5得点に絡む活躍。日本代表FW本田圭佑が経営するS.T.FCから初めてプロ入りしたルーキーが衝撃のプレーを見せ、鹿島を3回戦に導いた。
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?219403-219403-fl
◆王者・鹿島は大勝…筑波大がJ1仙台下し“ジャイキリ”達成/天皇杯2回戦(サッカーキング)
第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦が21日に各地で行われた。
前回大会王者の鹿島アントラーズは愛知県代表のマルヤス岡崎と対戦。7分に鈴木優磨のゴールで先制すると、その後もゴールを重ね、5-0で大勝した。
北海道コンサドーレ札幌は、福島県代表のいわきFCをホームに迎え入れての一戦。試合は76分以降に両チームが2点ずつを取り合い2-2で延長戦へ。すると、97分にいわきFCは平岡将豪のゴールで勝ち越しに成功。その後さらに2点を追加し、5-2でJ1の札幌を下している。
ユアテックスタジアム仙台では、ベガルタ仙台と茨城県代表の筑波大学が顔を合わせた。試合は6分に三笘薫のゴールで筑波大が先制する。その後、仙台に2点を奪われ逆転を許したが、65分に中野誠也が、73分にはまたもや三笘が決めて再逆転。見事3-2で筑波大が仙台を下し、“ジャイアントキリング”を成し遂げた。
3回戦は7月12日に各地で行われる。
天皇杯2回戦の結果は以下の通り。
鹿島アントラーズ(J1) 5-0 マルヤス岡崎(愛知県代表)
モンテディオ山形(J2) 1-0 V・ファーレン長崎(J2)
北海道コンサドーレ札幌(J1) 2-5 いわきFC(福島県代表)
清水エスパルス(J1) 4-1 ギラヴァンツ北九州(福岡県代表)
柏レイソル(J1) 1-0 ブリオベッカ浦安(千葉県代表)
FC町田ゼルビア(J2) 2-4 大分トリニータ(J2)
FC東京(J1) 1-1(PK:4-5) AC長野パルセイロ(長野県代表)
ファジアーノ岡山(J2) 0-0(PK:5-3) FC今治(愛媛県代表)
ガンバ大阪(J1) 3-0 ヴェルスパ大分(大分県代表)
ジェフユナイテッド千葉(J2) 1-0 東京ヴェルディ(J2)
ジュビロ磐田(J1) 2-2(PK:5-4) Honda FC(ベストアマチュアシード)
湘南ベルマーレ(J2) 1-0 国士舘大学(東京都代表)
大宮アルディージャ(J1) 3-0 tonan前橋(群馬県代表)
愛媛FC(J2) 2-1 カマタマーレ讃岐(J2)
ベガルタ仙台(J1) 2-3 筑波大学(茨城県代表)
アビスパ福岡(J2) 4-2 宮崎産業経営大学(宮崎県代表)
浦和レッズ(J1) 3-2 グルージャ盛岡(岩手県代表)
水戸ホーリーホック(J2) 1-2 ロアッソ熊本(J2)
アルビレックス新潟(J1) 2-1 バンディオンセ加古川(兵庫県代表)
セレッソ大阪(J1) 2-0 新潟医療福祉大学(新潟県代表)
ヴィッセル神戸(J1) 3-1 カターレ富山(富山県代表)
ツエーゲン金沢(J2) 2-0 横浜FC(J2)
横浜F・マリノス(J1) 3-1 FC大阪(大阪府代表)
京都サンガF.C.(J2) 0-1 アスルクラロ沼津(静岡県代表)
川崎フロンターレ(J1) 2-0 栃木ウーヴァ(栃木県代表)
レノファ山口FC(J2) 1-2 ザスパクサツ群馬(J2)
ヴァンフォーレ甲府(J1) 0-1 ヴァンラーレ八戸(青森県代表)
名古屋グランパス(J2) 6-0 SRC広島(広島県代表)
サンフレッチェ広島(J1) 3-2 鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島県代表)
徳島ヴォルティス(J2) 0-3 FC岐阜(J2)
サガン鳥栖(J1) 3-0 松江シティFC(島根県代表)
松本山雅FC(J2) 4-0 MD長崎(長崎県代表)
https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170621/603172.html?cx_cat=page1
◆第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦(オフィシャル)
天皇杯 2回戦
ルーキー安部が2得点!金森が鹿島で初、田中がプロ入り後初のゴール!鹿島が天皇杯初戦で大勝!
元日決勝、そして連覇に向けた道のりで、鹿島が力強く第一歩を踏み出した。JFLのFCマルヤス岡崎をカシマスタジアムに迎え撃つと、鈴木と金森の得点で試合を優位に進め、前半終了間際には安部がプロ入り初ゴール。3-0で迎えた後半終了間際には、安部の2得点目と田中のプロ初得点が決まり、5-0と大勝した。初戦を完封勝利で飾り、3回戦進出を決めた。
鹿島は4日前、大岩監督就任後初のホームゲームに臨んだ。2週間のインターバルを経て迎えた、J1第14節。札幌との激突は、電光石火の先制ゴールで幕を開けた。開始70秒超で山本がヘディングシュートを決め、15分と30分にはペドロ ジュニオールがゴールネットを揺らす。3-0。指揮官や昌子が反省の弁を述べたように、沈黙の時が流れた後半のゲームコントロールには課題が残ったが、しっかりとクリーンシートを達成して3ポイントを手中に収めた意味は大きい。
聖地に鳴り響いた歓喜の歌を聞きながら、チームは次なる戦いへの準備を進めた。9日間でのホーム3連戦、その2試合目。中3日で迎える一戦は、ディフェンディング・チャンピオンとして臨む天皇杯の初戦だ。大岩監督は前日に紅白戦を敢行し、フレッシュなメンバーを揃えた中で入念に連係を確認した。指揮官は「普段、あまり試合に出ていない若い選手たちは思い切ってやってほしい」と期待と信頼を強調。レギュラー組でプレーした久保田は「ミスを恐れずにプレーしたい」と、胸に秘めた思いを言葉に託した。
青空に恵まれた試合前日とは打って変わって、天皇杯初戦を迎える鹿嶋は厚い雲に覆われた。大雨と強風に見舞われ、肌寒く感じられるほどの冷え込みとなった。滝のような雨に打たれたピッチ。しかし、選手たちがウォーミングアップに姿を見せる頃には、タイミングを計ったかのように雨が止んだ。重要な意味を持ち、そして常に難しい戦いとなる大会初戦。チームコールが降り注がれ、若武者が数多く揃ったメンバーへの期待感が聖地を包む。元日決勝へ、そして連覇へ――。
指揮官は4日前から9名ものメンバー変更を施した。GKの曽ケ端、センターバックの植田以外を入れ替え。最終ラインは右から伊東、植田、ブエノ、三竿雄斗が並び、ボランチには今季公式戦初出場の久保田と永木、そして2列目にはルーキーの安部と先発復帰の遠藤。そして2トップは、鈴木と金森がコンビを組む。ベンチにはGKの川俣、ルーキーの小田、三竿健斗、梅鉢、中村、田中、土居が座った。
19時3分、キックオフ。鹿島は開始3分、最終ラインの背後へ飛んだボールの処理でピンチを迎える。曽ケ端が飛び出したが、こぼれ球がペナルティーエリア内へ。詰めてきた相手選手に押し込まれそうになったが、植田が間一髪のリカバリーでシュートをブロックし、難を逃れた。
いきなり聖地が動揺に包まれたが、鹿島はしっかりと落ち着きを取り戻して試合を進めていく。重要な意味を持つ先制点は7分。ペナルティーエリア左奥へ突破した金森が左足シュートを放つと、相手GKに弾かれたこぼれ球を安部が拾い、巧みなボールタッチで右横へ流す。待っていた鈴木は冷静に右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
背番号9が均衡を破り、金森は「あのゴールで楽になった」と振り返る。精神的にも優位に立った鹿島は、指揮官が求める「アグレッシブな姿勢」を体現していく。10分には金森が鋭い反転から左足シュート。枠を逸れてサイドネットを揺らすこととなったが、6分後に待望の瞬間が訪れた。16分、ゲームコントロールを司った久保田が的確な判断とテクニックで縦パスを通すと、安部が敵陣で前を向く。高速ドリブルでペナルティーエリア内へ入った背番号30は、相手のプレスを受けて倒されながらも遠藤へパス。キャプテンマークを巻いた背番号25が得意の左足でクロスを送ると、ファーサイドの金森が頭で押し込んだ。
ゴールを渇望していた金森が、加入後初ゴールを挙げた。さらに勢いに乗った鹿島は、各々が持ち味を示しながら追加点を狙っていく。伊東がスピードに乗ったオーバーラップを繰り返し、植田は守備だけでなく背後を狙うフィードで攻撃の起点となった。そして曽ケ端は、若い面々がピッチに並んだ一戦にあって、最後尾からチームを引き締めるコーチングを送り続けた。
2-0のまま、前半は終盤へ。44分、安部が敵陣左サイドでボールを持って仕掛けると、ファウルを受けてFKを得る。背番号30はリスタートを選択し、すぐさまボールを中盤へ。右サイドへ展開されると、敵陣深くまで進出した伊東がグラウンダーのクロスをペナルティーエリア内へ送った。そこへ走り込んだのが、一連のプレーの起点となった安部だった。走り込みながら右足ダイレクトで合わせ、ゴール右隅へ。安部裕葵、プロ入り初得点。鹿島がハーフタイム突入直前に3つ目のスコアを刻み、3-0とリードを広げた。
これで大岩監督就任後、3試合連続で前半に3得点を挙げる形となった。だからこそ、視線は後半へと向かう。課題に挙げられていたセカンドハーフのゲームコントロールに、チームの進化が問われることとなった。
後半最初の決定機は57分。金森がペナルティーエリア内で鋭い反転を見せ、次の瞬間に左足を振り抜く。得意とする形から鮮やかなシュートシーンを作り出してみせたが、惜しくも相手GKに阻まれてしまった。
大岩監督は60分、梅鉢をピッチへ送り出す。久保田を2列目へ配置転換し、中盤を活性化させて追加点を目指した。鹿島復帰後初めてカシマのピッチに立った背番号27は、豊富なスタミナとリーダーシップで存在感を示していた。
だが、なかなか決定機を作れないまま時計の針が進んでいく。残り15分を切り、指揮官は2枚目の交代カードを切った。金森に代えて、ルーキーの小田をプロデビューの舞台へ送り出す。雄斗を2列目へスライドさせ、チームに刺激を与えた。82分には2年目のアタッカー田中を投入し、さらなる得点への期待を託した。
すると、4回目の歓喜は85分に訪れた。左サイドを果敢なドリブルで突破した小田がクロスを上げると、飛び込んだのは安部。ルーキー2人のホットラインから、鮮やかなヘディングシュートがゴールネットを揺らした。これで、4-0。安部の2得点目、小田の初アシストが記録され、聖地は歓喜に包まれた。
もはや勝利は揺るがない。平日の夜に聖地まで駆け付けた背番号12は、躍動を見せる若武者たちにさらなる期待を注ぐ。すると88分、ゴールラッシュを締めくくったのは、下部組織から鹿島のDNAを継承する背番号36だった。右サイド深くまで進出した永木のクロス、ファーサイドで待っていた田中。「滞空時間が長かったから、少し緊張した」と振り返った19歳は、右足でのボレーシュートをゴール右隅へ届けた。ファインゴールが決まり、鹿島がスコアを5-0とした。
連覇を目指す道のりは、5点差での完封勝利という会心の形で幕を開けることとなった。金森が加入後初、そして安部と田中がプロ入り後初の得点を刻み、小田が初出場を記録。各々にとってのターニングポイントとなり得る、様々な意味で価値のある90分だった。
これで大岩監督就任後、公式戦3連勝となった。7月12日の3回戦では、山形と激突することが決まっている。そして次戦は4日後、J1第16節の新潟戦だ。みたび聖地で迎える一戦、連戦を締めくくるホームゲームでの勝利を見据え、チームは明日から準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・大岩監督就任後、3試合連続で前半に3得点を記録。公式戦3連勝を飾った。
・公式戦での1試合5得点は、2014年9月27日のJ1第26節徳島戦以来だった。
・安部が公式戦2試合目の先発出場を果たし、プロ初得点を含む2ゴールを挙げた。
・小田が公式戦初出場を果たした。
・2年目の田中が今季の公式戦初出場を果たし、プロ初得点を挙げた。
・久保田とブエノが今季の公式戦初先発を記録した。
・曽ケ端がフル出場を果たし、天皇杯歴代2位タイとなる通算57試合目の出場を記録した。加藤久氏の記録に並び、歴代首位の釜本邦茂氏に2試合と迫っている。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・ビルドアップをシンプルに丁寧につないでいくこと。
・守備でも攻撃でも相手より走ることを徹底しよう。
・相手の背後にボールを動かし積極的に攻めていこう。
FCマルヤス岡崎:大江 基允
・攻撃をやりつづけよう。
・立ち上がりの10分を特に集中。
・クロスの入り方をしっかり。
・ディフェンディングサードでの守りを積極的に。
・まずは1点!!
[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
初戦という難しさを痛感した試合だった。マルヤスが前半からすばらしく、アグレッシブにやってきた。こちらの前半は消極的なプレーに終始してしまった。後半は少しはっぱをかけて送り出した。交代で送り出した選手たちが非常にアグレッシブな戦いをしてくれて、それに見合うパフォーマンスと結果を出してくれた。そこは評価したいと思う。
Q. 金森選手、安部選手がゴールを決めた。今後どのようにつながっていくことを期待するか?
A. ゴールだけではなく、それ以外のプレーでも彼らは積極的に、アグレッシブに、勇気を持ってプレーしていた。その見返りがゴールという形で出たと思う。彼らにとっては、すごく自信になる内容だったと思うし、評価している。
Q. 安部選手が活躍したが、この結果にいたった過程をどう見ているか?
A. 彼は能力がある。しかし、U-19代表などでチームを離れることも多かった。なかなかゲームにかかわれない時期が長かったが、彼の技術的な部分や創造性といった部分を、一番いい状態で発揮できるタイミングを見極めていた。彼の能力をいかに100%発揮させるかを考えていた。彼のパフォーマンスに驚きはない。今後も満足することなくやり続ければ、必然的にゲームに絡んでいくと考えている。
FCマルヤス岡崎:大江 基允
JFLに昇格して4年目、初めてJ1のクラブと公式戦で対戦した。歴史的な1ページとなるゲームだった。普段は働きながらやっている選手が多い。自分たちの持っているものをしっかり出そうと送り出した。選手は非常に勇敢に戦ってくれた。できれば先に点を取りたかったが、甘くはなかった。アントラーズのゴール前の質、スピード、パワーはJFLでは体感できないものだった。悔しいは悔しい。今週はリーグ戦もある。いい状態とはいえないが、ここをしっかりと踏ん張ってやっていきたい。
選手コメント
[試合後]
【安部 裕葵】
今日はうまく力が抜けて、いつも通りのプレーができた。(2点目は)逸稀が持った瞬間、「仕掛けろ」と思っていた。あんなにキレイなヘディングゴールは初めて。アシストさせてあげたいと思っていたし、同期の逸稀のアシストで決めることができて嬉しかった。今後は対戦相手に研究されて壁に当たると思うけど、工夫して乗り越えていきたい。
【小田 逸稀】
公式戦に出場するという目標を果たせて、第一歩になったと思う。仕掛けは自分の武器だし、そこからアシストをすることができて良かった。安部ちゃんは同期で、ライバルだと思っている選手。決めてほしいと思っていたし、アシストできて嬉しい。
【田中 稔也】
「出場したら思い切りやろう」と、逸稀と話をしていた。二人ともいい結果につながって良かった。(得点の場面では)亮太くんからいいボールが来た。滞空時間が長かったから少し緊張したけど、うまく合わせることができて良かった。カシマスタジアムでプロになって初めてのゴールを決めることができて良かった。
【久保田 和音】
ミスを恐れずにチャレンジしようと思っていた。もっと縦パスを出す回数を増やしていきたい。フル出場は久しぶりで、良い経験になった。3年目ということで、やるしかないという気持ちでプレーをしている。
【金森 健志】
アントラーズに入ってから初めてのゴールを決めることができて、ホッとした感じ。FWは点を取ることが仕事だと思っている。ただ、1点では物足りない。チームのやり方には慣れたし、それが連動にもつながっていると思う。
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51968
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