日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年1月7日木曜日

◆日本代表左サイドバック問題。長友の後継者は誰になるのか?(Sportiva)






■コロナ禍のなか、2020年10月、11月にヨーロッパで2試合ずつ、貴重な強化試合を行なえた日本代表。だが、課題も多く出た。そのなかの一つが、長友佑都の後継者が出てこないという左サイドバック問題だ。2年後のカタールW杯に向けて、日本代表はこの課題にどう向き合っていくべきなのか。福田正博氏が考察した。


 サッカー日本代表の森保一監督は、10月、11月の国際親善試合で3バックを導入した。

 森保監督は、サンフレッチェ広島を率いた時は、3バックを敷いてJリーグを3度制覇。つまり、彼の代名詞とも言えるフォーメーションを採用した形だ。

 しかし、森保監督が重視するのは、攻守での数的優位のつくりやすさで、そのために広島でもっとも機能した布陣が3バックだったということ。だからこそ、日本代表では4バックでも数的優位をつくれると判断し、主に4-2-3-1の布陣を採ってきた。

 それが、ここにきて3バックを試した狙いは、戦い方の引き出しを増やしたい意図はもちろん、左サイドバック(SB)で長友佑都(マルセイユ)に代わる人材がなかなか台頭しない背景もあるだろう。

 長友は2021年9月で35歳。圧倒的な体力と走力を武器に左サイドで主導権を握り、守備でも粘り強いマークで相手のエースを封じてきた。それでも全盛期のパフォーマンスから、さすがに衰えが見え始めている。

 いまの10代を見れば、日本サッカー界が長年にわたって課題とされてきたこのポジションは、育成年代の指導者たちの努力の成果が現れようとしている。

 例えば左SBでは、サガン鳥栖に17歳の中野伸哉がいる。足元の技術があって、オーバーラップするタイミングもいい。守備に成長の余地を残すものの、粘り強く対応する意識を持っている。彼のような選手が国際レベルへと育っていけば、長友の後継者問題に終止符は打たれるだろう。

 ただ、その日はまだしばらく先のことだろう。それまで日本代表はどうするべきか。現在の代表の顔ぶれを考えると、4バックよりは3バックを主流にする手もあるわけだ。センターバック(CB)陣には冨安健洋(ボローニャ)と吉田麻也(サンプドリア)がいて、4バックでは右SBを務める酒井宏樹(マルセイユ)は、3バックもできる。

 それでも、戦い方の幅を持つとの観点に立てば、3バックに変更すれば済むというものでもない。いまのサッカーは、試合中にシステムをどんどん変更する。そのため各選手は複数のポジションをこなせないといけない。したがって、4バックで長友の代わりになれる左SBの選手も、やはり育てていかなければならないだろう。

 4バックの左SBは、理想を言えば、左利きで、ピッチをアップダウンできる走力、守備での1対1の強さ、ポジションを中央に絞った時の対人プレーへの強さを持つ選手であってほしい。

 こうした要素すべてを兼ね備えた、欧州トップリーグで通用する左SBは、現在の日本にはいない。しかし、現れるのを待っているだけではダメで、森保監督は可能性のある選手たちを起用しながら、成長を促すことが必要になるだろう。

 森保監督の下で、そうした起用をされているのが中山雄太(ズヴォレ)だ。左利きで、フィード能力やパス精度もよく、CBとしてプレーしていた経験もあるだけに守備も安定している。その一方、スピードや攻撃参加の面に課題を残している。

 もちろん、左SBとして攻撃に特長を持った選手もいるので、彼らに守備面での成長を促すアプローチ方法もある。攻撃的なサイドバックを育てようとすれば、もともと攻撃的なポジションをやっていた選手をコンバートする手法もある。

 中山は森保監督の期待を感じ、成長しようと懸命にやっている。そして、チームとしては勝負を見据えた時に、他の手立ても用意しておく必要がある。

 個人的には、杉岡大暉(鹿島アントラーズ)の成長に期待している。国際試合ではうまい選手よりも、戦える選手が必要になるが、杉岡は球際や空中戦に強く、まさに戦える選手だ。

 鹿島では永戸勝也に出番を奪われているため、まずは出場機会を増やす必要はあるが、日本代表に足りないパーツを埋めるポテンシャルを秘める選手だけに、今季の結果をバネにして来季は飛躍を遂げてもらいたい。

 柔軟に考えるなら、すでに右SBとして国際レベルで実績のある選手を、左SBとして起用する手もある。日本代表不動の右SBには酒井宏樹がいるが、室屋成(ハノーファー)が頭角を現していることを考えると、所属クラブで左SBとしても起用されている酒井を左SBに使う手もあるのではないか。

 なぜこうした意見を出したかと言うと、SBはポジショニングなどで独特な動きを求められるからだ。攻撃参加のタイミング、逆サイドから攻撃された時に中央へ入っていく守備など、サイドバックならではの動きがある。もちろん、右サイドと左サイドではピッチの見え方は異なるものの、そのタイミングや位置取りなどの感覚で、SBをやっている選手にはアドバンテージがある。

 2022年W杯カタール大会まで、残された時間はあと2年弱。あらゆる可能性を探りながら、そのなかで最善な手を打っていく必要がある。


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◆日本代表左サイドバック問題。長友の後継者は誰になるのか?(Sportiva)





◆鹿島内定昌平・小川、小兵も技術売り大島僚太タイプ(ニッカン)






<全国高校サッカー選手権:山梨学院1-0昌平>◇準々決勝◇5日◇フクアリ

昌平(埼玉)には2人の鹿島アントラーズ内定者がいる。主将のMF須藤直輝と、MF小川優介(いずれも3年)。鹿島に同じ高校から複数の選手が加入するのは、13年の大津(熊本)DF植田直通(セルクル・ブリュージュ)、FW豊川雄太(セレッソ大阪)以来、8年ぶりだ。

須藤は1年時から背番号10を任されており、複数クラブが獲得に動いていた。鹿島の椎本邦一スカウトも「プレーにいい意味で遊び心を感じた」とかねて関心を寄せていたが、一方の小川はその頃“知る人ぞ知る”存在。「試合を見た人が『一番うまい』と口をそろえる実力の持ち主」(藤島監督)だったが、プロ注目という選手ではなかった。

そんな小川の運命が動いたのは、2年生だった19年のクリスマス。昌平は鹿嶋市内でプリンスリーグ関東の参入戦に臨み、千葉U-18に勝利して昇格を決めた。地元開催とあり視察した椎本スカウトは、初めて見る小川のプレーに「技術がしっかりしている。体は小さいけどボールを取られないし、時間を作れるし、パスを散らしてゲームを作れる。そこにボールが集まっていた」とほれ込んだ。

166センチの小柄なボランチで、Jリーガーで例えると川崎フロンターレMF大島僚太(27)のような、技術が売りのタイプ。大学での成長を見守る手もあったが、新型コロナの第1波が落ち着き試合が再開された頃、久しぶりに小川を見た同氏は「サッカーセンスがいい。見れば見るほどおもしろい」と確信し、獲得を決意した。

鹿島には代々、高卒選手が育つ土壌がある。引退した内田篤人氏をはじめ、数多くの選手を日本代表に送り込んできた名門で、小川はプロサッカー選手としてスタートを切る。




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◆昌平・須藤主将の胸に残る恩師とレジェンドの言葉(ニッカン)






<全国高校サッカー選手権:山梨学院1-0昌平>◇準々決勝◇5日◇フクアリ

8強で涙をのんだ昌平(埼玉)から鹿島アントラーズ入りする主将のMF須藤直輝(3年)は、1つの言葉を胸に、ここまでやってきた。高1から背番号10を託され、周囲の期待を背負ってきた。「たくさん批判をくらい、つらい思いをした」と話すが、中学で3年間担任だった鯨井(旧姓坂本)有沙先生の「自分を否定してくれる人を大切にしなさい」という言葉が支えになった。「そういう人に限って核心を突いている。プラスにとらえて成長につなげるほうがいい」。恩師の教えを胸に、3年間重圧の中を走り抜けた。

鯨井先生との出会いで、サッカー選手と同時に「生徒に寄り添う先生になる」という夢もできた。鹿島からオファーを受けた後も、進学して教員免許を取得するか悩んだが、内田篤人氏が引退セレモニーで残したメッセージに背中を押された。

「プロサッカー選手を目指す子どもたち、サッカー小僧のみなさん。鹿島は少し田舎ですが、サッカーに集中できる環境、レベルの高さ、そして今在籍している選手たちが君たちの大きな壁となり、ライバルとなり、偉大な先輩として迎え入れてくれるはずです」

レジェンドの言葉が「自分に言っているかのようで響いた」と、チャレンジを決めた。日本一の夢は、Jリーグの舞台へと持ち越された。【杉山理紗】


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◆ベルギー1部でプレーする日本人選手10名の市場価値は?伊東、鈴木優磨&武蔵、三好がアップ(GOAL)






【欧州・海外サッカーニュース】ドイツの移籍市場専門サイトがベルギー1部に所属する選手たちの評価額データを更新。同リーグでプレーする日本人選手たち10名のうち7名の数字に変動があった。


ドイツ移籍情報サイト『transfermarkt.de』は現地時間4日、ベルギー1部ジュピラー・プロ・リーグでプレーする200名の市場価値データを更新。ヘンクに所属する日本代表MF伊東純也の評価額が跳ね上がった。

『transfermarkt.de』はパフォーマンスや将来性、市場効果やユーザーの意見、さらにコロナ禍の市場への影響などを考慮しながら各国でプレーする選手たちの市場価値を評価。今回はジュピラー・プロ・リーグのクラブに所属する選手のうち200名の評価額データを更新したことを発表。現在首位を走るクラブ・ブルージュのFWクレパン・ディアタ(200万ユーロ減の1800万ユーロ=約22億7000万円)、MFチャールズ・デ・ケテラエル(400万ユーロ増の1600万ユーロ、約20億円)、MFハンス・ファナーケン(300万ユーロ増の1500万ユーロ、約18億9000万円)がランキングのトップ3を占めていることが明らかとなった。

ではベルギー1部でプレーする日本人選手たちのデータの動きは?とりわけ市場価値が上がったのは現在2位のヘンクで今季リーグ戦17試合に出場し、4ゴール6アシストを記録している伊東。昨年10月の更新時には400万ユーロとなっていた27歳のアタッカーだが、ここに来て650万ユーロ(約8億2000万円)にアップ。ベルギーでは20位タイにランクインし、全日本人選手のランキングでは6位に浮上した。

また、シント=トロイデンで今季8ゴールとすでに欧州挑戦1年目の昨シーズンを超える決定力を見せるFW鈴木優磨、夏にベールスホットに加入しながら5ゴールを決めるなどすぐさまレギュラーの座をつかんだFW鈴木武蔵、さらにアントワープで2シーズン目を過ごすMF三好康児はいずれも50万ユーロ増を記録。鈴木優磨の市場価値はこれで220万ユーロ(約2億8000万円)と、鈴木武蔵と三好は200万ユーロ(約2億5000万円)と評価されることに。

一方、ベルギーで最年長の日本人選手である29歳のシャルルロワMF森岡亮太は、市場価値が280万ユーロ(約3億5000万円)と変わらず。セルクル・ブルージュのDF植田直通も80万ユーロ(約1億円)や、長期離脱を強いられ、昨年10月以降シント=トロイデンの正守護神を務めるGKシュミット・ダニエルも60万ユーロ(約8000万円)と変動なし。同クラブで出場機会に恵まれないDF松原后、MF中村敬斗、MF伊藤達哉らは揃って減少となっている。

『transfermarkt.de』が現時点に掲載するベルギー1部クラブに所属する日本人選手の市場価値ランキングは次のとおり。

1位 伊東純也(ヘンク、650万ユーロ、約8億2000万円)
2位 森岡亮太(シャルルロワ、280万ユーロ、約3億5000万円)
3位 鈴木優磨(シント=トロイデン、220万ユーロ、約2億8000万円)
4位 鈴木武蔵(ベールスホット、200万ユーロ、約2億5000万円)
4位 三好康児(アントワープ、200万ユーロ、約2億5000万円)
6位 植田直通(セルクル・ブルージュ、80万ユーロ、約1億円)
7位 松原后(シント=トロイデン、70万ユーロ、約9000万円)
8位 シュミット・ダニエル (シント=トロイデン、60万ユーロ、約8000万円)
8位 中村敬斗(シント=トロイデン、60万ユーロ、約8000万円)
10位 伊藤達哉(シント=トロイデン、40万ユーロ、約5000万円)




◆ベルギー1部でプレーする日本人選手10名の市場価値は?伊東、鈴木優磨&武蔵、三好がアップ(GOAL)





◆カズvs小野伸二競演なるか J1開幕カード一覧(ニッカン)






21年のJリーグ、J1の開幕カードが5日、分かった。注目は北海道コンサドーレ札幌-横浜FCで、横浜FCには今年54歳になるFWカズ(三浦知良)が在籍しており、札幌にはJ2琉球から完全移籍で古巣復帰し、今年9月に42歳になるMF小野伸二がいる。ピッチ上でのレジェンド同士の“競演”実現への期待が高まる。今季リーグ戦を圧倒的な力で制した川崎Fは、ホームで横浜と対戦する「神奈川ダービー」で開幕を迎える。4日のルヴァン杯決勝を制した東京は、敵地で浦和とマッチアップする。開幕日は2月26日の方向で最終調整している。

◆札幌-横浜FC

札幌新加入の小野と横浜FCのカズはゴールならJ1最年長記録更新。

◆鹿島-清水

ロティーナ新監督を迎えた清水は積極補強で、世代交代が進む常勝鹿島に挑む。

◆浦和-東京

浦和リカルド・ロドリゲス監督はJ1初采配。東京長谷川監督は2位204勝。

◆川崎F-横浜

昨季2冠と一昨季J1王者の対戦。川崎Fは開幕戦で2年連続無得点スタート。

◆湘南-鳥栖

湘南は選手移籍多数で昨季とは別チームか。鳥栖はMF松岡ら10代選手が台頭。

◆C大阪-柏

C大阪はレビークルピ監督が4度目復帰。ネルシーニョ監督は柏で開幕戦不敗。

◆神戸-G大阪

神戸はイニエスタの復帰が絶望的。G大阪は2年連続敵地での開幕戦勝利狙う。

◆広島-仙台

広島は昨季15得点のL・ペレイラが退団。仙台は手倉森監督復帰で期待高まる。

◆福岡-名古屋

福岡は5年ぶりのJ1。昨季J1最少失点の名古屋は柿谷を獲得し攻撃も強化。

◆大分-徳島

大分は岩田、鈴木ら主力が移籍も独自スタイルで昨季J2王者徳島を迎え撃つ。


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◆群馬MF田中稔也が契約更新&入籍を発表「夢や希望を与えられる選手に」(ゲキサカ)









 ザスパクサツ群馬は6日、MF田中稔也と2021年シーズンの契約を更新したことを発表した。また、2020年12月に一般女性と入籍していたことを併せて報告している。

 田中は鹿島から2019年に群馬に加入。2020年シーズンはJ2リーグ42試合7得点を記録した。

 クラブ公式サイトを通じて、以下のようにコメントしている。

「あけましておめでとうございます。今年もザスパクサツ群馬でプレーすることになり嬉しく思います。

 チームの目標、個人の目標を達成できるように1日1日大切に過ごしていきたいと思います。シーズンが終わった後に「田中稔也成長したな」、子供たちに『すごいな』って思ってもらえるように頑張ります。夢や希望を与えられる選手になります。

 そして皆さんで沢山の勝利を分かち合いましょう!!また、私事ですが一般女性と12月に入籍しましたことを報告します。より一層の覚悟をもって頑張り、笑顔の絶えない温かい家庭を築きたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」


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◆【鹿島】「タイトル争いができると確信」するザーゴ監督の続投を発表。ジーコTDとの契約更新も(サッカーダイジェスト)









クラブ創設30周年を迎えるシーズン、タイトル奪還なるか


 J1の鹿島アントラーズは1月6日、2021シーズンも引き続き、ザーゴ監督がトップチームの指揮を執ることが決定したと発表した。

 就任1年目の昨季はスタートダッシュで躓いたものの、徐々に盛り返していき、最終的には5位でフィニッシュ。指揮官は「昨シーズンに作ったベースがあるので、チームの土台ができていると考え、嬉しく、自信を持っています」と述べ、「選手たちは昨シーズン当初に求めていたことが実行できるようになっているし、今シーズンはタイトル争いができると確信しています」と展望する。

 タイトルから遠ざかっているが、今年こそ“常勝”の肩書を取り戻すような戦いを見せることができるか。

「チームはもっと強くなるため、キャンプで強化をし、良いスタートを切り、良い終わり方ができるようにしたいと思っています。あらためて、昨シーズンの応援ありがとうございました。今シーズンは素晴らしい年にできるよう、全員で努力していきます」(ザーゴ監督)

 またクラブは同日、ジーコ・テクニカルディレクターとの契約更新も発表。新シーズンに向けた決意を次のように語っている。

「また1年、鹿島アントラーズで仕事ができる喜びを感じています。私はこのクラブに誇りと、永遠の愛を持っています。今年は節目のクラブ発足30年で、創設のキックオフに関わった1人として感激深いし、クラブに感謝します。

 これまでクラブと素晴らしい関係を築き、会社としても新たな運営体制で取り組んでおり、今後も最大の努力をして良い方向に向かうことができればと思います。昨シーズンは成績だけを見れば良い結果とは言えませんが、良い学びができたと思います。本当に難しい年でしたが、2021年は物事が良い方向に向かい、アントラーズが優勝争いをして、タイトルを手にすることができると信じています。

 新たなフットボール、哲学が開花するのではないかと思います。また、ファン・サポーター、クラブが私に信頼を置いてくれたことに対し、感謝とともに最大の努力をし、再びアントラーズが日本一で居続けられるように頑張ります!」

構成●サッカーダイジェスト編集部


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