日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年3月31日火曜日

◆J2第4節ノミネートゴール発表…磐田から2ゴール選出(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?159904-159904-fl

 Jリーグは29日、22日に行われたJ2第4節のノミネートゴールを発表した。

 ジュビロ磐田から2ゴールがノミネートされた。まずは前半36分の先制点。CKのこぼれ球をPA手前にいたDF宮崎智彦が体を横に倒しながら左足ボレーを蹴り込み、バックスピンのかかったシュートがGKの頭上を越えて、ゴールネットにおさまった。さらに1-1とされた後半42分にゴール前でFKを獲得した磐田は、MF小林祐希が直接左足で狙い、華麗な放物線を描いたシュートがゴール右隅に突き刺さり、これが決勝点となった。

 もう一つのノミネートゴールはセレッソ大阪から。先制して迎えた後半26分、左サイドで鋭い切り返しで相手をかわしたFWフォルランが右足でクロスを上げると、ニアに飛び込んだMFパブロが右足で合わせた。これにはこの日、フォルランのPKを止めていたGK南雄太も一歩も動けなかった。C大阪はこれで開幕から4試合負けなしとした。

 以下、ノミネートゴール得点者と得点時間

▽J2
・DF宮崎智彦(ジュビロ磐田)
3月29日 対大分 得点時間:36分

・MF小林祐希(ジュビロ磐田)
3月29日 対大分 得点時間:87分

・MFパブロ(セレッソ大阪)
3月29日 対横浜FC 得点時間:71分

◆大迫、原点の地でインパクトを残す(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2015/03/30/0007867620.shtml



 「日本代表合宿」(29日、都内)

 サッカー日本代表は29日、国際親善試合ウズベキスタン戦に向けて、都内で調整した。センターFWとして起用されることが濃厚なFW大迫勇也(24)=ケルン=はサッカーバレーなどでリラックスした表情。会場の味の素スタジアムはプロ初得点を決めた思い出の場所でもある。昨年9月以来となる代表選出で、ハリルホジッチ監督に強烈な印象を残す覚悟だ。

 原点の地でインパクトを残す。ウズベキスタン戦はセンターFWとして起用されることが濃厚なFW大迫は、3対3のサッカーバレーでMF清武、山口のロンドン世代と組んだ。ゲームの合間にはハリルホジッチ監督も交え、4人でリフティングを楽しむなど、新体制デビューを前にしても気負いはない。

 やるべきことは分かっている。指揮官から直接指導は受けていないと言うが、「練習や試合でどういったプレーをすればいいか頭に入っている」。ベンチから眺めた27日のチュニジア戦を振り返り、「くさびに入った時に一度タメをつくる。裏に抜ける動きも求められる。2つの役割を出せれば」と、イメージを膨らませた。

 味の素スタジアムは、プロ1年目の09年4月12日のFC東京戦で初得点を決めた忘れられない場所。ただ、「覚えていますが昔の事なので」と思い出に浸ることはなかった。

 ブラジルW杯は2試合無得点に終わった。アギーレ体制ではチーム立ち上げ時の9月に選出されるも、先発したベネズエラ戦では前半45分で交代を命じられ、以降は代表から遠ざかった。チュニジア戦ではセンターFWの座を争うFW岡崎が途中出場からゴールを挙げている。新体制での定着を図るためにも、代表戦1年4カ月ぶりの一発を指揮官の脳裏に刻む。

◆大迫 味スタピッチは相性抜群!鹿島時代の“再現”誓う(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/03/31/kiji/K20150331010082730.html

JALチャレンジ杯 日本―ウズベキスタン (3月31日 味スタ)



 日本代表FW大迫が相性の良いピッチでの活躍を誓った。

 ウズベキスタン戦が行われる味の素スタジアムでは鹿島時代の09年4月12日のFC東京戦でJリーグ初得点を決めた。チュニジア戦は出番がなく、今回はチャンスが与えられる可能性は高い。指揮官からはFW全員が「相手のGKを見て届かないところにゴロでシュートを打てと言われている」とあって、思い出の地で期待に応える意気込みを見せた。

◆大迫、指揮官から“基本徹底”指導!「整理しながらやりたい」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150331/jpn15033105010008-n1.html



 サッカー・日本代表公式練習(30日、味の素スタジアム)31日のJALチャレンジ杯・ウズベキスタン戦に向け、会場の東京・味の素スタジアムで公式練習を行った。

 FW大迫が練習中に、ハリルホジッチ監督から身ぶり手ぶりでの指導を受けた。「『真ん中にいろ』とか『シュートのときはGKをよく見ろ』とか基本的なことでした。いろいろ整理しながらやりたい」。左足首痛で先発出場は微妙だが「ゴール前の集中力を高めていきたい」。鹿島時代の2009年4月にJリーグ初ゴールを決めたゲンのいいスタジアムで、結果にこだわる。

◆昌子 ウズベク戦へ自然体「いい準備出来た。緊張もしてない」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/03/31/kiji/K20150331010082700.html

JALチャレンジ杯 日本―ウズベキスタン (3月31日 味スタ)



 日本代表DF昌子はセンターバックで先発が有力視される中、自然体で臨む。

 「良い準備ができた。緊張もしていない。鹿島を背負うのも代表を背負うのも、どっちも重い」。昨年10月の初招集は右太腿裏痛で辞退。同11月、さらに今年1月のアジア杯も招集されたが、出番はなかった。それでもチュニジア戦では「自分ならこういうプレーをしたかな」とイメージを膨らませた。いまだに名字が「マサコ」と間違えられることがある中、全国に「ショウジ」の名をとどろかせる。

◆昌子、ウズベキスタン戦で代表デビュー濃厚「いい準備をしている」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150330/jpn15033020200011-n1.html



 サッカー日本代表は31日午後7時25分から、東京・味の素スタジアムでの国際親善試合でウズベキスタン代表と対戦する。ハリルホジッチ監督は30日、記者会見し「内容に満足するのではなく、まず勝利。勝つ、勝つという道を進みたい」と話し、初陣のチュニジア戦に続く勝利を誓った。

 22歳の昌子が代表デビューを飾りそうだ。鹿島で昨季、定位置をつかんだDFは「いい準備をしている。あまり緊張もしていないし、Jリーグと同じ入り方ができればいい」と自然体で話した。

 1月のアジア・カップに続く代表選出で、チームになじんできた様子。吉田(サウサンプトン)らとともにウズベキスタンのプレー映像をチェックしたそうで「テクニックがあるし、いいチーム」と警戒した。(共同)

◆プラチナ世代の共演なるか…宇佐美「若い突き上げ、勢いは大事」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150330/297026.html


前日練習での宇佐美  [写真]=兼子愼一郎


 日本代表は30日、ウズベキスタン代表と対戦するJAL チャレンジカップ 2015の前日練習を、会場の東京スタジアムで実施。約90分間に渡って汗を流した。

 27日のチュニジア代表戦で代表デビューを飾った宇佐美貴史は練習後、試合を前日に控え、「(途中出場でも)試合見ながら、自分のモチベーションと体の準備は常にしている」と語った。

 今合宿では、プラチナ世代と呼ばれる1992年生まれの選手が宇佐美も含め、4人招集されている。チュニジア戦では、先発出場していた武藤嘉紀と宇佐美が交代して出場したため、共演は実現しなかった。

 しかし、ウズベキスタン戦に向けて、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は先発メンバーの入れ替えを明言している。31日の一戦では、同世代が同時にピッチに立つ可能性も十分あり得る。宇佐美も、ともに2009年のU-17ワールドカップに出場した柴崎岳について、「しっかり出せる選手なので、岳のボールの持ち方とか、置き所を見ながらやりたい。中3ぐらいの時から一緒にやっているので、大体わかる」と語る。

 今回のチームでは最年少の世代となるが、「どういうチームでも若い突き上げ、勢いは大事」と宇佐美。「岳だけではなく、武藤もいますし、昌子(源)もいる。僕らの世代がまた引き上げていく力になっていかないといけない」と、意欲を口にしていた。

◆ハリル監督、“超攻撃的トライアングル”で「ガニエ、ガニエ!」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150331/jpn15033105050001-n1.html

 日本代表合宿(30日、味の素スタジアム)31日のJALチャレンジ杯・ウズベキスタン戦(東京・味の素スタジアム)に向け、試合会場で約1時間の公式練習を行った。就任2試合目となるバヒド・ハリルホジッチ監督(62)は記者会見で「gagner(ガニエ)=勝つ」と繰り返し、2連勝を力強く宣言。MF柴崎岳(22)=鹿島=らによる“超攻撃的トライアングル”で、6月に開幕する2018年ロシアW杯アジア予選への予行演習を敢行する。

 フランス国籍の名将の辞書は「勝利」の2文字で埋め尽くされていた。ハリルホジッチ監督は、東京の夕闇に明快な哲学を響かせた。

 「われわれ(日本)は前回、ウズベキスタンにホームで負けた。もう一度、彼らに挑戦して勝利したい。内容に満足するのではなく、まず勝利だ。『勝つ、勝つ』という道を進んでいきたい」

 連呼したのはフランス語の「gagner(ガニエ)=勝つ」。1994年10月8日のプロ野球・中日-巨人戦。勝った方が優勝の同率首位対決を前に、巨人の長嶋茂雄監督が発した「勝つ、勝つ、勝つ」を連想させる“勝つ2連発”は、勝利への執念を日本に求める新監督の真骨頂だった。

 「勝利」に意味がある。相手は、ロシアW杯でアジアの出場枠を争うウズベキスタン。ザック・ジャパン時代に1分け1敗と勝てなかった難敵だ。チュニジア戦を振り返り、「攻撃も守備も、前の日本代表より向上したところが見られた」と胸を張った新監督は、結果での“ザック超え”も見据える。

「勝利」は“超攻撃的トライアングル”で引き寄せる。「1試合目と全く違うメンバーになる。違う方法で戦う」と先発の総入れ替えと戦術変更を示唆。W杯本番を想定して中盤の守備力を重視したチュニジア戦と一転、初陣で出番のなかったMF柴崎、MF青山という“縦パス職人”をダブルボランチ、トップ下にMF香川を配した中盤になる可能性が高まった。

 会見では精神論だけではなく、持ち前の緻密さもみせた。「550本程度のパスを通し、そのうち39%がワンタッチだった」と初陣でのデータを明示し、「守備では前回よりリスクを負ってDFラインを1つ上げたい。攻撃では球を奪った瞬間、素早く前の選手につなぐよう言っている」と、より強い前への推進力を選手に要求した。

 アーリークロス、25~30メートルのミドルシュートなど具体的な要求も突きつけたという。W杯アジア予選で必要なのは、自陣に引いた相手をこじ開ける攻撃。ウズベク戦を“仮想W杯予選”と位置付け、同郷のイビチャ・オシム元監督が06年に果たして以来となる初陣からの2連勝を狙う。

 「選手には、勝利への活力を持ち続けるよう言っている」。選手が引き揚げたピッチで、ハリルホジッチ監督は黙々と走り続けた。「勝利」というゴールへ、脇目も振らず突き進む。 (志田健)

◆柴崎に期待「勝って、W杯予選につなげていきたい」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1454470.html

 日本代表は30日、翌日のウズベキスタン戦に向けて、会場となる味の素スタジアムで公式練習を行った。ランニングやウオーミングアップの後に、ハーフコートを使った実戦形式の練習を行い、約1時間半で終えた。

 MF遠藤の代役として期待がかかるMF柴崎岳(22=鹿島)は「まずは結果が1番。勝って、W杯(アジア2次)予選につなげていきたい」と話した。

◆アジア杯の劇的弾から2カ月…再びレギュラーを狙う柴崎岳の“静かなる闘志”(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150330/296873.html


ハリルJAPANでレギュラー奪取を目指す柴崎岳 [写真]=瀬藤尚美


文=元川悦子

 ヴァイッド・ハリルホジッチ新監督率いる新生・日本代表の初陣となった27日のチュニジア戦(大分)では、川又堅碁(名古屋)、藤春廣輝(G大阪)らが代表デビューを飾った。が、ボランチは2014年ブラジルワールドカップの主力である長谷部誠(フランクフルト)と山口蛍(C大阪)がコンビを組んだ。

 国際Aマッチ88試合目の長谷部は長い経験に裏打ちされた安定感を前面に押し出し、新指揮官の求める縦に速い攻めにも可能な限り順応。山口蛍もブラジル大会・コロンビア戦(クイアバ)以来の代表戦とは思えない球際と寄せの激しさを披露し、改めて絶大な存在感を示した。

 ハリルホジッチ監督は「31日のウズベキスタン戦(味スタ)ではほとんどのメンバーを入れ替える」と明言しており、異なるボランチがピッチに立つのは確実だ。

 その候補者は32歳の今野泰幸(G大阪)、29歳の青山敏弘(広島)、そして22歳の柴崎岳(鹿島)の3人。

「今は若い世代がさらに出てくる時期なのかなと思いますし、僕らはその中心としてしっかり代表の中心として残っていけるようにしたいなと。まずはロシアという部分もありますけど、さらにその先もあるので、そういったところまで見るのであれば、もっと若い選手が出てきてもいいのかなと思います」

 ボランチ最年少の柴崎は2018年ロシア、2022年カタールの両ワールドカップを視野に入れ、自分たち若い世代が台頭しなければならないという強い自覚を口にした。

 アルベルト・ザッケローニ監督に何度か招集されながら、チャンスを逃してきた若武者にとって、ハビエル・アギーレ監督時代の代表定着は非常に大きな一歩だった。しかしながら、昨年10月のブラジル戦(シンガポール)での惨敗を受け、メキシコ人指揮官がベテランを大量に呼び戻したことで、今年1月のアジアカップ(オーストラリア)の柴崎は再び遠藤保仁(G大阪)の控えに甘んじることになった。その遠藤が連戦の疲れからパフォーマンスを落とした準々決勝・UAE戦(シドニー)で途中出場のチャンスを得て、目の覚めるような同点弾を挙げ、柴崎の存在価値は一気に高まった。だが、日本がまさかのアジア8強止まりに終わり、アギーレ監督もスペイン時代の八百長疑惑によって契約解除され、彼が積み上げたわずかな代表実績は振り出しに戻ってしまった。

 ハリルホジッチ新監督率いる現体制では、全くゼロからのポジション争いを強いられることになった柴崎。しかも競争相手はワールドカップ経験者ばかりだ。新指揮官は若返りを強力に推し進める意向を示しているものの、若い彼だけを特別扱いするはずがない。柴崎が球際や寄せの激しさ、守備面でのアグレッシブさ、縦に速い攻めというコンセプトを理解し、実践しない限り、出番を増やすのは難しいのだ。

「(ハリルホジッチ監督の就任で)競争心、競争力は上がると思います。監督もまだまだ個々のことが分からないのが本心にあるでしょうし。試合に出て選手個々が理解されれば、徐々にチームもできあがってくる。そこに食い込んでいけるかっていうのは選手個人の実力次第かなと思います。そういう競争はあっても、チームが意思統一してやることが一番大切。やっぱりチームあってこそで、個人の特徴はその次。まずはしっかりと11人がチームとして機能することが一番大事だと思います」

 柴崎は熾烈なサバイバルの中でも、チームの一員として献身的にプレーすることの重要性を今一度、心に刻み付けているようだ。

 周りを生かすために、精力的にボールを追いかけ、守備面で貢献し、そのうえで彼の得意とする縦への展開を出せれば、ハリルホジッチ新監督の信頼を勝ち得ることにつながる。しかも、今回はアジアの強力なライバル・ウズベキスタン相手だ。その試合で大きな自信と手ごたえをつかめるか否かは、本人も言うように、自分自身のパフォーマンス次第だろう。

「僕は4年間、岳と一緒にやって、練習で毎日顔合わしてるのに、毎回鳥肌の立つプレーを練習中にする。いまだにどこが自分のマックスなのかっていうのを全然分からん選手やし、正直、恐ろしいなっていうのはすごい感じてるし」と同期の昌子源(鹿島)も柴崎の内に秘めた可能性を絶賛していたが、今こそその底知れぬ才能を前面に押し出す時である。

 コンビを組むのが今野なのか、青山なのか分からないが、誰と出ても新指揮官の求めるスタイルを実践しなければならない。それができて初めて、彼はロシアへの力強い一歩を踏み出すことができる。そういう意味でもウズベキスタン戦が楽しみだ。

◆ハリルJのスタメン抜擢に生き残りを賭ける柴崎、昌子の鹿島コンビ(THE PAGE)


http://thepage.jp/detail/20150331-00000001-wordleafs?pattern=1&utm_expid=90592221-29.uzRA2AXrScmfXlXFfeP6qg.1&utm_referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F


ウズベキスタン戦の予想スタメン


 ヴァイッド・ハリルホジッチ新監督のもとで臨む新生日本代表の第2戦、ウズベキスタン代表との国際親善試合が31日午後7時25分に味の素スタジアムでキックオフを迎える。
 30日の夕方からは試合会場で公式練習を実施。それに先駆けて公式会見に臨んだハリルホジッチ監督は、2対0で快勝した27日のチュニジア代表との初陣に先発したメンバーからほぼ全員を入れ替えることをあらためて明言した。
「ちょっとリスクがありすぎるかもしれないが、すべての選手に対する知識を深めたいと思っているので」
 フォーメーションはおそらく「4‐2‐3‐1」のままで固定。その上でチュニジア戦に途中出場してゴールに絡んだFW本田圭佑(ACミラン)、FW岡崎慎司(マインツ)、MF香川真司(ドルトムント)が先発に名前を連ねる一方で、注目されるのがMF陣とDF陣の最年少選手たちも満を持して出場する点だ。
 MF柴崎岳とDF昌子源。ともに1992年生まれの22歳で、高校卒業後の2011年シーズンから鹿島アントラーズでプレーする同期生でもある2人は、前者がハビエル・アギーレ前監督体制の船出となった昨年9月から、後者も追いかけるように同11月の国際親善試合からA代表に名前を連ねてきた。
 もっとも、柴崎がすでに6試合に出場して2ゴールをあげているのに対し、昌子はベンチで先輩選手たちの戦いを目に焼きつける日々を強いられてきた。
ウズベキスタン戦を前に「今度こその思いがあるのでは」と問われた昌子は、「全然焦りはない」と笑顔で自然体を強調した。
「他の選手が出ているのに自分は、という思いはないですね。常に100%の準備をして、与えられたチャンスをものにすることがいまの自分にとっての仕事。そのチャンスがウズベキスタン戦になるのか、もっと先の戦いになるのかの違いだけだと思っています」
 柴崎は入団2年目の2012年シーズンから、昌子は昨シーズンからアントラーズの主軸を担ってきた。視野の広さと長短の正確なパスで淡々と攻撃を組み立てるボランチの柴崎と、ピッチ全体に響き渡る声と常にポジティブな性格、的確なカバーリングで最終ラインを統率するセンターバックの昌子。プレースタイル同様に性格も対照的だ。
 たとえるならば柴崎がクールな「氷」であり、昌子が真っ赤に燃える「炎」となる。ハリルホジッチ体制への移行に伴い、代表から外れたMF遠藤保仁(ガンバ大阪)の代名詞でもあった背番号「7」を引き継いだ形になっても、柴崎の反応は素っ気ないものだった。
「(背番号に)特にこだわりはないので。何回も質問されていますけど、答えは毎回同じですね」
 ハリルホジッチ監督が選手全員に求める「アグレッシブな守備」を自分の言葉で表現するときも、柴崎と昌子では180度異なるから面白い。
「人によって守備の表現方法が変わってくると思うので、僕なりのアグレッシブさを出してしっかりとボールを奪えるように意識したい」
 柴崎が質問をかわすように淡々と語れば、昌子は指揮官の要求を真正面から受け止める。
「ピッチに立てば、人格を変えるくらいの気持ちでやっていく」
大分市内で行われたミニキャンプ3日目の25日。海外組と国内組とに分かれて、ハリルホジッチ監督によるグループ面談が実施された。海外組に対して「厳しい環境でレギュラーをキープできるように頑張れ」と檄が飛ばされたのに対し、国内組に対してはフィジカルコンタクト、相手との駆け引きにおける狡猾さなどを含めて「ダメ出し」が連発された。
 通訳を介して浴びせられた厳しい言葉の数々。昌子は「なるほどな」と思わずうなずくとともに、意識次第で変えられる、という指揮官からのメッセージをひしひと感じていた。
「外国人の方には日本人の体は細くて弱いと映るだろうし、その上でアジアカップなどの映像などを見た監督は『日本には優しさがあった』と言っていた。要は相手に当たることに対してリスペクトしすぎている、優しく当たりにいって逆にひじ打ちを食らっていると指摘されました。常に強気で、そのなかにリスペクトの精神を持てと言われました」
 球際の激しさを問われたときに、遠慮していたという自覚があったのだろう。指揮官から伝授された「ある言葉」が昌子の脳裏からは離れず、いまでは「ピッチの上では人格を変える」とまで言わしめるまでに大きな支えになっている。
「試合が終わってから相手に謝ればいい。試合中は全員が敵だ」
 新体制になってからの練習では、アギーレ前政権時代とは変わった光景が続いている。開始前に全員が参加するランニングで、常に先頭に立って後続をけん引していたのが柴崎だった。
「先頭でやるやらないは関係ないですし、自分としてはしっかり意欲を持って、高いモチベーションでやりたいとは思っています」
 本音を覆い隠すように務めて冷静に語っても、A代表に対する熱い思いが時折顔をのぞかせる。チームを新陳代謝させていく決意を問われた柴崎は、静かな口調ながらこう語っている。
「若い世代がさらに出てくる時期なのかなと思いますし、僕たちはその中心としてしっかり代表に、それも中心として残っていけるようにしたい」
 アントラーズにおいても、柴崎はMF小笠原満男をはじめとする「黄金世代」からバトンを託される新世代の象徴を担ってきた。今シーズンはキャプテンを務めることの多い柴崎の背中を必死に追いかけ、急成長をとげてきた昌子によれば、クールに映る柴崎の内側にはマグマのような情熱がほとばしっているという。
「岳があそこまで走るから、僕たちも走れる。アイツは鹿島の心臓。アイツがいるから、僕たちも『しんどい』とか『疲れた』と言えないんです」
 ワールドカップ日韓共催大会の日本代表では実に6人を数えたアントラーズの所属選手は、昨夏のブラジル大会ではついに誰もいなくなってしまった。ようやく名前を連ね始めた2人は、アントラーズだけでなく日本代表に生き残り、3年後のロシア大会へ向けた世代交代をも担っていく役目をも背負う。
「地域と国の違いがあるかもしれないけど、鹿島を背負うのも国を背負うのもどちらも重い。出場したら国際試合だということを特に意識せずに、Jリーグと変わらない(試合への)入りができれば」
 昌子の熱い思いは柴崎のそれともシンクロするはずだ。J屈指の名門の屋台骨を支えるプライドと代表戦へかける高揚感とを交錯させながら、22歳のアントラーズコンビはウズベキスタン戦のキックオフを待つ。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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