
日刊鹿島アントラーズニュース
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2020年9月29日火曜日
◆J2山形GK櫛引が離脱も「常に準備」佐藤がいる!(ニッカン)

J2モンテディオ山形は28日、GK櫛引政敏(27)が左ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂で全治約6カ月の重傷と発表した。23日のファジアーノ岡山戦で攻撃参加した際に負傷。今季19試合出場の守護神離脱に石丸監督は、「かなりの痛手。他のポジションと違い代えが利かない。全員で補っていくしかない」と厳しい表情を見せた。
非常事態でゴールを死守したのがGK佐藤昭大(34)だ。後半戦初戦となった前日27日のホームジュビロ磐田戦で2カ月半ぶりに出場し、完封で7戦ぶり勝利に貢献。石丸監督も「久々にもかかわらず、落ち着いてやってくれた。コーチングや守備の構築で、コミュニケーションを取って守備を落ち着かせてくれた」とたたえた。
J1で24試合、J2で137試合出場のベテランは、練習後の会見でサブGKの難しさを聞かれると毅然(きぜん)と答えた。「まず前提が違っていて、控えと思っていなくて常に試合に出る準備をしている。いつも先発でチームを勝たせるのが仕事と思ってやっている。結果的に控えが多いですが、そこはブレずにやっていた」と強いプロ意識をのぞかせた。コロナ禍で自粛中も「すごく有意義な時間になった。今までアプローチできなかった柔軟やコアな体幹とかに取り組めた」と進化を求め続けた。
中2日で迎える30日のアウェー・ザスパクサツ群馬戦に向け、「なかなか勝てない状況はありましたけど、目の前の1プレー、一瞬に集中することで結果は後からついてくる。ホームでせっかくジュビロをたたいたので、ここから勢いに乗っていきたい」と頼もしく巻き返しを宣言した。【野上伸悟】
◆J2山形GK櫛引が離脱も「常に準備」佐藤がいる!(ニッカン)

◆【鹿島】連勝ストップで露呈した課題。克服には、とにかく“やり続ける”しかない(サッカーダイジェスト)

自陣ゴール前を固めてくるチームをいかに切り崩すか
「運動量や闘争心、最後まであきらめない部分を示すチームに対して、我々はてこずっているかなと。前節(湘南戦)もそうでしたし、今節もそうなったと思います」
0-2で敗れた大分戦の試合後、ザーゴ監督はチームが直面している問題について言及した。湘南戦はアディショナルタイムのファン・アラーノの得点で辛くも1-0の勝利を収めたが、今節の大分戦は最後まで相手のゴールをこじ開けられなかった。連勝も「7」でストップした。
湘南戦も大分戦もポゼッション率やシュート本数は相手を上回り、優位に試合を進めることができている。敵陣のゴール前まで何度もボールを運び、チャンスを作っているが、フィニッシュが思うように決まらない。
3バックを採用し、守備時には5バック気味になる湘南や大分のように、人数を割いて自陣ゴール前を固めてくるチームをいかに切り崩すか。これまでの攻撃を一段階引き上げるような工夫やさらなる精度向上が必要だ。
戦術の土台となるポゼッションや攻守の素早い切り替えは「みんな自然にできているというか、考えなくても身体が自然に動けてやれている印象がある」(永木亮太)。主導権を握り、ゲームをコントロールできるようにはなってきた。今度はファイナルサードの攻略に注力し、どんな相手からもゴールを奪えるようになれば理想的だ。
「引かれる相手に対して、トップ下の位置にいる自分とか、(和泉)竜司くん、アラーノ、(土居)聖真くんとかで、相手のディフェンスラインのひとつ前でボールをもらって、そこからまた仕掛けたりとかができれば、もっと得点につながると思う。そこでしっかりとボールを引き出して、つなげられるプレーができればいい」(荒木遼太郎)
そうしたシチュエーションを作り出そうとする意志は見て取れる。ただ、タイミングが合わなかったり、敵DFを翻弄するようなコンビネーションは改善の余地がある。
とにかく、やり続けるしかない。やり続けて、練度を上げて、より多くの決定機を作る。時間はかかるかもしれないが、地道な作業の積み上げで、揺るぎない強さを手に入れたい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

◆内田篤人を鹿島恩師&ブラジル勢も敬愛 マルキーニョス「アツは特別なアミーゴ、兄弟だ」(Number)

2006年に清水東高校を卒業して17歳で鹿島アントラーズへ入団した内田篤人は、シーズン前の宮崎キャンプでブラジル人のパウロ・アウトゥオリ監督に高く評価され、3月5日のJリーグ開幕戦(対サンフレッチェ広島)に先発フル出場。以後も、シーズンを通して試合に出続けた。
高卒新人が強豪クラブでレギュラーを張るのは、日本のフットボール史上、極めて稀である。抜擢したアウトゥオリ(現ボタフォゴ監督)は、こう述懐する。

「宮崎キャンプで彼を見て、目を見張った。敏捷でテクニックがあり、クロスの精度が高い。気持ちが強く、どんどん前へ飛び出していく。守備も悪くない。
当時、日本人のサイドバックは守備を気にするあまり、攻撃参加に消極的なタイプが多かった。でも、アツトは違った。まるでブラジル人のようにアグレッシブで、失敗を恐れず、伸び伸びプレーする。
先輩からのアドバイスを素直に聞く一方で、萎縮している様子はない。若さに似合わず人間としてバランスが取れており、誰からも好かれていた。これほどの逸材を起用しない理由はどこにもなかった。驚いた人もいたようだが、私は自分の判断に自信があった」
アウトゥオリからオズへの“引継ぎ”
アウトゥオリは、2006年限りで鹿島を退団。2007年から指揮を執ったのは、やはりブラジル人のオズワルド・デ・オリヴェイラだった。

「就任前、パウロからクラブやチームの状況について説明を受けた。内田については『若いが、能力的にも人間的にも非常に頼りになる。いずれチームの屋台骨を背負う存在になれる男だから、大切に育ててほしい』と言われた。
実際に彼を見て、アウトゥオリが言ったことの意味がよくわかった」
マルキーニョスが称える最大の特徴とは
この年、鹿島に新加入したブラジル人選手が3人いた。
そのうちの1人が、2001年以降、東京ヴェルディ、横浜F・マリノス、ジェフ市原、清水エスパルスを渡り歩き、常に点を取り続けていたマルキーニョスである。

「アツは、スピード、技術があるのはもちろんだけど、最大の特徴はインテリジェンスだと思う。
守備では、チームにとって最も危険な事態を予知し、それを防ぐためのポジショニングを常に考えていた。プレーに関しては、複数のオプションを用意し、その中から試合の状況に応じてべストの選択をしていた。
このような姿勢は選手として成長していくうえで非常に重要だと思うんだけど、そのことをまだプロ2年目の若手が理解し、実践していることに驚いた。この賢さがあれば将来、素晴らしい選手になると確信したよ」
祝賀会で「外国へ行くのかい?」と聞くと
2人は、2010年7月に内田がシャルケ(ドイツ)へ移籍するまでの3年半、一緒にプレーした。そして、年齢、キャリア、国籍、ポジションの違いと言葉の壁を越えて、特別な関係を築いた。
「アツとは、片言の日本語とポルトガル語でよく話をした。僕は、幼い頃からプロ選手になるのが夢だった。若くして親元を離れ、19歳で念願のプロになり、ブラジル国内でステップアップしてから日本へやってきた。最初は言葉、気候、食事、プレースタイルなどの違いに戸惑ったけれど、障害を一つひとつ克服し、継続して結果を出すことができた。そのことに、アツはとても大きな敬意を払ってくれた。
僕の方も、謙虚でありながら自分の考えをしっかり持っているアツのことが大好きになった。やがて、彼とはアミーゴ(真の友人)になり、いつしか兄弟のような間柄になった。
2009年末、Jリーグ3連覇の祝賀会で彼に『外国へ行くのかい?』と尋ねた。『どうしたらいいと思う?』と逆に聞き返されたので、『行った方がいいよ』と答えた。
アツが抜けたら、チームにとって大きな痛手となるのはわかっていた。でも、僕自身がそうだったように、外国で生活し、プレーすることで選手として人間としても大きく成長できる――そう思って『弟』にアドバイスしたんだ」
ダニーロやファボンも懐かしそうに語る
MFダニーロとCBファボンは、共に2004年から2006年まで名門サンパウロで活躍し、2005年、アウトゥオリ監督が率いるチームで南米クラブ王者、世界クラブ王者となっていた。アウトゥオリ監督の推薦で、同時期に鹿島へ移籍した。
ダニーロは、2009年まで3シーズン、内田と一緒にプレーした。
「とてもスピードがあり、攻撃参加するタイミングが素晴らしかった。日本最高のサイドバックの1人で、それだけに年齢別日本代表やA代表と掛け持ちで試合に出ていて、いつも大忙し。見ていて可哀そうになるくらいのハードスケジュールだったけど、一生懸命頑張っていた」
CBファボンも、1シーズン限りだったが一緒にディフェンスラインを組んだ。
「彼の無尽蔵のスタミナには驚いた(笑)。岩政(大樹)、小笠原(満男)ら先輩からのアドバイスを、いつも真剣に聞いていた姿が印象に残る。とても真面目で、誠実。真正面からフットボールに取り組んでいて、向上心の塊だった」
対戦相手として内田を見たクルピの視点
当時、内田と対戦したブラジル人監督がいる。2007年からセレッソ大阪を率いて香川真司(現サラゴサ)、山口蛍(現ヴィッセル神戸)らを育てたレヴィー・クルピである。
「敵ながら、素晴らしい選手。彼のサイドからの崩しは脅威だったし、守備も急速に上達していった。パウロ(アウトゥオリ)とオズワルド(デ・オリヴェイラ)が彼を重用したのは当然だろう。もし彼が自分のチームにいたら、やはり17歳だろうが18歳だろうが起用したはずだ。
でも、1つだけ理解できなかったことがある。どうして、あんなに女性ファンが多かったんだい?(笑)」
「いずれ“彼のチーム”と対戦できたら」
なお前述したマルキーニョスは2015年末、ヴィッセル神戸を最後に現役を引退。現在は、ブラジル南西部に住み、広大な牧場で3000頭もの牛を飼育するかたわら、44歳だがフットバレー(ビーチバレーのコートで、脚、頭、胸などを使ってプレーする)の選手として活動している。
「アツが現役を引退したと聞いて、驚いたよ。だって、まだ32歳だろ? 僕は39歳までプレーしたし、彼もまだまだプレーするものだと思っていた。でも、近年はずっと怪我に苦しんでいたから、仕方がないのかな。
20年間の選手生活を通じて多くの友人ができたけど、その中でもアツは僕にとって非常に特別な存在。新型コロナウイルスの問題が片付いたら、日本へ行ってぜひ会いたいね」
ダニーロは昨年5月、40歳で現役を退いた。
「選手の頃から、将来は監督になりたいと考えていた。これからブラジルサッカー連盟の監督コースを受講して、ライセンスを取得するつもりでいる。
アツトも指導者を目指しているらしいね。2人が監督になって、いずれ僕のチームが彼のチームと対戦できたら素晴らしいね」
今回、内田篤人にまつわる話を聞かせてくれた6人は皆、選手・内田はもちろんのこと、人間・内田を高く評価し、懐かしがっていた。
日本とドイツで多くのファンから愛された男は、百戦錬磨のブラジル人にも強烈な印象を与え、なおかつ敬愛されていた。

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