日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年12月15日土曜日

◆鹿島・安部、「柴崎2発」再現だ!初戦グアダラハラ22時キックオフ/クラブW杯(サンスポ)



安部裕葵 Hiroki.Abe


 【アルアイン(アラブ首長国連邦)14日】クラブ世界一を決めるクラブW杯で、アジア王者のJ1鹿島は15日午後5時(日本時間午後10時)から当地での初戦で北中米カリブ海代表グアダラハラ(メキシコ)と対戦する。この日は現地で最終調整し、大岩剛監督(46)が会見で初戦勝利を誓った。Jリーグのベストヤングプレーヤー賞に輝いたばかりのFW安部裕葵(19)に期待がかかる。

 旬の若手が大暴れを期す。19歳のFW安部は前日13日、今季最も活躍した若手に贈られるJリーグの「ベストヤングプレーヤー賞」に選ばれた。「(賞は)素直にうれしいが、浮かれないようにしたい」と気を引き締めてホイッスルを待つ。

 独特の間合いで切り込むドリブラー。入団2年目の今季は出場機会を大幅に増やして22試合で2得点。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇に貢献し、U-19(19歳以下)アジア選手権では日本の「10番」を背負って、U-20(20歳以下)W杯への出場権獲得に導いた。

 広島・瀬戸内高時代は無名の存在。3年時のインターハイで鹿島のスカウトの目に留まり、プロへの道が開けた。そこから瞬く間に頭角を現したシンデレラボーイは、「運やタイミングが良かった」と自覚する。

 クラブW杯に開催国枠で出場した鹿島が準優勝した2016年大会。高校の寮でテレビ観戦し、レアル・マドリードとの決勝でMF柴崎岳(現ヘタフェ)が挙げた2ゴールに絶叫したという。柴崎は12年の「ベストヤングプレーヤー賞」受賞者でもある。

 「やっぱりゴールが記憶に残る。自分もそういうプレーをしたい」。エースFW鈴木優磨と守備的MF三竿健斗のキーマン2人が負傷離脱し苦しいチーム状況の中、20年東京五輪のメンバー入りが期待される逸材が注目の舞台で輝きを放つ。

鹿島・大岩監督
「非常にいい準備ができた。連動した守備から、いい攻撃に移れるようにしたい。アジアと日本の代表として、攻守にアグレッシブなプレーを見せたい」

グアダラハラ・カルドソ監督
「鹿島の全選手を分析し、100パーセントの準備ができた。集中し、普段通りのプレーをすれば勝てる」



安部 裕葵(あべ・ひろき)

 1999(平成11)年1月28日生まれ、19歳。東京都出身。城北アスカ、エスティーFC、瀬戸内高(広島)を経て2017年に鹿島に加入。同4月1日の大宮戦でプロ初出場し、同6月21日の天皇杯2回戦マルヤス岡崎戦でプロ入り初得点を含む2得点1アシストをマークした。J1今季22試合2得点、同通算35試合3得点。1メートル71、65キロ。

グアダラハラ

 1906年設立。ホームタウンはメキシコ第2の都市で、ハリスコ州の州都グアダラハラ。メキシコ1部に所属。赤、白、青の3色がチームカラー。リーグ優勝12回の実績を誇り、全選手がメキシコ人で構成される“純血主義”が伝統となっている。同国代表のエースで、レアル・マドリード(スペイン)などでプレーしたFWハビエル・エルナンデス(30)=ウェストハム=ら主力を多数輩出。監督は元パラグアイ代表MFのホセ・カルドソ氏。

クラブW杯

 国際連盟(FIFA)主催のクラブチームによる世界一決定戦。2000年にブラジルで第1回を開催。その後は資金難で中断。05年から欧州王者と南米王者が日本で対戦するトヨタ杯と統合し、各大陸王者が参加する形式となる。07年に開催国枠が採用され、現行の6大陸王者に開催国王者を加えた7チーム制になった。日本勢の最高成績は16年鹿島の2位。


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◆鹿島・安部、「柴崎2発」再現だ!初戦グアダラハラ22時キックオフ/クラブW杯(サンスポ)




◆鹿島昌子がクラブW杯初戦へ警戒「駆け引きうまい」(ニッカン)






クラブ・ワールドカップ(W杯)で、アジア王者の鹿島アントラーズは15日午後5時(日本時間午後10時)からアラブ首長国連邦のアルアインで行われる初戦で北中米カリブ海代表のグアダラハラ(メキシコ)と対戦する。14日は現地で最終調整。鹿島は勝てば3連覇を狙う欧州王者レアル・マドリード(スペイン)との準決勝に進む。

鹿島DF昌子はグアダラハラの印象について「非常に個々の能力が優れている。身長がなくてもジャンプ力があり、駆け引きがうまい」と警戒した。FW鈴木とDF三竿健の2人が負傷離脱したが「彼らがいないのは確かに痛いが、その中でも勝利を目指すのが鹿島。日本に残っている選手、スタッフのためにも必ず勝ちたい」と気合十分に話した。大岩監督は「非常にいい準備ができた。連動した守備から、いい攻撃に移れるようにしたい。アジアと日本の代表として、攻守にアグレッシブなプレーを見せたい」と、意気込んだ。







◆鹿島昌子がクラブW杯初戦へ警戒「駆け引きうまい」(ニッカン)





◆【鹿島】「誰が出ても鹿島は鹿島」体現へ 優磨&三竿健不在も勝つ!15日クラブW杯初戦(報知)






 ◆クラブW杯▽準々決勝 鹿島―グアダラハラ(15日・ハッザーア・ビンザイードスタジアム)

 【アルアイン(UAE)14日=岡島智哉】アジア王者の鹿島は、初戦(準々決勝)の北中米カリブ海王者・グアダラハラ戦に向けて当地で最終調整を行った。ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)MVPのエースFW鈴木優磨(22)、日本代表MF三竿健斗(22)の主力2人を負傷で欠く苦しい陣容だが、2お冠の歴史を支えてきたクラブの原点「誰が出ても鹿島は鹿島」の体現で初戦突破を狙う。

 ■遠藤「日本に残ったメンバーの分も」

 鈴木不在で前線のキープ力は大幅にダウンする。危機察知能力に秀でた三竿健の不在は守備面で大きな痛手だ。それでもMF遠藤康(30)は「誰が出ても鹿島は鹿島なので」とキッパリ。「心配していません。日本に残ったメンバーの分も戦わないと」と決意を込めた。

 ■植田ら3人移籍も全大会3位以上

 「誰が出ても鹿島は鹿島」―。移籍や負傷で主力が離脱しても、チーム全員が同じ方向を向き、高い強度と意欲で練習に取り組むチーム力。20冠の歴史を支えてきたクラブの原点を表す言葉だ。今季も夏にDF植田直通(24)ら昨季の主力3人がチームを離れ、過密日程で負傷者が相次いだが、全大会で3位以上に入る奮闘ぶりをみせてきた。

 ■控え組の奮闘

 ACL決勝第1戦の3日前に行われたC大阪戦(10月31日)と、同第2戦4日前の柏戦(11月7日)は、その精神の最たる試合。主力温存の中で勝ち点6を積み上げた。パス精度や連携面では明らかに主力組に劣った。だが奪われたボールは必死の形相で取り返し、足りない連携は高いモチベーションでカバー。DF昌子源(26)が「本当に強かった」とうなる180分だった。

 ■指揮官「鹿島の誇りを持って」

 ACL決勝後も紅白戦で控え組が完勝し、大岩剛監督(46)が「これが鹿島の伝統」と目を細めた日もあった。公式会見に出席した大岩監督は「今季は厳しい日程の中、出場した選手が鹿島の誇りを持って戦ってきた。それは今大会も変わらない」と力を込めた。誰が出場しようとも、鹿島は勝利への執念をピッチにぶつける。









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◆石崎くんの顔面ブロックを約束!? 熊本DF青木剛が南葛SCに完全移籍(ゲキサカ)



青木剛 Takeshi.Aoki


 南葛SC(東京都1部)は15日、ロアッソ熊本の元日本代表DF青木剛(36)が完全移籍で加入することを発表した。

 青木は2001年に前橋育英高から鹿島に入団し、15シーズン半にわたってプレー。2016年7月に鳥栖へ完全移籍すると、2017年の最終節・札幌戦でJ1リーグ戦通算400試合出場を達成した。同シーズンで鳥栖を退団し、今季から熊本へ完全移籍。J2リーグ戦26試合に出場していた。

 南葛SCは漫画『キャプテン翼』の作者である高橋陽一氏が後援会会長を務め、現在は東京都社会人サッカーリーグ1部に所属。今季は同リーグ優勝を果たしている。

 クラブ公式サイトを通じて青木は「来シーズンより南葛SCでプレーさせていただくことが決まりました。関わってくださる方々のお役に立ちたい、南葛SCが上を目指すための力になりたい、という強い思いがあります」と挨拶。また、「『キャプテン翼』の石崎くんの顔面ブロックを見習って、チームのために体を張りたいです!サッカーをプレーできる喜びを持ち続け、誠実さと感謝を忘れずに取り組みます」と抱負を語っている。

 一方、熊本に対しては「ロアッソ熊本では1年間でしたが、プレーさせてもらえた事に感謝します。熊本のこれからの復興、発展を心から祈っています」と感謝のメッセージを送った。

以下、クラブ発表プロフィール

●DF青木剛
(あおき・たけし)
■生年月日
1982年9月28日(36歳)
■身長/体重
183cm/75kg
■出身地
群馬県
■経歴
前橋Jrユース-前橋育英高-鹿島-鳥栖
■代表歴
2000年、2001年:U-19、U-20日本代表
2002年、2004年:U-22、U-23日本代表
2008年、2009年:日本代表
■出場歴
J1リーグ:400試合8得点
J2リーグ:26試合
カップ戦:78試合
天皇杯:48試合3得点
ACL:31試合3得点




◆石崎くんの顔面ブロックを約束!? 熊本DF青木剛が南葛SCに完全移籍(ゲキサカ)





◇王者と王者が激突! 来年8月7日、湘南とアトレチコ・パラナエンセの対戦が決定(サッカーキング)




 日本サッカー協会は13日、JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ王者決定戦の開催を発表した。

 対戦カードは湘南ベルマーレ対アトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)に決定。来年8月7日(水)、神奈川県平塚市のShonan BMWスタジアムで開催されることが発表された。キックオフ時間は未定だが、ナイトゲームを予定している。

 2008年に始まった同大会は次回で通算12回目。ここまでの戦績はJリーグ勢の6勝5敗(PK勝ちを含む)と勝ち越している。




◆王者と王者が激突! 来年8月7日、湘南とアトレチコ・パラナエンセの対戦が決定(サッカーキング)


◆ノイアーと内田篤人…仲の良い2人がブンデスリーガ・シャルケ時代にチームメイトだった際のエピソード(SPREAD)



内田篤人 Atsuto.Uchida


鹿島アントラーズのDF内田篤人選手は、2010年から2017年までドイツ・ブンデスリーガのシャルケでプレーしていた。

ドイツでプレーしていた内田選手には、チームメイトとのエピソードが豊富にある。今回は内田選手と大の仲良しだったマヌエル・ノイアー選手とのエピソードを紹介する。

ノイアー選手は、現在、ブンデスリーガの強豪バイエルン・ミュンヘンに所属し、ドイツ代表としても活躍しているゴールキーパーの選手だ。

シャルケの下部組織出身で、2006年にブンデスリーガデビュー。2009年6月2日にはドイツA代表デビューしている。

2011-2012年シーズンにバイエルン・ミュンヘンへ移籍。

2014年のブラジルW杯では、セーブ率が大会通算で86.2%を記録し、ドイツ代表の優勝にも大いに貢献した。その活躍を受けて、ゴールデングローブ賞も受賞している。


内田篤人とノイアーのエピソード


内田選手がシャルケに移籍したばかりの頃、あるミーティングでのことだ。フェリックス・マガト監督が選手一人ひとりにダメ出しをし始めた。内田選手も例外ではない。

しかし、通訳を付けていなかった内田選手には、マガト監督が何を言っているのか分からなかった。

そんなとき、マガト監督に「ウッシー(内田選手)が今のドイツ語を理解するのは無理だ」と指摘してくれたチームメイトが、ノイアー選手だ。


東日本大震災のメッセージを伝えるため、ノイアーが男気を見せる


ノイアー選手が内田選手とともにシャルケでプレーしたのは、2010-2011年シーズンの1シーズンという短い期間だったが、本当に良いチームメイトだったとわかるエピソードがある。

それは、2011年のこと。3月11日の東日本大震災だ。

東日本大震災の発生をドイツで知った内田選手。トレーニングシャツに日本へ向けたメッセージを書き、カメラの前で見せて伝えることを考えた。





3月12日のホーム・フランクフルト戦前、内田選手がトレーニングシャツにメッセージを書いている様子を見たノイアー選手は「それを見せるのか?」尋ねた。

内田選手の返答は「勝ったら見せる。負けたら見せない」。それを聞いたノイアー選手は「俺が守って勝たせる。問題ない」と答えたという。

これだけでもノイアー選手が内田選手にとって良いチームメイトだとわかるが、エピソードはこれだけではない。

ノイアー選手がこの試合で、自身のミスによって失点してしまい、フランクフルトに同点に追いつかれてしまう。

しかし後半39分、ノイアー選手のロングフィードでアシストを決め、逆転ゴール。そのゴールが決勝点となり、シャルケが2-1で勝利した。

いざ、チームが勝って喜んでいるのを見て、自分だけメッセージを伝えるのが良いことなのかと、内田選手は迷ったそうだ。

しかし、ノイアー選手が内田選手をエスコートしてくれたので、内田選手はメッセージ入りのシャツを見せることができた。


ノイアーは自慢の友達…ブラジルW杯優勝のノイアーを祝福

2014年、内田選手はネットメディアのインタビューで、ノイアー選手がブラジルワールドカップで大活躍したことについてコメント。GKとしての安定感と技術力の高さをたたえた上で、「自慢の友達です」と語った。




◆ノイアーと内田篤人…仲の良い2人がブンデスリーガ・シャルケ時代にチームメイトだった際のエピソード(SPREAD)





◆アルアイン塩谷弾!決勝で鹿島と「戦いたい」…クラブW杯(報知)






 ◆サッカー クラブW杯第1日 ▽1回戦 アルアイン3―3(PK4―3)ウェリントン(12日・アルアイン=アラブ首長国連邦)

 【アルアイン(UAE)13日=岡島智哉】アジア王者の鹿島は、初戦(準々決勝)の北中米カリブ海王者・グアダラハラ戦に向け、当地で練習を行った。勝てば準決勝で欧州王者・Rマドリードとの対戦となるが、DF内田篤人(30)はメキシコ屈指の人気を誇り、同国リーグ12度制覇の名門との初戦に集中する姿勢を強調した。12日には開幕戦が行われ、開催国枠で出場のアルアインはウェリントンにPK勝ちした。

 開催国枠のアルアインは一時は3点のビハインドとなったが、前半45分に元日本代表DF塩谷司(30)が「あの時間帯に取れたことで、次につながった」と鋭いシュートを沈めると、後半4分には元鹿島のFWカイオがアシスト、同40分には塩谷のクロスが起点となり、同点ゴールが生まれた。

 延長も粘り強く戦い、PK戦で勝利して8強入りしたカイオは「勝てて良かった。決勝で鹿島と戦いたい」と古巣との対決を願った。




◆アルアイン塩谷弾!決勝で鹿島と「戦いたい」…クラブW杯(報知)





◆【インタビュー】進化を続ける安部裕葵、成長の鍵は「インプット」(サッカーキング)



安部裕葵 Hiroki.Abe






 安部裕葵が過ごしたこの1年は、本当に濃かった。プロ2年目にして鹿島アントラーズの貴重な戦力としてプレーし、クラブ史上初のアジア制覇に貢献した。

 安部の成長を促しているのは、自身の観察力と吸収力の高さだろう。ピッチを離れても、「体だけではなく、目からも覚える」とインプット作業を怠らない。だから、これまで見たことのないプレーを突然披露することだってある。

 安部裕葵はおもしろい。プレーを見ても、言葉を交わしても、そう感じる。これから、どんな選手になるのだろう。そんなワクワク感を抱かせておきながら、「先のことは本当に考えない」と何食わぬ顔で言う。若きファンタジスタが、充実した1年を振り返りながら、自身のスタイルを語る。

何も考えていない時が、一番気持ち良くプレーできる

――まずはアジア制覇、おめでとうございます。
ありがとうございます! 僕のサッカー人生で初めてのタイトルです。優勝できて、本当に良かったです。

――セカンドレグは10万人の観客が詰めかけました。完全アウェーの中での試合でしたが、大勢の前でプレーできる楽しさもあったのでは?
ありました。会場に着いた瞬間にニヤけちゃって(笑)。試合が楽しみで、笑顔が止まらなかったです。僕、緊張を一切しないんですよ。

――サッカー以外でも?
しないですね。だから緊張という感覚がなんとなくしか分かりません(笑)。




――たしかに決勝でも緊張した様子はなかったです。むしろ、安部選手のプレーからは気迫を感じました。例えば、ファーストレグの序盤でカウンターのピンチを迎えた時、抜け出しかけた相手選手を後ろから止める場面がありましたね。結果的にイエローカードをもらってしまいましたけど、絶対に勝ちたいという気持ちが伝わってきました。
高校を卒業したばかりの僕だったら、あのプレーはできなかったと思います。ファウルをしてでも止めるという判断ができるようになったのは、鹿島というチームにいるからです。鹿島でトレーニングを積んで、試合数を重ねたからこそ、瞬時の判断力が高まったと思います。

――今年7月にはジーコ氏がテクニカルディレクターとして鹿島に復帰しました。ジーコがもたらした変化とはどのようなものでしょう。
ジーコさんは偉大な方で、みんなが尊敬している。ジーコさんの発言一つひとつに重みがあって、影響力がある方だと実感しています。僕は、組織においては一人ひとりの影響力が大きいと思っています。一人の選手が入ったり、抜けたりするだけで大きな変化が生まれる。ジーコさんがチームに加わるとなれば、その変化は大きい。ジーコさんが来ると分かっただけで、チームの雰囲気が変わります。

――一対一で会話をすることはありますか?
練習終わりに通訳を介してアドバイスをもらうことはよくあります。サッカーは感覚がすごく大事なスポーツなので、考え方が変わるだけでプレーは変わります。何を言われたからって、すぐにうまくいくことはないですけど、声をかけてもらうことで自信が持てる。メンタルがパフォーマンスを左右することをジーコさんは知っていて、声をかけてくださるんだと思います。

――「感覚がすごく大事」と言われましたが、安部選手が感覚的に気持ち良くプレーできるのはどういう時ですか?
何も考えていない時が一番気持ち良くプレーできると思います。サッカーは考えるスポーツだけど、うまくいっている時は考えなくても良い判断ができる。そういう感覚の時はゲームがうまく進むんです。その好循環が続けば、シーズンを通して良いパフォーマンスを発揮できる。

――「考えない」とは、考える前にイメージが浮かんだり、体が勝手に動いているという感覚ですか?
なんて言うんですかね……。調子が良い時は、パッと顔を上げた瞬間にたくさんの情報を取り入れられる。でも調子が悪い時は、耳や目から入れられる情報が少ない。それは自信がなかったり、不安があったりして、自分の力を発揮できていないからだと思います。自信がある時はパッと見ただけで何をすればいかが一瞬で分かる。そういう感覚ですね。

――試合の中でその感覚が研ぎ澄まされていく時もありますか?
もちろん。最初からそのゾーンに入っている時もあるし、試合中に入っていく時もある。逆に時間が経つにつれてできなくなる時もありますよ。





――安部選手は視野が広く、「何をすればいいか」の判断力もある。判断する前段の、選択肢についてはどうでしょう。この2年間でプレーの引き出しが増えたという実感はありますか?
いや、高校の時のほうがドリブルもできたし、パスもできたし、なんでもできましたね。プロに入ってからは、ドリブルしかできませんでした。ようやく、いろいろなことができるようになってきましたけど、それでもまだまだです。判断力も含めて、もっと追求していきたいですね。

――1年目はプロとの力の差を感じたと。
そうですね。「このままだと、クビ切られるわ」って(笑)。でも、へこみはしなかった。高卒でプロになって、すぐにうまくいくとは思っていませんでしたから。そういう心構えだったのは良かったと思います。

――体つきもたくましくなりました。
体は大きくなりましたし、姿勢も変わったと思います。

――姿勢も?
自分のプレー動画を見て、「こうしたほうがかっこいい」という姿勢を意識しています。シルエットがきれいな人は、動きもスムーズですから。良い姿勢や立ち方、走り方を研究するのはサッカー選手として大事なことだと思っています。だから、僕は姿勢にもこだわります。

――なるほど。安部選手は相手を背負ってドリブルしていても、倒れることがほとんどないですよね。
そうですね。技術もありますけど、自分が相手に勝てる、勝てないの判断ができるかどうか。そこの判断を的確にすることが大事だと思います。例えば、ここでボールを取りに行っても倒される、と判断した時は、相手のバランスを崩すために体を当てることもある。僕は小柄な選手ですし、すべての場面でボールを奪おうとすると限界があります。だから工夫することが大切です。相手がどの方向から、どのくらいの力で来る、というのが分かれば倒れることはない。バランスを崩してしまうのは、自分の想像とは違うタイミングや力で当たられた時ですから。相手を観察して、しっかりと情報を入れていれば、倒れることはない。たまにイメージとのギャップが大きくて、びっくりすることはありますけど(笑)。


あのシーン、実はヴェラッティの真似だった!?



――安部選手の名前が広く知られたのは、昨年のセビージャ戦だと思います。ドリブルで3人を抜いた後、最後は冷静にパスを選択して、鈴木優磨選手のゴールをアシストしました。
ああ、あの時も何も考えていなかったですね。GKが前に出てきたからというより、ただパスを出そうと思って。無心でした。

――プレー中の落ち着きはもちろん、足元の技術の高さに驚かされた人は多いと思います。
練習中も試合中もうまく見せることを意識しています。一つのトラップや姿勢で「なんでもできそうだな」、「こいつ怖いな」という感覚を相手に与えられる。相手は細かいところを見ているし、そこから感じるものがあると思うんです。プレーする上で見せ方は大事だと思います。

――海外サッカーをよく見ると聞きました。
僕はインプットの量を増やすことが大事だと思っています。映像で見るだけでも「こういうプレーもあるんだ」とイメージが湧いてきて、自分の選択肢の一つになる。体だけではなく、目からも覚えます。実は、最初に話したペルセポリスとの決勝で相手を止めた場面もそうなんですよ。

――というと?
あのプレーはパリ・サンジェルマンのマルコ・ヴェラッティがやっていたんですよ。それをたまたま試合の前日に見ていて、パッと出てきました。だからヴェラッティのおかげです(笑)。

――それを決勝の大舞台で咄嗟にできる判断力と行動力はすごいです。
いろいろなプレーに挑戦したいんです。失敗と成功を繰り返すことで、自分の選択肢が増えて、視野も広がる。さっきも言ったように、僕はインプットが大事だと思っていて、インプットが多ければ多いほどイメージも膨らんでいく。調子が良い時は、そのイメージと現実がリンクするんです。頭で描いたとおりに試合が進んでいくので、楽しくて仕方ない。逆に調子が悪い時は、イメージと現実が全然違うからうまくいかない。

――安部選手はこういう選手になりたい、という理想像はありますか?
本田(圭佑)選手や(クリスティアーノ)ロナウドのように、人に影響を与える選手になりたい。サッカーの技術云々ではなくて、そこにいるだけで周りの人に影響を与えるような、そんな選手になりたいです。選手としてだけではなく、一人の人間として憧れます。

――12月の大会ではヨーロッパ王者と対戦できるかもしれません。でも、残念ながらC・ロナウドはいませんね。
ロナウドがいなくなっても、レアルはレアルです。前回の対戦の時は高校生だったので、寮で見ていました。ちょうど鹿島への入団が決まった時期だったので、「ここに入るのかあ」と思ったのを覚えています。

――あまり先のことを考えない安部選手でも、レアルと対戦できるかもしれないと考えたらさすがにワクワクするのでは?
いや、ワクワクとか全然ないです(笑)。

――ないんだ(笑)。
もちろん、試合前は戦う気持ちになるので、テンションも上がってきますけど、今はないです(笑)。

――今年はかなり濃いシーズンになりました。
そうですね。代表の活動にも参加させてもらったので、ずっとサッカーをしていた印象です。ケガで少し休んだ時期はありましたけど、試合にたくさん出られて充実していました。連戦は忙しくて大変だったけれど、充実している証だと思う。もっと忙しくしたいですね!

インタビュー・文=高尾太恵子
取材協力、写真=ナイキジャパン


安部裕葵が語るスパイクへのこだわり



――今は「ファントム ビジョン」を愛用されています。
フィット感があって、靴の中で足がずれないところが良い! 以前は滑り止め付きのソックスを履いたり、粘着スプレーを使ったりしていましたけど、このスパイクには必要ない。僕はキュッと締め付けられるのが好きなので、すごく気に入っています。見た目もかっこいいですよね。

――ボールタッチの感触はどうでしょう?
裸足にかなり近いと思います。素材が革だとスパイクと足の間に隙間ができるんですけど、これはニット生地なので、足全体を包んでくれます。スパイクの内側すべてが足に触れるので、初めて履いた時は、今までと感覚が全然違ってびっくりしました。革は雨に濡れると膨張して、伸びてしまうことがあります。でも、このスパイクは伸びることがありません。



――フィット感へのこだわりが強いですね。
スパイクと足の間に隙間がないことが大事です。締め付けがないと踏ん張れないし、中ずれすると滑ったり、転んだりする。スパイクをとおして、どれだけ芝に対して力を加えられるか。力の使い方はスパイク一つで変わると思います。「ファントム ビジョン」は履き心地が良くて好きです。 


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◆鹿島勝利は「3・00倍」クラブW杯で15日にグアダラハラと対戦(サンスポ)





 サッカー・クラブW杯(UAE・アルアイン)に出場するアジア王者の鹿島は、15日に北中米カリブ海代表のグアダラハラ(メキシコ)と対戦する。

 英大手ブックメーカー「ウィリアム・ヒル」は、鹿島-グアダラハラを以下のように予想。日本時間14日午後5時現在、鹿島勝利「3・00倍」、90分引き分け「2・87倍」、グアダラハラ勝利「2・25倍」のオッズがついており、グアダラハラ優勢とみている。どちらのチームがファーストゴールを奪うかというオッズは、鹿島「2・20倍」、グアダラハラ「1・85倍」、ゴールなし「8・00」となっている。

 この試合の勝者は19日、準決勝で前回覇者の欧州代表レアル・マドリード(スペイン)に挑戦する。


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◆鹿島勝利は「3・00倍」クラブW杯で15日にグアダラハラと対戦(サンスポ)


◆クラブW杯、鹿島vsチーバス・グアダラハラを前に北米大手メディアが鹿島を警戒(GOAL)






クラブW杯の2回戦で、アジア王者の鹿島は北中米カリブ海王者のチーバス・グアダラハラと激突する。15日の決戦を前に、北米大手メディアが鹿島について報じ、2年前の躍進から警戒心をあらわにした。

FIFAクラブ・ワールドカップ2018がUAEで開幕した。日本からはアジア王者鹿島が参戦することになっているが、初戦となる2回戦では北中米王者のチーバス・グアダラハラと15日に対戦する。

北米大手メディア『メディオティエンポ』はチーバス・グアダラハラの初戦を前に、鹿島について詳細を報じ、警戒心を示した。

記事では鈴木優磨が負傷欠場となったことについて「大岩剛率いる鹿島は、得点源の鈴木を負傷で失っている。これはグアダラハラにとって良いニュースと言えるだろう」と紹介。

「鈴木は今季11ゴール10アシストを記録するなど、鹿島の攻撃の要だが欠場が確定した。ただ、チーバスにとって問題となるのはそれだけではない。クォン・スンテがゴールを守り、最終ラインの昌子源はチームに秩序を与え、守備ブロックに安定感をもたらす存在だ。彼らはバランスの取れた4-4-2をピッチ上で見せるため、崩すのは苦労するだろう」

「土居聖真、レオ・シルバ、三竿健斗などがセンターラインにおり、今年のACLでは5試合連続ゴールを決めて躍進の原動力になったセルジーニョもいる」

また、記事では2016年のクラブ・ワールドカップについても言及し「2年前、開催国王者の鹿島は決勝でレアル・マドリー相手に2-4と敗れた。この大会ではオークランド・シティ、マメロディ・サンダウンズ、アトレティコ・ナシオナルを立て続けに下した。この時のプレーヤーは6~7人おり、その選手たちが再びこの大会に挑むことになる」と続け、鹿島が2年前の同コンペティションで躍進したことを回顧している。

果たして鹿島はメキシコの強豪を下し、レアル・マドリーの待つ準決勝へと駒を進めることができるのか。鹿島vsチーバス・グアダラハラの一戦は現地時間15日17時(日本時間22時)キックオフとなる。




◆クラブW杯、鹿島vsチーバス・グアダラハラを前に北米大手メディアが鹿島を警戒(GOAL)


◆鹿島 内田「人生変わる」若手に“アピール指令”「もっとずうずうしくていい」(スポニチ)



内田篤人 Atsuto.Uchida


 クラブW杯が12日、UAEで開幕し、開催国枠のアルアインが、元日本代表MF塩谷司(30)の得点を皮切りにオセアニア代表のウェリントン(ニュージーランド)をPK戦の末に下した。アジア王者の鹿島はDF内田篤人(30)が若手にアピールの重要性を強調。アルアインの施設で練習したチームは15日(日本時間同)に北中米カリブ王者のグアダラハラ(メキシコ)との初戦を迎える。
 若手よ、ずうずうしく大志を抱け。クラブW杯(UAE)に参加中の鹿島DF内田篤人(30)が、若手に“アピール指令”を出した。

 「若い選手はもっとずうずうしくていい。この大会でどれだけのスカウトが見ているか、チームの目が見ているか、そういうのを意識したほうがいい」

 大会にはRマドリード(スペイン)をはじめ各大陸の王者が参加。当然、世界のスカウトの目が向く。「一つのゴールで、一つのプレーで、自分のサッカー人生が変わるというのを意識したほうがいい。途中出場で1点ボーンと(得点を)取ったら(人生が)変わるよね」と続けた。

 鹿島は今大会の登録23人中11人が25歳以下。19歳の安部、21歳の町田ら20年東京五輪世代のホープもいる。あす15日はいよいよ初戦のグアダラハラ(メキシコ)戦。欧州CL、W杯と数々の大舞台を経験してきた内田は「国際試合で普通にやるのは結構大変。それができれば一番いい」と平常心の大切さを強調した。


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◆鹿島 内田「人生変わる」若手に“アピール指令”「もっとずうずうしくていい」(スポニチ)




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