今季の鹿島は攻撃のギアを上げる存在が乏しいと言われてきたが、ここへきて2人が調子を上げてきたのは朗報だ。後半途中から入った藤井智也も徳田の同点弾につながるドリブル突破で違いを見せており、流れを変える選手として存在感を高めつつある。今回ベンチ外となった田川亨介らを含め、もっともっと攻撃陣が切磋琢磨し、得点力を高めないといけないのは事実。それが短期間に結果となって表れれば、奇跡の逆転タイトルも夢ではないはずだ。
◆【広島との大一番でドロー。J1タイトルへ崖っぷちの鹿島が見せた可能性】(サッカー批評)
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知念慶の復帰で柴崎岳のトップ下起用と「3バック」導入。リーグ終盤へ濃野も強調した鹿島の「伸びしろ」(サッカー批評)
8月25日の東京ヴェルディ戦で1-2とまさかの敗戦を喫し、アウェー8敗目で4位に後退してしまった鹿島アントラーズ。翌週の8月31日のアウェー・京都サンガ戦が台風10号の影響で中止になり、彼らは9月のインターナショナルウイーク(IW)を含めて3週間のインターバルを得ることになった。
「激しいトレーニングをやったので、だいぶコンディションも上がっている」と鈴木優磨が強調。ランコ・ポポヴィッチ監督も「ここ最近は前半戦で見せていたように奪われた後の反応の速さ、トランジションの速さが失われていた。そういうところを徹底的に再確認した」と原点回帰を図ったという。そのうえでラスト10戦を戦い抜いていく構えだった。
9月14日のサンフレッチェ広島戦は第一関門。この時点で首位に立っていた相手を本拠地・カシマスタジアムに迎えるということで、勝点3がマストだった。長期離脱していた知念慶も復帰し、指揮官は彼と三竿健斗をボランチに並べ、柴崎岳をトップ下に上げる配置変更に打って出た。右の名古新太郎、左の師岡柊生含めて新編成の攻撃陣が機能するか否かが1つの注目点だった。