鹿島アントラーズのブラジル人MFファン・アラーノがブラジル『UOL』のインタビューに答えた。
ファン・アラーノはインテルナシオナルの下部組織で育ち、2017年1月にトップチーム昇格。昨シーズンはコリチーバへとレンタル移籍していた。
コリチーバではセリエBで33試合に出場し5ゴール5アシストを記録し、今シーズンから完全移籍で鹿島に加入している。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて中断する前には、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのメルボルン・ビクトリー戦と明治安田生命J1リーグ開幕節のサンフレッチェ広島戦に出場していたファン・アラーノだが、日本のサッカーについて気づいたことがあるようだ。
「(日本は)試合の展開が早い。オーストラリアと日本のチーム、2チームと対戦した。試合はとても激しく、スピーディーだけど、ゲームの終わりにはペースが大きく落ちる。後半20分か25分になると、負けているチームは全てを投げ出し、勝っているチームは確信がなくなる」
「気になっていることが日本の特徴なのかは分からないが、負けているチームがよりプレーする。シュートを撃ち、試合がひっくり返る。試合の終わりが非常にオープンだと気付いた」
「試合のダイナミックさと速さは、はるかに大きい。日本人は速く、試合も速い。彼らの技術とパスは非常に優れている。彼らの技術的なクオリティにとても感銘を受けた。いくつかの点では、戦術的には遅れているが、ゲームのダイナミクスは優れている。パフォーマンスも良く、日本人は基本をしっかりと行うことにフォーカスしている」
「日本では即興的なプレーは見られない。これはブラジル人との大きな違いだ。ブラジルでは即興でプレーする選手が多くいる。彼らは良いパスと支配力を持っているから、常にそれをしている。彼らはシンプルで簡単にプレーする」
また、鹿島には完全移籍で加入したファン・アラーノだが、本心ではインテルナシオナルに復帰したいという気持ちがあったようだ。
「僕はクラブで最も困難な1年を過ごした。2017年にトップチームに昇格し、セリエBで過ごした。それは問題のある年で、最初はチームが進まなかった。そこからプレーを続け、昇格し、2018年にブラジル全国選手権で3位になった。誰も予想していなかった」
「外国でもプレーしたかったけど、移籍のドアには足がついていた。インテルナシオナルでキャリアを作るために、8年間をクラブで過ごし、プロになるまでのコーチやみんなと仲良くなった。しかし、人生では決断も必要で、僕はプレーする必要があった。出場時間が必要だった」
「2年間でインテルナシオナルでプロとしてプレーしたのは8試合でごくわずかだった。少ししかなかった事情としては、(選手たちが)クオリティを持っていた。若い選手がプレーするのは難しいことを理解しているが、僕はローンで移籍することを選んだ」
「僕の頭の中では、クラブを離れ、そしてインテルナシオナルに戻ってプレーするつもりだった。これが僕が日本に来るまでに起こったことだ」
「失望したとは言わないが、ファンと自分を信じている人のためにインテルナシオナルでプレーできることを見せたかった。残念ながらうまくいかなかったが、誰が未来を知っているだろう。誰にもわからない」
◆完全移籍で鹿島加入のファン・アラーノ、インテルナシオナル復帰が叶わなかった無念を語る(超WORLDサッカー!)