日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年3月18日月曜日

◆鹿島指揮官の戦い方が徐々に浸透? チャヴリッチ&鈴木優磨の鮮烈ゴールで怒涛の反撃(FOOTBALLZONE)



鈴木優磨


後半立ち上がりで逆転


 鹿島アントラーズは3月17日、J1リーグ第4節で川崎フロンターレとホームの県立カシマサッカースタジアム対戦。前半を0-1のビハインドで折り返したが、後半の立ち上がりの猛攻で一気に逆転している。

 前半も川崎ゴールに迫る場面を作っていた鹿島だったが、ゴール前でのプレーに精度を欠き、得点を挙げられなかった。ほとんど川崎に決定機を作らせていなかったが、ロングボールからワンチャンスを前半36分にFWマルシーニョに決められて1点ビハインドという展開になった。

 後半の立ち上がりにも川崎にゴールに迫られたが、ゴール前で相手の攻撃を食い止めてロングカウンターを仕掛ける。最後はFWチャヴリッチがゴールを決め、後半2分に鹿島が同点に追い付いた。

 直近8年間16度の対戦成績が4分け8敗と、川崎をとことん苦手としている鹿島だったが、このゴールでスタジアムの雰囲気が一変。すると、わずか3分後に左サイドでボールを奪ったMF名古新太郎がチャヴリッチとのパス交換で高い位置に入りクロスを入れる。ボールはクロスバーに当たったが、そこに詰めていたFW鈴木優磨が逆転ゴールをネットに突き刺した。

 今季初先発ながら前半から目立った活躍を見せている名古の活躍に加え、エースの今季初ゴールで逆転した鹿島。ランコ・ポポヴィッチ監督のやろうとしている戦い方が、徐々に浸透してきていると言えそうだ。








◆鹿島指揮官の戦い方が徐々に浸透? チャヴリッチ&鈴木優磨の鮮烈ゴールで怒涛の反撃(FOOTBALLZONE)


◆【番記者の視点】鹿島MFパレジの献身「後悔はない。勝利が全て」途中出場MFのイエローカードについて(報知)



ギリェルメ・パレジ


◆明治安田J1リーグ▽第4節 鹿島2―1川崎(17日・カシマ)

 鹿島は川崎を2―1で下した。リーグ戦16戦未勝利(4分け12敗)だった天敵から、2015年シーズン以来の勝利をつかんだ。

*  *  *

 2―1の後半30分、相手が1人少なくなった。スタジアム全体に、どこか楽観的な雰囲気があった。

 ピッチも同じく。時計の針を進めようとする選手と、アピールしたい選手が混在していた。決定機を生かせず、時間稼ぎを目的としたプレーも不発に終わっていた。

 危ないな、と思っていた。昨季まで川崎を2年担当していたが、数的不利の状況で不思議と点を取るチームなのだ。案の定、後半AT7分にボールキープを試みたMF知念慶が危険な奪われ方をしてしまう。

 相手が速攻に繰り出そうとしたところで、背番号77の足が伸びた。相手を倒したMFパレジにイエローカードが提示された。パレジは知念に激高していた。

*  *  *

 「あの場面はファウルで止めないといけなかった。後悔はない。結果的に失点につながらなかったので、イエローをもらったとはいえ、勝利できたことが全てです」。パレジは淡々と振り返った。

 後半44分の投入以降、パレジは効いていた。そしてあのプレーは、非常に大きかった。知念に対しては「ポルトガル語で厳しく言ってしまいました。あのシーンはパスを出すべきだった」と苦笑いを浮かべたが「彼は自分のミスもいつもカバーしてくれる。あの場面は、今度は僕が彼のミスをカバーしないといけない立場だった」と語った。

 突破力があるわけではなく、パワーやスピードが秀でているわけでもない。ただ、局面でのプレー判断にセンスを感じる選手だ。新外国人という立場ながら、チーム始動日のランニングで先頭を走っていて目を丸くした。ちなみに、ブラジル人だがサンバはうるさくて嫌いらしい。

 開幕の名古屋戦(3〇0)、第2節のC大阪戦(1△1)と、アピールしたい立場の途中出場ながら、チームファーストに徹する姿が印象的だった。「チームのためにプレーして結果的に勝利すれば、自分の価値も上がる。個人でいける時もあるかもしれないが、バランスを取りながら判断したい。チーム第一なので、チームのために何ができるかを考えています」

*  *  *

 この試合のヒーローは同点弾のチャブリッチであり、勝ち越し点の鈴木優磨だったが、トップ下で1・5人分の守備タスクをこなしたMF名古新太郎、失点に絡んだプレーを取り返したDF安西幸輝ら、黒子の役目を担った選手が結果を残した試合だった。こういう時の鹿島は、勝てる。どれだけ戦術が進化しようとも、何といっても「誠実・献身・尊重」が土台にあるチームなのだ。

 開幕4試合を2勝1敗1分けの勝ち点7、4位で終えて中断期間に突入する。鈴木優磨いわく「俺らはまだ完成していないチームなので、この中断期間はデカい」。ポポヴィッチ・アントラーズは、まずまずのスタートを切ったのではないだろうか。(鹿島担当・岡島 智哉)





◆【番記者の視点】鹿島MFパレジの献身「後悔はない。勝利が全て」途中出場MFのイエローカードについて(報知)





◆「去年と一緒だぞ!」川崎戦で9年ぶりの勝利を引き寄せた闘将・植田直通の檄「チームとして良い方向に向かっている」【鹿島】(サッカーダイジェスト)



植田直通


昨季はひとり少ない川崎に逆転負け

[J1第4節]鹿島 2-1 川崎/3月17日/県立カシマサッカースタジアム

 Jリーグは3月17日、各地でJ1第4節の3試合を開催。鹿島アントラーズは県立カシマサッカースタジアムで川崎フロンターレと対戦し、チャヴリッチと鈴木優磨のゴールで2-1の逆転勝ちを収めた。

 リーグ戦では実に9年ぶりとなる川崎戦での白星を掴んだ背景には、選手たちが積み上げてきた経験と闘将の檄があったという。

 1点リードで迎えた75分に、川崎のマルシーニョがこの試合で2度目の警告を受けて退場になった直後に、「去年と一緒だぞ!」との言葉がピッチに飛び交っていたという。

 昨季のJ1第2節でも、1点リードで迎えた89分に川崎の山村和也(現・横浜)が退場して、鹿島が数的優位となっていた。だが、その後に同点に追いつかれると、試合終了間際に逆転を許していた。

 当時の悔しさを喚起させたのは、キャプテンマークを巻いて出場した植田直通だ。「僕が声をかけました」と明かし、その真意をこう語った。

「去年と全く一緒の状況でしたし、去年の悔しさは全員が忘れてないと思う。去年から残ってる選手たちがほとんどなので。終盤に2失点して自分たちが負けたという衝撃的な、自分の中でもすごく残ってるシーンでもあります」

 後半に不利な状況を何度も跳ね返してきた川崎の姿を思い起こし、さらに警戒を強めたという。

「これだけ勝ててないのは、すごく自分たちも苦しい状況ではありましたけど、試合前から今日は自分たちが勝ってやるんだという気持ちは全員に見えていました。今週も良いトレーニングができて、良い準備ができたからこそ(の勝利)だと思う。

 自分たちは良い準備をしたら、こうやって結果を出せるんだという自信もついたし、逆転して勝てるという力を示せたことも、チームとして良い方向に向かっているのかなと思います」

 リーグ戦の1試合かもしれないが、鹿島にとっては大きな山を乗り越えたゲームでもあるようだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)





◆「去年と一緒だぞ!」川崎戦で9年ぶりの勝利を引き寄せた闘将・植田直通の檄「チームとして良い方向に向かっている」【鹿島】(サッカーダイジェスト)



◆鹿島が9年ぶり川崎F撃破!! 決勝弾で屈辱の歴史を止めたFW鈴木優磨「必ず来ると信じていた」(ゲキサカ)



鈴木優磨


[3.17 J1第4節 鹿島 2-1 川崎F カシマ]

 苦手の川崎フロンターレに対して過去8年間、16試合にわたって勝ちなしが続いていた鹿島アントラーズ。長い屈辱の歴史を止めたのはエースのFW鈴木優磨だった。1-1で迎えた後半5分、左サイドを駆け上がったMF名古新太郎のクロスがバーに当たって跳ね返ると、絶妙なポジショニングでボールをプッシュ。これがネットを揺らし、9年ぶりの勝利を手繰り寄せる決勝ゴールとなった。

 狙って通すことはできないラッキーなクロスが起点となったが、最後は鈴木の嗅覚が光った。「前半から最後の質さえあればというシーンがあって、僕自身も後半に必ず来ると信じていた。運があったかもしれないけど、常にゴール前で準備するスタイルなのでそれが良かった」。相手守備陣が一様にボールウォッチャーとなった中、ただ一人ボールにアプローチしていた鈴木は胸を張った。

 2022年にベルギー・シントトロイデンから鹿島に復帰して以降、鈴木はことあるたびに川崎Fが近年積み上げてきた勝利の歴史に敬意を示してきた。だからこそ、この1勝にはひときわ大きな重みがあった。「川崎さんもいろんな状況があると思うけど、どんな状況であろうが勝てたのは非常に大きい」。相手はこれで3連敗と苦境にあえぐが、難しい相手から奪った白星を誇った。

 また前節は昇格組のFC町田ゼルビアに0-1で敗れ、不覚を取ったが、この日の勝利で「川崎さんに勝ったことに限らず、この間、町田に負けたけど、連敗しなかったのはでかいと思う」と鈴木。良い形で国際Aマッチウィークによる中断期間に入れる形となった。

「俺らからすると中断はでかい。まだまだ完成していないチームだし、ポポさん(ランコ・ポポヴィッチ監督)は毎日の練習から100%出し切ってハードワークして集中することを求める監督なので、いい練習ができている。全員が上手くなろうという気持ちでやっている。みんなで気持ちが入った練習ができているので、いい中断期間にできればと思う」(鈴木)。30日に控えるホーム磐田戦に向け、さらにクオリティーを上げていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)





◆鹿島が9年ぶり川崎F撃破!! 決勝弾で屈辱の歴史を止めたFW鈴木優磨「必ず来ると信じていた」(ゲキサカ)





◆【鹿島】ポポビッチ監督の采配的中 チャブリッチ弾&鈴木優磨弾で川崎Fから9季ぶり勝利(ニッカン)



鈴木優磨


<明治安田J1:鹿島2-1川崎F>◇第4節◇17日◇カシマ

鹿島アントラーズが川崎フロンターレを逆転で下し、15年8月以来、9季ぶりに川崎Fから勝ち点3を手にした。

鹿島のポポビッチ監督は、川崎Fの中盤対策として、運動量が豊富なMF名古を2トップの一角で起用。左MFにチャブリッチを配置した。

先制したのは川崎F。前半36分、GK上福元からMF橘田、脇坂へとつなぎ、裏へ抜けた家長へ。家長のシュートは鹿島GK早川にセーブされるが、そのこぼれ球を走り込んだマルシーニョが押し込んだ。

鹿島は後半2分、大ピンチを防ぐとDF植田がロングフィード。裏に抜けたFWチャブリッチがニアに蹴り込み同点に。さらに後半5分、鹿島はMF名古が高い位置で相手からボールを奪い、チャブリッチを経て左からクロス。バーに当たったところをFW鈴木が詰め押し込んで逆転した。

後半30分には先制点を決めたマルシーニョが2枚目の警告を受け退場となった。

昨季は数的有利を生かせず後半アディショナルタイムに逆転負けしたが今回はそのまま試合を締めた。試合終了の笛と同時に、スタンドから大歓声が沸き起こった。







◆【鹿島】ポポビッチ監督の采配的中 チャブリッチ弾&鈴木優磨弾で川崎Fから9季ぶり勝利(ニッカン)





★2024年J1第4節 鹿島vs川崎(カシマ)ツイートまとめ(日刊鹿島アントラーズニュース)






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