日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月30日金曜日

◆<選手権フォーカス>【米子北】プレミア昇格で勢いに乗る 先輩・昌子源の気迫プレーに続け(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/20161229/532855.html?cx_cat=page1

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 前への圧力の凄まじさ。米子北を表現すると、この一言がピッタリと当てはまる。ボールを奪ったら、迷わず仕掛ける。アタッキングサードに入ったら、迷わずシュートを打つ。一方で中盤はしっかりとボールを保持できるので、一度の攻撃がうまくいかなくても、立て直してもう一度チャレンジする。思い切りの良さとプレー強度、そして連続性こそ米子北の最大の武器だ。

 前線は空中戦の強さと裏への抜け出しが持ち味の伊藤龍生と、変幻自在のドリブラー崎山誉斗のツートップ。2人が前線でフレキシブルに動いて起点を作れば、突破力が魅力の右MF小橋亮介と、視野が広く、テンポよいパス出しを見せる左MF山室昂輝がサイドから変化のある崩しを仕掛ける。守備力が高い1年生の佐野海舟、縦への推進力がある武部雄のダブルボランチもチャレンジ&カバーがスムーズで、強力アタッカー陣をビルドアップとポゼッションでバックアップする。

 例年以上に分厚い攻撃を繰り出せる理由に、GKとCBの安定感がある。GK中原創太は1年時から守護神として君臨し、正確なキックと冷静な判断力、そしてセービングの上手さが光る。古屋野雅希と池澤裕翔のCBは、高さは無いが競り合いに強く、ボールの落下地点への予測の速さ、キックの精度を駆使し、中原の落ち着いたゴールキーピングとコーチングも加わり、しっかりと弾き返すことができる。後方からの精度の高いキックが縦、両サイドに供給されるからこそ、アタッカー陣が仕掛けられるのだ。

 攻守が噛み合い、選手権を前にチームは大きな結果を掴みとった。プリンスリーグ中国1位として出場したプレミアリーグ参入戦で、東京ヴェルディユースを3-1、コンサドーレ札幌U-18を1-0で下し、来季のプレミアリーグ昇格を決めた。

「試合を重ねるごとに良くなっていると思います。でも、まだまだ連携面で足りない部分があるので、もっと話し合って行きたい」と池澤が語るように、守備の更なる安定が躍進の大きな鍵となる。

“来季プレミア参入チーム”という看板を引っさげて選手権に乗り込んでくる米子北。偉大な先輩である昌子源が、気迫のプレーを見せてクラブワールドカップ準優勝に導いたように、今度は自分たちだとチームの士気も高まりをみせている。

取材・文=安藤隆人

◆<選手権フォーカス>【東福岡】連覇狙う“赤い彗星” J1王者入り内定の小田逸稀「去年以上に結果を」(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/20161229/532859.html?cx_cat=page1

小田逸稀

“赤い彗星”が2000年度、2001年度の国見(長崎)以来となる2連覇に挑戦する。東福岡は昨年度の全国高校サッカー選手権大会決勝で國學院久我山(東京)に5-0という大差で快勝。前評判通りの強さを発揮したと同時に、決勝でMF中村健人(現・明治大)が決めたトリックFKなど話題性十分の戦いによって17年ぶり3回目となる選手権制覇、インターハイに続く夏冬全国二冠を成し遂げた。

 今年の東福岡は昨年いなかったJクラブ内定選手が3人もいる。左SB小田逸稀(鹿島アントラーズ内定)、MF藤川虎太朗(ジュビロ磐田内定、日本高校選抜)、MF高江麗央(ガンバ大阪内定)だ。中でも小田は、クラブワールドカップで素晴らしい戦いを見せた今年のJ1王者チーム入り。昨年のインターハイ、選手権で全11試合に先発して2つのタイトル獲得に貢献した小田は、勝者としての経験、メンタリティーを持ってJ1でどこよりも勝利の経験を持つ名門クラブの門を叩く。

「全国制覇するために東福岡に来た」と言い切る小田は今冬、再び選手権で活躍し、全国制覇を果たしてプロの世界へ進む意気込み。「ヘディングで負けないところと対人で負けないところと攻撃参加、あと気持ちのところ」を鹿島サポーターに見てもらいたいという。

 通称“赤い彗星の爆走対空戦車”。チームメイトの藤川も「上がってきたら何するか分からない」と評する“予測不可能”な攻撃参加は要注目だ。サイドの高い位置まで上がった際は強引なドリブル突破、シュートで自ら試合を決めに行く。また、173センチと決して大柄な選手ではないが、インターハイでは相手の頭上から圧巻のヘディングシュートを決めるなど、対空戦での強烈さも兼備。福岡県予選決勝では「1回負けたんで悔しかった」と一度競り負けただけで残念がるほど、空中戦や対人プレーでも高校生には負けたくないというこだわりを持っている。

 昨年の全国大会では一部報道陣から「大会を代表する左SB」というほどの評価を得ていたが、大会優秀選手、日本高校選抜には選出されず。「悔しかった」と成長のエネルギーにしてきた。まずは注目されていることを意識しすぎずに、チームのためのプレーを徹底する考え。同時に、「マークも厳しくなると思うんですけど、去年以上に結果を残していきたいです」とよりインパクトを残して、勝利の経験を重ねて、大会を終える腹積もりだ。

取材・文=吉田太郎

◇全国高校サッカー30日開幕 鹿島学園 つかめ頂点(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14829403783437

絶対的なストライカー、FW上田(左)

サッカーの第95回全国高校選手権は各都道府県の代表48校が出場して30日に開幕、1月9日までの11日間、埼玉スタジアムなどで行われる。4年ぶり8度目の出場となる本県代表、鹿島学園は伝統の「全員攻撃、全員守備」で悲願の初優勝を狙う。1回戦は31日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で2年ぶり23度目の高川学園(山口)と対戦する。キックオフは午後0時5分。

■実績、実力は十分
チームの目標は、悲願の初優勝だ。過去の成績は2008年度の4強が最高。今年のチームは県内や全国大会で実績があり、頂点を狙える実力は十分ある。

1月の県新人大会で3年ぶりに優勝すると、県総体を2年ぶり、県選手権を4年ぶりに制し、見事3冠を達成した。高円宮杯U-18(18歳以下)県リーグ1部も優勝し、全国高校総体は16強入りした。全国高校総体では3回戦で4強の青森山田に0-1で敗れたものの、全国の強豪に通用する実力を証明して見せた。

■成長に手応え
攻撃は破壊力があり、守備も鉄壁を誇る。県総体は全5試合で19得点1失点、県選手権は全4試合で11得点1失点と他チームを圧倒した。

県選手権決勝は2連覇を狙う明秀日立をPK戦で下し、勝負強さも見せた。鈴木雅人監督(41)は「去年の準決勝で(明秀日立に)負け、もう一度鍛え上げてきた」と振り返り、「このチームは強くもないし、うまくもないが、真面目にこつこつ持っている力を出せる」と成長に手応えを感じている。

■攻守が充実
今年のチームの特長は組織的な守備でボールを奪取し、素早いパスワークから決定機をつくり出す。攻撃は上田綺世、中野大飛のFW陣が柱。同県リーグ1部得点王の上田は県選手権で「全試合ゴール」を有言実行し、4試合で7得点を挙げた。MF木次谷和希は豊富な運動量を生かし、中盤からチャンスメークする。

守備の中心はセンターバックの塩野清雅主将、GK木村壮宏。全国高校総体で負傷した塩野主将が復帰し、的確なコーチングで守備に安定感をもたらす。木村は県選手権決勝のPK戦で好セーブした絶対的な守護神だ。

全国大会に向け、絶対的エースの上田は「チームが勝つために自分の仕事は全試合ゴール」と誓う。塩野主将は「一戦必勝で優勝を目指す。全国の舞台で見ている人をあっと言わせたい」と力を込めた。

◆テベス、上海申花移籍が決定! 世界最高年俸か…ACLで鹿島と対戦の可能性も(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20161229/532981.html?cx_cat=page1

テベス

 中国スーパーリーグの上海申花は29日、ボカ・ジュニオルスに所属する元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスを獲得したとクラブ公式サイトで発表した。

 現在32歳のテベスは、母国アルゼンチンのボカ・ジュニオルスでプロキャリアをスタート。コリンチャンスを経て2006年に欧州へ渡ると、2007年からはマンチェスター・Uでプレーした。その後、マンチェスター・C、ユヴェントスを渡り歩き、通算でプレミアリーグを3度、セリエAを2度制覇している。同選手は2015年6月にボカ・ジュニオルスへ復帰。一時は2016年限りで現役を引退することを示唆していたが、中国へ渡ることとなった。

 なお、クラブから移籍金や年俸に関する発表はなかったが、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などは、テベスが世界最高年俸の週給72万ユーロ(約8900万円)を受け取ることになると伝えていた。

 加入先の上海申花は、今季のリーグ戦で4位。2017年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にはプレーオフラウンドから登場し、本大会出場となれば鹿島アントラーズと対戦することとなる。

 22日には上海上港がチェルシーからブラジル代表MFオスカルを獲得。テベスの移籍で中国クラブとしては今冬2度目の“爆買い”成功となった。

◆中国人が持つ「哀れな自尊心」が、サッカー界と青少年の育成を妨げている!=中国メディア(Seachina)


http://news.searchina.net/id/1626122?page=1



 先日、FIFAクラブワールドカップで日本の鹿島アントラーズがスペインの名門・FCバルセロナに大善戦して準優勝を果たして以降、中国国内のサッカーに対する批判や不満がネット上で増えている。その多くは、カネにモノを言わせて大物助っ人ばかり獲得しようとするクラブチームへの批判だ。

 中国メディア・今日頭条は25日、「ついに中国サッカーがユース育成を重視しない原因が分かった。それは哀れな自尊心だ」とする記事を掲載した。記事は「中国サッカーが弱い原因は、そもそも自分の弱さがどこにあるかを知らない事だ」とするとともに、「その一方で非常に強い自尊心を持っている点」にあるとした。そして、「この自尊心は、自らを他人より劣っていることがあり得ないと考えさせ、仮にある部分で劣っていても、自分が優位に立てる側面を証明しようとする」と解説した。

 そのうえで、5年の任期を持つ中国サッカー協会の幹部について「未来を切り開く能力などなく、単に5年間何をするか、どんな成果を得るかしか考えていない」と指摘。そこで自尊心が「発作」を起こし、金銭で自らを証明することを選択し、大物選手を大量に買い入れ、リーグを発展させることで、自らの地位やレベルをアピールしようとするのだとした。そして、ユース育成については「それは未来のことであり、未来は次の世代の人間が考えるべきこと」などと口にするのであると説明した。

 記事は、「大切なのは、いつになったら中国サッカーに目先の利益以外のことも考えているクラブがたくさん出てくるかだ。そうなれば、発展の速度も今よりはるかに高まるだろう」としている。

 目先の利益ばかりではなく、業界や社会の未来まで見据えた発展の青写真を描くというのは、サッカー界に限らず今の中国に求められていることだ。未来は次の世代が考えるべきことではない、今の世代が考えなければならないものなのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

◆新国立、東京五輪後にJ本拠地に…F東京と鹿島が候補(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161230-OHT1T50055.html



 政府が2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場を、五輪後にサッカーJリーグなど特定クラブの本拠地とする方針を固めたことが29日、分かった。J1の鹿島(茨城県鹿嶋市)とF東京(東京都調布市)が候補に挙がっている。これまで旧国立競技場を含め特定クラブの本拠地とすることは認めていなかったが、収益確保を目指し、2021年シーズンから実施したい考えだ。

 昨年7月に新国立競技場の総工費が2520億円に膨張し、旧整備計画が白紙撤回されたことを受け、政府は運営計画などを議論する「大会後の運営管理に関する検討ワーキングチーム」を設置した。同チームでは新国立の所有権を国に残したまま運営権を民間事業者に売却するコンセッション方式の導入を前提として、今年夏ごろからJリーグ側や運営事業者に想定される企業、競技団体などからヒアリングを重ねていた。

 旧国立競技場は国が建設し、運営を文部科学省の外郭団体である日本スポーツ振興センター(JSC)が行う「公設公営」方式を採用。サッカーなど球技での利用は日本代表戦やカップ戦やアマチュア大会などを原則としていた。Jリーグの場合はスタジアムの改修や災害など一時的な使用に限られており、国立を本拠地とすることは認めていなかった。「国の機関として広く一般に利用してもらう」との方針があるため、利用料も抑えられ、赤字運営を事実上、容認していた。

 五輪後は黒字化を目指すため、政府はサッカーなどの特定クラブの本拠地としての利用を可能とする方針を固め、Jリーグ側に既存クラブの移転が可能かどうか検討を進めるよう要請した。政府関係者は取材に「Jリーグのクラブが東京23区内に存在しないのは今後のサッカー界の発展につながらない」と問題点を指摘。その上で、「1からクラブを作るのが難しいのであれば、既存クラブの移転が可能かどうかも検討している」と明かした。候補は首都圏のクラブが有力とし、鹿島とF東京の名前が挙がっている。

 立地の良い新国立を本拠地化することで、集客が見込め一定の利益が確保できる一方、人件費などを除き24億円以上とされる維持管理費をどう負担するかが課題となる。稼働率を上げるため、民間事業者が負担する形で、屋根の設置も検討されている。

 最近の五輪メインスタジアムは集客の見込めるプロチームの本拠地として利用することが主流となっている。新国立の場合は、五輪・パラリンピックまでは陸上トラックが併設される。ただ、五輪後は、陸上の国際大会などに必要な補助競技場が確保できるメドが立っていない。サッカーやラグビー界からは都内に大規模な球技専用スタジアムがないことから、新国立を「球技専用」とする要望が上がっていた。

 既存クラブの移転となった場合、サポーターや地元自治体などの反発が予想される。政府関係者は「来年にも新国立競技場の利用について、Jリーグ側から意見を聞きたい」とした上で、「今後とも丁寧な議論をしていく」と述べた。

 ◆Jリーグのクラブが本拠地を変更するには Jリーグ規約21条でホームタウンについては原則的に特定の市町村としている。変更は「原則として認めていない」としているが「やむを得ない事由」がある場合は「変更の日の1年以上前までに、理由を記載した書面で理事会に申請、承認を得る」としている。Jリーグでの過去の移転は1例。2001年にヴェルディ川崎(神奈川県川崎市)が東京都稲城市に移転し、呼称も東京ヴェルディ1969となった。

 ◆新国立競技場 事業主体はJSCで建設家の隈研吾氏、大成建設、梓設計の共同事業体が総工費1490億円で建設する。高さは47メートルで景観にも配慮。地下2階地上5階構造で収容は6万人(8万人に増席可能)。今月着工し、完成予定は2019年11月。

◆「愛されるチームに」 J1鹿島・石井監督、鹿行5市訪問(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14829361149880

行方市の鈴木周也市長(左)を訪問した鹿島アントラーズの石井正忠監督=行方市麻生

サッカーJリーグ優勝とクラブワールドカップ準優勝を果たしたJ1鹿島アントラーズの石井正忠監督が27日、行方、神栖の両市を訪問し、市長らに成果を報告した。今月、鉾田と潮来、鹿嶋を含めホームタウンの鹿行5市を訪問し、熱烈な歓迎を受けた石井監督は、地元への感謝を示し「強いチーム、プラスもっともっと地元に愛されるチームにしたい」と語った。

行方市麻生の同市役所では、ユニホーム姿の鈴木周也市長や赤いTシャツを着た職員、市民らが入り口ロビーで石井監督をお出迎え。鈴木市長がクラブワールドカップを振り返り「すごい試合だった。市民もみんな喜んでいる」と興奮気味に話すと石井監督は「レアルマドリードに差は感じた部分もあるが、通用する部分もあった」と手応えを語った。

神栖市溝口の同市役所でも市民らが拍手で歓迎。保立一男市長は「Jリーグもクラブワールドカップも最後の粘り強さが最高だった」と語り、須田順子教育長が石井監督に、同市が生産量日本一を誇るセンリョウで作った花束を手渡した。

24日には天皇杯準々決勝で広島を下し、29日の準決勝に向けた練習に忙しい石井監督だが、多忙なスケジュールの中でも地元への感謝の思いは忘れない。「今回多くの人に試合を見てもらえたと思う。昨年のナビスコ杯優勝や今年のJリーグファーストステージ優勝時以上に、地元から反応があってうれしい」と話し「天皇杯準決勝、決勝と頑張っていきたい」と誓った。(三次豪、関口沙弥加)

◆鈴木 自画自賛ダメ押し弾も「Cロナパフォ忘れてた」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/30/kiji/20161229s00002011294000c.html

天皇杯準決勝  鹿島2―0横浜(2016年12月29日  ヤンマー)


 勝負を決定づけたのは鹿島の“和製Cロナ”鈴木だった。

 1―0の後半28分、柴崎からのクロスを右足ボレーで合わせてダメ押し点。世界の注目を浴びたC・ロナウド(Rマドリード)をまねたパフォーマンスは「忘れていました」と出なかったが「難しいボールだったけど、うまく合わせられた」と自画自賛だった。決勝の舞台は吹田スタジアム。今季リーグ開幕戦、クラブW杯でもゴールを奪っている縁起の良いスタジアムで「優勝して締めくくりたい」と意気込んだ。

◆【鹿島】鈴木、Cロナポーズ「忘れた」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161230-OHT1T50004.html



 ◆天皇杯全日本サッカー選手権 ▽準決勝 鹿島2―0横浜M(29日・ヤンマースタジアム長居)

 鹿島はMF柴崎岳(24)が2アシストを決め横浜Mを2―0で撃破。最多18冠を獲得している今季リーグ王者が、6年ぶり7回目の決勝へ駒を進めた。

 FW土居と鈴木が、体調不良で欠場したエース金崎の不在を補う活躍を見せた。土居は前半41分にヘディングで先制点。パスという選択肢もある中で「DFが戻ってきたのでとっさにシュートに切り替えた」。途中出場から後半28分に追加点を奪った鈴木は「しっかり決められた」と胸を張ったが、クラブW杯準決勝で披露したC・ロナウド(Rマドリード)のゴールパフォーマンスは「忘れてました」と苦笑いだった。

◆鹿島が土居&鈴木のゴールで決勝進出! 2冠へ王手/天皇杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161229/jle16122914570005-n1.html

前半、先制点を決めた鹿島・土居(中央)=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

 天皇杯全日本選手権第9日(29日、横浜M0-2鹿島、ヤンマ)クラブW杯2位でJ1覇者の鹿島がFW土居聖真(24)と鈴木優磨(20)のゴールで横浜Mを破り、優勝した第90回大会以来6大会ぶりの決勝進出を果たした。リーグ戦と合わせて2冠目に王手をかけた。

 キックオフ直後は鹿島ペースで試合が進んだが、前半6分に横浜M・斎藤がこの試合最初のシュート。その後は斎藤、マルティノス、前田らの攻撃陣が猛攻をかけたものの、得点ならず。

 耐えた鹿島は同41分、柴崎が右サイドからクロスを上げると、土居が頭で合わせるゴール。横浜M・GK榎本がボールをかき出したがゴールラインを割っていた。そのまま1-0で前半終了となった。

 後半に入ると一進一退の攻防が繰り広げられた。1点を追う横浜Mは同18分、冨樫に代わって中村がピッチに入った。これで攻撃が活性化されたが、鹿島が追加点。同28分、永木からのスルーパスを受けた柴崎が右サイドからクロス。走り込んだ途中出場の鈴木がゴールに押し込み、2-0とした。

 試合はそのまま終わり、鹿島が決勝進出を決めた。

鹿島・石井監督
「立ち上がりに押し込まれたが、しっかりしのいで1点を取る形ができた。久々の決勝なので、最後のタイトルをしっかり取っていいシーズンで終わりたい」

鹿島・土居
「個人としても元日の決勝に出るのは初めてなので楽しみでしょうがない」

鹿島・鈴木(後半途中出場で追加点)
「乗っているチームは全く失点しない。優勝するチームなのかなと実感している」

横浜M・モンバエルツ監督
「やりたかったゲームプランが出せたが、チャンスをつくっても最後の得点がなかった」

横浜M・斎藤
「自分たちのサッカーができたのはポジティブにとらえていい」

横浜M・中沢
「タイトルを取りたいという強い気持ちで臨んだので、すごく残念」

◆鹿島が6大会ぶり決勝進出 先制ゴールの土居「ここまで来たら、勝つだけ」/天皇杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161229/jle16122915420011-n1.html

前半、先制点を決める鹿島・土居=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

 天皇杯全日本選手権第9日(29日、横浜M0-2鹿島、ヤンマ)J1王者の鹿島が快勝し、優勝した第90回大会以来6大会ぶりの決勝進出を決めた。

 前半41分に先制ヘッドを決めたFW土居聖真(24)は「ここまで来たら、勝つだけ」と気合十分。「攻め込まれるシーンもあったが、チーム全体として慌てずにやれたのが勝因だと思います」と充実感を漂わせた。

 来年1月1日に大阪・吹田スタジアムで行われる決勝は大宮-川崎の勝者と対戦する。

◆柴崎がコンディション不安一蹴の2アシスト!!鹿島19冠王手「次が大事」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?206568-206568-fl



[12.29 天皇杯準決勝 横浜FM0-2鹿島 ヤンマー]

 チャンピオンシップからクラブW杯を戦う過密日程の影響か、体調不良で24日の準々決勝・広島戦を欠場していたMF柴崎岳だが、スタメンに復帰。「多少不安があった」というコンディションだが、「試合ではしっかりできた」。2アシストとしっかり結果を残し、鹿島アントラーズを決勝へと導いた。

 試合巧者たる所以を体現する勝利になった。序盤から圧倒的に攻め込まれていた鹿島だが、失点せずに我慢し続けると、前半41分のワンチャンス、右サイドから柴崎が上げたクロスをFW土居聖真が頭でねじ込み、先制に成功。

 後半28分には直前のプレーで横浜F・マリノスに“幻のゴール”があった流れから、カウンターを発動。柴崎のクロスから途中出場のFW鈴木優磨が蹴り込み、勝負を決めた。

「(1点目は)ちょっと長いかなと思ったが、よく触ってくれた。2点目は相手のミスからですけど、味方が繋いでくれたので、僕は出すだけだった」

 評価を上げたクラブW杯。アジア勢として初めて決勝に進出し、レアル・マドリー相手に善戦。2ゴールを決める活躍を見せた柴崎の存在は、欧州でも大きく報道された。

 柴崎は「またああいった舞台で、もっとガチンコ勝負で、五分以上のサッカーをやれるようにしたい」と話す。そのためにはまだまだレベルアップが必要だと説く。「まだ何も勝ち得ていない。次が大事かなと思います。タイトルを獲ることでチームは成長していくと思う」。鹿島はまたもレベルアップのチャンスを得た。

 決勝はの相手は川崎フロンターレに決定。1月1日、吹田スタジアムで14時にキックオフする。

(取材・文 児玉幸洋)

◆鹿島が土居、鈴木弾でリーグとの2冠に王手 天皇杯(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1758385.html



<天皇杯:横浜0-2鹿島>◇準決勝◇29日◇ヤンマー

 鹿島が横浜を下し、リーグとの2冠に王手をかけた。

 序盤は横浜が攻勢に出た。前半11分、MFマルティノスが左からのクロスにペナルティーエリア内で左足で合わせたが、GKの正面を突いた。続く15分にはカウンターからマルティノスが右ペナルティーエリア内へ侵入。マイナス気味のクロスに左から走り込んだMF斎藤学が右足ダイレクトでシュートも、大きく枠の上だった。

 34分からの1分間は激しい攻防に。横浜が斎藤の中央突破を糸口に、MF前田がGKをかわしてシュートも、ゴール前に飛びこんだ鹿島DF山本脩斗の体に当たって先制はならず。鹿島もカウンターで一気にゴール前まで迫ったが、ペナルティーエリア内からMF柴崎岳が右足で放ったシュートはGK榎本哲也にセーブされた。さらに横浜がカウンター攻撃。マルティネスがペナルティーエリア内で落としたボールを正面からFW富樫敬真が右足でシュートも、枠をとらえられなかった。

 激しく攻防が入れ替わる中、先制点は鹿島だった。41分、柴崎の右からのクロスにペナルティーエリア内左からFW土居聖真が体勢を崩しながら頭で合わせ、ゴール左へ押し込んだ。鹿島の1点リードで、前半を折り返した。

 後半に入って横浜は18分にMF中村俊輔を投入。いきなり左CKでチャンスを演出したが、得点にはつながらなかった。24分にはペナルティーエリア内で複数人が倒れ込んでボールの取り合いになるなど、激しく意地がぶつかりあう。迎えた25分、横浜がペナルティーエリア外の左角付近でFKを獲得した。中村のFKのこぼれ球にDF金井貢史が頭で合わせて同点かと思われたが、オフサイドの判定でゴールは認められなかった。

 横浜の不満が収まりきらないままプレーが再開された直後の28分。ペナルティーエリア内に攻め込んだ柴崎の右クロスに、途中出場のFW鈴木勇磨が合わせて追加点を挙げた。横浜に傾いた流れを断ち切るゴールで、大きく勝利をたぐり寄せた。

 横浜は終了間際、左から攻める。中村が再三クロスやCKを上げ、斎藤がドリブルでペナルティーエリア内に切れ込んでシュートを放つ。だが、いずれもゴールをこじ開けることはできなかった。鹿島の試合巧者ぶりが際立つ90分間だった。

◆鹿島 19冠目へ王手!柴崎が決勝進出導く2アシスト(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/30/kiji/20161229s00002011321000c.html

天皇杯準決勝  鹿島2―0横浜(2016年12月29日  ヤンマー)


 鹿島が横浜を2―0で破り、6大会ぶりの優勝に王手をかけた。前半41分と後半28分にMF柴崎岳(24)が2アシストをマーク。2得点を挙げたクラブW杯決勝のレアル・マドリード戦以来の公式戦で、全得点に絡む活躍を見せた。鹿島は通算19個目の国内主要タイトルまであと1勝に迫った。川崎Fとの決勝は来年1月1日に吹田スタジアムで行われる。

 決勝に導いたのは柴崎だった。クラブW杯後に体調を崩し、練習に復帰したのは3日前。「不安もあったけど、試合に入ったらしっかりできた」。24日の準々決勝を休んだ24歳は、2試合ぶりのピッチで結果を残した。 まずは前半41分に右サイドから浮き球のクロスをFW土居の頭に合わせ、後半28分には右サイドからFW鈴木への折り返しで追加点を演出した。

 本職はボランチだが、2列目の右で先発。2点リードした段階でMF小笠原がベンチへ下がると、代わりに中盤の底に入った。元来ポジションにこだわりはない。「どこであっても、自分らしくプレーできたらいい」が信条だ。クラブW杯決勝では2列目の左で先発して2得点。この日は同右から2アシスト。石井監督からは「ボランチでも安定したプレーをしてくれた」と手放しで褒められた。

 試合後は、静かに切り出した。「あの舞台でまたやりたいなと思っている。今度はもっともっと、ガチンコ勝負で自分たちのサッカーをやりたい」。あの舞台とはクラブW杯決勝のこと。「戻って来るためにも、こういった国内タイトルや来年のACLでタイトルを獲ることで、チームは成長していく」と話した。自身は海外移籍を目指しているが、残り3日、全力で集中するのは鹿島のタイトルだけだ。

 チームとしては6大会ぶり5度目の優勝に王手をかけた。Jリーグのチャンピオンシップ、クラブW杯、そして天皇杯と、先月29日からの1カ月間で実に8試合を戦った。「過密日程だけど、チームが本当に集中した状態の中で試合ができている」という。「19冠目を目指せる決勝。ここで負けたら意味がない」。元日の歓喜の瞬間まで、柴崎は全力で戦い抜く。

◆【鹿島】19冠へ柴崎2アシスト!元日決勝で川崎と6度目因縁対決(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161230-OHT1T50042.html



 ◆天皇杯全日本サッカー選手権 ▽準決勝 鹿島2―0横浜M(29日・ヤンマースタジアム長居)

 鹿島はMF柴崎岳(24)が2アシストを決め横浜Mを2―0で撃破。最多18冠を獲得している今季リーグ王者が、6年ぶり7回目の決勝へ駒を進めた。

 MF柴崎の右足が決勝進出を導いた。前半41分、右サイドから約35メートル先のゴール前にいたFW土居の頭へピンポイントクロスを供給。「ちょっと長いかなと思ったけど(土居)聖真が触ってくれた」。後半28分には持ち前のフリーランニングからボールを受け、今度はグラウンダーでFW鈴木の右足に合わせた。「点を決め切れたことが良かった」。2アシスト後、静かに笑った。

 延長戦の末2―4で敗れたクラブW杯決勝のRマドリード戦(18日・横浜国)で2得点。世界に衝撃を与えた直後に体調を崩した。せきが止まらなくなり、5日間練習を欠席。復帰したのは試合3日前の26日だった。「多少不安があった」とピッチに向かったが、プレーを重ねるうちに「悪くないかも」と好感触を得た。アシスト以外にも決定機で2度シュートを放つなど、復帰戦で責任を果たした。

 今年2月に急性虫垂炎にかかり、手術を受けて出遅れた。秋には右第5中足骨が折れる寸前まで悪化し、再び戦線を離脱。過去にも急性胃腸炎で日本代表の招集を逃すなど病気やけがに悩まされたことが多かった。普段からマスクを着用し、練習前後の体のケアを怠らない中でも不運に見舞われる。だが、そのたびに「人として勉強になった」と上を目指す気持ちが揺らぐことはなかった。

 DF昌子が守備での1対1を制し、DF山本は自陣ゴール前で喫したシュートを右足ではじき出した。MF永木は素早い出足から2得点の起点になった。柴崎だけではなくリーグ制覇、クラブW杯準優勝と結果を残す中で責任感が育ち、チーム力は格段に上がった。鈴木が「負ける気がしない」と言えば、永木は「味わったことのないような気持ち。てっぺん(クラブW杯決勝)を経験して自信が重なる」と言った。

 今冬のスペイン移籍を目指す柴崎にとって、決勝は鹿島でのラストマッチになる可能性が高い。すでに数クラブが獲得リストに名前を挙げているが「何も得ていない。次勝たないと意味がない」と試合に集中する姿勢を見せた。J最多の19冠獲得がかかる元日決戦は「鹿島・柴崎」の集大成になる。(内田 知宏)

 ◆鹿島と川崎のV争い

 ▽00年ナビスコ杯 決勝で激突し、鹿島がMF中田とMFビスマルクのゴールで2―0で勝利。

 ▽08年リーグ戦 未消化だった10月1日の試合で鹿島が大宮に2―0で勝利して首位に。5位川崎は残り7戦で5勝2敗と追い上げるも2位。

 ▽09年リーグ戦 残り3節で川崎首位、鹿島が2位。11月21日の第32節で鹿島が京都に1―0で勝つと、翌22日に川崎が大分に0―1で敗れ鹿島が首位浮上。そのまま鹿島V、川崎は2位。

 ▽16年リーグ戦(第1S) 残り2節で川崎が首位、鹿島が2位。6月18日の第16節でMF中村を負傷で欠いた川崎は福岡に2―2のドロー。鹿島は神戸を下し首位に浮上。そのまま鹿島V、川崎は2位。

 ▽16年チャンピオンシップ準決勝 年間勝ち点3位の鹿島はFW金崎のゴールで同2位の川崎に1―0で勝利。鹿島は決勝でも浦和を下しV。川崎は年間3位。

◆鹿島6大会ぶり元日決戦へ 柴崎「19冠を目指し」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1758501.html



<天皇杯:横浜0-2鹿島>◇準決勝◇29日◇ヤンマー

 鹿島が2-0で横浜に勝ち、6大会ぶりの決勝進出を決めた。

 前半から相手の猛攻を浴びたが、守備陣が耐えた。DF昌子源(24)が1対1でボールを奪えば、同35分にはDF山本脩斗(31)がゴールライン上で右足でシュートブロックした。GK曽ケ端準(37)も抜群の安定感。守備から攻撃へのリズムを引き寄せた。

 クラブW杯後の体調不良で準々決勝広島戦(24日)を欠場し、2戦ぶりに復帰したMF柴崎岳(24)は「過密日程ですけれど、チーム全体が集中した状態の中で試合が出来ている」。前半41分に、右サイドからクロスを上げると、FW土居聖真(24)のヘディングゴールをアシスト。後半28分にはMF永木亮太(28)のスルーパスに抜け出し、低く鋭いクロスを供給。途中出場のFW鈴木優磨(20)の右足弾を導いた。

 6年ぶり5度目の天皇杯制覇に王手をかけた。自身初となる決勝進出に柴崎は「まだ何も勝ち得ていない。次、負けたら意味がない。クラブとして19冠目を目指して決勝まできている。来年につなげる意味でも優勝。鹿島のサッカー表現したい」と気を緩めることはない。鈴木も「2チームしか出られない幸せな場所。クラブW杯で2位になって注目されて、(天皇杯)優勝が当たり前に見られている。その中で優勝してシーズンを締めくくりたい」と意気込んだ。

 元日の決勝(吹田S)は川崎Fとの対戦が決定。Jリーグチャンピオンシップ準決勝で1-0と勝利した再戦となる。

◆鹿島、世界の柴崎から2発!クラブW杯2位の貫禄見せつけた/天皇杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161230/jle16123005030002-n1.html

柴崎は後半28分に、右からのクロスで鈴木(左)のチーム2点目をアシストした

 サッカー天皇杯全日本選手権(29日、ヤンマースタジアム長居ほか)準決勝2試合が行われ、J1王者の鹿島は横浜Mを2-0で退け、6大会ぶりの決勝へ進んだ。体調不良から準々決勝を欠場したMF柴崎岳(24)が先発復帰。全2得点をアシストで演出した。川崎は終盤のDF谷口彰悟(25)の決勝ゴールで大宮を1-0で下して初の決勝進出を果たした。決勝は来年1月1日に大阪・市立吹田スタジアムで開催される。

柴崎(左)はゴールを決めた鈴木(中央)を永木と祝福 (撮影・森本幸一)

 大阪まで足を運んだ鹿島サポーターに誇らしげに胸を張った。チームの先頭でファンへのあいさつを終えた柴崎に大歓声が降り注いだ。

 「決勝に進めたのはよかった。(コンディションに)多少不安はあったけど、悪くはなかった。しっかりできた」

 2得点したクラブW杯決勝のレアル・マドリード戦(18日)後、体調を崩し、今大会の準々決勝(24日)はメンバー外。26日に復帰したばかりだが、大黒柱の存在感を見せつけた。

 前半41分、右クロスをFW土居聖真(24)の頭に合わせて先制点を演出した。後半28分には同サイドから低く速いクロスをゴール前のFW鈴木優磨(20)へと送り、追加点をおぜん立て。チームの全得点に絡んだ。「(ボールが)長かったかなと思ったけど、(先制点は土居)聖真が(クロスを)よく触ってくれた」。

 世界2位のプライドが芽生えている。序盤から相手に押し込まれ、ピンチを招いた。試合を通じて鹿島のシュートが6本(横浜Mは14本)にとどまったことに不満を口にした。

前半、シュートを放つ鹿島・柴崎=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

「もっともっと相手を圧倒しなければならない。もう一度あの舞台(クラブW杯)でやりたい」

 ヤンマースタジアム長居には欧州クラブのスカウトの姿もあった。現段階で具体的なオファーなどはないが、再び「SHIBASAKI」の名をアピールできたことには違いない。

 「19冠目を目指せる決勝まで来た。相手がどこであれ鹿島のサッカーを表現したい」

 今季年間王座を手にして18冠を果たした常勝軍団のエースとしての貫禄も漂う。優勝した2010年度以来6大会ぶりの決勝進出。5度目の大会制覇に向けて背番号「10」の言葉には力強い響きがあった。 (一色伸裕)

前半41分に先制ゴールを決めた鹿島・FW土居
「うまくマークを外せて、(柴崎)岳がいいボールをくれた。折り返そうと思ったけどDFが動いたのが見えたので、狙ってシュートした」

後半21分に途中出場し、追加点を挙げた鹿島・FW鈴木
「難しいボールだったけど、しっかりと合わせて決めることができた」

柴崎 岳(しばさき・がく)
 1992(平成4)年5月28日生まれ、24歳。青森・野辺地町出身。青森山田高をへて11年に鹿島入り。同年4月の福岡戦でリーグ戦初出場、12年10月のFC東京戦で同初得点。同年2月にA代表に初選出。14年9月のベネズエラ戦で国際Aマッチ初出場&初得点。15年アジア杯メンバー。J1今季31試合3得点、同通算172試合17得点。代表通算13試合3得点。1メートル75、64キロ。

◆鹿島が6年ぶりの天皇杯制覇に王手 柴崎が2アシスト 横浜M下す(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2016/12/29/0009790223.shtml

前半、シュートを決めた土居聖真(中央)ど抱き合って喜ぶアシストした柴崎岳(左)=ヤンマースタジアム長居(撮影・持木克友)

 「サッカー・天皇杯・準決勝、鹿島2-0横浜M」(29日、ヤンマースタジアム長居)

 鹿島が6年ぶりの天皇杯制覇へ向け、元日の決勝へコマを進めた。

 前半41分にFW土居のヘッドで先制すると、後半28分には途中出場の鈴木が右足で追加点を奪った。柴崎は2アシストの活躍。

 先制弾のFW土居は「攻め込まれるシーンもいくつかありましたが、それでも慌てずにやれた結果。慌てずやれたのが勝因」と勝利に胸を張り、「ここまできたら勝つだけ」と元日の決勝に意気込んでいた。

◆天皇杯決勝は鹿島vs川崎F! 今季CS準決勝の再現カードに(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?206569-206569-fl



 天皇杯準決勝の2試合が29日に開催され、元日に行われる決勝の対戦カードが決定した。

 ヤンマースタジアム長居では横浜F・マリノスと鹿島アントラーズが対戦。鹿島が前半41分にFW土居聖真、後半28分にFW鈴木優磨のゴールが生まれ、2-0で勝利した。

 日産スタジアムでは、ともにクラブ史上初の決勝進出を目指す大宮アルディージャと川崎フロンターレが激突。前半をスコアレスで折り返した川崎Fだったが、後半40分にDF谷口彰悟が決勝点を挙げ、1-0で大宮を振り切った。

 これにより、来年1月1日に行われる決勝戦は、鹿島対川崎Fに決定。両クラブは11月23日のJリーグチャンピオンシップ準決勝でも顔を合わせ、その時は鹿島が1-0で勝利している。

 川崎Fがリベンジを果たし、退任が決まっている風間八宏監督体制の有終の美を飾るのか、それとも“常勝軍団”の鹿島が6年ぶり5度目の優勝をつかむのか。元日決勝は、56年ぶりの関西開催となる市立吹田サッカースタジアムで行われる。

以下、準決勝の結果および決勝の日程

【準決勝】
12月29日(木)
横浜FM 0-2 鹿島 [ヤンマー]
大宮 0-1 川崎F [日産ス]

【決勝】
2017年1月1日(日)
鹿島 14:00 川崎F [吹田S]

◆天皇杯 鹿島、決勝進出 横浜Mを零封 川崎と元日決戦(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14830237882815

横浜M-鹿島 後半28分、ゴールを決めて喜ぶ鹿島・鈴木(右)=ヤンマースタジアム長居、村田知宏撮影

サッカーの第96回天皇杯全日本選手権第9日は29日、各地で準決勝2試合を行い、J1鹿島は大阪市のヤンマースタジアム長居でJ1横浜Mを2-0で下し、6大会ぶりの決勝進出を決めた。鹿島は来年1月1日の決勝で6大会ぶり5度目の優勝を懸け、J1川崎と対戦する。

鹿島は前半41分、永木のボール奪取から好機をつくると、右サイドからの柴崎の浮き球パスを土居が頭で合わせて先制した。後半、攻勢を強めた横浜Mにセットプレーからゴールネットを揺らされるも、オフサイドでしのいだ。その直後の28分、一瞬の隙をついて素早く敵陣に攻め入ると、再び柴崎からのクロスを途中出場の鈴木が押し込んで追加点を挙げ、試合を決定づけた。

試合後、鹿島の石井監督は「決勝は今シーズン最後のタイトルが懸かる。しっかり取っていいシーズンで終わりたい」と、決勝へ決意を表した。

決勝は午後2時から大阪府吹田市の市立吹田スタジアムで行う。2007年以来の1シーズン2冠を狙う鹿島は、初のタイトル獲得を目指す川崎と戦う。

鹿島は今季、年間勝ち点3位から同1位の浦和、同2位の川崎とのチャンピオンシップを勝ち抜いて2009年以来7年ぶりにJ1年間王者に返り咲いた。今月のクラブワールドカップ(W杯)では初出場ながら世界の強豪を次々と打ち破り、アジア勢で初めて決勝進出。決勝は欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)に延長戦で敗れたが、堂々の準優勝を果たした。

◆第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51939

天皇杯 準決勝

鹿島、6年ぶりの天皇杯決勝進出!土居と鈴木のゴールで横浜FMを撃破!

鹿島が6年ぶりに元日決勝へとたどり着いた。天皇杯準決勝、ヤンマースタジアム長居で横浜F・マリノスと対戦すると、41分に土居がヘディングシュートを決めて先制。73分には途中出場の鈴木が貴重な追加点を挙げ、2-0と完封勝利を収めた。天皇杯決勝進出は、2010シーズン以来、6年ぶりとなった。

鹿島は24日、聖地・カシマスタジアムでの今季ラストマッチとなった準々決勝で、広島を1-0で破った。赤崎が難易度の高いボレーを沈め、曽ケ端が渾身のPKストップでチームを救った。試合後に行われたセレモニーでは、石井監督が「しっかりとこのタイトルを獲る」と、19個目の星を掴む決意を表明した。万雷の拍手に送り出され、鹿島は残り2試合へと歩みを進める。

チームは26日にトレーニングを再開し、3日間の準備期間で集中力を高めていった。指揮官は「チームの雰囲気は良い」と語り、選手たちへの信頼を改めて示した。山本が「ここまで来たので、勝ってシーズンを終えたい」と言えば、永木は「優勝することしか考えていない」と口を揃え、タイトルへの渇望を語っていた。

指揮官は広島戦から先発メンバーを1名変更。柴崎が復帰し、右サイドハーフを務める。前線は赤崎と土居、左サイドハーフには中村が入り、ボランチは永木と小笠原のペア。最終ラインは右から伊東、植田と昌子、山本が並び、最後尾には曽ケ端が立ちはだかる。ベンチにはGKの櫛引と西、ファン ソッコ、ファブリシオ、三竿、遠藤、鈴木が控える。 





青空に恵まれた大阪。アントラーズレッドの背番号12は朝早くから待機列を成した。ファイナルへ歩みを進めるべく、ボルテージを高めていった。ウォーミングアップに現れた選手たちに、大きなチームコールが降り注いだ。



13時5分、キックオフ。立ち上がりから、両サイドハーフが高い位置に張り出して突破を繰り返す横浜FMに押し込まれる展開となった。伊東や山本の背後のスペースを突かれ、深い位置で起点を作られてクロスやシュートまで持ち込まれる場面が多くなっていった。それでも、昌子が安定感抜群のカバーリングを見せれば、植田が力強いボディコンタクトでボールを奪う。そして最後尾の曽ケ端が、冷静な判断とセービングでチームを支えた。





鹿島は11分にマルティノスにボレーを打たれ、20分にはペナルティーエリア内で浮き球のパスに反応した富樫にダイレクトで狙われた。しかし、曽ケ端が落ち着いてボールを収め、得点を許さない。スコアレスのまま、時計の針が進んでいった。





25分過ぎから少しずつ横浜FMを押し込み始めた鹿島。左サイドの山本と中村が細かいパスワークから突破を図り、クロスを上げてチャンスを作り出していく。35分には柴崎がペナルティーエリア右奥で浮き球のパスを受け、角度のないところから右足を一閃。枠を捉えたシュートは相手GKに阻まれたが、得点の予感を漂わせた。







そして41分、待望の先制ゴールが生まれた。中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛け、右サイドの深い位置で柴崎がパスを受ける。背番号10はゴール前を見据え、ファーサイドへピンポイントのクロス。走り込んでいた土居が力強くヘディングシュートを放つと、弾き出そうと手を伸ばした相手GKの思いは届かず、ボールはゴールへ吸い込まれた。結果的にわずかシュート3本に終わった前半、ワンチャンスをしっかりと生かしてみせた鹿島が均衡を破った。





勢いに乗る鹿島は前半終了間際、柴崎が最終ラインの背後に抜け出し、強烈なボレー。追加点の決定機だったが、シュートは惜しくもクロスバーに阻まれた。前半は1-0で終了。1点リードでハーフタイムを迎えることとなった。



後半は、互いがより積極的にゴールを目指す展開となった。鹿島は50分、スルーパスに抜け出した中村がヒールで落とし、オーバーラップしていた伊東がクロスを上げてチャンスを演出。60分には柴崎のロングシュートが赤崎へのラストパスのような形になってペナルティーエリア内でボールを収めることに成功したが、シュートまで持ち込むことはできなかった。



1点を追う横浜FMは63分、司令塔・中村俊輔をピッチへ送り出す。高精度の左足キックを備える10番の登場で、相手サポーターはボルテージを高めた。



それでも鹿島は、昌子が「慌てていなかったし、やられる雰囲気もなかった」と振り返った通り、選手全員が集中力を保って応戦した。波状攻撃を受けてゴール前に釘付けになる場面も増えたが、身体を張って相手の攻撃を跳ね返し続けた。



71分、横浜FMのセットプレーからゴールネットを揺らされてしまったが、オフサイドの判定で事なきを得る。すると直後、歓喜の瞬間が待っていた。敵陣でボールを奪ってカウンターを発動。永木が右サイドの背後へスルーパスを通すと、走り込んでいた柴崎がワンタッチでゴール前へ折り返す。待っていたのは、6分前に投入された鈴木だった。背番号10からの絶妙なアシストを受け、右足で押し込んだ。2-0。鹿島が貴重な追加点を奪った。







2点リードを得た鹿島は、より圧力を高めてゴール前へ殺到した横浜FMの攻撃をしっかりと跳ね返していく。石井監督は遠藤やファブリシオを投入し、選手の配置変更を施しながらリードを守り切った。ハーフタイム、指揮官から「戦い切れ」と鼓舞された選手たちは気迫に満ちた戦いで、その指示を遂行してみせた。





試合終了のホイッスルが鳴り響いた。2-0。総力戦で勝利を収め、6年ぶりに元日決勝への切符を掴み取った。2017年1月1日、決戦の舞台は市立吹田サッカースタジアム。中2日で迎えるファイナルへ、そして19個目のタイトル獲得へ。アントラーズファミリー全員で準備を進めていく。





【この試合のトピックス】
・2010年以来、6年ぶりの天皇杯決勝進出を果たした。
・横浜FM相手の公式戦は、2014年以降7試合負けなしとなった。
・土居が今大会初ゴール、鈴木が今大会2ゴール目を挙げた。
・2試合ぶりに先発復帰した柴崎が2アシストを記録した。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半の立ち上がりをしっかり!集中力を高く保って、最後まで戦い切れ。
・守備はコンパクトに。相手を必ず自分たちの前に置くこと。
・攻守において、お互いの距離感を大切にしながら、細かいポジショニング調整していくこと。

横浜F・マリノス:エリク モンバエルツ
・守備はリスク管理をしっかりすること。
・攻撃はテンポを上げていこう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
立ち上がりから押し込まれる形になったが、そこをしっかりとしのいで1点を取る形を作れた。後半もそれを継続しながら、追加点を取ることができた。試合内容としては非常に良かったと思う。戦う前から、横浜FMさんとの試合では両サイドのドリブラーへの守備がポイントになると思っていた。そこを制限することができれば、失点するような場面が少なくなると思っていた。そういう守備が前半の途中からできて良かったと思う。守備の選手だけではなく、前線からの守備もよく効いていた。追加点を取った後は相手にボールを回されたが、相手のチャンスはなかったと思う。守備が機能していたと思う。

Q.相手の両サイドの選手に突破される時間帯があったが、改めて指示を出したのか?

A.1トップの富樫選手の下にいる前田選手や天野選手とのポジションチェンジがあったので、中央を締めてワイドの選手を使うことが相手の狙いだと思っていた。サイドだけの対応ではなく、そこをセンターバックとボランチがどう見るか、という部分が安定してきた。前半の途中からボランチに対して話をしたし、ハーフタイムでポジショニングをしっかりとやろうという話をしていた。

Q.柴崎選手が結果を残したが、評価は?

A.少し体調を崩していた中で今回はフル出場だったが、サイドハーフで非常に良い働きをしてくれた。アシスト2つで得点にも絡んでくれた。ボランチに下がっても安定したポジショニングをしてくれた。良いパフォーマンスだったと思う。

Q.山本選手の状態は?

A.はっきりとはわかっていないが、思っていたよりは軽いケガだと思う。これからドクターと相談して状態を見ていきたい。

Q.前半に押し込まれる時間帯、もっと前から行きたかったのか、行けなかったのか?

A.横浜FM戦の攻撃の形に対応する中でうまくハマらなかったので押し込まれてしまったが、ある程度は抑えることができたと思う。前半の途中からは気にならなくなった。自分たちが敵陣でボールを動かす形をもう少し作りたかったので、ハーフタイムに指示を出した。

横浜F・マリノス:エリク モンバエルツ
アントラーズは素晴らしいパフォーマンスをしていた。彼らを称えたいと思う。前半は我々のほうが多くのチャンスを作っていたので、リードされるに値する内容ではなかったと思う。我々のゲームプランを前半はしっかりと出せていたし、チャンスを作っていた。しかし小さなミスがあり、それを相手に利用されて得点に結びつけられてしまった。後半の立ち上がりは前半のようなリズムを出せなかった。中村や兵藤、中島を投入して勢いを取り戻してチャンスを作れたが、残念ながらミスをカウンターにつなげられて失点してしまった。運がなかったとも言える。最後に、我々の選手たちを称えたいと思う。若手がチームに勢いを与え、ベテランが若手を引っ張って力を出してくれた。このパフォーマンスは来季につながると信じている。サポーターも1年間、素晴らしい応援をしてくれた。感謝したい。


選手コメント

[試合後]

【土居 聖真】
うまくマークを外せてフリーになったところで、岳から良いボールが来た。秀平くんに折り返そうとも思っていたけど、相手DFが動いたのが見えたのでシュートに切り替えた。90分間の中でずっと攻撃ができるわけではない。流れが悪い時、その状況にうまく対応できていると思う。

【植田 直通】
守備陣は、みんな落ち着いてやれている。クラブワールドカップの経験が大きいと思う。どんな場面でも焦ることがなくなった。でも、次で勝たないと何の意味もない。

【鈴木 優磨】
難しいボールだったけど、しっかり合わせることができた。満男さんに「スネだろう」と言われたので、足で決めたとサポーターにアピールした。

【伊東 幸敏】
アントラーズというチームは勝つことが義務で、勝つことが評価につながると思う。だから結果として2-0で終わったことは良かった。ただ、個人として修正しないといけない部分もある。

【昌子 源】
前半は危ない場面が何回かあったけど、全員で身体を張って守ることができた。慌てる感じはなかった。後半を迎える前には「とにかく1点リードは忘れて攻めに行こう、下がるな」という話をしていた。

【柴崎 岳】
結果としては良かったけど、まだ何も勝ち得ていない。次の試合が大事。コンディションには多少の不安はあったけど、試合に入ってみたら問題はなかった。どのポジションでプレーしても、自分のスタイルを出したいと思っている。相手にもチャンスがあった中で、自分たちがしっかりと決めきることができて良かった。

【永木 亮太】
前半は入りが良くなかった。相手のボランチから前の選手の流動的な動きについていくことができていなくて、修正に時間がかかってしまった。その中で失点しなくて良かった。修正できた頃に先制ゴールが決まった。2点目の場面ではファーストタッチで前を向けたし、その時に岳が見えていた。岳のクロスが素晴らしかったと思う。後半は守備がうまくハマったと思う。

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