http://web.gekisaka.jp/news/detail/?140176-140176-fl[6.2 国際親善試合 日本3-1コスタリカ タンパ]
志願のプレー続行だった。故障明けで2試合連続の先発となったDF内田篤人は後半26分までプレー。右太腿裏肉離れによる離脱から約3か月半ぶりの実戦復帰となった5月27日のキプロス戦(1-0)は前半のみの出場だったが、順調に出場時間を伸ばしている。
「(前回が)45分で、次は70分。明日、どういう張りとかが出るかだけど、いいんじゃないですか」。自分自身、順調な回復を実感しているようで、「噂では60分と聞いていたけど、俺がもうちょっとできそうだからって60分ごろに伝えた」と、自らベンチに出場時間の“延長”を申し出ていたことを明かした。
「あまり足に来てなかったし、調子もよかったから」。ビルドアップではパスミスもあり、前半31分には自分のサイドから先制点を許してしまったが、右足の感触には手応えがあった。失点シーンについても「モリゲ(森重)が行くのか、俺が行くのかで迷って、俺も足が止まっちゃった。反省はするけど、あまり気にしていない」と、修正可能だと力説する。
前半、右サイドで縦関係を組んだのはFW大久保嘉人。「(大久保)嘉人さんに当てたらどうなるかとか、いろいろチャレンジしてみた」という内田は、左SBで先発したのが本職はCBのDF今野泰幸だったということもあり、自らも積極的な攻撃参加を見せた。
後半15分の同点ゴールは、FW本田圭佑のクロスをPA内まで進入していた内田がスルーし、MF遠藤保仁が決めたもの。「(交代する)時間が迫っていたから、点を取ろうかなとも思ったけど」。キプロス戦と同じように交代直前のゴールも脳裏をよぎったというが、「『来たー』って思ったけど、角度的にどうかと思ったし、ゴールも見えてなかったし、スルーしてよかった」と笑った。
何よりも故障を再発させることなく、70分間プレーできたことに安堵している。次は6日のザンビア戦。W杯本大会前最後の強化試合で90分フル出場を果たし、コンディションと同時にプレーの精度やキレも取り戻していく。
(取材・文 西山紘平)