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Jリーグは24日、来季のJ1リーグ戦などでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー/ビデオ判定)を導入することを発表した。
VARはFIFAワールドカップ2018ロシア大会の全試合で導入されて以降、各国のリーグ戦でも次々と採用されており、村井満Jリーグチェアマンも「FIFAを中心としてワールドカップなどで(VARが)導入されている潮流があり、世界と戦う上で、この流れを視野に入れる必要がありました」と会見で語っている。
さらには、「多くのファン、サポーターの方から導入への声があったのも事実」と付け加えてもいたが、日本のサポーターがVARについて理解できているかについては微妙だと、サッカーライターは指摘する。
「VARは、決して判定をパーフェクトにするわけではありません。あくまでも、9割の人々が誤審だと思う判定で、かつ翌日の新聞の見出しになるような明白な誤審にしか介入しないことになっています。というのも、VARがサッカーに入ってきたばかりの時は、審判側が完璧な判定を目指しすぎて、試合が止まってばかりいた。これでは、サッカー独特のシームレスな展開が阻害されてしまう。そこを維持するために、国際サッカー評議会は、前述のような条件を満たす場合にのみ介入することを今夏に再徹底しました」
つまり、今季のJ1の試合でいえば、鹿島アントラーズ×清水エスパルス戦やサンフレッチェ広島×横浜F・ マリノス戦、浦和レッズ×湘南ベルマーレ戦の幻のゴール、川崎フロンターレ×ベガルタ仙台戦や横浜F・ マリノス×浦和レッズ戦のオフサイドなど 、「ゴールラインを割ったか割っていないか」「オフサイドかどうか」などの事実には介入する。それ以外については、今後もピッチ上の審判団がジャッジしていく。
そんなVARをイングランドプレミアリーグなどは順調に運用しているが、日本ではサポーターから不満の声が上がるのではないかと、前出のライターは指摘する。
「サッカーはグレーなスポーツです。フィジカルコンタクトが起きても、不用意でなければファウルにならない。でも、この“不用意”かどうかは主審の主観になります。野球のアウトかセーフか、ストライクかボールかは観客にも白黒つけやすいですが、サッカーはそうではない。にもかかわらず、選手が倒れて審判がファウルを取らないと、日本のサポーターは判定に不満を示します。そういった背景から考えると、おそらく多くのコンタクトシーンでサポーターはVARを要求するでしょう。判定に対するモヤモヤを解決するためのVARが、日本においては逆に『なんでVARを使わないんだ!?』というストレスを生みそうな気がします」
日本のサポーターは、サッカーの醍醐味である流れを失ってでも 、自分の愛するチームにはすべて正しい判定をしてほしいのだろう。ある意味では、グレーありきのサッカーを見ながらも、白黒つけられる野球的な要素を求めている。日本でVARが浸透するのには時間がかかりそうだ。
(文=TV Journal編集部)
◇Jリーグ「VAR導入」も、サポーターからは不満噴出!?(日刊サイゾー)