日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年4月30日土曜日

◆【鹿島】松村優太が今季初先発&初ゴール。C大阪に3-0勝利、首位浮上!「アジアで戦うチームにもプレッシャー」(サカノワ)






鈴木優磨、アルトゥール・カイキも決めた!


[J1 10節] C大阪 0-3 鹿島/2022年4月29日15:03/ヨドコウ桜スタジアム

 J1リーグ10節、鹿島アントラーズがセレッソ大阪に3-0の勝利を収めた。松村優太が今季初ゴールを記録し、さらに鈴木優磨、アルトゥール・カイキも決めた。

 開始6分、上田綺世がヘッドで競り勝ったあと、松村がグラウンダーのシュートを放つ。GKキム・ジンヒョンに止められたが、その跳ね返りを鈴木がヘッドで押し込み先制に成功した。

 さらに14分、鈴木の左からのクロスに、2列目から飛び込んだ松村が倒れ込みながらボレーで合わせて2点目! 松村にとっては今季初ゴールに。

 そして90+2分、樋口雄太のマイナスのパスをアルトゥール・カイキが冷静に決めて、トドメの3点目を奪った。

 鹿島はアウェー4連勝。勝点を「22」に伸ばして、現在AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦している川崎フロンターレを抜いて首位に立った。

 今季リーグ初スタメンで結果を残した松村は「相手がボールウオッチャーになっていたところいいタイミングで入れました。結構滞空時間の長いボールだったので、頭で行くか足で合わせるか悩みましたが、しっかり抑えて決めることができました」とゴールシーンを振り返った。

 全チームが10節で並んだなかで鹿島は首位に立ったが、「(ついに首位)アジアで戦っているチームにもプレッシャーがかかったと思いますし、自分たちも連勝していけるように頑張っていきたいです」と、3年目を迎えた21歳は気を引き締めていた。




◆【鹿島】松村優太が今季初先発&初ゴール。C大阪に3-0勝利、首位浮上!「アジアで戦うチームにもプレッシャー」(サカノワ)


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◆明治安田J1 鹿島、節目飾る 1000試合で555勝 首位浮上(茨城新聞)






■C大阪に3-0

明治安田J1第10節最終日の鹿島は29日、大阪市のヨドコウ桜スタジアムでC大阪と戦い、3-0でJリーグ通算千試合の節目を勝利で飾り、首位に浮上した。鹿島の今季通算成績は7勝1分け2敗、勝ち点22。

鹿島は前半6分、鈴木がゴール前のこぼれ球を押し込み先制。同14分には松村がサイドからのクロスに飛び込み、リードを広げた。後半46分にはアルトゥールカイキがダメ押しの3点目を決めた。

鹿島の次戦は5月3日、カシマスタジアムで磐田と対戦する。

■鹿島・バイラー監督

順位表に関して一般的にはいいことだと思うが、僕は監督なので、チームパフォーマンスと次の試合を考えている。まだ何かが決まるには早い時期であり、毎節、順位変動はある。

▽ヨドコウ(観衆9,883人)
C大阪 3勝3敗4分け(13) 0-3 鹿島 7勝2敗1分け(22)

▽得点経過 C 鹿
前6分【鹿】 0-1 鈴木
前14分【鹿】 0-2 松村
後46分【鹿】 0-3 アルト




◆明治安田J1 鹿島、節目飾る 1000試合で555勝 首位浮上(茨城新聞)





◆鹿島 優磨弾で奪首!「長い歴史の中で大事な日」クラブJ1通算1000試合目飾る(スポニチ)






明治安田生命J1第10節   鹿島3ー0C大阪 ( 2022年4月29日    ヨドコウ )


 明治安田生命J1リーグは各地で6試合が行われ、鹿島はC大阪に3―0で快勝し、首位に浮上した。前半6分に先制点を決めたFW鈴木優磨(26)が1ゴール1アシストに加え、3点目の起点となる大車輪の活躍。クラブJ1通算1000試合目の節目で主役となった。新国立競技場で初のリーグ戦となったFC東京―G大阪戦は、コロナ禍以降最多となる4万3125人の観衆が集まった。

 直近9戦負けなしのデータ通り、好相性のC大阪から勝ち点3を奪って首位奪取に成功した。ゲームキャプテンとしてクラブ1000試合目の節目に臨んだFW鈴木は「長い鹿島の歴史の中で大事な日だった。そういう日に勝ててうれしい」と言葉に力を込めた。

 鈴木個人にとってもゴールデンウイーク連戦の幸先の良いスタートになった。前半6分にこぼれ球を押し込んで先制すると、同14分にはパリ五輪世代のMF松村の2点目をアシスト。「試合を重ねるたびに若手も自信を持って臨めている」とチームの成長をアピールした。

 鈴木は4得点で得点ランク4位タイに浮上。日本代表の強化試合(6月)への招集にも期待が高まるが「(代表への思いは)ないっす」ときっぱり。「(この勢いを)タイトルにつなげないといけないと身に染みて思っている。そこに向けて全員でやっていきたい」と6年ぶりの国内タイトル奪回へ集中している。




◆鹿島 優磨弾で奪首!「長い歴史の中で大事な日」クラブJ1通算1000試合目飾る(スポニチ)





◆鹿島が奪首 ”J1通算1000試合”にエース鈴木優磨が1G1A 鬼の主将は「危機感を持っている」(中スポ)






◇29日 J1第10節 C大阪0-3鹿島(ヨドコウ)

 豪雨と暴風は試合直前にぴたりとやみ、「鈴木優磨劇場」が開演した。鹿島は開始6分に上田が浮き球を競り、松村が球を拾って敵陣ペナルティーエリア内へ侵入。右足シュートはGK金に弾かれたが、「こぼれ球にいいイメージがあった。当てるだけだった」。当たり前のようにゴール前に詰めた鈴木が頭で押し込んだ。エースの先制弾がC大阪の勢いをそぎ、快勝劇の呼び水となった。

 止まらない。前半14分。鈴木は左サイドから絶好クロスを送り、今季リーグ戦初先発の21歳松村の右ボレー弾をお膳立てした。今季4得点、3アシストで、鹿島の総得点の50%に直接関与。後半46分にはダメ押し点を呼び込む浮き球のスルーパスまで披露する獅子奮迅の働きぶりだった。

 昨年末まで所属したベルギー1部、シントトロイデンでは得点に強くこだわり、ゴール前の職務に専念した。だが、鹿島に電撃復帰すると、左腕に主将マークを巻いた鈴木は前線で果敢に体を張り、守備に奔走する献身性、犠牲心が際立った。チームのピンチでは鬼の形相で叫び、仲間たちを叱咤(しった)するリーダーシップも見せる。

 「鹿島はタイトルを取ってきたクラブ。危機感を持っている」と鈴木。過去最長5季連続無冠のチームに、再び栄冠を―。J1通算1000試合目のメモリアルマッチで再奪首。その中心に、鈴木がいる。




◆鹿島が奪首 ”J1通算1000試合”にエース鈴木優磨が1G1A 鬼の主将は「危機感を持っている」(中スポ)


◆鹿島が首位浮上! FC東京は歴史的一戦を制す…札幌と福岡が今季2勝目/J1第10節(サッカーキング)






 明治安田生命J1リーグ第10節の7試合が28日と29日に行われた。

 唯一28日にマッチメイクされたのは、ジュビロ磐田と名古屋グランパスの“東海ダービー”。43分にマテウス・カストロのゴールで名古屋が先制するが、磐田は84分に大津祐樹が試合を振り出しに戻すと、そのわずか1分後に大津が逆転ゴールをマーク。2-1で逆転勝利した磐田は今季ホーム初白星を挙げ、リーグ戦7試合ぶりに勝ち点「3」を手にした。一方、名古屋は4戦未勝利となった。

 首位浮上を目指す鹿島アントラーズは、敵地でセレッソ大阪と対戦。6分に幸先よく鈴木優磨のゴールで先制すると、14分に鈴木のアシストから松村優太が追加点を奪取。その後はしっかりとC大阪の反撃を跳ね返し、試合終盤にアルトゥール・カイキがダメ押しの3点目を挙げて3-0で勝利した。鹿島は3試合ぶりの白星で勝ち点を「22」に伸ばし、全チームが10試合を終えた時点で首位に浮上した。

 FC東京vsガンバ大阪は、改修後の国立競技場で初めて開催されたJ1リーグの試合に。試合はアダイウトンとレアンドロのゴールでFC東京が2-0で勝利し、4試合ぶりの白星で4位に浮上している。

 サンフレッチェ広島をホームに迎えた清水エスパルスは、チアゴ・サンタナの2ゴールで2度リードしながらも2度とも追いつかれてしまう。日本代表を率いる森保一監督とパリ五輪世代の代表を率いる大岩剛監督が視察に訪れた一戦は2-2に終わり、清水は4試合連続ドローで8戦未勝利となった。

 敵地で柏レイソルと対戦したサガン鳥栖は、27分に本田風智のゴールで先制。さらに福田晃斗が1ゴール2アシスト、田代雅也と飯野七聖がJ1初得点をマークする活躍を見せ、4得点で今季アウェイ初白星を収めた。55分に細谷真大が1点を返しながらも1-4で敗れた柏は、リーグ戦3連敗となった。

 京都サンガF.C.とアビスパ福岡の対戦は12分、ジョルディ・クルークスのクロスに山岸祐也が頭で合わせて福岡が先制。この1点が決勝点となり、1-0で勝利した福岡は5試合ぶりの白星で今季2勝目となった。京都は5試合ぶりの敗戦となった。

 北海道コンサドーレ札幌はホームで湘南ベルマーレと対戦。52分にCKのこぼれ球を拾った菅大輝が強烈なミドルシュートを突き刺し先制すると、この1点を守り切って1-0で勝利した。札幌は2試合ぶりの白星で今季2勝目、湘南は3試合ぶりの黒星となった。

 第10節の試合結果と順位表、第11節の対戦カードは以下の通り。

■試合結果
▼3月2日(水)
川崎フロンターレ 2-1 浦和レッズ
横浜F・マリノス 2-0 ヴィッセル神戸

▼4月28日(木)
ジュビロ磐田 2-1 名古屋グランパス

▼4月29日(金)
北海道コンサドーレ札幌 1-0 湘南ベルマーレ
清水エスパルス 2-2 サンフレッチェ広島
京都サンガF.C. 0-1 アビスパ福岡
柏レイソル 1-4 サガン鳥栖
セレッソ大阪 0-3 鹿島アントラーズ
FC東京 2-0 ガンバ大阪

■順位表
※()内は勝ち点/得失点差

1位 鹿島(22/+6)
2位 川崎F(20/+3)
3位 横浜FM(18/+6)
4位 FC東京(18/+5)
5位 柏(16/+1)
6位 鳥栖(15/+7)
7位 京都(15/+2)
8位 広島(14/+1)
9位 C大阪(13/+1)
10位 札幌(13/-2)
11位 福岡(11/-1)
12位 磐田(11/-2)
13位 浦和(10/+1)
14位 G大阪(10/-3)
15位 名古屋(10/-3)
16位 清水(9/-4)
17位 湘南(6/-7)
18位 神戸(4/-11)

■次節の対戦カード
▼5月3日(火)
14:00 名古屋 vs 京都
14:00 広島 vs 柏
15:00 鹿島 vs 磐田
15:00 湘南 vs 清水
15:00 鳥栖 vs C大阪
17:00 福岡 vs FC東京

▼5月4日(水)
14:00 G大阪 vs 札幌

▼5月18日(水)
19:00 神戸 vs 川崎F
19:30 浦和 vs 横浜FM


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◆鹿島が首位浮上! FC東京は歴史的一戦を制す…札幌と福岡が今季2勝目/J1第10節(サッカーキング)






2022年4月29日金曜日

◆【鹿島】GKクォン・スンテ、C大阪戦のGKキム・ジンヒョンの外国籍最多出場記録に敬意(ニッカン)






記録対決で、どちらに軍配が上がるか-。鹿島アントラーズは29日、ヨドコウ桜スタジアムでセレッソ大阪とリーグ戦を戦う。Jリーグ発足以降、J1で闘い続けた鹿島は、同試合がJ1通算1000試合目に当たる。対するC大阪は、GKキム・ジンヒョンが鹿島戦に出場すればJ1通算333試合で、かつてヴィッセル神戸などに在籍したブラジル人FWマルキーニョスの持つ、外国籍選手最多出場記録に並ぶことになる。

この一戦を前にした28日、鹿島のGKクォン・スンテ(37)がオンライン取材に応じた。クラブの1000試合目を迎えることに「歴史的な試合を迎えられることは光栄だが、かといってリーグ戦の1試合。1000試合目を勝って終わりたい」と、節目の試合を白星で飾る意欲を見せた。

また、同じ韓国人GKとして、記録を打ち立てるキム・ジンヒョンに「率直にすごいと思っている。僕も助っ人として日本でプレーしているが、助っ人が海外で300試合以上出るのはすごいこと。まずは、おめでとうと伝えたい。お互いにけがせずに、もっと長い選手生活をしてほしいと思っている」と敬意を表した。記録も注目だが、鹿島は勝てば首位に立つ一戦。鹿島の守護神は無失点へのこだわりを口にし「大事なアウェーの試合になる。この試合に勝つために、みんなでいい準備をしている。勝ちます」と言い切った。




◆【鹿島】GKクォン・スンテ、C大阪戦のGKキム・ジンヒョンの外国籍最多出場記録に敬意(ニッカン)


◆【鹿島】リーグ戦3試合ぶりの勝利を目指し、敵地でのC大阪戦へ。レネ・ヴァイラー監督「注意力を欠かさずにプレーすることが重要」(サッカーマガジン)






4月27日、鹿島アントラーズのレネ・ヴァイラー監督が練習後のオンライン取材に応じた。チームはJ1リーグ戦2試合で白星から遠ざかっているものの、23日のルヴァンカップ第5節大分トリニータ戦で快勝。勢いをそのままに、29日に敵地でのJ1第10節セレッソ大阪戦に臨む。


「セレッソには危険な選手が多くいる」


 4月23日に行なわれたルヴァンカップ・グループステージ第5節大分戦では樋口雄太、鈴木優磨、アルトゥール・カイキがゴールを奪い、ホームで3-0と快勝した。J1リーグ戦では直近の2試合で勝利を挙げられていないが、対照的にルヴァンカップでは連勝してグループステージ突破を決めた。

「結果が出たことを非常にうれしく思っています。そして、3点を取れたことも喜ばしい。スタジアムに来ているサポーターのみなさんもそういう場面を多く見たいでしょうし、監督としてもそうです。(大分戦は)とてもよかったと考えています」

 レネ・ヴァイラー監督はそのように大分戦を振り返る。いい流れのまま、次はアウェーでのJ1第10節セレッソ大阪戦を戦う。リーグ戦でのクラブ通算1000試合目となる一戦でもあるだけに、是が非でも勝利を収めたいところだ。

「セレッソには危険な選手が多くいるので、我々は自分たちのサッカーをやること、自分たちの注意力を欠かさずにプレーしていくことが重要だと思っています」

 大阪の地で、リーグ戦3試合ぶりの勝ち点3獲得を目指す。




◆【鹿島】リーグ戦3試合ぶりの勝利を目指し、敵地でのC大阪戦へ。レネ・ヴァイラー監督「注意力を欠かさずにプレーすることが重要」(サッカーマガジン)





    

2022年4月28日木曜日

◆「ヴァイラー・岩政」体制で“伝統”へ回帰!鹿島アントラーズの強さと懸念(Qoly)



強い鹿島アントラーズが帰ってきた。

今季よりクラブ史上初となる欧州出身のレネ・ヴァイラー監督を招聘したJ1の鹿島は、代行して指揮を執った岩政大樹コーチのもと、開幕から好調をキープ。

ヴァイラー監督がベンチ入りしてからも勢いは変わらず、9試合を消化したリーグ戦で2位につける。まだ序盤戦ではあるが、6年ぶりのリーグ制覇も現実味を帯びている。





今回の当コラムでは、今季の主役となりそうな予感が十分の鹿島をピックアップし、新監督の戦術やチームを支えるキーマン、そして現時点での懸念点を述べていきたい。


今季の基本システム


まずは、直近リーグ戦5試合での基本システムおよびメンバーを見ていこう。





最後尾は守護神の座に返り咲いたクォン・スンテで、最終ラインは右からクレバーなプレーが持ち味の常本佳吾、ファイターの関川郁万、今季はセンターバックで奮闘する三竿健斗、攻撃参加が売りの安西幸輝の4人。

ダブルボランチはサガン鳥栖から加入した樋口雄太とリーグ屈指のマルチロールである和泉竜司の組み合わせ。

サイドハーフは右がファン・アラーノ、左はアルトゥール・カイキという技巧派がファーストチョイスだが、ほかにも土居聖真、荒木遼太郎、松村優太、仲間 隼斗らが控えており選手層は厚い。

2トップは成長を続けるエースの上田綺世と闘志を前面に押し出すスタイルでお馴染みの鈴木優磨が絶対的な存在で、サイドでも機能する染野唯月と2020シーズンにベストイレブンを受賞したエヴェラウドが虎視眈々とポジションを狙う。


新監督が打ち出したコンセプトは?


冒頭でも触れた通り、今季よりクラブ史上初となる欧州出身のヴァイラー監督を招聘した鹿島。




ヴァイラー監督はコロナ禍のため開幕前の合流が叶わず、開幕直後は岩政コーチが代わりに指揮を執っていた。

岩政コーチ、そしてヴァイラー監督はここ2年クラブが推し進めてきた路線とは異なるスタイルを標榜している。ポゼッションスタイルと決別し、戦況によって臨機応変に戦う原点回帰の戦術だ。

もともと鹿島は、巧みなカウンターとセットプレーの得点力、リードをしたたかに守り切るスタイルで数多くのタイトルを獲得してきた。その伝統芸とも言える戦術に変化の兆しが見られたのが、2020シーズンだった。

ザーゴ氏を新監督に迎えると、最終ラインからのビルドアップを約束事としたポゼッションスタイルに舵を切った。ザーゴ体制は2年連続で開幕から調子が上がらず、徐々に巻き返した1年目は5位でリーグ戦を終えたものの、2年目(2021シーズン)は序盤戦で解任の憂き目にあった。




コーチを務めていた相馬直樹氏が後を受けて監督に就任すると、ポゼッションスタイルを継続しながら守備の強化に着手。コンパクトな守備ブロックの構築と前線からの連動したプレスを落とし込んだことで失点は減少し、上昇気流に乗ったチームは4位でフィニッシュしたのだった。

新たなスタイルの構築を目指した2年間を経て、フロントが選んだのは原点回帰の戦術だ。

ビルドアップには必要以上にこだわらず、空いたスペースとフリーの味方へどんどんパスを供給し、直線的にゴールへ迫る。2トップがサイドに流れてチャンスメイクにも関与し、サイドアタックを軸に中央突破を織り交ぜて崩していく形は、シンプルだが効果的だ。


好調のチームを支える2トップ


クラブの伝統である2トップは、得点力はもちろん、起点となるポストプレー、サイドでのチャンスメイク、前線からのプレッシングと求められるタスクが多い。

その意味で、上田と鈴木の両名はまさに打ってつけのストライカーである。





エースとして牽引する上田は、今季ここまでのリーグ戦9試合でチームトップの5ゴールをマーク。正確なフィニッシュワークが光り、圧巻のパフォーマンスで勝利に直結する活躍を見せている。

2・3月度の月間MVPに輝いた事実がその充実ぶりを物語っており、4月に入っても4試合で2ゴールをゲット。2試合に1ゴールのペースで得点を量産中で、カタールワールドカップのメンバー入りにも期待が高まる。

その上田とコンビを組む鈴木は、前線を幅広く動いて組み立てに貢献する一方で、積極的なプレスも披露するなど攻守にエネルギッシュなプレーで勢いをもたらしている。




本業であるゴール前での仕事も健在で、第4節・ヴィッセル神戸戦で決めた豪快なミドルシュートは、岩政コーチと勢いよく抱擁したゴールパフォーマンスも相まって大きな話題を呼んだ。

もともとウイングにも対応する器用な選手ではあったが、ベルギーでのプレーを経て、よりオールラウンダーな点取り屋へと進化している。クラブ伝統のフォワード像を体現する背番号40はタイトル獲得に欠かせない存在だ。


スタートダッシュに成功も、懸念点が……


魅惑の2トップがチームを引っ張り、9試合を消化したリーグ戦で2位とスタートダッシュに成功。ルヴァンカップもプレーオフステージ進出を決めており、序盤から勝利を積み重ねている。

新加入の樋口がすぐにフィットし、鋭い縦パスと高精度のプレースキックで決定機を演出するなどポジティブなトピックもあるが、懸念もある。

臨機応変に対応していく現スタイルは個人の調子と出来に左右されやすいのだ。例えば、上田&鈴木が徹底的に封じられるようなことがあれば、失速してしまう可能性がある。




また、絶対的な戦術を持たないがゆえに、試合中に改善できないと最後までリズムを掴めず押し負けてしまうのが、かつての課題だった。この課題を改善できるかが、ヴァイラー監督に課せられた大きなタスクとなる。

そして、好調なチームに影を落としたのが、ダブルボランチの一角としてポジションを掴んでいたディエゴ・ピトゥカの退場事件だ。

第6節・清水エスパルス戦で交代時にテクニカルエリア内のペットボトルをスタンドへ蹴り飛ばした行為により退場を命じられると、第10節・セレッソ大阪戦まで4試合の出場停止処分がJリーグ規律委員会より下された(クラブ独自の処分として、出場停止期間中に実施されるルヴァン杯2試合の出場停止も発表されている)。





また、同清水戦では出場選手の発言(クラブのリリースによれば、清水所属の外国籍選手に対して侮辱的と解釈されかねない発言があった)が問題視される事象も発生している。

これらの行動および言動は当然ながら許されるものではない。ネガティブなニュースで注目を集めるのではなく、勝利という形でスポットライトを浴びるべきであり、再発防止の徹底と選手の意識向上を切に願いたい。


◆「ヴァイラー・岩政」体制で“伝統”へ回帰!鹿島アントラーズの強さと懸念(Qoly)

◆【鹿島】バイラー監督、C大阪戦は清武ではなく「チームと対戦。他にも危険な選手が多くいる」(ニッカン)






鹿島アントラーズのレネ・バイラー監督(48)が27日、29日のアウェーでのセレッソ大阪戦に向けオンライン取材に応じた。

既にC大阪とはルヴァン杯で2度対戦し1勝1敗。13日のルヴァン杯・第4節では勝利はしたが、相手のMF清武弘嗣(32)が途中からピッチに入り、難しい展開になったのも事実。清武はドイツのニュルンベルグでプレー経験があり、バイラー監督も清武とは入れ違いでニュルンベルグを指揮している。

バイラー監督は「当然ながら10番(清武)はニュルンベルグでもプレーしていたのでよく知っている。非常に経験があって決定的なパスを出し、得点もできる選手だと理解できる」と清武を評価する。

その上で「彼と対戦するのでなくセレッソというチームと対戦する。他にも危険な選手が多くいるので、自分たちは我々のサッカーをやって、注意力を欠かさずプレーしていくことが大事」と話した。

3度目の対戦で、勝利を手にするには相手の分析を上回ることも必要になってくる。「相手分析は当たり前で、それを上回る判断力、想像力を持って対応していかないといけない」とし積極性のあるプレーを掲げていた。


◆【鹿島】バイラー監督、C大阪戦は清武ではなく「チームと対戦。他にも危険な選手が多くいる」(ニッカン)





2022年4月27日水曜日

◆【Jトピ~データで読み解く】鹿島・鈴木 最前線で制空権握る(スポニチ)






 J1の開催数が少ない今週は、基本的なスタッツの中から「空中戦」を検証する。攻守両方の局面で、試合の主導権を握るために重要なプレー。敵陣と自陣それぞれでランク付けし、空中戦を得意とする選手を探った。(記録課)

 空中戦は「浮いているボールに対し、両チーム選手が空中で競り合うプレー」、勝敗は「先にボールに触った選手を勝利とし、触れなかった選手を負けとする」と定義される。自陣と敵陣、それぞれのPA内とエリアごとに勝率が計算される。

 リーグ平均値では敵陣(攻撃側)の勝率45・5%に対し、自陣(守備側)の勝率が54・5%とわずかに高い。これはゴールキックなどのロングボールを守備側がはね返すパターンが多いためか。ただし主にクロスが中心となるPA内に限ると攻撃側49・9%、守備側50・1%と差がほぼなくなるのが興味深い。

 空中戦は選手の意思と関係なく発生するため、回数ではなく勝利数でランク付けした。敵陣では、G大阪FWパトリックが66勝で2位以下に大差。勝率も5割を切る選手が大部分の中で68・8%と圧倒的だ。2位には鹿島FW鈴木が31勝で入った。敵陣PA内に限れば14勝とパトリックの17勝に見劣りせず、勝率70・0%はパトリックより高い。また空中戦勝利からのシュートも最多の9本。勝利数3位にFW上田もおり、鹿島はクロス本数がリーグ最多タイの178本と優位性を生かした攻撃で首位争いの主役となっている。

 自陣では、広島で3バック中央を務めるDF荒木が最多の42勝。勝率が高いのは2位の川崎FのDF谷口で、自陣勝率は昨季の56・3%から83・7%、同PA内勝率が同42・9%から87・5%と大きく向上した。空中戦で敗れた被シュートも1本だけ。長期離脱したDFジェジエウの穴もカバーし、3連覇を狙う川崎Fゴール前の制空権を握っている。(データ提供:データスタジアム)


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◆【Jトピ~データで読み解く】鹿島・鈴木 最前線で制空権握る(スポニチ)




◆鈴木優磨はシミュレーションだろ!相手指揮官が怒る(Qoly)






今冬2年半ぶりに鹿島アントラーズに復帰したFW鈴木優磨。4月26日は26歳の誕生日だ。

そんな彼は、かつて小笠原満男が付けた「40番」を背にピッチ上で圧倒的な存在感を発揮する反面、その熱すぎる振る舞いで毎週のように騒動を巻き起こしている。

先週末のルヴァンカップ・大分トリニータ戦でも1ゴールを決めたが、結果的として相手の指揮官を激怒させる場面も作った。それがこれ。

前半終了間際に鹿島がPKを獲得したシーン(動画0:46~)。




味方のクロスにペナルティーエリア内でうまく入れ替わった鈴木は、大分のDF羽田健人のファールをうまく誘いPKを獲得。さらに羽田を一発退場に追い込んだ。

このPKは荒木遼太郎が相手GK西川幸之介に防がれたが、鹿島は後半になって立て続けにゴールを奪い3-0で勝利している。

ただこの結果に納得がいかないのは敗れた大分の下平隆宏監督。

試合後、PK献上の場面に言及し「映像でも確認したがあれがPKなのか、(プラス)退場なのかというところでジャッジに関しては不満がある。腹立たしい気持ちでいっぱい」と怒りを露わにした。

近年のサッカー界は三重罰(PK、退場、次節出場停止)の軽減に取り組んでいる。そうしたなかで確かにPKプラス退場は厳しい判定のようにも映る。

ただJFAの「サッカー競技規則2021/22」にはこのようにある。

「競技者が相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、その反則がボールをプレーしようと試みて犯された反則だった場合、反則を犯した競技者は、警告される。

それ以外のあらゆる状況(押さえる、引っぱる、押す、またはボールをプレーする可能性がないなど)においては、反則をした競技者は、退場させられなければならない」
“決定的な得点機会の阻止”(いわゆるDOGSO)において、ボールにいった結果としてのファールは警告となるが、「押さえる、引っぱる、押す」などそれ以外のプレーについては「退場させられなければならない」としている。

映像をよく見ると、大分のDF羽田はボールに関係のないところで鈴木の肩に左手をかけており、また軸足にも接触があったようなので、ルール的にいえば主審の判断は正しかったといえる。

ただ下平監督は「ルヴァンにはVARがないが、あればPKとレッドカードは取り消しになっていたと思う」とも話しており、そもそもこのプレーが鈴木の過剰なジェスチャー=シミュレーションだったと考えているようだ。



◆鈴木優磨はシミュレーションだろ!相手指揮官が怒る(Qoly)

2022年4月26日火曜日

◆鹿島の背番号10・荒木遼太郎に試練の時 出場減のヴァイラー体制で自己改革期す(スポニチ)






 鹿島の背番号10がもがいている。プロ2年目の昨季は10得点を挙げる活躍で城彰二以来、27年ぶりとなる10代2桁得点の偉業を達成し、ベストヤングプレーヤー賞を受賞した荒木遼太郎(20)は、リーグ戦を9試合終えて1得点。コロナ禍で入国が遅れていたヴァイラー監督就任後、4月はリーグ戦でベンチスタートが続くなど若き才能が試練の時を迎えている。
 「今のチームのサッカーと、ここまで自分がやってきたサッカーで違いもある。まだ対応しきれない自分がいる」。3―0で快勝した4月23日のルヴァン杯大分戦。公式戦では2試合ぶりに先発出場した荒木は前半修了間際に獲得したPKを外すと、その後も決定的な仕事をすることはできず後半12分に途中交代を告げられた。

 今季からヴァイラー体制となった鹿島は縦に速いサッカーを志向している。キーワードは「スプリント」そして「守備の強度」。選手は猛然とボールに食らいついて即時奪回する守備力のほか、MFはショートカウンターでFWを追い越す動きなどこれまで以上に運動量が求められている。

 高い技術力を持つ荒木はイマジネーションあふれるパスで相手を翻弄(ほんろう)したり、天才的な感覚で相手の危険なゾーンに侵入するポジショニングが魅力だ。ただ、前述のプレースタイルとは対照的ともいえるタイプで、ヴァイラー体制では最初の壁に直面しているともいえる。

 いわゆる“ファンタジスタ”的なプレーをしているだけでは、ヴァイラー監督の要求する基準には到達しない。今季の鹿島はリーグ戦9節まで、チーム平均で1試合209回のスプリントを数え、それは昨季の平均190回を上回る。試合別でも第5節湘南戦(荒木は後半17分に交代)ではリーグ2位の241回を記録するなど、数字の上でも走力を重視していることが分かる。

 ただ、試合に出られないことで腐る10番は鹿島にはいない。スプリント、守備の強度という荒木の課題ともいえる能力について、本人は一段上のステージに進むために克服したいと考えているようだ。「自分でも足りないと思っていた部分。ポジティブに考えると良い機会だなって自分も思っている」

 事実、運動量に関しては荒木も開幕前から意識は少しずつ変えていた。開幕前、荒木にインタビューする機会があった。まだ指揮官は合流前だったが、荒木はヴァイラー監督が目指すイメージを「アグレッシブなサッカー」と表現。「守備の部分も求められる。去年からの課題なので、そこは強化していきたい」と語っていただけに、少なからずこういう試練が訪れることを想定していたのではないか。

 練習ではスプリントの回数を増やすなど改善に取り組んでいる。「走る質を変えることを言われている。やらないと試合に出られないですし、意識的にやっています。(スプリントは)圧倒的に少ないので、そういうところを監督から求められている」と地道に課題克服を目指している。

 荒木は言う。「出られないときこそ、強くなれるとはよく聞く。今の時間を大事にしてやっていきたいなという風に思っている」。シーズン前には今季から背負う背番号について「10番に恥じないプレーをしたい」と決意を語っていた荒木。簡単に乗り越えられる壁ではないが、現状打破した先に、新たな背番号10のプレーが見られるはずだ。(記者コラム・河西 崇)


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◆鹿島の背番号10・荒木遼太郎に試練の時 出場減のヴァイラー体制で自己改革期す(スポニチ)




2022年4月25日月曜日

◆【番記者の視点】出番激減の新人王MF荒木遼太郎…鹿島3発快勝の裏で苦悩を「見た」(報知)






◆ルヴァン杯1次リーグA組 ▽第5節 鹿島3―0大分(23日・カシマスタジアム)

 1次リーグ突破を決めたというのに、取材エリアに姿を見せたMF荒木遼太郎の表情はさえなかった。

 「チームのサッカーにまだ対応しきれていない。自分の特長があまり出せていない。チームのサッカーを理解した上で、自分の持ち味を出すことはまだ難しい」。

 先発した大分戦。味方から「復調のきっかけに」と託されたPKを決めることができなかったが、それよりも深刻に受け止めたのは、いまだに新しいサッカーを表現できなかったことだった。

 鹿島は今季、スイス人のレネ・バイラー監督が就任。縦に速いサッカーを目指す中で、これまで以上の運動量、スプリントが求められている。ポゼッションや遅攻の中で違いを作ってきた荒木は、よりプレースタイルを変化させなければいけない存在となった。「監督から求められているものがある。それをプレーで表現しながら、自分のプレーを出していけるように」と話すが、「その形は見つかったか」と問うと視線を落とした。まだピッチに自分の居場所が見つけられていないようだった。

 荒木は昨季リーグ戦で36試合10得点を挙げ、Jリーグのベストヤングプレーヤー(野球の新人王相当)に輝いた。すでに有名な海外クラブからも注目される司令塔で、パリ五輪、次代の日本代表を背負う存在として大きな期待がかけられている。もちろん10番を託された鹿島復活のキーマンとしても。さらなる飛躍を確信した今季だったが、バイラー監督が指揮を執ったリーグ戦5試合のうち、先発起用されたのは1試合のみ(途中出場3試合)と出場機会が激減した。

 この現実を、選手として幅を広げる時期ととらえるか。それとも、ストレスと感じるか。荒木は「正直、両方ある」と言い、少し考えてから「選手ならば誰もが試合に出たいと思っている。試合に出られないことは選手としてマイナスなので。試合に出たい思いをぶつけていきたい。中学、高校で監督が代わったことがある。その経験が(今回の課題を乗り越える上でも)良い経験になると思う」と続けた。

 東福岡高から鹿島に入り、順調に階段を上ってきたが、プロ3年目で大きな壁に直面した。20年近い取材の中で新しいサッカーに適応し、成長につなげた選手を多く見てきた。一方でサッカー選手の寿命は短く、「サッカーが合わなかった」と移籍する選択も、決して悪くないと感じる。自分を貫くこともプロとして大事な部分だ。荒木がどう向き合い、どのような答えを見つけるか。今後も注目していきたい。(鹿島担当・内田知宏)




◆【番記者の視点】出番激減の新人王MF荒木遼太郎…鹿島3発快勝の裏で苦悩を「見た」(報知)




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