日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年5月4日木曜日

◆リーガ公式が柴崎岳を特集、加入3か月の現在の心境などを明かす(ゲキサカ)




 スペイン2部のテネリフェに所属するMF柴崎岳が4日、リーガ・エスパニョーラの公式サイトに登場し、現在の心境などを語った。

 柴崎は冬の移籍市場最終日となる1月31日にテネリフェへの移籍が決定。リーガ公式サイトのインタビューを受けた柴崎はチームについて、「歴史のあるクラブの一部分になれたことはうれしいですし、ここで結果を残すことが今の僕の目標です」と話した。

 念願のスペイン上陸を果たした柴崎だったが、デビューまでは約1か月半を要した。加入早々に胃の不調を訴えると、のちに不安障害と発覚し、精神面の問題を解決するためにチームを離脱。そうした困難を乗り越え、3月19日にホームで行われた第30節レウス戦でデビューを果たした。

 ベンチスタートの柴崎は後半29分から途中出場し、試合は0-1で敗れたが、「デビュー戦はファンの方が良いリアクションをしてくれたので、僕もうれしかったですし、試合は良い結果ではなかったですけど、数分でもピッチに立ってプレーできて良かったです」と当時を振り返っている。

 その後も初スタメン、初のフル出場と、新天地で順調にステップアップを果たしている柴崎。当初は環境への適応に苦しんだものの、「すごくポジティブに考えていて、ネガティブなところは別にないです。このリーグのスタイルに自分のスタイルがフィットすると思っていますし、これからもっと良いプレーができると思っています」と前向きに話す。

「レベルについてはよく分からないというか、日本と比べてタイプが違うと思いますし、よりフィジカル的に強いですし、試合の展開も早いものだと感じています」

 スペインの特徴についてこう印象を語った柴崎は、「チームの調子は良いと思いますし、怪我をしていた選手も帰ってきました。リーグ終盤に向けて良い調子だと思います。もちろん(自動昇格圏内の)2位以上になって直接1部に上がることが目標ですけど、最低でもプレーオフに残って1部に上がるチャンスを得ることが今の目標です」と今後へ向けて意気込んだ。

 テネリフェは第36節終了時点で、プレーオフ圏内ぎりぎりとなる6位につけている。残り6試合で自動昇格圏内2位との勝ち点差は10。次節は7日に行われ、本拠地に9位のルーゴを迎える。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?215395-215395-fl

◆ケルン大迫勇也が個別トレーニングを再開…ブレーメン戦に間に合うか(ゲキサカ)




 ケルンの日本代表FW大迫勇也が個別練習を再開した。ドイツ紙『エクスプレス』が報じている。

 ケルンは5日、ブンデスリーガ第32節でブレーメンと対戦する。ケルンは第31節を終えた時点で勝ち点42を集め、8位につけているため、3ポイント差で6位につけるブレーメンとの対戦は、ヨーロッパリーグの出場権獲得を目指す上で大事な対戦となる。

 しかし、シーズン後半戦4ゴール4アシストを決めるなど、チームの攻撃をけん引している大迫の出場は不透明な状態だ。大迫は扁桃腺炎を患い、4月29日に行われたドルトムント戦を欠場。1日の段階でペーター・シュテーガー監督は「良くなってきてはいるが、ぎりぎりの判断になる」とコメントしていた。

 そして3日、大迫が個別トレーニングを行ったことが報じられた。全体練習にはいまだ参加できていないが、ブレーメン戦の復帰に向けて一歩前進している。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?215344-215344-fl

◆“勝負弱い”浦和…5万人超えの埼スタで5試合連続勝利届けられず(ゲキサカ)




[5.4 J1第10節 浦和0-1鹿島 埼玉]

 5万7447人の大観衆で埋まった埼玉スタジアムが、またしても悲しみに包まれた。大宮に0-1で敗れた前節の埼玉ダービーに続く連敗。今季公式戦ホーム初黒星となった浦和レッズの選手たちに試合後、ゴール裏のサポーターからはブーイングが浴びせられた。

「サポーターが素晴らしい雰囲気をつくってくれて、それに応えないといけなかった。去年のチャンピオンシップで悔しい思いをして、その時間を今日進めないといけなかった」。DF槙野智章はそう言って唇をかんだ。

 埼玉スタジアムでの鹿島戦は昨季のチャンピオンシップ決勝第2戦以来。年間勝ち点1位となり、決勝第1戦も1-0で先勝しながらホームで1-2の逆転負けを喫し、アウェーゴール数の差で年間チャンピオンの座を鹿島に明け渡した。今年2月18日の富士ゼロックススーパー杯でも鹿島に2-3で敗れており、対鹿島戦は公式戦3連敗。最大のライバルにまたしても屈し、槙野は「自分が変わった姿、チームが勝てる姿を見せたかった」とうなだれた。

 鹿島戦に限らず、埼玉スタジアムを埋め尽くした大サポーターに勝利を届けられない試合が続いている。5万人以上の観衆が入ったホームゲームは昨年6月11日のJ1鹿島戦(0-2、5万1674人)、7月17日のJ1大宮戦(2-2、5万3951人)、11月3日のJ1横浜FM戦(1-1、5万6841人)、昨年12月3日のチャンピオンシップ決勝第2戦・鹿島戦(1-2、5万9837人)、そしてこの日の鹿島戦(0-1、5万7447人)と、5試合連続で勝利を挙げられずにいる(2分3敗)。

 これが“勝負弱い”と言われる浦和の所以なのか……。大一番で詰めかけた大観衆の後押しを力に変えたとき、タイトルへの道も大きく開けてくるはずだ。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?215391-215391-fl

◆浦和―鹿島にJ1史上11位の5万7447人 ハリル監督「スタジアムの雰囲気は最高」(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ第10節 浦和0―1鹿島(4日、埼玉スタジアム2002)

 昨季のJリーグチャンピオンシップ決勝と同カードとなった浦和―鹿島の一戦には5万7447人の観客が観戦に訪れた。J1のリーグ戦では、史上11位の観客数となった。

 1位は2013年11月30日の横浜M―新潟戦(日産ス)で、6万2632人。浦和の主催試合での最多は2006年12月2日のG大阪戦(埼玉)で、6万2241人で、全体では2位だ。

 視察に訪れた日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)も「観客の雰囲気、スタジアムの雰囲気は最高でした。観客、サポーターの態度はこんなに素晴らしいのは日本ぐらい」と絶賛していた。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170504-OHT1T50195.html

◆ハリル監督、視察で鹿島・金崎を評価「効果的なプレーを継続すればもっとよくなる」(サンスポ)


浦和レッズ対鹿島アントラーズの試合を観戦するために埼玉スタジアム2002に到着したサッカー日本代表のハリルホジッチ監督(撮影・佐藤雄彦)

 明治安田J1第10節第1日(4日、浦和0-1鹿島、埼玉)日本代表のハリルホジッチ監督が浦和-鹿島を視察。昨年8月の湘南戦で途中交代に不満を爆発させたことを「あのような態度を取る選手は代表に入れない」と問題視し、それ以降は招集していない金崎を「大きな仕事をした。効果的なプレーを継続すればもっとよくなる」と評価した。

 接戦だった首位攻防戦についても「フィジカルコンタクトが多く、いい雰囲気だった」と好印象を口にした。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170504/jle17050419010019-n1.html

◆「お前、ここから逃げるのかよ」“鹿島の鬼”小笠原が若手にかける「励みの言葉」(報知)




 鹿島MF小笠原満男が次節C大阪戦(4月8日・カシマ)で、J1通算500試合出場を達成する。1998年の同期加入のGK曽ケ端準とともに出場試合数を499とし、J1リーグ史上7人目の快挙達成に王手を掛けている。4月5日で38歳になった小笠原は「数字に興味があるのは記者くらいじゃないの? 興味ないよ」と笑い飛ばし、偉業を前に「カズさん(横浜C)に比べたら、まだまだ子供みたいなもの。どれだけ試合に出たかより、どれだけ勝ったかが大事」とベテランらしく本質を突いてくる。

 出場試合のチーム成績は、262勝89分け148敗で勝率・525。引き分けが日常的にあるサッカーでは驚くべき数字といえる。国内主要3大会で獲得したタイトル数はJリーグ7回、ナビスコ杯5回、天皇杯4回の合計16冠。曽ケ端と並んでJリーガー最多を誇る。それでも「1つタイトルを取ったら、また次も勝ちたくなる。満足することはない」と次の1試合を見つめ「どの大会が重要だとか、どの試合が重要だとか、考えたこともない。目の前の試合に勝つ。それだけ」と姿勢がぶれることはない。今季でプロ入り20年目。その繰り返しが、他の追随を許さない数字につながっているのだろう。

 屈することを許せない性分。試合前に風邪を引いた時は、レモン100個分のビタミンCが含まれる飲料に、わざわざレモン1個を持って来て果汁を搾り、飲み干した。2008年10月に左ひざ十字じん帯断裂で手術を受け、全治6か月と診断された際は「復帰スピードの世界記録に挑戦する」「全治は早めるためにある」と言って、術後148日でピッチに戻った。

 「勝負の鬼」への取材は、とりわけ敗戦後、困難を極める。苦渋に満ちた表情で取材エリアに現れ、何度か会釈をして無言で通り過ぎるのが恒例。鹿島が敗れた試合後、しっかりと口を開いたのは2度しか知らない。2009年6月24日、ACL決勝トーナメント1回戦のFCソウル戦(カシマ)。警告2枚で退場し、チームはPK戦で敗れた。アジア初制覇への道が絶たれ「試合を台無しにして申し訳ない。みんなに謝った」と絞り出した。首から白いタオルをぶら下げ、目は真っ赤に充血していた。

 そして、2016年7月19日のJリーグ・松本戦(松本)。トニーニョ・セレーゾ監督が解任された試合だった。取材エリアではなく、VIP用の出入り口を出てきた小笠原にバッタリ。「(チーム用の)バスどこ?」と聞かれ、まだ運転手がいないと伝えると、厳しい口調で話し始めた。「監督は悪くないよ。やるのは選手だから。鹿島は誰が出ても勝たなきゃいけない。試合に出ている選手に、その自覚と自信がない」と訴え「今の若い子は上から厳しく言われたらシュンとしちゃうから、うまく書いといて」と付け加えた。

 同期のMF本山雅志(北九州)が移籍する前には、オフにもかかわらずクラブハウスに顔を出した。新天地へ向け、自主トレをする本山と一緒に練習するためだった。「もうすぐモト(本山)と一緒にボールを蹴れなくなっちゃうからね。長くサッカーを一緒にしていたいから」。事実上の契約満了でクラブを去る若手選手には「お前、ここから逃げるのかよ」と声を掛ける。「頑張れよ」とは言わない。一見ぶっきらぼうだが、落ち込んでいる若手には「励みの言葉」になると知っているからだ。鹿島のファン感謝イベントの終了後には、地元の東北から出店した店舗の片づけを1時間かけて手伝う姿を見た。

 厳しさと優しさが同居する人柄。DF内田篤人(シャルケ04)ら後輩からは「ああいう男になりたい」という声が絶えない。DF昌子源は「代表やチームで、いろいろなキャプテンと一緒にやってきた。満男さんが『右を向け』と言えば、チームのみんなが右を向く。鹿島どころか、Jリーグのキャプテンみたいに(大きさを)感じる」と明かす。

 「野生児」を自認していたが、35歳を迎えた頃から「必要ない」と言っていたマッサージを受けるようになった。年齢のせいか視力も落ちて、コンタクトレンズに頼るようになった。「ベテランと言われるのは好きじゃない。年でサッカーするわけじゃない」。ここでも負けん気全開。14年ブラジルW杯後に日本代表引退を示唆した内田には「俺もこの年(35歳)だけど、まだ代表を目指しているんだから、お前はそこで待っていろ。何も言わずに待ってればいい。もう一回、一緒のチームでやりたいからさ」と熱いメッセージを送っている。

 小笠原は若手の頃、日本代表・ジーコ監督の部屋を訪ね「試合に出るためにはどうしたらいいか」と聞いた。元ブラジル代表FWからの答えは「試合に出たかったら練習から一番になれ。ダッシュでも何でも一番を目指せ」だった。不惑を前に、ある程度マイペース調整を許されるようになった今でもジーコの教えを守り、体に多少の痛みがあっても「ポジションを奪われたくない」という一心で全体練習に参加し続けている。

 気の遠くなるような努力を重ねて迎える500試合目。小笠原に指摘されるまでもなく、私は「数字に興味を持つ」のが仕事の記者だから、節目の試合で背番号40番を追い掛けるだろう。そして、目に飛び込んでくる姿も想像できる。「記念日」なんてみじんも感じさせない勝負の鬼が、ピッチを走り回っているはずだ。(記者コラム・内田 知宏)

http://www.hochi.co.jp/soccer/column/20170405-OHT1T50173.html

◆森脇良太と小笠原満男を中心に両チーム揉める~なだめる那須大亮(YouTube)



https://www.youtube.com/watch?v=y8Q16qpWXps

◆【浦和】森脇、暴言騒動に「侮辱的な発言は1度もしていません」(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ 第10節 浦和 0―1 鹿島(4日・埼玉スタジアム)

 J1浦和と鹿島の首位攻防戦は、鹿島のFW金崎夢生(31)が後半24分の先制点を決め、鹿島が1―0で勝利した。鹿島は昨季のJリーグチャンピオンシップ(CS)決勝を含め、埼玉スタジアムで3連勝し、暫定ながら首位に立った。

 鹿島は試合中に浦和の選手から暴言があったと、マッチコミッショナーに口頭で報告した。後半33分、プレーを巡って両チームの選手が小競り合いとなった中、起きた。鹿島MF小笠原満男(38)や鹿島のスタッフによると、浦和DF森脇良太(31)が鹿島MFレオ・シルバ(31)に対し、「くせえんだよ」と発言したという。

 森脇は「興梠選手が鹿島の選手といざこざになって、興梠選手を守ろうと、止めに入ろうとした。小笠原選手が『お前だけは入ってくるんじゃねえ、ボケ』と言ったので、僕も『うるせえ、ボケ』と返しました。そして、鹿島の選手3、4人に囲まれ、僕の顔にツバがかかったので、子供じみた話ですが、小笠原選手に『口が臭いんだよ』と言いました。『口が臭い』というのは反省しないといけない。あってはいけないことでした。侮辱的な発言は1度もしていません」と話した。

 レオ・シルバは「日本での生活の中で、日本国民は外国人を温かく迎え、それぞれの文化、習慣に敬意を持って接する人だと思っています。また、今日はゴールデンウィークということで、監督はミーティングで子供たちのお手本になる姿勢、プレー、言動をしないといけないと言っていました。そのような行為があったのは悲しいです。森脇選手が父親かどうかは知りませんが、父親であるなら他人に対して、やってはいけない。自分であれば恥ずかしいです」と話した。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170504-OHT1T50197.html


◆「くさい」発端 小競り合いで一触即発…森脇「何を勘違いしたのか」(スポニチ)


明治安田生命J1リーグ第10節第1日   鹿島1―0浦和 ( 2017年5月4日    埼玉 )


 後半33分に両チームが小競り合いで一触即発となった。鹿島の小笠原は試合後、浦和の森脇がレオシルバに対し「くさい」と侮辱的な発言をしたとして「許せない」と訴えた。レオシルバは「試合中のこととして受け流すことができる」と冷静に話した。

 森脇は口論になった際につばが顔にかかったため、小笠原に「くさい」と文句を言ったことを認めた。侮辱する意図はなくレオシルバに向けた言葉でもなかったと説明し「子どもみたいなけんかで恥ずかしい。反省しなければいけないが、小笠原選手が何を勘違いしたのかは分からない」と困惑した様子だった。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/05/04/kiji/20170504s00002179332000c.html

◆小競り合いで森脇が侮辱的な発言?本人は否定「『口が臭い』と言ったけど…」(ゲキサカ)




[5.4 J1第10節 浦和0-1鹿島 埼玉]

 白熱の首位攻防戦で両チームが“衝突”した。鹿島アントラーズが1-0とリードして迎えた後半34分、敵陣の右コーナー付近でMF土居聖真とDF伊東幸敏がボールキープに入ると、そこに浦和レッズのDF槙野智章とFW興梠慎三が割って入り、激しいボールの奪い合いとなった。

 結局、鹿島のファウルで浦和ボールの判定となったが、笛が鳴ったあとに興梠が土居を突き飛ばしたことに鹿島の選手が激高。両チームの選手が入り混じっての小競り合いに発展すると、中でもMF小笠原満男とDF森脇良太が激しく言い合い、周囲の選手が2人を引き離し、両者をなだめる事態になった。

 試合後のミックスゾーンで小笠原は森脇がMFレオ・シルバに対して「臭いんだよ」という侮辱的な発言をしたと主張。森脇はその後、報道陣に対して完全否定し、両者の言い分は真っ向から対立した。

 森脇によると、小競り合いに加わった際、「最初に小笠原選手から『お前だけは入ってくるんじゃねえ』と言われて、それに対して『うるせー、ボケ』という感じの口調で返した。何人かの選手が僕に詰め寄ってきて、たくさんのつばがかかったので、子供の喧嘩みたいで恥ずかしいけど、『口が臭いんだよ』と言った。そのあとチームメイトに止められて離された」と、やり取りの詳細を自らの口で語った。

 森脇は侮辱的な発言はしていないと繰り返し、「小笠原選手が何を勘違いしたのか分からない。試合中にカッカして、子供じみた発言をすることはあっても、だれかを侮辱するような発言は一回もしたことがない」と強調。鹿島側は小笠原らから状況をヒアリングしたうえで、「マッチコミッショナーに対して、試合中にあった事案として森脇選手からの暴言があったということで報告した」と話すにとどめた。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?215386-215386-fl

◆鹿島小笠原、森脇に侮辱発言と激怒も本人は誤認主張(ニッカン)




<明治安田生命J1:浦和0-1鹿島>◇第10節◇4日◇埼玉

 鹿島アントラーズと浦和レッズの一戦で、後半途中に両チーム間の衝突が起きた。

 試合後、鹿島MF小笠原満男は、浦和DF森脇良太が鹿島MFレオ・シルバに対して侮辱的な発言をしたと主張した。森脇は、事実と異なっていると主張した。

 事が起きたのは鹿島が1点リードした後半35分ごろ。浦和陣内深くのライン際でボールキープした鹿島MF土居と浦和MF興梠が競り合い、土居の反則がとられた。興梠が土居をどかそうと胸を小突き、一気に両チームの選手が集まって入り乱れる一触即発の事態になった。そこに止めに入った森脇と小笠原が、激しくやり合う場面があった。小笠原は試合後、森脇がレオ・シルバに対し、侮辱的な発言があった主張し「言葉の暴力。どうしても許せなくて」と憤った。

 小笠原に対し、森脇は取材に応じて「ショックを受けた」とした。「彼がなにをもって事を大きな発言に変えたのか本意がわからないけど、事が大きくなっていることにはショックを受けている。僕もかっかしていたので、発言は子どもみたいなけんかだなと思って反省しています。小笠原選手とのやりとり。そういうところで彼がなにを勘違いしたのかは分かりません」。いざこざの中で自分の顔につばがかかったため、小笠原に向かって声をかけたもので、レオ・シルバへのものではないと説明。両者で意見が食い違った。

 レオ・シルバは「いろんなことを経験してきたからかもしれないが、試合中の興奮の中であったことだと、僕のためにも受け止めている。ただ放置していたら、大きなことに発展する。言葉の暴力の存在は撲滅しなくてはならない。あってはいけないことです」と冷静に話した。

 今回の件は鹿島側からマッチコミッショナーに報告された。24時間以内にマッチコミッショナーがJリーグに提出する報告書に記載があった際、主管のJリーグが聞き取り調査などを行う可能性もありそうだ。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1818176.html

◆浦和・森脇と鹿島・小笠原が真っ向対立 「臭い」発言が一触即発の騒動に発展(サンスポ)


後半 コーナーポスト付近でボールを取り合う最中、浦和・興梠(右 30番)に突き飛ばされ転倒する鹿島・土井(左 8番)=埼玉スタジアム2002(撮影・佐藤雄彦)

 明治安田生命J1リーグ第10節で、鹿島アントラーズが浦和レッズを1-0で下した。この試合では、両チームが一触即発という事態に陥った。

 78分、鹿島から見て右サイドの浦和側コーナーフラッグ付近で、鹿島MF土居聖真がボールをキープ。このボールを浦和FW興梠慎三とDF槙野智章が2人がかりで奪いに行く。そこに鹿島DF伊東幸敏が加勢に行ったところでホイッスル。このホイッスルは鹿島側の反則に対して吹かれたものだったが、その直後、興梠が土居を突き倒したことをキッカケに両チームの選手が集まり、松尾一主審は試合を一時中断。最終的に80分、興梠に警告が出され、浦和ボールで試合再開となる。

 この騒動で中心となったのは、当初のボールの奪い合いとは関係のない、鹿島MF小笠原満男と浦和DF森脇良太だった。試合後に両選手は取材に応じたが、その主張は異なっていた。

 小笠原は「どうしても言いたいことがある」と、騒動について説明を始める。「森脇選手が後半の終わりくらいから、ちょっとこう両者になった時にうちの(レオ・)シルバ選手に対して『くせえんだ、お前』というような言葉を発した。それはどうしても許せなくて。試合が終わった後にレオと話して『彼はいつも俺に対してそういうことを言う』と話して」と、森脇のレオ・シルバに対する暴言が原因だったと話す。

 さらに「これまでの対戦でも同じようなことを繰り返していて、もうちょっと自分の中では限界。チームメイトとも話をして、そういうことが繰り返されてるので、少し謹慎をするなり、言葉の暴力だと思うし、差別と捉えられてもおかしくない」と、これまでの対戦でも、森脇が外国籍選手に対して暴言を繰り返していたと主張した。

 「どうしても、それが……。非常に良いゲームだったんですけど、それが残念なことなんで、どう言えば良いか分からないですけど、どうにか皆さんに検証してもらえないかなと。その後、明らかに口と鼻ふさいで『くせえんだ』と。どうしても解せないし、話したいなと思って」と続ける。小笠原は、両者入り乱れた場面で森脇がレオ・シルバに近づき、「くせえんだ」というジェスチャーをしていることは、映像で確認できるとも語った。

 また、この件に関して主審に説明を行ったほか、クラブを通じてマッチコミッショナーにも伝えると説明した。

 暴言を受けたとされるレオ・シルバは、「まず、いろいろなことを人生で経験するのですが、日本での生活の中で、僕は日本国民というのは外国人をしっかり温かく受け入れ、それぞれの国の文化と習慣に敬意を持って接するイメージ。そういう感情を持っています」と前置きをした上で、次のように話す。

 「そのような行為があったことは、僕としては非常に悲しいこと。特に、これだけ注目度が高い試合でそういう行為があったということは、非常にガッカリするものがある」と落胆の表情を見せ、「僕は十分、人生経験がありますし、大人にもなりました。悪いことは最初から止めていかなければいけない。でなければどんどんエスカレートしていって、言葉から違う暴力、違う意味の暴力に発展しかねない危険性が出てくる」と続けた。

 小笠原やレオ・シルバの説明に対して、森脇は全くの事実誤認だと主張。森脇は78分過ぎの場面を「興梠選手が鹿島の選手といざこざになった時に、鹿島の選手が数名で興梠選手に寄っていたので、彼を守ろうと、その思いでその場に止めに入ろうとした」と振り返る。そして、この時に小笠原から「お前だけは入って来るんじゃねぇ、ボケ」と言われたと話す。

 それに対して「うるせえ!ボケ」と返したという森脇。そこから小笠原を含む、数名の鹿島の選手が森脇に詰め寄り、いろいろと言われたが、その際に多くの唾(つば)が飛んできたと言う。そのため、森脇は「口が臭えんだよ」という発言をしたと説明した。

 その後、「僕はチームメイトに止めらえてその場を後にしたのですが、彼が何を思ってそういうことを大きな発言に変えたのか、僕はちょっと本意が分からないですけど、それを聞いて、ことが大きくなっていることに関して、僕は非常にショックを受けている」と、小笠原の主張を否定。「確かに、僕もカッとなってしまっていた。唾が飛び散っていたんで『口が臭い』と言ったことは反省しなければいけないかと。子供みたいな喧嘩だなと反省していますけど、それが僕から言える全ての事実」だと話した。

 また、レオ・シルバとは試合後も握手したと言う森脇。「例えば、その言葉がポルトガル語や何かで差別的発言に近いような似ているような言葉があるんであれば、もっとレオ・シルバ選手が僕に対してむき出しになって怒ってくると思うんですが。レオ・シルバ選手のその後の対応を見たら、そういう風には僕は思わなかったですけどね」と、小笠原の主張には納得していない様子。

 また、これまでにも差別的な発言があったという小笠原の主張を記者から聞くと、森脇は「うそでしょ」と絶句。「僕は彼の人間性にショックを受けるというか、僕のことが嫌いなのは別に良いですよ。それをなぜ皆さんの前で言うのかが僕はちょっと理解できない」と吐露した。

 この日はゴールデンウィークということもあり、スタジアムには5万7447人の大観衆が詰めかけた。試合自体は首位攻防戦に相応しい、熱い試合だっただけに、今回の騒動によって後味の悪さが残ってしまった。(Goal.com)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170504/jle17050422000025-n1.html

◆鹿島、完封勝ちで首位浮上 浦和撃破に昌子「勝ち点6の大きさがある」(スポニチ)


明治安田生命J1第10節第1日   鹿島1―0浦和 ( 2017年5月4日    埼玉 )


 鹿島のFW金崎が2試合連続ゴールでチームを暫定順位ながら今季初の首位浮上へと導いた。

 金崎は0―0で迎えた前半23分、MF小笠原の右クロスをペナルティーエリア手前で受けてドリブルでエリア内に進入。相手の森脇、関根をかわして左足でシュートしたボールは森脇に当たってゴール右隅へと吸い込まれ、これが先制&決勝のゴールとなった。

 金崎は「ホント、入って良かったです。浦和相手にしっかり勝ち点3を取れたので良かったと思います。チーム全員で戦って結果が出たので良かったと思います」と「良かった」3連発で喜びを表現。

 リーグ随一の攻撃力を誇る浦和に最後まで得点を許さず抑え込んだDF昌子は5万7447人の大観衆で埋まった敵地でのプレーを「大きな声の応援があるのでなかなか1メートル、2メートル先の声が聞こえないと思っていたので、身振り手振り何でもやってやろうと思っていた」と枯れた声で振り返り、首位・浦和撃破については「チームの中で、勝ち点6の大きさがあるんじゃないかという話をしていた。浦和さんとはいつも優勝争いをしているし、直接対決で勝たない限り優勝はないだろうという話もしていたので、非常にチームとしては大きな1勝かなと思う」と勝利に胸を張った。


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/05/04/kiji/20170504s00002179232000c.html

◆これぞエースの証明!!金崎が決めれば1年半負けなし&公式戦15連勝(ゲキサカ)




[5.4 J1第10節 浦和0-1鹿島 埼玉]

 これぞエースの仕事だ。鹿島アントラーズは前半24分、右サイドのMF小笠原満男からパスを受けたFW金崎夢生が胸トラップ。DF森脇良太との競り合いで体を張ってボールをおさめると、鋭い反転から横に持ち出し、MF関根貴大のスライディングタックルもかわして左足を振り抜いた。

 これが体を投げ出してカバーに入った森脇に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らす。少ないチャンスをものにした先制点に「全員で点を決められたので良かった。先制点だったので、それが大きかった」と胸を張った。

 後半20分には決定機でシュートが右ポストを直撃。「他にもチャンスがあったので、もうちょっとチャンスで決めて、チームの助けになれれば良かった」と悔やんだが、チームは最後までゴールを許さず、1-0のまま逃げ切った。

 これで金崎が得点を決めた試合は昨年5月14日の横浜FM戦(1-0)からチャンピオンシップ、クラブW杯、ACLを含めて公式戦15連勝。15年10月24日の湘南戦(1-2)で負けたのを最後に、その後は公式戦20戦負けなし(19勝1分)の不敗神話が約1年半にわたって続いている。

「たくさんのお客さんの前でプレーして、そのうえ勝てたので良かった。試合は続くので、しっかりコンディションを整えて、もっといいパフォーマンスを出せるようにしたい」。10日には首位通過をかけたACLグループリーグ最終節のムアントン・ユナイテッド戦も控える。今季初となる暫定首位に立った王者がJリーグ連覇、そして悲願のアジア制覇に向け、その底力を見せつけた。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?215385-215385-fl

◆値千金の決勝点を挙げた鹿島FW金崎夢生「先制点だったので良かった」(サッカーキング)


金崎夢生

2017.05.04 14:00
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ 0 終了 1 鹿島アントラーズ

 2017明治安田生命J1リーグ第10節が4日に行われ、浦和レッズと鹿島アントラーズが対戦した。

 熱い攻防が繰り広げられた一戦は、24分に金崎夢生が挙げた1点が決勝弾となり、アウェイの鹿島が勝利。暫定ながら浦和を抜き、首位に浮上した。

 試合後、決勝点をマークした金崎がインタビューに応じている。

「全員で点を決めれたので良かったです。先制点だったので、それが良かったです」と振り返った金崎は、「あのゴールは良かったです。けど、他にもチャンスはあったんで、もうちょっとチャンスで決めれて、もっとチームの助けになれれば良かったですけど」と続けた。

 満員の埼玉スタジアム2002でのプレーについて、「たくさんのお客さんの前でプレーできて、そのうえ勝てたので良かったです」とコメント。次戦に向けては、「試合は続くので、しっかりとコンディションを整えて、もっといいパフォーマンスができるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170504/583724.html?cx_cat=page1

◆選手たちの健闘を称える鹿島・石井監督「90分間集中力高く戦ってくれた」(サッカーキング)


石井正忠

2017.05.04 14:00
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ 0 終了 1 鹿島アントラーズ

 2017明治安田生命J1リーグ第10節が4日に行われ、浦和レッズと鹿島アントラーズが対戦した。

 熱い攻防が繰り広げられた一戦は、24分に金崎夢生が挙げた1点が決勝弾となり、アウェイの鹿島が勝利。暫定ながら浦和を抜き、首位に浮上した。

 試合後、鹿島を率いる石井正忠監督がインタビューに応じている。

 首位の浦和との一戦を振り返って、「今日は強い浦和レッズさんに対して、うちの選手たちが90分間集中力高く戦ってくれたと思います」と健闘を称えた。

 ムアントン・ユナイテッドをホーム迎えるAFCチャンピオンズリーグに向けては、「ACLは平日のナイターなので、なかなかいつも数多くのファンの方たちがスタジアムに来てもらえていない状況なんですけど、最後に勝って1位でグループステージを突破したいと思います」と意気込みを語った。

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170504/583740.html?cx_cat=page1

◆鹿島が前半戦の天王山制し暫定首位に浮上!!浦和は連敗で今季ホーム初黒星(ゲキサカ)




[5.4 J1第10節 浦和0-1鹿島 埼玉]

 J1リーグは4日、第10節1日目を行い、3位鹿島アントラーズが敵地に乗り込み、勝ち点1差で追う首位浦和レッズとの首位攻防戦に1-0で競り勝った。前半24分にFW金崎夢生が決めた先制点を最後まで守り抜き、暫定首位に浮上。浦和は今季公式戦ホーム初黒星で、今季初の連敗となった。

 浦和はMF柏木陽介とDF遠藤航が負傷欠場。代わってMF青木拓矢とDF那須大亮が4月26日のACLウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦(6-1)以来、公式戦2試合ぶりの先発となった。
 鹿島はDF山本脩斗が欠場し、DF西大伍が左サイドバックで先発。右サイドバックではDF伊東幸敏が公式戦6試合ぶりの先発となった。MF永木亮太もベンチスタートで、MF小笠原満男が公式戦3試合ぶりに先発した。

 序盤からボール支配率を高め、ゲームを支配したのは浦和だったが、なかなか鹿島守備陣を崩せない。前半11分、MF関根貴大のヒールパスを受けたDF森脇良太が右サイドをオーバーラップ。中に切れ込み、左足でミドルシュートを打ったが、大きくゴール左に外れた。同22分には関根の横パスをFW興梠慎三がワンタッチでゴール前に入れ、FWラファエル・シルバが左足でダイレクトボレー。決定的な形だったが、シュートは枠を捉えられなかった。

 すると鹿島が少ないチャンスを生かして先制に成功する。前半24分、小笠原の右クロスをPA手前の金崎が森脇との競り合いで体を張り、ボールをキープすると、鋭い反転から横に持ち出し、関根のスライディングタックルもかわして左足でシュート。これが体を投げ出してカバーに入った森脇に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。

 1点ビハインドで前半を折り返した浦和は後半立ち上がりから猛攻に出る。後半7分、右サイドから関根、MF武藤雄樹とつないでPA内右からラファエル・シルバが右足を振り抜くが、ゴール左へ。同16分には青木に代えてMF駒井善成を投入。リスクを冒して前に出るが、逆に鹿島もカウンターからチャンスをつくる。後半20分には速攻からFWペドロ・ジュニオールのスルーパスに金崎が抜け出すが、右足のシュートは右ポストを直撃。追加点の絶好機を生かせなかった。

 浦和は直後の後半21分、武藤に代えてFW李忠成を投入し、2枚目のカードを切る。同24分にはカウンターから李のパスを受けたラファエル・シルバがドリブルでPA内に持ち込み、右足でシュートを打ったが、DFがブロック。同26分、那須のミドルシュートもGKクォン・スンテに抑えられた。

 鹿島は後半25分、MF遠藤康に代えて永木、同29分にはペドロ・ジュニオールに代えてFW鈴木優磨をピッチに送り込んだ。追いつきたい浦和だが、後半30分、左45度の位置から放ったDF槙野智章のミドルシュートは右ポストを直撃。終盤は怒涛の猛攻を見せたが、後半アディショナルタイムの4分間でもゴールを奪えず、そのまま0-1で敗れた。

 浦和は前節・大宮戦(0-1)に続いて2試合連続の無得点に終わり、今季初の2連敗。前半戦の天王山は王者・鹿島に軍配が上がり、勝ち点を21に伸ばした鹿島が暫定首位に立った。浦和は勝ち点19のまま暫定2位に後退。勝ち点18で暫定3位となったG大阪は明日5日にホームで清水と対戦する。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?215368-215368-fl

◆序盤戦の天王山を制した鹿島が暫定首位に浮上! 昨季のCS決勝に続き再び金崎が埼スタで躍動(サッカーキング)




2017.05.04 14:00
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ 0 終了 1 鹿島アントラーズ

 2017明治安田生命J1リーグ第10節が4日に行われ、浦和レッズと鹿島アントラーズが対戦した。

 昨季の明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ決勝の再戦となったこの一戦には、57,447人のファン・サポーターが埼玉スタジアム2002に駆けつけた。



 ホームの浦和は前節の大宮アルディージャ戦から、スタメンを2名変更。3バック中央は遠藤航に代わって、那須大亮が今季初のスタメン入り。ボランチは阿部勇樹と青木拓矢がコンビを組む。対する鹿島も前節のサガン鳥栖戦から2名を変更。右サイドバックに伊東幸敏が起用され、西大伍が左サイドバックを務める。ボランチはレオ・シルバと小笠原満男の組み合わせとなった。

 24分、小笠原からのパスをエリア手前で受けた金崎夢生が反転から強引に持ち込み、左足を振り抜く。このシュートが森脇良太に当たり、コースが変わってゴールイン。アウェイの鹿島が先制に成功する。



 追いかける浦和は33分、セットプレーのチャンスを得ると、武藤雄樹のFKに青木が頭で合わせたが、わずかに枠を外れた。さらに前半終了間際の45分には、CKの跳ね返りを森脇がダイレクトで狙う。しかし、このシュートも枠を捉えられず。前半は鹿島の1点リードで折り返す。

 後半に入り最初の決定機は65分、ペドロ・ジュニオールのスルーパスに抜け出した金崎がシュートを放つも、右のポストに直撃。対する浦和は75分に前線に上がってきた槙野智章が右足でコースを狙ったシュート。しかし、このシュートも右のポストに弾かれた。

 試合は0-1で終了。勝ち点3を積み上げた鹿島は、浦和を抜いて暫定首位に浮上。一方の浦和は2連敗となった。

 次戦、両チームは10日にAFCチャンピオンズリーグ グループステージ第6戦を控える。浦和は敵地で韓国のFCソウルと対戦。鹿島はホームにタイのムアントン・ユナイテッドを迎える。

【スコア】
浦和レッズ 0-1 鹿島アントラーズ

【得点者】
0-1 24分 金崎夢生(鹿島)

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170504/583634.html?cx_cat=page1

◆2017明治安田生命J1リーグ 第10節(オフィシャル)


明治安田J1 第10節

金崎が値千金の決勝弾!鹿島が浦和との大一番で会心の完封勝利、暫定首位浮上!

鹿島が敵地での大一番を制し、暫定首位に浮上した。J1第10節、埼玉スタジアムで浦和レッズと対戦すると、24分に金崎のゴールで先制に成功。後半は追加点こそ奪えなかったが、リードを守り切って会心の完封勝利を収めた。鹿島は勝ち点を21に伸ばし、暫定首位に立った。

鹿島は4月30日、J1第9節で鳥栖に2-1と逆転勝利。ホームで先制を許したものの、金崎がPKを沈めて同点に追い付き、ハンドで失点を招いてしまった昌子が値千金のヘディングシュートを決めた。カシマスタジアムでの今季2勝目、週末の勝利は昨年9月以来。聖地が歓喜に包まれ、背番号12と向き合い続ける姿勢を結果で示してみせた昌子を呼ぶ声が鳴り止むことはなかった。殊勲の背番号3は「とにかく、勝てたことが良かった」と安堵の表情を見せた。

4月を勝利で締めくくった鹿島は、休む間もなく次なる戦いへ向かう。中3日で迎えるアウェイゲームは、1ポイント差で追う首位・浦和との大一番だ。5月4日に組まれたJリーグの公式戦はこの試合だけ。埼玉スタジアムのチケットは完売と発表され、ビッグマッチへの注目度は日々高まっていった。石井監督は「何も言わなくても、選手たちはこの試合の重要性をわかっている」と、懸ける思いを明かした。

試合前日のトレーニングでは、数々の横断幕やフラッグがチームを鼓舞した。ゴールデンウィークの真っただ中ということで、多くのサポーターがクラブハウスに駆け付ける。恒例のレクリエーションゲームやセットプレー練習を終え、レオ シルバは「気持ちは非常に高まっている」と、大一番を心待ちにしていた。



「明日はこの試合しか行われない。非常に大事な試合で、経験豊富な選手が重要になる。期待している」と語っていた石井監督は言葉通り、キャプテンの小笠原を公式戦3試合ぶりに先発メンバーに指名した。そして右サイドバックには伊東を起用し、西を左サイドへ。それ以外の9選手は前節と同じメンバーで、GKはクォン スンテ、最終ラインは伊東と西のほか、センターバックでは植田と昌子が不動のコンビを形成する。ボランチは小笠原とレオ、2列目には遠藤と土居、そして前線では金崎とペドロがゴールを狙う。ベンチには、GKの曽ケ端、三竿雄斗、健斗、永木、レアンドロ、鈴木、金森が並んだ。



埼玉は穏やかな青空に恵まれた。ビッグマッチを前にした高揚感と緊張感が、スタジアムに充満していく。ビジターサポーターへ割り当てられたスタンドは限られた数のみだが、アントラーズレッドの情熱が埼玉スタジアムのピッチへ降り注がれる。ウォーミングアップに向かう選手たちを出迎えた大きなチームコール。フラッグの海と化したビジターゴール裏、そしてメインスタンドのビジタースタンドからも大きな手拍子とコールが響き渡った。

チーム一丸で臨む90分。14時2分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。鹿島は立ち上がりから浦和にボールキープを許したが、しっかりとブロックを組んで対応。ペドロと金崎は機を見て鋭いプレスを敢行し、相手GKの自由を奪って攻撃のリズムを作らせない。両サイド深くで起点を作られてクロスを上げられる場面はあったが、センターバックの植田と昌子が粘り強く競り合って応戦。伊東と西も集中力を保ち続け、献身的なカバーリングでピンチの芽を摘んだ。



なかなか浦和ゴール前まで迫ることができずにいた鹿島だが、少しずつ中盤でボールをキープする時間を増やしていく。19分にはペドロが最終ラインの背後を取り、ペナルティーエリア右奥から中央へクロス。20分には敵陣でボールを失った直後に高い位置でプレスをかけ、金崎のミドルシュートへつなげた。得点には結びつかなかったが、敵陣へ押し込む場面が増えたことで、歓喜の時を迎える予感が漂い始めた。





そして、24分。ビッグマッチ最初のスコアは鹿島のエースが記録した。ペナルティーエリア手前でパスを受け、強靭なフィジカルと粘り強いポストプレーでボールを確保した金崎が左前方へ強引に突破。左足を振り抜くと、相手DFに当たったシュートがゴールへ吸い込まれた。背番号33を歓喜の輪が包む。沸騰するアントラーズレッド。1-0。鹿島がアウェイで先制に成功した。









スコアが動き、試合の潮流は激しいものとなった。ファウルのたびに両ゴール裏のサポーターが怒号を上げ、大きなコールがピッチを包み込む。上位対決にふさわしい濃密な時間が続いた。30分以降は少しオープンな展開に推移していったが、31分に植田が相手のスルーパスをスライディングで阻めば、34分にはボールを奪った昌子が鋭い切り返しを繰り返して相手を翻弄。格の違いを見せ付ける守備で、攻撃の芽を摘んでいった。





1点リードで前半を終え、勝負の行方は後半へ。互いがサポーターの待つゴールへと攻め合う45分は、より激しく熱いものとなった。浦和のボールキープが続く展開は前半と変わらないが、鹿島は研ぎ澄まされた集中力でボール奪取を繰り返し、激しいボディコンタクトでバトルを続けた。スペースが空き始めると、ショートカウンターの応酬となってさらなる運動量を要求されることとなった。昌子は「ボランチの2人に助けてもらった」と、無尽蔵のスタミナと状況判断で中盤を支配し続けたレオと小笠原への感謝を口にしている。総力戦で、1点リードのまま残り30分を切った。













後半最初の決定機は61分、ペナルティーエリア左側でボールを収めたペドロのシュートは枠のわずか左へ。64分にもペドロの力強い突破からレオのシュートが枠を越えるなど、惜しい場面を作り出した。そして最大のチャンスは65分、ペドロのドリブルからスルーパスに抜け出した金崎が最終ラインの背後を取って相手GKと1対1に。ペナルティーエリア左側に流れながら右足でファーサイドを狙ったコントロールショットは、無情にも右ポストに弾かれてしまった。





追加点の絶好機を逃しても、鹿島は綻びを作らない。石井監督は70分、遠藤に代えて永木を投入。鋭い出足でボール奪取を繰り返す背番号6を左サイドハーフに配し、中盤に運動量と守備の安定をもたらした。74分にはペドロに代わって鈴木がピッチへ。背番号9は前線での献身的なボールキープで時計の針を進めていった。

スペースが空き、互いのゴール前での攻防が繰り返される白熱の一戦。判定を巡って小競り合いとなる場面もあったが、鹿島の選手たちは冷静に熱く、勝利だけを目指して戦い続けた。終盤は土居がスペースを何度も突いてドリブル突破を敢行。チームを助ける献身的なプレーを見せた。87分に投入された三竿健斗もクローザーとしての役割をしっかりと果たし、4分と表示されたアディショナルタイムにも、ホームチームのスコアが刻まれることはなかった。













1-0。優勝を争うライバルを敵地で破り、埼玉の夕空にアントラーズレッドの歓喜が鳴り響く。王者の誇りと矜持を示してみせた90分。鹿島が勝ち点3を積み上げ、暫定首位に立った。小笠原は「良い形で勝てた」と手応えを掴みつつ「勝ち続けていきたい」とさらなる向上を誓っていた。







鹿島の次戦は6日後、ACLグループステージ最終節でムアントンと対戦。グループE首位通過を懸けたホームゲームに臨む。そしてリーグ戦の次節は14日、神戸をカシマスタジアムに迎える。19日の川崎F戦も含め、ホームゲームが続く5月。勝利を積み重ねるべく、チームは歩みを続けていく。

【この試合のトピックス】
・埼玉スタジアムでの浦和との公式戦で3連勝を果たした。
・今季の浦和との公式戦は2戦2勝となった。
・金崎が公式戦3試合連続のゴールを決めた。
・伊東がリーグ戦4試合ぶりの先発出場を果たし、フル出場で勝利に貢献した。
・小笠原が公式戦3試合ぶり、リーグ戦2試合ぶりに先発メンバーに名を連ねた。J1通算試合出場数は502となり、歴代単独6位となった。
・三竿雄斗がリーグ戦では9試合ぶりにベンチ入り。2月25日の第1節FC東京戦以来だった。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・全体で意識の高い守備ができているので、後半も続けていこう。
・守りに入らず、継続的にプレッシャーをかけて戦うこと。
・サイドでボールを受けたとき、ボールを下げず、前向きにプレーしよう。

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
・ボールが入るときに動き出しのタイミングを合わせよう。
・アグレッシブに戦いゴールに向かおう。
・切り替えを早くしよう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
このような、非常に良い舞台で戦えたことを嬉しく思っている。結果も出たし、喜ばしいことだと思う。強い浦和さんに対してどのように戦っていくかが重要な課題だったが、うまく対応することができて、少ないチャンスを決めきれたことがポイントになったと思う。後半は相手も攻めなければならなくなったので、我々はカウンターの形が多くなった。そこで決めきる力をもう少し付けないといけないと思う。これだけ浦和サポーターが多い中、アントラーズのサポーターの皆さんも数は少なくても応援してくれて、その力が選手の力になって勝利を掴めたと思う。サポーターの皆さんに感謝している。選手たちは90分間、高い集中力を持って戦ってくれた。

Q.西選手が左サイドで非常に効いていたこと、そして駒井選手が投入された後に永木選手を起用したことについて

A.脩斗が体調不良ということで、急遽変更して大伍を(左サイドバックで)起用した。以前の試合でも紅白戦でもやっている形なので、このような起用もあり得る。安定して対応してくれたと思う。駒井選手が入ってきた後はそこからのサイド攻撃を狙ってきたと思うので、守備面の対応のために亮太を左サイドハーフで起用した。

Q.得点の前も後も終始、アントラーズのペースで試合が進んでいたと思うが、ポイントになった部分は?

A.浦和さんはワイドのポジションに必ず選手がいて、そのうえで中央からの攻撃がポイントになる。サイドの選手は仕掛けが得意なのでスペースを与えないということを対策として考えていたので、そこがうまくいったと思う。

Q.センターバックとボランチのコミュニケーションについては?

A.浦和さんとの対戦ではそこがポイントになるが、非常に良かったと思う。守備の時間が長いと崩れがちになるが、うまくコミュニケーションを取りながら対応してくれた。交代で入った選手もうまく理解してプレーしてくれた。最終ラインだけでなく、前線からのプレーの制限もうまくできていたので、全体の守備がうまくいったと思う。

Q.次戦のACLに向けて

A.選手たちの疲労度はかなり高かったと思う。鳥栖戦でもだいぶ疲れていたように見えたが、今節では90分間、タフに戦ってくれた。次戦まで少し間が空くので、しっかりとリフレッシュをして、グループ首位突破できるように準備をしていきたい。

Q.CKの時の守備について

A.マンマークでやっているので、マークを持った選手が責任を負っている。そしてメンバー交代後にどのようにマークを受け渡すかが大事になってくる。ベンチからの指示ではなく、選手たちがしっかり相手の力関係を見ながら変えてくれている。

Q.自分たちのCKにおける、相手のカウンター対策について

A.切り替えの速さとポジショニングの部分だと思う。そしてゴールから遠ざけるという基本的な部分をしっかりとやっていかないといけない。それは毎回言っていて、その意識を守れば大丈夫だと心配していなかった。

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
6万人近い観客が入った中でホームで敗れたわけで、非常に痛い敗戦になった。試合を通して、8割くらいは敵陣でのプレーだったと思う。ただ、アントラーズとの試合ではよくあることだが、不運な形で失点をしてしまうと、その後の展開は決して簡単ではない。決して悪い戦いではなかったと思う。チャンスもいくつかあったし、判断や精度がもう少し良ければ決定機を作れる場面はあったと思う。厳しい状況の中で選手たちは最後までしっかりと戦ったので、その姿勢は評価したい。サッカーなので、このような試合もあると思う。最後まで勝利を目指して戦う姿勢はしっかりと見せられた。連戦の中でトレーニングらしいトレーニングを積めていないことも、得点に結び付かない要因の一つだと思う。我々はトレーニングの中で反復していくことで複数の選手間でのアイデアから得点を重ねていく。リカバリートレーニングが続く中で、少しずつズレが出てきている。この試合の後は少し時間が空くので、選手と話をしながら修正していきたい。今日敗れた相手、アントラーズは非常に強いチーム。日本でも一、二を争うチームに対して見せた戦いは悪いものではないと思う。


選手コメント

[試合後]

【金崎 夢生】
相手に試合を支配される形が多かったけど、アウェイでしっかり勝てて良かった。浦和戦であってもいつも通り、意識することなくやれた。次も良いパフォーマンスを出せるように頑張る。シュートは相手に当たったのでラッキーだった。勝ちたい気持ちが出たと思う。自分は得点の部分だけ。それ以外で頑張っている選手もいっぱいいる。チームとして勝てたことが大きい。

【小笠原 満男】
良い形で勝てたと思う。これを続けていくことが大事。もう少しチャンスを作れれば良かったけど、この暑さと連戦の中でしたたかな戦い方をすることも重要だった。勝ち続けていきたい。

【レオ シルバ】
試合前日に話をした通り、高い集中力を持続できるかどうかが大事な試合だった。相手の狙いを消すことはできたと思う。あれだけの攻撃力を持っているチームを相手に無失点で終わることができたのは自信が深まるけど、もっと質を高めて持続できるように意識していきたい。

【昌子 源】
勝ち点6の重みがある試合だった。優勝するうえでライバルになるチームで、直接対決で勝たないと優勝できないと思っていた。今日はこの試合しかないということで、日本で一、二を争うチームがハイレベルな戦いを見せることができて良かったと思う。

【植田 直通】
先制点を取れたことが大きかった。このような試合では、ギリギリ隣の声が聞こえる程度だけど、声を出すことと気持ちを切らさないことが大事。失点するとしたらクロスかミスからだと思っていた。集中力を切らさないようにずっと源くんと声を出していた。試合をやるたびに互いに成長している実感がある。無失点で勝てたことが大きい。

【クォン スンテ】
ACLでは浦和と対戦したことがあるので、雰囲気は分かっていた。Jリーグでは初めての経験だったけど、楽しかった。浦和は組織的だけど、それはアントラーズも同じ。去年の勝ち点1位のチームに勝ったわけで、アントラーズは誇れるチームだと思う。負ければ差が開くので、勝ち点6が懸かっていた。その試合に勝てて嬉しい。

【西 大伍】
関根選手のところは注意していた。1対2だと厳しかったが、1対1で守らせてくれたし、聖真やボランチがシャドーの選手を見てくれていた。今日は相手にボールを持たれても試合をコントロールできている感覚だった。前線の選手も相手に脅威を与えてくれた。

http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51977

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