日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年10月16日月曜日

◆岩政大樹 × 佐々木竜太「鹿島アントラーズでの出会い」【第1回】(高校サッカードットコム)




 04年に鹿島へ入団したDF岩政大樹。そこでは多くのタイトルを獲得し、日本代表としても8試合に出場した。10年の南アフリカワールドカップでは出場機会こそなかったが、チームを影から支えてベスト16進出に大きく貢献。その後は14年にはタイでプレーし、昨季までの2年間は岡山で自らの経験を元に若いチームを牽引した。そして、今年からは関東リーグ1部の東京ユナイテッドFCに加入。その一方で東京大学運動会ア式蹴球部のコーチや解説者なども務め、35歳になった今も精力的に活動を続けている。

 プレーヤーとして、指導者として、解説者として、様々な場で顔を見せる元日本代表CB。そんな彼が一冊の書籍を出版した。その名も「PITCH LEVEL 例えば攻撃がうまくいかないとき改善する方法(KKベストセラーズ)」。ピッチへ立った者にしか分からない視点から、サッカーを論理的に解説し、サッカーという競技を一から紐解いたモノである。
 ただ、そんな彼にもサッカーへ情熱を傾けた高校時代があった。鹿島学園高を経て、06年から鹿島で共にプレーをした本媒体編集長・佐々木竜太と共にその青春時代を振り返る。高校時代はどういう生活を送くべきで、何をするべきなのか。2人の対談にはプロを目指す選手だけではなく、普通の高校生に対しても多くのヒントが隠されているはずだ。【第1回】では、まずは鹿島での出会いを語ってもらった。



―岩政さんと佐々木さんの最初の印象を教えて下さい
岩:選手権が終わってから、彼の加入が決まったのですが、僕は選手権ベスト8まで行った時の映像を見る機会がありました。左サイドからドリブルで仕掛けるところが印象に残っていました。その後、入団することが決まったのですが、最初に直接会った時のイメージが記憶に残っていません(笑)。(内田)篤人と一緒の世代だから、10年前のことで覚えていないのかな(笑)。だから、初対面はチームで集合した時だったと思います。

佐:(岩政)大樹さんとしゃべったのは食堂が最初だったと思います。食堂のテーブルで食事を取るのですが、2月で高校卒業前ということもあって周りが怖く、どこに行けばいいか分からない状態でした。その中で大樹さんはいつもの入って直ぐのところに1人で座っていたのですが、自分の所に来ていいよというオーラが出してくれていました。だから、「行きやすそう」と感じ、篤人とミチ(大道)と一緒に大樹さんのテーブルに行った記憶があります。後ろに座っている先輩たちのところよりは行きやすいなと感じましたね(笑)
岩:僕の座っているテーブルは6人掛けなのに1人しか座っていないことが多くありました。他はわりと席が決まっているのですが、自分のところだけは流動的だったので、若手に「来いよ」的なムードは出していたのかもしれません。なので、若手が来ることは多かったと思います。他は見渡さないとどこが空いているかが分からない状態でしたから。そんな状況で席を探すのは嫌なものです笑。



―実際に一緒に同じ時間を過ごしたわけですが、そこからの印象はどうでしたか?
佐:しっかりと考えて話すみたいなタイプの人と接する機会がそれまであまりなかったので、新鮮でした。サッカーのこともかなり話しましたが、何についても考えて発言をしているなと感じました。

―岩政さんとのやり取りで実際に覚えているエピソードとかはありますか?
佐:あります。実際に入団してからやっていけるのかなと不安になっている時に岩政さんに相談をし、「足も速くないし、上手くもないから、どうしたらいいですかね?」と聞きました。そうすると、「ゴールを取るために逆算した方がいい。そのために何をするべきかを考えてプレーをしろ」と言って頂き、それで悩んでいたことから吹っ切れました。1年目とかはあんまりベンチにも入っていなくて、考える時間が多くなり悩むことも多かったので、本当にそういう言葉は有り難かったです。
―その話は覚えていらっしゃいますか?
岩:覚えています。(佐々木)竜太がプロに入ってから数ヶ月たった頃だと思います。それは竜太に限らず、鹿島に入るとみんなそうなりがちなのですが、一緒にプレーをする選手が日本代表ばかりで萎縮してしまう傾向がありました。最初はやってやるぞという想いで入ってくるのですが、だんだんと色んなものが見えてきてしまって。そうすると、大御所たちが沢山いるので立ち位置をどこに持ってくるかが分からなくなってしまいますし、日本人なのでどうしても遠慮をしてしまうところが出てきてしまいます。そういうところで僕は心の置き所と言っているのですが、先輩たちとの関係を上手く何とかすることよりも、ピッチの中では我を強くさせることで生きていける世界であることを認識する作業が大事だと思っています。最初はそれが怖いのですが、誰かに言ってもらえると、吹っ切れることが出来るんですよ。竜太とかも最初は先輩たちから言われたから「こうしないといけない」みたいなところがあり、自分をさらけ出すみたいなところまでは持っていけていませんでした。若い頃はサッカーの経験が少ないから「あーしなさい、こうしなさい」と色々と言われてしまいます。だから、それを受け止める必要があるのですが、いちいち全てを気にすることはありません。試合に出ていない若手はそういう扱いですが、試合に出始めると関係なくなります。この世界は年功序列ではないので、そこは遠慮する必要がないと話しました。そこからは良くなったと思いますけど、ただ、良くなったという表現ではないかもしれません。その人が変わったわけではないからです。その人が持っていたものを心の置き所を作ることで、自分を表現出来るようになるのだと思います。それが結構、難しいと思うのですが。

【第2回】では両名の高校時代など存分に語ってもらった。こうご期待。

(文・取材 松尾祐希)


岩政大樹 × 佐々木竜太「鹿島アントラーズでの出会い」【第1回】

◆町田相馬監督「ここを突破できるように」怖さ克服へ(ニッカン)




<明治安田生命J2:町田1-1金沢>◇第37節◇15日◇町田

 町田ゼルビアの相馬直樹監督(46)は、ツエーゲン金沢戦後の監督会見で「前半(選手から)非常に自信のなさというか怖さが出た。メンタルの部分でハッパをかけた」と、ハーフタイムに選手に気合を入れたと明かした。

 記者から、選手にどのようにハッパをかけたかと聞かれると、「今日は、そんなに(怒鳴ったりした)でもない。ハッパと言いましたけど、怒ったような形ではないです」と笑い、次のように説明した。

 相馬監督 「スタンドから見ていたら、1人1人がボールを持つこと、もらうこと、取りに行くことを怖がって見えるぞ。自信を持って、もっと怖がらずにやれ。ホームで、そんなものは見せたくない」と言いました。ホームのサポーターに、怖がってプレーするのは見せてはいけないと思うけれど、前半にそういう部分があった。

 怖がっているような部分が見えた要因としては、7月16日の水戸ホーリーホック戦以降、ホームで2分け4敗と未勝利が続いていることを挙げた。「やはり、ホームで勝てていないこと。今日は、どうしても勝とうと言ったのが、どこかでプレッシャーになったのかなと感じています」と分析。その中、金沢が「ボールを取ってから、空いたスペースを狙い通りに突いてきた。その時に、どうしたらいいかパニックになり、それが前半45分間、続いたところがあったのかと思う」とも語った。

 今季、残り試合は5試合となった。相馬監督は「選手たち1人、1人もそうですし、僕自身もトレーニングなのか、声掛けなのか、(選手の)組み合わせなのか…いろいろなことを考えながら、ここを突破できるようにしたい。選手たちは戦ってくれたと思う」と前を向いた。【村上幸将】


町田相馬監督「ここを突破できるように」怖さ克服へ

◆町田平戸「負けたくないです」チーム救う同点弾(ニッカン)




<明治安田生命J2:町田1-1金沢>◇第37節◇15日◇町田

 町田ゼルビアMF平戸太貴(20)が、ツエーゲン金沢戦で同点弾を決め、チームを救った。

 7月16日の水戸ホーリーホック戦以降、ホームで2分け4敗と未勝利が続く中、前半6分に先制される嫌な立ち上がりとなった。その中、前半19分、平戸は同じJ1鹿島アントラーズ出身の先輩MF中島裕希(33)のパスを吉田真紀人(24)につないだ。吉田がシュートを放ち、ポストに当たったこぼれ球に詰めると、右足で押し込んだ。「真紀人君が運んでいってシュートを打つと思った。ファーサイドに詰めていて、こぼれてくれば決められると準備していました。こぼれてこいという感じでいました」と振り返った。

 これで今季リーグ戦で3点目。「個人としてもチームとしても、もっとレベルアップしていかなきゃいけないところで、こういう肉弾戦、バチバチやる試合は負けたくないですし、もっとやらなきゃいけない。そういう意識がここ最近、少し出始めている」と語る。

 その視線の先には、鹿島の姿がある。相馬直樹監督(46)も全盛期を過ごした古巣から、武者修行のために、1月に町田へ育成型期限付き移籍した。「鹿島は気になりますね。率直に見ている側からの意見ですが、強いなと見ています。成長して…日本の中でもトップレベルのチームですし、そこで出て、もっと上に行きたいという欲はあります」と野心もある。

 この日のゴールはもちろん、負けたように悔しがる試合後の表情が、全てを物語っていた。「勝てるゲーム。非常に悔しかった…悔しかったです」。今季のリーグ戦は、残り5試合…その1試合も、無駄にする気はない。【村上幸将】


町田平戸「負けたくないです」チーム救う同点弾

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