日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年8月31日木曜日
◆元Jリーガー西沢淳二氏に55万円の賠償命令 店のシンボル壊す(サンスポ)
東京・六本木で「ホラーバー」と呼ばれる飲食店を経営する男性が、店のシンボルとなっていたろうそくの塊を壊されたとして、客だった元Jリーガー西沢淳二氏に873万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は30日、55万円の損害賠償を命じた。
山田真紀裁判長は「約11年間ろうそくをともした結果、溶けたろうが堆積して机や燭台と一体化していた。男性には思い入れがあり、精神的損害として評価すべきだ」と指摘。男性は、これまでにともしたろうそく代も賠償すべきだと訴えたが判決は認めなかった。
判決によると、2015年2月、店を訪れた西沢氏が、ろうそくを移動しようとして壊した。
西沢氏はJリーグの清水、名古屋、鹿島、札幌などでプレーし、2008年に引退。判決によると、店を訪れた当時は川崎のスカウトだった。
元Jリーガー西沢淳二氏に55万円の賠償命令 店のシンボル壊す
◆選手個人がクラブ公式サイトで異例の声明発表…山形MF本田拓也「すべてが絶対に負けられない」(ゲキサカ)
モンテディオ山形は30日、9月のホームゲーム4試合に向け、キャプテンを務めるMF本田拓也のメッセージをクラブ公式サイトで紹介した。社長の声明発表などは各クラブでたびたび行われているが、選手個人からの発信はそれほど例がない。
清水から今季加入した本田はここまで主にボランチとして、J2リーグ戦28試合に出場。木山隆之監督からの信頼をつかみ、主将としてチームをけん引している。元日本代表MFはクラブ公式サイトを通じ、以下のようにコメントした。
「2017シーズンもいよいよ終盤に入ってきました。毎試合最後の最後まで、みなさんに応援頂いていることは自分たちの大きな支えです。勇気をいつももらっています。応援してくださっている全てのみなさん、本当にありがとうございます。
リーグ戦昇格争いは混戦が続いています。9月は5試合の内4試合がホームでの戦いとなります。皆様の応援が僕らの後押しとなります。ぜひスタジアムに来場し熱い応援とチームへの後押しをお願いいたします。
すべてが絶対に負けられない試合です。9月5試合で勝利をつかみ上位に浮上しみなさんと一緒に昇格を勝ち取りたいと思います。
まずは9月2日ホームゲーム岡山戦、たくさんの方々に来て頂けることが自分たちの自信、勇気と勝利につながります。友達や家族、仕事仲間、みんなを誘ってスタジアムへ来てください。共に昇格をつかみましょう!」
山形は第30節終了時点でJ1昇格プレーオフ圏内6位の東京Vと勝ち点6差の13位。9月2日に岡山(ホーム)、9日に京都(ホーム)、16日に町田(アウェー)、24日に熊本(ホーム)、30日に長崎(ホーム)と対戦する予定となっている。
選手個人がクラブ公式サイトで異例の声明発表…山形MF本田拓也「すべてが絶対に負けられない」
◆ブラジルW杯の雪辱見据え…奮い立つ大迫「自分の手でW杯出場をつかみ取りたい」(ゲキサカ)
決戦を前に、感情の高ぶりを隠さなかった。勝てば6大会連続6回目のW杯出場が決まる31日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)を翌日に控え、日本代表FW大迫勇也(ケルン)は「自然と高まるでしょう。高まらないほうがおかしい」と奮い立った。
「勝てばW杯という状況で自然とモチベーションが上がってくる。子供のときから見ていた舞台。それに、ブラジルでは何もできなかった自分がいたので、その借りを返したいなという思いがある。自分の手でW杯出場をつかみ取りたい」
14年のブラジルW杯はグループリーグ第1戦のコートジボワール戦(1-2)と第2戦のギリシャ戦(0-0)に先発したが、ゴールという結果を残せず、チームも勝てなかった。グループリーグ敗退という結果に悔しさだけが残った。前回は最終予選後に代表に定着したため、W杯出場を決める試合には出場していない。自らのゴールでW杯への切符を手にするべく、気合十分だった。
ポゼッションサッカーを取り入れたオーストラリアには「意外とパスをつないでくる」と印象を口にしたが、相手を意識しすぎず、平常心で臨むつもりだ。「僕らがやるべきことをやっていれば自然と良い結果につながる。自分たちを信じることが大事になってくる」と強調した。
7月31日の練習試合で右足首の靱帯を痛め、離脱を余儀なくされた。代表戦への影響も心配されたが、代表合宿前ラストマッチとなった25日のハンブルガーSV戦で復帰し、フル出場を果たした。ギリギリのタイミングで大一番に間に合わせ、「いろんな人に支えてもらって戻ってこられた。治りが思っていたより早くて、みんなビックリしたんじゃないですか」と不敵に笑った。
同じFWではプレミアリーグでFW岡崎慎司が開幕から2試合連続ゴール。「常にオカさん(岡崎)からは良い刺激を受けている。最前線でいつも結果を出している選手。ただ、代表のポジションは監督が決めること。お互いが常に刺激し合うことでまた成長できると思う」。チームの競争も歓迎する大迫は「FWなので、まずは点を取ること、一番前で戦う姿勢を出せれば」と、自身のゴールでW杯出場を決める覚悟をにじませた。
(取材・文 佐藤亜希子)
ブラジルW杯の雪辱見据え…奮い立つ大迫「自分の手でW杯出場をつかみ取りたい」
◆大迫にエースの自覚「大事な試合で代表にいられるのはすごく価値のあること」(サンスポ)
サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組で、6大会連続6度目の本大会出場を狙う日本代表は31日午後7時35分からオーストラリア代表と対戦する。勝てば出場権を手にする大一番。両チームは30日に会場の埼玉スタジアムで最終調整した。
最終予選の途中からFWの定位置を確保した大迫(ケルン)は「こういう大事な試合でここ(代表)にいられるのはすごく価値のあること。責任感もある」と、エースの自覚を口にした。
約1カ月前に右足首を負傷したが、大一番に間に合った。「いろんな人に支えてもらって戻ってこられた。そういう人たちに喜んでもらえるよう、いい結果を出す責任がある」と気合を入れた。
大迫にエースの自覚「大事な試合で代表にいられるのはすごく価値のあること」
◆【コラム】中盤は柴崎&本田のインサイドハーフか…主将・長谷部は期待を背にチームを統率へ(サッカーキング)
2018 FIFAワールドカップ ロシア出場権の懸かるアジア最終予選の天王山・オーストラリア代表戦(埼玉)が31日に迫った。29日にサウジアラビア代表が敵地でUAE代表に1-2と敗れたことで、この一戦で仮に日本が負けても、サウジアラビア戦で引き分け以上なら6大会連続W杯出場の切符は手に入る。
しかしながら、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「我々の状況は変わらない。イランで戦ったイラク代表戦(1-1)で収められなかった勝利を明日収めたい」とあくまで勝ちに行く強気の姿勢を口にした。選手たちは前日夕方、決戦の地・埼玉スタジアム2002で行われた最終調整に臨むにあたり、ミーティングでこう言われ、意思統一を図ったという。
その大一番に挑むメンバーだが、守備陣はイラク戦と同じGK川島永嗣(メス)、DF吉田麻也(サウサンプトン)らの出場が濃厚だ。しかし問題は前の方。特に中盤は基本であるダブルボランチのシステムなのか、3月のUAE戦(アルアイン)で採用したインサイドハーフ2枚を置く形か不透明なところだ。
ただ、「今回はホームゲームで(アウェイの時とは)少し形が変わる」という指揮官の会見での発言から読み解くと、逆三角形の攻撃的布陣で行く可能性が高い。実際、オーストラリアが3-4-2-1のシステムで、ボランチ2枚だと考えると、3枚のMFがいた方が支配率は高まる。相手にポゼッションサッカーをさせないためにも、そこの数的優位がポイントになりそうなのだ。
インサイドハーフに関しては、コンディションを重視して柴崎岳(ヘタフェ)を抜擢するという見方も強まっている。「相手の知らない選手もメンバーに入っている」というハリルホジッチ監督の言葉を踏まえると、これはかなり有力ではないか。もう1枚も井手口陽介(ガンバ大阪)の可能性が高いと見る向きもあるが、全く組んだことのない2人を並べるのはリスクが高すぎる。パチューカでこのポジションにトライしている本田圭佑がベターではないだろうか。
誰がインサイドハーフに入るにせよ、アンカーはキャプテン・長谷部誠(フランクフルト)以外にいない。「ハセさんがチームに与える影響力はズバ抜けている。『この人についていけば自然と正しい道に行っているんじゃないか』とと思わせてくれる」と昌子源(鹿島アントラーズ)がしみじみ話した通り、33歳のMFがもたらす精神的な安心感は凄まじいものがある。それに加えて、冷静な判断力と相手を未然につぶす力も際立っている。所属のフランクフルトでニコ・コバチ監督の下、リベロとして磨きをかけている視野の広さ、判断能力の高さをこの大一番で生かさない手はないのだ。
3月のひざ手術の後、代表からは5カ月も遠ざかっていたが、本人はコンディションの問題もないと言い切っている。
「ひざは問題ないですね。日に日に良くなっていますし、プレーする最中も気にすることのないくらいできている。非常に難しいケガだったけど、自分の頭の中には8月31日というのがずっと頭の中にありました。ただ焦ってぶり返してもよくないと思っていた。
リハビリの中でうまくいかない時期がラストスパートにもあった中で、明日に合わせるために無理してやってきた部分もある。だからこそ、この試合に対しての思いは非常に強いものがありますね」と長谷部は復帰までの紆余曲折を改めて振り返っていた。
この苦しみ、そして過去に2度W杯出場権を獲得した経験値があれば、多少急造感のある中盤のコントロールはできるはず。オーストラリアがアンジェ・ポステコグルー監督体制になってからポゼッションサッカーを志向していることを踏まえ、長谷部はさまざまな対策を思い描いている。
「フィジカル重視のサッカーよりはやりやすいかなと。ただ、自分たちはプレスをはめに行ったら、やっぱり蹴ってくるっていうのもありますし、無理して全員が蹴るかもしれない」とキャプテンは臨機応変な対応の重要性を強調する。最初は後ろから柴崎らアジア最終予選経験のない選手を動かし、組織的プレスを仕掛けていくだろう。逆三角形の中盤だと特にアンカーの脇は狙われやすいため、そのスペースをきちんと埋めることも徹底する必要がある。ただ、相手の出方によっては違った指示をしていかなければ、穴が生まれてしまう。そういう危険をいち早く察知し、素早く修正を図っていくことこそ、絶対的リーダーに課せられた責務なのだ。
「この最終予選は初戦のUAE戦で負けてから1試合も落とせない試合が続いた。本当にヒリヒリするような戦い、ホームのイラク戦も最後の最後で勝ったり、アウェイのUAE戦もそこで落としたもう厳しいって状況にもなった。そういう厳しい戦いの中、監督自身はいつもより落ち着いてるかなと。それに明日やりたいサッカーを選手にハッキリと伝えている。そこは非常に明確」と長谷部は話したが、キャプテンはその意図を的確に伝える「ピッチ上の指揮官」にならなければいけない。
卓越した統率力とリーダーシップを背番号17がいかんなく発揮し、連動した中盤を形成できた時、日本はワールドカップ切符を手にしているに違いない。
文=元川悦子
【コラム】中盤は柴崎&本田のインサイドハーフか…主将・長谷部は期待を背にチームを統率へ
◆柴崎岳、世代交代に意欲「飛び越えていく自覚を」(ニッカン)
日本は29日、勝てば6大会連続出場が決まるW杯アジア最終予選のオーストラリア戦(31日、埼玉)に向けて会場で非公開で調整した。
約2年ぶり招集のMF柴崎が、世代交代への意欲を言葉にした。今回は09年U-17W杯などを戦った「プラチナ世代」と呼ばれる92年生まれ組が自身を含め5人。「長い目で見ると、こういう年代が出てこないと未来がない。今、中心でやっている人たちを飛び越えていく自覚を持っている」。DF昌子に続く日本代表での定位置獲得に目を輝かせた。
今年1月末に鹿島からスペイン2部テネリフェに移籍し、海外でのプレーを初体験した。最初は環境の変化に苦労したが、チームをプレーオフに導くなど実力が認められ、今季から1部のヘタフェ入り。プラチナ世代の背番号10からスペインリーグ日本人初の10番に成長。攻撃的なポジションを多様に求められる中、開幕2戦連続先発。「プレーの幅は広がった。代表でもどこでもやれると思っている。鹿島時代から大一番は慣れている。勝利を飾ってW杯切符をつかみたい」。存在感を増して帰ってきた。
柴崎岳、世代交代に意欲「飛び越えていく自覚を」
◆【THE REAL】日本代表・昌子源が挑む一世一代の大勝負…常勝軍団で培われた濃密な経験を武器に(CYCLE)
6大会連続6度目のワールドカップ出場へ
「少しずつですけどプレッシャーは感じるだろうし、緊張もするでしょうね。ただ、自分が出る、出ないに関係なく、本当に大切な試合という国民の方々がわかっていると思うので。しっかりと準備したいですね」
オーストラリア代表を埼玉スタジアムに迎えて、31日午後7時35分にキックオフされるワールドカップ・アジア最終予選第9戦。勝てば無条件で、6大会連続6度目となるワールドカップ出場が決まる。
ひるがえって引き分け以下に終われば、グループBに与えられるロシア行きの切符2枚をめぐる、サウジアラビア代表を含めた三つ巴の戦いがますますヒートアップ。9月5日の最終戦へともつれ込む。
ハリルジャパンは舞台を敵地・ジッダに変えて、サウジアラビア代表と対峙する。チャーター便を利用するとはいえ、日本から10時間を軽く越える長距離移動を強いられる。加えて、6時間もの時差がある。
午後8時半のキックオフながら、この時期のジッダは日中の平均気温が37度に達し、紅海沿いという立地条件もあって湿度も70%を超える。過酷な消耗戦が展開されるのは、まず間違いない。
中4日というスケジュールを考えても、ぜがひでもオーストラリア戦で勝利を収めたい。すでにチケットは前売り段階で完売。ホームを青く染めたファンやサポーターと一緒に、至福の喜びを分かち合いたい。
しかし、オーストラリアには過去のワールドカップ予選で5分け2敗と一度も勝てていない。昨年10月11日にメルボルンで行われた第4戦でも、開始早々に先制しながら1‐1のドローに終わっていた。
劇的に変わったハリルジャパン内の序列
リザーブに名前を連ねていた丸山祐市(FC東京)は、後半終了間際に代表デビュー。アントラーズでコンビを組む2歳年下の後輩、植田直通はベンチに座ったまま試合終了の笛を聞いた。
この試合で左サイドバックを務めた槙野智章(浦和レッズ)を含めた、ハリルジャパンにおけるセンターバック争い。約10ヶ月あまりがすぎたいま、序列は鮮やかに変わりつつある。
吉田がリーダー格なのは変わらない。しかし、6月シリーズで外れた森重は7月2日のセレッソ大阪戦で左腓骨筋腱を脱臼。全治約4ヶ月の大けがを負い、シーズン中の復帰が絶望となった。
そして、その6月シリーズで吉田の相棒に指名された昌子の国際Aマッチ出場数は、シリア代表との国際親善試合、イラク代表とのワールドカップ・アジア最終予選第8戦をへたいまも「4」しかない。
一方でオーストラリア、サウジアラビアとの連戦へ招集された他のセンターバック、植田と三浦弦太のそれは「0」のまま。槙野は今回、左サイドバックを長友佑都(インテル・ミラノ)と争う形になっている。
必然的に昌子の脳裏に「自覚」や「覚悟」の二文字が浮かぶ。1992年生まれの「プラチナ世代」から、アントラーズでも同期だったMF柴崎岳(ヘタフェ)ら、自身を含めて5人が招集されたことも刺激になる。
「今回の代表で言えば1992年生まれ組が多いと思うし、僕らよりも下の世代のナオ(植田)や(三浦)弦太、(久保)裕也や(浅野)拓磨らもおる。何て言うのかな、代表のなかで少しずつ下の世代が増えているのはすごくいいことだし、これを今回だけではなく、ずっと続けていければと思う」
すでに34試合でフル出場している今シーズン
今回のシリーズでは選外となったFW宇佐美貴史(アウグスブルク)らを含めた、今年で25歳を迎える「プラチナ世代」のなかで、最も濃密な経験を積んでいるのが昌子と言えるかもしれない。
J1で最多タイトルを誇る常勝軍団アントラーズで、歴代のディフェンスリーダーの象徴でもある「3番」を託されたのが2015シーズン。まだ22歳という若さに、クラブが寄せる期待が凝縮されている。
今シーズンはここまでJ1で24試合、決勝トーナメント1回戦で広州恒大(中国)に屈したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の8試合の計32戦で、アントラーズではただ一人、先発フル出場を続けている。
6月からはハリルジャパンのセンターバックという肩書も加わった。常にベストのコンディションを整え、出場停止につながるカードの類をもらわず、それでいて極力失点を少なくしてチームを勝利に導く。
困難を伴う仕事であることはわかっている。それでも現役時代はセンターバックでプレーし、日本代表にも招集された経験をもつアントラーズの大岩剛監督は熱きエールを送る。
「ちょっと無理をしてもらっているし、すでにかなりの試合数になっているけれども、それでも頑張ってほしい。いまのこの壁を越えれば、またひと回りもふた回りも大きくなれると僕自身は思いながら見ているとういか、見守っていますけどね。
日本代表でも試合に出はじめた。代表ではいろいろなことがあるけれども、そういう部分を含めたハードさは今後に必ず生きてくる。海外の選手たちは毎週のように過酷な日程をこなしている。彼らのレベルに達する壁だと思ってほしいですね」
サウジアラビアが負けたという望外の吉報
埼玉県内で行われている代表合宿に、27日の初日から参加している。前夜にはオーストラリア戦の前哨戦といってもいい対決を無失点に封じ込め、アントラーズの首位固めに貢献した。
2位で追走するセレッソ大阪のホーム、ヤンマースタジアム長居に乗り込んだ26日のJ1第24節。相手の1トップは187センチの杉本が務め、途中から183センチのリカルド・サントスが加わった。
「オーストラリアは体も大きいし、(杉本)健勇やリカルド・サントスに近いと思っていた。ただ、クロスをあげられたときの対応などは、自分のなかでもう少し高めていきたい。自分より明らかに身長が高い相手でも、最後は必ず体をタイトに寄せるとか、最低限そういうことができるように準備したい」
183センチの昌子は186センチの植田とのコンビで制空権を譲らず、カウンターによる地上戦をも制した。関西特有の蒸し暑さのなかで流した大粒の汗が、むしろ心地よく感じられた。
「何をしていなくても汗をかいてしまうような苦しい気候のなかで試合をして、代表戦が行われる埼玉へ戻ることができる。その意味では、ちょっとだけ涼しさを感じられるかなとも思っている。
代表の海外組もそうだし、オーストラリアも季節が逆なので、この蒸し暑さには苦戦するのかなと。だからこそ、Jリーグでプレーしているアドバンテージを生かして、僕ら国内組がより頑張れたらと」
30日未明には、サウジアラビアがUAE(アラブ首長国連邦)に逆転負けを喫したという吉報が飛び込んできた。勝って暫定首位に立ち、日本とオーストラリアに重圧をかける青写真は脆くも崩れ去った。
生きるか死ぬかの正念場では、誰もがプレッシャーとも戦う。要は国を背負う十字架を、力に変えられるかどうか。アントラーズの屋台骨を支えてきた濃密な経験がいま、問われようとしている。
【THE REAL】日本代表・昌子源が挑む一世一代の大勝負…常勝軍団で培われた濃密な経験を武器に
◆27名→23名…AFCが日本の豪州戦メンバーリストを掲載、武藤、植田らがベンチ外?(ゲキサカ)
アジアサッカー連盟(AFC)は30日、31日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)に臨む日本代表のメンバーリスト23名を公式サイトに掲載した。
今回、日本は27人を招集しており、AFCのリストからはDF植田直通(鹿島)、DF三浦弦太(G大阪)、MF小林祐希(ヘーレンフェーン)、FW武藤嘉紀(マインツ)の4人が外れている。試合にベンチ入りする23人のメンバーリストは試合開始1時間半前に提出するレギュレーションとなっており、今後の状況次第では変更の可能性もある。
故障明けでコンディションが懸念されたMF香川真司(ドルトムント)とMF本田圭佑(パチューカ)はリストに名を連ね、約2年ぶりの代表復帰を果たしたMF柴崎岳(ヘタフェ)は背番号7でメンバー入りすることになりそうだ。
日本はグループBで2試合を残し、5勝2分1敗の勝ち点17で首位。日本はオーストラリアに勝てばW杯出場が決定する状況となっている。また、引き分け以下に終わった場合でも、最終節のサウジアラビア戦で引き分け以上なら2位以内が確定。6大会連続6回目のW杯出場が決まる。
▽GK
1 川島永嗣(メス)
12 東口順昭(G大阪)
23 中村航輔(柏)
▽DF
3 昌子源(鹿島)
5 長友佑都(インテル)
19 酒井宏樹(マルセイユ)
20 槙野智章(浦和)
21 酒井高徳(ハンブルガーSV)
22 吉田麻也(サウサンプトン)
▽MF
2 井手口陽介(G大阪)
4 本田圭佑(パチューカ)
6 高萩洋次郎(FC東京)
7 柴崎岳(ヘタフェ)
10 香川真司(ドルトムント)
16 山口蛍(C大阪)
17 長谷部誠(フランクフルト)
▽FW
8 原口元気(ヘルタ・ベルリン)
9 岡崎慎司(レスター・シティ)
11 久保裕也(ゲント)
13 乾貴士(エイバル)
14 杉本健勇(C大阪)
15 大迫勇也(ケルン)
18 浅野拓磨(シュツットガルト)
27名→23名…AFCが日本の豪州戦メンバーリストを掲載、武藤、植田らがベンチ外?
◆【鹿島】2人退場で敗戦も…大岩監督、第2戦へ「次で絶対勝ち抜ける」(報知)
◆YBCルヴァン杯 ▽準々決勝第1戦 仙台3―1鹿島(30日・ユアテックスタジアム)
鹿島アントラーズは、アウェーでの第1戦に敗れ、優勝した2015年(当時はナビスコ杯)以来2年ぶりの4強進出へ、後がなくなった。
守備の要のDF昌子源(24)、植田直通(22)が日本代表に選出され欠場。それでも前半は0―0で折り返したが、後半15分に仙台MF野沢拓也(36)の左CKがこぼれたところを、MF中野嘉大(24)に頭で押し込まれ、先制を許した。
後半30分にFW土居聖真(25)の右足弾で反撃も、仙台MF奥埜博亮(28)に2発を許して万事休す。後半34分にはMFレアンドロ(24)がレッドカードで一発退場。ロスタイム49分にはDFブエノ(22)が、この日2枚目のイエローカードで、助っ人2人が退場となった。
大岩剛監督(45)は試合後の会見で「9人になっても戦い続けた選手たちには『お疲れさま。次で絶対に勝ち抜けるぞ!』と伝えました」と、9月3日にホームで行われる準々決勝第2戦へ、イレブンを鼓舞したことを明かした。準決勝進出には、まず2点差以上の勝利が必要となる。
昌子と植田を欠いての試合となったが、先制点を許したシーンについては「精度のいいCKでした」と指揮官。14年まで鹿島でプレーした仙台・野沢をたたえていた。
【鹿島】2人退場で敗戦も…大岩監督、第2戦へ「次で絶対勝ち抜ける」
◆鹿島は流れつくれず…レアンドロとブエノが退場、次戦出場できず/ルヴァン杯(サンスポ)
YBCルヴァン杯準々決勝第1戦(30日、仙台3-1鹿島、ユアス)鹿島は劣勢をはね返すことができなかった。大岩監督は「セットプレーで失点して自分たちの流れにすることができなかった」と悔やんだ。
0-2の後半30分に土居のゴールで1点を返したものの、レアンドロとブエノが退場処分を受けた。準決勝進出をかけた9月3日のホームの試合で出場ができなくなり、監督は「いる選手でやり続けないといけない」と厳しい表情だった。
鹿島は流れつくれず…レアンドロとブエノが退場、次戦出場できず/ルヴァン杯
◆仙台が3発快勝で初の4強へ大きく前進!代表で両CB欠く鹿島はレアンドロとブエノが退場に…(ゲキサカ)
[8.30 ルヴァン杯準々決勝第1戦 仙台3-1鹿島 等々力]
ルヴァン杯は30日、準々決勝第1戦を行った。ユアテックスタジアム仙台では、グループリーグを首位通過したベガルタ仙台と、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場したためグループリーグが免除されていた鹿島アントラーズが対戦。試合は3-1で仙台が先勝した。なお、第2戦は9月3日に県立カシマサッカースタジアムで開催される。
立ち上がりは仙台が押し込む時間が続く。前半3分、左サイドからのクロスをMF奥埜博亮が頭で合わせるが、クロスバー上を越えていく。いい時間帯で先制点を挙げられずにいると、流れは徐々に鹿島へ傾いた。
鹿島は前半12分、MF遠藤康が右サイドからカットインし、得意な形から左足を振り抜くもわずかに上。41分には、少ないタッチで仕掛けたカウンターから、最後はMFレアンドロがGKと1対1の場面を作ったが、GKシュミット・ダニエルに止められ、決定機を逃した。
前半の終盤に少々荒れた展開となり、スコアレスで勝負の後半に突入。5分、仙台は右サイドからDF古林将太がクロスを上げ、中央で味方との連携からフリーとなっていたFW西村拓真がヘディングシュートを放つが、枠を捉えきれない。対する鹿島は10分、DF西大伍に代えてDF伊東幸敏を投入した。
試合が動いたのは後半15分だった。FW野沢拓也の右CKからニアでDF大岩一貴がヘッドで後方にそらし、ファーサイドで待っていたMF中野嘉大が頭で押し込み、ホームチームが先手を取る。さらに仙台は19分、MF三田啓貴の右CKからGKクォン・スンテの目の前でMF奥埜博亮が頭で合わせ、2-0とリードを広げた。
DF植田直通とDF昌子源の両センターバックを代表招集で欠き、セットプレーから立て続けに失点してしまった鹿島は、アウェーで1点返そうと、後半20分にFW鈴木優磨を下げてFW金崎夢生とピッチに送り込む。27分には、右サイドから伊東がグラウンダーのクロスを入れ、ニアに飛び込んだFW土居聖真がヒールシュート。しかし、惜しくも枠を外れた。
突き放しに行く仙台は後半24分、PA右から相手をかわして古林が左足ボレー。GKクォン・スンテが弾いたボールにFW石原直樹が詰めたが、左足シュートは惜しくもゴール右に外れてしまう。すると、30分に鹿島が1点を返す。遠藤のスルーパスをPA右で受けた土居が右足を振り抜く。あまり角度はなかったが、ゴール左隅に流し込み、1-2。反撃の狼煙を上げる。
しかし、鹿島は後半34分、敵陣で左CKのクリアボールを奪いに行った際に、レアンドロがスライディングで滑り込んだ奥埜を上から踏みつけてしまい、一発退場。追い上げムードに水を差してしまう。
数的優位に立った仙台は後半40分、細かいパスで左右に揺さぶり、途中出場のDF蜂須賀孝治が右サイドを突破。ライン際から折り返したボールを奥埜が右足で合わせ、3-1と突き放す。アディショナルタイムには、鹿島のDFブエノが2枚目の警告を受けて退場。そのまま仙台がリーグ戦首位の鹿島を破り、クラブ史上初の準決勝進出へ大きく前進した。
仙台が3発快勝で初の4強へ大きく前進!代表で両CB欠く鹿島はレアンドロとブエノが退場に…
◆2017JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦(オフィシャル)
ルヴァンカップ準々決勝第1戦 vs仙台
2人退場、3失点。鹿島、準々決勝第1戦は仙台に敗戦。ホームで逆転突破を。
聖杯獲得への道のりは、苦しく悔しい90分で始まることとなった。ルヴァン杯初戦となる準々決勝第1戦、ベガルタ仙台とのアウェイゲームに臨んだ鹿島は、2人の退場者を出して1-3と敗戦。4日後の第2戦、逆転で準決勝へ進出するためには2点差以上での勝利が必要となった。
4日前、鹿島は長居での激闘で極めて大きな意味を持つ勝利を手にした。J1第24節、C大阪戦。アウェイで迎えた2位との直接対決は守備に回る時間が多くなったものの、守護神・曽ケ端が鬼神のビッグセーブを連発してゴールを許さない。チーム一丸で粘り強く戦った先で、待っていたのは歓喜の一撃だった。88分、金崎のクロスからレアンドロが右足シュートを突き刺してみせる。1-0。会心の“ウノゼロ”で天王山を制し、2位以下との差は5ポイントに広がった。
選手たちは27日に大阪から鹿嶋へ帰還した。休む間もなく試合は続く。中3日で再び迎えるアウェイゲームは、ルヴァン杯制覇に向けた第一歩。仙台との激突に向けて、リカバリートレーニングでコンディション調整に努めた。試合前日のトレーニングでは試合に即したメニューを消化。指揮官は意図と狙いを選手たちに伝え、植田と昌子が日本代表招集のために不在となる2試合を見据えていた。
今季3回目、そして今月2回目となる仙台との対峙。5日にカシマへ迎え撃った際には、濃霧に覆われた聖地で2-0と完封勝利を収めることができた。ただ、視界不良での90分間は良くも悪くも参考材料とはなりにくい。とはいえ大岩監督は「アウェイでの対戦や直近の試合について、仙台のキーとなる選手の分析は行っている。相手のウィークポイントを突いていきたい」と、敵地での勝利を誓っていた。
ノックアウトステージから出場する鹿島にとって、大会の初戦となる90分。重要な意味を持つ第1戦で、大岩監督はC大阪戦から5名のメンバー変更を施した。GKにクォン スンテを復帰させ、代表の2人が不在のセンターバックにはブエノを指名。三竿健斗を最終ラインに下げてコンビを組ませる。ボランチではレオ シルバ、2列目では遠藤、そして前線では鈴木が先発メンバーに指名された。その他、DFラインの両翼は西と山本、ボランチはレオとともに小笠原が君臨。C大阪戦で殊勲の決勝弾を決めたレアンドロ、そして献身を続ける土居も攻撃陣を形成する。そしてベンチには、GKの曽ケ端と伊東、三竿健斗、梅鉢、中村、金森、金崎が座る。
今月2度目となる仙台遠征は、冷夏のナイトゲームとなった。日中から肌寒ささえ感じられるほどの曇り空だったが、ミッドウィークに仙台まで駆け付けた背番号12はボルテージを高めていく。ビジタースタンドは今夜も、アントラーズレッドの情熱で埋め尽くされた。人数ではホームチームに及ばなくとも、タイトル獲得への意志が揺らぐことはない。ウォーミングアップに向かう選手たちに、ベガルタゴールドを凌駕する声量で、大きなチームコールが降り注がれた。
19時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。序盤は仙台にボールポゼッションを許す展開で推移したが、センターバックコンビを組んだブエノと健斗が粘り強い守備で対応していく。両サイドを使われて早いタイミングでクロスを入れられたり、ロングスローやセットプレーからペナルティーエリア内への進出を許したりと、押し込まれる時間が長くなったが、大会初戦の立ち上がりという、難しい時間帯をしっかりと無失点で終えた。13分には土居が敵陣左サイドからスピードを上げてペナルティーエリア手前まで突破。右前方の遠藤へラストパスを通すと、背番号25がペナルティーエリア右角から左足を振り抜く。得意の位置から強烈な一撃が仙台ゴールを襲ったが、わずかに枠を越えてしまった。
最初のチャンスを作り出した鹿島は15分以降、ボールをキープしてパス交換からチャンスを窺っていく。ボランチを務める小笠原が絶えずパスコースを作り出し、レオは両サイド深くへフィードを通して攻撃のスイッチを入れていた。土居はスペースを突く動き出しで推進力となり、鈴木は身体を張ったポストプレーを繰り返して起点となっていく。激しいボディコンタクトの応酬となった一戦、判定に対するブーイングの量も次第に増えていった中で、選手たちは必死に、そして勝利だけを見据えて戦っていた。
27分には小笠原が中盤で粘りを見せ、ルーズボールを拾った土居がペナルティーエリアへ進出。シュートには至らなかったが、闘将の意地からチャンスを作り出してみせた。29分にはスルーパスを通されてピンチを迎えたが、ブエノが気迫のスライディングで阻止。必死に応戦を続け、スコアレスのまま時計の針は進んでいった。
前半の決定機は2つ。38分、山本が上げた正確なクロスに飛び込んだ鈴木のヘディングシュートは枠の左へ。そして41分、カウンターからスピードに乗ったドリブルでペナルティーエリアに入ったレアンドロが鋭い切り返しから放ったシュートも、ブロックされてしまった。45分を終えて、0-0。スコアレスでハーフタイムを迎えた。
ピッチへと帰還した選手たちへ、ビジタースタンドは大きな情熱を送り込んだ。人数差を情熱で凌駕した背番号12は、ゴールと勝利を渇望する声を送り出し続けていた。後半45分、鹿島にとってはあまりにも不甲斐なく、そして厳しい時間が流れることとなる。それでもビジタースタンドは、誰一人として下を向くことはなかった。
立ち上がり15分はスコアレスのまま推移した。しかし60分、仙台のCKからヘディングで逸らされ、ファーサイドで詰めていた中野に押し込まれて先制を許す。4分後にはまたもCKから、混戦の中で奥埜に押し込まれてしまった。注意しなければならないセットプレーから2つのスコアを刻まれ、鹿島は0-2とビハインドを負った。指揮官はすぐさま、金崎を前線に配して反撃への希望を託す。
途中から降り始めた激しい雨、濡れたピッチ。ボディコンタクトは前半よりも激しさを増し、痛みに顔をゆがめて地を這う選手が続出した。不安定な展開の中、鹿島は反撃のゴールを目指した。72分、途中出場の伊東がスピードに乗ったオーバーラップからクロス。土居が飛び込んでヒールで合わせたが、わずかに枠を逸れてしまう。それでも、得点の予感が少しずつ漂い始めた。
そして75分、アウェイゴールを刻んでみせたのは背番号8だった。伊東のパスを受けた遠藤がペナルティーエリア手前から狙い済ましたスルーパス。そこへ飛び込んだ土居は、迷うことなく右足を振り抜いた。強烈な一撃がサイドネットを揺らす。1-2。鹿島が1点差に迫った。
だが、道のりは険しいままだった。79分、競り合いの中で相手を踏みつける形になってしまったレアンドロにレッドカードが提示され、鹿島は数的不利に陥る。それでも反撃を目指して必死に応戦したが、85分には奥埜に3点目を奪われてしまった。
1-3。屈辱的なスコアが刻まれた。後半アディショナルタイムにはブエノが2度目の警告を受けてピッチを後にしている。聖地に帰還して迎える第2戦、鹿島は2点差以上での勝利を収める必要がある。ブエノとレアンドロは出場停止だが、総力戦で挽回するしかない。アウェイゴールを奪った意味を、そしてタイトルへの渇望を必ず結果として示さなければならない。カシマスタジアムで戦えるというアドバンテージを最大限に生かし、チーム一丸で逆転突破を掴み取る。まだ、前半90分が終わったに過ぎない。下を向く時間などない。
【この試合のトピックス】
・ルヴァン杯に名称が変更されてから、鹿島が初めて戦った試合。
・仙台とのルヴァン杯での対戦は2014年4月16日のナビスコ杯予選リーグ第3節以来、2回目。前回は2-1で勝利を収めている。
・クォン スンテが先発復帰。負傷した7月2日のJ1第17節柏戦以来の公式戦出場となった。
・三竿雄斗が7月12日に行われた天皇杯3回戦以来、梅鉢が6月21日の天皇杯2回戦以来のベンチ入りを果たした。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・後半も集中した守備を続けること。
・リズムよく自信を持ってボールを回し、相手を走らせよう。
・もっと味方を追いこす動きを増やし、積極的にゴールに向かっていこう。
ベガルタ仙台:渡邉 晋
・攻撃に工夫を加えよう。
・受け身にならずに、守備にメリハリをつけよう。
[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
セットプレーから失点してしまったので自分たちの流れにすることができなかったが、9人になっても戦い続けた選手たちに「次で絶対に勝ち抜くんだ」という言葉をミーティングで伝えた。
Q.セットプレーから2失点したが、5選手が変更になった中で守備に乱れがあったのか?相手のボールの精度が高かったのか?
A.精度が非常に高いCKだったと思う。映像を観て分析をしてから指示を出したい。
Q.昌子選手と植田選手に続いて、ブエノ選手も出場停止となるが、第2戦のセンターバックは?
A.まだプランを描くところには至っていない。いる選手でやるしかない。短い時間で準備をしたい。
ベガルタ仙台:渡邉 晋
平日のナイトゲームで雨も降ったが、6000名以上のサポーターが集まってくれた。ありがとうございます。「前半90分」としてはベターだったが、ベストではないと思う。間違いなくアントラーズは多くの修正をしてくると思う。相当なパワーを持って「後半90分」に挑んでくると思う。それを受けることなく、それを上回るような修正力を見せて臨みたい。
選手コメント
[試合後]
【土居 聖真】
次で勝ち切るしかない。信じてやるしかないし、全力を尽くす。チーム力が問われると思う。切り替えてやっていくしかない。点を取りに行って勝つ。それだけ。
【遠藤 康】
セットプレーでの失点はもったいなかった。仙台に狙われていた。みんなで次の試合に向けて切り替える。ホームで勝つ。
【鈴木 優磨】
メンバーが代わって臨んだ試合で負けたことが悔しい。仙台は1点を取って勢いに乗った。チャンスは作れていたし、次に生かせるように頑張る。剛さんも「3点、5点取って勝とう」と言っていた。
【三竿 健斗】
次に勝てばいい。切り替えてやっていきたい。こういう時こそ、みんなでまとまって戦え勝てると思う。相手が3点取れたのだから、僕たちもできる。ホームでしっかり借りを返す。
2017JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦
2017年8月30日水曜日
◆前園真聖「海外選手の体臭はキツい」発言に、サッカー関係者が顔面蒼白!(日刊サイゾー)
サッカー元日本代表の前園真聖氏が、サッカー界のタブーをぶっちゃけた。
先日放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)内で、アイドルがTwitterで男性ファンの体臭に苦言を呈したニュースが取り上げられると、話題はサッカー界の体臭に。
コメンテーターの前園氏は、「海外の選手と試合する時は、常にマッチアップするので、自分のユニホームにもにおいが(うつる)。試合中わかりますから、マークしている選手や誰が臭いかって……」と、つい本音を吐露してしまう。
さらに、東野幸治から「体臭がキツい選手から試合後にユニホーム交換を要求されたらどうするのか?」と聞かれると、「それは(交換しないと)仕方ないです。ただ、そこでユニホーム交換しない人もいるんです。『あとで、ロッカールームで交換しよう』という場合は、だいたい臭い(選手)」「(そういう選手は)試合中からずっと臭いですから」と答えた。
スタジオは笑いにつつまれたが、この発言に青ざめたのはサッカー関係者たちだ。というのも、今年5月、浦和レッズのDF森脇良太が、鹿島アントラーズのMFレオ・シルバに対して「くせえんだ、お前」と侮辱的な発言をしたとされる件(参照記事)が蒸し返されるのでは、と恐れたためだ。
当時、「人種差別ではないか?」と過熱した報道を鎮静化させるため、Jリーグは規律委員会を開き、森脇と、発言が取り上げられるきっかけとなった鹿島の小笠原満男を個別に招集。結果としては、「唾がかかったことを『臭い』と言っただけで、人種差別的に言っていたわけではない」ということで落ち着いた。
ちなみに前園氏は以前、同番組で、1996年アトランタ五輪で対戦したブラジルのスター選手、ロベルト・カルロスと交換したユニホームを「汗でビチョビチョだし、においも……」ということで持ち帰らなかったと明かしている。そんな前園氏の爆弾発言を聞いて、実は森脇も同じようなノリで外国人選手を挑発していたのでは? と感じてしまう。前園氏の暴露に、頭を抱えたサッカー関係者は多いことだろう。
(文=TV Journal編集部)
前園真聖「海外選手の体臭はキツい」発言に、サッカー関係者が顔面蒼白!
◆元鹿島・岩政が語る「勝てるチーム」の思考法(東洋経済)
「自分たちのサッカー」とは、一体何なのか
スポーツで強いチームと弱いチームを分ける差。それは一体、何なのだろうか。その違いを形作る要素は、スポーツに限らず、ビジネスなども含めたさまざまな組織やチームにも共通するものではないだろうか。サッカー元日本代表DFの岩政大樹が今回、その違いを生み出す思考法を説き明かしていく。
これまで参加してきたのは、元プロ野球選手の古田敦也、ロンドン五輪卓球団体銀メダルの平野早矢香、北京・ロンドン五輪競泳日本代表の伊藤華英らといった顔ぶれである。
このイベントにサッカー界から登場したのが、元日本代表DFの岩政大樹だ。35歳になった今季は、選手兼コーチとして東京ユナイテッドFC(関東サッカーリーグ1部)に所属している。その岩政が6月にプレゼンしたテーマ――。それは「勝てるチーム、勝てないチーム、どこが違うのか?」だった。
Jリーグの「常勝軍団」鹿島アントラーズの実績
岩政が大卒ルーキーだった2003年から10年間在籍した鹿島アントラーズは、国内屈指の常勝クラブである。アントラーズが獲得した3大タイトル(J1リーグ、リーグカップ、天皇杯)の数は実に19個。2位のガンバ大阪が9個、3位のジュビロ磐田と東京ヴェルディが8個だから、いかに抜きん出た数字かがわかる。
ある時期に優れた選手が揃い、黄金時代と呼ばれる時期を過ごしても、その選手たちが去るとチームが低迷する、というのはよくあることだ。しかし、アントラーズの場合は、そうした浮き沈みがほとんどない。
1993年のJリーグ創設以来、アントラーズがタイトルを獲れなかったのは1993〜1995年の3年間、2003〜2006年の4年間、2013~2014年の2年間だけだ。わずか1年でも無冠に終われば大問題――。それが、アントラーズというクラブなのだ。
なぜ、アントラーズは勝ち続けることができるのか。その謎を解き明かすうえで、岩政が最初に取り上げたのは「自分たちのサッカー」というキーワードだった。
自分たちのサッカー――。この言葉が一般的に注目を浴びたのは、2014年のブラジル・ワールドカップのときだろう。「自分たちのサッカーができれば勝てる」「自分たちのサッカーをさせてもらえなかった」といった代表選手のコメントがたびたび報道された。
実際には、その何年も前から、この言葉はサッカーの現場でよく聞かれている。だが、そもそもこの言葉が使われるようになったのは、「選手にとって便利だったからではないか」と岩政は考察する。
ひとり歩きを始めてしまった「便利」な言葉
例えば、試合前や試合後のインタビュー。「明日の試合はどのような試合にしたいですか?」「今日の試合はどのような試合でしたか?」と選手はよく聞かれる。チームの勝敗を左右しかねないチーム内の約束事や作戦を事細かに話すことができない選手たちからすると、「自分たちのサッカー」という言葉は、なんとなくのイメージを伝え、その場をやり過ごすことができる使い勝手のいいフレーズ、というわけだ。
だが、「『自分たちのサッカー』という言葉が、少しひとり歩きしているように思えてならない」と、岩政は警鐘を鳴らす。
どのチームにも、それぞれ得意なスタイルはあるものだ。パスを繋いで攻撃を組み立てるのが得意なチームもあれば、こぼれ球を拾うことでリズムを掴むチームもある。理想とするスタイルを監督が提示する場合もあるだろう。
だが、「自分たちのサッカー」へのこだわりが自らの足かせになってしまうこともある。
「得意なスタイルで結果を収めるようになると、それを『自分たちのサッカー』と捉えるチームがあります。勝っているときはそれでも構いません。しかし、このようなチームは、結果がついてこなくなったときに、『自分たちのサッカー』をすることが大切だと考えるようになっていくことがあります」
ここで、大きな間違いが起こる。「自分たちのサッカー」をすることが、一番重要なことだろうか? いや、サッカーが勝負事である以上、大切なのはいつだって勝利のはずだ。自分たちの得意なスタイルというものがあるとすれば、それは勝つための手段に過ぎない。
「『自分たちのサッカー』をするために全力を尽くすことと、勝つために全力を尽くすことは、似ているようで、実は違います」と岩政は言う。「なぜなら、『自分たちのサッカー』にこだわるうちに、相手がだんだん見えなくなります。相手のいるスポーツで、相手が見えなくなってしまっては勝つことはできません」。
長いシーズンを戦っていれば、いい流れのときもあれば、悪い流れのときもある。その過程のなかで、いつの間にか目的が勝つことから「自分たちのサッカー」をすることへとすり替わってしまったチームには、何が起きるのか。
岩政は続ける。「『自分たちのサッカー』を貫いて負けたらしょうがない、と考えるようになるんです。でも、これは絶対に間違っています。本来の目的は勝つことですから。皆さんの周りにもいませんか? 自分のやり方はこうだ、自分にはこれしかできない、と決めつけてしまい、結果、うまくいかなくて嘆いている人が」。
つまり、当初の目的を忘れ、手段が目的と化し、本末転倒になってしまうのだ。では、常勝クラブの場合は、どう違うのだろうか。
「勝つこと」から逆算して考える意味
「アントラーズの場合、『勝つこと』からブレない。勝つことからスタートし、勝つことから逆算して考えます」
プロなのだから当たり前のことだ、と思うかもしれないが、実はそれができるクラブは意外と少ない。「勝つことからブレないというのは、具体的に言うと、自分たちのスタイルで今日はダメだと思ったら、『変える』ということです」。
その試合で、その相手に対して、どうすれば勝てるのかを常に肌で感じる。そして、その日のベストの戦い方を求めて変化していく。実際、アントラーズの強みは、パスを繋いで攻撃を組み立てることも、相手陣内でボールを奪ってショートカウンターを仕掛けることも、引いて守ってカウンターを繰り出すこともできるフレキシブルな戦い方にある。
「3連覇したとき(2007〜2009年)は、僕が後ろにいて、前にマルキーニョス、興梠(慎三)という速い選手がいて、引いて守ってカウンター、というのが得意だったんです。ですから、後ろで守るのが得意だったんですけど、高い位置で奪うのも得意でした。流れによって、どちらでも選択しますよと」
試合の状況や相手の状態、自分たちの状態によって戦い方を使い分ける。つまり、「勝つための手段=選択肢」が多いのだ。アントラーズがチャンピオンシップ決勝や天皇杯決勝といった一発勝負で無類の強さを誇るのは、そのためでもあるだろう。
逆に考えれば「自分たちのサッカー」にこだわるのは、勝つための手段がひとつしかないということになる。「自分たちのサッカー」を貫いて負けたらしょうがないという思考は、「当たって砕けろ」の精神に近い、と岩政は指摘する。
「当たって砕けろ、とはいわば思考停止。考えることをやめてしまっては、勝負に勝つことはできません。当たってダメだと思ったら、当たり方を変えてみたり、タイミングを変えてみたり。あるいは、かわしてみるのもいいかもしれません。とにかく、目の前の相手に勝つための方法を考えなくてはいけないんです」
とは言え、やはりアントラーズにも「自分たちのサッカー」はあるのだという。
アントラーズのロッカールームには、クラブの礎を築いたジーコの教えである「献身・尊重・誠実」という3カ条が貼られている。秋田豊に柳沢敦、小笠原満男、そして岩政も、この3カ条を胸に刻み、戦ってきた。
鹿島アントラーズの「自分たちのサッカー」
岩政は、こう表現する。「アントラーズでは、その3カ条を体現できたときの空気感、チームの一体感、チームのリズムが『自分たちのサッカー』であるという風に捉えています」。
例えば、献身とは一人ひとりがチームのために頑張ること。尊重とは味方を尊重し、相手を尊重すること。「相手を尊重するというのは、相手のレベルを尊重すること。自分たちのスタイルで押し切れるような相手でないなら、泥臭く戦うしかない。それがある意味、相手を尊重するということです」。
そして、誠実とは自分に対しても、試合に対しても誠実に向き合うこと。「最初から簡単な試合も、難しい試合もない。自分たち次第で難しくなるか、簡単になるかであって、相手が優勝争いをしていようが、残留争いをしていようが、天皇杯で格下と当たろうが、その勝負に対して誠実に向き合えるかどうか。それが、勝負強さにつながると僕は考えています」。
つまり、常勝のキモとは、何かひとつのスタイルや何かひとつの戦い方ではないのだ。勝つことから逆算して選択肢をたくさん用意し、勝つためにフレキシブルに戦う――。そこにアントラーズの強さの理由がある。
(文中敬称略)
元鹿島・岩政が語る「勝てるチーム」の思考法
◆ジーコの監督論「黒子に徹し最後に決断」/岩政大樹(ニッカン)
サッカー元日本代表DF岩政大樹(35=関東1部リーグ東京ユナイテッド所属)が、かつて自身も所属したJ1鹿島アントラーズの「神様」ジーコ氏(64)と語り合った。
岩政はスカパー!のサッカー情報番組「スカサカ!ライブ」の対談コーナー「今まさに聞く!」のメーンキャストとしてジーコ氏と対談。ブラジルの英雄はなぜ日本にやって来たのか? 当時抱いた思いは? 現役選手であり解説者という自らの現在の立ち位置から、ジーコ氏の胸の内を根掘り葉掘り聞いた。
8月30日(水)の初回放送(18時20分~)を前に、サッカーファン必見のインタビューの一部を紹介する。
◇ ◇
<岩政>
日本に来られた後に監督を意外といろんなところでされていたなというのが僕の印象です。現場をやられるという印象は元々なかったんですが、そこからいろんな所に行かれたっていうのは日本での監督経験というのはやはり大きかったですか? それに監督に対する自分のやってみたいという気持ちが出たのかな? というところをうかがいたいのですけど。
<ジーコ>
選手の時は監督をやるなんて思いもしませんでしたし、望みませんでした。ただ1度だけ(1999年に)鹿島を率いなくてはならない状況になりました。リーグ戦の最中で残り数試合の時にほかの監督を探す時間がないということで、自分が望んでいたわけではないですが自分しかいないと思って総監督を引き受けました。タイトルとかは望める状況ではありませんでしたが、そこで監督というものを最初に意識しました。もう少し細かく言うと前年(1998年)に初めて年間優勝をして監督がゼ・マリオで、(1999年は)前期が終わったときに鹿島の歴史上初めて降格圏にいました。
後期が始まっても鹿島は調子が上がらないそこで降格危機という電話を受け、ほかの監督を呼ぶと適応するのに時間がかかるだからこそ「私が行かなければまずい」と思いました。13試合しか残っていない中で降格圏、それでもそこから連勝もしましたし8勝あげ、残留も果たし、実際に監督の仕事をしたからこそ興味がわきました。しかし鹿島で監督を続ける気はなかったのでセレーゾ監督を紹介しました。それでも私の監督としての姿を川淵さん(当時の日本サッカー協会会長)は見ており、2002年に「日本代表監督をやってくれないか」と話をいただいて「やりましょう」と答えました。そのときは監督の面白さを感じ始めていました4年間務めさせてもらってW杯に行けたという経緯です。
<岩政>
僕も今日本の5部リーグにあたる社会人リーグでサッカーをしていまして、そのチームが僕を誘ってくれた時にこのチームのジーコになってくれと言われて行ったんですけど、ご自身が鹿島に行ってみようと思われた最初のきかっけは何だったんでしょうか? 本音のところを聞かせていただけますか。
<ジーコ>
(鹿島の前身・住友金属のオファーを受けた1991年は)現役を引退して2年が経っていました。左ひざを4回も手術しましたし外国に行ってサッカーをやるなんて考えてもいませんでしたが、それでも「ジーコさんの経験を生かしてください」というオファーが魅力的だったんです。日本もアマチュアからプロ化するということで私も何かできるのではないかと。どういう形かは具体的にわかりませんでしたが自分の経験を伝授できると思いました。
岩政さんへのアドバイスとして数多くの監督が世界中に存在していて1人1人やり方は違います。チーム作りや選手の良さを引き出すというときに岩政さんが言ったことを選手たちが本当の意味で信用する、信頼するという関係を作ることが一番大切です。どれだけ素晴らしいキャリアを持っていても選手たちが岩政さんを信じなければ意味がない。私もそうでしたが、いい監督につくことが重要でした。岩政さんが鹿島で学んだセレーゾ・アウトゥオリ・オリヴェイラはブラジルでも有数の監督たちです。彼らの良いところや影響の受けたところを自分のものにして、それを選手たちに伝える。
先ほども言いましたが、選手たちが岩政さんの言葉を信じるために関係を築くことが一番重要です。戦術面からすべて自分の思い通りに動かしたい監督がいますがそれはどうかなと私は思います。試合がある中で勝敗は25%が監督の責任。主役は選手なので、後は選手の責任だと思います。監督がするべきなのは試合が終わって出た課題を克服して次の試合に備えることで、その積み重ねでチームを良くするために黒子に徹するというのが重要です。
一番大切なのは選手に自信を持って練習させコンディションを作り上げてあげることで、実際にピッチに立つのは選手なので、先ほど言った人間関係がないとうまくいかない。この練習をやれば大丈夫という考えにさせて試合中は選手たちの自主性で進めさせ、その雰囲気作りを黒子に徹してやるという意味で、25%が監督の責任と考えています。岩政さんはルックスもいいし黒い髪の毛もあります。これが数年したら見るも無残な姿になりますよ(笑)。監督とはそういう仕事です。
<岩政>
やっぱり監督ってチームを作ったり、もしくは人を作ったりするってすごく面白いことの一方で孤独な職業だと思うんですが、そこで感じるのは楽しみですか? 苦しさですか?
<ジーコ>
良いか悪いかは別として非常に複雑な部分が多いのは間違いないです。私の場合はクラブでも代表でも良い側近とチームを作れたというのが喜びです。選手もそうですが「自分が自分が」と思うとうまくいかない。周りの人間関係を生かして良い結果を出せる環境を自分でいかに作りだすか。特に監督はすべて自分で決断します。選手さらにはマッサーや理学療法士など自分の専門外のことも登用するのは監督であり、その選択が正解だと良い仕事ができるベースになります。
そして最後は監督の決断ですべてが決まります。監督は「お前のせいだ」と責めることはできません。自分が選んだ任命責任がありますから。最後には自分が責任をとる。そうならないために良い仕事ができる周りを選ぶのです。それでも勝敗はつきますから自分が信じていたら責任を取れます。その見定めも重要です。
鹿島の石附次郎さんを覚えていますか?(現鹿島LSC監督)当時マッサーをしていました。ひとつエピソードがあります。当時彼は若くてマッサージ専門でした。ある時、私が「あさっての試合君が監督だったら誰を選ぶ?」といきなり聞いたら、彼はびっくりして耳まで真っ赤でした。「君の責任にしない。どういうチームを選ぶか聞きたい」と2人きりのときに話しました。
当時、石附次郎は小笠原満男の写真をポケットに入れて持っていたくらい大ファンでした。「そこまで言うなら私はこういうメンバーを選びます」と、もちろん小笠原満男も入っていました。一般的な鹿島ファンなら選ぶであろうメンバーでした。私は「なるほどね」と9割思いましたが、残りの1割足りなかったのは私だったら小笠原満男ではなく熊谷浩二を使っていたからです。自分の頭がいっぱいになった時、そのような会話をすると得るものがあることもあります。もちろん最後は岩政さんが監督だったら自分で決断しなければいけません。ただ頭が固くなりすぎるのは良くないので、いろいろな人の意見を聞くのも一つの手です。ちなみに後半、小笠原を投入したらゴールしました(笑)。
◇初回放送 「スカサカ!ライブ」presents今まさに聞く ~元日本代表監督ジーコ篇~8月30日(水)18:20~18:50 スカサカ!(CH800/580)で。再放送多数。
ジーコの監督論「黒子に徹し最後に決断」/岩政大樹
◆ジーコと柳沢が11年前のあの“QBK”を振り返る(ニッカン)
運命のW杯アジア最終予選オーストラリア戦まで、あと2日となった29日、日本サッカーの歴史とその積み重ねを感じさせる、味わい深い動画に出会った。
デジタル技術の活用推進を掲げチャレンジを続けるJリーグが、先ごろ来日していた元日本代表監督ジーコ氏(64)を起用。「夏休み特別企画 ジーコおじさんのこども電話相談」という独自番組を制作した。ユーチューブの公式チャンネルで公開中だ。
神様ジーコ氏が子どもたちの相談を聞き、独特の甲高い声で丁寧に、優しく、真剣に答えている。ほほ笑ましいやりとりに見入っていると、いきなり「柳沢敦です」と元日本代表FWがサプライズ登場。驚いた。
「ゲンキデスカ~」と、ジーコ氏の顔が一気にほころぶ。「こども相談室」。確かにジーコ・チルドレンの柳沢は“こども”だ。妙に納得して見ていると、突然、柳沢の口から予想もしない言葉が飛び出し、もっと驚いた。
自ら切り出したのは06年W杯ドイツ大会クロアチア戦のシュートミス。一部で「急にボールが来た(QBK)」と言われ、揶揄(やゆ)された、あの場面についてだった。
番組内のやりとりを、すべてここに書いてしまうのはどうか。詳細は、実際に番組で確認してもらった方がいいだろう。もう1人のサプライズゲスト、巻誠一郎もそうだが、11年たっても一切変わらぬ師弟の絆を強く感じさせられた。そんなやりとりが、詰まっていた。
「ジーコおじさん」と呼ばれた神様は「もうおじいちゃんなんだけど」と笑っていた。あの時、53歳だった日本代表監督は、64歳の元日本代表監督となった。ジーコ氏からオシム氏、岡田武史氏、ザッケローニ氏、アギーレ氏、ハリルホジッチ監督と、日本代表指揮官もバトンをつないできた。
日本代表も、W杯はドイツ以降、10年南アフリカ、14年ブラジルとさらに2大会に出場し、オーストラリア戦に勝てば、18年ロシア大会にも出場できる。
ジーコ氏もプレーしたJリーグは25年目。四半世紀の歴史を重ねてきた。神様の教えを受け育まれた柳沢は、古巣・鹿島のコーチになった。巻はまだ必死に故郷のクラブ、J2熊本でゴールを狙い、戦い続けている。
積み重ねと、受け継がれ、紡いできた歴史がサッカーの魅力であり強み。日本代表も、Jリーグも、そしてそれを取り巻く人たち、運命の一戦を前に、今はみんなが同じ思いでいるはずだ。
オーストラリア戦には、日本サッカーの力を結集させて臨んでもらいたい。ハリルホジッチ監督と27人の代表選手にも、強い絆があるはずだ。ほほ笑ましくも印象深い、この番組を見て、そう強く願った。
【サッカー担当=八反誠】
ジーコと柳沢が11年前のあの“QBK”を振り返る
◆柴崎岳、“空白の2年”で成長。必然の代表復帰「ひとつ認められた証拠だと」(フットボールチャンネル)
日本代表は29日、ロシアW杯アジア最終予選・オーストラリア代表戦に向けて練習を行った。
約2年ぶりの代表復帰となった柴崎岳。鹿島アントラーズでJ1制覇を経験し、直後に行われたクラブW杯ではレアル・マドリーから2得点を奪うなど衝撃のプレーを見せた。そして、今冬にスペイン2部のテネリフェに移籍。質の高いパフォーマンスを披露し、今季からは1部のヘタフェの一員となった。
ハリルジャパンから遠ざかっていた“空白の2年”で飛躍的に成長。今回の招集は必然とも言える。
「これも運命というか、ベストを尽くして自分なりにサッカー人生を歩んでいれば縁のある場所だと思いますし、縁がなければないと思っています。でも自分が選ばれたいと思ってもコントロールできるものでもないですし、やるべきことをやって選ばれたのはひとつ認められた証拠だと」
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は自身の目で確かめたいという意向から、FWを9人招集している。それぞれタイプが異なるが、中盤の柴崎は言う。
「ほとんどの選手と一緒にプレーしたことがありますし、全員の特徴も分かっているので、誰とやってもコミュニケーションを取ってやれると思います。僕自身そういったところを重視するプレーヤーですので、2年ぶりとはいえ全然問題ないと思います」
スペインに渡ってより逞しくなった柴崎は、今シリーズのピッチに立ち、日本のW杯出場に貢献することができるだろうか。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
【了】
柴崎岳、“空白の2年”で成長。必然の代表復帰「ひとつ認められた証拠だと」
◆2年の時を経て・・・ 代表復帰の柴崎岳は「ジョーカー」になり得るか(財経新聞)
ロシアワールドカップアジア最終予選は最終局面を迎え、日本代表は今月31日に豪州戦、来月5日にサウジアラビア戦と大一番の2試合を戦う。
【こちらも】サッカー日本代表、グループで3位になってしまったら
8月24日におこなわれた日本代表メンバー発表では、およそ2年半ぶりに柴崎岳の名前が呼び上げられた。
■新たな日本代表の可能性として
2015年1月、オーストラリアで開催されたAFCアジアカップ。決勝トーナメント1回戦、日本代表はUAE代表の堅い守備を崩すことが出来ず、攻めあぐねていた。
前半早々リードされた日本は終始ゲームを支配し、相手ゴールに迫る。後半20分までに交代枠を使い切り、なおもシュートを放つも守備を固めたUAEゴールをこじ開けられない。この試合、公式記録上では日本の放ったシュート数は30本を超えていた。
後半36分、ついにゴール奪取に成功する。決めたのは途中出場のMF柴崎岳だった。中盤でフリーでボールを受けた後、スピードを上げ相手陣内に侵入、密集するDFの隙間をついた本田圭祐とのワン・ツーからダイレクトで右足を振りぬく。ボールは鮮やかに相手ゴール左隅に吸い込まれた。
その後1対1のままPK戦までもつれ、結果は日本の敗退となったものの、日本代表の新しい可能性を感じさせるに充分な、若き柴崎岳のゴールだった。
■大一番でさらなる高みに
現在グループリーグで首位に立つも勝ち点差は3位サウジアラビアまで僅かに1。残り2試合の直接対決を前に代表復帰を果たした柴崎の心境はいかばかりか。
代表から離れた2年という期間は決して短いものではない。故に、この2試合での出場機会もごくわずかなものになるかもしれない。
それでも、長きにわたり常勝鹿島アントラーズの中盤を支え、数々のタイトルの獲得に貢献。昨年から欧州移籍を果たし、今季はスペイン1部リーグ・ヘタフェでは背番号10を背負い、開幕から2試合連続でスタメンに名を連ねた柴崎。
負傷者が多く、コンディション調整に悩む現在の代表メンバーの中では最も頼りになるプレーヤーともいえるのではないだろうか。
「ジョーカー」として、今回こそ日本を勝利に導くことが出来る。現在の柴崎岳はそんな期待を大いに予感させてくれる。(佐藤文孝)
2年の時を経て・・・ 代表復帰の柴崎岳は「ジョーカー」になり得るか
◆2年間で得た確かな自信…代表復帰の柴崎「大一番には慣れている」(サッカーキング)
「大一番はこれまでに何度も経験している」
およそ2年ぶりの日本代表復帰を果たした柴崎岳(ヘタフェ)は、2日後に迫るオーストラリア戦に向けて、確かな自信を示した。
29日、日本代表は31日に行われる2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選のオーストラリア戦に向けて埼玉スタジアムでトレーニングを実施。ヘタフェでプレーする柴崎はこの日から合流となった。
2017年1月の移籍市場でスペイン2部のテネリフェに加入した柴崎は、適応に苦しみながらもシーズン終盤にはレギュラーに定着し、1部昇格をかけたプレーオフでも印象的な活躍を披露。結果的にチームは昇格を逃したが、そのテネリフェを破って1部行きの切符を掴んだヘタフェへの移籍が決まり、さらに背番号10を託された。そして迎えた今シーズン、開幕から2試合連続でスタメン出場を果たすなど、好スタートを切っている。
2年ぶりの招集について「やるべきことをやってきた結果」と話す柴崎は、「この試合の持つ意味も理解しています。ただ、こういった舞台も慣れているというか、鹿島時代から含めて、テネリフェでもプレーオフを戦いましたし、大一番や、意味を持つ試合というのは何度も経験させてもらっているので」とコメント。そして、「自分が出たら結果を残して、(W杯に)導いていきたいという思いはあります」と強い気持ちを示す。
成長したのはメンタル面だけではない。「いろいろなポジションをやったことによって自分のプレーの幅は広がったと思います。今ではボランチだけでなく、前もサイドも、中盤だったらどこでも役割を果たせると思っています。与えられた役割を全うできるキャパシティも増えてきているので、(ポジションへの)こだわりがないことはないですけど、与えられたポジションで自分を表現したいと思います」と、スペインでの経験を生かし、どんなポジションでもプレーできると主張した。
連携面に関しても「ほとんどの選手と一緒にプレーしたことがありますし、全員の特徴もわかっています。誰とやってもコミュニケーションを取ってやれると思います」と自信を見せる柴崎は、「2年ぶりではありますけど、全然問題ないと思います」と、大一番に向けて頼もしい言葉を残した。
2年間で得た確かな自信…代表復帰の柴崎「大一番には慣れている」
◆柴崎岳が司令塔!約1年10か月ぶり先発に「これも運命というか」(報知)
◆2018年ロシアW杯アジア最終予選B組 日本―オーストラリア(31日、埼玉スタジアム2002)
サッカー日本代表は29日、アジア最終予選オーストラリア戦(31日・埼玉)に備え、埼玉スタジアムで冒頭15分以外を非公開とした練習を行った。勝てばロシアW杯出場切符を獲得できる大一番。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は、MF柴崎岳(25)=ヘタフェ=を左インサイドハーフでの先発起用を見据えてテスト。15年10月13日の親善試合イラン戦(テヘラン)以来、約1年10か月ぶりの先発となる柴崎が勝負強さを発揮する。
ハリル監督が1年8か月ぶりに招集したMF柴崎に、チームの司令塔を託す可能性が高まった。日本協会関係者によると、この日非公開で行われた実戦練習で主力組の左インサイドハーフでテストしたという。これまではMF香川が君臨していたポジションだが、今季移籍したスペイン1部ヘタフェでも好プレーを続ける柴崎を指名し、W杯切符をかけた運命の一戦に臨む。
勝負強さと冷静な判断力に定評がある。昨年12月、鹿島の一員として出場したクラブW杯決勝で、欧州王者・Rマドリード(スペイン)を相手に2得点を記録。世界を驚かせた。12年ナビスコ杯(現ルヴァン杯)決勝の清水戦でも2得点を挙げ、優勝の立役者になった。「サッカーを始めた時から練習を一度もサボったことがない」と言い切る努力家。その積み重ねで、大舞台で力を発揮できる技術と心を磨いてきた。
長らく代表を離れていたが、この日の練習後には「これも運命というか。ベストを尽くしたい。(代表に)選ばれたいと思っても(自分が監督ではないので)コントロールできない。選ばれたからには果たすべき責任が代表にはある」と自覚十分。さらに「試合の持つ意味は理解している。慣れているというか、鹿島時代から大一番の意味を持つ試合は何度も経験した。自分が出たら結果を残してチームを導いていきたい」と言い切った。
今年1月、鹿島からスペイン2部のテネリフェに移籍した。初めての海外生活になじめない部分があったが、「いろんなポジションをやったことでプレーの幅が広がった。与えられた役割を全うできるだけのキャパシティーがある」と成長を遂げた。ハリル監督に指摘されてきたプレー、判断スピード、フィジカルの強さもスペイン1部で通用する力を備えた。27日のセビリア戦では先発し、地元紙では両クラブで最高タイの採点を得た。
この日練習で試した主力メンバーには、FW本田、香川と長く代表を支えてきた実力者の名前がない。「プラチナ世代」と言われる92年生まれの柴崎は「長い目で見ると、こういう(自分たちの)年代の人が試合に出ないと未来がない。自覚は持っている」と世代を乗り越え、チームを引っ張っていく考え。「状況に応じたサッカーをチーム全体で意思統一することが大事。それをアシストしていきたい」。勝てばロシアW杯。常に準備を怠らない柴崎は大舞台にも動じず、チームを勝利に導く。(内田 知宏)
柴崎岳が司令塔!約1年10か月ぶり先発に「これも運命というか」
◆柴崎トップ下!2年ぶり代表招集で先発抜てきへ 31日豪州戦(スポニチ)
日本代表は31日、埼玉スタジアムで開催されるW杯アジア最終予選でオーストラリアと対戦する。勝てば6大会連続のW杯出場が決まる大一番。2年ぶりの代表復帰を果たしたMF柴崎岳(25=ヘタフェ)が司令塔として先発する可能性が浮上した。スペイン移籍を経て、心身ともに成長。しびれる戦いで自らの存在価値を証明する。
大舞台で千両役者となるのは、この男かもしれない。W杯出場が決まる大一番。柴崎の腹は据わっていた。「こういう舞台は慣れている。鹿島時代から含めて、大一番や意味を持つ試合は何度も経験している。自分が出たら、結果を残して導いていきたい」。2年ぶりの代表とは思えない、気負いのない物言いだった。
冒頭15分を除いて非公開の練習。主力組では岡崎をサイド、柴崎を中盤に配置する布陣を試したもようだ。オーストラリアはサイド攻撃を特長とする半面、その裏のスペースは日本にとって狙いどころ。広い視野を持つ25歳の展開力がカギを握る。呼吸を合わせるFW候補は9人と多いが「ほとんどの選手とプレーしたことがある。誰とやってもコミュニケーションをとってやれると思う。2年ぶりとはいえ、全然問題ない」と言い切った。
長らくMF香川らが君臨してきた司令塔。大一番が世代交代の時と重なった。今回の代表に92年生まれの同級生は5人。「こういう年代が出てこないと未来はない。今の中心選手がずっといるわけではないという自覚を持たないと」。鹿島で同期のDF昌子も「“こいつに付いていったら勝てるんじゃないか”と思わせる雰囲気がある」と慕う25歳が先頭に立って未来を変えていく。
代表から遠ざかった2年間。スペイン移籍を経て、プレーも心も成長した。ボランチだけでなく、サイドや前線など複数の位置を経験。「プレーの幅が広がった」と自負が生まれた。心にも余裕ができた。今年1月にスペイン2部テネリフェに移籍した直後は体重を約6キロ落とすなど適応に苦しんだ。異国の地での葛藤を乗り越えた今は、こう思う。「こうやって選手としても人間としても大きくなっていくんだろうなあと」。試行錯誤を楽しむ余裕さえある。
6大会連続の切符が懸かる決戦。司令塔には試合をコントロールする柔軟さも求められる。「チーム全員で意思疎通することが大事。それをアシストしたい」。日本は過去にホームで勝ってW杯出場を決めたことはない。どんな舞台にも動じなくなった柴崎が、歴史的瞬間を引き寄せる。
柴崎トップ下!2年ぶり代表招集で先発抜てきへ 31日豪州戦
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