日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年8月27日日曜日

◆高崎が“ヘッド”で1ゴール1アシスト!松本が終盤失点も快勝、町田はホーム4連敗(ゲキサカ)



[8.26 J2第30節 町田1-2松本 町田]

 松本山雅FCは敵地でFC町田ゼルビアと対戦し、2-1で勝利。2試合ぶりの白星を飾った。一方、町田は3試合白星なし(1分2敗)でホーム4連敗を喫した。

 最初の決定機は松本に訪れる。前半8分、MF工藤浩平の右CKから競り勝ったFW高崎寛之がヘディングシュート。決まったかと思われたが、クロスバーに嫌われてしまう。町田は13分、PA左手前からFW中島裕希がグラウンダーのクロスを入れ、FW鈴木孝司が左足で合わせたが、惜しくも枠を捉えきれなかった。

 その後は一進一退の攻防が続いたが、先制点は前半終了間際に生まれる。松本は42分、左サイドから工藤がダイレクトでクロスを供給。PA右から高崎がヘッドで中央に折り返すと、後方から走り込んだFW山本大貴が滑り込みながら押し込み、均衡を破った。

 1点リードで後半を迎えた松本は6分、MFパウリーニョの左CKからニアに走り込んだ高崎がヘッド。これがゴール右に吸い込まれ、後半開始早々に2-0とリードを広げる。一方、町田は12分にMF森村昂太を下げてFW戸島章、17分にDF藤井航大に代えてDF増田繁人をピッチに送り込む。

 だが、町田は相手陣内深くまでボールを持ち込みながらもMF井上裕大のミドルシュートが枠を外れたり、クロスが味方に合わないなど、最後のところで精度を欠き、1点が遠い。34分には、最後の交代カードでFW吉田眞紀人を投入する。アディショナルタイム4分に、中島がようやくゴールネットを揺らしたが、時すでに遅し。試合は2-1で松本が逃げ切った。

高崎が“ヘッド”で1ゴール1アシスト!松本が終盤失点も快勝、町田はホーム4連敗

◆【清水】増田、出場微妙でスクランブル布陣 六平ボランチ、鎌田は右SB(報知)


増田 誓志 - Chikashi MASUDA

 J1清水エスパルスは27日に浦和と対戦(アイスタ、午後6時)する。最終調整した26日、MF増田誓志(32)が左もも裏痛で別メニューとなった。出場は微妙な状況で、“スクランブル布陣”を敷く可能性が出てきた。

 万が一、増田が間に合わなかった場合はMF六平をボランチに上げ、DF鎌田を空いた右サイドバックに配置する案が浮上。六平は「昨日(25日)も少しボランチで練習したし、やるしかない」と急なポジション変更にも対応する構えだ。

 今週の公開練習ではMF枝村を2トップの一角でもテスト。小林伸二監督(57)は「相手の裏が取れる。嫌らしいことができる」と“秘策”に期待。ベテランも「状況に合わせて動く。1点でも取れれば」と意気込んだ。また、最終ラインではDF角田が10試合ぶりに先発する可能性も。「3連敗は絶対できない」と腕をぶした。個々が役割を全うし、苦境を脱する。(武藤 瑞基)


【清水】増田、出場微妙でスクランブル布陣 六平ボランチ、鎌田は右SB

◆【現地記者に聞く】内田篤人の評価と移籍経緯とは?「ウニオンには手が届かない選手」(サッカーキング)


内田篤人

 DF内田篤人は今夏、7年間在籍したシャルケに別れを告げ、ウニオン・ベルリンに移籍した。右ひざ負傷の影響でこの2シーズンを棒に振った内田が、完全復活に向けて活躍の場を求めたのはブンデスリーガ2部だった。新天地ベルリンの現地記者は、内田の移籍をどう見ているのだろうか。ドイツ誌『kicker』でウニオン・ベルリンを含むドイツ北東部担当のアンドレアス・フンツィンガー記者と、2000年から地元紙『Berliner Kurier』で同クラブの番記者を務めるマティアス・ブンクス記者に、移籍の経緯や内田の評価などを聞いた。



■ウニオン・ベルリンが“トップクラス”の内田を獲得した理由

——ウニオンが内田選手の獲得に動いた理由はなんでしょうか?

フンツィンガー記者:ウニオンは各ポジションに2人ずつ選手を欲しいと思っていました。まずは右サイドバックの二番手の補強です。それに加えて、おそらく内田が両サイドプレーできると考えているからでしょう。両サイドのバックアップとして計算できる選手としての評価です。左サイドのDFクリスティアン・ペーダーセンはデンマーク代表で若く、評価の高い選手です。現在ブンデスリーガのクラブが獲得に動いているので、彼が移籍する可能性も考慮していると思いますね。ただ、まずはDFクリスタファー・トリンメルしかいない右サイドバックの二番手が欲しかったというのが、第一の理由です。

内田自身がシャルケで長期のケガを負って、ポジションを失っていたこともありますね。もし、万全の状態だったら、ウニオンにとってシャルケの選手は間違いなく高すぎます。彼が長期離脱から復帰したという特別な状態でなければ、この移籍は成功しなかったでしょう。内田はコンディションさえ良ければ、チャンピオンズリーグでもプレーできる選手です。ウニオンにとって、間違いなくいい補強となるでしょう。

——電撃移籍でしたが、ウニオンはすでに内田選手を前もってリストアップしていたのですか?

ブンクス記者:いや、クラブ自体は内田をチェックしていたわけではありません。イェンス・ケラー監督が内田を指揮したことがあったので、彼のことを知ったのです。そして、マネージャーの(ヘルムート・)シュールテも以前、シャルケで育成部長を務めていました。そのこともあって、シャルケのことを知っていて、内田の移籍は可能かどうか確認したようです。

内田に移籍を打診し、「プレーできるか?」と聞いたところ、彼はすぐに「プレーすることはイメージできる。ウニオンは2部でも好きなチームだし、なんとしても昇格したいという目標を持っている。僕自身も、なんとしても再びサッカーをしたい」と返答したようです。シャルケの方も年俸や移籍金など、ウニオンが支払える程度までにだいぶ歩み寄り、助けました。そうでなければ、ウニオンに内田のようなトップクラスの選手の年俸は払えませんからね。

■高い内田の評価、完全復活にも期待

内田篤人

——ケラー監督は内田選手について何か言っていましたか?

フンツィンガー記者:加入会見はシュールテだけが同席していました。彼は内田の「サッカー選手としての能力、ボールを確実に扱い、ボールを持っても慌てずに落ち着いたプレーができること。彼が右サイドの低い位置でボールを持ったときに、ボールを落ち着けられれば、チームには大きな助けになる」というようなことを言っていました。とにかく、素晴らしい選手だと評価していましたね。

——内田選手の獲得をどう見ていますか?

ブンクス記者:名前だけを見れば絶対的な補強です。ただ、彼が本当に身体的にフィットしていれば、の話です。彼本来の能力ならば、2部の上位チームでも手が届かない選手です。ウニオンは「今シーズンなんとしても昇格するぞ」というシグナルを出そうとしているので、今回は12カ月契約というリスキーなものにもかかわらず、獲得を決めたんです。彼がもしフィットしなければ、12カ月間はトライ・アンド・エラー、いいチャレンジだったと言えますが、それ以上でもありません。しかし、本来の力を取り戻せるようであれば、シーズンの終了までに内田自身もクラブも今後の契約について考えなければならなくなるでしょう。彼がフィットすれば、明らかに優れた補強になります。チームは「昇格するためなら何でもする」というシグナルを出すことには成功したと言えるでしょう。

フンツィンガー記者:同感ですね。彼がシャルケ時代のフォームを取り戻せれば、右サイドでも左サイドでも、大きな補強になるでしょう。この2年間、彼はリーグ戦から遠ざかっています。トレーニングや練習試合ではプレーしていますが、彼は18歳ではなく、すでに29歳の選手です。まずは、様子を見てみなければなりません。評価はもう少し待つべきですね。彼のコンディションがしっかりと上がってきて、本来の能力を発揮できるようなら、ウニオンは間違いなく良くなるでしょう。日本代表で実績を積んで、シャルケで主力として活躍していた選手ですからね。通常なら、ウニオンには手が届かないワンランク上の選手です。

ーー内田のデビューについて

ブンクス記者:彼のコンディションは十分にフィットしているか、という私の質問に彼は「JA(はい)」と言っていましたよ。彼はシャルケでプレシーズンのトレーニングや試合も全て参加できていました。本人は「日曜(27日)の試合に出られればベストだ」と言っていましたが、メンバー入りこそすれ、実際に出るかどうかは難しいところですね。ケラー監督が獲得してすぐの選手を使うとは考えづらい。代表ウィークの休暇を使ってからの起用のほうが現実的でしょう。まずはベンチに座って、他のチームメイトのことをしっかりと理解することのほうが意義はあるでしょう。

フンツィンガー記者:我々のドイツ語の「メンバー入りする準備はできているか」という問いに「JA(はい)」と即答していましたよ。

ブンクス記者:彼は礼儀正しく、正確に日本語で答えるために通訳を用意していましたが、ドイツ語の質問も理解して「JA」と答えていましたね。内田は、今日(23日)すぐにトレーニングしました。今日は右サイドバックで使われていましたが、「左サイドでも行けるのか?」と聞かれると左でもプレーできると答えていましたよ。その意味では、ドイツなら、(元ドイツ代表DF)フィリップ・ラームと比べても良いでしょう。

取材・翻訳=鈴木達朗


【現地記者に聞く】内田篤人の評価と移籍経緯とは?「ウニオンには手が届かない選手」

◆大迫 W杯最終予選大一番へGO!復帰戦でいきなりフル出場(スポニチ)


ブンデスリーガ   ケルン1―3ハンブルガーSV ( 2017年8月25日 )


 ケルンの日本代表FW大迫勇也(27)が25日、ホームのハンブルガーSV戦にフル出場した。試合は1―3で敗れたが、後半ロスタイムにゴールの起点になるなど、右足首じん帯損傷からの復帰戦で存在感を示した。31日にW杯アジア最終予選オーストラリア戦を控える日本代表にとって明るい材料となった。大迫は27日に帰国し、代表の国内合宿に合流する。

 ハリルジャパンの1トップを張る男が、カムバックを果たした。2トップの一角で先発し、後半は左MFへと位置を変えながらフル出場。前半7分には約20メートルの位置から強烈なミドルシュートを放った。0―2で迎えた後半ロスタイムにはピンポイントの左クロスを放ち、ゴールの起点となった。「体力的には問題ない。10日ちょっとしか休んでいない。そんなにネガティブではない」。言葉には代表の主力としての自覚がにじんだ。

 90分間ピッチに立ち続けて復活を印象づけた。7月31日のボローニャとの練習試合で右足首じん帯を損傷。全治3週間と診断され、一時は日本代表の招集に黄色信号がともっていた。回復は順調で試合でも存在感も示し、26日のエクスプレス紙は「帰ってきてすぐに危険な存在になった。最初のチャンスをつくった」と高評価した。

 ハリルホジッチ監督の絶対的な信頼は変わらない。指揮官は31日のオーストラリア戦、9月5日のサウジアラビア戦に向け、負傷した選手へ公式戦2試合以上の出場を条件とした。メンバー発表までに復帰はかなわなかったが、本番目前で期待に応えるパフォーマンスを披露。この日、オーストラリア戦に向けた事前合宿のため埼玉県内のホテル入りした指揮官は「試合は全部見ました。ケガの前は(所属クラブの)合宿にも参加していた。そこまで長く離脱していないので、体力は戻ると思っていた。フィジカル的にも良かった」と安心した様子だった。

 今回、ハリルジャパンで過去最多の27人を大量招集し、FWも最多9人を選出。1トップは好調の岡崎らがライバルになるが、大迫は昨年11月のサウジアラビア戦から先発に定着し、最終予選3試合で1得点と結果を残してきた。指揮官が「少し長く出過ぎた。個人的には60分ぐらいが良かったと思う。後半は少し(動きが)落ちましたね」とリバウンドを心配したほどの復活劇。運命の2戦を迎える日本にとっては心強い材料だ。

大迫 W杯最終予選大一番へGO!復帰戦でいきなりフル出場

◆長居にダチョウ現る!J1首位決戦前おでん芸で熱く(ニッカン)




 人気お笑いトリオのダチョウ倶楽部が26日、ヤンマースタジアム長居に登場し、2位セレッソ大阪と首位鹿島アントラーズの試合前を盛り上げた。

 あいさつ代わりの「ヤー!」を皮切りに、上島竜兵の帽子芸「クルリンパ」など持ちネタを惜しげもなく披露。「盛り上がりましょうね」ドン! の足踏みで観客全員が跳び上がる狙いはすべり気味だったが、極め付きはおでん芸。「リフティングを披露します」と言いながら、持ち込まれた熱々のおでんで場内を沸かせた。

長居にダチョウ現る!J1首位決戦前おでん芸で熱く

◆首位鹿島が2位C大阪下す 勝ち点7差に広げる 大岩監督「評価できる戦い」(デイリー)




 「明治安田生命J1、鹿島1-0C大阪」(26日、ヤンマースタジアム長居)
 首位鹿島と勝ち点差4の2位C大阪の対戦は鹿島が1-0で勝利。敵地で眼下の敵を退け、勝ち点差を7に広げた。

 日本代表に選出されたC大阪FW杉本と鹿島DF昌子&植田との対決。杉本に両チーム最多の4本のシュートを許すなど、鹿島が浴びたシュート13本は味方の6本の倍以上だったが、GK曽ヶ端の好守もあって無失点に抑えた。

 昌子は「90分通して、オレとナオ(植田)でカウンターをはね返した感じ。マジ、しんどかった」と振り返った。杉本と空中戦を繰り広げた植田は「目の前の敵をつぶすのは当たり前」と胸を張った。

 首位固めへ大きな1勝。大岩監督は「レベルの高いゲームができた。われわれの選手が我慢強くゲームを進めてくれた。評価できる戦いでした」と選手を称えた。

首位鹿島が2位C大阪下す 勝ち点7差に広げる 大岩監督「評価できる戦い」

◆鹿島が首位独走態勢固める C大阪と直接対決で後半43分決勝弾(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ第24節(26日・各地)

 明治安田生命J1リーグ第24節は26日、各地で行われ、首位・鹿島が試合終了間際のゴールで前節まで勝ち点差4の2位・C大阪を敵地で下した。この日、暫定2位に浮上した横浜Mとの勝ち差は5となり、終盤戦へ向け昨季王者が徐々に独走態勢を固め出した。敗れたC大阪は暫定4位に転落した。

 鹿島は試合を支配される苦しい展開だったが、後半43分にレアンドロが決勝弾を決めた。

 横浜MはホームでF東京を1―0で下し、14戦負けなし。2013年にマークした5試合連続無失点のクラブタイ記録に並んだ。

 神戸は元ドイツ代表FWポドルスキが来日2ゴール目となる先制弾を後半3分に決めたが、その後磐田に2点を許し敵地で逆転負けした。

 先月29日の大阪ダービー以来勝利がなかったG大阪は、鳥栖を3―1で下し、敵地・ベストアメニティスタジアムで初勝利となった。

 残留争い直接対決の大宮と広島は1―1の引き分け。札幌は仙台を下して勝ち点を23に伸ばして暫定14位に浮上。最下位の新潟は敵地で柏と引き分けた。

 27日は甲府―川崎、清水―浦和の2試合が行われる。

 【26日の明治安田生命J1リーグ第24節結果】

 ◆札幌1―0仙台

 ◆大宮1―1広島

 ◆柏1―1新潟

 ◆横浜M1―0F東京

 ◆磐田2―1神戸

 ◆C大阪0―1鹿島

 ◆鳥栖1―3G大阪


鹿島が首位独走態勢固める C大阪と直接対決で後半43分決勝弾

◆鹿島・昌子&植田、仮想豪州でC大阪の“ツインタワー”完封(サンスポ)


C大阪・沢上竜二と競り合う鹿島・昌子源空中戦でC大阪FW杉本(右)と競り合う植田。日本代表のチームメートを仮想・豪州に見立てた(撮影・岩川晋也)

 明治安田J1第24節第1日(26日、ヤンマースタジアム長居ほか)首位鹿島が、日本代表DF昌子源(24)、同DF植田直通(22)の活躍で、同FW杉本健勇(24)のいるC大阪との上位対決を1-0で制し、勝ち点を52に伸ばした。C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。W杯最終予選で対戦する豪州(31日、埼玉)に匹敵する大柄なFW陣を相手に、守備のシミュレーションはバッチリだ。

 “チームメート”を踏み台にした。DF昌子とDF植田が、C大阪戦で大きな収穫を得た。

 「きょうは90分を通してしんどかった。5失点していてもおかしくなかった」

 首位と2位の天王山。試合終了間際のMFレアンドロの得点で上位対決を制したが、日の丸を背負う昌子からは反省の言葉が口をついた。

 絶好調で日本代表に初選出されたFW杉本らに脅かされたが、2人を中心とした守備で決定的な仕事はさせない。後半は1メートル87の杉本だけでなく、同じ1メートル87のFWリカルドサントスも加わった。

 C大阪の“ツインタワー”を相手に、倍以上の13本のシュートを被弾も耐えに耐えた。競り合いで体を寄せ、自由にさせない。スッポン守備で焦りを誘う。大柄な選手が居並ぶ豪州を想定した守備のシミュレーションには最適だった。

 リーグ2試合連続完封に貢献した昌子は「(相手の高いFWの)クロスへの対応でタイトにマークすればやられない」と劣勢の中にも代表戦につながる教訓を得た。

 「空中戦を楽しめた。ゼロで抑えて1点で勝ち切るのはいつもやっていること。目の前の敵を潰すのは当たり前」と代表復帰を果たした植田も胸を張った。鹿島が誇る最終ラインの“二枚看板”。豪州の分厚い攻撃も力vs力ではね返す。 (一色伸裕)

鹿島・昌子&植田、仮想豪州でC大阪の“ツインタワー”完封

◆鹿島1―0堅首!昌子&植田 杉本封じで“豪州完封リハ”成功(スポニチ)




 明治安田生命J1第24節は7試合が行われ、首位・鹿島はC大阪を1―0で下した。昌子源(24)と植田直通(22)のセンターバックコンビを中心にFW杉本健勇(24)らC大阪の攻撃陣を封じた。鹿島は勝ち点を52に伸ばし、C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。今節の残り2試合は27日に行われる。

 “仮想・オーストラリア”ともいえる敵のエースを無失点に抑え込んだ。DF昌子とDF植田が対峙(たいじ)したのは、1メートル87の長身で今季14得点と勢いに乗るFW杉本。シュート数は鹿島の倍以上の13本、杉本1人に4本も放たれた。昌子は「5失点くらいしてもおかしくなかった」と振り返る。それでもゴールを守り抜いたことに価値がある一戦だった。

 W杯アジア最終予選前最後の試合に完封を誓って臨んだ。セットプレーも含めて主に杉本のマークについたのは身長1メートル86の植田。「目の前の敵をつぶすのは当然。空中戦は楽しむことができた」。競り合いでは気迫を見せ、前半25分の右CKではニアサイドに走り込んだ杉本にボールを触らせなかった。

 2人とも気概を見せた一方で、前半18分には決定的なピンチを招いた。自陣右サイドで杉本と1対1になった昌子。「踏ん張ってシュートブロックに行っていたら、半月板がいっていた」。とっさに右膝をかばって体勢を崩した隙にシュートまで持ち込まれたが、これはGK曽ケ端の好セーブが救ってくれた。

 31日のW杯最終予選で対戦するオーストラリアも長身の選手が多い。苦戦した杉本と重ねた昌子は「クロスへの対応はもう少し高めていければ。自分より身長が高くても、体を寄せて最低限の準備をできるようにしたい」と修正を誓った。それでも球際での気迫が、最後の壁を割らせなかったのは事実。完封の自信を胸に、代表へと乗り込む。

鹿島1―0堅首!昌子&植田 杉本封じで“豪州完封リハ”成功

◆植田直通、C大阪FW杉本との空中戦は「楽しめた。次は日本のために共に頑張る」(フットボールチャンネル)


植田直通

 26日にJ1リーグ第24節の試合が行われ、鹿島アントラーズはセレッソ大阪と対戦し1-0の勝利をおさめた。試合後に鹿島に所属する植田直通が取材に答え試合を振り返った。

 試合開始して88分、右サイドから金崎夢生がゴール前に向けてクロスを入れると、レアンドロがトラップしてから冷静にゴールを決めた。この得点が決勝点となり、鹿島が1-0の勝利をおさめている。

 植田は日本代表に選出されたC大阪の杉本健勇について「意識はしてないですけど、目の前の相手を潰すのは当たり前のことなので。その中でも空中戦は楽しめました。次は日本のために共に頑張りたいと思います」とコメントした。

(取材:長坂祐樹、文・構成:編集部)

【了】

植田直通、C大阪FW杉本との空中戦は「楽しめた。次は日本のために共に頑張る」

◆鹿島昌子が杉本封じ「内容より結果…代表でも一緒」(ニッカン)




<明治安田生命J1:C大阪0-1鹿島>◇第24節◇26日◇ヤンマー

 鹿島アントラーズの日本代表DF昌子が同じ92年生まれのセレッソ大阪のFW杉本を無得点に抑えた。

 前半17分、鋭い切り返しからシュートを打たれ、「あれは諦めた。右膝の半月板とかやりそうだった」と、W杯最終予選に臨む“仲間”を評価しつつ「内容より結果というのは代表でも一緒」と勝利を誇った。今回の日本代表の92年組は計5人。「92年組が多いし、下の年代で盛り上げたい。特に欧州組は日本の暑さにも苦しむと思うのでJリーグ組が頑張りたい」と気持ちを切り替えた。

鹿島昌子が杉本封じ「内容より結果…代表でも一緒」

◆【鹿島】昌子&植田、首位攻防戦で完封 豪州も止める(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ 第24節 C大阪0―1鹿島(26日・ヤンマースタジアム長居)

 鹿島がC大阪を1―0で下した。C大阪の勢いある攻撃を受けながら、日本代表に選出されたDF昌子源(24)、植田直通(22)を中心に粘り強く守り、後半43分、MFレアンドロ(24)の決勝点を呼び込んだ。2連勝で首位をキープした。横浜Mはオーストラリア代表DFミロシュ・デゲネク(23)の活躍でクラブタイ記録の5戦連続無失点でF東京に勝利。14戦負けなしで暫定2位に浮上した。

 鹿島の堅守がアウェー1勝を呼び込んだ。打たれたシュートは鹿島(6本)の倍以上となる13本。GK曽ケ端が強烈なシュートを何度もパンチングで防げば、日本代表に選出されたセンターバックコンビ、DF昌子、植田も集中を切らさなかった。「俺とナオ(植田)、2人で守っている感じだった。しんどかった」と昌子。J1で2位の46得点をたたき出すC大阪攻撃陣を完封し、MFレアンドロの決勝点につなげた。

 31日にはオーストラリア戦(埼玉)が控える。勝てばロシアW杯出場が決まるが、負ければ一転3位以下に沈む可能性もある大一番。最近、テレビをつければ「ニュースでオーストラリアに最終予選で勝ったことがない」や「最終予選の初戦で負けたら(W杯出場は)0%(のデータ)」のニュースを目にするという。だが、昌子は「今回はダブルで歴史を覆すチャンス」と捉え、W杯切符をもぎ取るつもりだ。

 この日、C大阪FW杉本のマークにつくことが多かったDF植田は、ポストプレーに苦戦しながらも「目の前の敵をつぶすことは当たり前なので」と負けなかった。「オーストラリアは体が大きいけど、体を寄せたりすれば入れられることはない」と昌子。Jで空中戦に無類の強さを誇る植田も終盤、パワープレー対策として投入される可能性がある。堅守・鹿島の象徴2人が日本の壁になる。(内田 知宏)

【鹿島】昌子&植田、首位攻防戦で完封 豪州も止める

◆苦しんで勝った鹿島…DF昌子源「しんどかった。本当にしんどかった」(GOAL)




明治安田生命J1リーグ第24節、セレッソ大阪対鹿島アントラーズは1-0で鹿島が勝利。試合後、鹿島のDF昌子源がゲームを振り返った。

明治安田生命J1リーグ第24節が8月26日に行われ、ヤンマースタジアム長居ではセレッソ大阪と鹿島アントラーズが対戦した。試合は1-0で鹿島の勝利。試合後、鹿島のMF昌子源がゲームを振り返った。

試合は終盤まで0-0。88分にMFレアンドロが値千金の決勝ゴールを放ち、2位との勝ち点差を広げる大きな1勝をつかんだ鹿島。この90分を戦い抜いた昌子は、「前半はセレッソさんが勢いよく来たので、後半絶対落ちるだろうなと思ってた。後半10分くらいから、うちが徐々にボールを保持し始めて」と流れを読んでいた。「ちょっと左右に揺さぶって、大きなサイドチェンジからレアンドロが(シュートを決めた)。それを早い段階からできていたらもっと(試合を)コントロールできたと思うし、僕らも楽やったかなと」と得点シーンを反省混じりに振り返った。

後半の鹿島は前線へボールを入れながら、相手DFやGKキム・ジンヒョンに防がれ続けた。「点が入る前くらいまでは、僕らもやたら急いで縦に速いボール、しかもいつもはサイドを起点にしているのに(今日は)中、中、中ってなって。中にはソウザもいるし、(山口)蛍もいる。2センターも強いですし、どうしても惜しいところまで行って取られる。で、カウンター。しんどかったですね、本当にしんどかったです」と得点前までの苦しい展開を素直に表現した。


苦しんで勝った鹿島…DF昌子源「しんどかった。本当にしんどかった」

◆鹿島昌子&植田「苦しかった」代表対決で杉本完封も(ニッカン)




<明治安田生命J1:C大阪0-1鹿島>◇第24節◇26日◇ヤンマー

 鹿島アントラーズの日本代表DF昌子源(24)と植田直通(22)の日本代表センターバックコンビが完封し、1-0の勝利を引き寄せた。

 日本代表初選出のセレッソ大阪FW杉本健勇(24)との“代表対決”に注目が集まる中、無得点に抑えた。だが、前半17分には昌子が杉本との1対1で切り返しに屈し、シュートを打たれる場面もあった。「あれは右膝が危なかったので踏ん張るのをやめた。踏ん張っていたら半月板とかやっていたと思う。申し訳ないけれど、ソガさん頼む~って感じでした」と、W杯アジア最終予選に臨む仲間の実力も認めた。

 31日には勝てば出場権を獲得するオーストラリア戦(埼玉)が待っている。「大阪の蒸し暑さは正直苦しかった。代表戦は埼玉なので、ちょっと涼しさがあるかなと思う。オーストラリアもそうでしょうけれど、日本もヨーロッパ組は苦戦するかもしれない。日本でやっているアドバンテージもあるので、しっかりJリーグ組で頑張りたい」。自身を含め、杉本、柴崎、武藤、小林とプラチナ世代の代表入りが5人と増えたこともあり「92年組が多いし、人数は27人呼ばれましたけれど、下の年代が増えて盛り上げられるのは良いこと」と杉本らとの共闘も誓った。

 試合は後半42分にMFレアンドロ(24)がFW金崎夢生(28)の右クロスを胸トラップから右足で決めた。負ければ首位をキープしても勝ち点1差に迫られていただけに、大きなアウェー勝利。勝ち点を52に伸ばし、暫定2位に浮上した横浜F・マリノスに勝ち点5差とした。

鹿島昌子&植田「苦しかった」代表対決で杉本完封も

◆鹿島、88分劇的レアンドロ弾で首位攻防戦勝利!…C大阪は初招集杉本が不発(サッカーキング)


杉本

2017.08.26 19:00
ヤンマースタジアム長居
セレッソ大阪 0 終了 1 鹿島アントラーズ

 2017明治安田生命J1リーグ第24節が26日に行われ、セレッソ大阪と鹿島アントラーズが対戦した。

 勝ち点「49」で首位を走る鹿島と、勝ち点「45」で追う2位のC大阪による首位攻防戦。ホームのC大阪からは日本代表に選ばれた杉本健勇や山口蛍らが先発し、鹿島からは同じく日本代表に選出された昌子源や植田直通がスタメンに名を連ねた。

 17分にはその杉本にビッグチャンスが訪れる。左サイドからの縦パスに反応し、杉本が抜け出す。ペナルティエリアに進入すると、対峙する昌子を巧みな切り返しでかわし、右足でシュート。しかしこれは曽ヶ端準の好セーブに阻まれた。

 C大阪は39分にはミドルシュート、40分にはグラウンダーのクロスに飛び込むなど、続けて柿谷曜一朗にシュートチャンスが訪れるが、ボールを枠に飛ばせない。前半はこのままスコアレスで終了。前半終了時のスタッツでは鹿島がややボール支配率で上回ったが、シュート数ではC大阪が上回った。

 後半にチャンスを作ったのは鹿島。59分に金崎夢生が左サイドからペナルティエリア内でボールを受ける。トラップでスピードに乗るとそのまま左足でシュートを狙う。威力のあるシュートだったが、これはGKに阻まれる。

 75分にはC大阪に立て続けにチャンス。ソウザの強烈なシュートを曽ヶ端がセーブし、コーナーキックに逃れる。このコーナーキックをニアに走り込んだ杉本が頭で合わせたがまたしても曽ヶ端の好守に合う。

 すると試合終了間際に試合が動く。88分、右サイドに流れた金崎が倒れ込みながらクロスをあげる。遠いサイドでフリーになっていたレアンドロが落ち着いてトラップすると、右足を振り抜く。これがゴール左下に吸い込まれて鹿島が待望の先制点をあげた。

 C大阪は終盤の猛攻も実らず、試合はこのままタイムアップ。首位鹿島が勝ち点「3」を積み上げ、C大阪との差を拡げた。

 次節、セレッソ大阪は9月9日にアウェイでFC東京と、鹿島アントラーズは同日、ホームで大宮アルディージャと対戦する。

【スコア】
セレッソ大阪 0-1 鹿島アントラーズ

【得点者】
0-1 88分 レアンドロ(鹿島アントラーズ)

鹿島、88分劇的レアンドロ弾で首位攻防戦勝利!…C大阪は初招集杉本が不発

◆【動画】鹿島アントラーズが首位攻防戦を制す!終了間際のレアンドロ弾で2位・C大阪下す/J1リーグ第24節(GOAL)




明治安田生命J1リーグ第24節でセレッソ大阪と鹿島アントラーズが対戦した。

■J1第24節 C大阪 0-1 鹿島

C大阪:なし
鹿島:レアンドロ(88分)

明治安田生命J1リーグ第24節が26日に行われ、ヤンマースタジアム長居ではセレッソ大阪と鹿島アントラーズが対戦した。試合は鹿島が1-0でC大阪を下し、上位対決を制した。
首位・鹿島と2位C大阪の上位直接対決となったこの試合。両チームの勝ち点差は4で、鹿島が勝てば大きく引き離す一方、ホームのC大阪が勝てば勝ち点差1まで肉薄する。前回の対戦では、C大阪MF山村和也が古巣相手に決勝点を奪い、C大阪が1-0で勝利を収めた。鹿島としては優勝を争う相手に2敗することは避けたいところだ。一方、C大阪はホームゲーム無敗を続けている。ホームで首位相手に勝ち点3をもぎ取りたい。C大阪は前節の先発から1名を変更。日本代表に初選出された杉本健勇らがスタメン入りを果たしたほか、リカルド・サントスに代わって澤上竜二が今季初の先発で起用された。なお、鹿島は前節と同じ11名がスタメンに入った。

試合は序盤からホームのC大阪が押し気味に進める。18分には丸橋祐介のパスに反応した杉本が、フェイントで昌子源をかわしてシュート。しかし、ここは曽ヶ端準がビッグセーブでこれをしのいだ。

さらに41分、右サイドの水沼宏太がグラウンダーのアーリークロスを入れると、ニアの杉本がスルー。ファーサイドの柿谷曜一朗が飛び込んだが、シュートは惜しくもサイドネットに外れてしまった。C大阪としては決定機を逃す格好になってしまった。結局、0-0のままで前半終了を迎えた。

後半もC大阪が猛攻を仕掛ける。75分にはソウザが強烈なミドルシュートを放ったものの、ここは曽ヶ端がセーブ。続く76分、CKから杉本がヘディングシュートを放ったが、ここも曽ヶ端がファインセーブで掻き出した。

試合が動いたのは88分。右サイドでボールを持った金崎夢生がクロスを上げると、ファーサイドでフリーになっていたレアンドロがこれを受ける。レアンドロは冷静にゴール右下にシュートを沈め、鹿島が先制に成功した。このまま鹿島が1-0で逃げ切り、首位攻防戦を制した。



【動画】鹿島アントラーズが首位攻防戦を制す!終了間際のレアンドロ弾で2位・C大阪下す/J1リーグ第24節

◆決勝点の鹿島MFレアンドロ、首位攻防戦白星に満足「間違いなく重要な勝利」(GOAL)




明治安田生命J1リーグ第24節でセレッソ大阪を1-0で下した鹿島アントラーズ。決勝点をマークしたMFレアンドロがゲームを振り返った。

26日に明治安田生命J1リーグ第24節が行われ、鹿島アントラーズがアウェイでセレッソ大阪を1-0で下して2連勝を飾った。鹿島のレアンドロが試合を振り返った。

首位の鹿島と2位のC大阪の直接対決となった一戦で、決勝ゴールを挙げたレアンドロ。ブラジル出身のMFはチームにとって重要な勝利だったと話す。

「順位的に直接対決だったので、間違いなく重要な勝利だと思います。C大阪と距離が離れることができたという意味では、非常に重要な勝利だった」

前半をスコアレスで折り返した試合は、後半もスコアが動かずに0-0のまま試合終了かと思われた88分、右サイドでボールを持った金崎夢生のクロスを、ファーサイドで受けたレアンドロが完璧なコースに流し込んで値千金の決勝ゴールを奪取した。

「非常に素晴らしいクロスが上がってきた部分と、やっぱりコントロールですね。自分のイメージ通りにボールを落とせた。あとはしっかりと決めるだけでした」とゴールシーンを振り返ったレアンドロ。チームを2連勝に導く貴重な決勝ゴールとなった。

それでも、終盤までC大阪ゴールを割ることができなかったが、レアンドロは焦らずチャンスを伺っていたようだ。

「順位的なところで2位のC大阪は、当然ながら出てこなくてはいけないというところで、僕たちはどこかの場面でカウンターなり流れの中でチームが得点するチャンスが出てくるだろう信じていました。そういった状況から得点は生まれると思うので」

「もう少しスコアを増やすことができたけれど、上手くいかなかったところは反省しなければいけないですが、みんなで信じてやっていたと思います」

ここ一番で持ち前の勝負強さを発揮した鹿島。昨シーズンのJリーグ王者が、最速で勝ち点を50台に乗せている。

決勝点の鹿島MFレアンドロ、首位攻防戦白星に満足「間違いなく重要な勝利」

◆鹿島レアンドロV弾!C大阪杉本不発/C-鹿24節(ニッカン)




<明治安田生命J1:C大阪0-1鹿島>◇第24節◇26日◇ヤンマー

 首位鹿島アントラーズがMFレアンドロの決勝点でセレッソ大阪に1-0と勝ち、上位対決を制した。後半42分、右サイドに流れたボールを受けたFW金崎がゴール前にクロス。左サイドでレアンドロが胸トラップすると、角度のない位置から思い切りよく右足シュート。逆サイドのネットを揺らした。

 序盤から主導権を握ったのはホームのC大阪だった。前半15分にDF松田のクロスをゴール前でMF水沼が右足で合わせると、DFヨニッチが強烈な右足ミドル。同17分には縦パスを受けた日本代表に初選出されたFW杉本が、同じく日本代表のDF昌子を切り返しでかわすと、右足でシュート。相手GKにセーブされたが、好機をつくった。同27分には日本代表MF山口も右足でミドルシュートを放ったが、枠をとらえることはできなかった。

 後半も31分に右CKを杉本はバックヘッドで合わせたがゴールは割れず。同37分には途中出場のFWリカルド・サントスのパスをゴール中央でダイレクトシュート。またもGKに防がれた。

 鹿島は負ければ勝ち点1差に迫られる1位2位対決で、貴重な勝ち点3。少ない好機を得点に結びつける強さを示した。

鹿島レアンドロV弾!C大阪杉本不発/C-鹿24節

◆鹿島、C大阪下す(茨城新聞)


C大阪-鹿島 後半24分、攻め上がる鹿島・植田=ヤンマースタジアム長居、村田知宏撮影

明治安田J1第24節第1日の鹿島は26日、大阪市のヤンマースタジアム長居でC大阪を1-0で下し、2連勝を飾った。通算成績17勝1分け6敗、勝ち点52で2位横浜に勝ち点5差の首位。2位だったC大阪は4位に後退した。

鹿島は後半43分、金崎の右サイドからのクロスにレアンドロがワントラップからゴール右隅に蹴り込んだ。強力な相手攻撃陣を完封する堅守も光った。

鹿島の次戦は、30日のルヴァン・カップ準々決勝第1戦の仙台とのアウェー戦。9月3日には同第2戦をホームで行う。

■鹿島・大岩監督
いろいろな意味で緊張感があり、レベルの高い素晴らしいゲームだった。我慢強く試合を進められたことは非常に評価できる。攻められる展開はある程度予想できたが、攻められていても主導権を握っている状態だった。

■鹿島・曽ケ端
我慢強く戦い、しっかりチームとして結果を出せた。厳しいコースにシュートを撃たれ、止めるのが精いっぱいな場面も。その後のみんなの対応が良かった。

■鹿島・三竿健
相手は2トップを起点に攻撃してきた。パスコースをわざと空けてボールを奪おうとしたが、うまくいった。(攻められても)体を張れば最後はソガさん(曽ケ端)が止めてくれると信じていた。

鹿島、C大阪下す

◆2017明治安田生命J1リーグ 第24節(オフィシャル)


明治安田J1 第24節

鹿島、激闘を制す!レアンドロの決勝ゴールでC大阪を撃破!

2位相手の大一番で、鹿島が極めて大きな意味を持つ勝利を掴んだ。J1第24節、セレッソ大阪戦。スコアレスのまま迎えた88分、金崎のクロスからレアンドロが右足シュートを突き刺した。1-0と激闘を制し、鹿島が首位の座をガッチリとキープした。

1週間前、鹿島は力強く再出発を果たした。19日の清水戦、2-0。川崎Fとの上位対決で10試合ぶりの黒星を喫した後のホームゲームで、しっかりと踏みとどまることができた。植田は「負けた後の試合が重要だということは、みんながわかっていた」と勝利の意味を噛み締め、クリーンシートに納得の表情を見せていた。そして選手たちは口々に「次は上位対決。切り替えて準備していきたい」と力を込め、勝利の余韻が残る聖地を後にした。

チームは週明けからトレーニングを再開。21日には順天堂大学との練習試合を行い、若手選手たちの競争意識を刺激した。大岩監督は「チームがもっとレベルアップをするためには、底上げしなくてはいけない」と厳しい表情だったが、実戦経験で得た課題と反省こそ、大きな収穫だ。常にアグレッシブな姿勢を求める指揮官の下、首位を走る充実感とともに、高い水準での切磋琢磨は続いていく。24日には昌子と植田のセンターバックコンビが日本代表に招集され、チームは大いなる刺激を受けた。メンバーリストには柴崎と大迫の名前も。アントラーズファミリーが世界で活躍を続ける喜びと誇りを胸に、大一番への準備を進めていった。





試合前日のトレーニングを終え、大岩監督は「全ての局面で自分たちがイニシアチブを握れるようにやっていきたい」と、変わらぬ姿勢を言葉で示した。ミーティングでは、「誰が試合に出ても同じ姿勢、共通した意識でプレーしよう」と選手たちに語りかけたという。自らアクションを起こすサッカーを追求する日々に終わりはない。そのうえで、求めるものは勝利のみ。中村は「勝つためのプレーをしっかり考えたい」と、シンプルな一言に決意を込めて大阪へと発った。



極めて大きな意味を持つ90分へ、大岩監督は前節と同じ先発メンバーを送り出した。GKは曽ケ端、最終ラインは右から西、植田、昌子、山本が不動の守備陣を形成。ボランチは小笠原と三竿健斗がコンビを組み、2列目はレアンドロと中村。そして前線は、ここ5試合で4得点とチームを牽引する金崎、そして土居がゴールを狙う。ベンチに座るのは、復帰を果たしたGKのクォン スンテとブエノ、伊東、レオ シルバ、遠藤、鈴木、金森というラインナップだ。



今月2度目となる関西遠征、蒸し暑い一日となった大阪。ヤンマースタジアム長居は、大一番にふさわしい高揚感に満ちていた。ともに戦い続ける背番号12が続々と足を運び、ボルテージを高めていく。ビジタースタンドは今夜も、アントラーズレッドの情熱で埋め尽くされた。「彼らが一番、クラブを強くする」。ジーコのクラブハウス来訪から10日目、託された思いを胸に。ウォーミングアップに向かう選手たちに、桜色を凌駕する熱量が降り注がれた。大きなチームコールが、長居の夜空を切り裂いた。

19時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。健斗が「良い入り方をして(アウェイの雰囲気に)飲まれないように」と警戒していたように、鹿島は立ち上がりから出足の速いプレスでセカンドボールを拾い、敵陣でのプレーを続けた。開始2分には深い位置まで攻め上がった山本がクロスを上げ、4分にはセンターサークル内から金崎がロングシュートを放つなど、ゴールへの意欲を示していた。9分にもレアンドロが迫力満点のドリブル突破でペナルティーエリア手前まで持ち込み、チャンスを演出。各々が持ち味を出しながら、C大阪ゴールを目指した。



ただ、15分以降はC大阪にボールポゼッションを許す時間が長くなっていく。前線で起点を作れず、セカンドボールを拾われて押し込まれてしまった。17分には右サイドの背後を取られ、ドリブルでのカットインから強烈なシュートを打たれたものの、ペナルティーエリア右角から枠を捉えたボールは曽ケ端が弾き出した。安定感抜群のセービングを繰り返す背番号21が立ちはだかり、鹿島はピンチを逃れた。







自陣でのプレータイムが長くなる、苦しい展開。それでも鹿島は集中力を切らすことなく、激しいプレスとボディコンタクトで要所を抑えて応戦した。25分には相手のCKが3度続く場面もあったが、ことごとく跳ね返してゴールを死守。30分には機を見た攻撃参加で高い位置を取った西が低いクロスを通し、ペナルティーエリア右側で反応した中村がトラップ。ボールを浮かせて相手をかわし、ボレーシュートを放つ。創造性にあふれた攻撃を見せたが、相手DFにブロックされてしまった。鹿島は決定機を作り出せず、前半のラスト10分を迎えた。







前線でボールが収まらない展開が続き、鹿島は次第に早いタイミングでのスルーパスとサイド攻撃に活路を見出していった。最終ラインの西や山本がスペースを狙った縦パスを繰り出し、金崎がスペースへ飛び出していく。例えボールに追い付けなくても、例えシュートまで持ち込めなくとも、背番号33は労を惜しまずにピッチを縦横無尽に駆け、チームの推進力であり続けた。前半はスコアレスで終了。最低限、無失点という任務を遂行してハーフタイムを迎えた。





勝負の後半を前に、ビジタースタンドもボルテージを高めて“共闘”を体現してみせた。ピッチへと帰還する選手たちに、情熱が降り注がれていく。首位と2位の大一番、残りは45分――。意地と意地がぶつかり合う、濃密な激闘が再び幕を開けた。

後半立ち上がりも、鹿島はアグレッシブな姿勢を貫いた。金崎が右サイド深くでボールを奪い、身体を張ったキープから右CKを獲得。得点にはつながらなかったものの、勝利しか見えないエースのプレーがチームに勇気を与えた。







激しいボディコンタクトの応酬となる展開は、前半と変わらなかった。より激しさを増し、そして次第にスペースが空くことでショートカウンターの打ち合いへと傾斜する熱戦に、スタジアムの熱気は高まっていく。大岩監督は63分、1枚目のカードとして鈴木を投入。背番号9を前線に配して得点を狙った。







ただ、鹿島は決定機を作るには至らない。70分以降はセカンドボールを奪われる回数が増え、波状攻撃を浴びてしまった。74分、カウンターから打たれた強烈なシュート。75分、クリアボールを拾われてペナルティーエリア手前から枠を捉えられた一撃。幾多ものピンチを迎えたが、鹿島の全てを知る守護神が立ちはだかった。曽ケ端が鬼神のビッグセーブを繰り返し、C大阪の希望を打ち砕き続けた。

0-0のまま、残り5分を切った。濃密な攻防、中盤で繰り返される激しいスライディング。大一番にふさわしい激闘は、最高の結末を迎えることとなる。88分、右サイドのスペースへ抜け出した金崎が右足を振り抜く。献身の意味を示し続けた背番号33が希望を託して繰り出したクロスは、ゴール前の密集を越えてファーサイドへ飛んだ。待っていたのは、レアンドロ。躍動を続ける背番号11が冷静なトラップから右足シュートを放つと、次の瞬間には歓喜が待っていた。サイドネットが揺れる。ビジタースタンドが沸騰する。













「2位に勝つ大きさは、他とは違う」。試合前日、西は今節が持つ意味を語っていた。そして今、手中には極めて大きな勝ち点3がある。1-0。桜色の沈黙、そしてアントラーズレッドの歓喜。鹿島が“シックス・ポインター”を制し、首位の座をガッチリと守ってみせた。勝ち点は52となり、2位以下との差は暫定ながら5ポイントに開いた。





次なる戦いは4日後、ルヴァン杯準々決勝第1戦の仙台戦だ。そして9月3日には第2戦をカシマスタジアムで迎える。まずは中3日でのアウェイゲームで、力強くベスト4へ前進しなければならない。代表での戦いに向かう昌子と植田の不在を、総力戦で乗り越える2試合。タイトル獲得への第一歩を踏み出すために、チームは明日鹿嶋へ帰還する。チーム一丸で準備を進めていく。



【この試合のトピックス】
・今季のJ1でのC大阪戦は1勝1敗で、アウェイでは2011年以来5連勝(2015年、16年は対戦なし)となった。
・レアンドロが2試合連続のゴールを決め、今季J1での得点数を6に伸ばした。
・金森が途中出場。J1では6月4日に行われた第14節の広島戦以来、11試合ぶりだった。
・クォン スンテがベンチ入り。J1では7月2日に行われた第17節の柏戦以来、8試合ぶりの試合メンバー入りだった。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・シンプルにボールを動かして、サイドチェンジを効果的に使おう。
・守備の時はボール際を厳しく、1回で奪えなくても。やり続けること。
・チャンスの時はスピードを上げ、ゴールに向かっていこう。


セレッソ大阪:尹 晶煥
・ミスを減らして落ち着いて行こう。
・もう一歩相手より先に動くこと。
・最後まで集中して戦うこと。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
いろいろな意味で緊張感のある試合で、締まっていてレベルの高い、素晴らしい試合をすることができた。選手たちが非常に我慢強く試合を進めてくれた。非常に評価できる試合だと思う。

Q.非常に厳しい攻撃を受けた試合だったが、最後に1点を取って勝つ、アントラーズらしい勝ち方だったと思う。守って耐えることがポイントだったと思うが、守備面について選手たちに落とし込んだことは?

A.アウェイでの戦いだったので、このような展開はある程度は予想していた。選手もそうだと思う。攻められていても、自分たちが主導権を握っていた時間も多々あったと思う。攻撃を受けていても、自分たちが非常に良い守備をしていたと思う。選手たちに落とし込んだのは、センターFWの杉本選手について、そして両サイドからのクロスへの対応について伝えた。

セレッソ大阪:尹 晶煥
大勢の方々がスタジアムに足を運んでくださって、大きな力になった。対等な試合はできたと思うが、結果として負けてしまった。非常に申し訳なく思う。選手たちは本当に頑張ったが、集中力が乱れて失点してしまった。それが一番、残念なことだった。ただ、チャンスを作れなかったわけではない。決めきるところで決めきれなかった。そして相手に決定機を与えてしまって、失点してしまった。まだ力不足だと思う。乗り越えられる力を伸ばしていきたい。これからも試合は続く。今日の試合については考えたくないが、最近は終盤の失点が多く、集中力が乱れている。いろいろな反省点があった。最後まで高い集中力をもって戦えるように頑張る。


選手コメント

[試合後]

【レアンドロ】
重要な勝利だった。直接対決だったし、少し差をつけることができた。得点の場面では非常に良いクロスが上がってきて、イメージ通りにトラップすることができた。あの状況では相手のサイドバックがGKのブラインドになっていたので、シュートコースにしっかりと決めるだけだった。嬉しく思う。

【曽ケ端 準】
しっかりと無失点に抑えていても、点を取らないと勝てない。しっかりと決めてくれて良かった。先はまだ長いので、一つずつしっかりと戦って勝ち点を積み上げていけるように良い準備をして戦っていきたい。

【植田 直通】
攻められる時間が続いたけど、最後に1点を取って勝ち切る形は狙い通り。勝てて良かった。杉本選手について特に意識はしなかったけど、目の前の相手を潰すのは当たり前のこと。空中戦は楽しむことができた。

【昌子 源】
前半、相手が勢いよく出てきた。後半は相手の動きが落ちると思っていて、実際に自分たちが徐々にボールを持てるようになったけど、カウンターを受ける場面が多かった。本当にしんどい試合だった。

【三竿 健斗】
相手は2トップを起点にして、特に杉本選手のところから攻めてきた。パスコースをわざと空けてそこへボールを出させてカットしたり、トラップ際を狙っていた。最後の最後まで身体を張れば、ソガさんが止めてくれると信じていた。

【西 大伍】
ハーフタイムには、サイドを使いながら裏を狙わないといけないということを伝え、要求した。うまくいかないのは相手がいるからで、相手が良いプレーをしているから。こんな試合もあるかな、という感じ。


2017明治安田生命J1リーグ 第24節

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