日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年6月2日月曜日

◆内田が両サイドのバランスに言及「前の選手には好きにやってほしい」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140601/195281.html?view=more


記者団の取材に応じた内田篤人(中央) [写真]=Getty Images


 ブラジル・ワールドカップに臨む日本代表は現地時間5月31日、アメリカのタンパで、合宿2日日の練習を実施した。

 記者団の取材に応じたDF内田篤人は、「右と左(サイド)が同じ要領で攻めることがバランスが良いとは思っていないし、左に偏ることがチームのバランスなら、そうなんだと思います。こっちはなるべく、2タッチや1タッチで(パスを)繋いで、向こう(左サイド)は、ボールを持ちたい人に持ってもらって、取られたらこっちは戻ります。前の選手には好きにやってほしいし、カバーはいくらでもするので。そのかわり、しっかりやってもらいたいです。戻るのは俺です」と、両サイドのバランスについて言及した。

 5月27日のキプロス戦では、思いきった攻撃参加から決勝点を挙げたが、内田はワールドカップ本大会でのプレーを展望して、「どうですかね、そこは難しいかもしれないですね。ある程度、時間も少なかったし。試合前に、本当に点を取ってベンチに行こうと思っていたので。変な話、点を取りにいったから(あのようなプレーになった)」と、話し、「ワールドカップは堅いからね。チャンピオンズリーグよりも。なんかちょっとこう、堅いじゃん」と、ワールドカップの印象を独特の言い回しで表現した。

 そして、相手のプレス回避について問われ、「どこの国もチームも、ボールの追い方や取り方というのは、サイドバックに(パスを)出させて、そこへ皆で(プレスに)行こうというのが主流かな、今のサッカーは。そこで簡単に取られるようなサイドバックではちょっときつい」と、サイドバックに求められる能力を語り、「試合運びというか、ガンガン縦に行くだけだと、自分のスペースを空けちゃう、というような。前に行って、後ろを空けて戻れないというのはちょっと違うかなと、自分の中では考えている。ゴールからどれだけ遠い位置でもらっても、自分と一緒にボールを運びながら前に行ける選手というのは、確実性があって良い」と、コメントした。

◆大迫、ワントップに気合十分「いつチャンスが来るか分からない」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140601/jpn14060116260013-n1.html



 サッカー・日本代表合宿(31日、米フロリダ州クリアウオーター)5月27日のW杯壮行試合のキプロス戦で出番がなかった大迫(1860ミュンヘン)と青山(広島)はコスタリカ戦での出番を待ちわびた。

 ワントップ候補の大迫は「いつチャンスが来るか分からない。その時のために準備する」と気合十分。中盤の底で攻撃の起点となるパスが持ち味の青山は「自分の立ち位置は(守備的MFで)4番手。出たときに何ができるか、何を求められているかを理解してやりたい」と力強かった。(共同)

◆大迫 自らの特長を優先「合わせるより合わさせる」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/06/02/kiji/K20140602008283510.html

日本代表 W杯事前合宿  (6月1日 米国・クリアウォーター)

 日本代表FW大迫は連係面よりも自らの特長を出すことを優先する。

 5月27日のキプロス戦は出場機会なし。柿谷に先発を譲り、途中出場で起用されたのはチームに合流したばかりの大久保だった。1トップの3番手という厳しい状況に陥ったが、1月に移籍したドイツ2部1860ミュンヘンで15試合6得点。代表でも7試合3得点と結果を出しているだけに「自分のやりたいようにやるのが一番。周囲に合わせすぎないで合わせてもらうぐらいの感覚でやる」と自信を見せた。

◆鹿島3発快勝も9年ぶりに決勝T逃す(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140601-1310889.html

<ナビスコ杯:鹿島3-0清水>◇1次リーグ◇1日◇カシマ

 A組の鹿島が05年以来9年ぶりに決勝トーナメント進出を逃した。

 6位で迎えた2位の清水戦。大逆転での1次リーグ突破条件は(1)3点差以上で2位清水に勝つ(2)3位神戸が最下位仙台に敗戦(3)4位東京が5位鳥栖と引き分け以下(4)鳥栖が東京に勝った場合に鹿島の得失点差を上回らない、という厳しいものだった。

 大前提の清水戦勝利へ、いい立ち上がりだった。前半16分、MF土居聖真(22)がペナルティーエリアの外から鮮やかな右足ミドルを決めて先制すると、同26分には、MF柴崎岳(22)のパスでDFラインを破ったFW赤崎秀平(22)が2点目を奪った。シュート3本で2得点という効率のいい攻撃でリードを保ち、前半戦を終えた。

 もう1点が必要な鹿島は後半も攻めた。しかし、一転してチャンスを決められない展開が続く。MF遠藤康(26)のPK失敗、柴崎の右ポスト直撃シュートなど惜しい場面が続いた。しかし、終戦かと思われたロスタイム3分、オーバーラップしたDF昌子源(21)の左クロスを受けた遠藤が3点目を蹴り込み、ノルマを達成。後半だけでシュート14本の猛攻を実らせ他会場の結果を待った。

 数分後、神戸が仙台に2-1で勝ち、鳥栖も東京に2-0で勝ったことが確定した。条件の(2)と(4)をクリアできず、敗退となった。赤崎は「1次リーグの早いうちから起用してもらえれば、もっと点を取る自信はあった。ただ、そこに至らなかったのは自分の力不足」と反省。遠藤は「中断期間で、一からじゃないけど、さらに上を目指せるように練習したい」と話した。

 結果は4位。トニーニョ・セレーゾ監督(59)は「(3-0で)勝って突破の可能性を残したことは評価したいが、中断期間を挟んでもっと若手を鍛えなければならない」。ただ、0-3で完敗した前節神戸戦の試合後会見で「我慢の限界」とこき下ろした土居が先制したことには「そう会見で厳しく言ったことで(土居)聖真が発奮したのではないか。私の作戦勝ちだと思う」と笑顔も見せた。

 チームは翌2日からオフに入り、19日の再始動日までリフレッシュを図る。

◆鹿島、9年ぶり1次リーグ敗退/ナビスコ杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140601/jle14060118370006-n1.html

 ヤマザキナビスコ杯1次リーグ最終節(1日、鹿島3-0清水、カシマ)ナビスコ杯で過去5度の優勝を誇る鹿島はA組4位で、2005年以来の1次リーグ敗退となった。赤崎は「これまでの試合でしっかり勝っていれば、楽に決勝トーナメントにいけた。自分たちが招いてしまったこと」と肩を落とした。

 この日は若い攻撃陣が躍動し、清水に快勝した。セレーゾ監督は「本来の力を出せた」と言い、土居は「これをコンスタントにできるようにしたい」と中断期間明けの戦いを見据えた。(共同)

◆3-0で快勝の鹿島は清水を抜くも、4位で決勝Tには進めず(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?140051-140051-fl

[6.1 ナビスコ杯第7節 鹿島3-0清水 カシマ]

 ナビスコ杯は1日、グループリーグ第7節を各地で行い、鹿島アントラーズはホームで清水エスパルスと対戦した。鹿島が3-0で勝利し、試合前2位にいた清水を抜いたが、他会場の結果で4位にとどまり、予選リーグ突破は果たせなかった。

 試合の序盤は清水が主導権を握り、鹿島ゴールを脅かす。しかし、CKの流れからFW大前元紀がゴール前で放ったシュートが左に外れるなど、好機を生かせない。対する鹿島は前半16分、FW土居聖真がドリブルで相手のマークを外し、PA外から右足でシュート。これがゴールに決まり、鹿島が先制する。これで勢いづいた鹿島は、26分にもMF柴崎岳からのスルーパスを受けたFW赤崎秀平が、右足でGKとの1対1を制して追加点。リードを2点に広げた。

 勝てばグループリーグ突破の決まる清水にも、絶好のチャンスが訪れる。前半44分、PA外から大前が放ったシュートが、PA内にいたDF昌子源の腕に当たったとして、PKが与えられる。これを決めて流れを取り返したい清水だったが、大前のシュートはクロスバーをかすめて、上へ外れて行った。

 後半に入り、鹿島には試合を決めるチャンスが来る。後半20分、赤崎がPA内でDF吉田豊に倒されて、PKを獲得。このキッカーをMF遠藤康が務めたが、シュートを左に外してしまう。しかし、鹿島は試合の流れを手放さなかった。

 後半33分にはFWダヴィを投入。ダヴィが馬力のあるドリブルでゴールに迫るなど、清水を脅かす。さらに柴崎もミドルシュートや、ダヴィの折り返しに合わせて決定的な場面を迎えたが、あと一歩ゴールを挙げられない。それでも、後半アディショナルタイムには、攻撃参加した昌子が左サイドから折り返したボールを、遠藤が左足で冷静にゴールに沈め、3-0で勝利。公式戦3試合ぶりの勝利を挙げて、意地を見せた。

◆【ヤマザキナビスコカップ 鹿島 vs 清水】試合終了後の各選手コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00173571.html

6月1日(日) 2014 ヤマザキナビスコカップ
鹿島 3 - 0 清水 (15:00/カシマ/10,667人)
得点者:16' 土居聖真(鹿島)、26' 赤崎秀平(鹿島)、90'+3 遠藤康(鹿島)
☆予選リーグ戦績表
☆Jリーグ公式サイトヤマザキナビスコカップ特集
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●赤崎秀平選手(鹿島):
「もっと早く予選で使ってくれれば結果を出す自信はあった。ただ、出れないのは自分の力だと思う。もっとできるというのを練習で出せばよかった。
(土居)聖真の1点目が大きかった。あの場面、自分としても動き出してスペースをつくってということで絡めた。良い関係をつくれてるなと感じました。
(後半戦は?)
スタメンとして貢献したいと思います。本当に勝たないといけない。優勝目指してやりたい」

●遠藤康選手(鹿島):
「自分でもなんで入らないというくらい。みんなに申し訳ない。勝ったのは良かったけれど自分では…。PKは自信を持って蹴った。中断期間は1週間くらい休んで、その後はリーグ戦、天皇杯、どっちも獲るつもりでいきたい」

●土居聖真選手(鹿島):
「打ったらたまたま入りました。何も考えてなかったというか、勝手に…。最初は左足でウトウト思ったんですけど、切り返して、たまたま入りました。3点差以上というのが最低条件だったので早い時間で取れたのは良かったし、最低条件である3点に繋がったのかと思います。
(今日は日本人選手だけの先発でしたが?)
アップの時からみんなで足が速く、集中してたかな,と思います。ここ数試合、立ち上がりで失点がありましたけど、今日は集中力があった。
(監督に前の試合、『我慢の限界』と言われたことは?)
干される、と思いました。でも、やってきたことを変えるつもりはなかった。また使ってくれたことに感謝したいです。期待に応えたいと思っていました。僕をそういう気持ちにさせてくれた監督の作戦勝ちだと思います」

以上

※本日、取材時の事情で清水の選手コメントはありません。申し訳ございませんが、ご了承ください。

◇【ヤマザキナビスコカップ 鹿島 vs 清水】アフシンゴトビ監督(清水)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00173570.html

6月1日(日) 2014 ヤマザキナビスコカップ
鹿島 3 - 0 清水 (15:00/カシマ/10,667人)
得点者:16' 土居聖真(鹿島)、26' 赤崎秀平(鹿島)、90'+3 遠藤康(鹿島)
☆予選リーグ戦績表
☆Jリーグ公式サイトヤマザキナビスコカップ特集
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●アフシンゴトビ監督(清水):
「(日本語で)コンニチハ。はじめに神戸が予選を突破したことにおめでとうと言いたいです。彼らは予選突破に値するサッカーを見せたと思います。予選リーグ、良いスタートを切ることができました。そして先週の土曜日に予選突破を決められるチャンスがありました。そこで勝利できず、自分たちで難しくしてしまったと思います。そして、アウェイでの難しい2試合を戦わなければならなくなりました。スタートは非常に良かったと思います。しかしながら、守備のミスから相手の1本目のシュートから1点目を決められ、1-0とリードを取られました。過密日程のなかでは先制点というものが全てだと思います。また守備のミスから悪い失点をしてしまい2-0になってしまいました。それは非常に心理的に厳しいものがあったと思います。その中で前半の終盤にPKを得て、大前元紀が決めていれば2-1にできるチャンスがあったと思います。それが決まっていれば重要なゴールとなったと思いますし、外した直後にハーフタイムを迎えて折り返さなければならないのは難しくしたと思います。そのあと追いつこうと選手たちも必死に戦いました。しかし、中盤のところでスペースが空いてしまい、そこを相手に突かれ、チャンスを何回もつくられてしまいました。その後、我々はチャンスらしいチャンスをつくることができず、相手に3点目を奪われてしまうわけですが、そのチャンスも何度もつくられてしまったと思います。チーム、ファン、私も非常に残念に思っています。もう一度団結し直し、後半戦で戦えるようにチームを調節したいと思います」

Q:鳥栖戦とほぼ同じだと思いますが、2日間、どんな修正をしたのですか?
「あまり準備する時間はなかったと思います。鳥栖の遠征の翌日に清水に戻りました。その後、二日間準備をしてきました。1日目は多くの時間を何試合も出ている選手はリカバリーができるだけでした。ノヴァコヴィッチがいない中、次の日の1日だけで調節しなければなりませんでした。石毛をストライカーの位置に置いて、戦術的にどうするかを確認しました。そのなかでチームとして攻守をどうするかを練習をしてきました。そして、セットプレーの守備を確認しました。ただ、1時間しか練習はできませんでした。時間が多かったわけではないと思います。その時間のなかではできることをやったと思います。身体的というよりも精神的な部分がこういう試合には響いていると思います。疲れている状態で臨むわけなので、集中力を保ちながら精神的に強くなければなりません。何人かの選手のキレもなかったと思います。相手にリードを奪われたあと完全に違った試合になったと思います。本当に1点目が分岐点だったと思います」

Q:今日、石毛選手をトップで起用した理由と櫛引選手から相澤選手に変えた理由をお願いします。
「まず、櫛引のパフォーマンスに満足しないところがあったからです。相澤を中断期間前の試合に出して、彼がどういうパフォーマンスをするのか見たいという思いがありました。相澤は非常に良くやっていたと思います。3失点とも防げるところはなかったと思います。石毛も良くやったと思います。賢く自分でスペースをつくり出し、ディフェンスの裏に抜け出していたと思います。あのポジションでははじめてやりましたけど本当に良いパフォーマンスだったと思います。彼も怪我明けということもあり90分できる体ではありませんでした。変えるにはいい時だったと思います」

Q:攻撃的なサッカーが見れると思って楽しみにしていたのですが残念です。監督が考える攻撃的なサッカーのためにはあとはなにが足りないのでしょうか?
「短期間で日程が詰まっている中での試合でしたので、こういう試合のなかでそういう判断をするべきではないと思います。今我々には試合毎に選手をまわせるだけの選手層があるわけではありません。ですから、我々は同じメンバーで戦わなければなりません。F東京のゲームは非常に良かったと思います。それが我々のやりたいサッカーです。その試合のあと、疲れてしまい同じようなパフォーマンスを出せませんでした。そして、個のミスというものが増えたと思います。我々の選手の未成熟なところがありますし、若さというものもあります。ミスの後に自信を自信を失ってしまったと思います。まず敗戦に関しては私に責任があります。ただ、この2試合で彼らをジャッジするのは厳しいと思います。彼らは疲れていたからです。鳥栖まで遠征してプレーして、戻って来て3日後に鹿島で戦うことは非常に厳しい日程でした。短い期間のなかでの10試合目でした」

以上

◆【ヤマザキナビスコカップ 鹿島 vs 清水】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00173569.html

6月1日(日) 2014 ヤマザキナビスコカップ
鹿島 3 - 0 清水 (15:00/カシマ/10,667人)
得点者:16' 土居聖真(鹿島)、26' 赤崎秀平(鹿島)、90'+3 遠藤康(鹿島)
☆予選リーグ戦績表
☆Jリーグ公式サイトヤマザキナビスコカップ特集
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

Q:前回の試合から短い期間で立て直しました。前節で「戦う姿勢を見せないといけない」と仰っていましたが、今日の試合はどう見ましたか?

「最低限、そういった部分は示さなければいけない部分です。要求することではなく当たり前のこと。その話を、残念ながら前の試合のハーフタイムで注意を促さなければなりませんでした。正直、うちの選手はその類いの要求をしなくてもいい選手が多い中で、長年指揮する中で初めてではないかと思います。うちはどんな状況だろうと、与えられた条件の中で団結してやるのが伝統です。僕もそういった指導をしてますし、それは選手たちもいつもはできることです。さすがに前の試合は、その最低限の部分ができていなかったので、残念ながら厳しい言葉をかけざるを得ませんでした。ただ、今日見ての通り、これぐらいが本来できることであって、それ以上のものを練習で積み重ねて向上させることができる。ただ、チームとしての流れがチャンスを10回つくって1回決められるかどうかという時期なのかな、と考えるしかないような状況で、今日もあれだけ数多くのチャンスをつくりながら決められた回数が少なかったと思います。ただ、チャンスを作れているということはチームとしての方向性や選手たちの意識が良い形になっているんだと思います。今回で1回中断するので、この流れが得点に関しての悪い流れが1回止まる、という希望があります。今日も、もしかしたら予選突破できる状況まで持っていくことができました。当然、他会場の結果もありましたけれど、自分たちがやるべきことはできていましたのでもう少しでした。予選突破できなかったのは、自分たちのホームの試合を落としてしまったから、というのが正直な感想です」

Q:赤崎選手が先発しました。先発したときは期待に応える得点をあげていると思いますが、先発のチャンスが少ない理由は?

「単純なことです。皆さんはメディアとして彼を露出させる立場かもしれません。大学からの鳴り物入りという表現をするかもしれませんが、サッカーというのはただシュートがうまければ良いという世界ではありません。チームとしての約束事がありますし、こうして欲しい、ということを指導しなければなりません。サッカーのセオリーがありますし、競争意識も大学レベルとプロレベルは違う世界です。ただ試合に出せばいいと思われがちですが違います。今年も杉本選手が加入しましたが、僕は彼を一生懸命育てて、いつかは、というタイミングの見極めと準備をしているところです。彼がピッチに立った時、選手として恥じないように準備をしています。去年、豊川選手はずっと試合に出ることがありませんでしたが、彼にしっかり準備させることで今年使うことができています。まだ、それでも物足りない部分もあるし、セオリーとなる部分があって、基礎的なことをまずは叩き込まなければならないし、その後に応用編として、彼が持っている特長を試合の中で発揮していくわけです。それを1,2カ月、あるいは半年でできるかと言えばできません。本当に時間がかかるものであり、戦力として戦える選手、勝負に徹する姿勢というものは時間と経験が必要です。そう簡単にできるものではありません。ただ巧いからといって選手を送り出しても、パフォーマンスが悪かったら次の試合に出しません、ということをやってしまっては選手のキャリアや選手自身を潰すことになります。ある程度の土台を与えて、彼らが恥じないように、本来できることやれるようにしないといけません。サッカーは1人でやるものではなく、組織やるものです。組織における攻撃の動き出し、守備の連動性が必要です。あとはボールを持っているときだけ良いプレーをすれば良いわけではなく、ボールを持っていないとき、つまりプロというのは守備ができなければいけない世界です。守備の仕方、位置など、完璧にやる必要はないが、チームとしての約束事を守ってもらわなければならない。そうした中で、彼らを少しずつ先発で使って自信を持たせて、また次のことをやらせる、という繰り返しをやっている最中です。

植田選手も伊東選手も、彼らもステップを踏みながら少しずつ試合に絡みながら、僕も様子を見ながらチャンスを与えているわけです。当然ながらまだ若いので経験が足りず、判断ミスをすることもあります。それは若い選手故のあり得るミスなので、僕らが彼らと共に成長していく手助けをしなければなりません。今では梅鉢選手も試合に絡むようになりました。それぞれが選手によって、適応能力のスピードが違うわけです。すぐに理解して実行できる、という選手もいれば、理解するだけでも時間がかかる選手もいます。戦術理解度なども選手によって違うわけです。今のチームに小笠原、本山、中田、青木以上の選手がいるかといえば存在しません。若手を彼らのレベルにもっていくための指導と準備をしているわけで、少しずつやらないといけない。あとは、そのタイミングについても、ただ試合に出たい出たいと訴えている選手を試合に出しますか?普通はちゃんと準備をして、ここぞ、というところで出場させなければならない。我慢の限界に来ているタイミングで爆発してもらった方が、良いパフォーマンスを出せるし良い緊張感と同時と落ち着きが紙一重に働いて、良い緊張感の中で働くことができます」

Q:小笠原選手が先発でなかった理由と、前の試合で我慢の限界と言っていた土居選手の評価をお願いします。

「この場で我慢の限界という表現を使ったことが功を奏したというか、今日の試合を見てもらえれば僕の作戦勝ちだったと思います。さっきも言いましたけれど、小笠原、本山、中田あるいは皆さんがベテランと表現している選手以上の選手がいるかといえばいません。ただ、質問される前にその選手の年齢や状態を把握しておかなければなりません。小笠原選手は35歳の選手になり、膝の手術もしています。この気候はこれからもっとひどくなるわけであって、週2回の試合のペースを考えると消耗度は高くなります。その時、どこまで行けるのかを僕は見極めなければなりません。本人は非常に闘争心が強い選手ですので、どんな状態でも『大丈夫だ』と言ってくるでしょうが、体自体はそのように動かない時もあります。当然ながら、今は選手を入れ替え、再建をしている中で選手層が厚いかといえば建設的な話しとして、厚いとは言えません。ただ、だからといって放棄するわけではなく、今の選手層、28名前後の中で、戦力となる選手を一人でも多く育てようとしている最中です。なかなか全てがうまく行くわけではなく、チームは1名、2名を代えたところで連携や連動、意思の疎通の部分でそこまで損傷があるわけではありません。しかし、3名、4名、5名となるとチームはガラッと変わってしまうので、ピッチの中で違いは出てきます。1名、2名だったらやはりベンチに座った選手は、また出場機会を求めて一生懸命やるだろうし、自分が本来できる表現がたとえ45分間休んだとしてもちゃんとできるようになるわけなのであって、そういった部分でもチームをうまくマネジメントしなければなりません。選手層が薄いですし、予算もありません。限られた中でみんなでやっていこうという意思がクラブとしてあるので、それを僕は一生懸命取り組んでいる最中です。選手たちもそれを理解し、全員がクラブのために全身全霊を賭けて日々の練習から取り組んでいることは見てもらえれば感じられると思います。今日は、梅鉢選手が出たところも、豊川選手が出たところもうまく行ったかもしれませんが、次回もその交代がうまくいくかといえば違うかもしれません。対戦が相手がいて、他にもいろんな要素が絡む中での勝負ですから、必ずしもうまくいくとは断言できないし、人間がやっている以上いろんな変動があるかと思います。ただ、一生懸命取り組むということは僕自身に変わりはないですし、選手たちにも常にそういったところは求めていきたいと考えています。

すいません、僕の電池も切れました(笑)」

以上

◆Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ 第7節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51386

ナビスコ予選 第7節 清水エスパルス戦

鹿島、3点差勝利で意地を見せるも、決勝トーナメント進出ならず。

5月28日に行われたヤマザキナビスコカップA組第6節の神戸戦で0-3と完敗し、2連敗でA組6位に転落した鹿島が、ワールドカップ中断前最後の一戦に臨んだ。カシマスタジアムで行われた第7節で清水エスパルスと対戦し、土居と赤崎、遠藤の得点で3-0と快勝したが、他試合の結果により、ヤマザキナビスコカップ決勝トーナメント進出はならなかった。

鹿島はボランチに梅鉢、左サイドハーフに豊川、そして1トップに赤崎が入り、先発11人の平均年齢が23.18歳という若いメンバーで試合に臨んだ。3点差以上で勝利を収めなければ、その時点で予選敗退となる鹿島は、16分に幸先よく先制点を奪う。土居がペナルティーエリア手前、右側でボールを持つと、鋭い切り返しで相手DFをかわし、右足を一閃。アウトサイドにかかってスライス気味の軌道を描いたミドルシュートが、左サイドネットに突き刺さった。

公式戦3試合ぶりに先制した鹿島は、20分にもカウンターからチャンスを演出し、遠藤が蹴り込んだスルーパスに土居が飛び込んであわやという場面を作るなど、清水ゴールに迫っていく。追加点は26分に生まれた。右サイドからの展開で、ペナルティーエリア手前へ差し掛かった柴崎が、左足で巧みなスルーパス。持ち前の動き出しで最終ラインの背後を取った赤崎が、相手GKとの一対一を冷静に制し、右足シュートをゴール左隅へ沈めた。

鹿島は2点をリードし、落ち着いてパスを回し、ボールをキープする。30分には右サイドをオーバーラップした伊東のクロスを、赤崎がジャンピングボレーで合わせたが、枠の上へ外れた。鹿島は42分、ペナルティーエリア内で相手のシュートブロックを試みた昌子がハンドを取られてPKを与えてしまうが、相手のシュートが外れ、失点を逃れた。前半は2-0で終了した。

3点目を目指す鹿島は後半、圧倒的に攻勢をかけ、清水ゴールを脅かしていく。48分には、梅鉢がペナルティーエリア手前から狙いすましたミドルシュートを放ったが、わずかに枠の右へ。65分には、左サイド深くで球際の粘りを見せた赤崎が、ペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得。遠藤がゴールを狙ったが、左足から放たれたグラウンダーのシュートは枠の左へ外れてしまった。

絶好機を逃したが、72分に土居、77分に赤崎がミドルシュートを放つなど、積極的に追加点を狙う。83分には、途中出場のダヴィが右サイドからの強引な突破でペナルティーエリアへ進入。シュートは相手GKに阻まれてしまった。攻撃の手を緩めない鹿島は、84分にダヴィが右サイドからのクロスをニアサイドで合わせたものの、枠のわずかに右へ外れた。88分には、ダヴィが左サイド深くに進入し、中央へクロスを送る。フリーの柴崎が右足で合わせたが、右ポストを直撃して得点ならず。再三の決定機を活かせない、もどかしい展開となった。

それでも鹿島は、後半アディショナルタイムに3点目を奪ってみせる。93分、昌子が左サイドを駆け上がって最終ラインの背後を取ると、中央へのクロスに遠藤が詰めて、左足シュートでゴールネットを揺らした。

試合は3-0で終了。公式戦7試合ぶりに複数得点を奪った鹿島が、ホームで快勝した。鹿島は勝点を9に伸ばしたものの、他会場の結果、2位浮上は叶わず、9年ぶりの予選敗退が決まってしまった。次戦は7月12日、カシマスタジアムで開催される天皇杯2回戦だ。J1再開は7月19日、アウェイで行われるJ1第15節のFC東京戦となる。ワールドカップによる約1か月半の公式戦中断期間を経て、残り2つのタイトル獲得を目指す戦いが始まる。





【この試合のトピックス】
・3月23日のJ1第4節C大阪戦以来の先発出場を果たした豊川が、A契約締結条件の公式戦通算450分出場を達成した。
・赤崎が公式戦3試合ぶりに先発出場。公式戦3得点目を挙げた。
・梅鉢が今季の公式戦2試合目の先発を果たし、今季初のフル出場。前回は5月6日に行われたJ1第12節の名古屋戦だった。
・土居が今季の公式戦5得点目を記録した。
・遠藤が今季の公式戦6得点目を挙げた。
・1992年生まれの昌子、柴崎、梅鉢、土居が、公式戦初の先発揃い踏みを果たした。
・1994年生まれで同じ大津高校出身の植田と豊川が、公式戦で初めて同時に先発出場した。
・中田が公式戦3試合ぶりのベンチ入りを果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・自分たちは勝たなくてはいけない。その気持ちを忘れずに後半も挑もう。
・美しいプレーではなく、明確なプレーを心掛けてほしい。
・相手に隙を与えるな。難しくやらずにシンプルにプレーすればチャンスは作れる。


清水エスパルス:アフシン ゴトビ
・素晴らしいスタートを切り、素晴らしいサッカーがやれていた。
 少しのミスでやられただけだ。顔を上げよう!
 全員でもう一度、立ち上がろう!
・前の4人は裏の危険なエリアを狙っていこう。
・何が起こるかわからないぞ。絶対にあきらめるな!

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・最低限、戦う姿勢は常に見せなければいけない。これは当たり前のことであり、残念ながら前の試合ではそのことをハーフタイム中に要求しなければいけなかった。アントラーズでは通常、そんなことはありえなく、当然のことであり、それが伝統である。今日見てもらえれば分かるように、当たり前にやれることだ。
・今のチーム状況は、チャンスを10回作ってやっと1点が取れるような感じ。今日もあれだけチャンスがあったのに、3点にとどまった。ただ、そういうチャンスを作ることができるのはいいことだし、この中断期間でその流れが変わることを期待している。
・今日は予選リーグ突破に向けて、自分たちがやらなければいけないところの条件はクリアできた。そこは意地を見せられたが、トータルで予選リーグ敗退という結果に終わったのは、(前節の神戸戦で)ホームで勝点を落としてしまったから。それにつきる。

清水エスパルス:アフシン ゴトビ
先ず初めに、神戸の予選リーグ突破に対し、おめでとうと言いたい。彼らは予選リーグ突破に値するチームだ。我々は予選リーグの序盤、いいスタートを切ったが、その後自分たちで難しくしてしまった。(今日の試合は)非常にいいスタートだったが、守備のミスから0-1とされた。過密日程の中では、どちらが先制点を取るかが全てだ。そしてまた守備のミスから0-2とリードされ、心理的に厳しくなった。その中で前半終盤にPKを得られ、試合の流れを変えるチャンスもあった。それは重要なポイントだったが、残念ながら0-2で45分を折り返すことになり、非常に厳しくなった。選手たちは一生懸命に戦ったが、中盤での争いで鹿島に分があった。その後はチャンスらしいチャンスもなく、0-3にされてしまった。もう一度、団結し直し、シーズン後半戦でしっかり戦えるようにしたい。


選手コメント

[試合後]

【曽ヶ端 準】
決勝トーナメント進出を目指してやったので、残念な結果になった。(3点差勝利で)うちの最低条件まではとりあえず行けたので、ベンチを含めてそういう状況を作ってくれたし、アディショナルタイムも前へ前へ行けたので、次につながる勝利だと思う。

【赤崎 秀平】
先発は試合前に聞いた。急だったが、気持ちを整えて臨んだ。負けられないという気持ちでやっていた。1人1人が強い気持ちを持ってやっていたと思う。聖真の1点目が大きかった。動き出してスペースを作って、自分も絡めた。良い関係を作れているとは感じていた。

【遠藤 康】
自分でも、なんで入らないのかというくらい。みんなに申し訳ない。チームとして勝ったのは良かったが…。PKは自信を持って蹴ったつもり。1週間くらい体を休めて、また積み上げていけるようにしたい。リーグと天皇杯、両方を獲るつもりでやっていく。

植田選手、昌子選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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