明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズでプレーした過去をもつFW鈴木優磨は、以前から今夏移籍が噂されている。その中、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)での公式戦出場を拒否していたようだ。9日、ベルギーメディア『hbvl』が報じている。
現在25歳である鈴木優磨の去就を巡っては、STVVが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて資金調達を行う必要性に迫られれていると伝えられる中、ペーター・マース元監督や立石敬之CEO(最高経営責任者)がベルギー国内メディアのインタビューで同選手の今夏退団が濃厚となっていることを認めるコメントを残していた。また、同選手は5月にヘルタ・ベルリンからのオファーを却下。スュペル・リグ(トルコ1部)の強豪フェネルバフチェとは5月中旬から交渉を行っているが、現時点で進展はないものとみられる。
そして東京五輪の日本代表DF冨安健洋を擁するボローニャが、中国スーパーリーグの上海海港(旧上海上港)に在籍するオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチの代替候補として鈴木優磨をリストアップ。しかし、ボローニャは今月1日にアルナウトビッチの獲得を公式発表。これにより、鈴木優磨がボローニャに移籍する可能性は消滅している。
さらには今月に入ってベルギー国内の強豪アンデルレヒトがSTVVに対して移籍金400万ユーロ(約5億2000万円)によるオファーを提示。くわえてリーグアン(フランス1部)のサンテティエンヌも引き続き鈴木優磨の獲得に興味を示しているという。
鈴木優磨は、STVVのプレシーズントレーニングに参加していたが、練習試合や先月末に開幕したリーグ戦には出場していない。その中、『hbvl』は鈴木優磨が自身の去就問題に決着がつくまで公式戦でのプレーを拒否する姿勢を見せていると報道。また、ベルント・ホラーバッハ監督は今月8日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第2節のズルテ・ワレヘム戦の試合後、鈴木優磨に対する不快感や同選手に関する問題の早期解決を望んでいることを明かしている。
◆鈴木優磨、去就決着まで公式戦出場を拒否!STVV監督は不快感あらわに(FOOTBALL TRIBE)