
日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年9月25日月曜日
◆大迫唯一のチャンス生かせず途中交代…最下位ケルンは連敗5で止め今季初の勝ち点1(ゲキサカ)

[9.24 ブンデスリーガ第6節 ハノーファー0-0ケルン]
ブンデスリーガは24日、第6節3日目を行い、FW大迫勇也の所属するケルンは敵地でハノーファーと対戦し、0-0で引き分けた。5試合連続で先発した大迫は2トップの一角でプレーしたが、限られたチャンスを生かせず、後半31分に交代した。
ケルンは前半守勢の時間が続き、3-5-2のトップで先発した大迫にはいい形でボールが入らない。最前線から積極的にプレスをかけ、孤立すると中盤に下がってパスをさばいた大迫はボールに触る機会も限られた。劣勢の中、前半27分には高い位置でボールを奪ったFWジョン・コルドバがPA内を縦に仕掛けてフィニッシュまで持ち込んだが、先制点とはならなかった。
ハノーファーは前半31分に最大のチャンス。右後方からのFKをファーサイドのセネガル代表DFサリフ・サネが高い打点からヘッドで叩いたが、決定的なシュートはGKティモ・ホルンが右手一本でビッグセーブ。ケルンは猛攻に耐え、スコアレスで前半を折り返した。
後半は一転、ケルンが攻撃のリズムをつかみ、後半18分には大迫に決定機が訪れる。素早い動き出しからPA内に走り込んだ大迫はMFレオナルド・ビッテンコートの左クロスを呼び込み、左足シュートを狙ったが、至近距離で足を伸ばしたGKフィリップ・チャウナーのビッグセーブに阻まれた。
この試合で訪れた唯一のチャンスを生かせなかった大迫は後半31分にベンチに下がり、コンビを組むコルドバも後半39分に交代。最後までゴールは生まれず、試合は0-0で勝ち点1ずつを分け合った。1得点、13失点で最下位に低迷するケルン。苦しい船出となったが、開幕からの連敗を5で止め、今季初の勝ち点を獲得した。
大迫唯一のチャンス生かせず途中交代…最下位ケルンは連敗5で止め今季初の勝ち点1
◆元鹿島のレオナルド氏、トルコで監督業復帰か。エトーなど豪華メンバー指揮へ(フットボールチャンネル)

現役時代に日本の鹿島アントラーズでもプレーした元ブラジル代表のレオナルド氏は、トルコ1部のアンタルヤスポルの監督就任に近づいているようだ。トルコメディア『Milliyet』などが22日に伝えた。
レオナルド氏は1994年から96年まで鹿島でプレーし、ブラジル代表として2度のワールドカップにも出場。パリ・サンジェルマン(PSG)やミランなどでのプレーを経て2003年に現役を引退した。
現在48歳の同氏はアンタルヤスポルの監督就任が濃厚となっており、まもなく発表が行われる見通しだという。アンタルヤスポルは近年の積極補強で注目を集めているクラブだが、今季リーグ序盤戦では成績が振るわず、ルザ・チャルンバイ前監督が先日解任された。
2015年から在籍する元カメルーン代表FWのサミュエル・エトーがキャプテンを務めるほか、フランスのMFサミル・ナスリやFWジェレミー・メネズ、元サガン鳥栖のFWムスタファ・エル・カビルなどがアンタルヤスポルには在籍。今年夏には本田圭佑の移籍先候補に挙げられたこともあった。
レオナルド氏の監督経験は2009/10シーズンにミラン、10/11シーズンにインテルを率いたのみ。その後はPSGでフットボールディレクターも務めていた。監督業に復帰すれば約6年ぶりとなる。
【了】
元鹿島のレオナルド氏、トルコで監督業復帰か。エトーなど豪華メンバー指揮へ
◆元日本代表GK曽ヶ端、まさかの“よそ見”で失点 シュートに反応遅れるミス(FOOTBALL ZONE)
前半7分、G大阪の韓国人FWファン・ウィジョのシュートで虚を突かれる
鹿島アントラーズの元日本代表GK曽ヶ端準が、ベテランらしからぬプレーを見せた。23日のJ1第27節本拠地ガンバ大阪戦、鹿島は前半7分に先制点を献上したが、その一因となったのが38歳GK曽ヶ端の対応だった。
今季序盤戦はベンチスタートも多かった曽ヶ端だが、第15節以降は連続スタメン出場を続け、この日も先発。開始早々の前半7分に問題の場面は起きた。
G大阪の日本代表GK東口順昭がキックしたボールはハーフウェーラインを越えて鹿島陣地内に飛ぶと、G大阪の韓国人FWファン・ウィジョが鹿島DF昌子源に厳しくマークされながらも上手くブロックし、鹿島のペナルティーエリア右でボールを保持。すると、そのまま間を置かずに素早く反転したファン・ウィジョが右足を振り抜いてシュートを放つ。
ゴールからやや距離がある位置で打たれたシュートは、コースもある程度限定されており、GKも十分に反応できる類のものだった。ところがシュートの瞬間、GK曽ヶ端はゴール手前の陣形に目をやり、味方に指示。予想外のタイミングでシュートを打たれ、虚を突かれる形となった曽ヶ端は反応が一瞬遅れ、対応が後手に。ニアサイドへのシュートを防ぎきれず、結果的にいわば“よそ見”から痛恨の失点を喫している。
4月16日の第7節ベガルタ仙台戦でJ1通算500試合を達成した名手らしからぬ不用意なプレーだったが、その後は安定したパフォーマンスで2-1勝利に貢献した。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
元日本代表GK曽ヶ端、まさかの“よそ見”で失点 シュートに反応遅れるミス
◆”良くも悪くも”変わらない鹿島。正念場はフロントの”2トップ”が勇退した時か【石井正忠×岩政大樹#6】(サッカーダイジェスト)
「次の鹿島」が見えるタイミングは?
鹿島OB対談の最終回は、クラブの未来についての話だ。現場とフロントが一体になり、ファミリーとして築き上げてきた鹿島の伝統は今後も続くのか。数々のタイトル獲得に貢献したふたりの見解は?
岩政大樹 話を聞けば聞くほど、石井さんが鹿島を離れるのは複雑な想いがあるでしょうね。逆に他のクラブを知ってみたい気持ちもありますか?
石井正忠 S級の指導者ライセンスを取る時にオランダのヘーレンフェーンで研修をして、ヨーロッパのように短い時間で効率よくスパッと練習するのが日本人に合っていると思いました。
岩政 石井さんは4-4-2に結構こだわっていたように感じたのですが、それは鹿島だからですか? 他のチームに行ったら変わります?
石井 他のクラブに行けば、所属選手のキャラクターに合わせて別のシステムを採用するかもしれません。鹿島は選手を獲得する時に4-4-2にハマった選手を獲るから、鹿島で指揮を執る限りは、システムはいじらないほうがいいとも思っていました。
岩政 そうですね。これまで獲得する選手のタイプも一貫していましたが、強化責任者の(鈴木)満さんが勇退したら、鹿島はどうなるんでしょうね。
石井 吉岡宗重さんが引き継ぐと思いますが、そこでどうなるかはターニングポイントのひとつですね。あとは、事業部の鈴木秀樹さんの後継者も。満さんと秀樹さんは、クラブの強烈な2トップですから。
岩政 ふたりが抜けた時が、一番の鹿島の修羅場かもしれません。そこをどう乗り切るか。
石井 もしかしたら、そのタイミングで次の鹿島が見えるかもしれませんよ。逆に今は創設当時から、あまり変わっていませんから。
岩政 そうですね。これまでは、それによって一貫性が保たれていましたよね。
石井 そう。だから、私もその辺まで頑張りたいなと思っていたんですけど、ダメでした(笑)。岩政さんもそのあたりを狙って鹿島に戻ってみては?
岩政 どうでしょうね。私も自分と鹿島にまた接点が生まれるのかどうか、興味を持っています。ただ、鹿島から声がかからなければ生きていけないような道は歩みたくない。違う道もある状態で、どうするか決めたいというのが今の希望です。
鹿島の弱点は…引かれた相手に対して苦戦する時もある。
石井 さすがですね。
岩政 不安なだけですよ。ただ、次の鹿島がどうなるかは、ちょっと楽しみですね。でも、鹿島の弱みってなんでしょう? サッカー的な面でいうと、ブラジル人はカウンターを受けるような戦い方を嫌がりますよね。それによってなかなか相手の懐に入っていけない時もあります。
石井 引かれたチームにはダメな時がありますね。それもどうにかしたかったんですが……。
岩政 良くも悪くも今までの伝統があるから、なかなか変えるのは難しい面もありますね。
石井 ただ、アグレッシブな守備は面白いんですよ。私はインターセプトが大好きだったので、それをみんなに伝えたい気持ちもあるんです。
岩政 守備の楽しさを知って育つサッカー少年は減ったかもしれません。
石井 だから、日本の守備は組織で人を揃えてスペースを埋めてという方向に進んでいるんでしょう。もちろん、それも大事ですが、小さい頃は自分から足を出してトライしていかないと、大人になった時に奪えないと思います。
岩政 守備の楽しさは、ひとに言われても分からないですからね。やりながら楽しさが分かるといいんですが。
石井 まず自分で奪う楽しさを覚えて、グループで取りに行く楽しさに進むのがベスト。そこからチーム全体でハメて奪うのも気持ち良い。そんな守備の醍醐味も伝えていきたいですね。
鹿島の監督を退任されてから数か月。私はずっと石井さんにお話を伺うタイミングを計っていました。「鹿島の監督をされた経験を絶対にお伺いしたい。しかし、失礼があってはならない」。こんなに早く実現するとは思いませんでした。
読んでいただいた通り、色々なことについて、赤裸々にお話しいただきました。私の中では探り探りでスタートした対談でしたが、石井さんがしっかりと私の目を見て、はっきりとお話ししてくださるので、その境界線はどんどんなくなっていきました。
「いい人」。その印象は変わりません。なんでしょうか。石井さんの持つ独特のあの包容力は。すべての人も、すべての経験も、すべてを呑み込んで受け止めてしまえる石井さんの強さに感服しました。
反省点を惜しげもなく話した石井氏の"次"に期待。
初めての監督経験は、石井さんにとって苦しい日々だったと思いますが、即答で「楽しかった」と話してくれました。石井さんが大事にされてきた、鹿嶋という町やサポーターの皆さんと分かち合った勝利の味は、日々の苦しさを遥かに上回るものだったのでしょう。
同時に、反省点を惜しげもなく話してくださる姿に”次”への期待をもちました。反省点を真正面から捉えているその目は、未来を見据えているようでした。
私は将来をまるで決めていません。プロの監督という道もひとつの選択肢だと思っていますが、正直に言って、監督一本に踏み切ることは到底できていません。様々な監督と接してきて、その楽しさは容易に想像つくのですが、同時に、孤独で残酷な一面をもっている仕事だと感じるからです。
さて、今はまだ慌ててそれを決める必要もないでしょう。いずれにしても私はたくさんの方に会い、たくさんのことを学ばなければいけません。その先に私が人生を賭けて挑む道が勝手に開けて見えてくると思っています。それがどんな道なのか、私自身も楽しみにしています。
<<了>>
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
”良くも悪くも”変わらない鹿島。正念場はフロントの”2トップ”が勇退した時か【石井正忠×岩政大樹#6】
◆継承される鹿島の伝統芸!CB植田直通が決めた「劇的決勝点」の舞台裏(サッカーダイジェスト)
日々意識を持ち続け、練習を重ねてきたことが、ひとつ結実した。
[J1リーグ27節]鹿島 2-1 G大阪/9月23日/カシマ
何度も見たはずの光景が、久しぶりに目の前に広がった。
1点を追う後半アディショナルタイムの右CK。土居聖真から両手のジェスチャーで声量アップを求められた真っ赤なスタンドは勝ち越し機を迎え、さらに大きく揺れた。それを前方にとらえながら植田直通は「俺のところに来い。絶対決める」という決意を胸に、ゴール前に向かった。願い通り永木亮太からボールが届き、相手DFの上を行くヘディングでゴール右に決めた。5連勝に導く、決勝点だった。
「かなりアドレナリンが出ましたね。なにより優勝したいとの想いが通じた。少し前に聖真さんがスタンドをあおって、かなりの応援が聞こえていた。盛り上げてくれて、テンションが上がった。決めてやる、そういう気持ちだった」
今季は「ゴール数」にこだわり、1試合・1本のシュートをノルマに課していた。プロ入り後、まずは守備を磨くことに重点を置いた植田が初めて本格的に攻撃に目を向けた。
きっかけは、鹿島の歴代センターバックたちだ。このクラブにはチームが苦しい展開、劣勢の時でもセットプレーになると、秋田豊、岩政大樹と得点力のあるセンターバックがゴールネットを揺らし、タイトルを積み重ねてきた歴史がある。そういう存在になることを目指して意識を変えたのだという。
練習でセットプレーのキッカーと話すことが増えた。「昨年までは狙うのは大体という感じだったけど、今年からは狙いを持って練習からやれている。練習でも決める回数が増えてきていた」。今季2得点目。日々意識を持ち続け、練習を重ねてきたことが、ひとつ結実した。
鹿島がタイトルを積み重ねられる理由はたくさんある。そのなかで植田を通して浮かんでくるのは、目指すべき手本が近くにいることが挙げられる。選手としてストイックな姿勢やトレーニング方法を学ぶことは他クラブでも聞かれるが、このクラブにはタイトルを獲ってきた選手がおり、勝つために必要なことを迷わず学べる。
2位・川崎との勝点差を8に広げたが、「油断していたら足をすくわれる」と気を引き締める。
タイトル獲得に貢献し、海外に飛び立っていった内田篤人、大迫勇也、柴崎岳も同じことを口にしていた。「なぜこのクラブだけが勝てるのか。それを知りたい」と門を叩き、「良いプレーと勝つプレーは違うことが分かった。勝つための判断、プレーがある」と言って海を渡った。植田もまた、しかりである。
5連勝で2位・川崎との勝点差を8に広げた。残り試合数(7試合)を、勝点差が上回り、独走状態となった。「この状況に満足している選手はひとりもいない。油断していたら足をすくわれる。全部勝ちたい」と植田は気を引き締めた。
2001年チャンピオンシップ磐田戦の第1戦で退場者を出し、2点を追う展開でセットプレーからゴールをこじ開けた秋田豊。2008年の33節・磐田戦、後半アディショナルタイムのラスト1プレーで増田誓志の左CKから決めた岩政大樹。リーグ連覇の呼び水となった先人ふたりのように、植田の得点も3度目の連覇をたぐり寄せるゴールとなるだろうか。
継承される鹿島の伝統芸!CB植田直通が決めた「劇的決勝点」の舞台裏
◆【コラム】日本代表初招集から2年9カ月…植田直通、10月の2連戦で初キャップへ(サッカーキング)

2017.09.23 19:00
県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ 2 終了 1 ガンバ大阪
8月19日の明治安田生命J1リーグ第23節・清水エスパルス戦から連勝街道をひた走り、J1首位独走態勢に入りつつある鹿島アントラーズ。しかし9月23日の第27節・ガンバ大阪戦は開始早々の7分、GK東口順昭のロングパスに反応した韓国人FWファン・ウィジョの豪快ミドル弾を決められ、瞬く間に窮地に陥った。
それでも、前半終了間際に金崎夢生のPKの流れからレアンドロが同点ゴールをゲット。一気に流れを引き戻す。後半も一方的に押し込んだが、どうしても追加点が奪えず、引き分けが現実味を帯びてきた。
そんな後半ロスタイム、永木亮太の右CKから待望の決勝点が生まれる。ゴール前で鋭く反応したのは、背番号5を着ける植田直通。マークについていた金正也を頭1つ超える打点の高いヘッドでネットを揺らし、常勝軍団のリーグ5連勝の原動力となったのだ。

「今日の試合も勝つしかなかった。最後の最後に絶対チャンスが来ると思ってましたし、こういう試合はセットプレーが勝敗を大きく左右するという意識があった。自分がそこで決めてやろうと考えていたから、最後にボールが来たのかな」と植田は試合後のミックスゾーンで興奮冷めやらぬ様子を見せていた。日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が視察が訪れる中での劇的弾は非常にインパクトが大きかった。
2018 FIFAワールドカップ ロシア出場が決まり、センターバックの底上げは日本にとって至上命題だ。本大会への第一歩となった9月5日のサウジアラビア代表戦(ジェッダ)は昌子源(鹿島)を軸に植田か三浦弦太(G大阪)を組ませる若いセンターバックコンビで行くのではないか見方もあったが、指揮官は吉田麻也(サウサンプトン)の起用にこだわった。アジア最終予選全試合フル出場の守備の大黒柱への絶対的信頼を示す起用ではあったが、植田はそれをじっとベンチから見つめるしかなかった。ハビエル・アギーレ監督時代の2015年アジアカップ(オーストラリア)でA代表初招集されてから2年9カ月。そろそろ脇役の立場から脱しなければならないはずだ。
「自分はいつも代表に行っても試合に出れない。すごい悔しさを感じる中で、もっと成長しなければいけないと分かってます。来年のロシアまで残り少ないとは思いますけど、日々の練習からやっていけば、Jリーグでもかなり上達すると思う。自分はまず1対1で負けないことが一番だと思うし、空中戦もそう。自分が得意だと考えていることをもう一段階、二段階上げていかないと世界では戦えない。自分はもっともっとスキルアップしていかないといけないと思います」と本人も10月の2連戦(6日・ニュージーランド代表戦/豊田 10日・ハイチ代表戦/横浜)での代表デビュー、そしてロシアへの強い意欲をにじませた。

常勝軍団で一緒にプレーしている昌子が代表最終ラインの一角に食い込んだのも、植田のいい刺激になっている。昌子もアルベルト・ザッケローニ監督時代の2014年4月の国内組合宿(千葉)で初めてA代表候補入り。アギーレ体制移行後の同年10月のジャマイカ代表(新潟)、ブラジル代表(シンガポール)の2連戦で初めてリストに名を連ねたが、初キャップを飾るのは翌2015年3月のウズベキスタン代表戦(東京)までずれ込んだ。その後も定着は叶わず、今年6月のイラク代表戦(テヘラン)でレギュラー格に参入するまで約3年もの時間を要した。そういう苦しい経験が糧になると2つ年上の先輩は言う。
「センターバックっていうのはチャンスが来るまでホントに時間がかかる。出れない時にメンタルが鍛えられるのが代表なのかなと。センターバックは89分いいプレーをしてても、1つの失点で評価が一気に下がる。辛いポジションでもあるから、やっぱりメンタルが強くなきゃいけない。ナオはリオ五輪でチームを離れて、帰ってきたらポジションがなかったりとか、俺より全然苦しい経験をしているけど、そういう時の振舞い方なんかはホントにすごい。ナオみたいな人間が今回みたいにチームを救う仕事をするんだと思います」
太鼓判を押す昌子に呼応するように、植田も内に秘めた熱い思いを口にした。
「いつも隣でやってる選手が日の丸を背負って戦っているんで、『自分も』って気持ちになりますし、『負けてられないな』『いつか追い越してやる』って思いになってます。鹿島も1位だからと言って油断はしてないし、油断すれば足元をすくわれる。これからも厳しさを持った練習をして、どんどん優勝へ進んでいきたいです」と。
大津高校1年の時にサプライズ選出されたU-16日本代表でセンターバックとしての基本を叩き込んだ菊原志郎コーチ(現横浜F・マリノスジュニアユース監督)も「植田は目が澄んでいて、本当に純粋な少年だった。言われたことを必死に吸収しようという姿勢も強く示していたんで、『もしかしたら、ひょっとするかも』という期待が湧いてきました」と話したことがある。そういう期待を抱かせるものを植田は持っている。打点の高いヘディングでゴールを奪える武器もその一つ。センターバックとしての守備はもちろんのこと、得点力という付加価値も前面に押し出して、次こそハリルホジッチ監督の度肝を抜く働きを見せてほしいものだ。
文=元川悦子
【コラム】日本代表初招集から2年9カ月…植田直通、10月の2連戦で初キャップへ
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