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2015 Jリーグ・スカパー! ニューイヤーカップ vs福岡
高崎が加入後初ゴール!山本がヘディング弾!完封勝利の鹿島、スカパー!ニューイヤーカップ優勝!
鹿島が今季2回目の対外試合、スカパー!ニューイヤーカップの福岡戦に臨んだ。勝てば優勝が決まる一戦で、鹿島は開始早々に高崎の得点で先制。38分には山本が追加点を挙げて2点リードでハーフタイムを迎える。後半は追加点こそ奪えなかったものの、日本代表帰りの昌子を中心とした守備陣が福岡に得点を許さず、2-0で完封勝利を収めた。2連勝を果たした鹿島は、スカパー!ニューイヤーカップの初代王者に輝いた。
3日前の大分戦を終えた後も、選手たちはハードなトレーニングをこなし続けた。連日の2部練習を乗り越え、ついにたどり着いたキャンプ最終日。福岡戦の先発メンバーは、大分戦から9選手が変更となった。GKに曽ヶ端、左右のサイドバックには山本と西、2列目には杉本と豊川が入り、1トップは高崎が務めた。そして、日本代表帰りの柴崎、昌子、植田も先発出場した。
午前中から降っていた雨は試合前に上がり、穏やかな曇り空の下でキックオフの笛が鳴った。鹿島は立ち上がりからボール支配率を高め、自陣でのパス交換からチャンスを窺っていく。先制点はファーストシュートで生まれた。7分、中盤でパスを受けた土居が、身体の向きを変えるフェイントで相手DFのマークを外し、前を向く。土居は右前方のスペースへスルーパスを通すと、反応した高崎がペナルティーエリア右側へ入り、豪快に右足を一閃。相手GKの頭上を越え、強烈なシュートがゴールに突き刺さった。大分戦では決定機でシュートをポストに当て、「次は点を取ること。それが課題」と話していた新戦力が、鹿島での初ゴールを有言実行で決めてみせた。
幸先よく先制した鹿島は、以降もボールをキープして主導権を握る。フィジカルトレーニング中心のキャンプ最終日、やはり選手の動きは重く、中盤で縦パスを奪われる場面も少なくなかったものの、最終ラインの背後を狙ったパスで福岡を押し込んでいった。27分には、中盤で杉本が落としたボールを柴崎がワンタッチで右サイドへ。最終ラインの背後へのスルーパスに西が反応してクロスを上げると、ファーサイドの高崎がヘディングシュートを放つ。惜しくも枠の上へ外れたが、流れるようなパス回しでチャンスを作ってみせた。
そして、追加点は38分に決まった。高崎が敵陣右サイド深くでボールを収め、後方の西へパスを出す。西がクロスを上げると、中央で競り合っていた豊川が潰れ役となり、ボールはファーサイドへ。走り込んでいた山本が頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。鹿島が2点をリードしてハーフタイムを迎えた。
後半開始時から、トニーニョ セレーゾ監督は5選手を入れ替えた。最終ラインに伊東と鈴木隆雅を投入し、攻撃陣では遠藤と本山、赤崎をピッチへ送り込んだ。鹿島は後半立ち上がりから攻勢をかける。47分には伊東のクロスに赤崎が飛び込み、ニアサイドで相手DFよりも先にボールに触れてゴールを狙ったが、惜しくも枠の外へ。50分には柴崎の縦パスのコースを本山が変え、赤崎が狙ったものの、シュートまで持ち込めなかった。
以降は拮抗した展開となり、中盤でボールが落ち着かない時間が続いた。58分には中村、62分にはファン ソッコと小笠原がピッチに送り出され、各ポジションの組み合わせを変えて試合終盤を迎えた。後半最初の決定機は71分、最終ラインの背後でフィードを受けた鈴木隆雅が相手GKと1対1のチャンスを迎えたが、左足アウトサイドでのシュートは惜しくも枠の左へ。3点目とはならなかった。
鹿島は終了間際にも、曽ヶ端を起点とするカウンターから中村、本山とパスが渡って決定機を迎える。本山はペナルティーエリア内で鋭い切り返しを見せ、左足を一閃。丁寧にコースを狙ったシュートを放ったが、惜しくも左ポストに弾かれてしまった。
結局、後半はゴールネットを揺らすことができなかったが、鹿島は最後まで福岡に反撃を許さず、2-0で完封勝利。2連勝でスカパー!ニューイヤーカップ初代王者に輝いた。充実のトレーニングを経て、疲労が残る中で迎えた2試合でしっかりと勝ちきったことは収穫だ。宮崎キャンプ最終日を白星で飾り、選手たちは鹿嶋へと帰還する。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
アビスパ福岡:井原 正巳
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
身体作りをメインとするキャンプの中での試合ということで、選手たち自身、今の状態を把握する良い機会になったのではないかと思う。まだ目指すべきところからはほど遠いが、自分が要求したことに対して、今与えられた状況の中で、一生懸命応えようとした選手たちに感謝したい。
アビスパ福岡:井原 正巳
選手コメント
[試合後]
【山本 脩斗】
トヨが中央で潰れてくれたので、フリーでシュートを打つことができた。今年の目標は勝つサッカーをすること。まずはこの2試合でしっかり勝つことができて、良い形でキャンプを終えることができて良かった。鹿嶋に帰ってから開幕までまだ時間があるので、もっと細かいところを詰めていきたい。
【高崎 寛之】
1点目は狙い通り。ニアサイドの上かファーサイドしかコースはなかった。ニアサイドの上をうまく抜くことができた。もう1タッチしていたらGKにコースを消されていたと思う。プレシーズンマッチではあるけど、ここで1ゴール取れたことは大きい。次につなげていきたい。
【土居 聖真】
鹿島は勝ちにこだわらなければいけないチーム。どんな試合でも勝つという部分では、この大会で2連勝できたのは良かったと思う。アシストの場面は、自分で行っても良かったけど(高崎選手が)良い動き出しをしていたのでパスを出した。思い切りの良いシュートを打って、決めてくれたので良かった。
豊川選手、昌子選手、柴崎選手のコメントは、アントラーズモバイルで!