日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年2月28日火曜日
◆シャルケ内田篤人「まだ100%ではない」…今季初のリーグ戦メンバー入りはまだ先か(ゲキサカ)
シャルケに所属するDF内田篤人が、自身のケガの状況についてドイツ語で説明している。クラブ公式ツイッターが伝えた。
内田は昨年12月にヨーロッパリーグで実戦復帰を果たしたものの、直後に内転筋を負傷したため、離脱を強いられている。先日、クラブのアクセル・シュースターSD(スポーツディレクター)は「27日に全体練習へ加わる」と明言し、復帰が近いことをほのめかしたが、内田はまだ100%の状態にないことを認めた。
26日に行われたブンデスリーガ第22節のホッフェンハイム戦後、インタビューに応えた内田は「まだ100%ではないですね。筋肉の状態が100%の状態になって、再びアレーナに戻ってこれることを望んでいます」と話した。
今シーズンはブンデスリーガで一度もメンバー入りがない内田。万全の状態でピッチに帰ってくることを待ちたいところだ。
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210433-210433-fl
◆テネリフェ・柴崎が練習再開!スペインメディアが写真付きで報道(報知)
スペイン2部・テネリフェのMF柴崎岳(24)が27日、ボールを使った練習を再開した模様だ。スペインメディア「ELDORSAL」の公式SNSが写真付きで紹介した。
「不安障害」の可能性を指摘されている柴崎は、今月7日からチームの全体練習を欠席。24日にランニングやジムでのトレーニングなどに部分的に合流したが、ボールを扱った練習には参加していなかった。
ルイスマルティ監督(41)は24日、報道陣に対し「彼が練習に戻ってきてうれしい。早い段階でチームに合流してほしいが、急がせるのはよくない。重要なのはチームだ」と早期合流に慎重な構えを示していた。
http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20170227-OHT1T50197.html
◆ACLで鹿島がムアントンと激突、代表クラスを多数そろえる“新”タイ王者の戦力は?(サッカーキング)
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第2節が28日に行われる。第1節で蔚山現代(韓国)を2-0で下し白星スタートを切った鹿島アントラーズは、アウェイでタイリーグ王者のムアントン・ユナイテッドと対戦する。
タイといえば昨季まではブリーラム・ユナイテッドが5年連続でACLに出場していたが、その牙城を崩したのがムアントン・ユナイテッド。昨シーズンは開幕前の大型補強によって、スタメンにタイ代表の主力選手がずらりと並ぶ巨大戦力で4シーズンぶりにタイリーグを制した。
なかでも注目は、今年7月から北海道コンサドーレ札幌に加入する「タイのメッシ」ことチャナティップ・ソングラシン。東南アジア諸国の代表チーム王者を決めるAFFスズキカップでは2014年、2016年と2大会連続で大会MVPを獲得。現在、東南アジアのベストプレーヤーの一人であることは間違いない。
その他、タイ代表の10番を背負うティーラシン・デーンダー、一昨年まではブリーラム・ユナイテッドの左サイドバックとしてACLでJクラブを苦しめてきたティーラトーン・ブンマータンら、急成長で脚光を浴びるタイ代表の主力選手の大半が在籍している。
また、ディフェンスラインには元日本代表の青山直晃が入る。2015シーズンにヴァンフォーレ甲府から加入して今季が3シーズン目。「ACLでJクラブを倒すこと」を最大の目標としてきただけに、鹿島のアタッカー陣と対峙する青山のプレーにも注目だ。
だが、ここに来てその充実の戦力が揺らぎ始めている。
今季開幕前には「タイのブスケツ」と呼ばれる攻守の要、タナブーン・ケーサラットをタイ人史上最高額の移籍金5000万バーツ(約1億6千万円)でチェンライ・ユナイテッドに放出。開幕直後にはタイリーグ通算119ゴールのブラジル人ストライカー、クレイトン・シルバが移籍金1億バーツ(約3億2千万円)で中国リーグ2部の上海申キンへと移籍した。
さらに、その直後にはタイ代表の不動のボランチであるサーラット・ユーイェンが全治6カ月の大けがを負うなど、昨季は国内で「ドリームチーム」と呼ばれたタイ最強クラブの屋台骨がぐらつき始めた。その状況に、Jクラブとの対戦に自信を見せてきた青山も「考えていたメンバーとかなり違ってきてしまった」と不安な表情を隠さない。
だが、そのメンバーで臨んだACLグループステージ第1節で、ムアントン・ユナイテッドはブリスベン・ロアー(オーストラリア)にアウェイで0-0のドロー。勝ち点3を手にしてもおかしくないゲームを見せ、選手層の厚さを示した。
25日に行われたタイリーグ第3節では、鹿島戦へ向けて複数の主力を休ませている。もちろん必要以上に恐れることはないが、年々目に見える進化を続けるタイリーグの王者は、Jリーグ勢にとってもかつてのように簡単な相手でないのは確かだ。
<記事:本多辰成 協力:アジアサッカー研究所>
https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20170227/556646.html?cx_cat=page1
◆鹿島、敵地で白星を ACLムアントン戦(茨城新聞)
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第2戦は28日、各地で行い、E組の鹿島はタイ・バンコクのスパチャラサイ国立競技場でムアントン(タイ)と対戦する。キックオフは午後7時半(日本時間午後9時半)。
鹿島はホームでの第1戦(21日)で白星スタートを切った。第2戦は敵地での戦いとなるが、この先の戦いを優位に進めるためにも、連勝で勢いをつけたい。
ムアントンはタイ代表が多く、昨季は圧倒的な攻撃力で国内リーグを制した。ただ、攻撃に比重を置き、守備組織はそれほど強固ではない。鹿島は手数をかけず、シンプルに相手の裏を突けば好機はつくれるはず。25日のリーグ開幕戦のFC東京戦ではシュート6本と攻撃で積極性を欠き、無得点で敗れた。ゴールに直結する攻撃で試合の流れを引き寄せたい。
鹿島は分析担当スタッフを先に現地入りさせ、25日にムアントンの試合を観戦させるなど準備は周到。気温30度近い暑さなど、寒い日本と異なる環境への対応も、1月のタイ遠征の経験が生きそうだ。
今回の遠征には主力の金崎、小笠原、西がけがなどを理由に帯同していない。石井監督は「現状のベストメンバーで勝ち切り、勝ち点3を取って帰る」と強調。総力戦で白星をつかみにいく。
F組の浦和はFCソウル(韓国)と埼玉スタジアムで対戦する。(藤崎徹)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14882054488688
2017年2月27日月曜日
◆本拠快勝に貢献の乾、柴崎“批判”に言及「海外に行って頑張ることに意味がある」(報知)
◆リーガ・エスパニョーラ エイバル3―0マラガ(25日、ラ・リーガ)
エイバルの元日本代表MF乾貴士は、本拠でのマラガ戦にフル出場した。左サイドからドリブルやクロスでチャンスメイクし、3―0の快勝に貢献した。
乾に聞く
―観衆は試合終了後、1部残留が近づいたことを喜んでいた
乾「みんなヨーロッパリーグ出場権のことを考えたり、1つでも上に行くこと考えているので、残留がどうこういうのは今、ロッカールームの中では出ていない。そのことはチームの視野の中にない。もうひとつ上の方にいくことに気持ちをおいているんじゃないかな」
―後半20分のシュートがポストを叩いたシーンは惜しかった
「まあ、入んないすね(笑)。GKが触ったかはわからないけど、どっちにしろポストに当たっていたと思うし、入っていなかったと思う」
―前後半で内容が違った
「追加点がとれたのももちろん大きい。それで相手の気持ちが切れるとこがあったし、退場者もあった。退場する前に、自分としてはもっと良いプレーがしたかった。まあ、すぐ試合があるので切り替えてやりたいです」
―前節は出番がなかったが、今節は先発フル出場。ポジション争いが厳しい中で戦っている
「最近、日本のメディアの記事を読んで気になったことがあって…。“欧州に行けばいいってもんじゃない、欧州にこだわる必要がない”というもので、そこから(柴崎)ガクの話も出て…。欧州で試合に出ないと意味がないという言い方で、もちろんそれは当たり前のことなんですけど、そこで苦しんで頑張ることにも絶対に意味がある。それを言い訳ととらえるのかもしれないけど、選手が厳しい環境で頑張ることにも意味があるんです。海外に出て、違う環境で、言葉も通じない、監督の考え方も違う中でやるのは、日本サッカーのためでもあるし、選手自身のためでもあるというのは分かってもらいたい。それを批判しすぎだと思う。代表に呼んで、そういう(海外のクラブで出場機会が少ない)選手を出すかどうかは代表監督が決めること。海外組はそれに関して、『出てないけど出せ』なんて言ったことはないし、代表で試合に出られなくてもそこに関して文句を言う人はいない。それを言うなら海外組じゃなく、(代表の)ハリルホジッチ監督に言えばいい。ガクはまだ海外に来て1、2週間。ここから少しずつ頑張っていこうとしている選手を、“欧州に行けばいいってもんじゃない、柴崎がいい例”というような、欧州にこだわる必要がないみたいに言うのは、全くリスペクトがない。俺は代表でもないし、言いたいことは言えるので、だから今回は言いたい。(批判するのが)仕事と言われたら終わりだけど、それだけで片付けられたら俺らからしたら嫌だし、どうしても腹が立ってしまうので…。言う方も責任を持って言ってほしい。海外で頑張っている奴らはいっぱいいます。海外に日本人が誰も行かないとなったら、面白くないと思う。海外に行って、そこで頑張ることに意味があるので。言うことにはもうちょっと責任を持ってほしい」
http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20170226-OHT1T50134.html
◆ケルン大迫、3度のミスで失点のチームに苦言…自身の得点には「必死でした」(ゲキサカ)
ケルンのFW大迫勇也はライプツィヒ戦でゴールを挙げながら、試合には敗れ、チームのミスを悔やんだ。ブンデスリーガ公式サイトが伝えた。
ケルンは25日、ブンデスリーガ第22節で2位ライプツィヒと対戦。大迫は53分に追撃となる1点を挙げたが、最終的には1-3で敗れてしまった。大迫は「試合中に3回もミスが起こればこうなりますね。1回なら分かりますけど、3回はちょっと多すぎると思います」とチームのパフォーマンスに苦言を呈している。
続けて、「1-2の時間帯をもっと長くできれば、最悪、引き分けには持っていけたと思います。相手もバタバタしていたので。もったいないことをしたかなと思います」と振り返った。
また、クロスに飛び込んだ自身の得点については「もう必死ですよ。1-2にすれば引き分け、勝ちに持っていける試合だと思っていたので。必死に飛び込んでいきました」と話した。
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210358-210358-fl
◆ライプツィヒ戦で得点の大迫に独メディアは及第点…「彼が決めたのは偶然じゃない」(ゲキサカ)
日本代表FW大迫勇也は、25日に行われたブンデスリーガ第22節、ライプツィヒ戦で今季リーグ戦5ゴール目をマーク。ドイツメディアでは1-3で敗れたケルンのほぼ全員に厳しめな評価を下されるなかで、大迫のパフォーマンスには及第点がつけられている。
前半戦に行われたライプツィヒとのホームマッチでもゴールを決めた大迫は、後半戦でも決定力を誇示。0-2で迎えた53分、大迫は右SBのパベル・オルコフスキが送り込んだボールをニアで押し込んだ。しかし、その12分後にはライプツィヒが3点目を奪い、チームは1-3で敗れ去った。
地元紙『エクスプレス』は、評価対象としたケルンの12人のうち半数に「5」と辛口の評価。そのなかでDFドミニック・ハインツ、途中出場のFWシモン・ツォラー、そして大迫の3人には及第点「3」を与えた。大迫については「彼が決めたのは偶然じゃない。数少ない明るい材料は彼によるものだった」とたたえている。
また『ケルナー・シュタットアンツァイガー』でも大迫の採点は「3」。MFマルコ・ヘーガーの「2.5」に次ぎ、FWアンソニー・モデストと同じチーム2位タイの評価だ。寸評では「前半はPKとなるべきファウルを受けた。競り合いで消耗。なかなか相棒のモデストにつなげることはできなかったが、文句なしのニアへのゴールを決めた」と記されている。
(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210372-210372-fl
◆開幕黒星の松本、昨季16発の高崎も不発「もっとボールに触らないと」(サッカーキング)
26日に行われた2017明治安田生命J2リーグ第1節で、横浜FCと松本山雅FCが対戦。敵地に乗り込んだ松本は0-1と敗れ、開幕黒星を喫した。
フル出場を果たしたものの、無得点に終わった松本山雅FCのFW高崎寛之は「自分がもっとボールを触らないと」と課題を口にした。
昨季の明治安田生命J2リーグでは37試合出場16ゴールを記録し、松本をけん引した高崎。期限付き移籍元の鹿島アントラーズから完全移籍で松本に加入し、背番号が「9」に変更となった今季、エースとして得点量産が期待される。横浜FC戦でも先発メンバーに名を連ねてフル出場を果たしたが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
高崎は「自分がもっとボールに触らないと、起点を作ることができない」と反省の弁。90分間でシュート1本に終わり、「もっとボールを呼び込みたい」と奮起を誓った。
また、高崎とともに攻撃陣を形成したMF工藤浩平は「相手がいることなので、自分たちがこれからどうしていくかが大事だと思う。これでセットプレーで勝っていたら“うちらしい”ということにもなる。最後までやる、という部分で負けないようにしないと」とコメント。次節へ向けて、課題を口にした。
松本は3月5日、愛媛FCと敵地で対戦する。
https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170226/556433.html?cx_cat=page1
◆町田中島J2通算300戦「途中出場でも1試合」(ニッカン)
<明治安田生命J2:町田0-1千葉>◇第1節◇26日◇町田
FC町田ゼルビアFW中島裕希(32)が、ジェフユナイテッド千葉戦でJ2通算300試合出場を達成した。
昨季加入して14得点を挙げたエースは、今季の開幕戦もフル出場。最前線での献身的な守備とサイドに流れてのゲームメークに追われて無得点に終わったが、シュート数では14本対7本(中島は1本)と圧倒した試合の組み立てに力を注いだ。
3年ぶりの開幕星を狙ったチームは前半40分、千葉MF町田也真人(27)に決勝点を許して敗戦。昨季の開幕戦も、後にJ1昇格するC大阪に0-1で敗れており、2年連続で相手を押し込みながらの悔しい黒星発進となった。史上29人目のJ2・300試合を勝利で飾れなかった中島は「去年と同じ展開になって残念だけど、攻撃の形は固まりつつある。あとはフィニッシュの精度を上げていければ」と切り替え、節目についても「FWは途中出場でも1試合になるから」と謙虚に受け止めていた。
町田は2年連続で初戦を落としたものの、J2復帰した昨季は7位と躍進。4月に一時、クラブ史上初の首位に浮上した。その中で山形から加入した中島は全42試合に先発し、キャリア最多となる14ゴール。33歳になる今季も「昨年以上の数字を残す」活躍が期待されている。J1では鹿島、仙台、山形で計95試合に出場。Jリーグ通算400試合にも、合算であと「5」に迫っている。【木下淳】
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1784681.html
◆徳島 新加入のFW杉本あいさつ代わりのVゴール 5年ぶり開幕星にポカスタ熱狂(デイリー)
「明治安田生命J2、徳島1-0東京V」(26日、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム)
J2が26日に開幕した。徳島はホームで東京Vと対戦し、前半26分に今季新加入のFW杉本太郎(21)がゴールを決めて1-0で勝利。5年ぶりとなる開幕戦白星を飾った。讃岐はアウェーで熊本に1-2で敗れ、愛媛はホームで金沢に1-0で勝利。岡山はアウェーで名古屋に0-2で敗れた。
新生・ヴォルティスが快勝発進だ。5年ぶりの開幕戦勝利にホームのサポーターが沸き上がる。「中盤を支配し、試合をうまくコントロールできた。まずは勝てて良かった」。今季就任したスペイン出身のリカルド・ロドリゲス新監督は冷静に試合を振り返った。
今季初ゴールが生まれたのは前半26分だ。MFカルリーニョスからのロングフィードを受けたMF馬渡が左サイドを突破し、中央へマイナスのクロス。中央のスペースに走り込んだFW杉本が鋭く右足を振り抜きネットを揺らした。
「馬渡選手がいいボールをくれたので、絶対に枠に飛ばそうと思った」と杉本。162センチの小柄な21歳は今季、鹿島から期限付き移籍で新加入。「試合に出て成長するため」に、選手層の厚い常勝軍団を離れ、徳島に来た。あいさつ代わりのゴール。「緊張感はあったけど、決めることができて良かった」と喜んだ。
12人の新戦力が加わったチームは、指揮官が掲げる「ボールを保持してアグレッシブに攻める」というコンセプトのもと、高知、宮崎でのキャンプで戦術を練り上げてきた。J1新潟との練習試合で6-0で大勝。好調のまま開幕を迎え、最高の形でスタートを切った。
次節は3月4日、アウェーで京都戦。「勝利を続けて多くのファンにスタジアムに来てもらいたい。次も勝ち点3を取りたい」とロドリゲス監督は力を込めた。殊勲弾の杉本は「次もゴールにつながるプレーをして、チームの勝利に貢献したい」。勢いに乗って開幕連勝を狙う。
https://www.daily.co.jp/soccer/2017/02/27/0009950776.shtml
◆世界2位鹿島、J9位東京に● 昌子ストレスたまる(ニッカン)
<明治安田生命J1:鹿島0-1東京>◇第1節◇25日◇カシマ
<明治安田生命J1:鹿島0-1東京>◇第1節◇25日◇カシマ
昨季J1と天皇杯を制しクラブW杯準優勝の鹿島アントラーズは、オウンゴールで黒星発進となった。後半37分、GKクォン・スンテが相手シュートを防いだが、こぼれ球を途中出場したDF三竿雄が左足でクリアミス。「(ゴールの)右側に蹴ってCKにしようと思ったけれど、ボールが滑った。1つの場面で勝ち点3を失ったので悔しい」と肩を落とした。
18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和戦、21日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)第1戦蔚山(韓国)戦に比べ、積極性も欠いた。DFリーダーで新選手会長の昌子は、無得点に終わった攻撃陣の奮起にも期待。「シュートを打たないと入らないし、GKからのロングフィードを競らないとか、ストレスのたまる試合」。28日にはACLの敵地ムアントン(タイ)戦。「リーグも、これで優勝がなくなったわけではない。ACLもある」と前を向いた。
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1784304.html
2017年2月26日日曜日
◆【鹿島】“レアル化”第一歩、昌子「どの大会でも引っ張っていく」(報知)
昨季王者の鹿島はF東京を相手に“レアル化”の一歩を踏みしめる。24日はクラブハウスでセットプレーなどを確認。ACL蔚山現代戦(21日)など公式戦で2連勝し、DF昌子源(24)は「開幕って感じはしない」と平常心。「ACL、リーグ、ルヴァン杯、天皇杯で先頭を走るのが鹿島というクラブ。リーグ戦でも、いい入りをしたい」と力を込めた。
J開幕戦とはいえ、チームは8日間で3戦目。「端から見ればしんどいと思われるけど、幸せなこと」。昨年のクラブW杯決勝Rマドリード(スペイン)戦(延長2●4)で敗れた悔しさは忘れられず「レアルは中2日で質の高い試合をやっていて、過密日程を乗り越えてリーグ、CLを勝った。(負けた)僕たちが週1試合では追いつけない」と高い目標を明かした。
「レアルは鹿島が目指しているクラブじゃないかもしれないけど、目標となるクラブ。どの大会でも引っ張っていくのは鹿島が求めるところ」と昌子。F東京戦で3得点すれば、J最速でホーム通算800得点に到達する。石井正忠監督(50)も「(相手は)『打倒鹿島』で来ると思う。開幕戦は絶対に勝たなければいけない」と強調。目標の全タイトル制覇へ、好発進を狙う。(内田 知宏)
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170225-OHT1T50047.html
◆柴崎、テネリフェでトレーニング開始も指揮官は慎重な姿勢「全体練習に参加できるまでは…」(ゲキサカ)
テネリフェのホセ・ルイス・マルティ監督が、マジョルカ戦に向けた記者会見でMF柴崎岳についてコメントし、焦らず慎重に事を進めていく意向を明かした。クラブ公式サイトが伝えている。
柴崎はテネリフェ移籍後、胃腸炎と不安障害とみられる症状に苦しんでいた。その後バルセロナを訪れるなど問題の解決を図り、23日には個別トレーニングを行ったことが報じられていた。復帰に向けて動き始めた柴崎だが、マルティ監督は慎重に事を進めていくつもりのようだ。
「まずチーム練習に復帰する必要がある。全体練習に参加できるまではもう少し様子を見てみよう。彼はいつも通りチームに献身的だ。『大事なのはチームだ』と言っている」
チームは2017年に入ってからリーグ戦8試合無敗、昇格プレーオフ出場圏内につけている。現状で、チームは好調をキープしているため、監督の意向通り焦らず復帰を目指すことが柴崎には求められるようだ。
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210258-210258-fl
◆大迫が”泥臭い”今季5点目で反撃も…ケルンは公式戦4試合未勝利(サッカーキング)
ブンデスリーガ第22節が25日に行われ、ライプツィヒと日本代表FW大迫勇也が所属するケルンが対戦した。大迫は21試合連続のスタメン出場となった。
前節、ケルンは敵地でシャルケと対戦し、敵地でなんとか引き分けに持ち込んだ。今節は3試合ぶりの白星を挙げて上位争いに踏みとどまりたい。一方、2位のライプツィヒは前節のボルシアMG戦で連敗を止め、首位のバイエルンを追走している。
試合は開始早々の5分にミスから動く。ケルンはGKトーマス・ケスラーが自陣左サイド深い位置のロングボールにペナルティエリアを飛び出して対応。前線へクリアを試みたが、これがミスキックになってしまう。ティモ・ヴェルナーがセカンドボールを拾って頭でエミル・フォルスベリへパス。フォルスベリが冷静にゴール左へ流し込み、ライプツィヒが先制に成功した。ケルンは2試合連続で立ち上がりに失点してしまった。
その後も試合のペースを握るのはライプツィヒ。34分、右サイドをナビ・ケイタが突破し、エリア右横から低いクロスを入れる。ニアにポジションを取っていたネヴェン・スボティッチがクリアしきれずにボールが通過すると、その後ろのドミニク・マローが反応できずにボールに当ってしまう。これがゴールネットを揺らし、ケルンはオウンゴールで追加点を献上してしまった。このまま2-0でライプツィヒがリードしてハーフタイムを迎える。
ケルンは後半開始からマローを下げてシモン・ツォラーを投入。3バックから4バックに変更した。すると53分、右サイドでボールを受けたパヴェル・オルコウスキがグラウンダーのクロスを供給する。ニアに走り込んだ大迫がスライディングでニアに押し込み、“泥臭い”ゴールで1点を返した。大迫にとっては1月28日に行われたブンデスリーガ第18節のダルムシュタット戦に次ぐ今シーズンのリーグ戦5ゴール目。公式戦では通算6得点目となった。
勢いに乗ったケルンがゴールに迫る展開となったが、一瞬の隙を突いてライプツィヒが追加点を奪う。65分、ケイタが右サイドにロングボールを蹴り込むと、オフサイドすれすれでこれを受けたヴェルナーがドリブルを開始。自らエリア内に切り込み、そのままGKケスラーの股を抜くシュートを決め、ライプツィヒが3点目を奪った。
試合はこのまま3-1でタイムアップ。大迫に得点が生まれたものの、ケルンはリーグ戦3試合、公式戦4試合未勝利となってしまった。なお、大迫はフル出場している。
次節、ライプツィヒは敵地でFW宇佐美貴史が所属するアウクスブルクと、ケルンはホームでバイエルンと対戦する。
【スコア】
ライプツィヒ 3-1 ケルン
【得点者】
1-0 5分 エミル・フォルスベリ(ライプツィヒ)
2-0 34分 オウンゴール(ドミニク・マロー)(ライプツィヒ)
2-1 53分 大迫勇也(ケルン)
3-1 65分 ティモ・ヴェルナー(ライプツィヒ)
https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20170226/556020.html?cx_cat=page1
◆大迫、4試合ぶりの今季5ゴール目! 2位ライプツィヒ相手に追撃弾(サッカーキング)
ケルンに所属する日本代表FW大迫勇也が、25日に行われたブンデスリーガ第22節の2位・ライプツィヒ戦で4試合ぶりに得点を決めた。
0-2で迎えた53分、右サイドでボールを受けたパヴェル・オルコウスキがグラウンダーのクロスを供給する。ニアに走り込んだ大迫がスライディングでニアに押し込み、1点を返した。
大迫にとってこの得点は1月28日に行われたブンデスリーガ第18節のダルムシュタット戦に次ぐ今シーズンのリーグ戦5ゴール目。公式戦では通算6得点目となった。
https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20170226/549311.html?cx_cat=page1
◆鹿島・石井監督「相手チームも、 もっと前からバチバチやってほしい」(Sportiva)
石井正忠監督(鹿島アントラーズ)インタビュー(後編)
前編を読む>>
――クラブW杯の決勝は、1-0になった後、レアル・マドリードが一瞬、緩みましたね。
「楽勝ムードになったと思います」
――そんな中、小笠原満男選手が惜しいミドルシュートを放った。そうしたら、スタンドも”おっ”という感じになり、それがピッチにも波及して、何となくムードが変わったような気がしました。
「遠藤康が打ったシュートで後半を終えたのですが、あれも自信をつけさせてくれたシーンでした。
2戦目のマメロディ・サンダウンズ、3戦目のアトレティコ・ナシオナル戦も前半は滅茶苦茶、押されながら、そこから逆転してるじゃないですか。あの2試合に勝ったことも、チームにとって大きな自信に繋がっていました」
――セルヒオ・ラモスが退場になると思ったら、ならなかった判定の問題については、試合後の監督はことのほか冷静でした。
「あそこでいろいろ言っても仕方ないことで、冷静に対応できる方法はないかなと思って、ああいうコメントになりました。『レフェリーに勇気がなかった』という言い方をしたんですけど。こちらは勇気を持って戦ったのに。悔しかったですけれど、力の差は感じていました。
その中で、曽ヶ端(準)と小笠原ですね。やはりベテランの存在が大きかったと思います。小笠原はゲームの流れが読めます。いま待つべきか、もっと攻撃的にいくべきかの駆け引きが巧い。その点に関しては、他のチームのベテラン選手と比べても上かなと思います。それは彼が年々積み重ねていったもので、若いときにジョルジーニョ等に教わったり、ゲームに出ながら、彼らの姿を見て学んだ経験がいま生きているのだと思います」
――得点のパターンの話なのですが、チャンピオンシップからクラブW杯にかけて、そのほとんどが外からの折り返しでした。
「サイドから崩す。これは徹底してやっています。そこからはいろんなコンビネーションを使って崩そうとしていますが、Jリーグでは分析されているので、十分に発揮できていません。クラブW杯では研究されてない分、出せたのかなと。今季は、新加入選手の特徴を活かしながら、研究されても、さらにその上をいくような得点パターンを作っていきたい」
――メンバー交代も見事でした。昨季終盤の1カ月、試合が立て込んでいた時にうまく使い回すことができました。
「疲労度、パフォーマンスを見ながら、ハッキリ決断することが僕の大きな仕事だと思っています。誰であろうが、戦術も含めてダメなときはスパッと」
――4-4-2は今シーズンも継続しますか。
「中盤の4枚がどういう形になるか、いろいろ試したいと思います。横並びの2トップも、相手ボールの時は変わります。そこは従来の形にこだわらずに。試合が始まると、相手に対応しなくてはいけませんので」
――永木亮太選手がサイドハーフに出たり、サイドバックの西大伍選手がボランチに入ったり、ユーティリティな選手が多いのも鹿島の特徴です。
「それは練習を見ながら探っています。ボランチの選手でも、瞬間、ポジションが変わったりするじゃないですか、流れの中で。その時にどのような対応をしているのか、この場所でも使えるかどうか観察しています。それが後々、生きてくる」
――土居聖真選手はどこでもできますよね。もともとの資質なのでしょうか。それとも監督が練習でユーティリティ性を意識させているのですか。
「うちのサイドハーフは守備の役割が多いので、そこをやらせて、そして本来の2トップに戻す。そこでまたフォワードとしての守備の意識が薄らいできたら、またサイドハーフをやらせてみる。そうした試みを繰り返しながら、2トップ、サイドハーフともにできるようにしていく。そうした練習はしてますね」
――ああいう選手が1人いると……。
「楽ですね。聖真もそうですし、鈴木優磨、永木亮太、柴崎岳にはチャンピオンシップからですけれど、左のサイドハーフをやってもらいました」
――同時に、選手の潜在的な能力も上がりますよね。
「上がります。僕は柴崎岳には、代表でもボランチで出てほしかった。だからずっとボランチで起用してきましたが、代表ではちょっと高い位置で使われることが多かった。トップ下とか。ならば、うちでもサイドハーフをやっておくと代表に呼ばれたときにいいかなと思って(笑)」
――優しいですね。
「選手に能力があるからです。鈴木優磨にも練習で右サイドバックをやらせました。それをやっておくと、自分がサイドハーフとして高い位置で出たときに、後ろのサイドバックとの連携、動きのタイミングが分かる。ゲームの中で、サイドハーフは相手のサイドバックにオーバーラップされると、一緒に戻らなきゃならないじゃないですか。そうした時の対応の仕方とか、サイドバックをやったことがあるかないかで全く違います。紅白戦で20分間はやらせるとか。今シーズンもいろいろ試していきたいです」
――畑を耕しながら、シーズンを乗り切る?
「バランスが難しいですけどね。最初にガーンと落ちてしまうと、上位に戻るのが難しい。自分へのプレッシャーも少なくしながら(笑)、チーム内でいろんな形を作っていきたいなと」
――もう一度クラブW杯に出場するためには、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)に勝たなくてはなりません。並大抵のことではありません。
「今回のクラブW杯のように、短い時間で相手の分析をして、対応しなければいけない。前半は相手の力を見ながら耐えて、後半どううまく戦い、勝ち切るか。むしろクラブW杯の経験が生きてくると思う。ACLに出ても同じような戦いができるのではないでしょうか。今までとは違ったACLの戦いができると思います。
グループリーグはどうにか乗り切れるかなと考えています。その先、西アジアのチームと戦う時は、戦ったことのないタイプだと思うので、そういうときこそ、前半バタつかないで安定した戦いをして、相手の力量を見ながら、後半ゲームを変えていく。そうした戦いをしたいです」
――短期間の偵察は大変ですよね。
「今回、チャンピオンシップからクラブW杯にかけて、うちの分析の担当者が大活躍してくれました。僕とコーチ陣が映像を見ながら、その分析に合わせてミーティングをするのですが、チームはその分析の能力に支えられていました。彼のよさは、選手に与える情報量が適度だということです。与えすぎず少なすぎず。たくさん与えてもキャパをオーバーするので」
――監督としてもっと磨きたいことはありますか。
「一番はコミュニケーションの部分だと思います。選手とコーチングスタッフの間に入ったり、そういうことを意識してやっているつもりですが、もっとやらなければ、と。今年は有望な選手が多く加入したので、質の高い選手がサブに回るじゃないですか。ですから余計にコミュニケーションを取っていかないと。
また、Jリーグの監督としては、Jリーグ自体のレベルを上げていきたいと思うし、だから、他のチームももっと前からプレッシャーにいって、バチバチやってもらいたいなと思うんです」
――そういう試合を期待しています。
「こちらもチャンピオンシップ(準決勝)で、フロンターレ相手に守る感じになっちゃったんで、そこをもっともっと前からいかせなきゃいけないなと。そうすれば相手も来るわけです。強くなる要素は、そうした戦いの先にあると思います。とにかく仕掛けていきたいです。行ったり来たりではなく、サイドバックをそこに絡めながら、相手の陣内でしっかりボールを保持する形を目指したい。守備の時間を少なくしたい。
今季は左利きのサイドバック(三竿雄斗)が入りました。ペドロ・ジュニオール、レアンドロ、そして攻守にフルに活動できるレオ・シルバも入ってきたので、速い攻撃もできるし、相手陣内で保持する時間も増えるのではないかと。そういうサッカーにしていきたいです」
――バルセロナが目指すべき方向ですか。
「あれが理想だと考えます」
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2017/02/25/post_8/
◆村井チェアマン 鹿島&浦和共倒れでJ1“群雄割拠”を予想(スポニチ)
明治安田生命J1開幕戦 鹿島0―1FC東京(2017年2月25日 カシマ)
鹿島―FC東京戦を観戦したJリーグの村井チェアマンは「浦和も負けて鹿島も負けて、戦国時代の様相」と今季を予想した。
トイレの最中に決勝点が決まったため、ゴールシーンは試合中に早速DAZNの映像でチェック。「私の見る限りでは安定して見えた。情報収集して、改善の必要があれば対応していかないといけない」と話した。一方で、視聴するためのWi―Fi環境については「改善する必要はある」とした。
≪2年連続波乱の原因は過密日程?≫昨季の年間1位鹿島、同2位の浦和がともに開幕戦黒星。昨季の開幕戦でも前年1位の広島と同2位のG大阪が敗れている。この2年間4チームの共通点は、1週間前にゼロックス杯で直接対決し、週中のACLを挟んでの開幕戦。1週間で3試合目の過酷日程だった上位チームが足をすくわれる結果となった。
◆鹿島クォン・スンテ「判断ミス」不運OGで黒星発進(ニッカン)
<明治安田生命J1:鹿島0-1東京>◇第1節◇25日◇カシマ
昨季J1と天皇杯を制し、クラブW杯でも準優勝した鹿島アントラーズが、ホームでFC東京相手に0-1。不運のオウンゴールで黒星スタートをきった。
相手に決定機を何度か許しても、DF昌子源(24)を中心に体を張った守備を継続した。だが、後半37分、相手のミドルシュートをGKクォン・スンテが防いだものの、途中出場DF三竿雄斗(25)がクリアミス。「(ゴールの)右側に蹴ってCKにしようと思ったけれど、ボールが滑ってしまった。1つの場面で勝ち点3を失ってしまったので悔しい」。昨季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制し、今季新加入のクォン・スンテも「シュートを打たれた時に、思ったよりもボールが速かった。最初はキャッチのつもりだったが、相手も見えていたので大きくはじこうと思った。それが判断ミスだった」と悔やんだ。
攻撃陣もシュートを6本しか打てず、無得点に終わった。後半14分にはMF土居聖真(24)のパスを受けたFWペドロ・ジュニオール(30)がGKと1対1となったが、右足シュートは好セーブに阻まれた。石井正忠監督(50)は「開幕戦に多くの方が来てくれたのに、悔しい負けかたをしてしまった。後半は相手が引いた中で自分たちがボールを持てる時間が多かったが、決めきることができなかった。すぐにACLの試合があるので、そこに切り替えていきたい」。中2日で迎えるACLの敵地ムアントン(タイ)戦を見据えた。【鎌田直秀】
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1784110.html
◆王者・鹿島、攻めあぐね早くも土…ACLへ指揮官「すぐ切り替える」(サンスポ)
明治安田J1第1節第1日(25日、鹿島0-1FC東京、カシマ)昨季王者に早くも土がついた。公式戦2連勝と勢いをつけて迎えたはずのリーグ開幕戦で放ったシュートは6本だけ。DF西は「やっていてわくわくする感じがなかった」。後半に入り、ボールを支配するところまではプラン通り。しかしゴール前を固める相手を攻めあぐねた。全タイトル奪取を目標に中2日でアジア・チャンピオンズリーグのムアントン(タイ)戦がある。石井監督は「すぐ切り替えていきたい」と悔しさをかみ殺した。
http://www.sanspo.com/soccer/news/20170226/jle17022605000013-n1.html
◆昨季王者が黒星発進…鹿島“一瞬の隙”OGで決勝点献上(スポニチ)
明治安田生命J1開幕戦 鹿島0―1FC東京(2017年2月25日 カシマ)
その瞬間、鹿島のホームスタジアムは異様なほどに静まりかえった。0―0で迎えた後半37分、痛恨のオウンゴールで失点。昨季王者がまさかの黒星発進だ。MF永木は「向こうが狙っている形で入れられてしまった。最初だったので勝ちたかったけど、切り替えるしかない」と必死に前を向いた。
勝負を分けたのは一瞬の隙だった。MF中島にミドルシュートを打たれた場面について、DF昌子は「2人で行けていたら」とシュート体勢に持ち込ませたカバーの薄さを指摘。さらに、GK権純泰(クォンスンテ)も「(中島の)シュートが思ったよりも速かったのと、グラウンドの状況でバウンドが良くなかった。パンチングのコントロールがうまくできなかった」と反省。クリアしようとしながらネットに押し込んでしまったDF三竿雄は「一つのシーンで全てが台無しになった」と肩を落とした。
前半は相手の戦況を見極めながら静かに耐え、後半に正確無比な攻撃で仕留めるのがいつものスタイル。だが、後半に入っても攻撃の迫力は影を潜めた。シュート数は前半が2本、後半が4本。MF土居は「後半は引かれた状態が多くてスペースがなかった。FWというより2列目以降の選手がシュートを打つべきだった」と修正しきれなかったことを悔やんだ。
開幕は白星で飾れなかったが、07年には黒星スタートからリーグを制している。28日には中2日でACL第2戦のアウェー・ムアントン(タイ)戦が待つ。全タイトル奪取へ、下を向いている暇はない。
≪鹿島 屈辱の零敗≫昨季年間王者・鹿島が0―1敗戦。開幕戦での完封負けは07年川崎F戦(●0―1)12年仙台戦(●0―1)に続き3度目。鹿島の完封負けは昨年11月29日・浦和とのCS第1戦(●0―1)以来11試合ぶり。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/02/26/kiji/20170225s00002000409000c.html
◆鹿島、終始支配も攻撃陣不発(茨城新聞)
王者・鹿島は試練のスタートとなった。攻撃陣が精彩を欠き、後半37分にオウンゴールを献上。6年ぶりに本拠地で迎えた開幕戦で不本意な敗戦に、石井監督は「悔しい負け方」と無念さをにじませた。
両チーム無得点のまま迎えた試合終盤。相手のミドルシュートをGK権純泰がパンチングで防ぐも、帰陣した三竿雄に当たり、自陣のゴールネットを揺らしてしまった。権純泰は「思ったよりボールが速かった。もっと強くはじいていれば」と残念がった。
得点さえ決まっていれば負ける試合ではなかった。試合を終始支配していたのは鹿島。センターバックの昌子は「前でボールを奪えていた」と組織的な守備が機能し、相手に好機らしい好機を与えていなかった。
ただ、効果的な攻撃が仕掛けられない。「相手が引き気味でスペースがなかった」と土居。人数をかけてゴール前を守るFC東京にシュートはわずか6本。後半31分、直近の公式戦で2戦2発と好調の鈴木を投入してゴールをこじ開けようとしたが、時間が短すぎた。
積極的な補強で攻撃力が増した鹿島に対し、守備を固める相手は増えるだろう。相手は王者相手に果敢に攻めてくることも予想され、この日のオウンゴールは相手が遠目から積極的に狙ったシュートからだった。鹿島は敵陣でボールを保持する時間が増えても、ゴールを決める意識をもっと高めなければ、リーグ戦で苦戦するのは必至だ。
「FW陣が点を取るまで僕らはゼロで抑えていく」と昌子。守備陣が示す覚悟に攻撃陣が応えた先に、連覇への道のりは見えてくる。 (藤崎徹)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14880319031049
◆2017明治安田生命J1リーグ 第1節(オフィシャル)
明治安田J1 第1節
鹿島、J1開幕戦は完封負け。オウンゴールでFC東京に敗れる。
鹿島のリーグ開幕戦は、黒星スタートとなった。J1第1節、カシマスタジアムでFC東京と激突すると、スコアレスで迎えた81分にオウンゴールで均衡を破られ、最後まで1点を返せずに0-1で敗れた。
鹿島は4日前、ACL初戦で蔚山現代FCを2-0で破った。クォン スンテのビッグセーブでピンチをしのぐと、スコアレスで迎えた後半に金崎と鈴木がゴールネットを揺らす。完封勝利を収め、グループE首位発進に成功した。18日に行われたFUJI XEROX SUPER CUPの浦和戦から、公式戦2連勝。勢いに乗ってリーグ開幕へと突き進んでいった。
タイキャンプから数えて、1月下旬から8試合を戦った鹿島。週2ペースで試合に臨むスケジュールはすでに日常と化しつつあるが、リーグ開幕前の高揚感はやはり特別だ。3日間の準備期間、選手たちは高まる期待感と注目度を感じながら、トレーニングに打ち込んだ。23日に行われた紅白戦では、激しい雨風に見舞われる中、強度の高いマッチアップが繰り返されていった。
「Jリーグ王者として受けて立つのでなく、チャレンジャーとして戦う」と語った指揮官が指名した先発メンバー11人は、蔚山現代FC戦から5名が変更となった。右サイドバックに西、ボランチの一角に小笠原が復帰し、2列目には土居と遠藤が並ぶ。そして前線、金崎のパートナーはペドロ ジュニオールが務めることとなった。GKのクォン スンテ、最終ラインの植田と昌子、山本、ボランチのレオ シルバは蔚山現代FC戦に続いての先発メンバー入り。そしてベンチにはGKの曽ケ端、三竿雄斗、町田、永木、レアンドロ、中村、鈴木が並ぶ。
リーグ開幕の日を迎えた喜びに満ち溢れた聖地・カシマスタジアム。スタンドの入れ替えを実施してから初めて迎える週末、アントラーズレッドの背番号12が南側スタンドを埋め尽くしていく。青空の下、ピッチに現れた選手たちに、大きなチームコールが降り注がれた。
14時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。大型補強を敢行したFC東京とのオープニングマッチは、立ち上がりから激しいボディコンタクトの応酬となる。鹿島は7分、ペナルティーエリア左側にパスを通されて大久保嘉にシュートを打たれたものの、J1デビュー戦となったスンテが的確な反応で弾き出し、失点を許さない。試合は拮抗した展開で、スコアレスのまま推移していく。鹿島はFC東京にボールをキープされる時間が長くなったものの、しっかりとブロックを組んで対応。レオや小笠原が厳しくプレスをかけ、相手の攻撃を寸断した。
25分以降、少しずつボールポゼッション率を高めていった鹿島は、セットプレーのチャンスを数多く獲得してゴールを目指す。しかし、なかなか決定機を作るには至らない。前半終了間際にはカウンターからペドロがペナルティーエリア内へドリブルで仕掛ける場面もあったが、ゴールを脅かすことはできなかった。0-0。前半45分は互いに堅い内容で、スコアレスで終了した。
後半に入っても、両チームの選手たちが激しいボディコンタクトを繰り返す展開は変わらない。中盤でボールが収まらず、こぼれ球の奪い合いが続いた。鹿島は52分、金崎がペナルティーエリア左手前から強引に突破。相手との競り合いで最後はボールを失ったものの、貪欲にゴールを目指す姿勢を見せた。そして2分後、ショートカウンターから決定機。レオが自陣からドリブルで持ち上がり、土居へ縦パスを通すと、左サイドのスペースで待っていた金崎へ預ける。ゴールを見据えた背番号33は右足を一閃。強烈なシュートが枠を捉えたが、惜しくもクロスバーに阻まれた。結果的には金崎がボールを受けた時点でオフサイドとなったものの、FC東京ゴールに迫る場面を作ってみせた。
金崎のシュートから5分後、今度はペドロに決定機が訪れる。59分、ペナルティーエリア手前から土居が正確なスルーパスを通すと、背番号7がペナルティーエリア内でフリーとなる。右足から放たれたシュートはゴールマウスへ飛んだが、相手GKの好守に阻まれてしまった。
鹿島は56分からピッチに立った雄斗が左サイドをオーバーラップし、クロスを上げてチャンスを窺う。さらに68分には小笠原に代えて永木を投入し、石井監督はミドルゾーンのテコ入れを図った。70分以降は互いに中盤のスペースが空き始め、ゴール前での場面が増える、オープンな展開へと傾斜していった。73分には雄斗が左サイド深くまでオーバーラップし、レオ、土居とつないでペドロがシュートチャンスを迎えたものの、うまく当てることができず、こぼれ球をつないでから放たれた金崎のシュートも阻まれてしまった。
拮抗した展開のまま、スコアレスで残り10分を切った。そして82分、この日唯一のゴールは、FC東京のものだった。中島がペナルティーエリア手前から放ったミドルシュートをスンテが弾くと、カバーに戻っていた雄斗に当たり、ゴールへ。鹿島は痛恨のオウンゴールで、FC東京に先制を許してしまった。
ホームでビハインドを負った鹿島は、サポーターの待つゴールへ必死の攻勢をかける。84分にはセットプレーの混戦から植田がジャンピングボレーを放つ場面もあったが、枠を捉えきれず。76分からピッチに立った鈴木も力強いドリブルで突破口を見出そうと腐心したが、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。
0-1。鹿島のJ1開幕戦は、完封負けという結果に終わった。次戦は28日、ACL第2戦だ。下を向く時間はない。中2日で迎える、タイでのアウェイゲーム。ムアントン・ユナイテッドとの対戦で、グループステージ突破へ前進するための勝ち点3を掴みに行く。アントラーズレッドのスタンドから鳴り響いた大きなチームコールを背に受け、ピッチを後にした選手たち。その思いとともに、チームは明日、タイへと向かう。
【この試合のトピックス】
・J1開幕戦がカシマで行われたのは6年ぶり。
・J1でのFC東京とのホームゲームで敗れたのは、2007年以来10年ぶり。
・スンテがJ1初出場を果たした。
・レオとペドロが鹿島の一員としてJ1初出場を果たした。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・相手のサイドバックからくさびが入ったとき、中をしっかり締めてボールを奪いに行こう。
・相手陣内でもう少し早いテンポのサイドチェンジを意識しよう。
・できるだけシンプルに速いボールを前線にあてて攻めていこう。
FC東京:篠田 善之
・集中を切らさずしっかり戦うこと。
・セカンドボールをひろえているので、攻撃はシュートで終わること。
[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
開幕戦、多くの方がスタジアムに来て選手を応援してくれたが、悔しい負け方をしてしまった。前半は、なかなか相手の深いところにボールを運ぶことができず、少し耐える形になった。後半は相手のペースも少し落ちるという予想のなか、自分たちがボールを持てる時間が多くなった。そこで多くのチャンスを作ったが、決めきることができず、負けてしまい残念だ。中2日でACLの試合があるので、切り替えていきたい。
Q. 西選手と三竿選手を交代して、さらに山本選手とサイドを入れ替えたが、その意図は?
A. 大伍の足の状態で問題があったので、そこは前半から気にしていた。その影響で交代することになった。サブに同じようなメンバーが入っている場合、同じ交代をすることは今後も考えられる。
FC東京:篠田 善之
勝点3を取れたことが非常によかった。開幕戦で硬い部分も見られたが、チャレンジャーの気持ちで戦うことができた。セカンドボールを拾って、いかに自分たちのボールにしていくか。サポーターの皆さんもたくさん来て、選手の後押しをしてくれた。我々にとってこの勝点3は新たな一歩となる。ここからまた、次に向けて全員で準備していきたい。
選手コメント
[試合後]
【クォン スンテ】
勝ちたかったが、残念な結果で悔しい。(失点の場面は)シュートを打たれたとき、思ったよりもボールスピードが速かった。キャッチでミスをするよりはパンチングで強くはじこうとした。判断ミスだった。しっかりキャッチできていれば問題なかった。これをきっかけにより良い判断ができるようにしていきたい。
【昌子 源】
楽な時間帯で、もう少し押し込めた印象。シュートを打たないことには入らない。そこは伝えたい。僕たちDF陣は、前線の選手を信じて、常に0失点を意識したい。全勝を掲げてきて、いきなり負けてしまったが、これで優勝できなくなったわけではない。最低限、戦う姿勢を見せないといけない。すぐACLになるので、切り替えたい。
【三竿 雄斗】
悔しいです。(失点の場面は)コーナーキックにできればと思ったが、ボールがすべって勢いがあった。こぼれ球がくるとは何となく分かって詰めていた。もったいなかった。精神的にきついけど、切り替えて準備をしてチームに貢献したい。
【土居 聖真】
1点を取れれば楽になった試合だった。チームとして、早めに点を取れるようにすることが大事。後半は引かれてスペースがなかった。FWよりも2列目より後ろの選手たちがシュートをもっと打つべきだと思った。試合後にそのへんは話し合いが必要だと思う。すぐに次の試合が来るので、そこに向けてやっていきたい。
【西 大伍】
あまりプレーしていてワクワクする感じではなかった。相手がうまくそう持っていっていたのかもしれない。後半は相手が落ちたので、チャンスが来ると思っていたが。簡単につないで、サイドを崩したりできればよかった。
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51952
2017年2月25日土曜日
◆王者鹿島は挑戦者の気構え強調「結果残さなければ」(ニッカン)
鹿島アントラーズは昨季のJ1、天皇杯全日本選手権の2冠覇者として開幕を迎える。追われる立場といえるが、石井監督は茨城県鹿嶋市での練習前の円陣で「王者として臨むのではなく、新しいチームで結果を残さなければいけないシーズンだ」と挑戦者の気構えを強調。セットプレーの確認では隙を排するように厳しい声が飛んだ。
昨季は年間勝ち点3位ながらチャンピオンシップを制した。見事な逆転優勝とはいえ、勝ち点トップの浦和に15差をつけられた悔しさもある。DF植田は「今年は年間勝ち点で争う。僕らが同じくらいの差をつけて優勝したい」と意気込んだ。
既に公式戦2連勝と前評判通りの実力を示す。過密日程の疲労は気にかかるが、昌子は「欧州ならこれくらいは普通。戦えなければレアル・マドリード(Rマドリード)には追い付けない。どの大会でも上位にいるのが鹿島」と強気だった。
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1783543.html
◆内田が全体練習に復帰へ…シャルケSD「痛みがなければ100%参加する」(サッカーキング)
シャルケに所属するDF内田篤人がチーム練習復帰に迫っているようだ。クラブ公式ツイッターが24日に伝えた。
同ツイッターによると、スポーツディレクターを務めるアクセル・シュスター氏が、26日に行われるブンデスリーガ第22節のホッフェンハイム戦に向けた記者会見後に、内田について言及。「最近は背中に小さな問題があった」と明かし、「このまま痛みのない状態が続けば、月曜日(27日)から100パーセント全体練習に参加する」と話したという。
内田は昨年12月にヨーロッパリーグ(EL)・グループステージ最終節のザルツブルク(オーストリア)戦に出場し、右ひざ負傷の長期離脱から1年9カ月ぶりに復帰を果たした。シーズン後半戦から完全復帰に期待が高まっていたが、再開直前に内転筋を負傷し、個別トレーニングを中心に調整を続けていた。
同ツイッターによると、17日に一時はチームトレーニングに参加したが、完全に合流できたわけではなく、20日はジムで個別トレーニングを実施。さらにマルクス・ヴァインツィアル監督は21日に、EL決勝トーナメント1回戦セカンドレグ・PAOK戦の前日記者会見後、「現在、チームトレーニングの全てには参加していない。まだ所々小さい痛みを感じることがある。再び全力でプレーできるまで、まだ時間が必要だ」と内田の状態を説明していた。
https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20170225/555589.html?cx_cat=page1
◆テネリフェ指揮官、柴崎のチーム復帰に慎重姿勢「焦りたくはない」(サッカーキング)
テネリフェを率いるホセ・ルイス・マルティ監督は、チーム合流に期待が高まるMF柴崎岳について「焦りたくはない」と語り、慎重な姿勢を明かした。クラブ公式サイトが24日に伝えた。
柴崎は今冬加入したテネリフェ合流後、胃の問題などの体調不良によって練習を欠席する状態が続いていたが、前日23日に個人トレーニングを再開した。指揮官や主将のスペイン人FWスソ・サンタナとも話し合いを行い、チーム練習合流も間近だと報じられている。
マルティ監督は、25日に行われるリーガ・エスパニョーラ2部第26節マジョルカ戦の前日記者会見で、柴崎について「少しずつ。焦りたくはない」と慎重に適応させていく意向を明かした。
「チーム練習に適応していかなければいけない。競争がないと時間がかかるからね。チーム全体での練習に参加できるまで様子を見る。彼はいつも通りしっかり取り組んでいるよ。彼は『最も重要なのはチームで、僕が目立つべきではない』と我々に話している」
ただ、前日の報道通りチーム合流は間近のようで、地元メディア『エル・ドーサル』によると、指揮官は同会見で「いつになるかは分からないが、数日後には復帰できるだろう」ともコメントしている。
https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20170225/555598.html?cx_cat=page1
◆鹿島・石井正忠監督が明かす、 クラブW杯「準優勝」の舞台裏(Sportiva)
石井正忠監督(鹿島アントラーズ)インタビュー(前編)
昨季はJリーグ1stステージ及び年間優勝を飾り、天皇杯も優勝。クラブW杯では決勝でレアル・マドリードに敗れたものの見事な戦いを見せた鹿島アントラーズ。今季もゼロックススーパーカップを制し、AFCチャンピオンズリーグ初戦で蔚山現代を下すなど、滑り出しから好調だ。その強さの秘密はどこにあるのか。Jリーグ開幕直前、石井正忠監督に聞いた。
――昨年終盤の快進撃はお見事でした。その要因は?
「クラブW杯であのような成績(準優勝)を収めることができたのは、チャンピオンシップからの流れが大きかったです。セカンドステージの最後、4連敗しましたが、ラスト2試合の内容はすごくよかった。上向いているという感触を、その時点でつかむことができていました」
――むしろ、いい感じでチャレンジャーの立場に回れましたね。
「チャンピオンシップのトーナメントも、端からの(3位からの)勝ち上がり。クラブW杯もそうした形。確かにその辺もよかったのだと思います。セカンドステージは成績が出なくて、僕自身、いったんチームを離れました(8月末、4日間休養)が、それもきっかけとしてあると思います」
――ファーストステージ優勝。セカンドステージは一転して低迷(11位)。世間の声は耳に入ったと思います。
「ファーストステージで優勝して、チャンピオンシップへの出場権を得ました。セカンドステージの成績がどうであろうと、勝ち点がどうであろうと、チャンピオンシップの勝者が、Jリーグのチャンピオンになるというレギュレーションですから、それに従っていけばいいのだと」
――セカンドステージは、選手をたくさん起用していました。
「それは常に意識していて、可能性を広げようと、複数のポジションをこなすことができるような練習をしてました」
――それはファーストステージ優勝という貯金があったから?
「そのような予定を立て、計画通りうまく進むと期待していたんですが、実際には途中でチームに一体感がなくなってしまい、立て直しにずいぶん時間を要しました。でも、それが、最後の最後に生きたと思います」
――石井監督の監督観についてですが、監督というイメージはどこから来ていますか。
「おこがましいですけど、オズワルド・オリベイラ。選手のモチベーションの高め方がうまく、スタッフにもやりがいを感じさせていた監督です。僕が現役時代の時は、ジョアン・カルロス。日本人選手とブラジル人選手とを区別なくフラットな目で見てくれる監督でした。
僕個人としては、押しつけたり、教え込むというのではなく、選手の能力を最大限発揮させるためには何をすればいいかに主眼を置いています」
――目指しているサッカーの中身とは?
「まずは守備の安定です。1点取られても、我慢し同点に追いついてしまえば、逆に相手は焦り出す。試合をコントロールできるはずだと。自信は、試合をやるごとについていきました。特に、守備の面で落ち着いた対応ができていた。Jリーグの最後の2試合でそれができて、チャンピオンシップまでの間にもう一回徹底させたんです。再度、守備の安定を図った。結果的にそこがよかったかなと」
――相手ボールの時に強かった印象があります。監督の現役時代のポジションは守備的MFでしたね。
「選手時代は、実は自分からボールを奪いにいくタイプだったんです。インターセプトを常に狙っていました。前へ出て奪う楽しさを知っているので、鹿島もそうしたチームにしたいんです。でも、勝利を前提に考えると、クラブの伝統を引き継ぎ、しっかりとした守備から入りたい。それでいながら、やはり自分たちから積極的にボールを奪いにいく。僕はこのスタイルをどんどん積み重ねていきたい。監督が僕に代わってから、前からのディフェンスは、意識できてきていると思うんです」
――昔の鹿島とはちょっと違いますね。堅守と言われますが、後ろでじっと守るイメージは薄い。鹿島のルーツはブラジルにあると思いますが、プレッシングという意味でヨーロッパ的。他のJリーグのクラブに比べると、それはより鮮明になります。
「そこを見てもらえているというのは僕は嬉しいです。クラブW杯でも、強い相手にただ引くのではなくて、自分の方からも奪いにいくという姿が大勢の人に伝わったから、喜んでいただけたのかな、と」
――レアル・マドリード戦のボール支配率は61対39。かつてサントスがバルセロナと戦った時が71対29(2011年、結果は4-0でバルサ)で、そうなったら絶対に勝てない。見てる人もつまらないだろうなと思います。ですが、最初の何分かを見て、これは期待できる、いけるかもしれないと閃(ひらめ)きました。よく引きませんでしたね。一歩間違えば、大敗もあり得るというのに。
「それでも打ちに出ていった。そこが嬉しかったです。決勝だから強気にいけたこともあります。ミーティングでも『相手を引き込むんじゃなくて、自分たちのスタイルを最後まで貫こうよ』って話しました。
まず、クラブW杯に臨むにあたり最初に話したのは、『4試合戦おう』ということでした。で、さらに『4試合勝つ』。ミーティングの最後に、クラブW杯のトロフィーを写真で見せて、『これを獲りにいこうよ』と。それが、試合が進む中で『現実味を帯びてきたね』という話も出てきて、決勝に進む頃には全選手が疑いなくそちらを向いていた。
もうひとつ、『鹿島はJリーグ発足の10チームに入ることが当初、”99.9999”パーセント不可能と言われたクラブだった』と、その経緯を示すYouTubeの映像を見せたんです。当時の川淵(三郎)チェアマンが出演した番組なんですけれど、その画面の右上に、小さい番組のサブタイトルが入っていたんです。『日本のサッカーが世界一になる日』。前日、その映像を見てそれに気がつき、思わず鳥肌が立っちゃって、これは選手に見せないわけにいかないとなり、『20何年前のこの映像に”日本が世界一になる日”って書いてあるよね。これってまさに、我々の明日の姿じゃないか』という話をしました」
――それにしてもあのような展開になるとは。
「でも、絶対に勝てない相手とは思っていませんでした。僕はバルセロナが好きで、バルサのようなサッカーがしたいなと思って試合を結構見ているのですが、それだけに、バルサにはカウンターで得点は奪えても、徹底的に繋がれて、結局は前の3人にゴールを獲られちゃうんだよな、というイメージしか抱くことができません。ですがレアルには、普段あまり試合を見てない分、そうしたイメージが湧いてこなかったんです」
――日本人はバルサの方がやりにくいのではないでしょうか。戦い方に差があるイタリアやチェルシーのようなチームは、バルサの方がやりやすいけど、日本人はよくも悪くも、何となくあのテイストを持ってしまっていて、同系列でしょう。
「似てますよね。似た部分の競い合いになると絶対に勝てない。ほんと、そう思います。もし相手がバルサだったら、その前に嬉しくて舞い上がってしまっていたかもしれませんが(笑)」
――レアルの方がズレが狙えそうな。
「点を取れるかもしれないと、ちょっと期待が持てたんです、イメージで。失点はするけど、点を取ることはできる。ディフェンスに隙はあるなと感じたので。やられるだけというイメージはなかったです」
――バルサはボールを取り返すのが速い。それが高い支配率の源だと言われます。
「そうなんです。そこがすごいところ。そういう意味では、うちは前線の選手も守備意識は凄く高いし、切り替えも速い。あの奪い方をうちも目指して、実践していきたいです」
(つづく)
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2017/02/24/post_6/index.php
◆J1リーグ戦2万ゴールまであと156点!節目ゴールは誰に…(ゲキサカ)
2017シーズンのJ1リーグ戦が25日、J2リーグ戦が26日に開幕する。3季ぶりの1ステージ制の復活、DAZNの参入による賞金の大幅増など、今季は大改革のシーズンとなる。
通算記録ではまずはJ1リーグ戦の2万ゴールの節目に注目が集まりそうだ。昨季終了時でJ1は1万9844ゴール。節目までは156得点となっている。昨季のJ1通算得点は805得点。単純計算すると、1節あたり23.7得点決まっていることから、これを当てはめると、4月16日の第7節あたりで決まることになる。
2005年5月8日に当時ガンバ大阪のFW前田雅文が決めた1万ゴールは、カウントダウンが行われるなど、大きな注目を集めた。1万単位の節目は貴重なだけに、今回も注目してみてみたい。
1 マイヤー(V川崎) 500 水沼貴史(横浜M)
1000 メディナベージョ(横浜M) 1500 城彰二(市原)
2000 エジソン(平塚) 2500 江尻篤彦(市原)
3000 三浦泰年(V川崎) 3500 高木琢也(広島)
4000 横山貴之(C大阪) 4500 レディアコフ(横浜F)
5000 バジーリオ(柏) 5500 佐藤一樹(横浜FM)
6000 鈴木秀人(磐田) 6500 長谷川祥之(鹿島)
7000 久保竜彦(広島) 7500 久保山由清(清水)
8000 崔龍洙(市原) 8500 ヴァスティッチ(名古屋)
9000 斎藤大輔(市原) 9500 安貞桓(横浜FM)
10000 前田雅文(G大阪) 10500 今野泰幸(FC東京)
11000 アンドレ(京都) 11500 田中佑昌(福岡)
12000 ウェズレイ(広島) 12500 マルキーニョス(鹿島)
13000 巻誠一郎(千葉) 13500 鄭大世(川崎F)
14000 中山博貴(京都) 14500 赤嶺真吾(仙台)
15000 辻尾真二(清水) 15500 ラフィーニャ(G大阪)
16000 藤田直之(鳥栖) 16500 永井謙佑(名古屋)
17000 鈴木大輔(柏) 17500 家長昭博(大宮)
18000 興梠慎三(浦和) 18500 塩谷司(広島)
19000 高山薫(湘南) 19500 遠藤康(鹿島)
※所属は当時
チーム別のJ1通算勝利では鹿島アントラーズが452勝で飛びぬけて数字を伸ばしている状況だが、通算2位の横浜F・マリノスが399勝で、400勝の節目に王手をかけている。開幕戦の浦和レッズ戦での記録達成が期待される。アルビレックス新潟も通算150勝まであと1勝に迫っており、開幕戦での記録達成が注目される。
また3位で追う浦和も379勝。昨季は23勝で同様の成績を残せれば、400勝達成も可能だ。柏レイソルは300勝まであと7勝、ヴィッセル神戸は200勝まであと14勝に迫っている。
▽J1通算勝利数
鹿島 452
横浜FM 399
浦和 379
名古屋 378※
G大阪 367
清水 364
磐田 351
広島 331
柏 293
千葉 227※
東京V 226※
FC東京 218
C大阪 212
川崎F 208
神戸 186
新潟 149
大宮 124
湘南 123※
横浜F 117☆
京都 104※
仙台 97
大分 76※
福岡 71※
鳥栖 68
甲府 62
札幌 35
山形 30※
松本 7※
横浜FC 4※
徳島 3※
※は今季J2、☆は消滅
個人成績では通算出場試合数に注目したい。J1通算2位で並ぶガンバ大阪のMF遠藤保仁と横浜F・マリノスのDF中澤佑二が、550試合まであと13試合。鹿島アントラーズのGK曽ヶ端準が通算500試合まであと2試合、同じく鹿島のMF小笠原満男も500試合まであと6試合と迫っている。J1通算得点は1位のFW大久保嘉人が171得点でトップ。FC東京に移籍して心機一転の今季、前人未到の200得点に迫る大爆発に期待したい。
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210166-210166-fl
◆鹿島が圧倒!V予想1位/サッカー記者順位予想(ニッカン)
日刊スポーツのサッカー担当による、恒例の順位予想を今年もお届けします。25日に開幕するJ1順位と、26日開幕のJ2からの昇格3クラブを記者がそれぞれ予想しました。
最も支持を集めたのは昨季王者で昨年のクラブW杯で「世界2位」となった鹿島アントラーズ。すでに富士ゼロックススーパー杯も制し、ACLでも快勝発進。圧倒的な補強で票を集めました。
次点は順当に浦和レッズ、3番人気はFW大久保嘉ら、こちらも大型補強のFC東京でした。
とはいえ、この時期のニッカン順位予想は当たらないことで有名。1シーズン制に戻した今季は、動画配信のDAZN(ダ・ゾーン)と結んだ10年2100億円超の巨額の放送権料を原資に、優勝すれば配分金総額、約22億円がゲットできるんだ、ぞ~ん…。日刊スポーツは、大熱戦のJリーグを期待しています。
<以下、担当記者のコメント>
▼中島(札幌) 故障者多く開幕から苦戦しそうな札幌を期待込め15位
▼秋吉(仙台) 進化した堅守賢攻で仙台躍進。苦手ホーム克服なるか
▼斎藤(新潟) 昨季から引き続き鹿島に勢いと充実感。G大阪も互角
▼八反(Jリーグ、川崎F) 新戦力DAZNがミスなく中継こなせばMVPを贈る
▼木下(東京) 東京初Vだ…と言いたいけれど昨季担当の鹿島強すぎ
▼岩田(大宮、横浜、甲府) 前線外国人選手が強烈。老練な監督の手腕も含め初V
▼盧(Jリーグ) 地元愛にあふれる鹿島が連覇。DAZN中継にも注目
▼鎌田(鹿島) 鹿島国内20冠はプロ20年目小笠原と20歳鈴木の奮闘で
▼岡崎(浦和、柏) 昨季年間で強さを見せた浦和が1ステージ制は最右翼
▼石川(記録) 年間2ケタ得点を計算できそうな選手が多いのが浦和
▼荻島(編集委員) 鹿島の安定感、勝負強さは1ステージ制でこそ生きる
▼前田(磐田) 鹿島、浦和は補強十分。MF中村俊加入の磐田に期待
▼保坂(清水) 清水10番白崎がブレークの予感。静岡ダービーも激熱
▼益子(C大阪、広島) 05年以来の「C」「G」大阪のV争い期待。神が追う
▼小杉(G大阪、神戸) G大阪で伸びしろ十分の若手井手口&堂安の爆発期待
▼菊川(鳥栖) 昨季メンバー軸に戦力増強の鹿島が断トツの優勝候補
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1783219.html
◆【ニューカマー・レコメンド】果たせなかったイメージを変える作業。小さな体で大きく羽ばたく:杉本太郎(鹿島→徳島)(J's GOAL)
試合2日前に行われる紅白戦では、時折、まばゆいばかりの光を放つ選手が控え組から出てくる。見る者の視線をギュッととらえて離さず、百戦錬磨のベテラン組を慌てさせる生き生きとした若さの発露。昨季、杉本太郎は何度となくまばゆい光を放っていた。閃光のような切れ味鋭いドリブルで中盤を切り裂いていくと、ムキになった主力組の選手はファウルで倒すしかなかった。バッタリ地面に叩きつけられても、額にかかる前髪を払うだけで文句も言わずもう一度仕掛けていく。いまでは日本を代表するCBとなった昌子源をして「懐に入られたら面倒くさい」と言わしめる敏捷性を武器に、杉本太郎は誰にも真似できない輝きを放っていた。しかし、それは練習場のなかのみ。試合のなかでは発揮できなかった。
昨季、鹿島は2列目に怪我人が続出した。遠藤康と中村充孝を負傷で欠き、カイオもシーズン途中で中東に移籍したため2列目の選手たちには大きなチャンスが到来したのである。若手のなかで最も期待されたのが杉本太郎だろう。しかし、そのチャンスをものにしたのは杉本ではなく鈴木優磨だった。FWだけでなく右MFのポジションも自分のものにすると2ndステージ17試合にすべて出場。杉本も9試合で起用されたが奪ったのはわずか1得点。鈴木は5得点とチームNO.1の結果を残した。
練習で対峙することが多い昌子は、2人のなかに違いを見ていた。
「太郎はたぶん“代役”と思っていた。そこがポジションを獲ろうと思っていた優磨と違うところだと思う」
レギュラー選手の怪我で巡って来たチャンスだとしても、そこで結果を出してしまえば周囲の見方は変わる。ゴール前で迎えたチャンスの数自体は鈴木と差はなかった。しかし、欲望を剥き出しにして結果に繋げる気持ちの強さに欠けていたとしか言いようがない。クロスにあと数cm足が届かず、決定機で放ったシュートはヒットしない。そうした場面は1度や2度ではなかった。
そうした自分を変えたかったのだろう。徳島からオファーが届いたとき「絶対に結果を残して成長して帰ってきます。行かせてください」と強化部に直訴した。鹿島ではサイドのポジションしか与えられなかったが彼の本職は中央。まわりの味方を使いながらゴール前に入って行くことを一番得意とする。
昨季「イメージを変えていく作業を始めてるんです」と言っていた作業は結局完結しなかった。1年持ち越された課題を徳島の地で果たす。
以上
-----------
★ 徳島ヴォルティスシーズン開幕戦!★
明治安田生命J2リーグ 第1節
2017年2月26日(日)16:00キックオフ/鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス vs 東京ヴェルディ
チケット好評発売中!
2017.02.24 Reported by 田中滋
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00026596/
◆【ニューカマー・レコメンド】金森のチャレンジ。「博多のプリンス」から「日本のプリンス」へ:金森健志(福岡→鹿島)(J's GOAL)
初めて彼に会ったのは2013年の1月。第一印象は、さわやかな好青年というもの。どんな時も笑顔を絶やさない姿からは、穏やかな性格が感じられた。報道陣に囲まれると、言葉をひとつずつ選びながら、たどたどしく答えていた初々しい姿も懐かしい。けれど、ピッチに立つと、その印象が一変した。並みいる先輩に向かって物おじすることなく、堂々と1対1を仕掛け、ゴールを目指した。そのプレーには、誰にも負けないという強い気持ちが表れていた。
そんな彼の姿勢を大切にしたのだろう。当時、アビスパの指揮を取っていたマリヤン プシュニク監督は、2013シーズンの開幕戦で途中出場ながら金森健志を起用。その後も、中心選手として使い続けた。そして、その期待に応えるように金森は力を付けていく。同年8月に、初めて年代別代表(U-19)に選ばれると、リオオリンピックを目指す手倉森ジャパンの常連となり、2014年にはアジア大会に出場。アビスパの選手としては、山下芳輝以来、実に16年振りとなる快挙だった。その活躍ぶりは福岡のメディアで大きく扱われ、金森だけではなく、アビスパの存在がクローズアップされることとなった。
そして、年代別代表に選ばれ続ける中で、金森は精神的にも逞しくなっていく。どんな時も笑顔を絶やさず、誰にでも気さくに接する姿はそのままに、カメラの前では堂々と自分の言葉で想いを伝えるようになり、代表選手としての自覚と、期待を背負ってプレーすることの責任を口にするようになる。そして、「口だけの選手にはなりたくない」と話す金森は、そうした想いをプレーにぶつけ、試合を重ねるごとに輝きを増し続けた。
そんな金森を、ファン、サポーターは「博多のプリンス」と呼んだ。代表チームでプレーする姿はサポーターの誇りであり、Jリーグで強豪相手に仕掛ける姿はサポーターの希望だった。「福岡の選手としてオリンピックに行く」(金森)。その目標は果たせなかったが、金森がサポーターに夢と希望を与え続けたことを否定する者はいない。
そして2017年、金森は鹿島への移籍を決断、新しい道を歩き始めた。目指すところは日本代表。高校時代は病に襲われた母親のために、プロに入ってからは福岡のサポーターのために、その力を存分に発揮してきた金森は、今度は日本のサッカーファンに夢と希望を与えられる存在になることを目指して、新たなチャレンジを始める。
それは簡単な道ではない。強豪鹿島のチーム内での競争の厳しさは、福岡のそれと比較などできるわけもなく、現状では、ベンチ入りすることさえも難しいかもしれない。また、Jリーグの強豪であり続ける鹿島が背負う責任は重く、ファン、サポーターの目も厳しいだろう。けれど、その壁の先に、鹿島を、Jリーグを、そして日本を代表する選手と呼ばれる日が待っている。
2月6日、JリーグDAZNニューイヤーカップで久しぶりに彼と会った。「どうです、この色、似合ってるでしょ?」。アントラーズレッドのユニフォームを身にまとい、以前と変わらない、さわやかな笑顔で話しかけて来た金森に、素直に返事をすることはできなかった。同時に、その色が、いつか彼の色になることを願う自分もいた。それは、彼と4年間をともに過ごした人たちに共通する想い。近い将来、さらに大きくなった姿を、誰もが待ち望んでいる。
以上
-----------
★鹿島アントラーズシーズン開幕戦!★
明治安田生命J1リーグ 第1節
2017年2月25日(土)14:00キックオフ/茨城県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ vs FC東京
チケット好評発売中!
2017.02.24 Reported by 中倉一志
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00026083/
◆【鹿島 vs FC東京】 ウォーミングアップコラム:すでに攻守で鹿島の鍵を握る選手となったレオ シルバ(J's GOAL)
「おつかれさまで~す」
明るい笑顔と軽い会釈も交わるその挨拶の主はJ屈指のボールハンター、レオ シルバだ。イントネーションもほぼ完璧な日本人。目を閉じて彼の声を聞いたらあの容貌が思い浮かぶかはなはだ疑わしい。練習後にサポーターから呼び止められればにこやかに応じ、求められる前に手袋を外してサッと手を差し出す。その気さくな人柄は、すでに鹿島サポーターの心もギュッと掴んでいることだろう。
それはプレーの面でも変わらない。かつてボランチにルイス アルベルトが在籍していたことからブラジル人にはポルトガル語で指示を出すようにしてきた昌子源が、同じように声をかけようとすると「日本語でいいよ」と答えた。試合のなかで自分が飛ばす指示もつねに日本語だ。
守備力のすばらしさは誰もが知るところだが、より輝きを見せ始めたのは攻撃面。タメをつくり、角度をつけたパスを前線に通す様は「ビスマルクのよう」(クラブ幹部)と形容されるほど。FUJI XEROX SUPER CUP 2017でも浦和を相手に牙をむき、2点目はレオ シルバのパスから始まったカウンター。鹿島の心臓部分さえもギュッと掴んでしまった。
右へ左へ動きすぎる守備も、ボールを奪ってから自分で運んでしまおうとする攻撃も、鹿島のスタイルに完全にマッチしているわけではない。しかし、いま鹿島はレオ シルバを中心に動きだそうとしている。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第1節
2月25日(土)14:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs FC東京
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