日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年2月26日日曜日

◆【鹿島】“レアル化”第一歩、昌子「どの大会でも引っ張っていく」(報知)




 昨季王者の鹿島はF東京を相手に“レアル化”の一歩を踏みしめる。24日はクラブハウスでセットプレーなどを確認。ACL蔚山現代戦(21日)など公式戦で2連勝し、DF昌子源(24)は「開幕って感じはしない」と平常心。「ACL、リーグ、ルヴァン杯、天皇杯で先頭を走るのが鹿島というクラブ。リーグ戦でも、いい入りをしたい」と力を込めた。

 J開幕戦とはいえ、チームは8日間で3戦目。「端から見ればしんどいと思われるけど、幸せなこと」。昨年のクラブW杯決勝Rマドリード(スペイン)戦(延長2●4)で敗れた悔しさは忘れられず「レアルは中2日で質の高い試合をやっていて、過密日程を乗り越えてリーグ、CLを勝った。(負けた)僕たちが週1試合では追いつけない」と高い目標を明かした。

 「レアルは鹿島が目指しているクラブじゃないかもしれないけど、目標となるクラブ。どの大会でも引っ張っていくのは鹿島が求めるところ」と昌子。F東京戦で3得点すれば、J最速でホーム通算800得点に到達する。石井正忠監督(50)も「(相手は)『打倒鹿島』で来ると思う。開幕戦は絶対に勝たなければいけない」と強調。目標の全タイトル制覇へ、好発進を狙う。(内田 知宏)

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170225-OHT1T50047.html

◆柴崎、テネリフェでトレーニング開始も指揮官は慎重な姿勢「全体練習に参加できるまでは…」(ゲキサカ)




 テネリフェのホセ・ルイス・マルティ監督が、マジョルカ戦に向けた記者会見でMF柴崎岳についてコメントし、焦らず慎重に事を進めていく意向を明かした。クラブ公式サイトが伝えている。

 柴崎はテネリフェ移籍後、胃腸炎と不安障害とみられる症状に苦しんでいた。その後バルセロナを訪れるなど問題の解決を図り、23日には個別トレーニングを行ったことが報じられていた。復帰に向けて動き始めた柴崎だが、マルティ監督は慎重に事を進めていくつもりのようだ。

「まずチーム練習に復帰する必要がある。全体練習に参加できるまではもう少し様子を見てみよう。彼はいつも通りチームに献身的だ。『大事なのはチームだ』と言っている」

 チームは2017年に入ってからリーグ戦8試合無敗、昇格プレーオフ出場圏内につけている。現状で、チームは好調をキープしているため、監督の意向通り焦らず復帰を目指すことが柴崎には求められるようだ。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210258-210258-fl

◆大迫が”泥臭い”今季5点目で反撃も…ケルンは公式戦4試合未勝利(サッカーキング)


大迫勇也

 ブンデスリーガ第22節が25日に行われ、ライプツィヒと日本代表FW大迫勇也が所属するケルンが対戦した。大迫は21試合連続のスタメン出場となった。

 前節、ケルンは敵地でシャルケと対戦し、敵地でなんとか引き分けに持ち込んだ。今節は3試合ぶりの白星を挙げて上位争いに踏みとどまりたい。一方、2位のライプツィヒは前節のボルシアMG戦で連敗を止め、首位のバイエルンを追走している。

 試合は開始早々の5分にミスから動く。ケルンはGKトーマス・ケスラーが自陣左サイド深い位置のロングボールにペナルティエリアを飛び出して対応。前線へクリアを試みたが、これがミスキックになってしまう。ティモ・ヴェルナーがセカンドボールを拾って頭でエミル・フォルスベリへパス。フォルスベリが冷静にゴール左へ流し込み、ライプツィヒが先制に成功した。ケルンは2試合連続で立ち上がりに失点してしまった。

 その後も試合のペースを握るのはライプツィヒ。34分、右サイドをナビ・ケイタが突破し、エリア右横から低いクロスを入れる。ニアにポジションを取っていたネヴェン・スボティッチがクリアしきれずにボールが通過すると、その後ろのドミニク・マローが反応できずにボールに当ってしまう。これがゴールネットを揺らし、ケルンはオウンゴールで追加点を献上してしまった。このまま2-0でライプツィヒがリードしてハーフタイムを迎える。

 ケルンは後半開始からマローを下げてシモン・ツォラーを投入。3バックから4バックに変更した。すると53分、右サイドでボールを受けたパヴェル・オルコウスキがグラウンダーのクロスを供給する。ニアに走り込んだ大迫がスライディングでニアに押し込み、“泥臭い”ゴールで1点を返した。大迫にとっては1月28日に行われたブンデスリーガ第18節のダルムシュタット戦に次ぐ今シーズンのリーグ戦5ゴール目。公式戦では通算6得点目となった。

 勢いに乗ったケルンがゴールに迫る展開となったが、一瞬の隙を突いてライプツィヒが追加点を奪う。65分、ケイタが右サイドにロングボールを蹴り込むと、オフサイドすれすれでこれを受けたヴェルナーがドリブルを開始。自らエリア内に切り込み、そのままGKケスラーの股を抜くシュートを決め、ライプツィヒが3点目を奪った。

 試合はこのまま3-1でタイムアップ。大迫に得点が生まれたものの、ケルンはリーグ戦3試合、公式戦4試合未勝利となってしまった。なお、大迫はフル出場している。

 次節、ライプツィヒは敵地でFW宇佐美貴史が所属するアウクスブルクと、ケルンはホームでバイエルンと対戦する。

【スコア】
ライプツィヒ 3-1 ケルン

【得点者】
1-0 5分 エミル・フォルスベリ(ライプツィヒ)
2-0 34分 オウンゴール(ドミニク・マロー)(ライプツィヒ)
2-1 53分 大迫勇也(ケルン)
3-1 65分 ティモ・ヴェルナー(ライプツィヒ)

https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20170226/556020.html?cx_cat=page1

◆大迫、4試合ぶりの今季5ゴール目! 2位ライプツィヒ相手に追撃弾(サッカーキング)


大迫勇也

 ケルンに所属する日本代表FW大迫勇也が、25日に行われたブンデスリーガ第22節の2位・ライプツィヒ戦で4試合ぶりに得点を決めた。

 0-2で迎えた53分、右サイドでボールを受けたパヴェル・オルコウスキがグラウンダーのクロスを供給する。ニアに走り込んだ大迫がスライディングでニアに押し込み、1点を返した。

 大迫にとってこの得点は1月28日に行われたブンデスリーガ第18節のダルムシュタット戦に次ぐ今シーズンのリーグ戦5ゴール目。公式戦では通算6得点目となった。

https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20170226/549311.html?cx_cat=page1

◆鹿島・石井監督「相手チームも、 もっと前からバチバチやってほしい」(Sportiva)


石井正忠監督(鹿島アントラーズ)インタビュー(後編)

前編を読む>>

――クラブW杯の決勝は、1-0になった後、レアル・マドリードが一瞬、緩みましたね。

「楽勝ムードになったと思います」

――そんな中、小笠原満男選手が惜しいミドルシュートを放った。そうしたら、スタンドも”おっ”という感じになり、それがピッチにも波及して、何となくムードが変わったような気がしました。

「遠藤康が打ったシュートで後半を終えたのですが、あれも自信をつけさせてくれたシーンでした。

 2戦目のマメロディ・サンダウンズ、3戦目のアトレティコ・ナシオナル戦も前半は滅茶苦茶、押されながら、そこから逆転してるじゃないですか。あの2試合に勝ったことも、チームにとって大きな自信に繋がっていました」



――セルヒオ・ラモスが退場になると思ったら、ならなかった判定の問題については、試合後の監督はことのほか冷静でした。

「あそこでいろいろ言っても仕方ないことで、冷静に対応できる方法はないかなと思って、ああいうコメントになりました。『レフェリーに勇気がなかった』という言い方をしたんですけど。こちらは勇気を持って戦ったのに。悔しかったですけれど、力の差は感じていました。

 その中で、曽ヶ端(準)と小笠原ですね。やはりベテランの存在が大きかったと思います。小笠原はゲームの流れが読めます。いま待つべきか、もっと攻撃的にいくべきかの駆け引きが巧い。その点に関しては、他のチームのベテラン選手と比べても上かなと思います。それは彼が年々積み重ねていったもので、若いときにジョルジーニョ等に教わったり、ゲームに出ながら、彼らの姿を見て学んだ経験がいま生きているのだと思います」

――得点のパターンの話なのですが、チャンピオンシップからクラブW杯にかけて、そのほとんどが外からの折り返しでした。

「サイドから崩す。これは徹底してやっています。そこからはいろんなコンビネーションを使って崩そうとしていますが、Jリーグでは分析されているので、十分に発揮できていません。クラブW杯では研究されてない分、出せたのかなと。今季は、新加入選手の特徴を活かしながら、研究されても、さらにその上をいくような得点パターンを作っていきたい」

――メンバー交代も見事でした。昨季終盤の1カ月、試合が立て込んでいた時にうまく使い回すことができました。

「疲労度、パフォーマンスを見ながら、ハッキリ決断することが僕の大きな仕事だと思っています。誰であろうが、戦術も含めてダメなときはスパッと」

――4-4-2は今シーズンも継続しますか。

「中盤の4枚がどういう形になるか、いろいろ試したいと思います。横並びの2トップも、相手ボールの時は変わります。そこは従来の形にこだわらずに。試合が始まると、相手に対応しなくてはいけませんので」

――永木亮太選手がサイドハーフに出たり、サイドバックの西大伍選手がボランチに入ったり、ユーティリティな選手が多いのも鹿島の特徴です。

「それは練習を見ながら探っています。ボランチの選手でも、瞬間、ポジションが変わったりするじゃないですか、流れの中で。その時にどのような対応をしているのか、この場所でも使えるかどうか観察しています。それが後々、生きてくる」

――土居聖真選手はどこでもできますよね。もともとの資質なのでしょうか。それとも監督が練習でユーティリティ性を意識させているのですか。

「うちのサイドハーフは守備の役割が多いので、そこをやらせて、そして本来の2トップに戻す。そこでまたフォワードとしての守備の意識が薄らいできたら、またサイドハーフをやらせてみる。そうした試みを繰り返しながら、2トップ、サイドハーフともにできるようにしていく。そうした練習はしてますね」

――ああいう選手が1人いると……。

「楽ですね。聖真もそうですし、鈴木優磨、永木亮太、柴崎岳にはチャンピオンシップからですけれど、左のサイドハーフをやってもらいました」

――同時に、選手の潜在的な能力も上がりますよね。

「上がります。僕は柴崎岳には、代表でもボランチで出てほしかった。だからずっとボランチで起用してきましたが、代表ではちょっと高い位置で使われることが多かった。トップ下とか。ならば、うちでもサイドハーフをやっておくと代表に呼ばれたときにいいかなと思って(笑)」

――優しいですね。

「選手に能力があるからです。鈴木優磨にも練習で右サイドバックをやらせました。それをやっておくと、自分がサイドハーフとして高い位置で出たときに、後ろのサイドバックとの連携、動きのタイミングが分かる。ゲームの中で、サイドハーフは相手のサイドバックにオーバーラップされると、一緒に戻らなきゃならないじゃないですか。そうした時の対応の仕方とか、サイドバックをやったことがあるかないかで全く違います。紅白戦で20分間はやらせるとか。今シーズンもいろいろ試していきたいです」

――畑を耕しながら、シーズンを乗り切る?

「バランスが難しいですけどね。最初にガーンと落ちてしまうと、上位に戻るのが難しい。自分へのプレッシャーも少なくしながら(笑)、チーム内でいろんな形を作っていきたいなと」

――もう一度クラブW杯に出場するためには、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)に勝たなくてはなりません。並大抵のことではありません。

「今回のクラブW杯のように、短い時間で相手の分析をして、対応しなければいけない。前半は相手の力を見ながら耐えて、後半どううまく戦い、勝ち切るか。むしろクラブW杯の経験が生きてくると思う。ACLに出ても同じような戦いができるのではないでしょうか。今までとは違ったACLの戦いができると思います。

 グループリーグはどうにか乗り切れるかなと考えています。その先、西アジアのチームと戦う時は、戦ったことのないタイプだと思うので、そういうときこそ、前半バタつかないで安定した戦いをして、相手の力量を見ながら、後半ゲームを変えていく。そうした戦いをしたいです」

――短期間の偵察は大変ですよね。

「今回、チャンピオンシップからクラブW杯にかけて、うちの分析の担当者が大活躍してくれました。僕とコーチ陣が映像を見ながら、その分析に合わせてミーティングをするのですが、チームはその分析の能力に支えられていました。彼のよさは、選手に与える情報量が適度だということです。与えすぎず少なすぎず。たくさん与えてもキャパをオーバーするので」

――監督としてもっと磨きたいことはありますか。

「一番はコミュニケーションの部分だと思います。選手とコーチングスタッフの間に入ったり、そういうことを意識してやっているつもりですが、もっとやらなければ、と。今年は有望な選手が多く加入したので、質の高い選手がサブに回るじゃないですか。ですから余計にコミュニケーションを取っていかないと。

 また、Jリーグの監督としては、Jリーグ自体のレベルを上げていきたいと思うし、だから、他のチームももっと前からプレッシャーにいって、バチバチやってもらいたいなと思うんです」

――そういう試合を期待しています。

「こちらもチャンピオンシップ(準決勝)で、フロンターレ相手に守る感じになっちゃったんで、そこをもっともっと前からいかせなきゃいけないなと。そうすれば相手も来るわけです。強くなる要素は、そうした戦いの先にあると思います。とにかく仕掛けていきたいです。行ったり来たりではなく、サイドバックをそこに絡めながら、相手の陣内でしっかりボールを保持する形を目指したい。守備の時間を少なくしたい。

 今季は左利きのサイドバック(三竿雄斗)が入りました。ペドロ・ジュニオール、レアンドロ、そして攻守にフルに活動できるレオ・シルバも入ってきたので、速い攻撃もできるし、相手陣内で保持する時間も増えるのではないかと。そういうサッカーにしていきたいです」

――バルセロナが目指すべき方向ですか。

「あれが理想だと考えます」

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2017/02/25/post_8/

◆村井チェアマン 鹿島&浦和共倒れでJ1“群雄割拠”を予想(スポニチ)


明治安田生命J1開幕戦  鹿島0―1FC東京(2017年2月25日  カシマ)

 鹿島―FC東京戦を観戦したJリーグの村井チェアマンは「浦和も負けて鹿島も負けて、戦国時代の様相」と今季を予想した。

 トイレの最中に決勝点が決まったため、ゴールシーンは試合中に早速DAZNの映像でチェック。「私の見る限りでは安定して見えた。情報収集して、改善の必要があれば対応していかないといけない」と話した。一方で、視聴するためのWi―Fi環境については「改善する必要はある」とした。

 ≪2年連続波乱の原因は過密日程?≫昨季の年間1位鹿島、同2位の浦和がともに開幕戦黒星。昨季の開幕戦でも前年1位の広島と同2位のG大阪が敗れている。この2年間4チームの共通点は、1週間前にゼロックス杯で直接対決し、週中のACLを挟んでの開幕戦。1週間で3試合目の過酷日程だった上位チームが足をすくわれる結果となった。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/02/26/kiji/20170225s00002000317000c.html

◆鹿島クォン・スンテ「判断ミス」不運OGで黒星発進(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島0-1東京>◇第1節◇25日◇カシマ

 昨季J1と天皇杯を制し、クラブW杯でも準優勝した鹿島アントラーズが、ホームでFC東京相手に0-1。不運のオウンゴールで黒星スタートをきった。

 相手に決定機を何度か許しても、DF昌子源(24)を中心に体を張った守備を継続した。だが、後半37分、相手のミドルシュートをGKクォン・スンテが防いだものの、途中出場DF三竿雄斗(25)がクリアミス。「(ゴールの)右側に蹴ってCKにしようと思ったけれど、ボールが滑ってしまった。1つの場面で勝ち点3を失ってしまったので悔しい」。昨季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制し、今季新加入のクォン・スンテも「シュートを打たれた時に、思ったよりもボールが速かった。最初はキャッチのつもりだったが、相手も見えていたので大きくはじこうと思った。それが判断ミスだった」と悔やんだ。

 攻撃陣もシュートを6本しか打てず、無得点に終わった。後半14分にはMF土居聖真(24)のパスを受けたFWペドロ・ジュニオール(30)がGKと1対1となったが、右足シュートは好セーブに阻まれた。石井正忠監督(50)は「開幕戦に多くの方が来てくれたのに、悔しい負けかたをしてしまった。後半は相手が引いた中で自分たちがボールを持てる時間が多かったが、決めきることができなかった。すぐにACLの試合があるので、そこに切り替えていきたい」。中2日で迎えるACLの敵地ムアントン(タイ)戦を見据えた。【鎌田直秀】

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1784110.html

◆王者・鹿島、攻めあぐね早くも土…ACLへ指揮官「すぐ切り替える」(サンスポ)


後半37分、痛恨のオウンゴールを献上した鹿島の三竿雄(右)

 明治安田J1第1節第1日(25日、鹿島0-1FC東京、カシマ)昨季王者に早くも土がついた。公式戦2連勝と勢いをつけて迎えたはずのリーグ開幕戦で放ったシュートは6本だけ。DF西は「やっていてわくわくする感じがなかった」。後半に入り、ボールを支配するところまではプラン通り。しかしゴール前を固める相手を攻めあぐねた。全タイトル奪取を目標に中2日でアジア・チャンピオンズリーグのムアントン(タイ)戦がある。石井監督は「すぐ切り替えていきたい」と悔しさをかみ殺した。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170226/jle17022605000013-n1.html

◆昨季王者が黒星発進…鹿島“一瞬の隙”OGで決勝点献上(スポニチ)


明治安田生命J1開幕戦  鹿島0―1FC東京(2017年2月25日  カシマ)


 その瞬間、鹿島のホームスタジアムは異様なほどに静まりかえった。0―0で迎えた後半37分、痛恨のオウンゴールで失点。昨季王者がまさかの黒星発進だ。MF永木は「向こうが狙っている形で入れられてしまった。最初だったので勝ちたかったけど、切り替えるしかない」と必死に前を向いた。

 勝負を分けたのは一瞬の隙だった。MF中島にミドルシュートを打たれた場面について、DF昌子は「2人で行けていたら」とシュート体勢に持ち込ませたカバーの薄さを指摘。さらに、GK権純泰(クォンスンテ)も「(中島の)シュートが思ったよりも速かったのと、グラウンドの状況でバウンドが良くなかった。パンチングのコントロールがうまくできなかった」と反省。クリアしようとしながらネットに押し込んでしまったDF三竿雄は「一つのシーンで全てが台無しになった」と肩を落とした。

 前半は相手の戦況を見極めながら静かに耐え、後半に正確無比な攻撃で仕留めるのがいつものスタイル。だが、後半に入っても攻撃の迫力は影を潜めた。シュート数は前半が2本、後半が4本。MF土居は「後半は引かれた状態が多くてスペースがなかった。FWというより2列目以降の選手がシュートを打つべきだった」と修正しきれなかったことを悔やんだ。

 開幕は白星で飾れなかったが、07年には黒星スタートからリーグを制している。28日には中2日でACL第2戦のアウェー・ムアントン(タイ)戦が待つ。全タイトル奪取へ、下を向いている暇はない。

 ≪鹿島 屈辱の零敗≫昨季年間王者・鹿島が0―1敗戦。開幕戦での完封負けは07年川崎F戦(●0―1)12年仙台戦(●0―1)に続き3度目。鹿島の完封負けは昨年11月29日・浦和とのCS第1戦(●0―1)以来11試合ぶり。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/02/26/kiji/20170225s00002000409000c.html

◆鹿島、終始支配も攻撃陣不発(茨城新聞)


鹿島-FC東京 後半38分、鹿島・鈴木(左)の突破がFC東京・高萩に阻まれる=カシマスタジアム、村田知宏撮影

王者・鹿島は試練のスタートとなった。攻撃陣が精彩を欠き、後半37分にオウンゴールを献上。6年ぶりに本拠地で迎えた開幕戦で不本意な敗戦に、石井監督は「悔しい負け方」と無念さをにじませた。

両チーム無得点のまま迎えた試合終盤。相手のミドルシュートをGK権純泰がパンチングで防ぐも、帰陣した三竿雄に当たり、自陣のゴールネットを揺らしてしまった。権純泰は「思ったよりボールが速かった。もっと強くはじいていれば」と残念がった。

得点さえ決まっていれば負ける試合ではなかった。試合を終始支配していたのは鹿島。センターバックの昌子は「前でボールを奪えていた」と組織的な守備が機能し、相手に好機らしい好機を与えていなかった。

ただ、効果的な攻撃が仕掛けられない。「相手が引き気味でスペースがなかった」と土居。人数をかけてゴール前を守るFC東京にシュートはわずか6本。後半31分、直近の公式戦で2戦2発と好調の鈴木を投入してゴールをこじ開けようとしたが、時間が短すぎた。

積極的な補強で攻撃力が増した鹿島に対し、守備を固める相手は増えるだろう。相手は王者相手に果敢に攻めてくることも予想され、この日のオウンゴールは相手が遠目から積極的に狙ったシュートからだった。鹿島は敵陣でボールを保持する時間が増えても、ゴールを決める意識をもっと高めなければ、リーグ戦で苦戦するのは必至だ。

「FW陣が点を取るまで僕らはゼロで抑えていく」と昌子。守備陣が示す覚悟に攻撃陣が応えた先に、連覇への道のりは見えてくる。  (藤崎徹)

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14880319031049

◆2017明治安田生命J1リーグ 第1節(オフィシャル)


明治安田J1 第1節

鹿島、J1開幕戦は完封負け。オウンゴールでFC東京に敗れる。

鹿島のリーグ開幕戦は、黒星スタートとなった。J1第1節、カシマスタジアムでFC東京と激突すると、スコアレスで迎えた81分にオウンゴールで均衡を破られ、最後まで1点を返せずに0-1で敗れた。

鹿島は4日前、ACL初戦で蔚山現代FCを2-0で破った。クォン スンテのビッグセーブでピンチをしのぐと、スコアレスで迎えた後半に金崎と鈴木がゴールネットを揺らす。完封勝利を収め、グループE首位発進に成功した。18日に行われたFUJI XEROX SUPER CUPの浦和戦から、公式戦2連勝。勢いに乗ってリーグ開幕へと突き進んでいった。

タイキャンプから数えて、1月下旬から8試合を戦った鹿島。週2ペースで試合に臨むスケジュールはすでに日常と化しつつあるが、リーグ開幕前の高揚感はやはり特別だ。3日間の準備期間、選手たちは高まる期待感と注目度を感じながら、トレーニングに打ち込んだ。23日に行われた紅白戦では、激しい雨風に見舞われる中、強度の高いマッチアップが繰り返されていった。

「Jリーグ王者として受けて立つのでなく、チャレンジャーとして戦う」と語った指揮官が指名した先発メンバー11人は、蔚山現代FC戦から5名が変更となった。右サイドバックに西、ボランチの一角に小笠原が復帰し、2列目には土居と遠藤が並ぶ。そして前線、金崎のパートナーはペドロ ジュニオールが務めることとなった。GKのクォン スンテ、最終ラインの植田と昌子、山本、ボランチのレオ シルバは蔚山現代FC戦に続いての先発メンバー入り。そしてベンチにはGKの曽ケ端、三竿雄斗、町田、永木、レアンドロ、中村、鈴木が並ぶ。



リーグ開幕の日を迎えた喜びに満ち溢れた聖地・カシマスタジアム。スタンドの入れ替えを実施してから初めて迎える週末、アントラーズレッドの背番号12が南側スタンドを埋め尽くしていく。青空の下、ピッチに現れた選手たちに、大きなチームコールが降り注がれた。



14時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。大型補強を敢行したFC東京とのオープニングマッチは、立ち上がりから激しいボディコンタクトの応酬となる。鹿島は7分、ペナルティーエリア左側にパスを通されて大久保嘉にシュートを打たれたものの、J1デビュー戦となったスンテが的確な反応で弾き出し、失点を許さない。試合は拮抗した展開で、スコアレスのまま推移していく。鹿島はFC東京にボールをキープされる時間が長くなったものの、しっかりとブロックを組んで対応。レオや小笠原が厳しくプレスをかけ、相手の攻撃を寸断した。

25分以降、少しずつボールポゼッション率を高めていった鹿島は、セットプレーのチャンスを数多く獲得してゴールを目指す。しかし、なかなか決定機を作るには至らない。前半終了間際にはカウンターからペドロがペナルティーエリア内へドリブルで仕掛ける場面もあったが、ゴールを脅かすことはできなかった。0-0。前半45分は互いに堅い内容で、スコアレスで終了した。

















後半に入っても、両チームの選手たちが激しいボディコンタクトを繰り返す展開は変わらない。中盤でボールが収まらず、こぼれ球の奪い合いが続いた。鹿島は52分、金崎がペナルティーエリア左手前から強引に突破。相手との競り合いで最後はボールを失ったものの、貪欲にゴールを目指す姿勢を見せた。そして2分後、ショートカウンターから決定機。レオが自陣からドリブルで持ち上がり、土居へ縦パスを通すと、左サイドのスペースで待っていた金崎へ預ける。ゴールを見据えた背番号33は右足を一閃。強烈なシュートが枠を捉えたが、惜しくもクロスバーに阻まれた。結果的には金崎がボールを受けた時点でオフサイドとなったものの、FC東京ゴールに迫る場面を作ってみせた。






金崎のシュートから5分後、今度はペドロに決定機が訪れる。59分、ペナルティーエリア手前から土居が正確なスルーパスを通すと、背番号7がペナルティーエリア内でフリーとなる。右足から放たれたシュートはゴールマウスへ飛んだが、相手GKの好守に阻まれてしまった。







鹿島は56分からピッチに立った雄斗が左サイドをオーバーラップし、クロスを上げてチャンスを窺う。さらに68分には小笠原に代えて永木を投入し、石井監督はミドルゾーンのテコ入れを図った。70分以降は互いに中盤のスペースが空き始め、ゴール前での場面が増える、オープンな展開へと傾斜していった。73分には雄斗が左サイド深くまでオーバーラップし、レオ、土居とつないでペドロがシュートチャンスを迎えたものの、うまく当てることができず、こぼれ球をつないでから放たれた金崎のシュートも阻まれてしまった。







拮抗した展開のまま、スコアレスで残り10分を切った。そして82分、この日唯一のゴールは、FC東京のものだった。中島がペナルティーエリア手前から放ったミドルシュートをスンテが弾くと、カバーに戻っていた雄斗に当たり、ゴールへ。鹿島は痛恨のオウンゴールで、FC東京に先制を許してしまった。

ホームでビハインドを負った鹿島は、サポーターの待つゴールへ必死の攻勢をかける。84分にはセットプレーの混戦から植田がジャンピングボレーを放つ場面もあったが、枠を捉えきれず。76分からピッチに立った鈴木も力強いドリブルで突破口を見出そうと腐心したが、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。







0-1。鹿島のJ1開幕戦は、完封負けという結果に終わった。次戦は28日、ACL第2戦だ。下を向く時間はない。中2日で迎える、タイでのアウェイゲーム。ムアントン・ユナイテッドとの対戦で、グループステージ突破へ前進するための勝ち点3を掴みに行く。アントラーズレッドのスタンドから鳴り響いた大きなチームコールを背に受け、ピッチを後にした選手たち。その思いとともに、チームは明日、タイへと向かう。



【この試合のトピックス】
・J1開幕戦がカシマで行われたのは6年ぶり。
・J1でのFC東京とのホームゲームで敗れたのは、2007年以来10年ぶり。
・スンテがJ1初出場を果たした。
・レオとペドロが鹿島の一員としてJ1初出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・相手のサイドバックからくさびが入ったとき、中をしっかり締めてボールを奪いに行こう。
・相手陣内でもう少し早いテンポのサイドチェンジを意識しよう。
・できるだけシンプルに速いボールを前線にあてて攻めていこう。

FC東京:篠田 善之
・集中を切らさずしっかり戦うこと。
・セカンドボールをひろえているので、攻撃はシュートで終わること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
開幕戦、多くの方がスタジアムに来て選手を応援してくれたが、悔しい負け方をしてしまった。前半は、なかなか相手の深いところにボールを運ぶことができず、少し耐える形になった。後半は相手のペースも少し落ちるという予想のなか、自分たちがボールを持てる時間が多くなった。そこで多くのチャンスを作ったが、決めきることができず、負けてしまい残念だ。中2日でACLの試合があるので、切り替えていきたい。

Q. 西選手と三竿選手を交代して、さらに山本選手とサイドを入れ替えたが、その意図は?

A. 大伍の足の状態で問題があったので、そこは前半から気にしていた。その影響で交代することになった。サブに同じようなメンバーが入っている場合、同じ交代をすることは今後も考えられる。


FC東京:篠田 善之
勝点3を取れたことが非常によかった。開幕戦で硬い部分も見られたが、チャレンジャーの気持ちで戦うことができた。セカンドボールを拾って、いかに自分たちのボールにしていくか。サポーターの皆さんもたくさん来て、選手の後押しをしてくれた。我々にとってこの勝点3は新たな一歩となる。ここからまた、次に向けて全員で準備していきたい。


選手コメント

[試合後]

【クォン スンテ】
勝ちたかったが、残念な結果で悔しい。(失点の場面は)シュートを打たれたとき、思ったよりもボールスピードが速かった。キャッチでミスをするよりはパンチングで強くはじこうとした。判断ミスだった。しっかりキャッチできていれば問題なかった。これをきっかけにより良い判断ができるようにしていきたい。

【昌子 源】
楽な時間帯で、もう少し押し込めた印象。シュートを打たないことには入らない。そこは伝えたい。僕たちDF陣は、前線の選手を信じて、常に0失点を意識したい。全勝を掲げてきて、いきなり負けてしまったが、これで優勝できなくなったわけではない。最低限、戦う姿勢を見せないといけない。すぐACLになるので、切り替えたい。

【三竿 雄斗】
悔しいです。(失点の場面は)コーナーキックにできればと思ったが、ボールがすべって勢いがあった。こぼれ球がくるとは何となく分かって詰めていた。もったいなかった。精神的にきついけど、切り替えて準備をしてチームに貢献したい。

【土居 聖真】
1点を取れれば楽になった試合だった。チームとして、早めに点を取れるようにすることが大事。後半は引かれてスペースがなかった。FWよりも2列目より後ろの選手たちがシュートをもっと打つべきだと思った。試合後にそのへんは話し合いが必要だと思う。すぐに次の試合が来るので、そこに向けてやっていきたい。

【西 大伍】
あまりプレーしていてワクワクする感じではなかった。相手がうまくそう持っていっていたのかもしれない。後半は相手が落ちたので、チャンスが来ると思っていたが。簡単につないで、サイドを崩したりできればよかった。

http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51952

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