東京ヴェルディのFW染野唯月が、12日にNACK5スタジアム大宮で開催される明治安田生命J2リーグ第42節の大宮アルディージャ戦へ意気込みを語った。
前節、栃木SCを相手に数的不利を撥ね返す会心の1-0の勝利を収め、ホーム最終戦を白星で飾るとともに自動昇格に望みをつないだ4位の東京V(勝ち点72、得失点差24)。
運命の最終節ではJ3自動降格圏内が確定した21位の大宮(勝ち点39)相手の勝利に加え、自動昇格圏に位置する2位の清水エスパルス(勝ち点73、得失点差44)、3位のジュビロ磐田(勝ち点72、得失点差29)が引き分け以下に終わることが16年ぶりのJ1昇格への条件となっている。
今年7月に鹿島アントラーズから2シーズン連続の期限付き移籍での加入となった染野は、加入以降の全17試合に出場しチームトップの6ゴールを記録。主力ストライカーとして後半戦の東京Vの攻撃を牽引している。
東京Vを昇格に導くという強い覚悟を持って再加入となった22歳FWは、運命の最終節に向け、改めて強い決意を語った。
「絶対に勝たなければいけない試合ですし、個人的にもここに来た意味を証明できる試合になると思います。結果(最終的な順位)がどうであれ、自分たちは勝つしかない状況なので、本当にそういった雰囲気で今週もやれていますし、自分たちは全員がJ1に上がるんだというモチベーションで練習できているので、良い試合ができると考えています」
また、すでにJ3自動降格圏内が確定したなか、ホーム最終戦で勝ちにこだわった姿勢で臨むことが予想される大宮に対しては、ここ数試合同様に難しい展開を予想。そのなかで普段通りの戦いで勝機を窺う。
「どの試合も難しいですし、自分たちの状況的にも難しい堅い試合になると思いますが、自分たちは守備を強化してきたなかでしっかりとゼロで抑える。そのなかで自分たち攻撃陣は攻撃のクオリティが試合を重ねるごとに良くなってきているので、そこを発揮することができれば良いものを出せると思いますし、良い試合ができると思います」
「(大宮の印象は?)攻撃もそうですが、守備も堅いチームだと思います。やっぱりやりたいサッカーというところが下からつないでいくところだと思うので、自分たちが守備をする側と考えたときは嫌な相手かなと思います。そこは焦れずに自分たちがしっかりと守備から入って、相手につながせているという状況に持っていくことが大事です」
最後に、加入時からチームの勝利につながるゴールへの強いこだわりを示してきた万能型FWは、ゴール以外での貢献も意識しながらも、やはり自身に最も求められる仕事を果たしたいと考えている。
「大事な試合で点を決めたいですし、やっぱり点が入らない状況で結果を出すというのが大事。まさにこういった大事な試合では点を決めることも大事ですが、チームのために貢献できることは他にもあると思うので、そういったところを意識していきたいです」
◆「ここに来た意味を証明できる試合に」、東京VのFW染野唯月が逆転昇格懸かる大宮戦へ決意(超WORLDサッカー!)