日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年6月30日土曜日

◆日本の采配を韓国の国民的スターが酷評 「韓国は美しく脱落、日本は醜く進んだ」(THE ANSWER)


サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は28日、1次リーグH組で日本はポーランドに0-1で敗戦。同組で勝ち点で並んでいたセネガルも敗れたため、勝ち点、得失点差、総得点で並び、フェアプレーポイント(警告数)の差で2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。韓国紙「中央日報」によると、同国内での中継で解説を務めた元韓国代表FWアン・ジョンファン氏が日本の終盤のボール回しについて、辛辣なコメントをしていたという。





日韓大会のスター、アン・ジョンファン氏が日本の戦い方を酷評

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は28日、1次リーグH組で日本はポーランドに0-1で敗戦。同組で勝ち点で並んでいたセネガルも敗れたため、勝ち点、得失点差、総得点で並び、フェアプレーポイント(警告数)の差で2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。韓国紙「中央日報」によると、同国内での中継で解説を務めた元韓国代表FWアン・ジョンファン氏が日本の終盤のボール回しについて、辛辣なコメントをしていたという。

 日本は後半14分にポーランドに先制を許す展開。同時刻のH組のもう1試合。セネガル-コロンビア戦も後半の29分に、コロンビアがセットプレーから均衡を破った。

 このまま終わればコロンビアが首位通過。日本とセネガルは勝ち点4で並ぶだけでなく、得失点差、総得点でも並び、フェアプレーポイント(日本=警告4、セネガル=警告6)の差で日本が2位。この情報が伝わるや、ビハインドにも関わらず、積極的に攻めるのをやめ、ボール回しに終始。このままのスコアで終わらせることを選択した。

 同紙によると、韓国の放送局MBCで解説を担当したアン・ジョンファン氏は「1分間、攻撃をしなければファウルを宣言するためのルールを作成するべき。全世界で数多くのファンが見ているのに、このような姿はサッカーファンへの礼儀ではない」と厳しく指摘した。

 また「私たちは、美しく脱落したが、日本は醜く(16強)に進んだ」と自国の韓国と比較し、日本に厳しい視線を送っていたという。

 アン・ジョンファン氏は2002年の日韓W杯で活躍し、国民的スターに。日本の横浜F・マリノスでもプレーした。

(THE ANSWER編集部)




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日本の采配を韓国の国民的スターが酷評 「韓国は美しく脱落、日本は醜く進んだ」




◆堀琴音、370万円の浴室設備に感動「優勝したあかつきには…(笑)」(ALBA)



堀琴音 LIXIL 滝川二


6月29日(金)、都内にてLIXIL(以下リクシル)とスポンサー契約を結ぶ堀琴音のイベント「LIXIL×SPORTS 堀琴音 ファンミーティング ほりDay!」が開催され、堀は約100名のファンと交流を図った。

ゲストとして登場したモデルの三枝こころとともに、トークショーやゲーム対決を楽しんだ堀。ファンからのゴルフ面での質問に対しては、真剣なアドバイスをおくって盛り上げた。

イベント後は「大々的なファンイベントは初めてですごく楽しかった。最初は緊張していましたが、みなさんが笑ってくれたり、話を真剣に聞いてくれて嬉しかったです。最後に“頑張ってね!”と言って頂いたので元気をもらえました」と笑顔。

6月最終週は、国内女子ツアー唯一のオープンウィークだが、イベントをこなしながらも後半戦に向けての練習時間をしっかりと確保。今季前半戦は15試合出場で予選通過1度と、2014年のツアーデビュー以来、最も苦しいシーズンになっているが…

「(前半戦は)ショットが悪かった部分がありました。この期間はショットに時間を費やしつつ、パッティングも重点的に。少しづつ良くなってきているので、優勝という目標に向かって、早くたどり着きたいという思いでいます。ショットはいままでゴルフをしてきたなかで一番悪い時期ですが、(オープンウィークは)自分のなかでいい1週間になりました。すぐに結果がでなくても、“結果につながる”と思える1週間でしたね」。

と、復調に向かって、調整を重ねているところだ。

現在、『FIFAワールドカップ』期間中だけに、巷はサッカー日本代表の話題でもちきりだが、堀も楽しみにしているといい…

「私の出身校は滝川第二高校で、サッカーを含めていろいろなスポーツが強い。昔からサッカーも好きです。(卒業生のなかでも)岡崎慎司さんと(鹿島アントラーズ)の金崎夢生さんは“英雄”ですね(笑)金崎さんはリクシル契約としても近い関係(※リクシルは鹿島アントラーズをスポンサード)。岡崎さんはワールドカップで頑張って欲しいと思っています。日本に勝ち上がって欲しい」

と活躍する先輩スポーツ選手から刺激を受けているとか。

ちなみにリクシルのショールームに訪れたのは初だが、トークショー中には「リクシルさんの設備を見学させて頂いて、“こんなお風呂があったらずっと入っていられる”と。値段を見たら370万円だったんだけど、正直本当に欲しいです。みなさんも見たら欲しいと思いますよ!」とアピール。イベント後も「感動しました。コマーシャルで見ていましたが、キッチンも浴室設備も“欲しいな~”と思いました。優勝のあかつきにはぜひ(笑)」と、無邪気な笑顔を見せた。




堀琴音、370万円の浴室設備に感動「優勝したあかつきには…(笑)」




◆[プレミアリーグEAST]2年生FW杉山がV弾!鹿島ユースが市船下して開幕6連勝:第6節2日目(ゲキサカ)






鹿島ユース


 高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2018EASTは24日、第6節2日目を行った。

 開幕5連勝で首位の鹿島アントラーズユース(茨城)は、市立船橋高(千葉)と対戦。前半はスコアレスに終わったが、後半14分にFW杉山眞仁(2年)が決めたゴールが決勝点となり、1-0で完封勝ち。首位をキープした。今夏のインターハイ出場権を逃した流通経済大柏高(千葉)は浦和レッズユース(埼玉)を1-0で下し、新たなスタートを切った。

 ジュビロ磐田U-18(静岡)と対戦した青森山田高(青森)は、FW佐々木銀士(3年)の先制点を皮切りに大量6ゴールを奪って6-1で快勝。ここまで未勝利(1分4敗)の富山一高(富山)は先制されながらも同点に追いつき、柏レイソルU-18(千葉)と勝ち点1を分け合った。

【第6節】
(6月23日)
[三保グラウンド]
清水ユース 2-1 FC東京U-18
[清]青島太一(4分)、佐野陸人(63分)
[F]久保征一郎(26分)

(6月24日)
[船橋市法典公園(グラスポ)球技場]
市立船橋 0-1 鹿島ユース
[鹿]杉山眞仁(59分)

[青森山田高グラウンド]
青森山田 6-1 磐田U-18
[青]佐々木銀士(18分)、武眞大(36分)、留盛聖大(38分)、バスケス・バイロン(47分)、檀崎竜孔(53分)、三國ケネディエブス(90分+2)
[磐]原口晏侍(86分)

[日立柏総合グラウンド(人工芝)]
柏U-18 1-1 富山一
[柏]正田徳大(27分)
[富]高木俊希(70分)

[浦和駒場スタジアム]
浦和ユース 0-1 流経大柏
[流]岡本竜(6分)
【第7節】
(6月30日)
[三保グラウンド]
清水ユース 15:00 市立船橋

(7月1日)
[流通経済大柏高グラウンド]
流経大柏 11:00 柏U-18

[磐田スポーツ交流の里ゆめりあ]
磐田U-18 11:00 富山一

[東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝)]
FC東京U-18 15:00 浦和ユース

[県立カシマサッカースタジアム]
鹿島ユース 11:00 青森山田

※日程は3月発表、変更の可能性あり





[プレミアリーグEAST]2年生FW杉山がV弾!鹿島ユースが市船下して開幕6連勝:第6節2日目




◆鹿島MFレアンドロ、再来日の日程決定…ブラジルで両ひざ手術を実施(サッカーキング)






 鹿島アントラーズは29日、ブラジル人MFレアンドロが来月10日に再来日し、11日からチームに合流すると発表した。

 レアンドロは2月7日に行われたグルージャ盛岡との練習試合で負傷し、後日左膝蓋靱帯損傷と診断された。一度は復帰を果たしたが、検査のためブラジルに一時帰国。今月11日の発表では、膝蓋靱帯修復術という術式で左ひざ手術を5月3日、右ひざ手術を6月7日に受け、全治約3~4カ月と診断されたという。

 鹿島は今季、明治安田生命J1リーグ第15節終了時点で5勝3分け6敗の勝ち点「18」。1試合未消化で暫定11位となっている。次戦は7月11日、天皇杯3回戦でFC町田ゼルビアと対戦する。




鹿島MFレアンドロ、再来日の日程決定…ブラジルで両ひざ手術を実施




◇パス回しはルール上問題なし それよりもファウルの多いチームを責めるべき(サンスポ)



柴崎岳 ロシアW杯


 W杯ロシア大会で日本代表が3度目の16強入りを果たした。ポーランド戦の終盤にみせた日本のパス回しが、賛否両論を呼んでいる。

 個人的にはあまり好きなやり方ではない。もちろん、選手たちが最も本意ではなかっただろう。ただ、日本はわざと倒れたりして時間を稼ぐわけでもなく、パスを回して時間を使った。ルール上の問題はなかった。

 国内外で西野ジャパンへの厳しい意見もあるが、それよりもファウルの多いチームを責めるべきだ。悪質で危険なプレーや審判を欺くものは、試合をつまらなくする。日本の試合も不満の残るものだったが、ルールにのっとったもの。異論があるならルール改正を呼びかければいい。(サッカー担当・一色伸裕)




パス回しはルール上問題なし それよりもファウルの多いチームを責めるべき




◆緊急投入も不完全燃焼…大迫「この悔しさを次にぶつけられる」(ゲキサカ)






[6.28 W杯グループリーグ第3節 日本0-1ポーランド ボルゴグラード]

 出番は突然巡ってきた。後半開始早々にFW岡崎慎司が負傷すると、同2分にピッチへと送り込まれたのが日本代表FW大迫勇也だった。

「もうちょっとアップしてからかなというイメージがあったけど。アクシデントがあったので、急でした」。最前線に入ると、FW武藤嘉紀と2トップを形成。しかし、後半14分にポーランドに先制を許すと、その後も相手に押し込まれる時間帯が長くなり、攻撃面で見せ場をなかなか作れず。さらに同時刻キックオフの試合でコロンビアがセネガルから先制点を奪ったこともあり、日本はこの状況で試合を終わらせるために試合終盤には後方でのパス回しに終始。0-1で敗れはしたものの、グループ2位で決勝トーナメントに駒を進めことになった。

 パス回しで試合を終わらせようとした日本は、スタンドから大ブーイングを浴びせられたものの、大迫は「まずはグループリーグを突破するために試合をしているわけなので、そこは全然普通のこと」と答えた。

 結果的に決勝トーナメント進出を決めるだけでなく、第1戦、第2戦で先発出場を続けていた選手を休ませることができた。「前線の選手は4、5人ベンチにいたので、次はすごくアグレッシブに戦える」と話すと、「個人的にはちょっとしか試合に出られなかったので悔しさはある。この悔しさを次にぶつけられるので、次頑張ります」と次戦での爆発を誓う。

(取材・文 折戸岳彦)




緊急投入も不完全燃焼…大迫「この悔しさを次にぶつけられる」







◆第2戦に比べ柴崎のバックパス3倍以上増加(サンスポ)



柴崎岳 オープンスタジアム2016 でし


 ロシアワールドカップ1次リーグH組(28日、日本0-1ポーランド、ボルゴグラード)日本は、大量失点のリスクを避けた。特に0-1ながら1次リーグ突破が見えてきた終盤は、パスを回して時間を稼いだ。2-2と派手な打ち合いを演じた第2戦のセネガル戦とのデータ比較がその戦いぶりを浮き彫りにした。

 ポーランド戦の日本の総走行距離は約102キロで、セネガル戦は約105キロ。相手ボールの局面でもともに約40キロと差はない。ただボール保持時を比べるとポーランド戦はセネガル戦より約7キロ少なく、攻撃に力を注がなかった事実が浮かぶ。

 DFと守備的MFがポーランド戦で出したパス数は409、受けた数は341で、それぞれ総数の73%、71%。セネガル戦より比率が高く、守備陣同士で頻繁にパス交換したことが分かる。

 守備的MF柴崎のパスデータも興味深い。セネガル戦では前方に17本のパスを出す一方、後方へは6本と攻撃を意識して配球していた。ところがポーランド戦では前へ18本、後ろに21本と逆転。センターバックの吉田、槙野にそれぞれ最多のパス14本を出した。攻撃のスイッチを入れる司令塔も、ボールを失わないことを重視してプレーした証左と言える。




第2戦に比べ柴崎のバックパス3倍以上増加







◆柴崎は静かに闘志「ここからが本当の戦い」(ニッカン)



柴崎岳 ロシアW杯


<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:日本0-1ポーランド>◇1次リーグH組◇28日◇ボルゴグラード

 柴崎岳(26)が1次リーグ全3試合にフル出場した。

 「どういう状況であれ、最初の目標の1次リーグ通過を達成できた」と納得。長短のパス供給とセカンドボール回収役で欠かせない中盤の軸に成長したが「もう少し達成感があるのかと思ったけど、意外となく」と率直な心境を明かした。中3日で迎えるベルギー戦へ「ここからが本当の戦い。日本が過去に成し遂げられなかったベスト8の壁に挑戦していかないといけない」と静かに闘志を燃やした。




柴崎は静かに闘志「ここからが本当の戦い」



◆【岩政大樹の視線】日本の攻撃性能を支えるセンターバック・昌子源(GOAL)


昌子源 ロシアW杯

ロシア・ワールドカップで2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を決めた日本代表。西野ジャパン発足からここまで、試合の中で重要な役割を果たしている選手について岩政大樹氏にフォーカスしてもらった。

日本代表は、28日のロシア・ワールドカップグループリーグ第3戦・ポーランド戦を落としたものの、フェアプレーポイントの差で16強に進んだ。西野朗監督就任から3つのテストマッチ、そしてグループリーグ3試合を戦ってきたチームは、試合を重ねるごとに結束力を固め、世界レベルの対応力を身につけてきている。

ではなぜそのような試合運びができるのか?選手たちは、試合の中でどう機能しているのか?その役割について、元日本代表で現在は東京ユナイテッドFCの選手兼コーチを務める岩政大樹氏が分析する。

■セネガル戦はまさに「真骨頂」だった

ワールドカップ直前のパラグアイ戦で日本代表が結果を残したことで、当初の構想メンバーから何人かの選手変更が行われました。

香川真司選手、乾貴士選手、柴崎岳選手、そして昌子源選手です。他の3人に比べると、地味に映るかもしれませんが、このなかで昌子選手の抜擢も、西野朗監督の重要な決断になったと思います。

W杯本戦では第3戦・ポーランド戦こそ出場しませんでしたが、先の2戦で見せた堂々たるプレーぶりがチームに与えた影響は少なくなかったでしょう。

昌子選手の良さは、類稀なる身体能力。そして、負けん気の強さです。これまでも決して順風満帆なサッカー人生を歩んできたわけではありません。いつも何かしらの壁にぶち当たり、それに「なにくそ」と立ち上がってきました。そして、そこを越えると一気に前に進んでいく。このロシア大会は、そんな彼のキャリアを象徴するような大会となっています。

初戦・コロンビア戦のスタメンに並んだメンバーのうち、Jリーグでプレーする選手は昌子選手ただ一人でした。能力の不安よりも慣れの不安のほうが大きかったと思います。初戦の場合は、コロンビアが退場ですぐに10人になったことで、(ラダメル)ファルカオ選手(モナコ)に対しても昌子選手の得意な中盤エリアでの1対1が増え、やりやすかったと思いますが、より彼の真骨頂を見せたのはセネガルとの2戦目でした。

セネガルはキックオフの笛がなると、攻める時はワントップの(エムバイェ)二アン選手(トリノ)が昌子選手と競る形をとり、守る時も昌子選手にボールを持たせてからプレスの的にしようとしているようでした。それに対し、立ち上がりは二アン選手にヘディングで競り負けたり、体を入れ替えられたりして、後手に回る場面が多く見られました。




しかし、前半の半ばごろには相手との間合いを測ることができた昌子選手は、徐々に強気な対応を見せ始め、ボールを持っても次々に攻撃の起点になっていきました。

前半の終了間際だったと思います。昌子選手が二アン選手と競り合ったあと、言い合うような場面がありました。このような時、センターバックは相手がムキになって仕掛けてきても抑えられる自信がなければ言い合いに応じません。昌子選手が二アン選手に対し、凌駕し始めていると感じました。

後半には、攻勢に出る日本代表を後ろから支え、本田選手の同点ゴールの場面では鋭い縦パスで起点になりました。この試合で日本が攻撃性能を失わずに最後まで戦えた背後には、昌子選手の存在が大きかったと思います。

■決勝トーナメント、ルカクを止められるか?

決勝トーナメントでは、再びスタメンとしてプレーすることが予想されます。1回戦で当たるのはベルギー。エースは世界有数のストライカー、(ロメル)ルカク選手(マンチェスター・ユナイテッド)です。それも体に幅があり、懐の深い、昌子選手の苦手とするタイプだと思います。さらに、能力もさることながら、タイプ的にもJリーグでなかなかお目にかかることのない選手です。

試合開始当初は、セネガル戦同様に難しい対応を迫られるでしょう。その時間を無失点で切り抜けながら、早めに適応し、試合を通して決定的な仕事をさせない。昌子選手にかかる期待は大きくなります。ベルギーは中盤にも豊富なタレントを揃えているので、対応が難しいタイミングでのパスも送り込まれるでしょう。昌子選手にとっては計り知れない経験となることは間違いありません。

昌子源、25歳。センターバックとして、これから脂が乗ってくる年齢です。スタメンで迎えるかも分からなかったこのワールドカップが、サッカー人生の一つのターニングポイントになるでしょう。世代別の日本代表にもそれほど縁のなかった昌子選手にとって、世界が一堂に会するこの大会は新しい世界への入り口になったと思います。

Jリーグでプレーを続けるにせよ、海外に挑戦の場を移すにせよ、これからの昌子選手は、確実に視座が一段上がったはずです。決勝トーナメントでの活躍とともに、この先ロシアの経験を生かしてさらに成長していく姿を期待して見ていきたいと思います。

岩政大樹(いわまさ・だいき)

1982年1月30日生まれ。山口県出身。東京学芸大を経て2004年鹿島アントラーズに加入。不動のセンターバックとして鹿島ではJ1リーグ戦3連覇を達成。10年南アフリカW杯に選出。テロ・サーサナ(タイ)、ファジアーノ岡山、17年より東京ユナイテッドFCで選手兼コーチを務める。


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日本の攻撃性能支えるセンターバック・昌子源/W杯

◆W杯残り10分の消極戦術 J1鹿島3選手 「責任感、覚悟感じた」(茨城新聞)



内田篤人


サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグ最終戦で、日本代表がポーランド戦の終盤に取った戦術について、チームに選手を輩出している鹿島アントラーズの内田篤人(30)、土居聖真(26)、三竿健斗(22)の3選手は同じプロ選手として理解を示し、決勝トーナメントに向けてエールを送った。

2010年南アフリカ大会、14年ブラジル大会を経験した内田選手は「次に進めたのだから文句を言われる必要はない」ときっぱり。「見ている人が言う分にはいろいろあるが、選手たちはあれで1点取られれば『パスを回しておけばよかった』となってしまう。それだけ覚悟があるんだから(批判は)別に関係ない」と支持した。

昌子源(25)、柴崎岳(26)の2選手と同期入団の土居選手は賛否があることに「一人一人が何を求めているか(の違い)」と指摘。「勝つところが見たいのか、少しでも上に進むところを見たいのか。またもう1試合できるのは、日本国民が望んでいたこと」と説いた。「見ている側が思うことはあるかもしれないが、選手たちはいろんなものを背負って責任感を持ってやった。決勝トーナメントに行くための一つの手段だった」と好意的に受け止め、「この勢いのまま決勝トーナメントも一つずつ勝ち進んでほしい」とエールを送った。

日本代表候補から最終選考で落選した三竿選手は「戦い方に関して言うことはない」とし、「試合は負けたが、突破できたことはすごい」と健闘をたたえた。(岡田恭平)




W杯残り10分の消極戦術 J1鹿島3選手 「責任感、覚悟感じた」




◆W杯初出場目指す植田直通選手 「何でもいいから1番になれ」父の熱血教育(西日本新聞)



植田直通 講演会


 ワールドカップ(W杯)ロシア大会で1次リーグ突破へ快進撃を続ける日本代表。植田直通選手(23)=熊本県宇土市出身=はまだ出場機会がないものの、元気な姿でチームを支えている。地元では後援会を中心に、初めてW杯を経験する郷土の星の活躍を願う。

 W杯日本代表メンバーが発表された5月末。父の太実男さん(55)はJ1鹿島のクラブハウスを訪れ、息子を「一つでいい、日本のために何かを残せ」と激励した。息子も「W杯という舞台でしっかりと自分のプレーを皆さんに見せたい」と誓いを新たにした。

 父の教育方針が「何でもいいから1番になれ」という熱血一家。その分、応援も熱心だった。「いつも息子と一心同体のつもりで応援しました」。息子が試合でヘディングをすると、父も思わずスタンドで一緒に頭を振っていたという。

 そんな父は「サッカーは地域の皆さんが教えてくれた」と感謝する。1993年に「キッズサッカー協議会」が発足した熊本県では、地元住民が子どもたちにサッカーを教える取り組みが浸透。植田選手が通った住吉中も教員2人と外部コーチの計3人で教えるなど、指導体制が整っていた。

 小学校でサッカーと同時に取り組んだテコンドーでも全国大会に出場した植田選手のプレーを見て、住吉中の指導者は「キック力とボールをはね返せる力強さがある。センターバックに向いている」と見抜いた。その上でいろんなポジションでも経験を積ませた。

 日本代表でもポジションはセンターバック。当時住吉中の監督で、後援会のメンバーでもある田中良典さん(48)は「宇土のみんなで育てた選手。地方の子どもに希望を与えてくれた」と話す。火の国の恩師たちの思いも胸に、28日のポーランド戦でW杯初出場のチャンスを待つ。 (ボルゴグラード末継智章)

=2018/06/28付 西日本新聞朝刊=




W杯初出場目指す植田直通選手 「何でもいいから1番になれ」父の熱血教育




2018年6月29日金曜日

◆日本、アジア勢最多の3度目決勝トーナメント…AFC勢は1次リーグ史上最高勝ち点数(報知)






 ◆W杯ロシア大会▽1次リーグH組 日本―ポーランド(28日・ボルゴグラード)

 日本がポーランドに敗れたため、勝ち点4のままだった。

 アジア連盟(AFC)から出場した5か国では、

 日本 1勝1分け1敗=勝ち点4

 イラン 1勝1分け1敗=勝ち点4

 韓国 1勝2敗=勝ち点3

 サウジアラビア 1勝2敗=勝ち点3

 オーストラリア 1分け2敗=勝ち点1

 となり、5か国合計で4勝、勝ち点15となった。

 アジアから4か国以上するようになった1998年フランス大会以降で、AFC勢として獲得した最高勝利数タイ(02年、10年)、最高勝ち点数となった。さらに同一大会で4か国が勝利したのも初めて。

 またAFC勢として決勝トーナメントに進出するのは、南アフリカ大会の日本、韓国以来。日本の3度目となる決勝トーナメント進出は、アジア勢として単独最多となった。



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日本、アジア勢最多の3度目決勝トーナメント…AFC勢は1次リーグ史上最高勝ち点数




◆ロナウドとネイマール、柴崎岳を超成長させた「世界の差」(iRONNA)



柴崎岳


藤江直人(ノンフィクションライター)

 瞬く間に西野ジャパンの中に確固たる居場所を築き上げた。もはやこの男を抜きにして、日本代表は機能しないと言っていい。攻守両面でうまさ、強さ、激しさを状況に応じて奏でられるボランチ。柴崎岳(スペイン、ヘタフェ)が「日本の司令塔」として輝きを増している。

 世界中をうならせたのが、セネガル代表とのグループリーグ第2戦の前半34分に見せたプレーとなるだろう。ハーフウエーラインの手前でボールを受け、ルックアップした直後だった。素早く振り抜かれた右足から放たれた鮮やかなロングパスが、1点のビハインドをはね返す序章になった。


 ロングパスのターゲットは、ペナルティーエリア内の左サイドへ攻め上がっていたDF長友佑都(トルコ、ガラタサライ)。トップスピードで走り込んだ先へ、寸分の狂いもなく着弾したボールはMF乾貴士(スペイン、レアル・ベティス)へ渡り、右足から放たれたシュートは美しい弧を描きながらゴールへ吸い込まれていった。

 柴崎がパスを受けてから、ゴールが生まれるまでわずか10秒しか要していない。セネガル守備陣の両サイドにスペースが生じることが、スタッフによるスカウティングで分かっていたのだろう。チャンスの匂いを嗅ぎ取り、最終ラインから一気呵成(かせい)にスプリントを駆ける長友の姿を、自陣にいた柴崎は見逃さなかった。

 正確無比な軌道を描くロングパスをテレビ越しに見ていて、ある言葉を思い出さずにはいられなかった。青森山田高校(青森県)時代の恩師、黒田剛監督は、3年生の柴崎がキャプテンを務めていた2010年度の全国高校サッカー選手権大会中にこう語っている。

 「攻撃に関して一番いいエリアを瞬時に選択して、そこへピンポイントのパスを送れるところが、(柴崎)岳のすごさだと思います」

 この時点で柴崎は鹿島アントラーズ入りが内定していたが、仮契約を結んだのはまだ2年生だった2010年1月だった。複数のJクラブが争奪戦を繰り広げ、最後は名古屋グランパスとの一騎打ちをアントラーズが制した形となった。

 1996年から23年間にわたって強化の最高責任者を務める、アントラーズの鈴木満常務取締役強化部長は「満男の後継者となり得る素材」と語っていた。今シーズンもキャプテンを務める大黒柱、MF小笠原満男からいずれバトンを託させたいと期待をかけながら、柴崎のプロ意識の高さを称賛していた。

 「もっと、もっと上のレベルを目指していくために、いろいろな課題を自分の中で整理しながら、自分自身を客観的に評価していくことができる選手ですね」

 柴崎自身は決して饒舌(じょうぜつ)ではない。胸中に抱く熱き思いを、言葉で表現することを不得手としてきたからか。スペインの名門レアル・マドリードから2ゴールを奪い、世界中を驚かせた2016年12月の国際サッカー連盟(FIFA)クラブワールドカップ決勝後も、クールな仮面を脱ぎ去ることはなかった。

 「僕だけの力で取ったゴールではないので。チームの流れなどがあった中でのゴールなので、チームのみんなに感謝したい。勝てていれば、もっと喜べたとは思うんですけど」

 延長戦にもつれ込んだ死闘の末に、試合は2-4の逆転負けを喫した。相手のエース、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドにハットトリックを達成されたこともあって、スーパーゴールの余韻が残る試合後の取材エリアでも感情をあらわにすることもなかった。

 しかし、当時のアントラーズを率いていた石井正忠監督(現・大宮アルディージャ監督)から、柴崎に関して興味深いエピソードを聞いたことがある。

 「岳はずっとラ・リーガに行きたがっていたと、後になって聞きました。だからこそ、決勝戦にかける思いは誰よりも強かったと思います。今思えば、決勝の前に左足のシュートをよく練習していた。レアルを崩すイメージを描いていたのかと思うくらいでしたし、実際に2点とも左足で決めていますよね。自分の欠点を探して、改善していく作業を常に課していく姿勢が岳のすごいところだし、目いっぱいの戦いが続いた中でどんどん伸びていったと思います」

 2016シーズンから柴崎はアントラーズの「10番」を託されている。クラブの黎明(れいめい)期に元ブラジル代表の神様ジーコが背負った、常勝軍団の象徴でもある背番号を1年で返上。挑戦の舞台を、憧憬(しょうけい)の念を抱き続けてきたスペインへと移した。

 2ゴールを見舞ったクラブワールドカップ決勝は、世界へ衝撃を与えるとともに、柴崎に明確な課題を突きつけていた。実際、柴崎はレアル・マドリードとの差をこんな言葉で表している。

 「流れやプレーで見れば通用した部分がフォーカスされているかもしれませんけど、まだまだやらなければいけないことがたくさんある。むしろ大変なのはこれからであり、これからどうしていくのかが重要になってくる」

 柴崎自身も機が熟した、と感じ取っていたのだろう。プロ意識の高さを熟知していたからこそ、大黒柱を託したいと思い描いてきた柴崎の旅立ちが近いことを、鈴木常務取締役も感じていた。




 「おそらくオファーはある。いつ来るかは分からないけど、覚悟はしています」

 こう語っていたのは川崎フロンターレとの天皇杯全日本サッカー選手権決勝を制し、シーズン二冠を達成した2017年の元日。実際に1カ月後に、柴崎はラ・リーガ2部のテネリフェの一員になった。

 しかし、夢と期待を胸に抱きながら降り立った新天地で待っていたのは、思いもよらない苦しみだった。言葉も文化も食事も風習もすべてが日本とは違うと理解はしていたが、スペインへ適応することに心が急ブレーキをかけた。

 テネリフェでデビューを果たすまでに、約1カ月半もの時間を要した。ホテルの一室に閉じこもる日々がその後の自分を強くしたと、柴崎は語ったことがある。

 「海外でプレーしている選手は改めてすごいと思いましたし、尊敬もしました。異国の地でプレーすること自体が大変だというのは、実際に行ってみないと理解できない。それらが分かったことで、選手としても人間としても大きくなっていくと感じました」

 日本代表の一員として体感とした世界との差も、柴崎の中に芽生えていた、現状に対する危機感を高じさせたのかもしれない。2014年10月14日。中立地シンガポールでブラジル代表と対峙(たいじ)したアギーレジャパンは、0-4の大敗を喫している。

 インサイドハーフとして先発した柴崎だったが、後半開始早々に世界の洗礼を浴びる。トラップミスしたわずかな隙(すき)を突かれてボールを奪われ、電光石火のカウンターを仕掛けられ、FWネイマールにゴールを決められた。最終的にネイマールはハットトリックを達成している。

 「ああいう選手がいるチームと対峙し、上回ることを常に目指していかないといけない。並大抵の成長速度では僕の現役時代の中では対応できないと思うので、自分のトップフォームの期間の中で成長速度を上げながらやっていく必要があると思う」

 試合後に残した柴崎の言葉をあらためて読み返しても、26歳で迎えるワールドカップ・ロシア大会へ向けた意気込みが伝わってくる。クリスティアーノ・ロナウドとネイマール。くしくも今大会で活躍している2人のスーパースターが、柴崎のターニングポイントに関わっている。

 そして、当時の日本代表を率いていた、選手および監督としてメキシコ代表を経験しているハビエル・アギーレ氏は柴崎の輝く未来を確信していた。

 「柴崎はワールドクラスだ。まるで20年も経験を積んだかのようなプレーを見せてくれる。彼はかなり遠いステージまで行き着くことができるだろう」

 しかし、ハリルジャパンが発足して半年ほどが過ぎると、アギーレジャパンが発足してから順調に刻まれてきた、日本代表における柴崎の軌跡に2年近くものブランクが生じてしまう。

 復帰を果たしたのは6大会連続6度目のワールドカップ出場がかかった、昨年8月のオーストラリア代表とのアジア最終予選第9節の直前。その間に所属チームをアントラーズからテネリフェ、そしてラ・リーガ1部のヘタフェに変えていた柴崎は、泰然自若としていた。

 「運命というか、ベストを尽くして自分なりのサッカー人生を歩んでいれば縁のある場所だと思っていました。ただ、選ばれたいと思ってもコントロールできることでもない。こうして選ばれたということはやってきたことが認められた証拠ですし、選ばれたからには果たすべき責任もあるので」

 自らの強い意志で切り開き、歩んできた道に絶対の自信を持っていたからこそ、柴崎は「運命」あるいは「縁のある」という言葉を用いたのだろう。実際、9月に入ると、今度はFCバルセロナ相手に目の覚めるようなスーパーボレーを決めている。

 そのバルセロナ戦で左足中足骨を骨折。長期離脱を強いられた柴崎は、ヘタフェがトップ下を置かないシステムに変更したこともあって、復帰後は出場機会をなかなか得られなくなった。





 結果としてハリルジャパンの最後の活動となった3月下旬のベルギー遠征でも、大きなインパクトを残せなかった。4月に慌ただしく船出した西野ジャパンでも、長谷部誠(ドイツ、アイントラハト・フランクフルト)と組むボランチの序列で大島僚太(川崎フロンターレ)よりも下だった。

 それでも、柴崎はいい意味でひょうひょうとしていた。千葉県内で代表合宿が行われていた先月28日に、26歳の誕生日を迎えた。ロシア大会が行われる年という意味で、以前から2018年を強く意識してきた柴崎は抑揚のないトーンながら、胸中に脈打つ熱き血潮を垣間見せている。

 「高校を卒業して8年ですか。プロに入ってから時間が流れるのがすごく早い。もしかすると引退するまでに、こういった気持ちをまた抱くかもしれない。だからこそ悔いのないように、これからも自分らしくサッカー人生を歩んでいきたい」

 西野ジャパンで初先発を果たした、今月12日のパラグアイ代表とのテストマッチ(オーストリア・インスブルック)でフル出場。一発回答で大島との序列を逆転させた柴崎が、ロシアの地で見せてきたパフォーマンスの数々に、国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトも驚きを隠せない。

 「柴崎の正確無比なパスは、すべて称賛に値するものだった」

 パスセンスだけではない。球際の激しい攻防も厭(いと)わない闘争心。試合終盤になっても運動量が落ちない驚異的なスタミナは、西野ジャパンの快進撃を導く源泉になっている、やや華奢(きゃしゃ)に映る175センチ、62キロの体に搭載された柴崎の無限の可能性に世界中が注目している。


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