日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年6月29日火曜日

◆大迫の後釜は徳島ヴォルティスFWで決まり? 垣田裕暉が持つポストプレイヤーとしてのポテンシャル(the WORLD)






素晴らしいFWだ


日本の代表戦が行われるたびに議題に挙がる大迫勇也の後釜問題。まだ31歳と現役の年齢だが、彼が怪我をしてしまえば代表は確実に戦力ダウンしてしまう。後釜候補として挙がるのは先日、ドイツのボーフムへ移籍が決まった浅野拓磨や、実力者であるベルギーのシントトロイデン所属の鈴木優磨、国内であれば横浜F・マリノスのオナイウ阿道が頭角を現している。3選手共に素晴らしい選手ではあるが、大迫ほどの存在感は見せられておらず、今後の活躍次第となっている。

そんな大迫問題を解決させられるかも知れない選手が国内に居る。徳島ヴォルティス所属のFW垣田裕暉だ。

大迫と同じく鹿島アントラーズ出身の垣田。現在はレンタルで徳島に在籍している。昨季はJ2ではあるが、17ゴールとチーム得点王の活躍でJ2優勝、J1昇格を決めた立役者である。今季は主力としての初のJ1挑戦となっているが、20節終了時で3得点と少し寂しい。

そんな23歳の武器はポストプレイで自身が持つ187cmの高身長を生かしたキープ力である。それはJ1の舞台でも通用しており、昨季とは違い前線で孤立することの多い今季だが、フィジカルの強さを生かしてボールをキープし、前線での起点となっている。また、キープ力だけでなく、そこからドリブル、パス、シュートと非常に選択肢が豊富な選手であり、まさに大迫の後釜にピッタリな選手である。

黒星となった27日のマリノス戦では1トップとして先発を果たした垣田。マリノスにボールを持たれ押し込まれる嫌な展開になるが、垣田の前線でのキープから攻撃を始めることが出来ていた。結果は0-1とあと一歩届かなかったが、特に51分のようなルーズな浮き球のパスをマイボールにしてくれる存在は大きい。

今季は苦戦気味だが、実力は確かな垣田。最近の代表の選考基準を見る限り、オナイウや古橋亨梧のようにまず得点が必要となる。今後は今よりもゴールを量産し、日本を代表するFWになることを期待したい。




◆大迫の後釜は徳島ヴォルティスFWで決まり? 垣田裕暉が持つポストプレイヤーとしてのポテンシャル(the WORLD)





◆【J1採点&寸評】鹿島4-0札幌|エヴェラウドは3点に絡む大活躍。犬飼は痛恨ミス重ねた前節の汚名返上(サッカーダイジェスト)






鹿島――ホーム通算300勝を見事な勝ちっぷりで達成


[J1第20節]鹿島4-0札幌/6月27日/県立カシマサッカースタジアム

【チーム採点・寸評】
鹿島 7.5
立ち上がりこそ、バタつくシーンが見られたが、10分にリスタート(左CK)から先制し、後半すぐに追加点を奪ったことで、完勝への盤石な道筋を作った。Jリーグ最速となるホーム通算300勝を見事な勝ちっぷりで達成した。

【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
25分、近距離シュートに対しても顔をそむけず、“顔面セーブ”でゴールを死守。勇敢なセービングが光った。

DF
32 常本佳吾 6.5
FWエヴェラウドの中央突破を斜め後ろから追走。ゴチャゴチャとこぼれたところを見逃さず、素早く駆け寄って押し込み、嬉しいプロ初ゴールをゲットした。

DF
39 犬飼智也 7
ジャンプ一番! 高い打点からのヘディングで先制点を奪っただけではなく、追加点につながる撥ね返しヘッドも。痛恨ミスを重ねた前節の汚名を返上するパフォーマンスだった。

DF
28 町田浩樹 6.5
正当なチャージで相手選手をふっとばすなど、冷静さのなかにも熱さを感じさせるプレーを垣間見せた。

DF
5 杉岡大暉 6(90分OUT)
Jリーグを代表する“ドリブル王子”に手を焼くも、攻撃に出ればピンポイントクロスを供給。最後の最後に交代するまでアグレッシブな姿勢を貫いた。

MF
4 レオ・シルバ 6(76分OUT)
ボランチの相方D・ピトゥカがどんどん前に出ていくぶん、後方支援に徹し、ディフェンスラインの前でバランスを整えた。ふだん以上に球離れも早かった。

MF
21 ディエゴ・ピトゥカ 6.5
待ちに待った歓喜の来日初ゴール。エヴェラウドからのつなぎのパスにいち早く反応し、ワンタッチで相手DFと入れ替わると、あとは難なくゴールに流し込んだ。


鹿島――三竿はピンチで危機察知センサーを作動





MF
13 荒木遼太郎 6(64分OUT)
左CKから質の高いボールを送り、勝負の流れを引き寄せる先制点をアシスト。22分、土居のスルーパスに抜け出し、決定機を迎えたが、渾身のシュートはゴール左外に流れてしまったのは残念無念。

MF
41 白崎凌兵 6(64分OUT)
一瞬のタメを作ったり、ボールを丁寧にちらしたり、得点のきっかけとなる横パスをエヴェラウドに送ったり、攻撃の流動性を高める役回りで勝利に貢献。

FW
8 土居聖真 6(76分OUT)
荒木に送った右足アウトによるワンタッチスルーパスにしびれた。杉岡の左クロスをヘッドで叩きつけ、大きくバウンドし、クロスバーを越えたときは腰が浮いた。

MAN OF THE MATCH
9 エヴェラウド 7.5
立ちはだかる相手を次々になぎ倒していくような本来の力強さが戻ってきた。今季J初ゴールを記録しただけではなく、そのほか2点にも関与。体調不良で出遅れていたが、完全復活を印象づけた。

途中出場
MF
7 ファン・アラーノ 6(64分IN)
細かいタッチとステップで相手のプレッシャーをいなしつつ、少し膨らみながらパスを呼び込む和泉に「どうぞ、シュートを」とばかりにボールをつけた。

MF
11 和泉竜司 6(64分IN)
72分、パスをもらう前からシュートしか考えていなかったようなスムーズな動きとトラップ。シュートはゴールの枠を捉えられなかったが、チーム5点目を狙う積極的な姿勢がうかがえた。

MF
20 三竿健斗 6(76分IN)
相手クロスに対して危機察知センサーが作動。味方のヘッドがオウンゴールになりかけたものの、冷静にゴール前から蹴り出した。

MF
27 松村優太 ―(76分IN)
試合終了間際に左からのクロスに応対したとき、相手選手と激突。顔面を強打し、ヒヤリとしたが、幸い大事には至らず。

MF
37 小泉 慶 ―(90分IN)
アディショナルタイムを含め、実質5分ほどのプレー時間だったが、無失点に抑えるべく、左サイドの保全に努めた。

監督
相馬直樹 6.5
相手にボールを持たれる時間が長かったことは本意ではない。だが、「最後のところで自由にさせない守備」と「素早い切り替えからの攻撃」を徹底。終わってみれば4-0の完勝に指揮官も顔をほころばせた。


札幌――鹿島の術中にハマってしまった感が強い


【チーム採点・寸評】
札幌 5
鹿島の術中に、まんまとハマってしまった感が強い。CKと逆襲から失点を重ね、万事休した。ボールを保持しながら好機創出まではいったが、肝心のシュートの精度が低く、また相手の粘り強さもあって、一度もネットを揺らせなかった。




◆【J1採点&寸評】鹿島4-0札幌|エヴェラウドは3点に絡む大活躍。犬飼は痛恨ミス重ねた前節の汚名返上(サッカーダイジェスト)





◆【鹿島】悔しさをバネにして生んだ常本佳吾のプロ初ゴール。「鹿島の勝利のために得点できたことがうれしい」(サッカーマガジン)






6月27日、明治安田生命J1リーグは第20節が開催され、鹿島アントラーズは北海道コンサドーレ札幌とカシマスタジアムで対戦。前半に犬飼智也が先制点を挙げると、後半にはディエゴ・ピトゥカ、常本佳吾、エヴェラウドにもゴールが生まれ、ホームで快勝を収めた。


■2021年6月27日 J1リーグ第20節(@カシマ/観衆7,953人)
鹿島 4-0 札幌
得点:(鹿)犬飼智也、ディエゴ・ピトゥカ、常本佳吾、エヴェラウド


「サイドバックとしてゴールにつながるプレーが求められる」


 右サイドバックの伏兵が“ゴール”という結果でもチームの勝利に貢献した。

 2点をリードして迎えた63分、ボールを持ったエヴェラウドがゴールに向かって突進する。そのとき、「自分は並走しながら、エヴェ(エヴェラウド)のシュートのこぼれ球を狙う意識もありました」と常本佳吾もペナルティーエリア内へと入っていき、エヴェラウドのドリブルが相手DFに止められるといち早く反応して、「いい形でこぼれて来たので、真っ直ぐに(シュートを)打つだけだった」と右足でゴールに蹴り込んだ。

 勝利を決定づけるチームの3点目は、明治大学から加入したルーキーにとって待望のプロ初ゴールともなった。「カシマスタジアムでの待望のゴール。喜び方は慣れていないけれど、鹿島の勝利のために得点できたことがうれしいです」と得点後は満面の笑顔を見せた。

「攻撃面が課題」と話していた常本にとって、1週間前の第18節仙台戦は特に悔しさの残る試合となった。前半に3本のシュートチャンスが訪れたものの枠に飛ばすことができず、チームは後半に失点して勝利を奪うことができなかった。「前々節では決定機で決められなくて悔しい思いをしました。(引き分けの結果は)自分の責任だと思うくらい」と背番号32は自らを責めた。

 それから札幌戦までの1週間、「守備だけではなく攻撃でも勝利に貢献したい。自分にチャンスがあったら絶対に決めたい」と、悔しさをバネにさらなる鍛錬を重ねた。「本当に悔しい思いをして、クロス練習もそうだし、ゴールにつながるプレーを意識していた」とトレーニングに打ち込んだ。札幌戦では練習の成果が結果に表れたとも言えるだろう。

「ゴールであったり、アシストであったり、サイドバックとしてゴールにつながるプレーは求められているところでもあります。今日、ゴールできたけれど、クロスの場面でアシストできるチャンスもあったので、その反省もしながら、これからも前向きに練習していきたいです」

 チームに勝利をもたらすサイドバックになるために、常本佳吾はまだまだ進化を止めない。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE



◆【鹿島】悔しさをバネにして生んだ常本佳吾のプロ初ゴール。「鹿島の勝利のために得点できたことがうれしい」(サッカーマガジン)





◆【鹿島】待望今季初ゴール、エヴェラウドが咆哮に込めた想い「僕は器用ではない。ハートでプレーするタイプ」(サカノワ)

    




3試合連続スタメン起用に応える。GKをものともせず、弾丸を突き刺す!


[J1 20節] 鹿島 4-0 札幌/2021年6月27日18:30/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ20節、鹿島アントラーズのFWエヴェラウドが北海道コンサドーレ札幌戦、待望の今季リーグ初ゴールを決めた。昨季得点ランキング2位だったブラジル人ストライカーの一撃で勢いの増したチームは4-0の大勝を収め、4試合ぶりの勝点3を獲得した。

 3-0で迎えた67分、デェエゴ・ピトゥカの左コーナーキックから。ペナルティエリア内で足元にボールがこぼれてきたエヴェラウドは、まさにスナイパーのごとく右足でしっかりボールを叩く。その強烈なショットはGK菅野孝憲を弾き飛ばし、ゴールネットを揺らした。

 チームにとっても、本人にとっても、待ちに待った一発。歓喜の輪の中心で咆哮をこだまさせた鹿島の背番号「9」は、その時の心境を語る。

「皆さんが期待してくれているパフォーマンスを発揮できず、自分自身にプレッシャーはかけていました。それに打ち克とうと、今回ゴールできました。膝をついての雄たけびは、気持ちが自然にあのような表現になりました。器用な選手はゴールを決めたら、こんなパフォーマンスをしよう、と考えたりしますが、僕はハートでプレーするタイプです。本能のまま、あの時、僕が感じたままに。ただそれだけの理由であのようになりました」

 負傷などを乗り越えて、ここに来て、リーグ3試合連続でスタメン出場を続けた。そしてやっとここで一つ結果を残した。本人にとっても節目の試合となったようだ。

「確かに不安定なパフォーマンスが続きました。やはり人間である以上、ケガなどをしたあと、調子が戻り始めた段階では、いい試合も、あまりよくない試合もあり、それを続けることで本調子へと近づいていきます。もちろんプロの世界で、それは許されないかもしれません。

 ただ皆さんが病気をしたあと負の状態が少なからずあるのと、私たちアスリートも同じです。こうして、続けて出場することで、調子が戻ってくるのは本能的な面もあるでしょう。とはいえ大勝し、いい勝ち方ができたからと言って、ここで気を緩めてはいけません。これを続けていろんな面での成功率を高めるため取り組まなければいけない。チームとともに、もっと上を目指すことが大切です」

 今季リーグ戦12試合・1得点・3アシスト、公式戦通算17試合・6得点・6アシスト。エヴェとともに復活の兆しを見せた鹿島は、9勝5分6敗で暫定7位。夏の逆襲へ好位置につけている。




◆【鹿島】待望今季初ゴール、エヴェラウドが咆哮に込めた想い「僕は器用ではない。ハートでプレーするタイプ」(サカノワ)





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