日刊鹿島アントラーズニュース
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2016年12月18日日曜日
◆大迫、トップ下で先発も…ケルンは4戦勝ちなしと失速(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205685-205685-fl
[12.17 ブンデスリーガ第15節 ブレーメン1-1ケルン]
ブンデスリーガは17日、第15節2日目を行い、FW大迫勇也の所属するケルンは敵地でブレーメンと対戦し、1-1で引き分けた。大迫は2トップのトップ下でフル出場したが、得点には絡めなかった。
ケルンは前半28分、MFヨナス・ヘクターのスルーパスに反応したFWアントニー・モデストがPA内に走り込み、GKとの1対1からシュート。GKが弾いたこぼれ球をFWアルチョムス・ルドニェフスが押し込んだ。
今季初ゴールを決めた前節・ドルトムント戦(1-1)に続くルドニェフスの2試合連続ゴールで先制したが、ブレーメンも前半40分にMFセルジュ・グナブリーの右足ミドルで同点に追いついた。
1-1で折り返した後半20分にはカウンターからルドニェフスのパスを受けた大迫がPA手前から右足でシュート。決定的な場面だったが、枠を捉え切れず、ゴール左に外れた。試合はそのまま1-1で終了。ケルンは2試合連続ドローで4試合勝ちなし(3分1敗)となった。
◆鹿島は「秩序があり、とても走る」 ジダン、監督として3つ目のタイトル目指す(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205666-205666-fl
クラブW杯決勝を翌日に控えた17日、試合会場の横浜国際総合競技場で公式会見が行われ、2年ぶり2度目の優勝を目指すレアル・マドリー(スペイン)のジネディーヌ・ジダン監督が出席し、「このカップはとても重要だ。良いサッカーをしたい。対戦相手も我々を苦しめると思うが、準備は万全だ」と決意を述べた。
準決勝のクラブ・アメリカ戦(2-0)は苦しみながらも勝利。「木曜日の試合(準決勝)はあまりよくなかった。長旅の影響もあったし、ピッチの状態に関しても準備ができていなかった。しかし、今は大丈夫。決勝に向けては準備万端だ」と強調した。
公式戦無敗記録を「36試合」に伸ばして迎える決勝の相手はJリーグ王者の鹿島アントラーズだ。「ファイナルに来る前に自分たちは準決勝を戦ったが、相手は3試合している。そこで頑張ってきたから、ファイナルに出る」。オセアニア代表のオークランド・シティ(ニュージーランド)、アフリカ代表のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)、南米代表のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)を打ち破ってきた鹿島をリスペクトしつつ、冷静に分析した。
「対戦相手の試合はたくさん見た。秩序のあるチームで、とても走っている印象がある。明日も同じ展開になると思う。この言い方がいいのか分からないが、均衡を破るような、そういう試合にはしたくない。決勝に勝つために臨む。自分たちのベストなプレーをしたい」
現役時代、クラブW杯の前身にあたるインターコンチネンタル杯を2度制覇。96年にはユベントスの選手として、02年にはレアルの選手として来日し、タイトルを勝ち取った。選手として数々のトロフィーを手にしてきたジダン監督。指導者として昨季のUEFAチャンピオンズリーグ、今季のUEFAスーパー杯に続く3つ目のタイトル獲得が懸かっている。
(取材・文 西山紘平)
◆【クラブW杯】Rマドリード、鹿島を“本気”で潰す(報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20161218-OHT1T50002.html
クラブ世界一を決めるクラブW杯決勝は18日、横浜国際総合競技場でJリーグ覇者の鹿島(開催国枠)と欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)が激突する。両チームは17日、横浜市内のグラウンドで前日の公式練習を行った後、同競技場で記者会見に臨んだ。Jリーグ参入から多くの奇跡を実現してきた鹿島は、主将のMF小笠原満男(37)が必勝宣言。世界一のタイトルをクラブの歴史に書き加える。
格下相手にもなめてかかるつもりは一切ない。前日会見で相手の鹿島について問われたジダン監督(44)は「秩序があり、とても走っている。我々を苦しめるだろう」。同席した主将のDFセルヒオラモスも「ライバルをリスペクトしている」とJリーグ王者の力を認め、“本気”で潰しにかかるつもりだ。
背景には日本サッカーのレベルアップがある。ジダン監督がフランス代表で制した98年のW杯は日本は1次リーグ敗退だった。しかし、近年は主力のほとんどが欧州クラブに所属し、力を付けている。「日本のサッカーは改善されている。関係者の努力のたまものです」とうなずいた。
大一番に向け頼もしい男も帰ってきた。故障を抱えていたセルヒオラモスはこの日から合流。「状態は非常にいい。自分の仕事はDFだが、ゴールを決められたらうれしい」と不敵な笑みを浮かべた。スタメンについて問われた指揮官は「明日になれば分かります」とけむに巻いたが、前回優勝した14年大会では得点王にもなっている主将が復帰することで、“最強布陣”を敷くことが可能となった。
15日の初戦は時差ぼけなど万全でない中で戦ったが、来日から約1週間が経過しコンディションは万全に整ったという。ジダン監督は「正直、ホテル暮らしは退屈」と漏らして報道陣を笑わせつつ、「勝って自分たちがベストだということを見せたい」と表情を引き締めた。現役時代の02年に前身のトヨタ杯を制したジダンが、今度は監督として世界一になる。(武藤 瑞基)
◆鹿島は引いて守ってはダメ!昌子&植田がキーマン(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20161218/jle16121805000001-n1.html
【小島伸幸の好セーブ】
鹿島にとっては千載一遇のチャンスだ。大事なことは守備。中でも最終ラインの設定だろう。高すぎても駄目だし低すぎても駄目。引いて守る戦い方では、いいようにクロスボールを入れられて、失点してしまう。レアル相手には通用しないということだ。
最終ラインを、ペナルティーエリアから15メートル前ぐらいの位置に設定することがベストだろう。そしてDF裏のスペースをDF昌子、DF植田が対応できるようにしておくことが重要になる。
得点の可能性が一番高いのはセットプレーから。昌子、植田ら高さのある選手は期待できる。FW金崎、FW鈴木ら、調子のいい選手にも注目したい。
鹿島がレアル相手に大量得点は望めない。現実的に勝つためには、1-0や2-1といった、ロースコアに持ち込むしかないだろう。 (サンケイスポーツ専属評論家)
◆史上最大下克上へ!鹿島、日本語多用で紛れアル!?/クラブW杯(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20161218/jle16121805030002-n1.html
クラブ世界一を争うクラブW杯は18日、J1覇者の鹿島と欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)による決勝(横浜国際総合競技場)が行われる。両チームは17日、横浜市内で冒頭以外を非公開で練習を行った。アジア勢初の決勝に臨む鹿島は究極の“秘策”を胸に銀河系軍団に挑む。一方、2大会ぶりの優勝を狙うRマドリードはエースFWクリスティアーノ・ロナウド(31)らが万全調整。絶対王者の風格で、格下の鹿島を圧倒する。
決戦のときがきた。J1王者鹿島が歴史的大番狂わせに向け、秘策を準備。日本ならではの“心理戦”でレアル・マドリードから金星を挙げる。
「ありがたいことに向こうは日本語が絶対に分からない。セットプレーなんかは日本語でいえばいい」。DF昌子が仰天の必勝法を明かした。
銀河系軍団といわれるレアルには、各国のスターが勢ぞろい。試合中にはスペイン語を共通語にフランス語やポルトガル語、クロアチア語も飛び交うが、今までトップチームに日本選手が在籍した過去はなく、極東の地の日本語を知るものはいない。そこに目をつけたのが、昌子だ。「(セットプレーなどで)ニアとかじゃなく『近く』とか『前』とかの指示を出す」。大会期間中も宿泊先ホテルに缶詰め状態のレアルは、日本語に触れることはほぼ皆無。試合中の指示を日本語で出せばそれはもはや「暗号」も同然で、絶対王者が混乱に陥る可能性もある。
逆に鹿島は「常に(チームの礎を築いた)ジーコのことは頭にある」(石井監督)というほどスペイン&ポルトガル語圏には精通。現在もチームにはブラジル人MFファブリシオらがおり、「サッカー用語なら分かる」(昌子)とポルトガル語を理解できる選手も多い。つまり、レアルの指示内容は筒抜けで、日本人ファンで埋まるスタジアムと一体となる鹿島には大きなメリットになるはずだ。
MF柴崎は「鹿島はほとんど日本人で編成されている。これが日本人、日本という国、鹿島のフットボールというのを見せたい」と息巻く。日本流の最高のお・も・て・な・しを存分に披露し、国内年間勝ち点3位から史上最大の下克上を成し遂げる。 (一色伸裕)
鹿島MF柴崎
「(小笠原)キャプテンが2位も最下位も一緒だとよく言っているように、勝たなければ何の意味もない」
データBOX
過去12回の大会で、開催国枠で出場したチームが決勝に進んだのは、2013年のラジャ・カサブランカ(モロッコ)のみ。決勝では欧州代表のバイエルンMに0-2で敗れた。これまでの王者はすべて欧州勢か南米勢。鹿島が風穴を開けるか。
◆鹿島本拠地PV断念 許可申請間に合わず(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1752911.html
鹿島は16日、明日18日のクラブW杯決勝Rマドリード戦を控え、横浜市内で調整した。
クラブと鹿嶋市が計画していた本拠カシマスタジアムでのパブリックビューイングは断念した。決勝のチケットが完売し、当日券も販売されないこともあって実施を検討したが、国際サッカー連盟(FIFA)への許可申請が間に合わなかった。鹿嶋市役所の担当者は「残念ですが、大会の規定なので仕方がない。実現できれば、かなりのサポーターが応援できたと思うのですが…」。同市内では大型テレビのある喫茶や居酒屋などでの観戦を呼びかけている。
◆アントラーズの「ワニ」植田、レアルの攻撃陣を「仕留める」(APF)
http://www.afpbb.com/articles/-/3111618
【12月17日 AFP】16クラブW杯(2016 FIFA Club World Cup)決勝で鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)は、欧州王者レアル・マドリード(Real Madrid)の前線の脅威に対抗するため、歯を研いだワニという秘密兵器を解き放とうとしている。
世界的な舞台では取るに足らない部類に入るものの、アントラーズには植田直通(Naomichi Ueda)という姿の死に物狂いでかみついてくる貪欲な捕食者がいる。
18日の横浜での決戦を控え植田は、「僕はワニです。ワニは水中に獲物を引き込んで仕留める。空中戦でも一対一でも相手を仕留めたい」と警告を発している。
レアルは現在クラブ記録の公式戦36戦無敗を誇っており、アントラーズは圧倒的に分が悪い。それでも、今季のJリーグ1部(J1)を3位で終え、プレーオフを勝ち上がり約2週間前に王座を奪取したアントラーズは、準決勝で南米王者アトレティコ・ナシオナル(Atletico Nacional、コロンビア)を3-0で退け、日本勢としては初めてクラブW杯の決勝に駒を進めた。
ナシオナル戦でチーム3点目を決め、レアルのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)ばりのパフォーマンスで喜んだ鈴木優磨(Yuma Suzuki)は、「決勝で点が取れなければ、あっという間に忘れ去られてしまう」と言う。
途中出場からのファーストタッチで得点した20歳の鈴木はスペインのテレビ局でもうわさの種になっている。
「夢のよう。ロナウド本人の前でも(パフォーマンスを)やりたいです」
全世界のスーパスターが集結したレアルが完勝を収めることが予期される中、鈴木は早くもロナウドのユニホームという残念賞を手に入れようと心に決めている。
「最初に近づいてユニホームを交換できればうれしい。試合中は敵ですけど、試合後はファンですから」
一方、欧州王者で現在スペイン1部リーグの首位に立つレアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、2年ぶりの大会制覇を目指し、アントラーズを過小評価することはないと語った。
クラブ・アメリカ(Club America、メキシコ)との準決勝を2-0で勝利した後、ジダン監督は「基本的には彼らのホームゲーム。あちらの状況が有利だ。日曜日(18日)に向けてしっかりと回復することが大事。これから試合前までにアントラーズを研究し、準備を整える」と語っている。(c)AFP
◆レアルは「有名な選手ばかり」だけど…鹿島DF植田が求めるものは“ただ一つ”(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205658-205658-fl
世界的なビッグクラブとの対戦を前に、鹿島アントラーズDF植田直通はモチベーションを高めている。
初戦のオークランド・シティ(ニュージーランド)戦こそベンチを温めた植田だが、続くマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)で先発フル出場を果たして2-0の完封勝利に貢献。準決勝のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)戦でもスターティングメンバーに名を連ねると、体を張った守備で相手攻撃をはね返し続けてチームを3-0の勝利に導いた。
そして決勝で対戦するのは欧州王者のレアル・マドリー(スペイン)に決まった。植田は「相手にとって不足はない。滅多に対戦できる相手ではないし、こういう機会を大事にしたい。自分が持っている力を全部注ぎたいと思う」と力強く話した。
「分析を聞いていても、有名な選手の名前ばかりが出てきた」と語るように、レアルの攻撃陣には世界的スーパースターのFWクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、FWカリム・ベンゼマ、MFルカ・モドリッチ、MFトニ・クロースと錚々たるメンバーが顔をそろえる。しかし、「いよいよやるんだという気持ちになるし、やっときたかという思いでもある」と物怖じするのではなく、対戦を待ちわびている。
「自分一人で相手の攻撃を止めるのは無理だと思う。今まで戦ってきたように、チーム全体で体を張って守るしかない」とゴールを守り抜くことを誓った22歳の若武者は、たとえ対戦相手がレアルだろうが、求めるものはただ一つだと話した。「ただ、僕はタイトルがほしいだけ」――。世界最高峰の攻撃陣を抑え込み、世界の頂きを目指す。
(取材・文 折戸岳彦)
◆大一番を前に…鹿島DF昌子の心に刻まれる“ハリルの教え”(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205661-205661-fl
クラブW杯決勝に駒を進めた鹿島アントラーズだが、チャンピオンシップからの過密日程が続く。しかし、DF昌子源は「楽しみが大きすぎて、コンディションとかよう分からないです」と白い歯を見せ、翌日に控えるレアル・マドリー(スペイン)戦に向けてコンディション面に問題はないとした。
「楽しみでしかない。レアルと戦える機会はなかなかないと思うし、それが世界一を懸けた試合ですからね。簡単にはできない経験だと思うので、非常に楽しみです」
11日に行われた準々決勝マメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)戦の前半20分に相手選手と接触した昌子は、前歯を折るアクシデントに見舞われた。試合後には「喋っているだけでも痛いし、寝られそうにない」と話していたものの、14日の準決勝アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)戦では仮の差し歯を入れるだけでなく、痛み止めを飲んでピッチに立ち、3-0の完封勝利に貢献した。「周囲の方だけでなく、新聞やテレビでもさんざんいじられたので、歯についてはもういいです(笑)。もう、歯はばっちりです」。
決勝は世界的なビッグクラブとの対戦になるが、「リスペクトし過ぎても意味がないと思う」とキッパリ。それは、日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督の“教え”でもあると明かした。「もちろん世界一のクラブなのでリスペクトはしています」と前置きしつつも、「僕がハリルジャパンに入り、ハリルさんから最初に言われたのが『リズペクトし過ぎるな』ということ」だった。
リスペクトし過ぎずに、あくまで「自分のいつものプレー」で臨もうとする昌子。いつもどおりのプレーができさえすれば「ある程度は通用してくれるんじゃないかな」と語ると、「とにかく全力でぶつかるだけ」と大舞台で持ち味を発揮してゴールを守り抜こうとしている。
(取材・文 折戸岳彦)
◆「一生自慢すると思う」 フル稼働続ける鹿島MF土居が狙うは…(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205659-205659-fl
得点に絡みに絡んでいる。3試合連続先発フル出場を続ける鹿島アントラーズMF土居聖真は、初戦のオークランド・シティ(ニュージーランド)戦でFW金崎夢生の決勝点をアシストすると、続くマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)戦ではMF遠藤康の先制点をお膳立て。そして準決勝のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)戦では先制PKを沈め、3-0の完封勝利に貢献した。
チャンピオンシップからの過密日程の中、フル稼働を続ける土居だが、「充実感の方が大きいので、疲労はあまり感じない」と語ると、翌日に行われるレアル・マドリー(スペイン)との決勝戦に向けて意気込みを示した。
「自分の特長を出さないともったいないし、せっかくの大舞台なので何もせずに90分を終えたら悔いしか残らないと思うので、しっかりやり切ったと言える90分間にしたい」
当然、レアル戦でもゴールやアシストという目に見える結果にこだわる。相手が世界的なビッグクラブということもあり、「もしゴールできたら一生自慢すると思います」とおどけつつも、「(これまでの試合で)得点に絡めているのは、すごく大事。次は流れの中から点が取れれば最高です」と大舞台でのゴール奪取を誓った。
(取材・文 折戸岳彦)
◆金崎 先発復帰へ!左足首捻挫OKでフル出場も視野(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/18/kiji/20161217s00002000250000c.html
クラブW杯決勝(2016年12月18日 横浜国際)
いざ世界の頂へ。アジア勢として初めて決勝に進出した鹿島は18日、欧州王者レアル・マドリードと対戦する。石井正忠監督(49)は左足首捻挫の影響で途中出場が続いているFW金崎夢生(27)の先発起用を示唆。エースが満を持して先発復帰し、番狂わせの主役となる。RマドリードはFWクリスティアーノ・ロナウド(31)が“クラブ20冠”達成に照準を合わせた。
試合開始のホイッスルとともに、エースが銀河系軍団の牙城を崩しにかかる。先発復帰する可能性が高まった金崎は、この日の非公開練習では主力組に入ったもよう。石井監督は会見で「この何試合か前から非常にいい状態になっている。今の段階だと90分間戦えると思っている」と説明し、フル出場も視野に入れていることを明かした。
金崎はRマドリードとの決戦を前にして「やっと帰れる。長かった」と笑顔を見せた。11月29日のチャンピオンシップ(CS)決勝第1戦で左足首を捻挫し、クラブW杯は3戦全て途中出場を続けていた。それでも初戦のオークランド戦、準々決勝のマメロディ戦では2戦連続ゴールをマーク。準決勝ではFW鈴木のチーム3点目をグラウンダーのクロスでアシストした。宿舎でもケアを怠らず、限られた時間で得点に絡み、アジア勢初の決勝の舞台へ導いた。
エースの先発復帰を仲間もサポートする。2トップを組むことが濃厚なFW土居は「彼の良さを引き出せるように。時にはおとりだったり、黒子に徹する必要がある」と金崎をフリーにするための動きを意識したいと話した。準決勝でC・ロナウドのゴールパフォーマンスをまねて話題を集めるFW鈴木も「夢生君とはいい関係でやれている。お互いが張り合っている」と語っている。敵は公式戦36戦不敗とはいえ、クラブW杯前まで6戦連続失点。付け入る隙は必ずあるはずで、金崎を中心にそこを突く。
今大会3得点目を挙げれば、07年ワシントン(浦和)、12年佐藤(広島)に並ぶJリーグ勢の1大会最多得点記録。さらにチーム最初のゴールをマークすれば、男子のFIFA公式大会決勝での日本人“初ゴール”となる。石井監督は「できるだけ今までやってきたことを最初から出したい」と、可能な限り序盤からアグレッシブにゴールに迫るプランを掲げる。エースが真っ先に得点を奪い、銀河系軍団を慌てさせれば勝機は見えてくる。
◆鹿島金崎、クラブW杯初先発へ!最後に「点とって」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753267.html
鹿島FW金崎のクラブW杯初先発が決定的となった。非公開で行われたセットプレーなどの連係確認では主力組に入ったもよう。Rマドリード戦に向け「大会が長くできた。やっと帰れる」と冗談を交えながら「(最後に)点をとって鹿嶋にね」と締めた。
左足首捻挫を考慮され出場時間が短い中でも、準々決勝のマメロディ・サンダウンズ戦で1得点を挙げ、最優秀選手に選出されるなど、今大会2得点1アシストの活躍。Jリーグのチャンピオンシップ準決勝川崎F戦の決勝ゴールから“ポストシーズン”6戦5発と好調だ。
全体練習後はシュート練習に加え、ダッシュなども繰り返し、できる限りの準備は整えた。今大会2得点は、チームメートのMF遠藤、クラブ・アメリカFWロメロ、全北MF金甫■と並ぶ。世界一への殊勲のゴールで、12年の佐藤寿人(広島)以来となる日本人得点王も狙う。
■は日の下に火
◆小笠原満男が絵馬に書いた「世界一」。 レアル相手でも、ひょっとしたら……。(Number)
http://number.bunshun.jp/articles/-/827087
話は2010年までさかのぼる。1月、鹿島アントラーズの選手たちは、鹿島神宮でシーズン開幕前恒例の必勝祈願を行った。このとき、小笠原満男は新年の目標として、絵馬にこう書き込んだ。
世界一
当時、その真意について尋ねてみた。
「絵馬に何を書いたかなんて、よく見てるね。毎年やるから、書くことがないんですよ(笑)。でもね、今年はACLを獲って、その先のクラブW杯も獲りたいから。代表の南アフリカW杯もあるんで、そういう意味も込めて。俺が個人として世界一になるのは難しいと思うけど、チームとしてなら可能性はある。可能性がゼロならば話は別ですけど、ACLを獲ってクラブW杯に出れば、可能性が全くないわけじゃない。やってできないことはないと思うから、世界一を目指したいよね」
その年、残念ながら小笠原は南アフリカW杯の登録メンバーから落選した。ACLもラウンド16で敗れ、世界一への道は閉ざされた。Jリーグでも4位に終わり、4連覇を逃す悔しいシーズンになった。
あれから6年――。
本当に「世界一」に王手をかけた鹿島。
今も小笠原がキャプテンマークを巻く鹿島が、本当に「世界一」へ王手をかけた。Jリーグ3位から頂点に立ったチャンピオンシップの勢いそのまま、クラブW杯でも3連勝。12月18日、アジアのクラブとして初めて決勝の舞台に立つ。
チャンピオンシップ決勝から数えて、3週間で6試合を戦うハードスケジュールに、疲労はピークのはず。それでもやっぱり、鹿島の選手たちは“欲ばり”だ。彼らの頭の中には、「目の前のタイトルは全部獲る」意識しかない。
普通の選手は、タイトルを獲ると一度落ち着く。
Number917・918号に掲載したインタビューでも、小笠原はチャンピオンシップ優勝直後にも関わらず、何度も何度も「これで満足しちゃいけない」「この先が大事」と口にした。
この人は、なぜ何歳になっても貪欲でいられるんだろう。取材中、思わず聞いた。
小笠原選手ほど何回も優勝を経験していたら、すぐにまたモチベーションを上げるのは、大変じゃないですか?
闘将は、笑顔とともに即答した。
「大変じゃないっす。タイトルを獲る喜びを、一度、味わっちゃうとね。言葉にするのは難しいけど、優勝して嬉しいというよりも、またあそこに行きたいって思う。これは、Jリーグで3連覇した頃と変わらない。チャンピオンシップが終わったら、すぐにクラブW杯があって、天皇杯がある。周りからは忙しいように見えるかもしれないけど、またタイトルを獲る喜びを味わうチャンスがあるって思えば、楽しみでしょうがないですよ」
鹿島の25年の歴史で、紛れもなく最強の相手。
チャンピオンシップ優勝からわずか2週間後、再びタイトル獲得の喜びを味わうビッグチャンスがやって来た。ただし、相手はあのレアル・マドリーだ。鹿島のクラブ創設25年の歴史の中でも、最強の相手であることは間違いない。
だからこそ、問われるのは「割り切り力」だろう。チャンピオンシップ後のインタビューで、小笠原は勝因をこう語っている。
「常にスタイルを変えないチームもあるけど、チャンピオンシップのような勝負事では、絶対に割り切りも必要になる。守るときは、守る。例えば日本代表でも、サッカーのスタイルについてみんな議論するけど、やっぱりアジア予選で格下と戦う場合と、W杯本大会でブラジルと戦う場合とでは、展開も戦い方も違う。そういう駆け引きや試合運びは、もっと覚えるべきだと思うし、俺がこのチームで一番学んだことだから」
おそらくクラブW杯決勝で、鹿島がボールを支配して相手を押し込む時間帯は、ほとんどないはず。その中で、いかに選手全員が「割り切り」、レアルの暴風雨のような攻撃を我慢強く耐えることができるか。そして嵐の中でもファイティングポーズを取り続け、強烈なカウンターパンチを繰り出すことができるか。
レアルに勝つ確率はとてつもなく低いがゼロじゃない。
レアルに一瞬の隙が生まれるとすれば、サイドのスペースだ。鹿島の粘り強い守備に焦れたサイドバックのマルセロやカルバハルが、前のめりになった背後に金崎夢生や土居聖真が走り込み、一気にフィニッシュに持ち込めるか。まさに準決勝アトレティコ・ナシオナル戦の85分、ボール奪取から遠藤康→金崎夢生→鈴木優磨と、わずか2本のパスでゴールネットを揺らした3点目のようなゴールを再現できるか。
とはいえ、この試合で鹿島がレアルに勝つ確率は、とてつもなく低い。世界じゅうの人々が、レアルが勝つと思っている。
だけど、可能性はゼロじゃない。世界一へ、「やってできないことはない」と信じている男がキャプテンマークを巻くチームだからこそ、「ひょっとしたら」を期待してしまうのである。
◆鹿島小笠原「勝ちたい勝ちに」11年前Cロナに勝利(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753246.html
クラブW杯決勝(18日午後7時30分、日産ス)にアジア勢として初進出した開催国代表の鹿島が17日、横浜市内で最終調整し、主将のMF小笠原満男(37)が番狂わせを誓った。
「銀河系軍団」と呼ばれる欧州代表Rマドリード(スペイン)戦へ「素晴らしいチームなのは間違いない。すべての面で上回れないと勝てない」と客観的に話した。ただ、すぐに「勝ちたい。勝ちにいく。そういうチームなので」と付け加え、国内最多18冠クラブとして勝利にこだわる姿勢を示した。
4度目のバロンドールに輝いた相手のエースFWクリスティアノ・ロナルド(31)とは11年ぶりの対戦になる。05年、小笠原は同期のGK曽ケ端準(37)とともにマンチェスターU(イングランド)との国際親善試合に先発。当時ロナルドが所属していた世界的クラブに2-1で勝った。今回は公式戦でチームも異なるが、再び世界を驚かせる。
◆鹿島小笠原「勝ちにいきたい」金崎は先発復帰へ(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753240.html
鹿島は普段の試合前日と変わらないメニューで最終調整を終えたが、選手には並々ならぬ気合がみなぎっていた。めったに報道陣に口を開かない主将の小笠原は「相手は素晴らしいチームだが、勝ちにいきたい。みんなで一つになって戦いたい」と闘志を見せた。
ロナルドら世界的なスーパースターをそろえるレアル・マドリードとの戦力差は火を見るよりも明らか。ただ、鹿島にも国内の主要タイトルを18度も獲得してきた誇りがある。柴崎は「キャプテンが2位も最下位も一緒だとよく言っているように、勝たなければ何も意味がない」と大胆に言い放った。
アジア勢として初めての決勝。昌子のもとには浦和のGK西川から激励のメッセージが届いた。Jリーグ勢、そして日本の代表として、大きな注目を集める一戦となる。
左足首に不安のあったエースの金崎も先発復帰する見込みで、ベストメンバーで臨めそうだ。大番狂わせを狙う石井監督は「確率はどうか分からないが、勝てると信じて送り出したい」と堂々と決意を語った。
◆鹿島MF小笠原、レアルをリスペクトしつつ「僕たちは勝ちに行く」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205656-205656-fl
鹿島アントラーズは17日、翌18日に行われるFIFAクラブワールドカップ2016決勝のレアル・マドリー(スペイン)戦に向けて横浜市内で前日練習を行った。練習は冒頭20分のみ公開され、選手たちは約1時間半のトレーニングをこなし、翌日に控える大一番に向けて調整を進めた。
キャプテンのMF小笠原満男は「素晴らしいチームであることは間違いない」と対戦相手のレアルをリスペクトしつつも、「僕たちは勝ちに行きたいと思う。このチームは、そういうチームなので」とピッチに立つ以上、勝利だけを求めると静かに闘志を燃やす。
今大会は初戦でオセアニア代表のオークランド・シティ(ニュージーランド)を2-1で下して勢いに乗ると、準々決勝でアフリカ王者マメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)を2-0、準決勝で南米王者アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)を3-0と2試合連続完封勝利を収めて決勝まで駒を進めた。
躍進を続けてきたチームだが、「(レアルには)それ以上を出さないと勝てない。すべての面で上回らないと勝てないチーム」と気を引き締め直すと、「皆で一つになり、怖がることなく思い切り戦いたい」と力を込める。アジアクラブ初の決勝進出を成し遂げたチームは、再び歴史を塗り替えるため、“白い巨人”に挑む。
(取材・文 折戸岳彦)
◆鹿島・柴崎「明日は歴史を作りたい」 気負わず“下克上”狙う/クラブW杯(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20161217/jle16121720330010-n1.html
17日、FIFAクラブ・ワールドカップの決勝戦を前日に控えた会見で、鹿島の柴崎岳が大一番を前に、メディアの前で次のように述べている。
「僕たちは日本のサッカーをさらにレベルアップさせる必要がある。まだまだ10年以上かかるかもしれないが、将来的には日本でRマドリードのようになりたい」
柴崎は「(鹿島に)ブラジルの選手は2人しかいないが、残りのほとんどは日本の選手。鹿島と日本のサッカーの持ち味を世界の皆さんに見てもらいたい。それに、チームでは2位は(負けて決まる)良くない順位だとチームで話題になっているし、相手がRマドリードでも勝ちたい」と続け、鹿島の持ち味を最大限に発揮して勝利を目指すと語った。
「サッカー選手は子供たちが目標にするような夢を背負っている。夢を追わない姿や勝利を追わない姿は見せたくない。結果がどうなるか分からないがベストを尽くして戦いたい」
クラブ・ワールドカップという大舞台で、Rマドリードと公式戦で戦うという状況は日本のサッカー史に残る大一番となるが、「明日は歴史を作りたい」と、気負わず“下克上”を狙うことを誓った。(Goal.com)
◆鹿島柴崎、日本という国のアントラーズのサッカーを(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753247.html
鹿島MF柴崎岳(24)が17日、Rマドリード(スペイン)とのクラブW杯決勝の前日会見に出席した。銀河系軍団との一戦を前に「気持ちは高ぶってますし、早く試合をしたくてうずうずしています」と素直な心境を明かした。
勝てば世界一。相手はスターぞろいのスーパークラブだが「勝てると思ってますし、僕らは夢を与える職業。子どもたちや応援してくれるサポーターに、夢を追わない、勝利を追わない姿は見せたくない。ベストを尽くして戦いたい」と力強く話した。
快進撃を続けても「特別なことはしていない。食事も同じですし…。特別な舞台だけど、自分たちのサッカーをするだけ。ブレないスタイルでやっていきたい」と“鹿島の心臓”は冷静だった。
開催国代表としての誇りと自覚も十分。「鹿島はほとんどが日本人の編成で試合に出てるのもほぼ日本人。そういう意味でもこれが日本人なんだという、日本という国のアントラーズのフットボールだというのを見せたい」と言い切った。
◆「勝てると思う」 レアル撃破に自信を見せる柴崎「夢を与える職業なので」(サッカーキング)
https://www.soccer-king.jp/news/world/cwc/20161217/528781.html?cx_cat=page1
「早く試合がしたくてウズウズしています」
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016決勝を翌日に控え、記者会見に出席した鹿島アントラーズMF柴崎岳は「非常に高ぶっている」と心境を明かした。
開催国代表としてクラブW杯に出場している鹿島は、初戦でオークランド・シティ(ニュージーランド)に逆転勝利を収めると、準々決勝ではマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)を2-0で撃破。そして準決勝では南米王者アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)を3-0で退け、アジア勢初のファイナル進出を果たした。
決勝戦の相手はレアル・マドリード。柴崎は、「日本のサッカーはまだまだ世界と比べたらレベルは高くない。これから何十年もかけて近づいていかなければならないと思います。いつか鹿島がレアル・マドリードのようなクラブになれるように、その第一歩として、明日の決勝を戦いたいです」と、欧州王者との一戦をクラブとしての成長につなげていきたいと述べた。
そのうえで、「この試合に向けて特別なことはしていません。食べるものもトレーニングもいつも通り。試合は決勝なので特別ですが、自分たちのプレーにフォーカスして、自分たちのサッカーをしたいです」といつも通りで臨むとコメント。そして勝利への自信を見せるとともに、子どもたちやファン・サポーターに夢を与えられるプレーをすると誓った。
「勝てると思っていますし、僕らは夢を与える職業なので、子どもたちやサポーターにそういった夢、勝利を追わない姿は見せたくないので、ベストを尽くして戦いたいと思います」
鹿島とレアル・マドリードが“クラブ世界一”をかけて激突する決勝戦は、18日の19時30分にキックオフを迎える。
◆打倒レアル誓う柴崎岳「夢を追わない姿、勝利を追わない姿は見せたくない」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205660-205660-fl
クラブW杯決勝を翌日に控えた17日、試合会場の横浜国際総合競技場で公式会見が行われ、初出場でアジア勢初の決勝進出を決めた鹿島アントラーズの石井正忠監督とMF柴崎岳が出席した。
世界各国のメディアが詰めかけた公式会見。石井監督が「こういう素晴らしい舞台に立てて本当にうれしく思っているし、ワクワクしている」と言えば、柴崎も「アジア勢では初めての決勝ということで、(気持ちは)高ぶっているし、明日の試合を早くしたくてウズウズしている」と、高揚感を隠さなかった。
相手は欧州王者のレアル・マドリー(スペイン)。FWクリスティアーノ・ロナウドを筆頭としたスター軍団をジネディーヌ・ジダン監督が率いる。「今の選手がレアルと対戦できるのにはうらやましい気持ちがある。もし自分が選手だったら、(選手として)能力が低かったので試合には出ていなかったと思うし、試合に出ている選手をベンチで必死に応援していたと思う」。そうジョークを飛ばした石井監督に浮足立つ様子はない。
ジダン監督との“対決”について「選手のときも素晴らしかったし、監督としても素晴らしい仕事をしている。でも、それ以外に特別な思いはない。サッカーのゲームとして僕はしっかり采配を振るいたいと思っている」と過剰に意識せず、柴崎も「この試合に向けて特別なことは何もしていない。食べるものも一緒だし、特別なトレーニングもしていない。やるべきことは自分たちにしっかりフォーカスしてプレーすること。決勝という舞台は特別だけど、しっかりプレーしたいと思っている」と平常心を貫いた。
海外メディアからは「明日の試合に勝てると思っているか?」という単刀直入な質問も出た。石井監督は「勝てると思って、選手を信じてやる。確率がどうかは分からないが、勝てると信じて選手を送り出したい」と即答。柴崎も「うちのキャプテン(小笠原満男)は常に『2位も最下位も一緒。優勝しなければ何の意味もない』と言っている。明日、勝たなければ何の意味もない」と言い切り、「勝てると思っているし、僕らは夢を与える職業なので、そういった姿をファンや子供たちに見せたい。夢を追わない姿、勝利を追わない姿は見せたくない。結果がどうなるか分からないが、ベストを尽くして戦いたい」と力強かった。
(取材・文 西山紘平)
◆鹿島・石井監督がビデオ判定に警戒心「常に注意を払わなければ」/クラブW杯(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20161217/jle16121720290009-n1.html
17日、FIFAクラブ・ワールドカップの決勝戦の前日会見で、鹿島の石井正忠監督が大一番へ向けて意気込みを示している。
「(南米王者を下して)決勝まで勝ち進んだことを誇りに思います。アジア(のサッカーレベル)は南米とヨーロッパに引けをとらないと証明したい。アジアサッカー界のみなさんが鹿島のサッカーを見るだろうし、(アジアのチームとして)彼らを失望させたくない」
石井監督は現役時代から近くでプレーしてきた盟友ジーコについて聞かれると、「私はジーコを現役の時から見ていた。選手としても、監督としても常に敬意を払っている」と語っている。
準決勝の先制点はビデオ・アシスタント・レフリー(VAR)によるPK判定から生まれたが、それについては「先日の試合では、VARでのPKがあった。あれはレフリーが見ていないところでのファウルがとられる可能性があるし、(自分たちの)ペナルティーエリア内では常に注意を払わなければならない」と発言。主審に見えない位置でも、自分たちのプレーがファウル判定とされる恐れもあると、新システムに警戒心を示している。
Rマドリードとの大一番を前に、「私は選手たちを信頼しているし、明日は全力で勝利を目指します。Jリーグは25年の歴史があり、徐々に力をつけてここまでやってきた。我々が培ってきたサッカーを世界を示したい」と語り、欧州王者相手にJリーグ王者として誇りある戦いを見せると誓った。(Goal.com)
◆鹿島・石井監督、レアルとの決勝「勝てると信じてやる」/クラブW杯(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20161217/jle16121719140007-n1.html
サッカーのクラブ世界一を争うクラブワールドカップ(W杯)は18日午後7時30分から、横浜市の日産スタジアムでJ1覇者の鹿島と欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)による決勝が行われる。17日、両チームは横浜市内で冒頭以外を非公開で最終調整した。
開催国枠で出場し、アジア勢初の決勝に臨む鹿島はセットプレーの守備などを確認。石井監督は「期待に応えられるように最後の一試合を戦いたい」と意気込んだ。2大会ぶりの優勝を狙うRマドリードはロナルドやセルヒオラモスがリラックスした雰囲気の中、パスゲームで体をほぐした。
アメリカ(メキシコ)とナシオナル・メデジン(コロンビア)の3位決定戦も同じ会場で行われる。
鹿島・石井監督
「素晴らしい舞台に立てて本当にうれしい。わくわくしている。勝てると信じてやる。選手の気持ちも高まっている」
Rマドリード・ジダン監督
「このトロフィーは重要なものだ。苦しめられるだろうが、試合が始まれば、集中するだけだ。われわれは勝つためにここに来た」
◆「選手がうらやましい」 鹿島指揮官、レアルとの決勝戦へ「勝てると信じている」(サッカーキング)
https://www.soccer-king.jp/news/world/cwc/20161217/528765.html?cx_cat=page1
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016決勝を翌日に控え、鹿島アントラーズの石井正忠監督が記者会見に出席した。
開催国代表としてクラブW杯に出場している鹿島は、初戦でオークランド・シティ(ニュージーランド)に逆転勝利を収めると、準々決勝ではマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)を2-0で撃破。そして準決勝では南米王者アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)を3-0で退け、アジア勢初のファイナル進出を果たした。
石井監督は決勝戦を前に、鹿島の快進撃がクラブはもちろん、日本やアジアにとっても大きな意味を持つと言及した。
「素晴らしい舞台に立てることを素直に嬉しく思っています。開催国として出場していますけど、いろいろな大陸の代表チームと戦い、非常にいい経験をしていると思います。クラブにとっても、日本、そしてアジアにとっても大きな価値のある試合をしていると思うので、決勝に来られて嬉しいです」
その決勝戦では、クラブ・アメリカ(メキシコ)を下して順当に勝ち上がった欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)と対戦する。指揮官は、「決勝に出ること自体が特別なので、相手がどうであれ、モチベーションにつながると思います」と話すと、「勝てると思って、選手を信じています」と自信も覗かせた。
また、世界屈指の強豪との対戦に、「選手がレアル・マドリードと対戦できるというのは、非常にうらやましい気持ちがあります」と本音を明かしている。
そして、今大会で導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VARs)については、準決勝で恩恵を受けた(VARsによって鹿島にPKが与えられた)が、「この間の試合でも『主審の目の届かないところのプレーも確認できるから、自分たちの試合をしっかりしよう』という話をしました。『セットプレーで腕をひっかけたり、してはいけないプレーをしてはダメだね』という話をしました」と注意が必要だとの見解を示した。
鹿島とレアル・マドリードが“クラブ世界一”をかけて激突する決勝戦は、18日の19時30分にキックオフを迎える。
◆“Jのベストチーム”鹿島には「気をつけろ!」 スペイン紙が決勝戦うレアルに警告メッセージ(the WORLD)
https://www.theworldmagazine.jp/20161217/01world/100522
鹿島をJ屈指のチームと評価
クラブワールドカップを戦うため来日したレアル・マドリードは、準決勝で北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカを倒し、そして決勝では南米王者のアトレティコ・ナシオナルと戦うことを想定していただろう。多くの者が欧州王者VS南米王者の構図を予想していたはずだが、決勝に上がってきたのは開催国王者の鹿島アントラーズだった。
少し拍子抜けしたところもあるかもしれないが、スペイン『MARCA』はレアルに対して「気をつけろ」とのメッセージを送っている。何より鹿島はJリーグで最も多くのタイトルを獲得しているチーム(18)であり、同メディアは横浜FマリノスとともにJ2に降格したことがない名門チームとして鹿島を取り上げている。
また、鹿嶋市の人口が約70000人にも関わらず鹿島アントラーズは日本のベストチームと伝えており、同メディアは鹿島のことを甘くは見ていない。準決勝で破ったアトレティコ・ナシオナルには時差ぼけなどもあり、万全な状態でなかったのは確かだ。しかし、それでも鹿島のサッカーは非常に高いレベルで機能しており、昌子源や曽我端準のように「当たっている」存在もいる。全てが上手く噛み合えばレアルを苦しめることはできるはずだ。
さらに同メディアは鹿島の石井正忠監督を「国内で最も優れた戦術家」と警戒しており、石井監督の采配もフィットすれば予想外の結果を得られる可能性もある。レアルとて安心はできないはずだが、鹿島は一発勝負で奇跡を起こせるか。
◆鹿島がクラブW杯決勝でレアル・マドリーに勝つには?(サカダイ)
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=21264
準決勝で見えたマドリーの弱点は左の守備、S・ラモスの不在。
懇意にしている『サッカーダイジェストWeb』の編集者から、なかなか難しいテーマの原稿を依頼された。
欧州、いや世界を代表するレアル・マドリーの弱点を探り、日曜日の決勝で鹿島アントラーズが勝つシナリオを描いてほしいというのだ。
簡単ではないけれど、準決勝のマドリー対クラブ・アメリカ戦で見えたものを論じてみたい。
「最初の25分は難しい展開になった。日本の天候に慣れる必要があったし、長旅で疲れていたからね」
この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出されたルカ・モドリッチが試合後に語ったように、確かに序盤はやや押し込まれる場面もあり、最初のシュートもクラブ・アメリカが記録した。
この時間帯にメキシコ勢が有効に活用していたのは、彼らから見て右サイドのハーフウェーラインより前目のあたりだ。
多くのマッチレビューやチーム紹介では、今のマドリーは4-1-2-3のシステムを敷き、エースのクリスチアーノ・ロナウドは左のウイングを担うとされている。だが実情は、C・ロナウドが左サイドにいるのはスタートの時だけで、自由に最前線を動き回っている。
そのため、彼が空けた左サイドのポジション(相手から見て右サイド)は、後方のマルセロがそれほど守備を得意としないこともあって、相手が攻撃の起点としやすいエリアとなっていた。
鹿島もここをうまく使えば、遠藤康や西大伍らのコンビネーションで崩していけるかもしれない。
それから準決勝について言えば、マドリーはセルヒオ・ラモスの欠場が攻守に響いていたように見えた。
準決勝でCBを務めたラファエル・ヴァランヌは相手FWに何度もポストプレーから展開させてしまっていたし、もうひとりのCBナチョも、敵のプレスにバタバタとするシーンがあった。
また攻撃面では、セットプレー時にトニ・クロースが高精度のボールを入れても、最大のターゲットのひとりが欠けている状態で、迫力不足は否めなかった。
ただし、この2つの“弱点”のどちらも、鹿島にとってはアテにならないかもしれない……。
フォーメーションについては、途中から4-1-3-2に近いかたちになっていて、C・ロナウドはカリム・ベンゼマと2トップを組み、アンカーのカゼミーロの前に左からクロース、モドリッチ、ルーカス・バスケスが並ぶような陣形だった。
C・ロナウドは守備時にスペースを空けても特に問題にならないファーストストライカーであり、左サイドの守備は高い知性を備えたクロースが対応していたのだ。
また、準決勝前の会見で、ジネディーヌ・ジダン監督は「(準決勝に)セルヒオ(・ラモス)は出場しない。決勝にとっておく」と言っていたから、おそらく鹿島戦でキャプテンは先発出場してくることだろう。
そもそも、クラブ史上最長の無敗記録を36に更新したばかりの欧州王者に、ウィークポイントは見出しにくい。
ならば、鹿島はあまり余計なことを考えずに、この千載一遇のチャンスを思う存分に楽しんだらいいのではないだろうか。そう、自分たちのサッカーをして。
「良い時間もそうでない時間もあったし、運にも恵まれなかった。しかし、今日の試合の最大のポイントは、我々の攻撃性の欠如にあったと思う。もっと積極的に攻めるべきだった」
そう話したのは、マドリー戦後のクラブ・アメリカの将、リカルド・ラボルペだ。
Jリーグを3位でフィニッシュ(勝点では首位の浦和レッズに15も離されていた)した後に、世界大会の決勝に辿り着いた鹿島に、失うものは何もないはずだ。だからこそ、試合後に悔いが残るような戦いだけはしてほしくない。
文:井川 洋一
◆レアル戦へ鹿島一丸 クラブW杯決勝(茨城新聞)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14819843309454
サッカーのクラブ世界一を争うクラブワールドカップ(W杯)最終日は18日、横浜市の日産スタジアムで決勝と3位決定戦を行う。アジア勢初の決勝進出を果たしたJリーグ王者の鹿島(開催国枠)は、欧州代表で世界屈指の強豪レアル・マドリード(スペイン)に挑む。キックオフは午後7時半。
17日、記者会見に臨んだ鹿島の石井監督は「素晴らしい舞台に立てて本当にうれしい。勝てると信じてやる」と意気込みを語った。同席した柴崎は「日本のレベルは世界に比べると高くはなく、これから何十年かけてレベルを上げていかないといけない。決勝はその第一歩」と抱負を語った。
3位決定戦は北中米カリブ海代表のアメリカ(メキシコ)と、南米代表のナシオナル・メデジン(コロンビア)で争われる。 (藤崎徹)
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