日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年3月29日火曜日

◆内田篤人がベトナム戦で期待する日本代表の2選手は?「ボールを持てばピカイチ」「チームを牽引できる力がある」(サッカーダイジェスト)






「ゴールやアシストなど目に見える結果がほしい」


 3月24日のオーストラリア戦に2-0で勝利し、カタール・ワールドカップ出場を決めた日本代表は3月29日、アジア最終予選の最終戦でベトナム代表をホームに迎える。森保一監督はメンバーの大幅入れ替えを示唆しており、これまで出番の少なかった選手が起用されそうだ。

 そんななか、元日本代表DFの内田篤人氏が、28日に生放送されたテレビ朝日の「報道ステーション」に出演。この試合で「期待する選手」を2人挙げた。

 ひとりはマジョルカのMF久保建英だ。“日本の至宝”として期待される20歳は、森保ジャパンに定着しているものの、出場機会は限られ、オーストラリアでも出番はなかった。

 内田氏は「同じポジションの伊東(純也)、南野(拓実)、三笘(薫)が非常に好調で、少し出場機会は減っているが、ボールを持てばピカイチ」と太鼓判。「明日の試合で出れば、ゴールやアシストなど目に見える結果がほしい」と続けた。

 もうひとりが、10月のサウジアラビア戦(●0-1)で痛恨のミスを犯して以降、4-3-3へのシステム変更と田中碧の台頭で出番が激減しているレガネスのMF柴崎岳だ。

 鹿島アントラーズの後輩でもある29歳については、「日本が好調の時にレギュラーを外されてしまったが、それまでの実績はある。チーム、攻撃、全てを牽引できる力があるし、他の選手との違いを出せる。彼自身もここからググっと調子を取り戻していってほしい」と期待を寄せた。

 ともにスペインでプレーする2人がどんなパフォーマンスを見せるのか。ベトナム戦のプレーに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




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森重と谷口は今季も高いパフォーマンスを維持


 芸能界屈指のサッカー通で、J1からJ3まで幅広く試合を観戦。Jリーグウォッチャーとしておなじみの平畠啓史氏がセレクトする「J1月間ベストイレブン」。3月の栄えある11人はどんな顔ぶれになったか。MVPには、ジュビロ磐田の右サイドには欠かせない鈴木雄斗が選出された。

――◆――◆――

 GKはFC東京のヤクブ・スウォビィク。3月は3連勝、そして1失点のFC東京の守備を支えた。第3節のセレッソ大阪戦では、前半の奥埜博亮の決定的なシュートを止めたばかりか、後半、青木拓矢が退場になり一人少なくなったことで、セレッソの攻撃が勢いを増し、多くのシュートを浴びることになったが、ことごとく跳ね返し、苦しい試合を無失点で終えることに成功した。

 決められたとしてもキーパーのせいではないようなシュートも止めてくれる、まさに守護神の働き。FC東京の守備陣だけでなく全体に安心感を与えている。

 ディフェンスの右には、3試合で3ゴール、ジュビロ磐田の鈴木雄斗。現在トータル4ゴールでトップスコアラー。京都サンガF.C.戦の2ゴールはもちろん見事だったが、それ以上に他のサイドプレーヤーにはない独特の存在感がある。

 攻守に強気なプレーは魅力的で、どのプレーも軽くない。技術を持ちながらも、技術だけに頼ることのないプレーでジュビロの右サイドには欠かせない存在。J1の舞台で今シーズンはますます輝きを放つだろう。

 左サイドに回ってもらうことになるが、サイドバックのもう一人は川崎フロンターレの山根視来。持ち味のタイミングの良い攻撃参加からゴールも奪っているが、守備時のカバーリングのポジショニングも見逃せない。代表プレーヤーであることを攻守で証明している。

 センターバックはFC東京の森重真人と川崎の谷口彰悟。プレーの安定感が群を抜いている。相手のクロスをクリアする時も、1対1の対応もまるで慌てることがない。守備がフィジカルだけではなく、駆け引きや頭脳や技術であることを示してくれるディフェンダー。今シーズンもこの二人は高いパフォーマンスを維持している。


私がクラブの社長なら、まず前を獲得したい


 中盤は、今回は3枚。2月とは違うメンバーを選びたいという個人的な思いはあるが、川崎の橘田健人は欠かせないのでアンカーに。攻守両面でポジショニングに空振りがない。必ず必要なところに彼の姿がある。橘田だけを見ていても試合を十分楽しめる。

 橘田の前にはサガン鳥栖の小泉慶とアビスパ福岡の前寛之。今シーズンの鳥栖の戦いぶりも見ていて飽きることがないが、少し独特なポジショニングで戦う鳥栖において、中央の小泉と福田晃斗の献身性、そしてハードワークは不可欠。小泉の危機察知能力とその危機に対する対応力は実に素晴らしい。

 そして、福岡の前の攻守両面における働きぶりは見事。ボールが奪えて、ドリブルやパスで組織に推進力を与えることができる。私がクラブの社長なら、まず前を獲得したいと常に考えている(サッカーバカの妄想です)。チームの骨格の中心に置いておきたい選手で、3月は、いや3月も素晴らしい働きを見せた。

 前線は3トップで、右に浦和レッズの江坂任。ハイレベルなプレーをピッチの場所に応じて一番的確なプレーを選択することができる。ヘディングも強いし、巧みな守備も光る。選手の並びや組み合わせが変わっても、パフォーマンスが変わらないのも素晴らしい。

 左には鹿島アントラーズの鈴木優磨。獰猛さやアグレッシブさがスタンドにも相手ディフェンダーにも伝わっているし、画面を通しても存分に伝わってくる。第4節、ヴィッセル神戸戦のこぼれ球をダイレクトで叩いたゴールは強烈。ゴール後には岩政大樹コーチと抱き合う。背骨が折れてしまうのではないかと心配になるくらいの勢いだった。迫力あるフォワードは見ていておもしろい。ちなみに、J3のいわきFCのホーム開幕戦でゴールを決め、チームをJリーグ初勝利に導いた鈴木翔大は優磨の兄である。

 そして、中央には鹿島の上田綺世。3月は湘南戦の1点だけだが、左45度あたりからの上田のシュートには「型」がある。あの「型」の動作に入っただけでドキドキするし、そのシュートを見れば、まだまだゴールを量産しそうな空気に満ち溢れている。

 MVPはジュビロの鈴木。サイドのプレーヤーで、このゴール数は素晴らしい。J2も見ている者にとって、鈴木の活躍は嬉しいものがある。是非、皆さんにも注目していただきたい。

取材・文●平畠啓史




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